JP2001115060A - 水性カーボンブラック分散液、その製造方法及びその使用 - Google Patents
水性カーボンブラック分散液、その製造方法及びその使用Info
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 にじみがなく貯蔵安定性のカーボンブラック
分散液を提供する。 【解決手段】 全分散液に対して水の他に： カーボンブラック １〜４５質量％、 カチオン性界面活性剤 １〜４０質量％ を含有する水性カーボンブラック分散液。 またカチオン性界面活性剤が一般式３ ［Ｒ１−ＣＯＯＨ：リシノール酸Ｒ２〜Ｒ４：同じ又は
異なりＣ１〜Ｃ５アルキル基又は （Ｒ５：Ｃ１〜Ｃ５アルキル基ｎ：１〜５の自然数）］
の化合物である水性カーボンブラック分散液。
分散液を提供する。 【解決手段】 全分散液に対して水の他に： カーボンブラック １〜４５質量％、 カチオン性界面活性剤 １〜４０質量％ を含有する水性カーボンブラック分散液。 またカチオン性界面活性剤が一般式３ ［Ｒ１−ＣＯＯＨ：リシノール酸Ｒ２〜Ｒ４：同じ又は
異なりＣ１〜Ｃ５アルキル基又は （Ｒ５：Ｃ１〜Ｃ５アルキル基ｎ：１〜５の自然数）］
の化合物である水性カーボンブラック分散液。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、カチオン性の安定
化されたカーボンブラック分散液、その製造方法及びそ
の使用に関する。
化されたカーボンブラック分散液、その製造方法及びそ
の使用に関する。
【０００２】
【従来の技術】水性カーボンブラック分散液は印刷イン
キの製造のために又は例えばインクジェットプリンター
の場合のインキとして直接使用される。
キの製造のために又は例えばインクジェットプリンター
の場合のインキとして直接使用される。
【０００３】インクジェット印刷法は、印刷インキをノ
ンインパクトで、つまり印刷ヘッドを印刷媒体と接触さ
せずに転写する公知の転写技術である。この場合、イン
キ液滴がノズルから受容材料に吹き付けられ、この場
合、インキ液滴の偏向が電子工学的に制御可能である。
この技術は、ノンインパクト印刷とも言われ、特に規則
的でない表面を有する製品及び包装の印刷のために適し
ている、それというのも、印刷ヘッドと被印刷物との間
には一定の間隔があるためである。この印刷法は著しく
フレキシブルで比較的安価であり、従ってコンピュータ
印刷においても、職場の印刷機として使用される。この
インクジェット印刷は工業的範囲、例えば屋外広告にお
いても使用されてきている。屋外広告においてはこのイ
ンキは耐光堅牢性及び耐水性の特別な要求を満たさなけ
ればならない。さらに、この着色物質は印刷ノズルを詰
まらせないためにも著しく微細粒でなければならない。
着色する成分として染料並びに現在では顔料も使用され
る。後者は染料と比較して耐光堅牢性が著しく高く耐水
性でもあるという利点を有する。顔料は染料と比較し
て、表面活性物質（界面活性剤）を用いて処理した場合
にだけ高い貯蔵安定性を有する安定な分散液を生じると
いう点に欠点を有する。顔料粒子は一次粒子の形ではな
く凝集物の形で存在する。顔料凝集物は可溶性の染料よ
りも大きい。顔料凝集物が十分に微細に分散していない
場合、印刷ヘッドのノズルを詰まらせる。大きな凝集物
はさらに顔料カーボンブラックの吸光特性を変化させ
る。印刷物が灰色化しかつ隠蔽力を失う結果となる。
ンインパクトで、つまり印刷ヘッドを印刷媒体と接触さ
せずに転写する公知の転写技術である。この場合、イン
キ液滴がノズルから受容材料に吹き付けられ、この場
合、インキ液滴の偏向が電子工学的に制御可能である。
この技術は、ノンインパクト印刷とも言われ、特に規則
的でない表面を有する製品及び包装の印刷のために適し
ている、それというのも、印刷ヘッドと被印刷物との間
には一定の間隔があるためである。この印刷法は著しく
フレキシブルで比較的安価であり、従ってコンピュータ
印刷においても、職場の印刷機として使用される。この
インクジェット印刷は工業的範囲、例えば屋外広告にお
いても使用されてきている。屋外広告においてはこのイ
ンキは耐光堅牢性及び耐水性の特別な要求を満たさなけ
ればならない。さらに、この着色物質は印刷ノズルを詰
まらせないためにも著しく微細粒でなければならない。
着色する成分として染料並びに現在では顔料も使用され
る。後者は染料と比較して耐光堅牢性が著しく高く耐水
性でもあるという利点を有する。顔料は染料と比較し
て、表面活性物質（界面活性剤）を用いて処理した場合
にだけ高い貯蔵安定性を有する安定な分散液を生じると
いう点に欠点を有する。顔料粒子は一次粒子の形ではな
く凝集物の形で存在する。顔料凝集物は可溶性の染料よ
りも大きい。顔料凝集物が十分に微細に分散していない
場合、印刷ヘッドのノズルを詰まらせる。大きな凝集物
はさらに顔料カーボンブラックの吸光特性を変化させ
る。印刷物が灰色化しかつ隠蔽力を失う結果となる。
【０００４】インクジェットインキ中に顔料カーボンブ
ラックを使用した最初の特許は、米国特許（ＵＳ−Ａ）
５０８５６９８号明細書及び米国特許（ＵＳ−Ａ）５３
２０６６８号明細書である。その明細書中には顔料安定
化のために水溶性アクリレートの使用が記載されてい
る。
ラックを使用した最初の特許は、米国特許（ＵＳ−Ａ）
５０８５６９８号明細書及び米国特許（ＵＳ−Ａ）５３
２０６６８号明細書である。その明細書中には顔料安定
化のために水溶性アクリレートの使用が記載されてい
る。
【０００５】水性カーボンブラック分散液を、一次粒子
の平均粒度が３０ｎｍより大きくなく、ＤＢＰ−値が少
なくとも７５ｍｌ／１００ｇであるようなカーボンブラ
ックを用いて製造することは公知である（ＵＳ−Ａ５５
３８５４８）。
の平均粒度が３０ｎｍより大きくなく、ＤＢＰ−値が少
なくとも７５ｍｌ／１００ｇであるようなカーボンブラ
ックを用いて製造することは公知である（ＵＳ−Ａ５５
３８５４８）。
【０００６】さらに、水性カーボンブラック分散液を水
溶性有機溶剤及び水溶性アクリル樹脂の使用下で製造す
ることは公知である（ＵＳ−Ａ５６０９６７１）。
溶性有機溶剤及び水溶性アクリル樹脂の使用下で製造す
ることは公知である（ＵＳ−Ａ５６０９６７１）。
【０００７】公知の水性カーボンブラック分散液の欠点
は、支持体上への吹き付け後のにじみである。市販され
ている通常の分散液はゼータ電位＜０ｍＶである。分散
した粒子の正の表面電荷（ゼータ電位＞０ｍＶ）により
支持体上に塗布する間もしくは塗布した後に分散液の意
図的なフロキュレーションが容易に達成され、それによ
りにじみが防止される。
は、支持体上への吹き付け後のにじみである。市販され
ている通常の分散液はゼータ電位＜０ｍＶである。分散
した粒子の正の表面電荷（ゼータ電位＞０ｍＶ）により
支持体上に塗布する間もしくは塗布した後に分散液の意
図的なフロキュレーションが容易に達成され、それによ
りにじみが防止される。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、このようなにじみの欠点を示さずかつ貯蔵安定性で
あるカーボンブラック分散液を提供することであった。
は、このようなにじみの欠点を示さずかつ貯蔵安定性で
あるカーボンブラック分散液を提供することであった。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の対象は、全分散
液に対して、水の他に次の成分： カーボンブラック １〜４５質量％、有利に５〜２５質量％ カチオン性界面活性剤 １〜４０質量％、有利に５〜２５質量％ を含有する水性カーボンブラック分散液である。
液に対して、水の他に次の成分： カーボンブラック １〜４５質量％、有利に５〜２５質量％ カチオン性界面活性剤 １〜４０質量％、有利に５〜２５質量％ を含有する水性カーボンブラック分散液である。
【００１０】カチオン性界面活性剤として、次の式：
【００１１】
【化３】
【００１２】［式中、Ｒ1−ＣＯＯＨ：リシノール酸 Ｒ2、Ｒ3、Ｒ4：同じ又は異なることができ、Ｃ1〜Ｃ5
アルキル基又は
アルキル基又は
【００１３】
【化４】
【００１４】からなる、 Ｒ5：Ｃ1〜Ｃ5アルキル基 ｎ：１〜５の自然数］の化合物を使用することができ
る。
る。
【００１５】１実施態様において、カチオン性界面活性
剤は湿潤剤組合物又は少なくとも２種のカチオン性湿潤
剤からなる混合物であってもよい。
剤は湿潤剤組合物又は少なくとも２種のカチオン性湿潤
剤からなる混合物であってもよい。
【００１６】カーボンブラックとして、８〜８０ｎｍ、
有利に１０〜３５ｎｍの一次粒子の平均粒度及び４０〜
２００ｍｇ／１００ｇ、有利に６０〜１５０ｍｌ／１０
０ｇのＤＢＰ−値を有する顔料カーボンブラックを使用
することができる。カーボンブラックとして、ファーネ
ス法、ガスブラック法、チャンネル法又はランプブラッ
ク法を用いて製造された顔料カーボンブラックを使用す
ることができる。これについての例は、Degussa-Huels
AG社のファルプルス（Farbruss）ＦＷ ２００、ファル
プルス（Farbruss）ＦＷ ２、ファルプルス（Farbrus
s）ＦＷ ２ Ｖ、ファルプルス（Farbruss）ＦＷ
１、ファルプルス（Farbruss）ＦＷ １８、ファルプル
ス（Farbruss）Ｓ １７０、ファルプルス（Farbruss）
Ｓ １６０、シュペツィアールルス（Spezialruss）
６、シュペツィアールルス（Spezialruss） ５、シュ
ペツィアールルス（Spezialruss） ４、シュペツィア
ールルス（Spezialruss） ４Ａ、プリンテックス（Pri
ntex） １５０ Ｔ、プリンテックス（Printex）
Ｕ、プリンテックス（Printex） Ｖ、プリンテックス
（Printex） １４０Ｕ、プリンテックス（Printex）
１４０Ｖ、プリンテックス（Printex） ９５、プリン
テックス（Printex） ９０、プリンテックス（Printe
x） ８５、プリンテックス（Printex） ８０、プリン
テックス（Printex） ７５、プリンテックス（Printe
x） ５５、プリンテックス（Printex） ４５、プリン
テックス（Printex） ４０、プリンテックス（Printe
x） Ｐ、プリンテックス（Printex） ６０、プリンテ
ックス（Printex） ＸＥ ２、プリンテックス（Print
ex） Ｌ６、プリンテックス（Printex） Ｌ、プリン
テックス（Printex） ３００、プリンテックス（Print
ex） ３０、プリンテックス（Printex） ３、プリン
テックス（Printex） ３５、プリンテックス（Printe
x） ２５、プリンテックス（Printex） ２００、プリ
ンテックス（Printex） Ａ、プリンテックス（Printe
x） Ｇ、シュペツィアールルス（Spezialruss） ５５
０、シュペツィアールルス（Spezialruss） ３５０、
シュペツィアールルス（Spezialruss） ２５０、シュ
ペツィアールルス（Spezialruss） １００である。特
に本発明の有利な実施態様において、ガスカーボンブラ
ックを使用することができる。
有利に１０〜３５ｎｍの一次粒子の平均粒度及び４０〜
２００ｍｇ／１００ｇ、有利に６０〜１５０ｍｌ／１０
０ｇのＤＢＰ−値を有する顔料カーボンブラックを使用
することができる。カーボンブラックとして、ファーネ
ス法、ガスブラック法、チャンネル法又はランプブラッ
ク法を用いて製造された顔料カーボンブラックを使用す
ることができる。これについての例は、Degussa-Huels
AG社のファルプルス（Farbruss）ＦＷ ２００、ファル
プルス（Farbruss）ＦＷ ２、ファルプルス（Farbrus
s）ＦＷ ２ Ｖ、ファルプルス（Farbruss）ＦＷ
１、ファルプルス（Farbruss）ＦＷ １８、ファルプル
ス（Farbruss）Ｓ １７０、ファルプルス（Farbruss）
Ｓ １６０、シュペツィアールルス（Spezialruss）
６、シュペツィアールルス（Spezialruss） ５、シュ
ペツィアールルス（Spezialruss） ４、シュペツィア
ールルス（Spezialruss） ４Ａ、プリンテックス（Pri
ntex） １５０ Ｔ、プリンテックス（Printex）
Ｕ、プリンテックス（Printex） Ｖ、プリンテックス
（Printex） １４０Ｕ、プリンテックス（Printex）
１４０Ｖ、プリンテックス（Printex） ９５、プリン
テックス（Printex） ９０、プリンテックス（Printe
x） ８５、プリンテックス（Printex） ８０、プリン
テックス（Printex） ７５、プリンテックス（Printe
x） ５５、プリンテックス（Printex） ４５、プリン
テックス（Printex） ４０、プリンテックス（Printe
x） Ｐ、プリンテックス（Printex） ６０、プリンテ
ックス（Printex） ＸＥ ２、プリンテックス（Print
ex） Ｌ６、プリンテックス（Printex） Ｌ、プリン
テックス（Printex） ３００、プリンテックス（Print
ex） ３０、プリンテックス（Printex） ３、プリン
テックス（Printex） ３５、プリンテックス（Printe
x） ２５、プリンテックス（Printex） ２００、プリ
ンテックス（Printex） Ａ、プリンテックス（Printe
x） Ｇ、シュペツィアールルス（Spezialruss） ５５
０、シュペツィアールルス（Spezialruss） ３５０、
シュペツィアールルス（Spezialruss） ２５０、シュ
ペツィアールルス（Spezialruss） １００である。特
に本発明の有利な実施態様において、ガスカーボンブラ
ックを使用することができる。
【００１７】分散液中に分散されたカーボンブラックは
本発明の１実施態様において、５０〜２５０ｎｍの平均
粒度を有する。
本発明の１実施態様において、５０〜２５０ｎｍの平均
粒度を有する。
【００１８】本発明のもう一つの対象は、カーボンブラ
ックを１種以上の湿潤剤と一緒に水中に分散させ、場合
により分散のためにパールミル、超音波−装置又はウル
トラテュラックス（Ultra-Turrax）を使用することを特
徴とする水性カーボンブラック分散液の製造方法であ
る。この分散に引き続き、カーボンブラック分散液を遠
心分離又は濾過することもできる。
ックを１種以上の湿潤剤と一緒に水中に分散させ、場合
により分散のためにパールミル、超音波−装置又はウル
トラテュラックス（Ultra-Turrax）を使用することを特
徴とする水性カーボンブラック分散液の製造方法であ
る。この分散に引き続き、カーボンブラック分散液を遠
心分離又は濾過することもできる。
【００１９】分散液のｐＨ値は酸性の範囲内、有利に１
〜４の範囲内にあることができる。
〜４の範囲内にあることができる。
【００２０】本発明による分散液は著しく高い酸性のｐ
Ｈ値において著しく高いフロキュレーション安定性を示
し、従って高い貯蔵安定性を示す。
Ｈ値において著しく高いフロキュレーション安定性を示
し、従って高い貯蔵安定性を示す。
【００２１】本発明によるカーボンブラック分散液は通
常の光学密度を示す。
常の光学密度を示す。
【００２２】本発明による水性カーボンブラック分散液
はインキ、塗料、印刷インキの製造のために、特にイン
クジェットプリンター用のインキの製造のために使用す
ることができる。
はインキ、塗料、印刷インキの製造のために、特にイン
クジェットプリンター用のインキの製造のために使用す
ることができる。
【００２３】
【実施例】本発明によるカーボンブラック分散液は次の
ように製造した： １． 湿潤剤溶液の準備 水を装入し、レボクワート（Rewoquat）ＲＴＭ ５０を
撹拌混入した。
ように製造した： １． 湿潤剤溶液の準備 水を装入し、レボクワート（Rewoquat）ＲＴＭ ５０を
撹拌混入した。
【００２４】２． カーボンブラックの混入 カーボンブラックを（手で又はゆっくりとした撹拌機
で）ゆっくりと撹拌しながら準備した湿潤剤溶液中にゆ
っくりと混入した。
で）ゆっくりと撹拌しながら準備した湿潤剤溶液中にゆ
っくりと混入した。
【００２５】３． 分散 超音波−装置 ２の工程で準備した分散液を、高性能ミキサー（例えば
ウルトラテュラックス（Ultra Turrax））を用いて均質
化し、超音波−装置で分散させた。遠心分離器中で著し
く粗い粒子をこうして得られた分散液から分離すること
ができる。
ウルトラテュラックス（Ultra Turrax））を用いて均質
化し、超音波−装置で分散させた。遠心分離器中で著し
く粗い粒子をこうして得られた分散液から分離すること
ができる。
【００２６】水性分散液の組成及びその特性を表１に示
した。この表からは本発明による水性カーボンブラック
分散液が良好な貯蔵安定性を有することを見ることがで
きる。
した。この表からは本発明による水性カーボンブラック
分散液が良好な貯蔵安定性を有することを見ることがで
きる。
【００２７】
【表１】
【００２８】この表面張力はＤＩＮ５３９１４（３／８
０）に従って２０℃でプレート法を用いて測定した。カ
ーボンブラック分散液の表面張力は、高い表面張力がイ
ンクジェット法の場合にノズルを離れる液滴の形成に有
利に影響を及ぼすことが重要である。
０）に従って２０℃でプレート法を用いて測定した。カ
ーボンブラック分散液の表面張力は、高い表面張力がイ
ンクジェット法の場合にノズルを離れる液滴の形成に有
利に影響を及ぼすことが重要である。
【００２９】ゼータ電位はMatec社のＭＢＳ−８０００
で測定した。この試料は希釈せずに測定される。ゼータ
電位は動電学的音波振幅（ＥＳＡ）を用いて測定した。
粒子表面の荷電状態を特徴付けるゼータ電位は安定化の
ために使用した湿潤剤について示唆している。カチオン
性湿潤剤の場合はゼータ電位は０ｍＶより大きく、有利
には１０ｍＶより大きいか等しい。非イオン性湿潤剤の
場合、ゼータ電位は通常≦０ｍＶである。
で測定した。この試料は希釈せずに測定される。ゼータ
電位は動電学的音波振幅（ＥＳＡ）を用いて測定した。
粒子表面の荷電状態を特徴付けるゼータ電位は安定化の
ために使用した湿潤剤について示唆している。カチオン
性湿潤剤の場合はゼータ電位は０ｍＶより大きく、有利
には１０ｍＶより大きいか等しい。非イオン性湿潤剤の
場合、ゼータ電位は通常≦０ｍＶである。
【００３０】この粒度分布は動的光散乱法（光子相関分
光法、Photonenkorrelationsspektroskopie, PCS）を用
いて測定される。機器として光子相関分光計Nicomp N37
0 (Hiac/Royco社）が使用される。この測定は純水中で
行われる。この評価は正規分布分析（体積分布）で行
う。
光法、Photonenkorrelationsspektroskopie, PCS）を用
いて測定される。機器として光子相関分光計Nicomp N37
0 (Hiac/Royco社）が使用される。この測定は純水中で
行われる。この評価は正規分布分析（体積分布）で行
う。
【００３１】光学密度は、Hewlett Packerdプリンター
６６０Ｃで製造した試験印刷物に関してMcbeth RD 918
濃度計を用いて測定した。
６６０Ｃで製造した試験印刷物に関してMcbeth RD 918
濃度計を用いて測定した。
【００３２】ｐＨ値はカーボンブラック分散液中で市販
の測定電極を用いて直接測定した。
の測定電極を用いて直接測定した。
【００３３】安定性試験は次のように実施した：この分
散液は室温で２８日間貯蔵し、その後−３０℃に凍結さ
せ、７０℃に加熱した。
散液は室温で２８日間貯蔵し、その後−３０℃に凍結さ
せ、７０℃に加熱した。
【００３４】例１及び２は高いフロキュレーション安定
性を示し、ひいては高い貯蔵安定性を示し、２８日（室
温）にわたるわずかな粘度上昇及び高いゼータ電位を示
す。三刺激値は通常の範囲内である。分散液中の粒度は
凝集物の大きさの水準にあり、従ってカチオン性湿潤剤
により良好な分散安定性について示唆されている。
性を示し、ひいては高い貯蔵安定性を示し、２８日（室
温）にわたるわずかな粘度上昇及び高いゼータ電位を示
す。三刺激値は通常の範囲内である。分散液中の粒度は
凝集物の大きさの水準にあり、従ってカチオン性湿潤剤
により良好な分散安定性について示唆されている。
【００３５】粘度測定はブルックフィールド−モデルＤ
Ｖ−ＩＩを用いて実施した。
Ｖ−ＩＩを用いて実施した。
【００３６】カーボンブラック分散液の製造の際に使用
した成分は次のように特徴付けられる：カーボンブラッ
クのプリンテックス（Printex）９０は１４ｎｍの一次
粒子の平均粒度及び９５ｍｌ／１００ｇのＢＤＰ−吸収
値を有するファーネスブラックである。
した成分は次のように特徴付けられる：カーボンブラッ
クのプリンテックス（Printex）９０は１４ｎｍの一次
粒子の平均粒度及び９５ｍｌ／１００ｇのＢＤＰ−吸収
値を有するファーネスブラックである。
【００３７】ファルプルス（Farbruss）ＦＷ １８は１
５ｎｍの一次粒子の平均粒度を有するガスカーボンブラ
ックである。
５ｎｍの一次粒子の平均粒度を有するガスカーボンブラ
ックである。
【００３８】レボクワート（Rewoquat）ＲＴＭ ５０は
カチオン性湿潤剤である。
カチオン性湿潤剤である。
【００３９】製造元：Witco 物質グループ：リシノール酸 プロピルアミド トリメ
チルアンモニウム メトスルフェート 式：
チルアンモニウム メトスルフェート 式：
【００４０】
【化５】
【００４１】Ｒ1−ＣＯＯＨ：リシノール酸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｃ０９Ｄ 11/00 Ｃ０９Ｄ 17/00 17/00 201/00 201/00 Ｂ４１Ｊ 3/04 １０１Ｙ (72)発明者 ホルスト クラインヘンツ ドイツ連邦共和国 グロースクロッツェン ブルク ネーベンシュトラーセ 23 (72)発明者 ヴェルナー カルビッツ ドイツ連邦共和国 ローデンバッハ ハー ナウアー ラントシュトラーセ ９ (72)発明者 ヨハン マティアス ドイツ連邦共和国 カール アム ビンザ ック ８ (72)発明者 ゲルト タウバー ドイツ連邦共和国 ゼーリゲンシュタット メーリケシュトラーセ ７ (72)発明者 アンドレアス シュテュッベ ドイツ連邦共和国 アシャッフェンブルク ディルスハイマー シュトラーセ ２
Claims (11)
- 【請求項１】 全分散液に対して、水の他に次の成分： カーボンブラック １〜４５質量％ カチオン性界面活性剤 １〜４０質量％ を含有する水性カーボンブラック分散液。
- 【請求項２】 カチオン性界面活性剤が次の式： 【化１】 ［Ｒ1−ＣＯＯＨ：リシノール酸 Ｒ2、Ｒ3、Ｒ4：同じ又は異なることができ、Ｃ1〜Ｃ5
アルキル基又は 【化２】 からなり、 Ｒ5：Ｃ1〜Ｃ5アルキル基 ｎ：１〜５の自然数］である、請求項１記載の水性カー
ボンブラック分散液。 - 【請求項３】 カーボンブラックが８〜８０ｎｍの一次
粒子の平均粒度及び４０〜２００ｍｌ／１００ｇのＤＢ
Ｐ−値を有する顔料カーボンブラックである、請求項１
又は２記載の水性カーボンブラック分散液。 - 【請求項４】 分散液中に分散したカーボンブラックが
５０〜２５０ｎｍの平均粒度を有する、請求項１から３
までのいずれか１項記載の水性カーボンブラック分散
液。 - 【請求項５】 カーボンブラックを全分散液に対して５
〜２５質量％の量で含有している、請求項１記載の水性
カーボンブラック分散液。 - 【請求項６】 カチオン性界面活性剤を全分散液に対し
て５〜２５質量％の量で含有している、請求項１記載の
水性カーボンブラック分散液。 - 【請求項７】 カチオン性界面活性剤が湿潤剤組合物又
は少なくとも２種のカチオン性湿潤剤からなる混合物で
ある、請求項１記載の水性カーボンブラック分散液。 - 【請求項８】 カーボンブラックを湿潤剤と一緒に水中
に分散させ、場合により分散のためにパールミル、超音
波−装置又はウルトラ−テュラックスを使用する、請求
項１から７までのいずれか１項記載の水性カーボンブラ
ック分散液の製造方法。 - 【請求項９】 水性カーボンブラック分散液を分散に引
き続き遠心分離又は濾過する、請求項８記載の水性カー
ボンブラック分散液の製造方法。 - 【請求項１０】 インキ、塗料及び印刷インキの製造の
ための、請求項１から７までのいずれか１項記載の水性
カーボンブラック分散液の使用。 - 【請求項１１】 インクジェットプリンター用のインキ
の製造のための、請求項１０記載の水性カーボンブラッ
ク分散液の使用。
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