JP2001116616A - 熱型赤外線検出素子 - Google Patents

熱型赤外線検出素子

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JP2001116616A
JP2001116616A JP29674599A JP29674599A JP2001116616A JP 2001116616 A JP2001116616 A JP 2001116616A JP 29674599 A JP29674599 A JP 29674599A JP 29674599 A JP29674599 A JP 29674599A JP 2001116616 A JP2001116616 A JP 2001116616A
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film
thermal
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diaphragm structure
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Toshihiko Fukushima
稔彦 福島
Tomohisa Komoda
智久 薦田
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造工程を簡略化できると共に、赤外線吸収
量を向上できるような熱型赤外線検出素子を提供する。 【解決手段】 赤外線を受光して抵抗値が変化する熱抵
抗変化膜3と、上記熱抵抗変化膜3に電気的に接続され
ると共に、集積回路が形成された半導体基板7内の端子
部と電気的に接続される配線金属膜6とを少なくとも含
む。配線金属膜6は、赤外線を反射する赤外線反射膜か
らなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外線を検出する
赤外線検出素子に関し、特に赤外線を熱に変換して検出
する熱型赤外線検出素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、赤外線を検出する赤外線素子
に適用されている赤外線の検出方法には数多くの方式が
存在し、それぞれの方式には相異なる赤外線の検出原理
が用いられている。なかでも、感度が良く、応答が速い
ことから、赤外線輻射エネルギーを半導体のバンドギャ
ップを利用して電気信号に変換する方式、すなわち赤外
線輻射エネルギーの光量子効果を捉える方式を採用した
量子型赤外線検出素子が一般的に使用されてきた。
【0003】ところが、上記量子型赤外線検出素子は、
上述のような利点を有するものの、使用できる波長範囲
が狭く、長波長の赤外線、所謂赤外線輻射エネルギーが
非常に小さい赤外線を検出するには、赤外線の検出に用
いられる半導体材料を例えば液体窒素温度のような極低
温に冷却維持する必要があった。このため装置の取り扱
いが煩雑となるうえ、装置の小型化が困難であるという
問題があった。
【0004】また、他の赤外線の検出原理を適用した赤
外線検出素子として、赤外線輻射エネルギーを熱に変化
させることにより赤外線を検出する熱型赤外線検出素子
がある。この熱型赤外線検出素子は、検出材料に吸収さ
れた赤外線輻射エネルギーを熱に変化させることによっ
て該検出材料の温度を上昇させ、この温度上昇によって
得られる該検出材料の物理的性質(電気抵抗、焦電性な
ど)の変化を検出することで赤外線を検出するようにな
っている。
【0005】したがって、熱型赤外線検出素子では、量
子型赤外線検出素子のように、赤外線の検出に用いられ
る半導体材料を極低温に維持する必要がなく、常温で使
用でき、装置の小型化を図ることができることから、近
年、実用性が高いものとして注目されている。
【0006】ところが、検出対象物によっては該熱型赤
外線検出素子で得られる素子の温度上昇値が0.01度
以下と非常に小さい場合があり、このような場合、熱型
赤外線検出素子では赤外線の検出を困難にしている。こ
れに対応できるように、熱型赤外線検出素子では、赤外
線吸収量が大きくなるような構造にし、少しでも素子の
温度上昇値を大きくさせ、赤外線の検出感度を上げるよ
うにしている。
【0007】このような問題点を解決する熱型赤外線検
出素子としては、例えば図7(a)(b)に示すよう
に、赤外線を感知するダイアフラム構造体101と、該
ダイアフラム構造体101と配線金属膜106によって
電気的に接続された信号集積回路(図示せず)が形成さ
れた半導体基板107とが所定の空間を有して分離した
ダイアフラム構造の熱型赤外線検出素子がある。このダ
イアフラム構造により、赤外線を感知するセンサ部(ダ
イアフラム構造体101)と信号集積回路が形成された
基板(半導体基板107)との断熱性を高めている。
【0008】また、上記のようなダイアフラム構造の熱
型赤外線検出素子では、高い赤外線吸収量を得るために
赤外線の多重反射を利用した赤外線の吸収原理が用いら
れている。
【0009】ここで、ダイアフラム構造の熱型赤外線検
出素子における赤外線の多重反射を利用した赤外線の吸
収原理について、以下に説明する。
【0010】ダイアフラム構造の熱型赤外線検出素子で
は、図7(a)(b)に示すように、ダイアフラム構造
体101の赤外線受光領域I(図中破線で囲った領域)
において、上記ダイアフラム構造体101の上部から入
射した赤外線は、該ダイアフラム構造体101の最上面
に形成された金属薄膜あるいは窒化物薄膜からなる赤外
線吸収膜104において、一部は反射し、一部は透過
し、残りは該赤外線吸収膜104の電気抵抗によってジ
ュール熱として吸収される。
【0011】上記赤外線吸収膜104を透過した赤外線
は、ダイアフラム構造体101を構成する第3の酸化シ
リコン膜105、熱抵抗変化膜103、第2の酸化シリ
コン膜102を透過して、下層に設けられた金属よりな
るシート抵抗が数Ω/□以下の低抵抗完全反射膜109
によって位相がπだけずれてほとんど全てダイアフラム
構造体101側に反射される。
【0012】上記低抵抗完全反射膜109で反射された
赤外線は、先程と同じくダイアフラム構造体101を透
過して該ダイアフラム構造体101の最上面の赤外線吸
収膜104において、再び反射、透過、吸収される。こ
のようにして、ダイアフラム構造体101に入射された
赤外線を、多重反射させることにより、熱型赤外線検出
素子における赤外線吸収率を向上させている。
【0013】上記構成の熱型赤外線検出素子では、ダイ
アフラム構造体101における赤外線の反射、透過、吸
収の相互作用により、単位面積あたりの赤外線吸収率が
決定される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般的
に熱型赤外線検出素子において、赤外線吸収量の大きな
構造を実現するためには素子構造や素子の製造プロセス
が複雑となって歩留りの低下やコストアップを招来する
という問題が生じる。
【0015】また、図7(a)(b)で示した熱型赤外
線検出素子の構造には以下に示す大きな欠点が2つあ
る。
【0016】i)熱型赤外線検出素子には、図7(a)
に示すように、熱抵抗変化膜103の抵抗を測定するた
めの配線金属膜106が該熱抵抗変化膜103の側縁部
側に形成されている。この配線金属膜106は、一般に
アルミニウムで構成されているので、赤外線を反射す
る。このため、熱抵抗変化膜103の配線金属膜106
で覆われた部分では、赤外線の吸収がほとんど行われな
い。
【0017】なお、熱型赤外線検出素子全体としての赤
外線吸収量は、赤外線吸収領域Iの赤外線吸収率と赤外
線吸収面積比との積によって決定される。ここで、赤外
線吸収面積比とは、熱型赤外線検出素子の大きさ(セル
サイズ)に対する赤外線受光領域Iの面積比(フィルフ
ァクタ)で表わされる。例えば図7(a)に示すような
熱型赤外線検出素子の場合、フィルファクタは0.5程
度であるので、赤外線受光領域Iの赤外線吸収率80%
に上記フィルファクタの0.5をかけると熱型赤外線検
出素子全体としての赤外線吸収量は、入射される赤外線
量の40%程度となる。
【0018】ii) ダイアフラム構造体101を透過した
赤外線を反射するための低抵抗完全反射膜109は、集
積回路が形成された半導体基板107上に形成された保
護膜としての第1の酸化シリコン膜108上面に成膜さ
れている。つまり、上記低抵抗完全反射膜109を製造
するための独立した工程が必要となり、製造に時間がか
かるという問題が生じる。しかも、低抵抗完全反射膜1
09を成膜する工程においてもアライメント、エッチン
グ工程が必要となり、コストアップを招来する。
【0019】本発明は、上記の各問題点を解決するため
になされたもので、その目的は、製造工程を簡略化でき
ると共に、赤外線吸収量の向上が図れるような熱型赤外
線検出素子を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の熱型赤外線検出
素子は、上記の課題を解決するために、赤外線を受光し
て抵抗値が変化する熱抵抗変化膜と、上記熱抵抗変化膜
に電気的に接続されると共に、集積回路が形成された基
板内の端子部と電気的に接続される配線金属膜とを少な
くとも含むダイアフラム構造体を有し、上記配線金属膜
は、赤外線を反射する赤外線反射膜からなることを特徴
としている。
【0021】これにより、配線金属膜が赤外線を反射す
る赤外線反射膜からなることで、反射膜を形成するため
の特別な製造工程を必要としないため、製造工程を簡略
化できる。このとき、ダイアフラム構造体の赤外線入射
面と配線金属膜との距離は、入射される赤外線の波長の
1/4n(n:赤外線入射面と配線金属膜との間に介在
する物質の屈折率)に略等しい距離に設定されていれ
ば、配線金属膜で反射された赤外線は、上記ダイアフラ
ム構造体の赤外線入射面での反射がほぼ打ち消され、該
ダイアフラム構造体においてほぼ吸収されることにな
る。
【0022】また、ダイアフラム構造体における赤外線
入射領域における配線金属膜の面積は、熱抵抗変化膜の
面積よりも大きくなるように形成してもよい。
【0023】さらに、上記配線金属膜は、熱抵抗変化膜
の上面または下面のほぼ全域を覆うように形成してもよ
い。
【0024】この場合、ダイアフラム構造体に入射され
た赤外線のうち透過する赤外線は、熱抵抗変化膜の下面
に形成された配線金属膜により反射される。そして、配
線金属膜で反射された赤外線は、ダイアフラム構造体の
上面の金属薄膜あるいは窒化物薄膜からなる赤外線吸収
膜に再度吸収される。このように、配線金属膜の面積を
広くすることにより、ダイアフラム構造体における赤外
線の吸収量を大幅に増加させることができる。
【0025】したがって、熱型赤外線検出素子における
赤外線の吸収量を大幅に増加させることができる。
【0026】上記の配線金属膜の素材としては、チタン
(Ti)やアルミニウム(Al)が用いられる。この場
合、配線金属膜の設計は、素子抵抗(ノイズ)、熱コン
ダクタンス(感度)の点を考慮して行われる。
【0027】なお、配線金属膜としてTiを用いた場
合、熱伝導率が小さい(22W/(m・K))が、比抵
抗が高い(43.1μΩcm)。この場合、熱コンダク
タンスは小さくなるが、配線部分の抵抗も大きくなる。
【0028】また、配線金属膜としてAlを用いた場
合、比抵抗は小さい(2.74μΩcm)が、熱伝導率
が大きい(236W/(m・K))。この場合、熱コン
ダクタンスが低くなり、感度がTiよりも低下するが、
配線部分の抵抗は小さくなる。
【0029】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の一実施
の形態について図1ないし図4に基づいて説明すれば、
以下の通りである。
【0030】本実施の形態に係る熱型赤外線検出素子
は、図1(a)に示すように、ダイアフラム構造の赤外
線受光部(以下、ダイアフラム構造体と称する)1を備
えた赤外線センサを構成している。
【0031】上記赤外線センサは、図1(b)に示すよ
うに、ダイアフラム構造体1が、所定の空間を形成する
ようにして表面に集積回路(図示せず)が形成された半
導体基板(基板)7に電気的に接続されている。つま
り、ダイアフラム構造体1は、例えば図2に示すよう
に、該ダイアフラム構造体1に形成された配線金属膜6
を介して所定の空間を形成して半導体基板7に電気的に
接続された構成となっている。なお、図1(b)では、
ダイアフラム構造体1と半導体基板7とを接続する配線
については省略している。
【0032】このように、熱型赤外線検出素子をダイア
フラム構造にすることにより、赤外線受光部となるダイ
アフラム構造体1と半導体基板7とを熱的にほぼ絶縁状
態にすることができる。これは、赤外線の入射によりダ
イアフラム構造体1の熱が半導体基板7に逃げないから
である。
【0033】上記ダイアフラム構造体1は、図1(a)
に示すように、所定の形状にパターニングされた第2の
酸化シリコン膜2上に熱抵抗変化膜3と配線金属膜6と
が形成された構成となっている。
【0034】上記の熱抵抗変化膜3と配線金属膜6の上
面には、図1(b)に示すように、上記第2の酸化シリ
コン膜2のパターンに沿って、誘電体膜5と赤外線吸収
膜4とが順次形成されている。
【0035】上記熱抵抗変化膜3は、熱により抵抗値が
変化する膜であり、このような素材としてはチタン酸化
物やバナジウム酸化物が好適に用いられる。
【0036】上記配線金属膜6は、上記熱抵抗変化膜3
に電気的に接続されており、赤外線を95%以上反射す
るようになっている。よって、配線金属膜6は、赤外線
反射膜としての機能を有している。反射率を95%以上
と高くすることにより、赤外線吸収膜4での吸収を高め
ることができる。この配線金属膜6の素材としては、例
えばチタン(Ti)、アルミニウム(Al)などの金属
が挙げられる。
【0037】なお、Tiを用いた場合、熱伝導率が小さ
い(22W/(m・K))が、比抵抗が高い(43.1
μΩcm)。この場合、熱コンダクタンスを小さくする
ことができる。
【0038】また、Alを用いた場合、比抵抗は小さい
(2.74μΩcm)が、熱伝導率が大きい(236W
/(m・K))。この場合、配線部分の抵抗を小さくす
ることができる。
【0039】上記の配線金属膜6の設計は、素子抵抗
(ノイズ)、熱コンダクタンス(感度)の点を考慮して
行われる。本実施の形態では、感度の点を考慮してチタ
ンを用いている。
【0040】また、上記配線金属膜6は、図1(a)に
示すように、ダイアフラム構造体1における赤外線受光
領域Iの大部分を占めるように形成されている。本実施
の形態では、熱抵抗変化膜3は、上記赤外線受光領域I
において、配線金属膜6の面積よりも小さくなるように
形成されているが、熱抵抗変化膜3はダイアフラム構造
体1と同じ形状にしても何ら問題はない。
【0041】上記誘電体膜5の上部側に形成された赤外
線吸収膜4は、シート抵抗が377Ω/□からなる例え
ばNiCr,TiNなどの金属薄膜、あるいは窒化物薄
膜であり、ダイアフラム構造体1に入射される赤外線の
反射を防止すると共に、該赤外線を吸収する機能を有し
ている。
【0042】これら熱抵抗変化膜3と配線金属膜6とを
覆うように形成された誘電体膜5は、上記の赤外線吸収
膜4と配線金属膜6との距離を、入射される赤外線の波
長λの1/4n(n:誘電体膜5の屈折率)の長さに略
等しくなるように、その厚みが設定されている。これに
より、配線金属膜6で反射された赤外線は、誘電体膜5
の表面での反射が打ち消されると共に、再び赤外線吸収
膜4に吸収される。
【0043】上記構成のダイアフラム構造体1は、例え
ば図2に示すように、半導体基板7に対して配線金属膜
6の先端部に形成された電極11を介して電気的に接続
された構成となっている。
【0044】上記電極11は、図1(a)で示したダイ
アフラム構造体1の赤外線受光領域Iの外側部分の配線
金属膜6の脚部10から所定の処理により形成したもの
である。
【0045】ここで、上記構成の赤外線センサの製造方
法について図3(a)ないし(e)を参照しながら以下
に説明する。
【0046】まず、図3(a)に示すように、集積回路
が形成されたシリコン基板(半導体基板7)上に、該集
積回路を保護するためのカバーとなる酸化シリコン層
(第1の酸化シリコン膜8)を形成した後、CMP(Ch
emical Mechanical Polishing)あるいは熱処理によるリ
フローなどによって平坦化を行い全面にポリイミドを塗
布し、350℃程度の熱処理を行ってポリイミドを焼成
してポリイミド膜21を生成する。
【0047】このとき、ポリイミド膜21の厚みは、例
えば2μm程度になるようにする。しかしながら、ポリ
イミド膜21の厚みは赤外線の吸収率に関与しないの
で、その他の製造プロセスに応じて自由に設定すること
ができる。
【0048】その後、ポリイミド膜21の全面にレジス
ト22を塗布し、該レジスト22に対してフォトエッチ
ングによって所望の領域にパターニングを行った後、1
50℃程度の温度でベーク処理を行う。このとき、梁の
接地部には傾斜形状を形成しておく。この梁とは、図1
(a)に示す脚部10に相当し、図2に示す配線金属膜
6の接曲部6aを形成するためのものである。
【0049】続いて、レジスト22の全面にドライエッ
チング加工を施してレジスト形状をポリイミド膜21に
転写した後、レジスト22を剥離液で除去する。さら
に、図3(b)に示すように、所定のパターン形状のポ
リイミド膜21の全面に厚み200nm程度の酸化シリ
コン膜(第2の酸化シリコン膜2)をP−CVD(Plas
ma-Chemical Vapor Deposition) 法によって形成する。
【0050】次に、図3(c)に示すように、第2の酸
化シリコン膜2の上にダイアフラム構造体1(図3
(e))を得るために、厚み約100nmの熱抵抗変化
膜3と、反射率95%以上を実現させるために厚み10
0nmのチタン(Ti)等の配線金属膜6とをスパッタ
法等により形成する。このとき、図1(a)に示すよう
に、配線金属膜6がダイアフラム構造体1の赤外線受光
領域Iの大部分を占めるように熱抵抗変化膜3を配置す
る。
【0051】次いで、熱抵抗変化膜3と配線金属膜6の
上部全面に誘電体膜5となる厚み730nmのシリコン
膜をスパッタ法などによって形成した後、シート抵抗が
約377Ω/□となる赤外線吸収膜4をスパッタ法など
により形成する。このシリコン膜の厚みにより、配線金
属膜6と赤外線吸収膜4までの距離が入射される赤外線
の波長λの1/4n(n:誘電体膜5の屈折率)となる
ように設定される。
【0052】さらに、ダイアフラム形状のアライメント
を行った後、ドライエッチング法で所定の領域のシリコ
ン膜と第2の酸化シリコン膜2を除去し、図3(d)に
示す構造を得る。
【0053】最後に、ドライエッチング法、特に酸素に
よるアッシングによりポリイミド膜21を除去して、図
3(e)に示す構造の赤外線センサを得る。
【0054】上記のように本発明の赤外線センサでは、
ダイアフラム構造体1内に、赤外線反射膜としての機能
と配線膜としての機能とを有する配線金属膜6を設けた
構造となっている。これにより、従来のように、反射膜
と配線膜とを別々の工程で作成する必要が無く、プロセ
スの簡略化が可能となる。
【0055】上記構成の赤外線センサにおいて、入射す
る赤外線、すなわちダイアフラム構造体1で受光される
赤外線は、377Ω/□のシート抵抗を有する赤外線吸
収膜4を透過して、誘電体膜5を通り、その一部が熱抵
抗変化膜3に直接入射される。赤外線吸収膜4を透過し
た残りの赤外線は、熱抵抗変化膜3の近傍に設けられて
いる配線金属膜6により反射される。
【0056】そして、配線金属膜6で反射された赤外線
は、この配線金属膜6と赤外線吸収膜4までの距離が入
射される赤外線の波長λの1/4n(n:誘電体膜5の
屈折率)に設定されているので、赤外線は、誘電体膜5
表面での反射が打ち消されると共に、再び、赤外線吸収
膜4に吸収される。このようにして、ダイアフラム構造
体1で受光された赤外線は、配線金属膜6との間での反
射と干渉によってダイアフラム構造体1内で吸収され
る。
【0057】なお、上記配線金属膜6は、完全に赤外線
を反射するのが理想的であるが、上述したような通常用
いられる厚さ100nmのチタン膜(シート抵抗が20
Ω/□程度)の場合でも95%程度の反射率が得られる
ので、このようなチタン膜からなる配線金属膜6におけ
る赤外線の吸収を考慮してもダイアフラム構造体1にお
けるトータルでの有効面積あたりの赤外線の吸収率は従
来の低抵抗完全反射膜を用いた場合と同程度の80%以
上が得られる。
【0058】しかも、上記構成のダイアフラム構造体1
では、上述したように配線金属膜6が該ダイアフラム構
造体1の赤外線吸収に作用するようになっているので、
該配線金属膜6をダイアフラム構造体体1内で最大限広
くなるように形成することにより、熱型赤外線検出素子
のサイズに対する赤外線受光領域Iの割合を示すフィル
ファクタを65%以上にすることが可能となる。
【0059】これにより、熱型赤外線検出素子における
トータルの赤外線吸収量は、入射される赤外線量の52
%(80%×0.65)となり、図7に示す従来の構造
の熱型赤外線検出素子におけるトータルの赤外線吸収量
の40%よりも10%以上も向上させることができる。
【0060】本実施の形態においては、ダイアフラム構
造体1の赤外線入射面に赤外線吸収膜4を使用した場合
を例として説明しているが、例えば図4に示すように、
赤外線吸収膜がないダイアフラム構造体1’であっても
よい。この場合、ダイアフラム構造体1’表面での反射
を打ち消すように誘電体膜5の膜厚が設定されていれば
よい。このように赤外線吸収膜を省略することで、製造
プロセスを簡略化できる。
【0061】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について、図5(a)(b)を参照しながら以下に説明
する。なお、説明の便宜上、前記実施の形態1で説明し
た部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付
記し、その説明は省略する。
【0062】本実施の形態にかかる熱型赤外線検出素子
は、図5(a)(b)に示すように、前記実施の形態1
のダイアフラム構造体1に代えて、ダイアフラム構造体
31を備えた赤外線センサを構成している。
【0063】上記ダイアフラム構造体31は、図5
(b)に示すように、第2の酸化シリコン膜2上に形成
された熱抵抗変化膜33と配線金属膜36との間に絶縁
用の第3の酸化シリコン膜39が形成された構造となっ
ている。
【0064】このように、第3の酸化シリコン膜39を
介して熱抵抗変化膜33と配線金属膜36とが形成され
ることにより、熱抵抗変化膜33の抵抗値を大きくする
ことができ、検出出力を大きくすることができるという
効果を得ることができる。
【0065】このとき、上記熱抵抗変化膜33は、図5
(a)に示すように、ダイアフラム構造体31の赤外線
受光領域Iよりも若干小さく第2の酸化シリコン膜2上
に形成されているが、同じ大きさでも何ら問題は無い。
【0066】また、配線金属膜36は、図5(b)に示
すように、熱抵抗変化膜33および第3の酸化シリコン
膜39を覆うようにして形成されている。
【0067】上記のように、熱抵抗変化膜33と配線金
属膜36との間に絶縁用の第3の酸化シリコン膜39を
形成することにより、熱抵抗変化膜33の端部で配線金
属膜36と接続されるようになるので、抵抗体である熱
抵抗変化膜33の長さを長くでき、素子抵抗を高くする
ことができる。
【0068】したがって、上記ダイアフラム構造体31
のような構成にすれば、熱抵抗変化膜33として同じ抵
抗変化率の膜を用いた場合にも、検出出力を高くするこ
とができる。但し、熱抵抗変化膜33における素子抵抗
には、熱ノイズの点から上限があり、上記構成のダイア
フラム構造体31では、特に比抵抗の低い熱抵抗変化材
料を用いた場合に有効となる。
【0069】また、本実施の形態では、前記実施の形態
1に比べて、第3の酸化シリコン膜39を形成するため
の工程が増加するものの、従来の製造工程とほぼ同じ工
程数で熱型赤外線検出素子を製造することができる。
【0070】しかも、上記構成のダイアフラム構造体3
1では、前記実施の形態1と同様に、配線金属膜36も
該ダイアフラム構造体31の赤外線吸収に作用するよう
になっているので、該ダイアフラム構造体31のサイズ
に対する赤外線受光領域Iの割合を示すフィルファクタ
を増加させることが可能となる。
【0071】したがって、熱型赤外線検出素子における
トータルの赤外線吸収量も、従来の構造の熱型赤外線検
出素子におけるトータルの赤外線吸収量よりも増大させ
ることができる。
【0072】本実施の形態においても、ダイアフラム構
造体31の赤外線入射面に赤外線吸収膜4を使用した場
合を例として説明しているが、実施の形態1と同様に、
赤外線吸収膜がないダイアフラム構造体であってもよ
い。この場合、ダイアフラム構造体表面での反射を打ち
消すように誘電体膜5の膜厚が設定されていればよい。
このように赤外線吸収膜を省略することで、製造プロセ
スを簡略化できる。
【0073】〔実施の形態3〕本発明のさらに他の実施
の形態について図6に基づいて説明すれば、以下の通り
である。なお、説明の便宜上、前記の各実施の形態と同
一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その
説明を省略する。
【0074】本実施の形態にかかる熱型赤外線検出素子
は、図6に示すように、前記実施の形態1のダイアフラ
ム構造体1に代えて、ダイアフラム構造体41を備えた
赤外線センサを構成している。
【0075】上記ダイアフラム構造体41は、第2の酸
化シリコン膜2上に配線金属膜46、熱抵抗変化膜4
3、第3の酸化シリコン膜49が順次形成されている。
第3の酸化シリコン膜49は、誘電体膜5の比抵抗が十
分に高い場合には、設けなくてもよい。ここで、前記実
施の形態2のダイアフラム構造体31と異なるのは、配
線金属膜46と、熱抵抗変化膜43との形成順が逆であ
る点である。
【0076】この場合においても、前記実施の形態1お
よび2と同様に、ダイアフラム構造体41における赤外
線吸収率を向上させるには、配線金属膜46と赤外線吸
収膜4までの間の距離は、入射される赤外線の波長λの
略1/4n(n:誘電体膜5の屈折率)に設定されてい
ればよい。具体的には、熱抵抗変化膜43、第3の酸化
シリコン膜49および誘電体膜5の厚さの和が等価的に
入射される赤外線の波長λの略1/4nに設定されてい
ればよい。
【0077】しかも、前記実施の形態2と同様に、第3
の酸化シリコン膜49を形成するための工程が前記実施
の形態1に比べて多くなるが従来の製造工程とほぼ同じ
工程数で熱型赤外線検出素子を製造することができる。
【0078】また、上記構成のダイアフラム構造体41
では、配線金属膜46の上に熱抵抗変化膜43が形成さ
れているので、該ダイアフラム構造体41に入射された
赤外線を直接該熱抵抗変化膜43で受光する面積を大き
くすることができる。
【0079】さらに、熱抵抗変化膜43の上面に第3の
酸化シリコン膜49を設けることにより、Geのような
比抵抗の小さな誘電体膜の使用が可能となるという効果
を奏する。
【0080】本実施の形態においても、ダイアフラム構
造体41の赤外線入射面に赤外線吸収膜4を使用した場
合を例として説明しているが、実施の形態1と同様に、
赤外線吸収膜がないダイアフラム構造体であってもよ
い。この場合、ダイアフラム構造体表面での反射を打ち
消すように誘電体膜5の膜厚が設定されていればよい。
このように赤外線吸収膜を省略することで、製造プロセ
スを簡略化できる。
【0081】
【発明の効果】本発明の熱型赤外線検出素子は、以上の
ように、赤外線を受光して抵抗値が変化する熱抵抗変化
膜と、上記熱抵抗変化膜に電気的に接続されると共に、
集積回路が形成された基板内の端子部と電気的に接続さ
れる配線金属膜とを少なくとも含むダイアフラム構造体
を有し、配線金属膜は、赤外線を反射する赤外線反射膜
からなる構成である。
【0082】それゆえ、配線金属膜が赤外線を反射する
赤外線反射膜からなることで、ダイアフラム構造体内の
配線金属膜は、従来のように、基板側に形成された赤外
線反射膜への赤外線の入射を邪魔することが無く、ダイ
アフラム構造体における赤外線の有効吸収面積を増大さ
せることができるという効果を奏する。
【0083】また、上記ダイアフラム構造体の赤外線入
射面と上記配線金属膜との距離を、入射される赤外線の
波長の1/4n(n:赤外線入射面と配線金属膜との間
に介在する物質の屈折率)に略等しい距離に設定するこ
とで、ダイアフラム構造体に入射された赤外線は、配線
金属膜に反射される。このとき、ダイアフラム構造体の
赤外線入射面と配線金属膜との距離は、入射される赤外
線の波長の1/4nに略等しい距離に設定されているの
で、配線金属膜で反射された赤外線のダイアフラム構造
体の赤外線入射面での反射がほぼ打ち消される。
【0084】したがって、ダイアフラム構造体に入射さ
れた赤外線は、該ダイアフラム構造体において大半が吸
収されることになる。
【0085】しかも、配線金属膜が赤外線を反射する赤
外線反射膜からなることで、ダイアフラム構造体に赤外
線が入射された場合に、該配線金属膜に反射された赤外
線はダイアフラム構造体に吸収される。また、本発明の
構造では、ダイアフラム構造体内の配線金属膜は反射膜
を兼用している。したがって、従来のように基板側に形
成された赤外線反射膜への赤外線の入射を阻害すること
による赤外線の有効吸収面積を低下させることは無い。
【0086】さらに、他の発明の熱型赤外線検出素子に
おいては、上記配線金属膜を、熱抵抗変化膜の下面のほ
ぼ全域を覆うように形成してもよい。
【0087】この場合、熱抵抗変化膜に入射された赤外
線のうち透過する赤外線は、該熱抵抗変化膜の下面に形
成された配線金属膜により反射される。そして、配線金
属膜で反射された赤外線は、再び熱抵抗変化膜に入射さ
れ、一部が該熱抵抗変化膜に吸収され、残りが熱抵抗変
化膜を透過する。このとき、熱抵抗変化膜を透過した赤
外線は、誘電体膜での反射がほぼ打ち消されると共に、
赤外線吸収膜に吸収される。
【0088】さらに、配線金属膜が赤外線を反射する赤
外線反射膜からなることで、反射膜を形成するための特
別な製造工程を必要としないため、製造工程を簡略でき
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る熱型赤外線検出素
子の概略構成図を示し、(a)は平面図、(b)は
(a)のAA線矢視断面図である。
【図2】図1(a)(b)に示した熱型赤外線検出素子
を適用した赤外線センサの斜視図である。
【図3】(a)〜(e)は、図1(b)に示す熱型赤外
線検出素子を備えた赤外線センサの製造工程を示す説明
図である。
【図4】図1(b)に示す熱型赤外線検出素子におい
て、赤外線吸収膜がない状態を示す概略断面図である。
【図5】本発明の他の実施の形態に係る熱型赤外線検出
素子の概略構成図を示し、(a)は平面図、(b)は
(a)のBB線矢視断面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施の形態に係る熱型赤外
線検出素子の概略構成図である。
【図7】従来の熱型赤外線検出素子の概略構成図を示
し、(a)は平面図、(b)は(a)のXX線矢視断面
図である。
【符号の説明】
1 ダイアフラム構造体 2 第2の酸化シリコン膜 3 熱抵抗変化膜 4 赤外線吸収膜 5 誘電体膜 6 配線金属膜 7 半導体基板(基板) 8 第1の酸化シリコン膜 31 ダイアフラム構造体 33 熱抵抗変化膜 36 配線金属膜 39 第3の酸化シリコン膜 41 ダイアフラム構造体 43 熱抵抗変化膜 46 配線金属膜 49 第3の酸化シリコン膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】赤外線を受光して抵抗値が変化する熱抵抗
    変化膜と、上記熱抵抗変化膜に電気的に接続されると共
    に、集積回路が形成された基板内の端子部と電気的に接
    続される配線金属膜とを少なくとも含むダイアフラム構
    造体を有し、 上記配線金属膜は、赤外線を反射する赤外線反射膜から
    なることを特徴とする熱型赤外線検出素子。
  2. 【請求項2】上記配線金属膜は、熱抵抗変化膜の上面又
    は、下面のほぼ全域を覆うように形成されていることを
    特徴とする請求項1記載の熱型赤外線検出素子。
  3. 【請求項3】上記配線金属膜は、チタンからなることを
    特徴とする請求項1または2の何れかに記載の熱型赤外
    線検出素子。
  4. 【請求項4】上記配線金属膜は、アルミニウムからなる
    ことを特徴とする請求項1または2の何れかに記載の熱
    型赤外線検出素子。
JP29674599A 1999-09-16 1999-10-19 熱型赤外線検出素子 Pending JP2001116616A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010185710A (ja) * 2009-02-10 2010-08-26 Kenek Co Ltd 光学式変位計
CN102197291A (zh) * 2008-09-25 2011-09-21 松下电工株式会社 红外线传感器

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