JP2001114123A - 車両用操舵装置 - Google Patents

車両用操舵装置

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JP2001114123A
JP2001114123A JP29796599A JP29796599A JP2001114123A JP 2001114123 A JP2001114123 A JP 2001114123A JP 29796599 A JP29796599 A JP 29796599A JP 29796599 A JP29796599 A JP 29796599A JP 2001114123 A JP2001114123 A JP 2001114123A
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JP
Japan
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steering
magnetic source
moving member
moving
shaft
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Application number
JP29796599A
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English (en)
Inventor
Ryohei Hayama
良平 葉山
Shiro Nakano
史郎 中野
Katsutoshi Nishizaki
勝利 西崎
Tomoyasu Kada
友保 嘉田
Takanobu Takamatsu
孝修 高松
Masaya Segawa
雅也 瀬川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ステアバイワイヤシステムや自動操舵システム
において、操作部材に所望の回転力を簡単な構成でばら
つきなく容易に付与できる車両用操舵装置を提供する。 【解決手段】回転操作部材の回転操作量に応じて舵角を
変化させる。その操作部材の回転に連動して回転するシ
ャフト10にねじ合わされる移動部材39の、車体側に
対するシャフト10の軸方向に沿う移動を許容すると共
に、その軸中心の相対回転を阻止する。その移動部材3
9に同行移動可能に設けられた第1磁気発生源41と、
車体側に設けられた第2磁気発生源42とは、互いに対
して斥力および引力の中の少なくとも一方を作用させる
磁気を発生し、その斥力および引力の中の一方が移動部
材39の移動方向に沿って作用することにより、その操
作部材に回転力が付与される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるステアバ
イワイヤシステムや自動操舵システムを備えた車両に適
用できる操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ステアバイワイヤシステムを採用した車
両においては、ステアリングホイールを模した回転操作
部材の回転操作に応じて制御される操舵用アクチュエー
タの動きを、その操作部材を車輪に機械的に連結するこ
となく、舵角が変化するようにその車輪に伝達する。ま
た、ステアリングホイールと車輪とが機械的に連結され
た通常の車両においてはセルフアライニングトルクがス
テアリングホイールに作用することから、ステアバイワ
イヤシステムにおいては操作部材を直進操舵位置に復帰
させるトルクを弾力に基づき発生させている。さらに、
その車輪に作用する操舵抵抗に応じたトルクを操作部材
に作用させる操作用アクチュエータを設けることで、ス
テアリングホイールと車輪とが機械的に連結された通常
の車両と同様の操舵フィーリングをドライバーに付与し
ている。また、自動操舵システムを採用する車両におい
ては、ステアリングホイールを回転させると共に舵角を
変化させるアクチュエータを制御する制御装置を設けて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のステアバイワイ
ヤシステムを備えた車両においては、その操作部材を直
進操舵位置に復帰させるトルクを弾力に基づき発生させ
るためにバネを用いていた。しかし、バネは個体差によ
る特性のばらつきが大きく、所望の特性を奏するものを
容易に得るのは困難である。また、そのようなバネだけ
でなく操作部材を回転させるアクチュエータを備える場
合、構造が複雑になると共に組み立て性が悪化する。
【0004】本発明は、上記問題を解決でき、さらに自
動操舵システムを採用する車両にも利用できる車両用操
舵装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転操作部材
の回転操作量に応じて舵角を変化させる車両用操舵装置
において、その操作部材の回転に連動して回転するよう
に車体側によって支持されるシャフトと、そのシャフト
にねじ合わされる移動部材と、その移動部材の車体側に
対する前記シャフトの軸方向に沿う移動を許容すると共
に、その軸中心の相対回転を阻止する手段と、その移動
部材に同行移動可能に設けられた第1磁気発生源と、車
体側に設けられた第2磁気発生源とを備え、その第1磁
気発生源と第2磁気発生源とは、互いに対して斥力およ
び引力の中の少なくとも一方を作用させる磁気を発生可
能とされ、その斥力および引力の中の一方が移動部材の
移動方向に沿って作用することにより、その操作部材に
回転力が付与されることを特徴とする。本発明の構成に
よれば、シャフトにねじ合わされた移動部材は、そのシ
ャフトが操作部材の回転に連動して回転することで、シ
ャフトの軸方向に沿い移動する。その移動部材側と車体
側とに設けられた磁気発生源に、その移動部材の移動方
向に沿って斥力または引力が作用する。その斥力または
引力の作用により、その移動部材にねじ合わされるシャ
フトに連動して回転する操作部材に回転力が作用する。
また、その回転力の大きさは各磁気発生源の磁界の強さ
により定まるためばらつきがなく、容易に所望の大きさ
に設定できる。さらに、移動部材をシャフトにねじ合わ
せ、その移動部材側と車体側とに磁気発生源を設けるだ
けで構成できるので、構造が簡単で組み立て容易なもの
である。
【0006】前記操作部材の回転に応じて制御される操
舵用アクチュエータの動きを、その操作部材を車輪に機
械的に連結することなく、その動きに応じて舵角が変化
するようにその車輪に伝達する手段を備え、前記第2磁
気発生源は、前記シャフトの軸方向における間隔をおい
て配置される一対の磁石を有し、その第2磁気発生源に
おける両磁石の間に前記第1磁気発生源が配置され、そ
の第2磁気発生源における一方の磁石と第1磁気発生源
とは、前記移動部材の移動方向に沿う斥力を互いに対し
て作用させることができるように配置され、その第2磁
気発生源における他方の磁石と第1磁気発生源とは、前
記移動部材の移動方向に沿う斥力を互いに対して作用さ
せることができるように配置され、各斥力が移動部材の
移動方向に沿って作用することにより、その操作部材を
直進操舵位置に復帰させる回転力が付与されるのが好ま
しい。これにより、第1磁気発生源と第2磁気発生源の
一方の磁石との間に作用する斥力は、左右一方への操舵
時における操作部材の回転により移動する移動部材に、
その移動方向とは反対方向に作用する。また、第1磁気
発生源と第2磁気発生源の他方の磁石との間に作用する
斥力は、左右他方への操舵時における操作部材の回転に
より移動する移動部材に、その移動方向と反対方向に作
用する。すなわち、その斥力は操作部材を直進操舵位置
に復帰させる方向の回転力に変換されるので、操作部材
をバネを用いることなく直進操舵位置に復帰させること
ができる。
【0007】前記磁気発生源の中の少なくとも一つは電
磁石を有し、その電磁石を制御する制御装置が設けら
れ、その制御装置による電磁石の制御に基づき、前記操
作部材の回転力と回転方向を制御可能であるのが好まし
い。これにより、操作部材に作用させる回転力と回転方
向を任意に制御できる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1に示す車両用操舵装置は、ス
テアリングホイールを模した回転操作部材1の回転操作
量に応じて舵角を変化させるために、その回転操作量に
応じて制御される操舵用アクチュエータ2の動きを、そ
の操作部材1を車輪4に機械的に連結することなく、そ
の動きに応じて舵角が変化するようにステアリングギヤ
3を介して車輪4に伝達する。
【0009】その操舵用アクチュエータ2は、例えばブ
ラシレスモータ等の電動モータにより構成できる。その
ステアリングギヤ3は、その操舵用アクチュエータ2の
出力シャフトの回転運動をステアリングロッド7の直線
運動に変換するもので、操舵用アクチュエータ2の動き
を車輪4のトー角の変化に変換することで舵角を変化さ
せることができれば構成は限定されず、公知の運動変換
機構により構成できる。本実施形態では、車体に固定さ
れるハウジング3aと、このハウジング3a内において
操舵用アクチュエータ2により回転駆動されるボールナ
ット3bと、そのボールナット3bにねじ合わされるボ
ールスクリュー3cとを有し、そのボールスクリュー3
cがステアリングロッド7に一体化されている。そのス
テアリングロッド7の動きは、タイロッド8とナックル
アーム9を介して車輪4に伝達される。
【0010】その操作部材1には回転位置を示す指標が
設けられ、例えば通常の自動車と同様に操作部材1を環
状リム1aとハブ1bとをアーム1cにより連結するこ
とで構成する場合、そのアーム1cを指標として回転位
置を示すことができる。
【0011】その操作部材1の回転に連動して回転する
ように車体側によって回転シャフト10が支持されてい
る。本実施形態では、その回転シャフト10は操作部材
1に同行回転するように接続されている。その操作部材
1に作用するトルクを発生する操作用アクチュエータ1
9が設けられている。この操作用アクチュエータ19
は、その回転シャフト10を出力軸とするブラシレスモ
ータ等の電動モータにより構成できる。
【0012】ドライバーが操作力を作用させていない時
に、その操作部材1を直進操舵位置に復帰させる回転力
を磁気に基づき付与する回転力付与機構30が設けられ
ている。
【0013】図2に示すように、その回転力付与機構3
0は、上記回転シャフト10を覆う筒状のハウジング3
2と、そのハウジング32の一端側(図2において上方
側)に挿入固定される第1規制部材33と、そのハウジ
ング32の他端側(図2において下方側)に挿入固定さ
れる第2規制部材34を有する。両規制部材33、34
は筒状で、互いに対して回転シャフト10の軸方向の間
隔をおいて配置される。そのハウジング32は車体に例
えばボルトにより固定され、各規制部材33、34はハ
ウジング32に例えば圧入されることで固定され、これ
により、そのハウジング32と各規制部材33、34は
車体側部材とされている。その回転シャフト10は、そ
のハウジング32に嵌合されるベアリング35、36を
介して車体側に支持される。
【0014】その回転シャフト10にボールスクリュー
機構31を介して移動部材39がねじ合わされている。
そのボールスクリュー機構31は、回転シャフト10に
同軸心に一体化されたボールスクリューシャフト31a
と、このボールスクリューシャフト31aにボール31
bを介してねじ合わされるボールナット31cとを有す
る。その移動部材39は筒状で、そのボールナット31
cの外周に例えば圧入されることで一体化されている。
【0015】その移動部材39の車体側に対する回転シ
ャフト10の軸方向に沿う相対移動が許容されるよう
に、その移動部材39は上記各規制部材33、34に回
転シャフト10の軸方向に相対摺動可能に嵌め合わされ
る。また、その移動部材39の車体側に対する回転シャ
フト10の軸中心の相対回転が阻止されるように、その
移動部材39の外周と上記各規制部材33、34の内周
は非円形、例えば多角形に沿うものとされている。な
お、この移動部材39の車体側に対する軸方向移動を許
容すると共に軸中心の回転を阻止する機構は特に限定さ
れず、例えば、移動部材39の外周に形成される軸方向
溝に、車体側に固定されるガイドピンを軸方向相対移動
可能かつ周方向相対移動不能に挿入することで構成して
もよい。
【0016】その移動部材39に第1磁気発生源41が
同行移動可能に設けられている。本実施形態では、その
第1磁気発生源41は回転シャフト10の軸方向におけ
る間隔をおいて配置される一対の永久磁石41a、41
bから構成されている。一方の永久磁石41aは移動部
材39の一端側内周に圧入されることで一体化され、他
方の永久磁石41bは移動部材39の他端側内周に圧入
されることで一体化されている。
【0017】また、車体側に固定される第2磁気発生源
42が設けられている。本実施形態では、その第2磁気
発生源42は回転シャフト10の軸方向における間隔を
おいて配置される一対の電磁石42a、42bから構成
されている。一方の電磁石42aは第1規制部材33に
圧入されるコイルボビン42a′と、このコイルボビン
42a′に巻き付けられるコイル42a″とから構成さ
れ、他方の電磁石42bは第2規制部材34に圧入され
るコイルボビン42b′と、このコイルボビン42b′
に巻き付けられるコイル42b″とから構成されてい
る。これにより、第2磁気発生源42における両電磁石
42a、42bの間に第1磁気発生源41が配置され
る。
【0018】その第1磁気発生源41と第2磁気発生源
42とは、互いに対して斥力を作用させる磁気を発生可
能とされている。すなわち、第1磁気発生源41の一方
の永久磁石41aと第2磁気発生源42の一方の電磁石
42aとは、それぞれのN極同志またはS極同志が対向
するように配置され、移動部材39の移動方向に沿う斥
力を互いに対して作用させる。また、第1磁気発生源4
1の他方の永久磁石41bと第2磁気発生源42の他方
の電磁石42bとは、それぞれのN極同志またはS極同
志が対向するように配置され、移動部材39の移動方向
に沿う斥力を互いに対して作用させる。
【0019】各斥力が移動部材39の移動方向に沿って
作用することにより、操作部材1を直進操舵位置に復帰
させる回転力が付与される。すなわち、その操作部材1
が直進操舵位置にある時、第2磁気発生源42の一方の
電磁石42aと第1磁気発生源41の一方の永久磁石4
1aとが互いに作用させる斥力は、第2磁気発生源42
の他方の電磁石42bと第1磁気発生源41の他方の永
久磁石41bとが互いに作用させる斥力と等しくされ
る。左操舵により移動部材39が回転シャフト10の他
端に向かい(図2において下方に向かい)変位する時、
第2磁気発生源42の一方の電磁石42aと第1磁気発
生源41の一方の永久磁石41aとが互いに作用させる
斥力は、第2磁気発生源42の他方の電磁石42bと第
1磁気発生源41の他方の永久磁石41bとが互いに作
用させる斥力よりも小さくなる。右操舵により移動部材
39が回転シャフト10の一端に向かい(図2において
上方に向かい)変位する時、第2磁気発生源42の一方
の電磁石42aと第1磁気発生源41の一方の永久磁石
41aとが互いに作用させる斥力は、第2磁気発生源4
2の他方の電磁石42bと第1磁気発生源41の他方の
永久磁石41bとが互いに作用させる斥力よりも大きく
なる。
【0020】図1に示すように、その操作部材1の操作
量として、その回転シャフト10の回転角に対応する操
作角δhを検出する角度センサ11が設けられている。
その操作部材1の操作トルクTを検出するトルクセンサ
12が回転シャフト10に設けられている。舵角に対応
するステアリングロッド7の動きを検出する舵角センサ
13が設けられている。その角度センサ11とトルクセ
ンサ12と舵角センサ13は、コンピュータにより構成
される制御装置20に接続される。また、その制御装置
20に車速を検出する速度センサ29が接続される。そ
の制御装置20により、上記操舵用アクチュエータ2と
操作用アクチュエータ19と電磁石42a、42bとが
制御される。
【0021】図3のフローチャートは制御装置20によ
る制御手順を示す。まず、イグニッションスイッチのオ
ンにより制御装置20から電磁石42a、42bに励磁
信号が出力され、各電磁石42a、42bは励磁される
(ステップ1)。本実施形態では、各電磁石42a、4
2bの磁気発生により生じる磁界の強さは互いに等しく
一定とされる。
【0022】次に、各センサによる操作角δh、操作ト
ルクT、舵角δ、車速vの検出データが制御装置20に
読み込まれる(ステップ2)。
【0023】次に、検出された車速vが零か否かが判断
され(ステップ3)、車速vが零でなければ検出された
操作トルクTが零か否かが判断される(ステップ4)。
【0024】ステップ4において検出操作トルクTが零
でない場合、操作反力として目標操作トルクT* を付与
できるように操作用アクチュエータ19を制御する(ス
テップ5)。その目標操作トルクT* は操作角δhと車
速vの関数K1とされ、その関数K1は予め定められて
制御装置20に記憶される。例えば、操作角δhが大き
くなって車速vが小さくなる程に目標操作トルクT*
絶対値が小さくなるように関数K1を定める。この目標
操作トルクT* から検出操作トルクTを差し引いた偏差
が零になるように操作用アクチュエータ19の発生トル
クが制御される。これにより、パワーステアリング装置
による操舵フィーリングと同様の操作フィーリングがド
ライバーに付与される。
【0025】ステップ4において検出操作トルクTが零
である場合、ドライバーは操作部材1に操作力を作用さ
せていないことから、両磁気発生源41、42の磁気発
生に基づく回転力により操作部材1が直進操作位置に復
帰するように、操作用アクチュエータ19の発生トルク
は解除され(ステップ6)、ステップ2に戻る。
【0026】ステップ3において車速vが零である場
合、エンジン停止信号が出力されたか否かが判断される
(ステップ7)。本実施形態では、そのエンジン停止信
号はエンジンのイグニッションスイッチのオフにより制
御装置20に出力される。
【0027】ステップ7においてエンジン停止信号が制
御装置20に入力されている時、制御装置20から電磁
石42a、42bに励磁解除信号が出力される(ステッ
プ8)。これにより、両磁気発生源41、42の磁気発
生に基づき操作部材1を直進操作位置に復帰させる回転
力が解除され、制御が終了する。
【0028】ステップ7においてエンジン停止信号が制
御装置20に入力されていない場合、すなわち車速が零
であってエンジンが作動している時、両磁気発生源4
1、42の磁気発生に基づき操作部材1を直進操作位置
に復帰させる回転力に釣り合うトルクを、制御装置20
は操作用アクチュエータ19に発生させ(ステップ
9)、車速vが零であってエンジンが作動している時に
操作部材1が直進操舵位置に復帰しないようにした後に
ステップ2に戻る。
【0029】ステップ5において操作用アクチュエータ
19を制御した後に、舵角δを目標舵角δ* にすること
ができ、且つ、操作部材1の操作量に対する舵角δの割
合を車速に応じて変更できるように、制御装置20は上
記操舵用アクチュエータ2を車速vと操作部材1の操作
角δhとに応じて制御する(ステップ10)。その目標
舵角δ* は操作角δhと車速vの関数K2とされ、その
関数K2は予め定められて制御装置20に記憶される。
例えば、操作角δhに対する舵角δの割合を車速vが増
加する程に小さくする。その関数K2に基づき検出操作
角δhと検出車速vに応じて定まる目標舵角δ* から、
検出舵角δを差し引いた偏差が零になるように、操舵用
アクチュエータ2が制御され、ステップ2に戻る。
【0030】上記構成によれば、回転シャフト10にね
じ合わされた移動部材39は、その回転シャフト10が
操作部材1の回転に連動して回転することで、回転シャ
フト10の軸方向に沿い移動する。その移動部材39側
と車体側とに設けられた磁気発生源41、42に斥力が
作用する。その斥力により、その移動部材39にねじ合
わされる回転シャフト10に連動して回転する操作部材
1に回転力が作用する。すなわち、第1磁気発生源41
の一方の永久磁石41aと第2磁気発生源42の一方の
電磁石42aとの間に作用する斥力は、左右一方への操
舵時における操作部材1の回転による移動部材39の移
動方向と反対方向に作用する。また、第1磁気発生源4
1の他方の永久磁石41bと第2磁気発生源42の他方
の電磁石42bとの間に作用する斥力は、左右他方への
操舵時における操作部材1の回転による移動部材39の
移動方向と反対方向に作用する。よって、その斥力は操
作部材1を直進操舵位置に復帰させる方向の回転力に変
換されるので、その操作部材1を直進操舵位置に復帰さ
せる回転力をバネを用いることなく付与でき、また、そ
の回転力の大きさは各磁気発生源41、42の磁界の強
さにより定まるためばらつきがなく、容易に所望の大き
さに設定できる。さらに、移動部材39を回転シャフト
10にねじ合わせ、その移動部材39側と車体側とに磁
気発生源41、42を設けるだけで構成できるので、構
造が簡単で組み立て容易なものである。
【0031】本発明は上記実施形態に限定されない。例
えば、上記実施形態における永久磁石41a、41bに
代えて電磁石を用いてもよいし、電磁石42a、42b
に代えて永久磁石を用いてもよいし、第1磁気発生源を
単一の永久磁石あるいは電磁石により構成してもよい。
また、上記実施形態における両磁気発生源41、42が
互いに対して斥力に代えて引力を作用させる磁気を発生
可能とし、その引力が移動部材39の移動方向に沿って
作用することにより、操作部材1に回転力が付与される
ようにしてもよく、この場合は両電磁石42a、42b
の中で移動部材1が離反する方を近接する方よりも強く
励磁するように制御することで、操作部材1を直進操舵
位置に復帰させる回転力を付与できる。また、上記実施
形態における両磁気発生源41、42が互いに対して移
動部材39の移動方向に沿って引力を作用させる磁気を
発生可能とし、その引力が一定になるように制御して操
作部材1に回転力を付与することで、操作用アクチュエ
ータを設けることなく操作角が大きくなる程に操作力が
小さくなる操舵フィーリングを付与し、操作部材1を直
進操舵位置に復帰させる回転力はバネにより付与するよ
うにしてもよい。また、第1磁気発生源と第2磁気発生
源の中の一方を単一の電磁石により構成し、他方を単一
の電磁石または永久磁石により構成し、その電磁石の制
御により第1磁気発生源と第2磁気発生源とが互いに対
して斥力および引力の双方を移動部材の移動方向に沿っ
て作用させる磁気を発生可能とし、両磁気発生源が互い
に近接するように移動部材が移動する時は互いに対して
斥力を作用させ、両磁気発生源が互いに離反するように
移動部材が移動する時は互いに対して引力を作用させる
ことで、操作部材を直進操舵位置に復帰させる回転力を
付与してもよい。また、第1磁気発生源と第2磁気発生
源の中の少なくとも一方が電磁石を有するものとし、そ
の電磁石の磁気発生により生じる磁界の強さや方向を操
作角や車速等の車両状態に応じて変化するように、その
電磁石を制御する制御装置を設け、その制御装置による
電磁石の制御に基づき操作部材の回転力と回転方向を制
御するようにしてもよく、これにより、操作部材の回転
力と回転方向を任意に制御できるので、上記実施形態の
ような操作用アクチュエータをなくすことができ、さら
に、ドライバーが操舵力を付与しなくても操作部材を自
動で操作する自動操舵を行うことも可能になる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、ステアバイワイヤシス
テムや自動操舵システムにおいて、操作部材に所望の回
転力を簡単な構成でばらつきなく容易に付与できる車両
用操舵装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の操舵装置の構成説明図
【図2】本発明の実施形態の操舵装置の要部の断面図
【図3】本発明の実施形態の操舵装置の制御手順を示す
フローチャート
【符号の説明】
1 回転操作部材 2 操舵用アクチュエータ 3 ステアリングギヤ 4 車輪 10 回転シャフト 19 操作用アクチュエータ 20 制御装置 30 回転力付与機構 33、34 規制部材 39 移動部材 41、42 磁気発生源 41a、41b 永久磁石 42a、42b 電磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 127:00 B62D 127:00 (72)発明者 西崎 勝利 大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋精工株式会社内 (72)発明者 嘉田 友保 大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋精工株式会社内 (72)発明者 高松 孝修 大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋精工株式会社内 (72)発明者 瀬川 雅也 大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋精工株式会社内 Fターム(参考) 3D032 CC02 CC20 DA03 DA05 DA15 DA23 DA49 DB05 DD02 EA01 EB04 EB11 EC22 EC29 GG01 3D033 CA03 CA13 CA16 CA17 CA21

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転操作部材の回転操作量に応じて舵角を
    変化させる車両用操舵装置において、その操作部材の回
    転に連動して回転するように車体側によって支持される
    シャフトと、そのシャフトにねじ合わされる移動部材
    と、その移動部材の車体側に対する前記シャフトの軸方
    向に沿う移動を許容すると共に、その軸中心の相対回転
    を阻止する手段と、その移動部材に同行移動可能に設け
    られた第1磁気発生源と、車体側に設けられた第2磁気
    発生源とを備え、その第1磁気発生源と第2磁気発生源
    とは、互いに対して斥力および引力の中の少なくとも一
    方を作用させる磁気を発生可能とされ、その斥力および
    引力の中の一方が移動部材の移動方向に沿って作用する
    ことにより、その操作部材に回転力が付与されることを
    特徴とする車両用操舵装置。
  2. 【請求項2】前記操作部材の回転に応じて制御される操
    舵用アクチュエータの動きを、その操作部材を車輪に機
    械的に連結することなく、その動きに応じて舵角が変化
    するようにその車輪に伝達する手段を備え、前記第2磁
    気発生源は、前記シャフトの軸方向における間隔をおい
    て配置される一対の磁石を有し、その第2磁気発生源に
    おける両磁石の間に前記第1磁気発生源が配置され、そ
    の第2磁気発生源における一方の磁石と第1磁気発生源
    とは、前記移動部材の移動方向に沿う斥力を互いに対し
    て作用させることができるように配置され、その第2磁
    気発生源における他方の磁石と第1磁気発生源とは、前
    記移動部材の移動方向に沿う斥力を互いに対して作用さ
    せることができるように配置され、各斥力が移動部材の
    移動方向に沿って作用することにより、その操作部材を
    直進操舵位置に復帰させる回転力が付与される請求項1
    に記載の車両用操舵装置。
  3. 【請求項3】前記磁気発生源の中の少なくとも一つは電
    磁石を有し、その電磁石を制御する制御装置が設けら
    れ、その制御装置による電磁石の制御に基づき、前記操
    作部材の回転力と回転方向を制御可能な請求項1または
    2に記載の車両用操舵装置。
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