JP2001114506A - 黒鉛炭素粉末、その製造方法及び装置 - Google Patents

黒鉛炭素粉末、その製造方法及び装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】粉体の炭素材料を黒鉛化するにあたり、不純ガ
スの混入なく、生産性良く効率的に加熱することにより
黒鉛粉体を製造する方法、装置。 【解決手段】炭素製容器に炭素粉末を充填し、容器自体
に通電し加熱昇温する。また、加熱室内に、この容器を
連続的に送入、加熱、取出しを行えるように装置化し
た。これによりリチウム2次電池用に好適な黒鉛炭素粉
末が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂の導電性、熱
伝導性等の物性改良のために複合材として添加されるフ
ィラー材としての炭素、あるいは最近のLiイオン電池
をはじめとする各種電池に使用される炭素材料を製造す
る際の熱処理装置ならびに熱処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、小型の携帯電話、ビデオカメラ、
ノート型パソコン等のポータブル電子機器の発展が著し
く、それにつれ高性能、小型の2次電池の需要が盛んに
なっている。特に、Liイオン2次電池は、エネルギー
密度が高く、長寿命であることから、各種携帯用電子機
器の電源として最適であり、近年急激な伸びを示してお
り、今後も増加が期待されている。Liイオン2次電池
の負極には、黒鉛材料が使用されており、電池の需要増
加に伴い黒鉛粉末の需要が急増している。
【0003】この電池材料や複合材用フィラーとして、
易黒鉛化性の炭素材料が注目されており、種々研究され
てきた。例えば、この電池としての容量特性を上げるた
めには、黒鉛の結晶性を向上する必要があり、そのため
にはまず、2500℃以上での熱処理での黒鉛化が必須
である。
【0004】通常、粉末状の黒鉛微粉を大量に造る方法
としては、 1)易黒鉛化性材料を、高温処理して黒鉛化した材料
を、粉砕して粉末とする方法。 2)易黒鉛化性材料を、予め粉砕した後、高温熱処理す
る方法。 の2通りが考えられる。1)の方法は、各種のコークス
を始めとする易黒鉛化性炭素材料を、電気を流した炭素
詰粉中で詰粉の抵抗発熱により加熱処理する、いわゆる
アチソン炉による黒鉛化、あるいは黒鉛ヒーターによる
加熱炉等で黒鉛化する。その後、得られた黒鉛を粉砕し
て、黒鉛粉末を得る方法であり、現状は、この方法が主
流となっている。しかしこの方法の欠点は、黒鉛化が進
んだ炭素は、潤滑剤に使用されている如く、滑り易く、
更に粉砕時に、鱗片状になりやすく、例えば電極板にし
たときに表面に鱗片が配列し、表面が鏡面化し、電解液
の浸透性が悪くなり、電池性能を低下させる原因にな
る。従って、1)の方法の黒鉛化後に粉砕する方法で
は、電池や各種複合材に適した良好な特性を満足する材
料が得られない。
【0005】2)の方法は、熱処理すべき原料のコーク
ス等の易黒鉛化性炭素材料を予め、最適な粒度に粉砕し
ておいて、炭素製のるつぼ等に封入した後、黒鉛化のた
めの炉に入れ、粉末状で黒鉛化する方法である。この方
法は、コークスが黒鉛に比較して粉砕が容易であり、な
おかつ黒鉛品に比べ粉砕時に、鱗片状になり難いので、
好ましい。従って2)の方法が、Liイオン2次電池用
負極材の炭素粉末として好適であるが、その熱処理に関
しては、以下のような問題があった。
【0006】熱処理の炭素材が粉体であるため、材料を
るつぼ等の耐熱容器に詰めて熱処理する必要がある。こ
のるつぼ等容器に入った材料を熱処理する装置、方法と
しては、種々考えられている。例えば、前述したような
アチソン炉形式の詰粉コークス等の中にるつぼを埋め込
み、この詰粉コークスに電流を流し、その発熱によりる
つぼ内の炭素材を加熱、黒鉛化する方法がある。この方
法の問題は、バッチ式であるため、炉の昇温、均熱、冷
却のサイクル時間が長く、かつ詰粉の炉詰め作業、熱処
理終了後の炉出し作業に手間がかかることで、生産性が
著しく悪く、量産向きでない。
【0007】更に、詰粉自体からの硫黄、金属等の発生
ガスが被加熱物に混入し汚染する可能性が大きく、この
ようなガスの混入は、炭素粒子の特性を悪化させ、電池
特性を低下させる原因となる。また、詰粉の詰め具合等
により、炉内の位置による温度分布がかなり変化するの
で、各るつぼのセット位置を極力、温度均一になるよう
配置する必要があり、管理が難しい難点がある。また、
これを補足するため比較的長時間かけて均熱化する必要
があり、その結果炭素粉同士の固着が起こりやすく、再
粉砕を要することもある。
【0008】一方、ヒーターを使用した抵抗炉あるいは
高周波誘導炉等がある。これらは管状の発熱帯を設け、
管内径に合ったるつぼを連続して一方向から通し加熱で
きるようになったものである。これらは、炉からの発生
ガスは無く、また連続して材料を熱処理することが可能
である。しかし、例えば、黒鉛等をヒーターとし、黒鉛
管等の管体を加熱する方式では、管体からの伝熱及び輻
射でるつぼ及びその中の粉体を加熱するため、被加熱物
の温度を3000℃近くまで上げるには、ヒーター自体
を3000℃よりかなり高い温度に上げる必要がある。
しかしながら、3000℃以上になるとヒーターの消耗
が激しく、ヒーターの寿命も短い。また、処理量を上げ
るためには、るつぼ自体を大きくする必要があり、それ
にともなって管体を大きくせねばならず、またヒーター
本数を増す等で設備コストが嵩むこととなる。従って工
業的には難しい。
【0009】高周波を用い、誘導電流により加熱を行う
方式もある。この方法も黒鉛管内にるつぼ等の容器にい
れた材料を連続に送れる点では、効率が良い。しかし、
材料が粉体であるため、被加熱物自体の誘導加熱を利用
するには、抵抗が大きく、るつぼあるいは、管体自身の
誘導発熱に頼らざるを得ない。従って、管体からの放熱
加熱が主となるため、3000℃以上の加熱には、管体
の消耗、劣化が激しく、また管体は高価である。また、
誘導コイル、高周波発振器等装置が大掛かりになり、処
理量を増やすためには、膨大な装置となり、装置費用、
保守管理も大変である。
【0010】なお、粉末を入れたるつぼ等を使用した熱
処理の問題は、いずれの装置においても、嵩密度が小さ
く、充填率が低いので、粉末自体の導電、伝熱が悪いた
め、るつぼ自体を大きくできない点が共通の問題であ
り、このことから大型化ができなかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、易黒鉛化性
材料をあらかじめ粉体あるいは粒体にしたものを高温、
例えば2500℃以上で黒鉛化するにあたって、 1)短時間に効率よく多量に安価に黒鉛化する方法、装
置。 2)短時間の熱処理で極力焼結を防止する。 3)黒鉛化時に不純物ガスの混入がなく電池用使用特性
に影響の無いようにする。 4)装置の部品交換、等ランニング費用があまりかから
ない。 などを解決課題とした。
【0012】
【課題を解決するための手段】これらの問題を解決する
ために種々検討を重ねた結果、容器自体に通電し発熱さ
せることにより良好な黒鉛粉末を得ることが出来た。即
ち、本発明は基本的には以下の発明からなる。 1)炭素製の容器に炭素粉末を充填し、容器自体に電流
を流して加熱昇温することを特徴とする炭素粉末の加熱
方法であり、これを 2)加熱室内に炭素粉末を充填した炭素容器の送入部
と、通電加熱用ターミナル電極を備えた加熱部と加熱後
の炭素容器の取出し部を備え、前記炭素容器を加熱室内
の送入部、加熱部、取出し部の順に移動させ、加熱部に
おいて通電加熱することからなる炭素粉末の加熱装置、
として装置化したものである。この方法を使用すること
により、結晶のC軸方向の層間距離(C0)が6.73
0以下の黒鉛化された炭素粉末が得られる。さらに、こ
の粉末を材料として例えばポリビニリデンフルオライド
粉末を数%添加しN−メチルピロリドン(NMP)等に
て混練、銅メッシュ上に圧着、乾燥させリチウムイオン
2次電池用の負極電極とすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】さらに詳細に本発明について説明
すれば、るつぼに相当する容器を発熱体とすることが本
発明のポイントである。発熱体として用いる容器は、長
さ方向に垂直な方向に少なくとも1ヶ所以上切断分割さ
れており、分割された各容器部分が組み立てられて容器
形状をなしているために、通電加熱時に、各容器部分間
の接触抵抗が主たる抵抗発熱部となっている。このた
め、急速発熱、急速冷却が可能であり、生産性が高い。
また、切断されていない数個のるつぼを並べて、はさん
で通電することによって切断された構造のものと同等の
効果をだすこともできる。
【0014】容器は、発熱体であるため導電性のある抵
抗体で、不純物の発生の少なく、また3000℃以上の
耐熱性のあること等が必要であり、この意味で炭素製、
好ましくは黒鉛製が適している。図1に容器の概念図を
示す。容器断面は、丸でも角でも良いが、内部の加熱を
均一にするためには、丸のほうが好ましい。容器へ粉末
を挿入後、一端にねじ込み等で密着する蓋9となるよう
なものを付け、両端から通電する。図中の開口部10
は、後述するように、通電加熱を行う前に、不活性ガス
による置換を行うことが好ましいため、これを容易にす
るための通気孔である。図中14の各容器部分の接触部
は、クリアランスの大きなバカねじ等にしておく方法、
あるいは接触部にカーボン製のリング状物等を嵌めこむ
方法などにより通電加熱に必要十分な接触抵抗を確保で
きる。また、切断された1個1個の部分を単独のるつぼ
として積み上げ、同等の効果を発揮させることもでき
る。
【0015】実用面から考えると、容器の大きさは、大
きいほど1回の処理量は多くなり、生産しやすくなる。
しかし、伝熱の悪い粉末部分の厚さが厚くなるため、伝
熱に時間がかかる。あるいは加熱装置自体等が大きくな
り、設備投資額が大きくなる。そのため、容器サイズ
は、製品コストを勘案し、生産量見合いのサイズとする
ことが望ましい。
【0016】本発明は、容器自体が発熱体となり、容器
内の粉末を加熱するため、容器の外周は、断熱材の壁を
設けるだけでよい。
【0017】次に前述したように、加熱時にカーボン粉
末自身から金属不純物ガスが発生するので、これが容器
内でトラップされることを避けるために、加熱時に発生
する該不純物がるつぼから外へ出易いように図1の10
に示したごとく穴を開けておく。
【0018】更に、通電中の昇温加熱時及びその後の冷
却まで不活性ガスを流し続け、発生ガス、不純物を不活
性ガスとともに追い出すことにより、従来法よりより高
純度の材料を製造することができる。不活性ガスは、ヘ
リウム、アルゴン、クリプトン、ネオン等いずれのガス
でもよいが、価格的にはアルゴンが好ましい。
【0019】炭素粉末の加熱処理は、黒鉛化での結晶性
を上げるためには、2500℃以上での熱処理が必要で
ある。ただし、あまり熱処理温度が高すぎると、容器自
体の損耗が起き、また被加熱炭素粉末自体の黒鉛化効果
も限界となるため、上限は3300℃である。
【0020】なお、これらるつぼ及び炭素粉末を真空に
しガス置換を行う工程、不活性ガスを流しながら通電加
熱を行う工程、通電停止後、冷却を行う工程等をすべて
一つの断熱室内で行うことも出来る。その場合、容器は
1つでも良いし、通電装置を数個置けば複数個同時に処
理できる。更に、この容器を多数準備し、連続的に順
次、容器の導入、容器の真空吸引、不活性ガス供給、通
電、容器取出しを行う装置を設置し、大量生産を可能と
することも本発明の主旨である。
【実施例】
【0021】図2に本発明の装置の例を示し、説明す
る。図2は、連続熱処理装置の一例で、中央に通電加熱
用のターミナル電極1、1‘を備えた連通した断熱室か
らなっている。容器2に詰められた粉末3はるつぼの入
口aから順次真空、ガス置換室bから炉室cへ送られ、
通電加熱ゾーンd、冷却ゾーンeを経て外気から閉鎖さ
れた冷却室fを通り出口gを通って排出されていく。移
動方法は、滑りやすくしたレール形状のスライド部を有
する板、又はローラーコンベヤー等の床上をプッシャー
あるいはコンベヤー等の搬送手段により、横、縦方向へ
容器を移動させる。真空及びガス置換のための真空、ガ
ス置換室bの入口、出口にはシャッター5、5‘により
外気を遮断できるようになっている。
【0022】ガス置換室b内に容器を入れる場合、出口
シャッター5‘は閉じてある。容器は、入口シャッター
5を開け押し入れられ、入口シャッター5が閉められた
後、一旦室内を真空に引いた後、アルゴンガスを導入す
ることによりガス置換される。
【0023】その後、ガス置換室bの出口シャッターを
開き、予めアルゴンガスが流されている加熱用の室cへ
入る。連続して容器を多数加熱するため、加熱用の室c
は入り側である程度の温度が保たれているが、通電後の
容器は冷却が必要であるため、冷却室は内壁がカーボン
製の断熱材で覆われ、外壁が水冷ジャケット6‘で覆わ
れている。
【0024】容器を通電するためのターミナル電極1、
1‘を介して電流が流されるが、容器の移動時に邪魔に
ならないよう、片側のターミナル電極1は、例えば容器
受入時に通電方向に移動できるようになっている。容器
が定位置に来た後、容器を挟み込むようにしてターミナ
ル電極がセットされ、通電される。なお、図には示され
ていないが、必要に応じてターミナル電極は複数個設置
しても良い。
【0025】通電開始後、中心まで実質的に温度が均一
になるまで一定時間保持し、所定の熱処理が終了するま
で加熱する。
【0026】その後、ターミナル電極から、るつぼを外
し冷却ゾーンへ移動し、断熱材と水冷ジャケットからな
る冷却帯を通す。最終的には、アルゴンガスで満たさ
れ、外壁が水冷ジャケットで冷却された排出室fへ送ら
れシャッター7、7‘の閉まった状態で一定時間冷却さ
れ、所定温度に冷却された後、シャッター7’が開けら
れ、出口から外部に排出される。
【0027】容器排出後、室fは再度シャッター7‘が
閉められ、一旦真空に引かれた後、再度アルゴンガスが
満たされ、次の容器を待つ。
【0028】次に、この装置を用い、本発明方法により
黒鉛化を行った例を示す。 (実施例1) 図1の概念図に示すような外径200c
m、肉厚20mm、分割個数6個、分割された各容器部
分が接する各面に炭素繊維シートを嵌めこんだ全体長さ
70mmの円筒形の黒鉛るつぼ状の容器にねじ込みの黒
鉛製蓋を付け、蓋には20mm径の通気孔を2個開け
た。
【0029】該るつぼへ、あらかじめ平均粒径20μm
に破砕分級した新日鉄化学製コークス粉を挿入し、蓋を
した。このるつぼを真空室に入れ、真空ポンプにより、
室を真空度で20mmHg以下にした。真空バルブを閉
じ、アルゴンガスを入れ、室内を常圧に戻した。その時
点で、アルゴン雰囲気の加熱室へ移動し、るつぼ両端に
電極をセットし、直流電源にて徐々に通電を行った。
【0030】約2hr後、3100℃に達したことを確
認し、そのまま20分保持した。その後、電流を切り、
冷却し400℃になった時点で、装置から出し、大気中
に放置し、るつぼ内の粉末を回収した。
【0031】得られた、粉末の黒鉛化度を計るため、結
晶性をX線回折法で分析したところ、C0=6.728
Åであり、アチソン炉でバッチ黒鉛化したものと同等
であり、負極材用黒鉛として使用に耐えるものであっ
た。また、不純物としてのFe,Nd等は、50ppm
以下であった。
【0032】(比較例1)実施例1と同様の材料、条件
にて加熱処理を行った。ただし、るつぼは通気のための
開口部を付けなかった。 (比較例2)実施例1と同様の容器、材料、条件にて加
熱処理を行った。ただし、加熱前に真空、アルゴンガス
置換を行わず、加熱中もアルゴン雰囲気でなかった。上
記の比較例1、2では、不純物としてのFe,Ndは、
各々150、420ppmとなり増加した。 (比較例3)実施例1と同様の容器、材料、にて加熱処
理を行った。加熱は、2400℃に達した時点で、2h
r保持後、実施例1と同様冷却、処理した。この粉末の
結晶性を測定した結果、C0=6.738Åで黒鉛化が
やや劣っていた。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、Liイオン電池用の炭
素材料をあらかじめ粉体あるいは粒体にしたものを25
00℃以上の高温で黒鉛化するにあたり、粉体あるいは
粒体の容器を直接通電し加熱することにより、またその
複数の容器の加熱を連続に処理できるように装置化する
ことにより、比較的簡単な装置により、不純物の混入の
無い該電池用として最適な黒鉛粉末を、効率良く多量
に、また短時間に製造できる。また、装置、容器の消耗
が殆どないのでコスト的にも安価に製造が可能である。
更に、本法は、ボロン等の黒鉛化触媒を混合した炭素粉
末を黒鉛化するときには、短時間の黒鉛化処理のため燒
結せず、しかも黒鉛化を効率的に達成でき、すぐれた方
法であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用する容器の例の断面図である。
【図2】本発明の容器を連続に熱処理する装置の例であ
る。
【符号の説明】
1、1‘ 通電用電極 2 容器 3 被加熱物(炭素粉末) 4 真空ポンプ 5、5‘ 遮断弁 6、6‘ 冷却ジャケット 7、7‘ 遮断弁 8 炭素容器 9 容器蓋 10 開口部 11 成型体(炭素) a るつぼ投入口 b ガス置換室 c 炉室 d 通電加熱ゾーン e 冷却ゾーン f ガス置換室 g るつぼ出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G046 EA01 EB02 EB09 EC02 EC05 5H029 AL07 AM02 CJ02 DJ16 DJ17 HJ13 HJ14 5H050 AA19 BA17 CB08 FA17 FA19 GA02 GA23 GA27 GA29 HA14

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素材料を予め粉砕し炭素粉末としたもの
    を炭素製の容器に充填し、該容器に電流を流して該容器
    の抵抗発熱により該炭素粉末を加熱昇温し黒鉛化するこ
    とを特徴とする黒鉛炭素粉末の製造方法。
  2. 【請求項2】前記容器が複数個積重ねられた状態で、容
    器の積重ねた一方端から反対端へと電流を流し、積重ね
    た容器の接触面の抵抗を主たる抵抗発熱源とする請求項
    1記載の黒鉛炭素粉末の製造方法。
  3. 【請求項3】前記容器が長さ方向に対し垂直方向に切断
    分割されており、分割された各容器部分は組み立てられ
    て一つの容器形状を構成する請求項1記載の黒鉛炭素粉
    末の製造方法。
  4. 【請求項4】加熱時に前記容器及び被加熱粉末を不活性
    ガス雰囲気下におくことを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれかに記載の黒鉛炭素粉末の製造方法。
  5. 【請求項5】前記容器に、ガス置換可能な開口部を有
    し、この開口部からガス置換を行うことを特徴とする請
    求項1乃至4のいずれかに記載の黒鉛炭素粉末の製造方
    法。
  6. 【請求項6】炭素粉末を2500〜3300℃に加熱処
    理することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記
    載の黒鉛炭素粉末の製造方法。
  7. 【請求項7】加熱室内に炭素粉末を充填した炭素容器の
    送入部と、通電加熱用ターミナル電極を備えた加熱部と
    加熱後の炭素容器の取出し部を備え、前記炭素容器を加
    熱室内の送入部、加熱部、取出し部の順に走行させ、加
    熱部において通電加熱することからなる黒鉛炭素粉末の
    製造装置。
  8. 【請求項8】請求項6記載の方法により製造した結晶層
    面間隔C0=6.730以下の黒鉛粉末。
  9. 【請求項9】請求項7記載の黒鉛炭素粉末を使用したリ
    チウムイオン二次電池用電極部材。
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