JP2001116485A - 積層型熱交換器 - Google Patents

積層型熱交換器

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JP2001116485A JP30152699A JP30152699A JP2001116485A JP 2001116485 A JP2001116485 A JP 2001116485A JP 30152699 A JP30152699 A JP 30152699A JP 30152699 A JP30152699 A JP 30152699A JP 2001116485 A JP2001116485 A JP 2001116485A
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    • F28D1/03Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with plate-like or laminated conduits
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    • F28D1/0325Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with plate-like or laminated conduits the conduits being formed by paired plates touching each other the plates having lateral openings therein for circulation of the heat-exchange medium from one conduit to another
    • F28D1/0333Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with plate-like or laminated conduits the conduits being formed by paired plates touching each other the plates having lateral openings therein for circulation of the heat-exchange medium from one conduit to another the plates having integrated connecting members

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カー・エアコン用エバポレータ等に用いられ
る積層型熱交換器について、コア部の左側と右側との温
度差を少なくし、ダクトから車内に出る風の温度をほゞ
一定として、搭乗者に不快感を与える心配を解消する。
1種類のプレートと各種のカップ部材とを組み合わせて
コア部を形成し、生産性の向上と製造コストの低減を図
る。 【解決手段】 積層型熱交換器1 は、多数の略方形プレ
ート2 と、プレート2 の上下両端部に取り付けられるタ
ンク部形成用カップ部材11,21,31とを備えている。タン
ク部形成用の第1カップ部材11は凹所12の底壁13に流体
通過孔14を有し、第2カップ部材21は凹所22の底壁23が
仕切壁部となされ、第3カップ部材31は前後2つの凹所
32,32 と両凹所に連なる連絡用凹部35を有しかつ前後両
凹所の底壁に流体通過孔34,34 を有している。第2カッ
プ部材21がコア部1aの中間所定箇所に配置されて、コア
部全体に蛇行状流路が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カー・エアコン
用エバポレータ等に用いられる積層型熱交換器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種積層型エバポレータには、
種々の形状のものが知られているが、最近では、コア部
の左側と右側の温度差が大きな問題となっている。また
従来は、2種類以上のプレートを用いてコア部の冷媒回
路を形成するのが、通常の手法であった。さらに現在、
車業界においては軽量化が進められ、積層型エバポレー
タにおいても薄幅化が進められており、今までは、プレ
ート自体にリブを設けて、偏平管部内の回路を構成して
いたが、薄幅になるにつれて、偏平管内にインナーフィ
ンを挿入するタイプが主流になってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
積層型エバポレータでは、コア部の入口側の冷媒温度は
低いが、出口側に至るにつれて冷媒が温まり、これによ
って出口側の空気温度が上がってしまい、コア部の左側
部分と右側部分とで温度差が大きくなり、この温度差に
より、ダクトから車内に出る風の温度が異なってしま
い、搭乗者に不快感を与えるという問題があった。また
従来、偏平管内にインナーフィンを挿入するタイプの積
層型エバポレータでは、インナーフィンのセット位置に
よっては通路抵抗が増大し、性能への影響が出てしまう
という問題があった。さらに、従来のように2種以上の
プレートによりエバポレータのコア部を構成すれば、2
種以上のプレート金型を必要として、金型費が高くつく
とともに、コア部の組立てが複雑となり、プレートの組
立て違い(配置違いなど)が発生しやすいという問題が
あった。
【0004】この発明の目的は、上記の従来技術の問題
を解決し、コア部の左側と右側との温度差が少なくな
り、ダクトから車内に出る風の温度がほゞ一定となっ
て、搭乗者に不快感を与える心配がなく、また1種類の
プレートを用いるだけでよく、これに各種のカップ部材
を組み合わせコア部を形成することができて、プレート
金型費が安くつくとともに、コア部の組立てが簡単であ
り、生産性を向上し得る、積層型熱交換器を提供しよう
とするにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明による請求項1記載の積層型熱交換器
は、多数の略方形のプレートと、プレートの上下両端部
に片側に突出するように取り付けられるタンク部形成用
カップ部材とを備え、プレートの上下両端部に前後一対
ずつの流体流通口があけられ、プレートにこれの幅中央
部の上下方向にのびる仕切部によって前後に区画された
前後流体流路形成用凹部が設けられて、前後両凹部の上
下両端部が前後流体流通口の縁部にそれぞれ達してお
り、各プレートの流体流通口の周縁部に凹部と反対側に
突出した環状凸縁が設けられ、タンク部形成用第1カッ
プ部材が、プレートの1つの流体流通口に対応する凹所
を有しかつ凹所の底壁に流体通過孔を有するとともに、
プレートの上下両端部において少なくとも1つの流体流
通口周縁の環状凸縁に嵌め被せられて取り付けられ、タ
ンク部形成用第2カップ部材が、プレートの1つの流体
流通口に対応する凹所を有しかつ凹所の底壁が仕切壁部
となされているとともに、プレートの上下両端部におい
て少なくとも1つの流体流通口周縁の環状凸縁に嵌め被
せられて取り付けられ、タンク部形成用第3カップ部材
が、プレートの上下両端部のうちのいずれか一方の端部
において前後2つの流体流通口周縁の環状凸縁に跨がっ
て嵌め被せられて取り付けられかつ前後流体流通口に対
応する2つの凹所と両凹所に連なる連絡用凹部を有する
とともに、前後両凹所の底壁に流体通過孔を有してお
り、カップ部材付きプレートが、隣り合うもの同士相互
に流体流路形成用凹部およびカップ部材凹所を対向させ
た状態に層状に重ね合わせられて、対向するプレートの
仕切部同士および周縁部同士が接合されるとともに、隣
り合うカップ部材の凹所の底壁外面同士が接合されるこ
とにより、前後流体流路部を有する並列状の偏平管部
と、偏平管部に連なる上部タンク部および下部タンク部
とが形成され、凹所の底壁が仕切壁部となされている第
2カップ部材がコア部の中間所定箇所に配置されて、コ
ア部全体に蛇行状流路が形成されていることを特徴とし
ている。
【0006】この発明による請求項2記載の積層型熱交
換器は、並列状の偏平管部と上部タンク部および下部タ
ンク部が、全体として左右2つのブロックに区分せられ
るとともに、両ブロックが同数の偏平管部を有してお
り、左側第1ブロックの前側上部タンク部に導入された
流体が、第1ブロックの前側流体流路部を流下して前側
下部タンク部に至り、これより流体が右側第2ブロック
の前側下部タンク部に移行した後、第2ブロックの前側
流体流路部を上昇して前側上部タンク部に至り、ついで
流体が第2ブロックの後側上部タンク部に移行した後、
第2ブロックの後側流体流路部を流下して後側下部タン
ク部に至り、さらに流体が第1ブロックの後側下部タン
ク部に移行した後、第1ブロックの後側流体流路部を上
昇して後側上部タンク部に至って外部に排出されるよう
に、流体がコア部を全体として蛇行状に流れるようにな
されていることを特徴としている。
【0007】この発明による請求項3記載の積層型熱交
換器は、並列状の偏平管部と上部タンク部および下部タ
ンク部が、全体として3つのブロックに区分せられると
ともに、左側の第1ブロック、中間の第2ブロック、お
よび右側の第3ブロックが、1:1:2の割合の数の偏
平管部を有しており、第1ブロックの前後両上部タンク
部にそれぞれ導入された流体が、第1ブロックの前後両
流体流路部を流下して前後両下部タンク部に至り、これ
より流体が第2ブロックの前後両下部タンク部に移行し
た後、第2ブロックの前後両流体流路部を上昇して前後
両上部タンク部にそれぞれ至り、第2ブロックの前側上
部タンク部内の流体および後側上部タンク部内の流体が
共に第3ブロックの後側上部タンク部に移行した後、第
3ブロックの後側流体流路部を流下して後側下部タンク
部に至り、さらに流体が第3ブロックの後側下部タンク
部より第3ブロックの前側下部タンク部に移行した後、
第3ブロックの前側流体流路部を上昇して前側上部タン
ク部に至って外部に排出されるように、流体がコア部を
全体として蛇行状に流れるようになされていることを特
徴としている。
【0008】この発明による請求項4記載の積層型熱交
換器は、並列状の偏平管部と上部タンク部および下部タ
ンク部が、全体として3つのブロックに区分せられると
ともに、左側の第1ブロック、中間の第2ブロック、お
よび右側の第3ブロックが、2:2:1の割合の数の偏
平管部を有しており、第1ブロックの前後両上部タンク
部にそれぞれ導入された流体が、第1ブロックの前後両
流体流路部を流下して前後両下部タンク部に至り、第1
ブロックの後側下部タンク部内の流体が第1ブロックの
前側下部タンク部を経て第2ブロックの前側下部タンク
部に移行するとともに、第1ブロックの前側下部タンク
部内の流体が第2ブロックの前側下部タンク部に移行し
た後、第2ブロックの前側流体流路部を上昇して前側上
部タンク部に至り、さらに流体が第2ブロックの前側上
部タンク部より同ブロックの後側上部タンク部に移行し
た後、第2ブロックの後側流体流路部を流下して後側下
部タンク部に至り、これより流体が第3ブロックの後側
下部タンク部に移行した後、一部の流体が第3ブロック
の後側流体流路部をそのまま上昇して後側上部タンク部
に至るとともに、残部の流体が第3ブロックの後側下部
タンク部より前側下部タンク部を経て前側流体流路部を
上昇して前側上部タンク部に至って、前後両上部タンク
部より外部に排出されるように、流体がコア部を全体と
して蛇行状に流れるようになされていることを特徴とし
ている。
【0009】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態を
図面に基づいて説明する。
【0010】この明細書において、左右、前後、および
上下は図3を基準とし、左とは図3の左側、右とは同右
側をいゝ、また前とは同図図面紙葉の表側、後とは同裏
側をいゝ、上とは同図上側、下とは同下側をいうものと
する。
【0011】図1〜図10は、この発明をカー・エアコ
ンの積層型エバポレータに適用した第1実施形態を示す
ものである。
【0012】まず図1〜図4を参照すると、この発明に
よる積層型エバポレータ(1) は、例えばアルミニウム
(アルミニウム合金を含む)製であり、いわゆる上下両
タンク式のものである。
【0013】積層型エバポレータ(1) は、多数の略方形
のプレート(2) と、プレート(2) の上下両端部に片側に
突出するように取り付けられる3種類のタンク部形成用
カップ部材(11)(21)(31)とを備えており、プレート(2)
と各種カップ部材(11)(21)(31)とが組み合わせられるこ
とにより、並列状の偏平管部(10)と上部タンク部(20)お
よび下部タンク部(30)とよりなるコア部(1a)が形成され
ている。
【0014】つぎに、図2を参照すると、この第1実施
形態の積層型エバポレータ(1) のコア部(1a)は、左右2
つのブロック(U1)(U2)に区分せられ、左側の第1ブロッ
ク(U1)と右側の第2ブロック(U2)とが、1:1の割合の
数の偏平管部(10)を有するものとなされている。この実
施形態では、両ブロック(U1)(U2)は、例えば8個ずつ同
数の偏平管部(10)を有している。
【0015】図3〜図10に詳しく示すように、各プレ
ート(2) の上下両端部には前後一対ずつ合計4つの冷媒
流通口(3) があけられており、各冷媒流通口(3) は、正
面からみて前後方向に長い長円形を有している。プレー
ト(2) には、これの幅中央部の上下方向にのびる仕切部
(6) によって前後に区画された前後冷媒流路形成用凹部
(4)(5)が設けられて、前後両凹部(4)(5)の上下両端部が
前後冷媒流通口(3)(3)の縁部にそれぞれ達している。各
プレート(2) の4つの冷媒流通口(3) の周縁部にはそれ
ぞれ凹部(4)(5)と反対側に突出した環状凸縁(7) が設け
られている。また各プレート(2) の冷媒流路形成用凹部
(4)(5)には、凹部(4)(5)の深さの2倍の高さを有しかつ
上下方向に長い整流用凸条(9)(9)が、隣り合うプレート
(2)(2)同士の重ね合わせ状態において相互に異なる位置
に存在するように食い違い状に設けられている。
【0016】上記タンク部形成用第1カップ部材(11)
は、図3、図4および図6〜図9に示すように、正面か
らみて前後方向に長い長円形となされて、プレート(2)
の1つの冷媒流通口(3) に対応する凹所(12)を有しかつ
凹所(12)の底壁(13)に前後方向に長い長円形の冷媒通過
孔(14)を有している。第1カップ部材(11)は、プレート
(2) の上下両端部においていずれかの冷媒流通口(3) 周
縁の環状凸縁(7) に嵌め被せられて取り付けられる。な
お、第1カップ部材(11)には、プレート(2) の冷媒流路
形成用凹部(4) または同凹部(5) に対応して、これらの
凹部(4)(5)の裏面側に形成された低い膨出部の端部が嵌
まり合う段部(16)を有し、このため、第1カップ部材(1
1)の開口部の全周縁部が、プレート(2) に密着して安定
に接合されるようになされている。
【0017】また、図示の第1カップ部材(11)には、冷
媒通過孔(14)の周縁に凹所(12)の反対側に突出した環状
凸縁(17)を有するものと、そうでないものとがあり、隣
り合う第1カップ部材(11)(11)の凹所(12)(12)の底壁(1
3)(13)外面同士が接合されるさい、一方の第1カップ部
材(11)の冷媒通過孔(14)周縁に設けられた環状凸縁(17)
が、他方の第1カップ部材(11)の冷媒通過孔(14)内に嵌
まり合うように、環状凸縁(17)付き第1カップ部材(11)
と該凸縁(17)の無い第1カップ部材(11)とが交互に配置
されている。
【0018】上記タンク部形成用第2カップ部材(21)
は、図3、図4、図6、図8および図10に示すよう
に、正面からみて前後方向に長い長円形となされて、上
記第1カップ部材(11)とほゞ同様の形状を有するもので
あるが、プレート(2) の1つの冷媒流通口(3) に対応す
る凹所(22)を有しかつ凹所(22)の底壁(23)が仕切壁部と
なされている。この第2カップ部材(21)はプレート(2)
の上下両端部においていずれか1つの冷媒流通口(3) 周
縁の環状凸縁(7) に嵌め被せられて取り付けられる。第
2カップ部材(21)は、プレート(2) の冷媒流路形成用凹
部(4) または同凹部(5) に対応して、これらの凹部(4)
(5)の裏面側に形成された低い膨出部の端部が嵌 まり合
う段部(26)を有し、このため、第2カップ部材(21)の開
口部の全周縁部が、プレート(2) に密着して安定に接合
されるようになされている。
【0019】上記タンク部形成用第3カップ部材(31)
は、図4および図9に示すように、上記第1カップ部材
(11)の略2倍の大きさを有し、プレート(2) の上下両端
部のうちのいずれか一方の端部において前後2つの冷媒
流通口(3)(3)周縁の環状凸縁(7)(7)に跨がって嵌め被せ
られて取り付けられかつ前後冷媒流通口(3)(3)に対応す
る2つの凹所(32)(32)と両凹所(32)(32)に連なる連絡用
凹部(35)とを有するとともに、前後両凹所(32)(32)の底
壁(33)(33)に前後方向に長い長円形の冷媒通過孔(34)(3
4)を有している。第3カップ部材(31)は、プレート(2)
の冷媒流路形成用凹部(4) および同凹部(5) に対応し
て、これらの凹部(4)(5)の裏面側に形成された低い膨出
部の端部が嵌まり合う段部(36)(36)を有し、このため、
第3カップ部材(31)の開口部の全周縁部が、プレート
(2) に密着して安定に接合されるようになされている。
また図示の第3カップ部材(31)は、前後冷媒通過孔(34)
(34)のうち一方の冷媒通過孔(34)の周縁に凹所(32)の反
対側に突出した環状凸縁(37)を有している。
【0020】この第1実施形態の積層型エバポレータ
(1) の左側第1ブロック(U1)においては、図1、図3お
よび図6に示すように、左端のプレート(2) 上端部の前
後2つの冷媒流通口(3)(3)周縁の環状凸縁(7)(7)に、第
1カップ部材(11)(11)がそれぞれ嵌め被せられて取り付
けられ、これらの第1カップ部材(11)(11)は、冷媒通過
孔(14)(14)の周縁に凹所(12)の反対側に突出した環状凸
縁(17)(17)を有している。また同左端プレート(2) の下
端部の前後2つの冷媒流通口(3)(3)周縁の環状凸縁(7)
(7)に、第2カップ部材(21)(21)がそれぞれ嵌め被せら
れて取り付けられている。
【0021】そして、図1、図3、図4および図6に示
すように、左端プレート(2) の上端部の前後第1カップ
部材(11)(11)に跨がって冷媒導入・排出パイプ接続部材
(40)が嵌被せ状に取り付けられている。このパイプ接続
部材(40)は冷媒導入孔(41)および冷媒排出孔(42)を有
し、両孔(41)(42)のコア部外側の開口縁部にはパイプ接
続用立上がり部(43)(44)が設けられていて、これらの立
上がり部(43)(44)にO−リング(45)(46)がそれぞれ嵌め
被せられている。パイプ接続部材(40)のプレート(2) 側
の面には、冷媒導入孔(41)および冷媒排出孔(42)のコア
部内側の開口縁部をめぐるようにかつ上記第1カップ部
材(11)(11)の環状凸縁(17)(17)が嵌め入れられる前後に
長い長円形の浅い凹部(47)(47)が設けられている。
【0022】左側第1ブロック(U1)の中間部分において
は、図7に示すように、各プレート(2) の上下両端部の
合計4つの冷媒流通口(3) 周縁の環状凸縁(7) に、冷媒
通過孔(14)を有する第1カップ部材(11)がそれぞれ嵌め
被せられて取り付けられており、これらの第1カップ部
材付きプレート(2) が、隣り合うもの同士相互に冷媒流
路形成用凹部(4)(5)および第1カップ部材(11)(11)の凹
所(12)(12)を対向させた状態に層状に重ね合わせられ
て、対向するプレート(2) の仕切部(6)(6)同士および周
縁部(8)(8)同士が接合されるとともに、隣り合う第1カ
ップ部材(11)(11)の凹所(12)(12)の底壁(13)(13)外面同
士が接合されることにより、前後冷媒流路部(10a)(10b)
を有する並列状の偏平管部(10)と、偏平管部(10)に連な
る上部タンク部(20)および下部タンク部(30)とが形成さ
れている。
【0023】なお、各プレート(2) に取り付けられた4
つの第1カップ部材(11)のうちプレート(2) の対角位置
にある2つの第1カップ部材(11)(11)の冷媒通過孔(14)
(14)の周縁に環状凸縁(17)(17)がそれぞれ設けられてお
り、プレート(2) が層状に重ね合わせられて、隣り合う
第1カップ部材(11)(11)の凹所(12)(12)の底壁(13)(13)
外面同士が接合されるさい、一方の第1カップ部材(11)
の冷媒通過孔(14)周縁の環状凸縁(17)が、他方の第1カ
ップ部材(11)の冷媒通過孔(14)に、丁度嵌まり込むよう
になされている。
【0024】また、隣り合うプレート(2)(2)のうち、一
方のプレート(2) の前後冷媒流路形成用凹部(4)(5)の整
流用凸条(9)(9)の先端部が、対向する他方のプレート
(2) の冷媒流路形成用凹部(4)(5)の底壁に接合されてい
る(図5参照)。
【0025】上記積層型エバポレータ(1) の左側第1ブ
ロック(U1)と右側第2ブロック(U2)との境目において
は、図8に示すように、プレート(2) 上端部の前後2つ
の冷媒流通口(3)(3)周縁の環状凸縁(7)(7)に、冷媒通過
孔(14)を有する第1カップ部材(11)がそれぞれ嵌め被せ
られて取り付けられ、これに対し、同プレート(2) の下
端部の前後2つの冷媒流通口(3)(3)周縁の環状凸縁(7)
(7)に、仕切壁部となされた底壁(23)を有する第2カッ
プ部材(21)がそれぞれ嵌め被せられて取り付けられてい
る。
【0026】つぎに、積層型エバポレータ(1) の右側第
2ブロック(U2)の中間部分においては、図9に示すよう
に、プレート(2) 上端部の前後2つの冷媒流通口(3)(3)
周縁の環状凸縁(7)(7)に跨がって、連絡用凹部(35)を有
する第3カップ部材(31)が嵌め被せられて取り付けら
れ、これに対し、同プレート(2) 下端部の前後2つの冷
媒流通口(3)(3)周縁の環状凸縁(7)(7)に、冷媒通過孔(1
4)を有する第1カップ部材(11)がそれぞれ嵌め被せられ
て取り付けられている。これらの第3カップ部材(31)お
よび第1カップ部材(11)を有するプレート(2) が、隣り
合うもの同士相互に冷媒流路形成用凹部(4)(5)、並びに
び第3カップ部材(31)の凹所(32)および第1カップ部材
(11)の凹所(12)を対向させた状態に層状に重ね合わせら
れて、対向するプレート(2) の仕切部(6)(6)同士および
周縁部(8)(8)同士が接合されるとともに、隣り合う第3
カップ部材(31)(31)の凹所(32)(32)の底壁(33)(33)外面
同士および第1カップ部材(11)(11)の凹所(12)(12)の底
壁(13)(13)外面同士が接合されることにより、前後冷媒
流路部(10a)(10b)を有する並列状の偏平管部(10)と、偏
平管部(10)に連なる上部タンク部(20)および下部タンク
部(30)とが形成されており、とくに上部タンク部(20)
は、前側上部タンク部(20a) と、上部連絡通路部(20c)
と、後側上部タンク部(20b) とによって構成されてい
る。
【0027】積層型エバポレータ(1) の右側第2ブロッ
ク(U2)の右端のプレート(2) には、図10に詳しく示す
ように、合計4つの冷媒流通口(3)(3)周縁の環状凸縁
(7)(7)に、仕切壁部となされた底壁(23)を有する第2カ
ップ部材(21)がそれぞれ嵌め被せられて取り付けられて
いる。
【0028】上記積層型エバポレータ(1) の左右両外側
にはサイドプレート(18)(18)がそれぞれ配置され、隣り
合う偏平管部(10)(10)同士の間にコルゲート・フィン(1
9)が介在させられるとともに、左右両外側のサイド・プ
レート(18)(18)およびこれらと同側の偏平管部(10)(10)
との間にもコルゲート・フィン(19)(19)が介在させられ
ている。
【0029】上記積層型エバポレータ(1) の構成部材の
うち、プレート(2) 、3種類のカップ部材(11)(21)(3
1)、左右両サイドプレート(18)(18)は、例えばアルミニ
ウム・ブレージング・シートによりそれぞれつくられ、
コルゲート・フィン(19)、冷媒導入・排出パイプ接続部
材(40)は、それぞれベア材によりつくられている。
【0030】積層型エバポレータ(1) は、上記のすべて
の構成部材が組み合わせられたのち、例えば真空ろう付
け法により一括してろう付けされることにより製造され
る。
【0031】なお、上記積層型エバポレータ(1) におい
ては、冷媒流路形成用凹部(4)(5)を有するプレート(2)
と、3種類のタンク部形成用カップ部材(11)(21)(31)と
が別体で構成されており、図示のように、高い破壊強度
および耐食性が要求されるタンク部形成用カップ部材(1
1)(21)(31)については厚肉とし、プレート(2) について
は薄肉とするのが望ましく、これにより、積層型エバポ
レータ(1) の総重量を従来に比べて大幅に軽くすること
が可能となる。
【0032】このような第1実施形態の積層型エバポレ
ータ(1) 全体の冷媒通路は、つぎの通りである。
【0033】すなわち、図2に示すように、冷媒導入パ
イプ(図示略)より接続部材(40)の冷媒導入孔(40)を経
てコア部(1a)の左側第1ブロック(U1)の8個の偏平管部
(10)の前側上部タンク部(20a) に導入された冷媒が、第
1ブロック(U1)の前側冷媒流路部(10a) (Aゾーン)を
流下して前側下部タンク部(30a) に至る。これより冷媒
がコア部(1a)の右側第2ブロック(U2)の8個の偏平管部
(10)の前側下部タンク部(30a) に移行した後、第2ブロ
ック(U2)の前側冷媒流路部(10a) (Bゾーン)を上昇し
て前側上部タンク部(20a) に至り、ついで冷媒が前側上
部タンク部(20a) より上部連絡通路部(20c) を経て、第
2ブロック(U2)の後側上部タンク部(20b) に移行した
後、第2ブロック(U2)の後側冷媒流路部(10b) (Cゾー
ン)を流下して後側下部タンク部(30b) に至る。さらに
冷媒がコア部(1a)の第1ブロック(U1)の後側下部タンク
部(30b) に移行した後、第1ブロック(U1)の後側冷媒流
路部(10b) (Dゾーン)を上昇して後側上部タンク部(2
0b) に至り、接続部材(40)の冷媒排出孔(41)を経て冷媒
排出パイプ(図示略)より外部に排出されるものであ
り、結局、冷媒はコア部(1a)を全体として蛇行状に流れ
るようになされている。
【0034】一方、積層型エバポレータ(1) のコア部(1
a)の偏平管部(10)同士の間のコルゲート・フィン(19)の
存在する間隙およびサイド・プレート(18)と偏平管部(1
0)との間のコルゲート・フィン(19)の存在する間隙を、
空気が前後方向に流れ、プレート(2) の壁面およびコル
ゲート・フィン(19)を介して冷媒と空気が熱交換せられ
るものである。
【0035】ところで、積層型エバポレータ(1) に導入
される冷媒は、入口側においては、低温でかつ通常7:
3程度の割合で、液体がガスよりも多くなっている。従
ってエバポレータ(1) のコア部(1a)の左側第1ブロック
(U1)の前半のAゾーンでは、低温冷媒との熱交換によっ
て空気が最も冷やされるが、このAゾーンの冷媒流路部
(10a) の長さは短くなっている。つぎに空気との熱交換
によりやゝ昇温した冷媒は、コア部(1a)の右側第2ブロ
ック(U2)の前半のBゾーンを上昇し、さらに連絡通路部
(20c) を経て同第2ブロック(U2)の後半のCゾーンを流
下する。これらのBゾーンとCゾーンでは、やゝ昇温し
た冷媒との熱交換によって空気が冷やされるが、これら
BゾーンとCゾーンの冷媒流路部(10a)(10b)の合計の長
さは長くなっており、従って空気は、充分に冷却される
ことになる。そして最後に、空気との熱交換により最も
昇温した冷媒は、コア部(1a)の左側第1ブロック(U1)の
後半のDゾーンを上昇した後、外部に排出される。従っ
てこのDゾーンでは冷媒の温度は比較的高いので、冷媒
との熱交換によって空気はあまり冷やされないが、この
Dゾーンの冷媒流路部(10b) の長さは短くなっている
し、上記コア部(1a)の左側第1ブロック(U1)の前半のA
ゾーンを通過した最も冷やされた空気が、同第1ブロッ
ク(U1)の後半のDゾーンを通過するため、全体としては
コア部(1a)の左側第1ブロック(U1)(AゾーンおよびD
ゾーン)を通過した空気と、右側第2ブロック(U2)(B
ゾーンおよびCゾーン)を通過した空気との間の温度差
が少なくなり、従って、積層型エバポレータ(1) を収納
したダクト(図示略)から車内に出る風の温度がほゞ一
定となって、搭乗者に不快感を与えるといった心配がな
い。
【0036】また、上記積層型エバポレータ(1) によれ
ば、1種類のプレート(2) を用いるだけで良く、従って
金型自体の構造が簡略化されるとともに金型費が安くつ
くし、また1種類のプレート(2) に対して3種類のカッ
プ部材(11)(21)(31)を適宜組み合わせてコア部(1a)を形
成するため、コア部(1a)の組立てが簡単で、自動化が容
易であり、ひいてはエバポレータ(1) の生産に要する時
間を短縮することができて、生産能率が向上する。
【0037】図11〜図16は、この発明の第2実施形
態を示すものである。ここで、上記第1実施形態の場合
と異なる点は、並列状の偏平管部(10)と上部タンク部(2
0)および下部タンク部(30)が、全体として3つのブロッ
ク(U1)(U2)(U3)に区分せられるとともに、左側の第1ブ
ロック(U1)、中間の第2ブロック(U2)、および右側の第
3ブロック(U3)が、1:1:2の割合の数の偏平管部(1
0)を有している点にある。この第2実施形態では、3つ
のブロック(U1)(U2)(U3)は、例えば4個:4個:8個の
偏平管部(10)を有している。
【0038】この第2実施形態の積層型エバポレータ
(1) の左側第1ブロック(U1)においては、図11、図1
2および図13に示すように、左端のプレート(2) 上端
部の前後2つの冷媒流通口(3)(3)周縁の環状凸縁(7)(7)
に、第1カップ部材(11)(11)がそれぞれ嵌め被せられて
取り付けられ、これらの第1カップ部材(11)(11)は、冷
媒通過孔(14)(14)の周縁に凹所(12)の反対側に突出した
環状凸縁(17)(17)を有している。また同左端プレート
(2) の下端部の前後2つの冷媒流通口(3)(3)周縁の環状
凸縁(7)(7)に、第2カップ部材(21)(21)がそれぞれ嵌め
被せられて取り付けられている。
【0039】そして、左端プレート(2) の上端部の前後
第1カップ部材(11)(11)に跨がって有底角筒形の冷媒導
入ヘッダ(50)が嵌被せ状に取り付けられている。この冷
媒導入ヘッダ(50)の角筒形本体(51)の前端部にパイプ接
続用筒部(52)が設けられるとともに、角筒形本体(51)の
プレート(2) 側の側面に、前後に長い長円形の2つの冷
媒導入孔(53)(53)が設けられ、上記第1カップ部材(11)
(11)の冷媒通過孔(14)(14)周縁の環状凸縁(17)(17)が、
ヘッダ本体(51)の冷媒導入孔(53)(53)に嵌め入れられて
いる。
【0040】この第2実施形態の積層型エバポレータ
(1) の左側第1ブロック(U1)の中間部分においては、前
述した図7に示す第1実施形態の場合と同様に、プレー
ト(2)と、これの上下両端部の4つの冷媒流通口(3) 周
縁の環状凸縁(7) に嵌め被せられて取り付けられた冷媒
通過孔(14)を有する第1カップ部材(11)との組合わせが
用いられており、これらの第1カップ部材付きプレート
(2) が、隣り合うもの同士相互に冷媒流路形成用凹部
(4)(5)および第1カップ部材(11)(11)の凹所(12)(12)を
対向させた状態に層状に重ね合わせられて接合されるこ
とにより、前後冷媒流路部(10a)(10b)を有する並列状の
偏平管部(10)と、偏平管部(10)に連なる上部タンク部(2
0)および下部タンク部(30)とが形成されている。
【0041】つぎに、この第2実施形態の積層型エバポ
レータ(1) において、左側第1ブロック(U1)と中央の第
2ブロック(U2)との境目においては、前述した図8に示
す第1実施形態の場合と同様に、プレート(2) と、これ
の上端部の前後2つの冷媒流通口(3)(3)周縁の環状凸縁
(7)(7)に嵌め被せられて取り付けられた冷媒通過孔(14)
を有する第1カップ部材(11)と、同プレート(2) 下端部
の前後2つの冷媒流通口(3)(3)周縁の環状凸縁(7)(7)に
嵌め被せられて取り付けられかつ仕切壁部となされた底
壁(23)を有する第2カップ部材(21)との組合わせが用い
られている。
【0042】そして、中央の第2ブロック(U2)の中間部
分においては、上記左側第1ブロック(U1)の中間部分の
場合と同様に、前述した図7に示す第1実施形態の場合
と同様に、プレート(2) と、これの上下両端部の4つの
冷媒流通口(3) 周縁の環状凸縁(7) に嵌め被せられて取
り付けられた冷媒通過孔(14)を有する第1カップ部材(1
1)との組合わせが用いられており、これらの第1カップ
部材付きプレート(2)が層状に重ね合わせられて接合さ
れることにより、前後冷媒流路部(10a)(10b)を有する並
列状の偏平管部(10)と、偏平管部(10)に連なる上部タン
ク部(20)および下部タンク部(30)とが形成されている。
【0043】つぎに、中央の第2ブロック(U2)と右側第
3ブロック(U3)の境目においては、図12と図14に詳
しく示すように、2つのプレート(2)(2)同士の間に有底
角筒形の中間ヘッダ(60)が介在されている。この中間ヘ
ッダ(60)の角筒形本体(61)の第2ブロック(U2)側の側面
に、前後に長い長円形の前後2つの冷媒通過孔(63)(63)
が設けられて、これらの冷媒通過孔(63)(63)に、第2ブ
ロック(U2)右端のプレート(2) 上端部の前後2つの冷媒
流通口(3)(3)周縁の環状凸縁(7)(7)が嵌め入れられてい
るのに対し、反対側の第3ブロック(U3)側の側面には、
その後側に前後に長い長円形の1つの冷媒通過孔(63)が
設けられて、この冷媒通過孔(63)に、右側第3ブロック
(U3)左端のプレート(2) 上端部の後側冷媒流通口(3) 周
縁の環状凸縁(7) が嵌め入れられるとともに、ヘッダ本
体(61)の同側面の前側に前後に長い長円形の浅い凹部(6
4)が設けられて、この浅い凹部(64)に同プレート(2) 上
端部の前側冷媒流通口(3) 周縁の環状凸縁(7) が嵌め入
れられている。従って前側冷媒流通口(3) は、ヘッダ本
体(61)側面の浅い凹部(64)の底壁によって塞がれてい
る。
【0044】つぎに、積層型エバポレータ(1) の右側第
3ブロック(U3)の中間部分においては、図15に詳しく
示すように、プレート(2) 下端部の前後2つの冷媒流通
口(3)(3)周縁の環状凸縁(7)(7)に跨がって、連絡用凹部
(35)を有する第3カップ部材(31)が嵌め被せられて取り
付けられ、これに対し、同プレート(2) 上端部の前後2
つの冷媒流通口(3)(3)周縁の環状凸縁(7)(7)に、冷媒通
過孔(14)を有する第1カップ部材(11)がそれぞれ嵌め被
せられて取り付けられており、これは前述の図9に示す
場合と上下逆になっている。従って、これらの第3カッ
プ部材(31)および第1カップ部材(11)を有するプレート
(2) が、隣り合うもの同士相互に冷媒流路形成用凹部
(4)(5)、並びにび第3カップ部材(31)の凹所(32)および
第1カップ部材(11)の凹所(12)を対向させた状態に層状
に重ね合わせられて、対向するプレート(2) の仕切部
(6)(6)同士および周縁部(8)(8)同士が接合されるととも
に、隣り合う第3カップ部材(31)(31)の凹所(32)(32)の
底壁(33)(33)外面同士および第1カップ部材(11)(11)の
凹所(12)(12)の底壁(13)(13)外面同士が接合されること
により、前後冷媒流路部(10a)(10b)を有する並列状の偏
平管部(10)と、偏平管部(10)に連なる上部タンク部(20)
および下部タンク部(30)とが形成されており、とくに下
部タンク部(30)は、前側下部タンク部(30a) と、下部連
絡通路部(30c)と、後側下部タンク部(30b) とによって
構成されている。
【0045】積層型エバポレータ(1) の右側第3ブロッ
ク(U3)の右端プレート(2) においては、図11、図12
および図16に示すように、右端プレート(2) の上端部
の前側の1つの冷媒流通口(3) 周縁の環状凸縁(7) に、
第1カップ部材(11)が嵌め被せられて取り付けられ、こ
の第1カップ部材(11)は、冷媒通過孔(14)の周縁に凹所
(12)の反対側に突出した環状凸縁(17)を有している。ま
た同右端プレート(2)の上端部の後側とプレート(2) 下
端部の前後両側の3つの冷媒流通口(3) 周縁の環状凸縁
(7) に、凹所(22)の底壁(23)が仕切壁部となされた第2
カップ部材(21)がそれぞれ嵌め被せられて取り付けられ
ている。
【0046】そして、右端プレート(2) の上端部の前側
の第1カップ部材(11)と後側の第2カップ部材(21)とに
跨がって有底角筒形の冷媒排出ヘッダ(70)が嵌被せ状に
取り付けられている。この冷媒排出ヘッダ(70)の角筒形
本体(71)の前端部にパイプ接続用筒部(72)が設けられる
とともに、角筒形本体(71)のプレート(2) 側の側面の前
側に、前後に長い長円形の1つの冷媒排出孔(73)が設け
られ、上記第1カップ部材(11)の冷媒通過孔(14)周縁の
環状凸縁(17)が、この冷媒排出孔(73)に嵌め入れられて
いる。
【0047】このような第2実施形態の積層型エバポレ
ータ(1) 全体の冷媒通路は、つぎの通りである。
【0048】すなわち、図11に示すように、冷媒導入
パイプ(図示略)より冷媒導入ヘッダ(50)の2つの冷媒
導入孔(53)(53)および第1カップ部材(11)(11)の冷媒通
過孔(14)(14)を経てコア部(1a)の左側第1ブロック(U1)
の4個の偏平管部(10)の前後両上部タンク部(20a)(20b)
にそれぞれ導入された冷媒が、第1ブロック(U1)の前後
両冷媒流路部(10a)(10b)(Eゾーン)を流下して前後両
下部タンク部(30a)(30b)に至る。これより冷媒が第2ブ
ロック(U2)の4個の偏平管部(10)の前後両下部タンク部
(30a)(30b)に移行した後、第2ブロック(U2)の前後両冷
媒流路部(10a)(10b)(Fゾーン)を上昇して前後両上部
タンク部(20a)(20b)にそれぞれ至る。ついで第2ブロッ
ク(U2)の前側上部タンク部(20a) 内の冷媒、および後側
上部タンク部(20b) 内の冷媒が、共に中間ヘッダ(60)を
介して第3ブロック(U3)の8個の偏平管部(10)の後側上
部タンク部(20b) に移行した後、第3ブロック(U3)の後
側冷媒流路部(10b) (Gゾーン)を流下して後側下部タ
ンク部(30b) に至る。さらに冷媒が第3ブロック(U3)の
後側下部タンク部(30b) より下部連絡通路部(30c) を経
て、第3ブロック(U3)の前側下部タンク部(30a) に移行
した後、第3ブロック(U3)の前側冷媒流路部(10a) (H
ゾーン)を上昇して前側上部タンク部(20a) に至り、冷
媒排出ヘッダ(70)の冷媒排出孔(73)を経て冷媒排出パイ
プ(図示略)より外部に排出されるものであり、結局、
冷媒はコア部(1a)を全体として蛇行状に流れるようにな
されている。
【0049】上記のように、積層型エバポレータ(1) に
導入される冷媒は入口側においては低温であり、コア部
(1a)の左側第1ブロック(U1)のEゾーンでは、低温冷媒
との熱交換によって空気が冷やされるが、このEゾーン
の冷媒流路部(10a) はいわゆるストレートでかつその長
さが短くなっているとともに、つぎのコア部(1a)中央の
第2ブロック(U2)のFゾーンでも、冷媒流路部(10a) は
いわゆるストレートでかつその長さが短くなっている。
従ってこれらのEゾーンおよびFゾーンでは、冷媒は、
大、中、小のうち、中程度の放熱(いわゆる冷熱の放
出)を行なう。そして最後に、冷媒は、コア部(1a)の右
側第3ブロック(U3)の後半のGゾーンを流下し、さらに
下部連絡通路部(30c) を経て同第3ブロック(U3)の前半
のHゾーンを上昇する。これらのGゾーンとHゾーンで
は、空気は、やゝ昇温した冷媒との熱交換によって冷や
されるが、これらGゾーンとHゾーンの冷媒流路部(10
a)(10b)の合計の長さは長くなっており、従って通路抵
抗が大きくなって、冷媒の流速が遅くなり、冷媒は大の
放熱を行なうため、空気は、充分に冷却されることにな
る。そして、空気との熱交換により最も昇温した冷媒
は、排出ヘッダ(70)より外部に排出されるものである。
【0050】このように、第2実施形態の積層型エバポ
レータ(1) の全体としては、コア部(1a)の左側第1ブロ
ック(U1)(Eゾーン)、および中央の第2ブロック(U2)
(Fゾーン)を通過した空気と、右側第3ブロック(U3)
(GゾーンおよびHゾーン)を通過した空気との間の温
度差が少なくなり、積層型エバポレータ(1) を収納した
ダクト(図示略)から車内に出る風の温度がほゞ一定と
なるものである。
【0051】この第2実施形態のその他の点は上記第1
実施形態の場合と同様であるので、図面において同一の
ものには同一の符号を付した。
【0052】図17〜図19は、この発明の第3実施形
態を示すものである。ここで、上記第1実施形態の場合
と異なる点は、並列状の偏平管部(10)と上部タンク部(2
0)および下部タンク部(30)が、全体として3つのブロッ
ク(U1)(U2)(U3)に区分せられるとともに、左側の第1ブ
ロック(U1)、中間の第2ブロック(U2)、および右側の第
3ブロック(U3)が、2:2:1の割合の数の偏平管部を
有している点にある。この第3実施形態では、3つのブ
ロック(U1)(U2)(U3)は、例えば8個:8個:4個の偏平
管部(10)を有している。
【0053】この第3実施形態の積層型エバポレータ
(1) の左側第1ブロック(U1)においては、図17に示す
ように、左端のプレート(2) の上端部に有底角筒形の冷
媒導入ヘッダ(50)が取り付けられている。この点は、上
記第2実施形態の図13の場合と全く同様である。
【0054】そして、左側第1ブロック(U1)の中間部分
においては、前述した図15の場合と同様に、プレート
(2) 下端部の前後2つの冷媒流通口(3)(3)周縁の環状凸
縁(7)(7)に跨がって、連絡用凹部(35)を有する第3カッ
プ部材(31)が嵌め被せられて取り付けられ、これに対
し、同プレート(2) 上端部の前後2つの冷媒流通口(3)
(3)周縁の環状凸縁(7)(7)に、冷媒通過孔(14)を有する
第1カップ部材(11)がそれぞれ嵌め被せられて取り付け
られている。これらの第3カップ部材(31)および第1カ
ップ部材(11)を有するプレート(2) が、隣り合うもの同
士相互に冷媒流路形成用凹部(4)(5)、並びにび第3カッ
プ部材(31)の凹所(32)および第1カップ部材(11)の凹所
(12)を対向させた状態に層状に重ね合わせられて接合さ
れることにより、前後冷媒流路部(10a)(10b)を有する並
列状の偏平管部(10)と、偏平管部(10)に連なる上部タン
ク部(20)および下部タンク部(30)とが形成されており、
とくに下部タンク部(30)は、前側下部タンク部(30a)
と、下部連絡通路部(30c) と、後側下部タンク部(30b)
とによって構成されている。
【0055】つぎに、この第3実施形態の積層型エバポ
レータ(1) において、左側第1ブロック(U1)と中央の第
2ブロック(U2)との境目においては、図18に示すよう
に、プレート(2) の下端部の前側冷媒流通口(3) 周縁の
環状凸縁(7) にのみ冷媒通過孔(14)を有する第1カップ
部材(11)が嵌め被せられて取り付けられ、同プレート
(2) 上端部の前後両側および同下端部の後側の合計3つ
の冷媒流通口(3) 周縁の環状凸縁(7) に、仕切壁部とな
された底壁(23)を有する第2カップ部材(21)が嵌め被せ
られて取り付けられている。
【0056】そして、中央の第2ブロック(U2)の中間部
分においては、上記第1実施形態の右側第2ブロック(U
2)の中間部分の場合と同様に、前述した図9に示すよう
に、プレート(2) 上端部の前後2つの冷媒流通口(3)(3)
周縁の環状凸縁(7)(7)に跨がって、連絡用凹部(35)を有
する第3カップ部材(31)が嵌め被せられて取り付けら
れ、これに対し、同プレート(2) 下端部の前後2つの冷
媒流通口(3)(3)周縁の環状凸縁(7)(7)に、冷媒通過孔(1
4)を有する第1カップ部材(11)がそれぞれ嵌め被せられ
て取り付けられている。これらの第3カップ部材(31)お
よび第1カップ部材(11)を有するプレート(2) が、隣り
合うもの同士相互に冷媒流路形成用凹部(4)(5)、並びに
び第3カップ部材(31)の凹所(32)および第1カップ部材
(11)の凹所(12)を対向させた状態に層状に重ね合わせら
れて接合されることにより、前後冷媒流路部(10a)(10b)
を有する並列状の偏平管部(10)と、偏平管部(10)に連な
る上部タンク部(20)および下部タンク部(30)とが形成さ
れており、とくに上部タンク部(20)は、前側上部タンク
部(20a) と、上部連絡通路部(20c) と、後側上部タンク
部(20b) とによって構成されている。
【0057】つぎに、この第3実施形態の積層型エバポ
レータ(1) において、中央の第2ブロック(U2)と右側第
3ブロック(U3)との境目においては、図19に示すよう
に、プレート(2) の下端部の後側冷媒流通口(3) 周縁の
環状凸縁(7) にのみ冷媒通過孔(14)を有する第1カップ
部材(11)が嵌め被せられて取り付けられ、同プレート
(2) 上端部の前後両側および同下端部の前側の合計3つ
の冷媒流通口(3) 周縁の環状凸縁(7) に、仕切壁部とな
された底壁(23)を有する第2カップ部材(21)が嵌め被せ
られて取り付けられている。
【0058】そして、右側第3ブロック(U3)の中間部分
においては、この第3実施形態の左側第1ブロック(U1)
の中間部分の場合と同様に(従って、前述した図15の
場合と同様に)、プレート(2) 下端部の前後2つの冷媒
流通口(3)(3)周縁の環状凸縁(7)(7)に跨がって、連絡用
凹部(35)を有する第3カップ部材(31)が嵌め被せられて
取り付けられ、これに対し、同プレート(2) 上端部の前
後2つの冷媒流通口(3)(3)周縁の環状凸縁(7)(7)に、冷
媒通過孔(14)を有する第1カップ部材(11)がそれぞれ嵌
め被せられて取り付けられている。これらの第3カップ
部材(31)および第1カップ部材(11)を有するプレート
(2) が、隣り合うもの同士相互に冷媒流路形成用凹部
(4)(5)、並びにび第3カップ部材(31)の凹所(32)および
第1カップ部材(11)の凹所(12)を対向させた状態に層状
に重ね合わせられて接合されることにより、前後冷媒流
路部(10a)(10b)を有する並列状の偏平管部(10)と、偏平
管部(10)に連なる上部タンク部(20)および下部タンク部
(30)とが形成されており、とくに下部タンク部(30)は、
前側下部タンク部(30a) と、下部連絡通路部(30c) と、
後側下部タンク部(30b) とによって構成されている。
【0059】積層型エバポレータ(1) の右側第3ブロッ
ク(U3)の右端プレート(2) においては、図17に示すよ
うに、右端のプレート(2) の上端部に有底角筒形の冷媒
排出ヘッダ(70)が取り付けられている。この点は、上記
第2実施形態の図16の場合とほゞ同様であるが、異な
る点は、右端プレート(2) の上端部の前後2つの冷媒流
通口(3)(3)周縁の環状凸縁(7)(7)に第1カップ部材(11)
(11)が嵌め被せられ、これらの第1カップ部材(11)(11)
に跨がって冷媒排出ヘッダ(70)が嵌被せ状に取り付けら
れており、冷媒排出ヘッダ(70)の角筒形本体(71)のプレ
ート(2) 側の側面には、前後に長い長円形の前後2つの
冷媒排出孔(73)(73)が設けられ、これらの冷媒排出孔(7
3)(73)に、それぞれ第1カップ部材(11)の冷媒通過孔(1
4)周縁の環状凸縁(17)が嵌め入れられている点にある。
【0060】このような第3実施形態の積層型エバポレ
ータ(1) 全体の冷媒通路は、つぎの通りである。
【0061】すなわち、図17に示すように、冷媒導入
パイプ(図示略)より冷媒導入ヘッダ(50)を経てコア部
(1a)の左側第1ブロック(U1)の8個の偏平管部(10)の前
後両上部タンク部(20a)(20b)にそれぞれ導入された冷媒
が、第1ブロック(U1)の前後両冷媒流路部(10a)(10b)
(Iゾーン)を流下して前後両下部タンク部(30a)(30b)
に至る。ついで第1ブロック(U1)の前側下部タンク部(3
0a) 内の冷媒が、第2ブロック(U2)の8個の偏平管部(1
0)の前側下部タンク部(30a) に移行するとともに、第1
ブロック(U1)の後側下部タンク部(30b) 内の冷媒が、下
部連絡流路部(30c) を介して同ブロック(U1)の前側下部
タンク部(30a) に至った後に第2ブロック(U2)の前側下
部タンク部(30a) に移行し、さらに第2ブロック(U2)の
前側下部タンク部(30a) 内の冷媒が、第2ブロック(U2)
の前側冷媒流路部(10a) (Jゾーン)を上昇して前側上
部タンク部(20a) に至り、さらに冷媒が上部連絡流路部
(20c) を介して同ブロック(U2)の後側上部タンク部(20
b) に移行した後、第2ブロック(U2)の後側冷媒流路部
(10b) (Kゾーン)を流下して後側下部タンク部(30b)
に至る。これより冷媒が第3ブロック(U3)の4個の偏平
管部(10)の後側下部タンク部(30b) に移行した後、一部
の冷媒が第3ブロック(U3)の後側冷媒流路部(10b) (L
ゾーン)をそのまま上昇して後側上部タンク部(20b) に
至るとともに、残部の冷媒が第3ブロック(U3)の後側下
部タンク部(30b) より下部連絡流路部(30c) を介して同
ブロック(U3)の前側下部タンク部(30a) を経て前側冷媒
流路部(10a) (Lゾーン)を上昇して前側上部タンク部
(20a) に至り、それぞれ冷媒排出ヘッダ(70)の冷媒排出
孔(73)(73)を経て冷媒排出パイプ(図示略)より外部に
排出されるものであり、結局、冷媒はコア部(1a)を全体
として蛇行状に流れるようになされている。
【0062】上記のように、積層型エバポレータ(1) に
導入される冷媒は、入口側においては、低温でかつ通常
7:3程度の割合で、液体がガスよりも多くなってい
る。従ってエバポレータ(1) のコア部(1a)の左側第1ブ
ロック(U1)のIゾーンでは、低温冷媒との熱交換によっ
て空気が冷やされるが、このIゾーンは、8個の偏平管
部(10)によって構成されるとともに、前後両冷媒流路部
(10a)(10b)はいわゆるストレートでかつそれらの長さは
短くなっている。従ってこのIゾーンでは、冷媒は、
大、中、小のうち、中程度の放熱を行なう。ついでコア
部(1a)の中央の第2ブロック(U2)において、上記のよう
に空気との熱交換によりやゝ昇温した冷媒は、コア部(1
a)の第2ブロック(U2)の前半のJゾーンを上昇し、さら
に上部連絡流路部(20c) を経て同第2ブロック(U2)の後
半のKゾーンを流下する。これらのJゾーンとKゾーン
では、空気は、やゝ昇温した冷媒との熱交換によって冷
やされるが、これらJゾーンとKゾーンの冷媒流路部(1
0a)(10b)の合計の長さは長くなっており、従って通路抵
抗が大きくなって、冷媒の流速が遅くなり、冷媒は大の
放熱を行なうため、空気は、充分に冷却されることにな
る。そして最後に、空気との熱交換により昇温した冷媒
は、コア部(1a)の右側第3ブロック(U3)のLゾーンを一
気に上昇する。このLゾーンは、いわゆるスーパーヒー
ト部となされている。すなわち、積層型エバポレータ
(1) においては、コンプレッサーへの液もどりを防ぐた
め、蒸発後にさらに過熱された状態(スーパーヒートの
状態)で排出される。スーパーヒート部においては冷媒
は完全にガスとなっているため、スーパーヒート部の熱
伝達率は蒸発部に比べて10分の1程度と低いものであ
り、積層型エバポレータ(1) 全体におけるスーパーヒー
ト部が少なくなるように、Lゾーンは他のゾーンよりも
少ない4個の偏平管部(10)によって構成されている。ま
た、このLゾーンの4個の偏平管部(10)の前後両冷媒流
路部(10a)(10b)はいわゆるストレートでかつそれらの長
さは短くなっており、従ってこのLゾーンでは、圧力損
失が小さいものとなされている。このLゾーンでは、昇
温した冷媒との熱交換によって空気が冷やされることに
なるが、このLゾーンは4個の偏平管部(10)によって構
成されているため、前面面積が小さく、これによって、
エバポレータ(1) の他の蒸発部の前面面積を大きく取る
ことができて、性能が向上する。そして、空気との熱交
換により最も昇温した冷媒は排出ヘッダ(70)より外部に
排出されるものである。
【0063】このように、第3実施形態の積層型エバポ
レータ(1) の全体としては、コア部(1a)において、冷媒
の放熱量の大きい左側第1ブロック(U1)(Iゾーン)と
中央の第2ブロック(U2)(JゾーンおよびKゾーン)
が、コア部(1a)の前面面積の大半を占め、冷媒の放熱量
の小さい右側第3ブロック(U3)(Lゾーン)の前面面積
を小さいものとしたので、積層型エバポレータ(1) を収
納したダクト(図示略)から車内に出る風の温度がほゞ
一定となされるものである。
【0064】この第3実施形態のその他の点は上記第2
実施形態の場合と同様であるので、図面において同一の
ものには同一の符号を付した。
【0065】図20は、この発明の偏平管部の変形例を
示すものである。ここで、上記第1実施形態の場合と異
なる点は、各プレート(2) の冷媒流路形成用凹部(4)(5)
に設けられた上下方向に長い整流用凸条に代えて、隣り
合うプレート(2)(2)の冷媒流路形成用凹部(4)(5)同士の
間にインナーフィン(59)がそれぞれ介在されて、偏平管
部(10)が形成されている点にある。インナーフィン(59)
の上下両端部のセット位置は、冷媒流路形成用凹部(4)
(5)の上下両端部とインナーフィン(59)の上下両端部と
の間の間隔、換言すれば、上下タンク部(20)(30)とイン
ナーフィン(59)の上下両端部との間の間隔(d) が、0〜
2.0mm、好ましくは0.2〜1.8mm、望ましく
は0.5〜1.5mmとなるように設定する。
【0066】各インナーフィン(59)のセット位置が、上
記の間隔(d) を越えると、冷媒がインナーフィン(59)の
流路を通る際、抵抗が増えてしまう。これに対し、各イ
ンナーフィン(59)のセット位置が、上記の範囲内であれ
ば、冷媒の流れがスムーズになり、通路抵抗があまり変
動せず、性能がが一定の範囲の変位になる。
【0067】この変形例のその他の点は、上記第1実施
形態の図7の場合と同様であるので、図面において同一
のものには同一の符号を付した。
【0068】なお、この変形例は、この発明の第2実施
形態および第3実施形態にも同様に適用されるものであ
る。
【0069】また、上記第1〜第3実施形態と変形例に
おいては、タンク部形成用第1カップ部材(11)およびタ
ンク部形成用第2カップ部材(21)が、それぞれプレート
(2)の1つの流体流通口(3) に対応するように、個別に
つくられているが、例えば1つのプレート(2) の上端部
または下端部において、前後2つの流体流通口(3)(3)に
対して第1カップ部材(11)(11)同士が隣り合って配置さ
れる場合、あるいは第2カップ部材(21)(21)同士が隣り
合って配置される場合、あるいはまた第1カップ部材(1
1)と第2カップ部材(21)とが隣り合って配置される場合
には、これらの隣り合うカップ部材を、いわゆる一体成
形により1つの部材として作成した2倍の大きさを有す
るカップ部材を使用しても良い。
【0070】また、この発明は、カー・エアコン用積層
型エバポレータだけでなく、その他オイルクーラ、アフ
タークーラ、ラジエータ等の積層型熱交換器にも、同様
に使用されるものである。
【0071】
【発明の効果】この発明による請求項1記載の積層型熱
交換器は、上述のように、多数の略方形のプレートと、
プレートの上下両端部に片側に突出するように取り付け
られるタンク部形成用カップ部材とを備え、プレートの
上下両端部に前後一対ずつの流体流通口があけられ、プ
レートにこれの幅中央部の上下方向にのびる仕切部によ
って前後に区画された前後流体流路形成用凹部が設けら
れて、前後両凹部の上下両端部が前後流体流通口の縁部
にそれぞれ達しており、各プレートの流体流通口の周縁
部に凹部と反対側に突出した環状凸縁が設けられ、タン
ク部形成用第1カップ部材が、プレートの1つの流体流
通口に対応する凹所を有しかつ凹所の底壁に流体通過孔
を有するとともに、プレートの上下両端部において少な
くとも1つの流体流通口周縁の環状凸縁に嵌め被せられ
て取り付けられ、タンク部形成用第2カップ部材が、プ
レートの1つの流体流通口に対応する凹所を有しかつ凹
所の底壁が仕切壁部となされているとともに、プレート
の上下両端部において少なくとも1つの流体流通口周縁
の環状凸縁に嵌め被せられて取り付けられ、タンク部形
成用第3カップ部材が、プレートの上下両端部のうちの
いずれか一方の端部において前後2つの流体流通口周縁
の環状凸縁に跨がって嵌め被せられて取り付けられかつ
前後流体流通口に対応する2つの凹所と両凹所に連なる
連絡用凹部を有するとともに、前後両凹所の底壁に流体
通過孔を有しており、カップ部材付きプレートが、隣り
合うもの同士相互に流体流路形成用凹部およびカップ部
材凹所を対向させた状態に層状に重ね合わせられて、対
向するプレートの仕切部同士および周縁部同士が接合さ
れるとともに、隣り合うカップ部材の凹所の底壁外面同
士が接合されることにより、前後流体流路部を有する並
列状の偏平管部と、偏平管部に連なる上部タンク部およ
び下部タンク部とが形成され、凹所の底壁が仕切壁部と
なされている第2カップ部材がコア部の中間所定箇所に
配置されて、コア部全体に蛇行状流路が形成されている
もので、この発明の積層型熱交換器によれば、1種類の
プレートを用いるだけでよく、これに各種のカップ部材
を組み合わせコア部を形成することができて、プレート
金型費が安くつくとともに、コア部の組立てが簡単であ
り、生産性を向上し得るという効果を奏する。
【0072】また、この発明による請求項2記載の積層
型熱交換器は、上述のように、並列状の偏平管部と上部
タンク部および下部タンク部が、全体として左右2つの
ブロックに区分せられるとともに、両ブロックが同数の
偏平管部を有しており、左側第1ブロックの前側上部タ
ンク部に導入された流体が、第1ブロックの前側流体流
路部を流下して前側下部タンク部に至り、これより流体
が右側第2ブロックの前側下部タンク部に移行した後、
第2ブロックの前側流体流路部を上昇して前側上部タン
ク部に至り、ついで流体が第2ブロックの後側上部タン
ク部に移行した後、第2ブロックの後側流体流路部を流
下して後側下部タンク部に至り、さらに流体が第1ブロ
ックの後側下部タンク部に移行した後、第1ブロックの
後側流体流路部を上昇して後側上部タンク部に至って外
部に排出されるように、流体がコア部を全体として蛇行
状に流れるようになされていることを特徴とし、またこ
の発明による請求項3記載の積層型熱交換器は、上述の
ように、並列状の偏平管部と上部タンク部および下部タ
ンク部が、全体として3つのブロックに区分せられると
ともに、左側の第1ブロック、中間の第2ブロック、お
よび右側の第3ブロックが、1:1:2の割合の数の偏
平管部を有しており、第1ブロックの前後両上部タンク
部にそれぞれ導入された流体が、第1ブロックの前後両
流体流路部を流下して前後両下部タンク部に至り、これ
より流体が第2ブロックの前後両下部タンク部に移行し
た後、第2ブロックの前後両流体流路部を上昇して前後
両上部タンク部にそれぞれ至り、第2ブロックの前側上
部タンク部内の流体および後側上部タンク部内の流体が
共に第3ブロックの後側上部タンク部に移行した後、第
3ブロックの後側流体流路部を流下して後側下部タンク
部に至り、さらに流体が第3ブロックの後側下部タンク
部より第3ブロックの前側下部タンク部に移行した後、
第3ブロックの前側流体流路部を上昇して前側上部タン
ク部に至って外部に排出されるように、流体がコア部を
全体として蛇行状に流れるようになされていることを特
徴とし、また、この発明による請求項4記載の積層型熱
交換器は、上述のように、並列状の偏平管部と上部タン
ク部および下部タンク部が、全体として3つのブロック
に区分せられるとともに、左側の第1ブロック、中間の
第2ブロック、および右側の第3ブロックが、2:2:
1の割合の数の偏平管部を有しており、第1ブロックの
前後両上部タンク部にそれぞれ導入された流体が、第1
ブロックの前後両流体流路部を流下して前後両下部タン
ク部に至り、第1ブロックの後側下部タンク部内の流体
が第1ブロックの前側下部タンク部を経て第2ブロック
の前側下部タンク部に移行するとともに、第1ブロック
の前側下部タンク部内の流体が第2ブロックの前側下部
タンク部に移行した後、第2ブロックの前側流体流路部
を上昇して前側上部タンク部に至り、さらに流体が第2
ブロックの前側上部タンク部より同ブロックの後側上部
タンク部に移行した後、第2ブロックの後側流体流路部
を流下して後側下部タンク部に至り、これより流体が第
3ブロックの後側下部タンク部に移行した後、一部の流
体が第3ブロックの後側流体流路部をそのまま上昇して
後側上部タンク部に至るとともに、残部の流体が第3ブ
ロックの後側下部タンク部より前側下部タンク部を経て
前側流体流路部を上昇して前側上部タンク部に至って、
前後両上部タンク部より外部に排出されるように、流体
がコア部を全体として蛇行状に流れるようになされてい
ることを特徴としているもので、この発明による請求項
2〜4記載の積層型熱交換器によれば、いずれの場合に
も、コア部の左側と右側との温度差が少なくなり、ダク
トから車内に出る風の温度がほゞ一定となって、搭乗者
に不快感を与える心配がないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態の積層型エバポレータ
を示す斜視図である。
【図2】同エバポレータの冷媒流路を説明する概略斜視
図である。
【図3】同エバポレータの要部拡大垂直断面図である。
【図4】同エバポレータの要部拡大水平断面図である。
【図5】同エバポレータの中間の一対のプレートの組合
わせ状態を示す拡大水平断面図である。
【図6】同エバポレータの左端のプレート、第1および
第2カップ部材およびパイプ接続部材を示す拡大分解斜
視図である。
【図7】同エバポレータの中間の一対のプレートと第1
カップ部材を示す拡大分解斜視図である。
【図8】同エバポレータの中間プレートと第1および第
2カップ部材を示す拡大分解斜視図である。
【図9】同エバポレータの中間の一対のプレートと第1
および第3カップ部材を示す拡大分解斜視図である。
【図10】同エバポレータの右端のプレートと第2カッ
プ部材を示す拡大分解斜視図である。
【図11】この発明の第2実施形態の積層型エバポレー
タの冷媒流路を説明する概略斜視図である。
【図12】同エバポレータの要部拡大垂直断面図であ
る。
【図13】同エバポレータの左端のプレート、第1およ
び第2カップ部材、並びに冷媒導入ヘッダを示す拡大分
解斜視図である。
【図14】同エバポレータの中間の2つのプレートと第
2カップ部材と中間タンクを示す拡大分解斜視図であ
る。
【図15】同エバポレータの中間の一対のプレートと第
1および第3カップ部材を示す拡大分解斜視図である。
【図16】同エバポレータの右端のプレートと第2カッ
プ部材と冷媒排出ヘッダを示す拡大分解斜視図である。
【図17】この発明の第3実施形態の積層型エバポレー
タの冷媒流路を説明する概略斜視図である。
【図18】同エバポレータの中間の1つのプレートと第
1および第2カップ部材の組合わせを示す拡大分解斜視
図である。
【図19】同エバポレータの中間の1つのプレートと第
1および第2カップ部材のいま1つの組合わせを示す拡
大分解斜視図である。
【図20】この発明の積層型エバポレータの変形例の拡
大分解斜視図で、中間の一対のプレートとインナーフィ
ンと第1カップ部材とが示されている。
【符号の説明】
1 積層型エバポレータ(積層型熱交換器) 1a コア部 2 プレート 3 冷媒流通口(流体流通口) 4 前側冷媒流路形成用凹部(前側流体流路形成用
凹部) 5 後側冷媒流路形成用凹部(後側流体流路形成用
凹部) 6 仕切部 7 環状凸縁 8 周縁部 10 偏平管部 10a 前側冷媒流路部(前側流体流路部) 10b 後側冷媒流路部(後側流体流路部) 11 タンク部形成用第1カップ部材 12 凹所 13 底壁 14 冷媒通過孔(流体通過孔) 20 上部タンク部 20a 前側上部タンク部 20b 後側上部タンク部 21 タンク部形成用第2カップ部材 22 凹所 23 底壁 30 下部タンク部 30a 前側下部タンク部 30b 後側下部タンク部 31 タンク部形成用第3カップ部材 32 凹所 33 底壁 34 冷媒通過孔(流体通過孔) 35 連絡用凹部 U1 第1ブロック U2 第2ブロック U3 第3ブロック

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の略方形のプレート(2) と、プレー
    ト(2) の上下両端部に片側に突出するように取り付けら
    れるタンク部形成用カップ部材(11)(21)(31)とを備え、
    プレート(2) の上下両端部に前後一対ずつの流体流通口
    (3)(3)があけられ、プレート(2) にこれの幅中央部の上
    下方向にのびる仕切部(6) によって前後に区画された前
    後流体流路形成用凹部(4)(5)が設けられて、前後両凹部
    (4)(5)の上下両端部が前後流体流通口(3)(3)の縁部にそ
    れぞれ達しており、各プレート(2) の流体流通口(3) の
    周縁部に凹部(4)(5)と反対側に突出した環状凸縁(7) が
    設けられ、タンク部形成用第1カップ部材(11)が、プレ
    ート(2) の1つの流体流通口(3) に対応する凹所(12)を
    有しかつ凹所(12)の底壁(13)に流体通過孔(14)を有する
    とともに、プレート(2) の上下両端部において少なくと
    も1つの流体流通口周縁の環状凸縁(7) に嵌め被せられ
    て取り付けられ、タンク部形成用第2カップ部材(21)
    が、プレート(2) の1つの流体流通口(3) に対応する凹
    所(22)を有しかつ凹所(22)の底壁(23)が仕切壁部となさ
    れているとともに、プレート(2) の上下両端部において
    少なくとも1つの流体流通口周縁の環状凸縁(7) に嵌め
    被せられて取り付けられ、タンク部形成用第3カップ部
    材(31)が、プレート(2) の上下両端部のうちのいずれか
    一方の端部において前後2つの流体流通口周縁の環状凸
    縁(7)(7)に跨がって嵌め被せられて取り付けられかつ前
    後流体流通口(7)(7)に対応する2つの凹所(32)(32)と両
    凹所(32)(32)に連なる連絡用凹部(35)を有するととも
    に、前後両凹所(32)(32)の底壁(33)(33)に流体通過孔(3
    4)(34)を有しており、カップ部材付きプレート(2) が、
    隣り合うもの同士相互に流体流路形成用凹部(4)(5)およ
    びカップ部材凹所(12)(22)(32)を対向させた状態に層状
    に重ね合わせら れて、対向するプレート(2)(2)の仕切
    部(6)(6)同士および周縁部(8)(8)同士が接合されるとと
    もに、隣り合うカップ部材の凹所の底壁外面同士が接合
    されることにより、前後流体流路部(10a)(10b)を有する
    並列状の偏平管部(10)と、偏平管部(10)に連なる上部タ
    ンク部(20)および下部タンク部(30)とが形成され、凹所
    (22)の底壁(23)が仕切壁部となされている第2カップ部
    材(21)がコア部(1a)の中間所定箇所に配置されて、コア
    部(1a)全体に蛇行状流路が形成されている、積層型熱交
    換器。
  2. 【請求項2】 並列状の偏平管部(10)と上部タンク部(2
    0)および下部タンク部(30)が、全体として左右2つのブ
    ロック(U1)(U2)に区分せられるとともに、両ブロック(U
    1)(U2)が同数の偏平管部(10)を有しており、左側第1ブ
    ロック(U1)の前側上部タンク部(20a) に導入された流体
    が、第1ブロック(U1)の前側流体流路部(10a) を流下し
    て前側下部タンク部(30a) に至り、これより流体が右側
    第2ブロック(U2)の前側下部タンク部(30a) に移行した
    後、第2ブロック(U2)の前側流体流路部(10a) を上昇し
    て前側上部タンク部(20a) に至り、ついで流体が第2ブ
    ロック(U2)の後側上部タンク部(20b) に移行した後、第
    2ブロック(U2)の後側流体流路部(10b) を流下して後側
    下部タンク部(30b) に至り、さらに流体が第1ブロック
    (U1)の後側下部タンク部(30b) に移行した後、第1ブロ
    ック(U1)の後側流体流路部(10b) を上昇して後側上部タ
    ンク部(20b) に至って外部に排出されるように、流体が
    コア部(1a)を全体として蛇行状に流れるようになされて
    いる、請求項1記載の積層型熱交換器。
  3. 【請求項3】 並列状の偏平管部(10)と上部タンク部(2
    0)および下部タンク部(30)が、全体として3つのブロッ
    ク(U1)(U2)(U3)に区分せられるとともに、左側の第1ブ
    ロック(U1)、中間の第2ブロック(U2)、および右側の第
    3ブロック(U3)が、1:1:2の割合の数の偏平管部(1
    0)を有しており、第1ブロック(U1)の前後両上部タンク
    部(20a)(20b)にそれぞれ導入された流体が、第1ブロッ
    ク(U1)の前後両流体流路部(10a)(10b)を流下して前後両
    下部タンク部(30a)(30b)に至り、これより流体が第2ブ
    ロック(U2)の前後両下部タンク部(30a)(30b)に移行した
    後、第2ブロック(U2)の前後両流体流路部(10a)(10b)を
    上昇して前後両上部タンク部(20a)(20b)にそれぞれ至
    り、第2ブロック(U2)の前側上部タンク部(20a) 内の流
    体および後側上部タンク部(20b) 内の流体が共に第3ブ
    ロック(U3)の後側上部タンク部(20b) に移行した後、第
    3ブロック(U3)の後側流体流路部(10b) を流下して後側
    下部タンク部(30b) に至り、さらに流体が第3ブロック
    (U3)の後側下部タンク部(30b) より第3ブロック(U3)の
    前側下部タンク部(30a) に移行した後、第3ブロック(U
    b)の前側流体流路部(10a) を上昇して前側上部タンク部
    (20a)に至って外部に排出されるように、流体がコア部
    (1a)を全体として蛇行状に流れるようになされている、
    請求項1記載の積層型熱交換器。
  4. 【請求項4】 並列状の偏平管部(10)と上部タンク部(2
    0)および下部タンク部(30)が、全体として3つのブロッ
    ク(U1)(U2)(U3)に区分せられるとともに、左側の第1ブ
    ロック(U1)、中間の第2ブロック(U2)、および右側の第
    3ブロック(U3)が、2:2:1の割合の数の偏平管部(1
    0)を有しており、第1ブロック(U1)の前後両上部タンク
    部(20a)(20b)にそれぞれ導入された流体が、第1ブロッ
    ク(U1)の前後両流体流路部(10a)(10b)を流下して前後両
    下部タンク部(30a)(30b)に至り、第1ブロック(U1)の後
    側下部タンク部(30b) 内の流体が第1ブロック(U1)の前
    側下部タンク部(30a) を経て第2ブロック(U1)の前側下
    部タンク部(30a) に移行するとともに、第1ブロック(U
    1)の前側下部タンク部(30a) 内の流体が第2ブロック(U
    2)の前側下部タンク部(30a) に移行した後、第2ブロッ
    ク(U2)の前側流体流路部(10a) を上昇して前側上部タン
    ク部(20a) に至り、さらに流体が第2ブロック(U2)の前
    側上部タンク部(20a) より同ブロック(U2)の後側上部タ
    ンク部(20b) に移行した後、第2ブロック(U2)の後側流
    体流路部(10b) を流下して後側下部タンク部(30b) に至
    り、これより流体が第3ブロック(U3)の後側下部タンク
    部(30b) に移行した後、一部の流体が第3ブロック(U3)
    の後側流体流路部(10b) をその まま上昇して後側上部
    タンク部(20b) に至るとともに、残部の流体が第3ブロ
    ック(U3)の後側下部タンク部(30b) より前側下部タンク
    部(30a) を経て前側流体流路部(10a) を上昇して前側上
    部タンク部(20a) に至って、前後両上部タンク部(20a)
    (20b)より外部に排出されるように、流体がコア部(1a)
    を全体として蛇行状に流れるようになされている、請求
    項1記載の積層型熱交換器。
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