JP2001116734A - 超音波探傷装置 - Google Patents

超音波探傷装置

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JP2001116734A
JP2001116734A JP29217299A JP29217299A JP2001116734A JP 2001116734 A JP2001116734 A JP 2001116734A JP 29217299 A JP29217299 A JP 29217299A JP 29217299 A JP29217299 A JP 29217299A JP 2001116734 A JP2001116734 A JP 2001116734A
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traveling
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flaw detection
magnet
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JP29217299A
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English (en)
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Niro Nakayama
仁郎 仲山
Yoshiharu Ikuta
義治 生田
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Shin Nippon Nondestructive Inspection Co Ltd
Original Assignee
Shin Nippon Nondestructive Inspection Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 足場上からは手が届かない箇所や、パネル間
の隙間のように手を入れることができない狭隘部でも、
例えば操作治具を使用することによって、連続的に移動
させながら超音波探傷を行うことができる超音波探傷装
置を提供する。 【解決手段】 磁性体からなる対象物の超音波探傷を行
う装置であって、左右両側に車輪12が備えられ、対象
物とは僅少の隙間を有して配置される磁石14が搭載さ
れ、磁石14により対象物上を磁気吸着状態で走行する
走行台車11と、走行台車11に搭載され、対象物との
間に僅少の隙間を空けて配置される超音波探触子13と
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人が容易に近寄れ
ない箇所や容易に手の届かない狭隘部等の超音波探傷を
可能にする、超音波探傷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、火力発電設備等の過酷な使用環境
下で稼働する各種設備は、定期点検時において、腐食や
割れの発生が予測される箇所については非破壊検査が実
施されている。しかし、このような設備では必ずしも非
破壊検査を行うのに適した構造とはなっておらず、人が
容易に近寄れない範囲や、容易に手が届かない範囲が極
めて多い。そのため、例えばボイラーのボイラー管に関
しては、過去の事故事例から腐食や割れの発生確率が高
いと予測される箇所については、内挿式超音波プローブ
を使用した連続肉圧測定と斜角探傷を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
内挿式超音波プローブを使用したボイラー管の連続肉圧
測定及び斜角探傷では、検査費用が高く、しかも検査に
要する時間が長いので、経済的、工程的制約から手の届
く範囲のみを対象として検査を行っているのが実情であ
る。ところが、過酷な使用環境下においては、建設当初
では予想のつかなかった腐食や割れの発生があることが
過去の事例で報告されており、腐食や割れの発生確率が
高い箇所については、全範囲について検査を行う必要が
あることが指摘されている。本発明はかかる事情に鑑み
てなされたもので、足場上からは手が届かない箇所や、
パネル間の隙間のように手を入れることができない狭隘
部でも、例えば操作治具を使用することによって、連続
的に移動させながら超音波探傷を行うことができる、超
音波探傷装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う第1の発
明に係る超音波探傷装置は、磁性体からなる対象物の超
音波探傷を行う装置であって、左右両側に車輪が備えら
れ、該対象物とは僅少の隙間を有して配置される磁石が
搭載され、該磁石により前記対象物上を磁気吸着状態で
走行する走行台車と、該走行台車に搭載され、前記対象
物との間に僅少の隙間を空けて配置される超音波探触子
とを有する。対象物に磁気吸着して対象物上を走行しな
がら超音波探傷を行うので、人が超音波探触子を直接操
作することなく、対象物との間に所定の隙間を形成させ
て超音波探傷を行うことが可能となる。
【0005】前記目的に沿う第2の発明に係る超音波探
傷装置は、磁性体からなる対象物の超音波探傷を行う装
置であって、直接該対象物上を転動する磁性円板の車輪
が左右両側に備えられ、該磁性円板の最大径より外径が
小さく、車輪軸の軸心方向に磁極が向いて、少なくとも
片側の磁極が該磁性円板に当接している柱状磁石が搭載
され、該磁性円板の車輪により前記対象物上を磁気吸着
状態で走行する走行台車と、該走行台車に搭載され、前
記対象物との間に僅少の隙間をあけて配置される超音波
探触子とを有する。対象物に対して磁石を直接接触させ
ないため、対象物に対して走行台車を脱着する際に発生
する衝撃荷重や偏荷重が、磁石に直接付加されず、磁石
の割れや傷の発生が防止できる。
【0006】第1又は第2の発明に係る超音波探傷装置
において、前記走行台車は前記対象物との間に僅少の隙
間を空けて配置される前記超音波探触子が搭載される中
央フレームと、該中央フレームの前後に回動可能に連結
され、前記対象物上に前記走行台車を磁気吸着させる磁
石が搭載されている前フレーム及び後フレームとを有
し、該前フレーム及び後フレームの両側にそれぞれ前記
車輪を設けることができる。これによって、対象物の表
面形状に倣うように、走行台車を変形させながら対象物
上を走行させることが可能なため、超音波探触子を対象
物の表面に確実に対向させることができる。
【0007】第1又は第2の発明に係る超音波探傷装置
において、前記対象物上に設けられた超音波探傷の案内
経路とは僅少の隙間を有して前記走行台車に配置される
側面磁石と、前記対象物上の超音波探傷の案内経路上を
直接転動するガイドローラーとを設けて、前記対象物上
の超音波探傷の案内経路に沿って磁気吸着状態で、前記
走行台車を走行させることもできる。側面磁石、及びガ
イドローラーを設けることで、対象物上に設定された超
音波探傷の案内経路から外れることなく、走行台車を確
実に走行させることが可能となる。
【0008】第1又は第2の発明に係る超音波探傷装置
において、前記走行台車には、操作治具の一端が取付け
られ、該操作治具の進退操作によって該走行台車を走行
させることができる。操作治具の進退操作によって、走
行台車を走行させることができるため、走行台車の遠隔
操作が可能となり、操作位置から離れた場所にある対象
物表面の任意の位置を、超音波探傷することができる。
【0009】第1又は第2の発明に係る超音波探傷装置
において、前記操作治具に片側屈曲チェーン又は操作棒
を使用するのが好ましい。片側屈曲チェーンでは、片側
屈曲チェーンに力を加えた場合に非屈曲方向にはチェー
ンは剛体化するので、屈曲方向にのみ力を有効的に伝達
することができ、対象物の表面が凸面状を有する場合に
有利である。また、操作棒は、平面状の対象物上を、前
後、左右、上下に方向転換を行いながら超音波探傷する
場合に有利である。
【0010】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の第1の実施
の形態に係る超音波探傷装置の平面図、図2は同超音波
探傷装置の側面図、図3は本発明の第2の実施の形態に
係る超音波探傷装置の平面図、図4は本発明の第3の実
施の形態に係る超音波探傷装置の平面図、図5は同超音
波探傷装置の側面図、図6は本発明の第4の実施の形態
に係る超音波探傷装置の平面図、図7は同超音波探傷装
置の側面図、図8は同超音波探傷装置の正面図である。
【0011】図1及び図2に示すように、本発明の第1
の実施の形態に係る超音波探傷装置10は、左右両側に
車輪12を備え、磁性体からなる対象物と磁石14との
間の磁気吸着力で対象物に磁気吸着し、操作治具の一例
である片側屈曲チェーン15の進退操作によって対象物
上を磁気吸着状態で走行する走行台車11と、走行台車
11に搭載され、対象物との間に僅少の隙間をあけて配
置された超音波探触子13とを有する。以下、これらに
ついて詳細に説明する。
【0012】走行台車11は、台車フレーム20と、台
車フレーム20の前後両側に取付けられた車輪12とを
有し、台車フレーム20の一端には、180°を超えて
曲がらない片側屈曲チェーン15の一端が取付けられて
いる。超音波探触子13は、超音波探触子13の超音波
の送受信面と対象物との間に0.1〜0.5mmの隙間
が設けられるように、台車フレーム20の中央部に、台
車フレーム20と台車フレーム20に止めネジ17で固
定された押え板16との間に、圧縮スプリング18を介
して取付けられている。また、磁石14は台車フレーム
20の超音波探触子13の取付け位置の前後の位置に、
対象物との間に0.5〜2mmの隙間を開けるように、
図示してない止めネジを用いて取付けられている。
【0013】超音波探触子13は、超音波探触子13の
超音波の送受信面と対象物との間に0.1〜0.5mm
の隙間が設けられるように、台車フレーム20に取付け
ている。これは、0.1〜0.5mmの隙間に水、グリ
セリン、油等の接触媒質を存在させて、超音波探触子1
3から送信した超音波を対象物中に効率的に侵入させ、
また対象物の底面で反射して戻ってきた超音波を超音波
探触子13が効率的に受信できるようにするためであ
る。超音波探触子13を圧縮スプリング18を介して取
付けるのは、走行台車11の走行中に対象物表面に対し
て、超音波探触子13の超音波の送受信面が常に倣うよ
うにするためである。なお、超音波探傷を実施するに当
たっては、事前に対象物表面に水、グリセリン、油等の
接触媒質を塗布しておく必要がある。
【0014】また、磁石14と対象物との間に隙間を存
在させないと、走行台車11が磁気吸着状態で対象物上
を走行する際、磁石14が対象物表面に存在する錆等の
磁性付着物を走行中に吸着し、このため、対象物と磁石
14との間の磁気吸着力が低下したり、走行台車11の
走行が阻害される。これを防止するため、磁石14を対
象物との間に0.5〜2mmの隙間をあけて取付けてい
る。しかし、磁石14と対象物との間の隙間を大きく取
り過ぎると、対象物に対する走行台車11の磁気吸着力
が低下する。このため、磁石14と対象物との間の隙間
を0.5〜2mmの範囲として、対象物の表面状態や磁
気吸着力の程度で、調節するようにする。使用する磁石
14の材質は、サマリウム・コバルト系磁石、ネオジウ
ム系磁石等の希土類磁石を使用するのが好ましい。
【0015】走行台車11の走行は、台車フレーム20
の一端に取付けられた、片側屈曲チェーン15を操作す
ることにより行う。対象物が平板状であれば、片側屈曲
チェーン15の単純な進退操作で、走行台車11を対象
物上で自在に走行させることができる。片側屈曲チェー
ン15は、180°を超えて曲がらない特性を有するの
で、パイプの外周面等のように凸面状の曲面を有する対
象物に対しては、対象物に走行台車11を吸着させて、
走行台車11の一端側から片側屈曲チェーン15を介し
て走行台車11を進退させると、片側屈曲チェーン15
は曲面に沿って屈折しながら進退を行うため、走行台車
11を曲面に沿って走行させることが可能となり、曲面
状対象物の表面の超音波探傷を行うことができる。な
お、超音波探傷中の状況は、超音波探触子13に取付け
られた信号ケーブル19を通して、超音波探触子13が
受信した信号を、片側屈曲チェーン15を操作する位置
の近傍に設置した信号処理・表示装置に入力して観察す
ることができる。
【0016】図3に示すように、本発明の第2の実施の
形態に係る超音波探傷装置21は、直接対象物上を転動
する磁性円板24の車輪が左右両側に備えられ、車輪軸
22の軸心方向に磁極が向いた、磁性円板24の最大径
より外径が小さな柱状磁石23の片側の磁極が磁性円板
24に当接状態で緩み防止具28を用いて車輪軸22に
固定されて搭載され、磁性円板24の車輪により磁性体
からなる対象物上を磁気吸着状態で走行する走行台車2
6と、走行台車26に搭載され、対象物との間に僅少の
隙間をあけて配置された超音波探触子27とを有してい
る。
【0017】柱状磁石23の少なくとも片側の磁極に当
接状態で配置した磁性円板24によって走行台車26の
車輪を構成したのは、磁気吸着状態で対象物に対して、
走行台車26の走行性を向上させるためである。この場
合、使用する柱状磁石23の材質は、サマリウム・コバ
ルト系磁石、ネオジウム系磁石等の希土類磁石を使用す
るのが好ましい。超音波探触子27は、超音波探触子2
7の超音波送受信面と対象物との間に0.1〜0.5m
mの隙間が設けられるように、台車フレーム29に上下
倣い機構30を介して取付けられた探触子ホルダー31
に止めネジ32で固定されている。超音波探触子27の
超音波送受信面と対象物との間に0.1〜0.5mmの
隙間が設けられるように、超音波探触子27を台車フレ
ーム29に取付ける理由は、本発明の第1の実施の形態
に係る超音波探傷装置10の場合の理由と同じである。
したがって、超音波探傷を実施するに当たっては、事前
に対象物表面に水、グリセリン、油等の接触媒質を塗布
しておく必要がある。
【0018】走行台車26の走行は、台車フレーム29
にその一端が取付けられた操作治具の一例である片側屈
曲チェーン25の進退操作により行う。片側屈曲チェー
ン25を使用するので、対象物が平板状、あるいはパイ
プ外周面等のように凸面状の曲面を有するいずれの場合
に対しても、対象物表面上に走行台車26を吸着させ
て、走行台車26を走行させることが可能となる。
【0019】図4、図5に示すように、本発明の第3の
実施の形態に係る超音波探傷装置33は、中央フレーム
34と中央フレーム34の前後に回動可能に連結された
前フレーム35及び後フレーム36を備え、前、後の各
フレーム35、36の両側にそれぞれ車輪37を設け
て、磁性体からなる対象物42と磁石38との間の磁気
吸着力で対象物42に磁気吸着し、操作治具の一例であ
る片側屈曲チェーン39の進退操作によって対象物42
上を磁気吸着状態で走行する走行台車40と、中央フレ
ーム34に搭載され、対象物42との間に僅少の隙間を
あけて配置された超音波探触子41とを有する。以下、
これらについて詳細に説明する。
【0020】走行台車40は、中央フレーム34と中央
フレーム34の前後に固定ネジ機構44により片側屈曲
可能に連結された前フレーム35及び後フレーム36を
有している。超音波探触子41は、超音波探触子41の
超音波送受信面と対象物42との間に0.1〜0.5m
mの隙間が設けられるように、中央フレーム34の中央
部に止めネジ43で取付けられている。また、超音波探
触子41の超音波送受信面と対象物42との間に0.1
〜0.5mmの隙間が設けられるように、超音波探触子
41を中央フレーム34に取付ける理由は、本発明の第
1の実施の形態に係る超音波探傷装置10の場合の理由
と同じであり、超音波探傷を実施するに当たっては、事
前に対象物表面に水、グリセリン、油等の接触媒質を塗
布しておく必要がある。
【0021】前フレーム35及び後フレーム36の両側
には、それぞれ車輪37が設けられ、さらに、前フレー
ム35及び後フレーム36には、走行台車40を磁性体
からなる対象物42に磁気吸着させるための磁石38
が、磁石38と対象物42との間に0.5〜2mmの隙
間が設けられるように取付けられている。磁石38と対
象物42との間に隙間が設けられるように取付ける理由
は、第1の実施の形態に係る超音波探傷装置10の場合
の理由と同じであり、磁石38と対象物42との隙間
は、対象物42の表面状態や磁気吸着力の程度に合わせ
て調節する。また、使用する磁石38の材質は、サマリ
ウム・コバルト系磁石、ネオジウム系磁石等の希土類磁
石を使用するのが好ましい。
【0022】走行台車40の走行は、後フレーム36の
後端部にその一端が取付けられた片側屈曲チェーン39
の進退操作により行う。片側屈曲チェーン39を使用す
るので、対象物が平板状あるいは凸面状の曲面を有する
いずれの場合に対しても、対象物の表面上に走行台車4
0を吸着させて、走行台車40を走行させることが可能
となる。また、図5に示すように、走行台車40は、中
央フレーム34と中央フレーム34の前後に固定ネジ機
構44により回動可能に連結された前フレーム35及び
後フレーム36を有しているので、片側屈曲チェーン3
9の進退操作により、外径の小さなパイプ等の曲率の大
きな形状を有する対象物42においても、中央フレーム
34を中心に前フレーム35と後フレーム36が、対象
物42の被検査面に沿って屈曲した状態で、磁気吸着す
ることができる。このため、超音波探触子41を対象物
42上の被検査面に沿って有効的に近接させながら移動
させることが可能となり、特に外径の小さなパイプの外
周面においても、検査部位を任意に変化させながら、高
精度の超音波探傷を行うことが可能となる。
【0023】図6〜図8に示すように、本発明の第4の
実施の形態に係る超音波探傷装置45は、超音波探傷の
案内経路が予め設けられている磁性体からなる対象物
に、側面磁石46により超音波探傷の案内経路に磁気吸
着すると共に、磁石47により対象物に磁気吸着して、
操作治具の一例である操作棒48の進退操作によってガ
イドローラー49を超音波探傷の案内経路に沿って移動
(直接転動)させることにより、走行用の車輪51によ
り対象物上を磁気吸着状態で、超音波探傷の案内経路に
沿って、走行させることができる走行台車50と、走行
台車50に搭載され、対象物との間に僅少の隙間をあけ
て配置された超音波探触子52とを有する。以下、これ
らについて詳細に説明する。
【0024】走行台車50は、台車フレーム53と、台
車フレーム53に固定ネジ54、55により取付けられ
た車輪51、ガイドローラー49と、台車フレーム53
に設けれた取付け台56に取付けられた側面磁石46
と、操作棒48と、台車フレーム53に固定ネジ58に
より取付けられた磁石ホルダー59内の磁石47とを有
している。
【0025】台車フレーム53に設けれた取付け台56
に取付けられた側面磁石46は、図示してない取付け機
構により、取付け台56に対して任意の角度で取付ける
ことが可能であると共に、側面磁石46と超音波探傷の
案内経路との間には、0.5〜2mmの隙間が設けられ
るように取付ける。また、磁石47と対象物との間に
も、0.5〜2mmの隙間が設けられるように取付け
る。側面磁石46と超音波探傷の案内経路及び磁石47
と対象物との間に隙間が設けられるように取付ける理由
は、第1の実施の形態に係る超音波探傷装置10の場合
の理由と同じであり、側面磁石46と超音波探傷の案内
経路及び磁石47と対象物との隙間は、超音波探傷の案
内経路及び対象物の表面状態や磁気吸着力の程度に合わ
せて調節する。また、使用する磁石の材質は、サマリウ
ム・コバルト系磁石、ネオジウム系磁石等の希土類磁石
を使用するのが好ましい。
【0026】また、操作棒48は、回転取付け板60
と、回転取付け板60の一端に固定された伝達棒61を
有し、回転取付け板60を走行台車50の進退方向にそ
れぞれ最大90°の範囲内で回転可能な固定機構62を
介して、台車フレーム53に設けれた取付け台57に取
付けられている。したがって、操作棒48の操作方向を
変化させることで、走行台車50の進行方向を変えるこ
とができる。超音波探触子52は、隙間調整板64を用
いて超音波探触子52の超音波の送受信面と対象物との
間に0.1〜0.5mmの隙間が設けられるように、台
車フレーム53の中央部に、台車フレーム53に上下倣
い機構65を介して取付けられた探触子ホルダー63に
図示してない止めネジで固定されている。また、超音波
探触子52の超音波送受信面と対象物との間に0.1〜
0.5mmの隙間が設けられるように、超音波探触子5
2を台車フレーム53に取付ける理由は、本発明の第1
の実施の形態に係る超音波探傷装置10の場合の理由と
同じであり、超音波探傷を実施するに当たっては、事前
に対象物表面に水、グリセリン、油等の接触媒質を塗布
しておく必要がある。
【0027】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明は、この実施の形態に限定されるものではなく、
例えば、走行台車に操作治具の一端を取付け、操作治具
の進退操作によって走行台車を走行させることとした
が、走行台車の前後に操作治具の一端を取付け、2個の
操作治具の進退操作を同期させて行うことによって、走
行台車を走行させることもできる。2個の操作治具を同
期させて進退操作させることで、走行台車の走行駆動力
を大きくすることができ、直径の大きなパイプ外周面の
超音波探傷を行う場合に有利である。また、走行台車に
フックを設けて、このフックに紐を取付けて牽引して走
行させる方法を用いることも可能である。フックに紐を
取付けて牽引して走行させる方法は、非常に長い狭隘部
の超音波探傷を行う場合に有利である。
【0028】走行台車に超音波探触子と対象物との隙間
に接触媒質を供給する接触媒質供給機構を設けることも
できる。超音波探傷を行う場合、超音波探触子と対象物
との隙間は超音波に対して不良導体として作用するた
め、人が超音波探触子と対象物との隙間に接触媒質を供
給しながら超音波探傷を行わねばならなかったが、接触
媒質供給機構が存在すると、接触媒質を自動的に超音波
探触子と対象物との隙間に供給することができ、遠隔操
作による超音波探傷作業を効率的に実施することができ
る。更に、走行台車にロータリーエンコーダ等の電気的
測定から距離が求まる距離測定手段を設けることもでき
る。走行台車の位置が電気的測定から求まるので、超音
波探傷位置を瞬時に正確に把握しながら、超音波探傷作
業を実施することができる。
【0029】超音波探傷装置に、接触媒質供給機構と距
離測定手段を設けると、超音波探触子、距離測定手段の
各信号ケーブルを走行台車の操作位置に設置した信号処
理・表示装置、及び位置表示装置に入力することで状況
を把握しながら、走行台車を走行させることができ、足
場上からは手が届かない箇所や、パネル間の隙間、パイ
プの内周面等のように手を入れることができない狭隘
部、外部から探傷位置が明確に把握できない部分、ある
いは広範囲の領域に対して、超音波探傷を連続的に、し
かも精度よく実施することが可能となる。
【0030】
【発明の効果】請求項1〜6記載の超音波探傷装置は、
磁性体からなる対象物の超音波探傷を行う装置であっ
て、左右両側に車輪が備えられ、対象物とは僅少の隙間
を有して配置される磁石が搭載され、磁石により対象物
上を磁気吸着状態で走行する走行台車と、走行台車に搭
載され、対象物との間に僅少の隙間を空けて配置される
超音波探触子とを有するので、人が容易に近寄れない箇
所や容易に手の届かない狭隘部等の超音波探傷を効率的
に行うことでき、今まで超音波探傷の実施必要性があっ
ても、超音波探傷することが不可能であった箇所に関し
ても、超音波探傷を実施することが可能となることで、
定期点検をより実効あるものにすることができる。
【0031】特に、請求項2及びこれに従属する請求項
3〜6記載の超音波探傷装置は、磁性体からなる対象物
の超音波探傷を行う装置であって、直接該対象物上を転
動する磁性円板の車輪が左右両側に備えられ、磁性円板
の最大径より外径が小さく、車輪軸の軸心方向に磁極が
向いて、少なくとも片側の磁極が該磁性円板に当接して
いる柱状磁石が搭載され、磁性円板の車輪により対象物
上を磁気吸着状態で走行する走行台車と、走行台車に搭
載され、対象物との間に僅少の隙間をあけて配置される
超音波探触子とを有するので、使用に際しての磁石損傷
が防止でき、超音波探傷装置の稼働率の向上が図れる。
【0032】請求項3記載の超音波探傷装置において、
走行台車は対象物との間に僅少の隙間を空けて配置され
る超音波探触子が搭載される中央フレームと、中央フレ
ームの前後に回動可能に連結され、対象物上に走行台車
を磁気吸着させる磁石が搭載されている前フレーム及び
後フレームとを有し、前フレーム及び後フレームの両側
にそれぞれ車輪が設けられているので、平面、凸曲面の
組み合わされた複雑な形状をした対象物の超音波探傷を
効率的に行うことが可能となる。対象物の表面形状に倣
うように、走行台車を変形させながら対象物上を走行さ
せることができるため、外径の小さなパイプ外周面、例
えば、ボイラーの細管の溶接部近傍の超音波探傷を効率
的に行うことが可能となる。
【0033】請求項4記載の超音波探傷装置において、
対象物上に設けられた超音波探傷の案内経路とは僅少の
隙間を有して走行台車に配置される側面磁石と、対象物
上の超音波探傷の案内経路上を直接転動するガイドロー
ラーとを設けて、対象物上の超音波探傷の案内経路に沿
って磁気吸着状態で、走行台車を走行させるので、軌条
表面部のような探傷部位が細い長尺形状である対象物や
板状対象物の周縁部等のように、走行台車を探傷部位か
ら外れないように走行させることが困難な対象物に対し
て、遠隔操作によっても超音波探傷の必要な部分のみを
確実に超音波探傷することができる。
【0034】更に、請求項5記載の超音波探傷装置にお
いて、走行台車には、操作治具の一端が取付けられ、操
作治具の進退操作によって走行台車を走行させるので、
足場上からは手が届かない箇所や、パネル間の隙間、パ
イプの内周面等のように手を入れることができない狭隘
部において、広範囲の領域の超音波探傷を連続して実施
することが可能となり、超音波探傷を効率よく実施する
ことが可能となる。特に、請求項6記載の超音波探傷装
置においては、操作治具に片側屈曲チェーン又は操作棒
を使用するので、パイプの外周面、長尺形状や板状形状
のように超音波探傷範囲が長く、広い対象物に対して検
査部位を任意に変化させながら、超音波探傷を行うこと
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る超音波探傷装
置の平面図である。
【図2】同超音波探傷装置の側面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る超音波探傷装
置の平面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る超音波探傷装
置の平面図である。
【図5】同超音波探傷装置の側面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係る超音波探傷装
置の平面図である。
【図7】同超音波探傷装置の側面図である。
【図8】同超音波探傷装置の正面図である。
【符号の説明】
10:超音波探傷装置、11:走行台車、12:車輪、
13:超音波探触子、14:磁石、15:片側屈曲チェ
ーン、16:押え板、17:止めネジ、18:圧縮スプ
リング、19:信号ケーブル、20:台車フレーム、2
1:超音波探傷装置、22:車輪軸、23:柱状磁石、
24:磁性円板、25:片側屈曲チェーン、26:走行
台車、27:超音波探触子、28:緩み防止具、29:
台車フレーム、30:上下倣い機構、31:探触子ホル
ダー、32:止めネジ、33:超音波探傷装置、34:
中央フレーム、35:前フレーム、36:後フレーム、
37:車輪、38:磁石、39:片側屈曲チェーン、4
0:走行台車、41:超音波探触子、42:対象物、4
3:止めネジ、44:固定ネジ機構、45:超音波探傷
装置、46:側面磁石、47:磁石、48:操作棒、4
9:ガイドローラー、50:走行台車、51:車輪、5
2:超音波探触子、53:台車フレーム、54、55:
固定ネジ、56、57:取付け台、58:固定ネジ、5
9:磁石ホルダー、60:回転取付け板、61:伝達
棒、62:固定機構、63:探触子ホルダー、64:隙
間調整板、65:上下倣い機構

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体からなる対象物の超音波探傷を行
    う装置であって、左右両側に車輪が備えられ、該対象物
    とは僅少の隙間を有して配置される磁石が搭載され、該
    磁石により前記対象物上を磁気吸着状態で走行する走行
    台車と、該走行台車に搭載され、前記対象物との間に僅
    少の隙間を空けて配置される超音波探触子とを有するこ
    とを特徴とする超音波探傷装置。
  2. 【請求項2】 磁性体からなる対象物の超音波探傷を行
    う装置であって、直接該対象物上を転動する磁性円板の
    車輪が左右両側に備えられ、該磁性円板の最大径より外
    径が小さく、車輪軸の軸心方向に磁極が向いて、少なく
    とも片側の磁極が該磁性円板に当接している柱状磁石が
    搭載され、該磁性円板の車輪により前記対象物上を磁気
    吸着状態で走行する走行台車と、該走行台車に搭載さ
    れ、前記対象物との間に僅少の隙間をあけて配置される
    超音波探触子とを有することを特徴とする超音波探傷装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の超音波探傷装置に
    おいて、前記走行台車は前記対象物との間に僅少の隙間
    を空けて配置される前記超音波探触子が搭載される中央
    フレームと、該中央フレームの前後に回動可能に連結さ
    れ、前記対象物上に前記走行台車を磁気吸着させる磁石
    が搭載されている前フレーム及び後フレームとを有し、
    該前フレーム及び後フレームの両側にそれぞれ前記車輪
    が設けられていることを特徴とする超音波探傷装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の超
    音波探傷装置において、前記対象物上に設けられた超音
    波探傷の案内経路とは僅少の隙間を有して前記走行台車
    に配置される側面磁石と、前記対象物上の超音波探傷の
    案内経路上を直接転動するガイドローラーとを設けて、
    前記対象物上の超音波探傷の案内経路に沿って磁気吸着
    状態で、前記走行台車を走行させることを特徴とする超
    音波探傷装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の超
    音波探傷装置において、前記走行台車には、操作治具の
    一端が取付けられ、該操作治具の進退操作によって該走
    行台車を走行させることを特徴とする超音波探傷装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の超音波探傷装置におい
    て、前記操作治具に片側屈曲チェーン又は操作棒を使用
    することを特徴とする超音波探傷装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009077381A1 (en) * 2007-12-14 2009-06-25 Vestas Wind Systems A/S Carriage for travelling on a ferromagnetic workpiece
JP2012173068A (ja) * 2011-02-18 2012-09-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 超音波探傷装置
JP2013529791A (ja) * 2010-06-30 2013-07-22 ウエスチングハウス・エレクトリック・カンパニー・エルエルシー タービン・ディスク用移動式検査装置

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