JP2001114099A - 車両起動方法及び車両起動装置 - Google Patents
車両起動方法及び車両起動装置Info
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Abstract
両が勾配区間等に停車した後の起動時における車両後退
等を防ぐことができる車両起動方法及び車両起動装置を
提供する。 【解決手段】 制御装置内のプログラマブルコントロー
ラ(PC)には、燃料制御指令器B1、車軸速度パルス
発生器B2、逆転機指令器B3、勾配検出装置B4、機
関回転数検出器B5及び逆転機照査回路B6が接続され
ている。また、PCには、燃料制御装置B7、逆転機制
御回路B8及びトルクコンバータ制御回路B9が接続さ
れている。PCは、これら入力装置B1〜B6からの入
力データを演算処理した後、出力装置B7〜B9へ出力
して車両の起動を制御する。この制御は、起動時は勾配
に見合った動輪周引張力に相当するディーゼルエンジン
2の出力を得てから逆転機5による停止を解除するよう
になっている。
Description
エンジンを有する鉄道車両に適用できる車両起動方法及
び車両起動装置に関する。特には、新たな形式の停止時
ブレーキを実現でき、車両が勾配区間等に停車した後の
起動時における車両後退等を防ぐことができる起動方法
及び車両起動装置に関する。ここで、停止時ブレーキと
は、運行中の車両が駅等で一時的に停止しているとき
に、停止状態を維持するために用いるブレーキの意味で
ある。
り、鉄道車両用のブレーキとして、電気ブレーキ、摩擦
ブレーキあるいは流体ブレーキ等が用いられている。こ
のうち、電気ブレーキの代表的なものは、駆動電動機を
発電機とし、電流を発生して車軸に制動トルクを与え、
車両を減速させるものである。摩擦ブレーキは、圧縮空
気や油圧等を用いて制輪子を車輪踏面に押し付けて、あ
るいは、ブレーキディスクをブレーキライニングに押し
付けて摩擦力を発生させ、車両を減速及び停止させるも
のである。流体ブレーキは、油等の流体を回転翼等で攪
拌して、その際の吸収トルクをブレーキ力とし、車両を
減速させるものである。これらのうち、停止時ブレーキ
としても用いられているのは摩擦ブレーキのみで、他は
減速ブレーキとしてしか使用されていない。
方式の操作部を示す模式的構成図であり、図7(B)は
従来の鉄道車両の2ハンドル方式のブレーキ装置を示す
模式的構成図である。図7(A)に示す運転台100は
車両の運転室に設置されている。この運転台100の上
部左側には、逆転ハンドル(前後進ハンドル)103が
設けられている。逆転ハンドル103は、前位置、中
立、後位置の3ポジションを有する手動ハンドルであ
る。同逆転ハンドル103を前方に回して固定すると進
行方向のギア(図示されず)が噛み合い、車両は前進可
能になる。逆に、後方に回して固定すると後進方向のギ
ア(図示されず)が噛み合い、車両は後進可能になる。
これら前進と後進との間においては、前進方向のギアと
後進方向のギアは双方ともに噛み合わず、中立となる。
前後進ギアの噛み合いは、電磁弁(図示されず)により
クラッチが連結・切り離しされることで行われる。
コントロールするノッチハンドル107が設けられてい
る。同ノッチハンドル107は、OFF位置(エンジン
アイドリング位置)ならびに5つの力行ポジションと切
り位置(エンジン停止位置)を有する。5つの力行ポジ
ションは、それぞれ1ノッチ〜5ノッチと呼ばれる。
ル105が設けられている。変速ハンドル105は、変
位置、中立、直位置の3ポジションを有する手動ハンド
ルである。この変速ハンドルにより、トルクコンバータ
(図示されず)の指令を行う。変速ハンドル105が変
位置のときは、トルクコンバータの変速クラッチが連結
される。直位置のときは、トルクコンバータの直結クラ
ッチが連結される。但し、変速クラッチ及び直結クラッ
チは、変速ハンドル105の操作だけではなく、上記ノ
ッチハンドル107を力行状態にしたときに連結され
る。
9は、電気指令式のブレーキ装置である。日本の車両で
は、一般に、運転台100の右側に設置されている。こ
のブレーキ装置109は、電気接点部109a及び空気
弁部109cを備えている。電気接点部109aには、
ハンドル109bが設けられている。同ハンドル109
bは、電気接点部109aに対して着脱自在である。こ
のハンドル109bによりブレーキ装置が動作するよう
になっている。ハンドル109bの回転角度に応じたブ
レーキ力を得ることができる。
両の1ハンドル方式の操作部を説明するための図であ
る。1ハンドル方式の操作部120は、力行とブレーキ
制御を1つのハンドル121により行う方式である。操
作部120には、2ハンドル方式と同様に逆転ハンドル
103が設けられている。この1ハンドル方式の操作部
120においては、ハンドル121が図8の位置にある
ときは中立である。ハンドル121を前方(図8におい
て上方)に押すことにより、5段階のブレーキ制御が行
われる。逆に、ハンドル121を後方(図8において下
方)に引くことにより、5段階の力行が行われる。
ーキ及び力行の操作は、上述のように、ハンドル121
を互いに逆側に押し引きすることで行われる。したがっ
て、ハンドル121が力行ポジションにあるときに、同
時にブレーキ操作を行うことができない。そのため、車
両が勾配区間等に停車した後に起動する際には、車両後
退が発生する問題点があった。
れたものであって、新たな形式の停止時ブレーキを実現
でき、車両が勾配区間等に停車した後の起動時における
車両後退等を防ぐことができる車両起動方法及び車両起
動装置を提供することを目的とする。
め、本発明の車両起動方法は、原動機の駆動力を逆転機
を介して車輪に正逆転可能に伝達する車両を起動する方
法であって; 車両が停止中には、該逆転機の正転及び
逆転の駆動力伝達系統の双方を繋いで逆転機をロック
し、 起動時には、まず軌道の勾配に見合った動輪周引
張力に相当する原動機出力を得、その後に上記逆転機の
ロックを解除することを特徴とする。
動機の駆動力を車輪に正逆転可能に伝達する逆転機と、
を備える車両の起動装置であって; 正転及び逆転の
駆動力伝達系統の双方を繋いで逆転機をロックさせる機
構と、 起動時には、軌道の勾配に見合った動輪周引張
力に相当する原動機出力を得てから逆転機のロックを解
除する手段と、 を有することを特徴とする。
逆転機の正転及び逆転の駆動力伝達系統の双方を繋いで
逆転機をロックさせるという新たな形式の停止時ブレー
キを実現できる。さらに、起動時は勾配に見合った動輪
周引張力に相当する原動機出力を得てから逆転機のロッ
クを解除するので、車両後退等を防ぐことができる。
ハンドルが一体化されている車両(ワンハンドル車両)
に装備した場合には、ハンドルがブレーキポジションに
なくてもブレーキ効果を得ることが可能であるため、車
両が勾配区間等に停車した後に起動する際に生じ易い車
両後退等を起こさずにすむ。
転機のロックを解除する手段が、原動機の回転数を検出
する回転数検出手段と、 軌道の勾配を検出する勾配検
出手段と、 該勾配検出手段の検出値に対応して、動輪
周引張力に相当する原動機の回転数を算出する回転数算
出手段と、 上記回転数検出手段の検出値を回転数算出
手段の算出値にほぼ一致させるよう原動機への燃料の供
給量を制御する燃料制御手段と、 上記回転数検出手段
の検出値が上記回転数算出手段の算出値にほぼ一致した
後、逆転機のロックを解除する逆転機制御手段と、 を
備えることができる。
る。なお、以下の説明における上下左右とは、各図にお
ける上下左右を指すものとする。図1は本発明に係る車
両起動装置の制御装置の基本構成を示すブロック図であ
る。図2及び図3は同制御装置の制御手順を示すフロー
チャートである。図4は本発明に係る逆転機の構成を示
す概念図である。図5は同逆転機のクラッチ制御機構を
示す図である。図6は同逆転機のブレーキ制御を行う制
御回路を示す回路図である。
逆転機5を備えている。逆転機5は、入力軸S1、出力
軸S3、正転軸S4、逆転軸S5を備えている。これら
入力軸S1、出力軸S3、正転軸S4あるいは逆転軸S
5の軸心は、互いに平行である。
4を介してディーゼルエンジン2が接続されている。ト
ルクコンバータ4は、ディーゼルエンジン2の駆動力を
入力軸S1の回転力に変換するものである。入力軸S1
の右端には、ギアG1が設けられている。
10に連結されている。出力軸S3の左端には、ギアG
3が設けられている。この出力軸S3の回転により、車
輪10が駆動される。
設けられている。ギアG4は、正転軸S4の左端寄りに
設けられており、ギアG1及びG7と噛み合っている。
ギアG6は、正転軸S4の右端寄りに設けられており、
ギアG3と噛み合っている。正転軸S4とギアG6間に
は、正転クラッチ13が介在している。
設けられている。ギアG7は、逆転軸S5の左端寄りに
設けられており、ギアG4と噛み合っている。逆転軸S
5とギアG7間には、逆転クラッチ15が介在してい
る。ギアG8は、逆転軸S5の右端寄りに設けられてお
り、ギアG3と噛み合っている。
は、図5に最も良く示すように、シリンダ21のロッド
21aが連結されている。同シリンダ21の本体には、
電磁弁25が連結されている。これらシリンダ21及び
電磁弁25は、正転及び逆転クラッチ13、15のそれ
ぞれに付設されているが、構成自体は同一である。図5
に示す状態では、ポート25aから本体21c内に圧が
導入されてる。このときはロッド21aが左側に後退
し、クラッチ13(15)が切り離される。この図5の
状態から電磁弁25が切り替わると、ポート25dから
本体21b内に圧が導入される。このときはロッド21
aが右側に進出し、クラッチ13(15)が連結され
る。
3、15のぞれぞれに対応した電磁弁)は、図6に示す
制御回路により個別に制御される。この制御回路は、2
つの回路31間に回路32が介在したものである。回路
31は、直流電源33と、前進指令線35と、後進指令
線37とを備えている。さらに、同回路31は、電磁弁
FR及びRRと、ロックスイッチRSWと、切替スイッ
チ34とを備えている。回路32は、制御回路31にお
いて電磁弁FR及びRRのみを備えたもの(すなわちロ
ックスイッチRSW及び切替スイッチ34のないもの)
である。
5に接続されている。同電磁弁FRの他端FR2は、直
流電源33の低電位側に接続されている。電磁弁RRの
一端RR1は、後進指令線37に接続されている。同電
磁弁RRの他端RR2は、直流電源33の低電位側に接
続されている。ロックスイッチRSWは、前進指令線3
5と後進指令線37間に設けられている。同スイッチR
SWは、後述するプログラマブルコントローラを内蔵し
た制御装置に接続されている。このスイッチRSWは、
ノッチが非力行状態で、且つ、車両の速度がゼロのとき
にONとなる。
位側と、前進指令線35及び後進指令線37との間に設
けられている。このスイッチ34は、逆転ハンドル10
3(図8参照)の操作により切り替わる。逆転ハンドル
を前方に回して固定にしたとき、スイッチ34は前進側
端子34aに接続され、直流電源33の高電位側と前進
指令線35が導通する。一方、逆転ハンドルを後方に回
して固定したとき、スイッチ34は後進側端子34bに
接続され、直流電源33の高電位側と後進指令線37が
導通する。逆転ハンドルが中立のときは遮断となる。
続されているとき、直流電流33の電流は電磁弁FRに
流れる。このときは、正転クラッチ用の電磁弁25が作
動して正転クラッチ13が連結される。切替スイッチ3
4が後進側端子34bに接続されているとき、直流電流
33の電流は電磁弁RRに流れる。このときは、逆転ク
ラッチ用の電磁弁25が作動して逆転クラッチ15が連
結される。中立時には、切替スイッチ34において電流
が遮断されるので、いずれのクラッチ13、15も切り
離される。
aあるいは後進側端子34bのいずれかに接続された状
態で、ロックスイッチRSWがONになると、電磁弁F
R及びRRの双方に電流が流れる。このときは、正転及
び逆転クラッチ13、15の双方が連結される。これが
停止時ブレーキ状態である(詳しくは後述する)。
ータ4及び逆転機5には、制御装置(図示されず)が接
続されている。この制御装置は、起動時は、トルクコン
バータの接続が完了した後、勾配に見合った動輪周引張
力に相当するディーゼルエンジン2の出力を得てから、
逆転機5のロックを解除するよう制御する。同制御装置
は、図1に示すように、プログラマブルコントローラ
(以下PCと略記する)を備えている。
度パルス発生器B2、逆転機指令器B3、勾配検出装置
B4、機関回転数検出器B5及び逆転機照査回路B6が
接続されている。また、PCには、燃料制御装置B7、
逆転機制御回路B8及びトルクコンバータ制御回路B9
が接続されている。そして、PCは、これら入力装置B
1〜B6からの入力データを図2及び図3に示すフロー
チャートにしたがって処理し、出力装置B7〜B9へ出
力して車両の起動を制御する。
明する。 (1)燃料制御指令器B1 この指令器B1は、ディーゼルエンジン2の燃料供給系
統に付設されている。同指令器B1は、ディーゼルエン
ジン2への燃料の供給量を制御し、供給量データをPC
へと出力する。 (2)車軸速度パルス発生器B2 この発生器B2は、車軸(非駆動軸)の端部に付設され
ている。同発生器B2は、車速度に対応する車軸回転パ
ルスを発生し、PCへと出力する。
は、同指令器B3を用いて、逆転機5に対して前進、後
進あるいは中立のいずれかの指令を行う。指令データは
PCへ出力される。 (4)勾配検出装置B4 この装置B4は、車両に付設されている。同装置B4
は、軌道上における車両の勾配(軌道の勾配に相当)を
検出し、勾配データをPCへと出力する。なお、車両の
現在位置と軌道のデータマップから、現在停車位置にお
ける勾配データを読み取ってもよい。
いる。同検出器B5は、ディーゼルエンジン2の回転数
を検出し、回転数データをPCへと出力する。 (6)逆転機照査回路B6 この回路B6は、逆転機5に付設されている。同回路B
6は、列車に含まれる全ての車両の逆転機5が、前進、
後進あるいは中立のいずれの接続状態となっているかを
検出し、運転データをPCへと出力する。
に付設されている。同装置B7は、PCからの命令を受
けてディーゼルエンジン2への燃料の供給量を制御す
る。 (8)逆転機制御回路B8 この回路B8は、逆転機5に付設されている。同回路B
8は、PCからの命令を受けて逆転機5に対する前進、
後進あるいは中立の接続制御を行う。 (9)トルクコンバータ制御回路B9 この回路B9は、トルクコンバータ4に付設されてい
る。同回路B9は、PCからの命令を受けてトルクコン
バータ4の制御(すなわちクラッチのON/OFF)を
行う。なお、本事例のような1ハンドル方式の車両にお
いては、2ハンドル方式のような変速ハンドルがないた
め、速度によって変速・直結の選択が自動的に行われ
る。
作用について説明する。 (A)正転時 正転時には、逆転ハンドル103(図8参照)が前方に
回転した状態で固定され、切替スイッチ34が前進側端
子34aに接続される。このとき、直流電流33の電流
は電磁弁FRに流れ、正転クラッチ用の電磁弁25が動
作して正転クラッチ13が連結される。一方、逆転クラ
ッチ15は切り離されている。そのため、図4に示す実
線矢印のような各ギアの回転がエンジン2から出力軸S
3に伝達されて車両が前進する。
回転した状態で固定され、切替スイッチ34が後進側端
子34bに接続される。このとき、直流電流33の電流
は電磁弁RRに流れ、逆転クラッチ用の電磁弁25が動
作して逆クラッチ15が連結される。一方、正転クラッ
チ13は切り離されている。そのため、図4に示す点線
矢印のような各ギアの回転がエンジン2から出力軸S3
に伝達されて車両が後進する。
子34bのいずれかに接続された状態で、ロックスイッ
チRSWがONになると、前進指令線35と後進指令線
37が接続され、電磁弁FR及びRRの双方に電流が流
れる。このときは、正転及び逆転クラッチ13、15の
双方が接続される。
に停車しているとすると、車輪10側から出力軸S3を
介してギア3に一点鎖線矢印で示す回転力がかかる。す
ると、ギアG3と噛み合っているギアG6、ギアG8も
回転しようとする。このとき、正転クラッチ13が連結
されているため、ギアG6の回転は正転軸S4を介して
ギアG4に伝達される。一方、逆転クラッチ15も連結
されているため、ギアG8の回転は逆転軸S5を介して
ギアG7に伝達される。このため、ギアG4とギアG7
は同一方向に回転しようとする。しかし、外歯同士が互
いに噛み合っているギアG4とギアG7が同一方向に回
転することはできないので、回転はロックされる。これ
により、ギアG6とギアG8を介してギアG3が回転ロ
ックされるので、勾配の重力が作用しているときでも車
両は停止時ブレーキのみで停止したままである。
Cが、全ての車両のトルクコンバータ4の接続が完了し
た後に、勾配に見合った動輪周引張力に相当するディー
ゼルエンジン2の出力を得てから、逆転機5のロックを
解除するよう制御する。以下、図2及び図3を用い、こ
の制御手順について説明する。
B3からの指令入力(逆転機5がどの接続モードとなっ
ているか)を読み取り、ステップS2へと移行する。ス
テップS2では、燃料制御指令器B1からの指令入力
(ディーゼルエンジン2への燃料の供給量がどの程度
か)を読み取り、ステップS3へと移行する。ステップ
S3では、機関回転数検出器B5からのパルス入力を読
み取り、ステップS4へと移行する。
B1の指令がエンジン停止か否かが判断され、YESで
あれば終了し、NOであればステップS5へと移行す
る。ステップS5では、車軸速度パルス発生器B2から
のパルス入力を読み取り、ステップS6へと移行する。
ステップS6では、逆転機指令器B3による指令が中立
となっているか否かが判断され、YESであればステッ
プS18(図3参照)へと移行し、NOであればステッ
プS7へと移行する。
る指令入力(逆転ハンドルの指令出力)をONとし、ス
テップS8へと移行する。ステップS8においては、燃
料制御指令器B1による指令が中立となっているか否か
が判断され、YESであればステップS9へと移行し、
NOであればステップS21(図3参照)へと移行す
る。ステップS9では、トルクコンバータ4のOFF指
令(すなわちトルクコンバータ制御回路B9によるクラ
ッチの切り離し)が行われ、ステップS10へと移行す
る。ステップS10では、ステップS5において読み込
んだパルスがゼロに相当するか否か(すなわち車軸速度
が0kmであるか否か)が判断され、YESであればス
テップS11へと移行し、NOであればステップS15
へと移行する。
イッチRSWを短絡し、ステップS12へと移行する。
ステップS12では、逆転機照査回路B6による逆転機
5の前進ON照査がONとなっているか否かが判断さ
れ、YESであればステップS13へと移行し、NOで
あればステップS15へと移行する。ステップS13で
は、逆転機照査回路B6による逆転機5の後進ON照査
がONとなっているか否かが判断され、YESであれば
ステップS14へと移行し、NOであればステップS1
5へと移行する。ステップS14では、逆転機照査回路
B6による逆転機5の前進及び後進照査が完了した後、
フラグをONとしてステップS15へと移行する。
ップS13でNOと判断された場合、又はステップS1
4を経た後にステップS15へと移行したとき、このス
テップS15では、機関回転数検出器B5によりディー
ゼルエンジン2の回転を一定にする回転数制御モード
(ASモード)になっているか否かが判断される。ステ
ップS15でYESと判断された場合はステップS16
へと移行して、このステップS16で噴射量制御モード
(MMモード)に切り替え、ステップS17へと移行す
る。一方、ステップS15でNOと判断された場合は直
接ステップS17へと移行する。ステップS17では、
燃料制御指令器B1から燃料制御装置B7へと燃料制御
指令が出力され、再びステップS1へと移行する。
プS18へと移行した場合、このステップS18では逆
転機5の前進指令をOFFとし、ステップS19へと移
行する。ステップS19では、逆転機5の後進指令をO
FFとし、図中ののルートを通って再度ステップS1
へと移行する。
S21へと移行した場合、このステップS21ではトル
クコンバータ4のON指令(すなわちトルクコンバータ
制御回路B9によるクラッチの連結)が行われ、ステッ
プS22へと移行する。ステップS22では、トルクコ
ンバータ4の照査がONとなっているか否かが判断さ
れ、YESであればステップS23へと移行し、NOで
あればステップS1へと移行する。ステップS23で
は、車軸速度が0kmであるか否かが判断され、YES
であればステップS24へと移行し、NOであればステ
ップS1へと移行する。
ら勾配データを読み取り、ステップS25へと移行す
る。ステップS25では、ステップS24で読み取った
勾配データに対応した十分な起動トルクを得るための機
関目標回転数を計算する。すなわち、このステップS2
5では、機関目標回転数(>idle;最低回転数)と
なる値を算出する。この値を算出するのは、下り勾配で
停車した場合には、機関目標回転数が最低回転数以下に
なる可能性があるためである。ステップS25を経た後
は、ステップS26へと移行する。このステップS26
では、機関回転数検出器B5によりディーゼルエンジン
2の回転がASモードになっているか否かが判断され、
YESであればステップS31へと移行し、NOであれ
ばステップS27へと移行する。ステップS27におい
ては、ディーゼルエンジン2の回転をASモードに切り
替え、ステップS1へと移行する。
ステップS31へと移行した場合、このステップS31
では機関回転数検出器B5により検出された機関回転数
と目標回転数とを比較する。これら両者の値が、機関回
転数≒目標回転数(例えば回転数の開きが30r.p.
m未満)となっていればYESと判断されてステップS
32へと移行し、回転数の開きが上記以上であればステ
ップS1へと移行する。
ップS32へと移行した場合、このステップS32では
ロックスイッチRSWがOFFとされる。これにより、
逆転機指令側のみが逆転機制御回路上有効となり、結果
的に指令の反対側の回路が切れることになる。ステップ
S32を経てステップS33へと移行すると、このステ
ップS33では逆転機指令器B3による指令が前進とな
っているか否かが判定され、YESであればステップS
37へと移行し、NOであればステップS34へと移行
する。ステップS34では、逆転機照査回路B6による
逆転機5の前進OFF照査がONとなっているか否かが
判断され、YESであればステップS35へと移行し、
NOであればステップS1へと移行する。ステップS3
5では、ディーゼルエンジン2の回転を噴射量制御モー
ド(MMモード)に切り替え、ステップS36へと移行
する。ステップS36では、ステップS14においてO
NとなっていたフラグをOFFとし、ステップS17へ
と移行する。
ップS37へと移行した場合、このステップS37で
は、逆転機照査回路B6による逆転機5の後進OFF照
査がONとなっているか否かが判断され、YESであれ
ばステップS35へと移行し、NOであればステップS
1へと移行する。
考慮し(ステップS24)、これに見合った動輪周引張
力に相当するディーゼルエンジン2の回転数を算出し
(ステップS25)、十分なエンジン出力を得てから逆
転機5のロックを解除するので、車両後退等を防ぐこと
ができる。
両に適用すると、ハンドルがブレーキポジションになく
てもブレーキ操作を行うことができるので、車両が勾配
区間等に停車した後に起動する際に生じ易い、車両後退
等を起こさずにすむ。但し、1ハンドル方式に適用した
のは一例であって、原動機はガソリンエンジンやガスエ
ンジンといったディーゼルエンジン以外のものであって
もよい。また、車両は自動車、建設機械等といった鉄道
車両以外であってもよい。さらに、逆転機のクラッチ
は、湿式多板クラッチ、乾式単板クラッチといった噛み
合いクラッチ以外であってもよい。また、図2及び図3
に示すような制御手順も一例であって、他の制御手順を
用いてもよい。
合、停止時ブレーキ時からブレーキ解除を行うには、正
転及び逆転用クラッチ13、15の双方が連結された状
態から、不要な方のクラッチ(逆転ハンドルが投入され
ていない方のクラッチ)を抜くだけである。そのため、
クラッチ連結時に生じるおそれのあるクラッチ繋ぎ不良
(ギア噛み合い不良)が起きず、迅速に起動させること
ができる。
によれば、新たな形式の停止時ブレーキを提供すること
ができるとともに、車両が勾配区間等に停車した後の起
動時における車両後退等を防ぐことができる。特に、本
発明のブレーキを力行と制動の操作ハンドルが一体化さ
れている車両(ワンハンドル車両)に装備した場合に
は、ハンドルがブレーキポジションになくてもブレーキ
操作を行うことができる。このため、車両が勾配区間等
に停車した後に起動する際に生じ易い、車両後退等の問
題を回避することができる。
成を示すブロック図である。
ある。
の構成を示す概念図である。
ある。
る。
の操作部を示す模式的構成図であり、図7(B)は従来
の鉄道車両の2ハンドル方式のブレーキ装置を示す模式
的構成図である。
明する図である。
ッチ 21 シリンダ 25 電磁弁 31、32 回路 33 直流電源 34 切替スイッチ 35 前進指令
線 37 後進指令線 RSW ロック
スイッチ S1 入力軸 S3 出力軸 S4 正転軸 S5 逆転軸 G1、G3、G4、G6、G7、G8 ギア B1 燃料制御指令器 B2 車軸速度
パルス発生器 B3 逆転機指令器 B4 勾配検出
装置 B5 機関回転数検出器 B6 逆転機照
査回路 B7 燃料制御装置 B8 逆転機制
御回路 B9 トルクコンバータ制御回路 100 運転台 103 逆転ハ
ンドル 105 変速ハンドル 107 ノッチ
ハンドル 109 ブレーキ装置 120 1ハン
ドル方式の操作部 121 1ハンドル方式のハンドル
Claims (4)
- 【請求項1】 原動機の駆動力を逆転機を介して車輪に
正逆転可能に伝達する車両を起動する方法であって;車
両が停止中には、該逆転機の正転及び逆転の駆動力伝達
系統の双方を繋いで逆転機をロックし、 起動時には、まず軌道の勾配に見合った動輪周引張力に
相当する原動機出力を得、その後に上記逆転機のロック
を解除することを特徴とする車両起動方法。 - 【請求項2】 原動機と、 原動機の駆動力を車輪に正
逆転可能に伝達する逆転機と、 を備える車両の起動装
置であって;正転及び逆転の駆動力伝達系統の双方を繋
いで逆転機をロックさせる機構と、 起動時には、軌道の勾配に見合った動輪周引張力に相当
する原動機出力を得てから逆転機のロックを解除する手
段と、 を有することを特徴とする車両起動装置。 - 【請求項3】 力行と制動の操作ハンドルが一体化され
ている車両(ワンハンドル車両)に装備されることを特
徴とする請求項2記載の車両起動装置。 - 【請求項4】 上記逆転機のロックを解除する手段が、 原動機の回転数を検出する回転数検出手段と、 軌道の勾配を検出する勾配検出手段と、 該勾配検出手段の検出値に対応して、動輪周引張力に相
当する原動機の回転数を算出する回転数算出手段と、 上記回転数検出手段の検出値を回転数算出手段の算出値
にほぼ一致させるよう原動機への燃料の供給量を制御す
る燃料制御手段と、 上記回転数検出手段の検出値が上記回転数算出手段の算
出値にほぼ一致した後、逆転機のロックを解除する逆転
機制御手段と、 を備えることを特徴とする請求項2又は3記載の車両起
動装置。
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---|---|---|---|
JP29561199A JP4231169B2 (ja) | 1999-10-18 | 1999-10-18 | 車両起動方法及び車両起動装置 |
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JP29561199A JP4231169B2 (ja) | 1999-10-18 | 1999-10-18 | 車両起動方法及び車両起動装置 |
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JP2001114099A true JP2001114099A (ja) | 2001-04-24 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112096823A (zh) * | 2020-09-29 | 2020-12-18 | 中车大连机车研究所有限公司 | 一种液力传动箱换向及盘车装置 |
CN114776458A (zh) * | 2022-03-23 | 2022-07-22 | 潍柴动力股份有限公司 | 工程车辆发动机修正方法、装置、电子设备和存储介质 |
-
1999
- 1999-10-18 JP JP29561199A patent/JP4231169B2/ja not_active Expired - Fee Related
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