JP2001113890A - 熱転写フィルム及び熱転写フィルム転写方法並びに三次元熱転写フィルム転写装置 - Google Patents

熱転写フィルム及び熱転写フィルム転写方法並びに三次元熱転写フィルム転写装置

Info

Publication number
JP2001113890A
JP2001113890A JP29750999A JP29750999A JP2001113890A JP 2001113890 A JP2001113890 A JP 2001113890A JP 29750999 A JP29750999 A JP 29750999A JP 29750999 A JP29750999 A JP 29750999A JP 2001113890 A JP2001113890 A JP 2001113890A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer film
thermal transfer
heating element
film
transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29750999A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Sugimoto
昭 杉本
Hiroshi Sugimoto
広志 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TS Tech Co Ltd
Original Assignee
TS Tech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TS Tech Co Ltd filed Critical TS Tech Co Ltd
Priority to JP29750999A priority Critical patent/JP2001113890A/ja
Publication of JP2001113890A publication Critical patent/JP2001113890A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Decoration By Transfer Pictures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、車両用シート表皮を含めて
三次元形状の製品に、転写による多色,グラデーション
印刷が可能であるだけでなく、三次元多色印刷が可能
で、外観商品性の向上及びカラーバリエーションを確保
し、より多くのデザインの自由度を得ることの出来る熱
転写フィルムを提供する。 【解決手段】 ポリエステルからなるキャリアフィルム
上に離型剤、クリヤコートコート層、インク層、ポリエ
ステル系接着剤層を順次積層した5層構造からなること
を特徴とする熱転写フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、熱転写フィルム及
び熱転写フィルム転写方法並びに三次元熱転写フィルム
転写装置に係り、特に三次元立体物に好適に適用できる
熱転写フィルム及び熱転写フィルム転写方法並びに三次
元熱転写フィルム転写装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、物品に色彩やマーク等を付する
には、シルクスクリーン印刷によるマーキングや、ウェ
ルダー転写によるマーキング(例えばバギー車のコーシ
ョンマーク)、溶剤転写によるマーキング、ホットスタ
ンプによるマーキング等が用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、シルクスクリ
ーンによる転写には、乾燥時間が必要であり、多色グラ
デーションには不向きである。溶剤転写は、工数が多
く、品質バラツキが大きいという不都合がある。これら
シルクスクリーンによる転写、溶剤による転写は、いず
れも溶剤を使用するために、環境への影響が大きいとい
う不都合があった。さらに、ウエルダー転写は、型費用
がかかるだけでなく、三次元形状の製品、特に二輪車用
シート等の組み付け状態の終了したようなものに対する
転写ができないという不都合がある。また、何れの転写
技術であっても、三次元の製品が既に形成されているも
のへの転写が困難であるという不都合があった。
【0004】本発明の目的は、車両用シート表皮を含め
て三次元形状の製品に、転写による多色,グラデーショ
ン印刷が可能であるだけでなく、三次元多色印刷が可能
で、外観商品性の向上及びカラーバリエーションを確保
し、より多くのデザインの自由度を得ることの出来る熱
転写フィルム及び熱転写フィルム転写方法並びに三次元
熱転写フィルム転写装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解釈するための手段】前記課題は、請求項1の
熱転写フィルムによれば、ポリエステルからなるキャリ
アフィルム上に離型剤、クリヤコートコート層、インク
層、ポリエステル系接着剤層を順次積層した5層構造か
ら構成することにより、解決される。このように、キャ
リアフィルムの材質をポリエステルフィルムにしたこと
により、従来キャリア紙で吸引されていた水の影響を受
けないようにすることが可能となる。さらに、接着剤の
材質をポリエステル系油性にしたので、転写フィルムの
耐水性を向上させ、接着剤のフロー性(流れ性)が改良
されることにより深絞への追従性が向上する。
【0006】前記課題は、請求項2の熱転写フィルム転
写方法によれば、三次元形状をした被転写物に熱転写フ
ィルムによって所定印刷を行う転写方法であって、面状
発熱体に転写フィルムを配設し、該転写フィルムを前記
被転写物の所定位置になるように前記面状発熱体を配置
し、前記被転写物に面状発熱体を接触させて加熱、或い
は加熱しながら面状発熱体を接触させて加熱し、その後
キャリアフィルムを取り除き、さらに加熱処理し、その
後熟成させること、によって解決される。このように構
成すると、三次元形状の製品に対して、立体三次元印刷
が可能となる。
【0007】前記課題は、請求項3の三次元熱転写フィ
ルム転写装置によれば、支持体と、面状発熱体と、を備
え、前記支持体と面状発熱体との間に、前記面状発熱体
を被転写物側へ圧着させる付勢力強化手段を備えて成る
こと、により解決される。
【0008】このように、付勢力強化手段によって、面
状発熱体が、被転写物の形状に追従するようにフィット
して、転写フィルムを被転写物に対して均一に加熱・加
圧する。したがって、被転写物として一般プラスチック
成形品への印刷が可能であるだけでなく、車両用シート
のような製品においては、組み付け後に、複雑な三次元
形状となった表皮材表面への多色化、グラデーションに
よる付加価値の向上を図ることが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、以下に説明する部材,配置
等は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲
内で種々改変することができるものである。
【0010】図は本発明に係るものであり、図1は熱転
写フィルムの構成を示す説明図、図2及び図3は三次元
熱転写フィルム転写装置による転写の工程を示す説明
図、図4は熱転写フィルム転写方法の工程図である。
【0011】本例の熱転写フィルム10は、図1で示す
ように、ポリエステルからなるキャリアフィルム11上
に、離型剤12、クリヤコートコート層13、インク層
14、ポリエステル系接着剤層15を順次積層した5層
構造から構成されている。このようにキャリアフィルム
11の材質をポリエステルフィルムにしたことにより、
従来キャリア紙で吸引されていた水の影響を受けない。
さらに、接着剤15の材質をポリエステル系油性にした
ので、転写フィルム10の耐水性を向上させることが可
能となった。また、接着剤をポリエステル系油性にして
フロー性(流れ性)を改良しているので、深絞への追従
性が向上する。なお図1中、符号71はPVCの表皮材
であり、符号72はクッション材である。これら表皮材
及びクッション材の材質は、適宜選択することが可能で
ある。
【0012】次に、三次元熱転写フィルム転写装置20
について説明する。図2及び図3で示すように、本例の
装置20は、支持体30と、面状発熱体40と、付勢力
強化手段50とを備えている。なお、本例では、受け体
60を配設しており、受け体60と支持体30とをヒン
ジ等(不図示)で片持ち状に開閉可能にしている。
【0013】そして、前記した支持体30と連結して、
被転写物である二輪車用シートSを包んで保持するよう
に構成している。但し、受け体60は必須ではなく、支
持基板等であってもよい。また、ヒンジを介して受け体
60と支持体30とを連結しているが、支持体30を上
方或いは側方から、被転写物へ圧接できるように構成す
ることもできる。
【0014】本例の支持体30は、面状発熱体40と、
付勢力強化手段50を保持するものであり、本例では凹
状をしており、この凹状の支持体30には、付勢力強化
手段40が配設されている。
【0015】本例の付勢力強化手段50は、空気圧で膨
張するエアーバッグが配設されている。このエアーバッ
グは、不図示の空気供給手段と連結されており、膨張す
るように構成されている。そして、エアーバッグの支持
体30と反対側の面には、面状発熱体40が配設されて
いる。
【0016】本例の面状発熱体40は、表面がシリコン
ゴムから形成されており、このシリコンゴムには電熱体
(不図示)が配設されて、不図示の電源から給電される
ようになっている。そして、不図示のコントロールスイ
ッチにより、電熱体が加熱され、これに応じて、表面の
シリコンゴムが発熱するようになっている。このときの
温度は160℃程度になっている。
【0017】次に、具体的な熱転写の方法について、説
明する。以下の実施例では、三次元形状をした被転写物
として二輪車用シートSの表面に多色,グラデーション
印刷、マーク等を転写する例について説明する。先ず、
熱プレス型である支持体30の内側のシリコンゴム面の
所定位置に位置決めをして転写フィルム10を配設す
る。つまり、三次元熱転写フィルム転写装置20の面状
発熱体40に転写フィルム10を配設し、転写フィルム
10を前記被転写物である二輪車用シートSの所定位置
になるように前記面状発熱体40に配置する。転写フィ
ルム10の配設は、キャリアフィルム11を面状発熱体
40側にして、接着剤15側をシートの表面に接触する
ように配設する。
【0018】次に、熱プレス処理を行う。熱プレス処理
は、160℃の温度で10秒程度行うが、熱転写フィル
ム10を被転写物である二輪車用シートSに面状発熱体
40を接触させて加熱する。或いは加熱しながら面状発
熱体40を接触させて加熱する。このとき、付勢力強化
手段50であるエアーバッグを膨張させて、面状発熱体
40が二輪車用シートSに圧着されるようにする。
【0019】次に、支持体30を開放して、被転写物で
ある二輪車用シートSの座面からキャリアフィルム11
を除去する。次に、再度160℃で熱プレス処理を行
う。このときは5秒程度行う。次に、支持体30から二
輪車用シートSを取り出し、熟成させる。この熟成時間
は60秒程度おこなう。このようにして、熱転写を行
う。
【0020】本例の熱転写フィルム10によって、得ら
れる品質は、次の通りである。すなわち、耐水性とし
て、40℃±1℃の水で24時間晒されたときの状態
は、しわ、割れ、膨れ、剥がれがなく、色及び光沢低下
が著しくなく、密着性判定基準を十分満たしていたる。
耐湿性として、50℃±1℃、95%RH/100時間
でも、しわ、割れ、膨れ、剥がれがなく、色及び光沢低
下が著しくなく、密着性判定基準を十分満たしていた。
耐熱性は80℃±2℃/100時間においても、しわ、
割れ、膨れ、剥がれがなく、色及び光沢低下が著しくな
く、密着性判定基準を十分満たしていた。また、対冷熱
サイクルを5サイクルした場合においても、同様であっ
た。このように、シルクスクリーンマークと同等以上で
あり、またウェルダー転写マーク(コーションマーク)
と同等であった。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、従来の
シルクスクリーンでは困難であった、シートマークの多
色化、グラデーションが可能となり、三次元形状の物
品、例えばシート座面部マーキングによるデザイン自由
度が拡大し、特に二輪車シートにおいては、シート外観
のメリハリ感・見映えが向上し、商品付加価値が向上す
る。
【0022】また、コーションマーク(バギー車)へ適
用するときに絞再現による外観商品性が向上し、外観商
品性の向上及びカラーバリエーションにより商品差別化
が可能となる。
【0023】以上のように、本発明によれば、車両用シ
ート表皮を含めて三次元形状の製品に、転写による多
色,グラデーション印刷が可能であるだけでなく、三次
元多色化印刷が可能で、外観商品性の向上及びカラーバ
リエーションを確保し、より多くのデザイン自由度を得
ることの出来る熱転写フィルム及び熱転写フィルム転写
方法並びに三次元熱転写フィルム転写装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱転写フィルムの構成を示す説明図である。
【図2】三次元熱転写フィルム転写装置による転写の工
程を示す説明図である。
【図3】三次元熱転写フィルム転写装置による転写の工
程を示す説明図である。
【図4】熱転写フィルム転写方法の工程図である。
【符号の説明】 11 キャリアフィルム 12 離型剤 13 クリヤコートコート層 14 インク層 15 ポリエステル系接着剤層 20 三次元熱転写フィルム転写装置 30 支持体 40 面状発熱体 50 付勢力強化手段 60 受け体 S 三次元形状の被転写物(二輪車用シート)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルからなるキャリアフィルム
    上に離型剤、クリヤコートコート層、インク層、ポリエ
    ステル系接着剤層を順次積層した5層構造からなること
    を特徴とする熱転写フィルム。
  2. 【請求項2】 三次元形状をした被転写物に熱転写フィ
    ルムによって所定印刷を行う転写方法であって、面状発
    熱体に転写フィルムを配設し、該転写フィルムを前記被
    転写物の所定位置になるように前記面状発熱体を配置
    し、前記被転写物に面状発熱体を接触させて加熱、或い
    は加熱しながら面状発熱体を接触させて加熱し、その後
    キャリアフィルムを取り除き、さらに加熱処理し、その
    後熟成させてなることを特徴とする熱転写フィルム転写
    方法。
  3. 【請求項3】 支持体と、面状発熱体と、を備え、前記
    支持体と面状発熱体との間に、前記面状発熱体を被転写
    物側へ圧着させる付勢力強化手段を備えて成ることを特
    徴とする三次元熱転写フィルム転写装置。
JP29750999A 1999-10-19 1999-10-19 熱転写フィルム及び熱転写フィルム転写方法並びに三次元熱転写フィルム転写装置 Pending JP2001113890A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29750999A JP2001113890A (ja) 1999-10-19 1999-10-19 熱転写フィルム及び熱転写フィルム転写方法並びに三次元熱転写フィルム転写装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29750999A JP2001113890A (ja) 1999-10-19 1999-10-19 熱転写フィルム及び熱転写フィルム転写方法並びに三次元熱転写フィルム転写装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001113890A true JP2001113890A (ja) 2001-04-24

Family

ID=17847448

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29750999A Pending JP2001113890A (ja) 1999-10-19 1999-10-19 熱転写フィルム及び熱転写フィルム転写方法並びに三次元熱転写フィルム転写装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001113890A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102874003A (zh) * 2012-09-25 2013-01-16 深圳市杰瑞表面技术有限公司 立体图案的转印方法
KR101572090B1 (ko) * 2015-03-31 2015-11-25 조남승 자동차의 곡률면부에 인쇄가 가능한 인쇄장치 및 그를 이용한 인쇄방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102874003A (zh) * 2012-09-25 2013-01-16 深圳市杰瑞表面技术有限公司 立体图案的转印方法
KR101572090B1 (ko) * 2015-03-31 2015-11-25 조남승 자동차의 곡률면부에 인쇄가 가능한 인쇄장치 및 그를 이용한 인쇄방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6471813B1 (en) Method for applying print to an elastomeric cushion
US10926578B2 (en) Three-dimensionally shaped object forming sheet, three-dimensionally shaped object and production method for same, and production method for decorated three-dimensional object
JP3092992B2 (ja) 真空プレス積層成形方法
JP3419886B2 (ja) 転写シート
JP2001113890A (ja) 熱転写フィルム及び熱転写フィルム転写方法並びに三次元熱転写フィルム転写装置
JP3069064B2 (ja) 天然皮革への転写プリント方法
EP1896269A1 (en) Colour printed lining for vehicles
JP2004532149A (ja) 熱転写印刷の改良
JPH04142988A (ja) 熱転写カバーフイルム
TWI232811B (en) Sheet material of high ductility and method for producing the same
JP2000043094A (ja) 射出成形同時絵付用転写シート、及び射出成形同時絵付方法
JPS6411480B2 (ja)
JP2003312428A (ja) 自動車内装品のエアバッグロゴ表示方法およびそのエアバッグロゴを表示した自動車内装品
JP2008195068A (ja) ステアリングホイールに模様を転写する転写装置
JP2000301897A (ja) 画像転写方法および画像転写装置
JPH0478599A (ja) ビデオプリント画のtシャツへの熱転写法
JP2000108596A (ja) 画像形成方法および中間受像体並びに印刷物
JP2002160493A (ja) 転写シート
JP3140011B2 (ja) プラスチックパネル及びその製造方法
JP4438929B2 (ja) 包装用袋
JP2003159898A (ja) 立体模様転写シート
JP2000015667A (ja) 射出成形用金型と絵柄付成形品の製造方法
JP3246652B2 (ja) 積層成形体の成形方法
JPH06286292A (ja) 熱転写による合成樹脂板への印刷方法
JPH10236088A (ja) カラーコピー等の曲面転写方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061016

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080902

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090113