JP2001112732A - 核磁気共鳴を用いた検査装置 - Google Patents
核磁気共鳴を用いた検査装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 心臓を含む領域の画像撮影に好適な核磁気共
鳴を用いた検査装置を提供する。 【解決手段】 心臓を含む領域の画像撮影を特定の心電
時相に於いて行う場合、各心電時相に於ける静磁場強度
分布をそれぞれ取得し(101、102、103)、静
磁場強度分布に基づいて心電時相毎のシム電流値を計算
する(104、105、106)。心臓を含む領域の特
定の心電時相に於ける画像撮影に先立って、心電時相毎
のシム電流値を予め補正コイルに流し(107、10
9、111)、その後、画像撮影を行う(108、11
0、112)。 【効果】 高画質な画像が得られる。
鳴を用いた検査装置を提供する。 【解決手段】 心臓を含む領域の画像撮影を特定の心電
時相に於いて行う場合、各心電時相に於ける静磁場強度
分布をそれぞれ取得し(101、102、103)、静
磁場強度分布に基づいて心電時相毎のシム電流値を計算
する(104、105、106)。心臓を含む領域の特
定の心電時相に於ける画像撮影に先立って、心電時相毎
のシム電流値を予め補正コイルに流し(107、10
9、111)、その後、画像撮影を行う(108、11
0、112)。 【効果】 高画質な画像が得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、核磁気共鳴を用い
た検査装置に係わり、特に心臓部位の画質を向上させる
静磁場均一度調整を行なう装置に係わる。
た検査装置に係わり、特に心臓部位の画質を向上させる
静磁場均一度調整を行なう装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】静磁場強度の均一性向上処理(以下、シ
ミングと記述)を行うために、静磁場発生用磁石内には
通常、シムコイルと呼ばれる複数チャンネルの磁場発生
コイルが内蔵されており、これらの発生する様々な特性
のシム磁場を静磁場コイルの発生する静磁場に重畳する
ことにより、撮影領域の静磁場強度を均一にしている。
シムコイルの一次項(X、Y、Z)の代わりに傾斜磁場
のオフセットを用いることもある。
ミングと記述)を行うために、静磁場発生用磁石内には
通常、シムコイルと呼ばれる複数チャンネルの磁場発生
コイルが内蔵されており、これらの発生する様々な特性
のシム磁場を静磁場コイルの発生する静磁場に重畳する
ことにより、撮影領域の静磁場強度を均一にしている。
シムコイルの一次項(X、Y、Z)の代わりに傾斜磁場
のオフセットを用いることもある。
【0003】超高速撮影法やスペクトロスコピックイメ
ージング等では、通常の撮影では問題にならないような
数ppm程度以下の静磁場強度の不均一により、S/N
やスペクトル分解能が著しく劣化する。静磁場コイル内
の静磁場強度分布は磁石自身の特性、周辺の磁性体の影
響の他、検査対象自身の透磁率分布等によって歪められ
るため、このような撮影では静磁場中に検査対象が入っ
た状態で静磁場強度の均一性を向上させることが望まし
い。このような状況では、異なる位相情報を含む2枚の
核磁気共鳴画像を計測し、これらをもとに演算により求
めた静磁場強度分布に基づいてシミングが行われる。
ージング等では、通常の撮影では問題にならないような
数ppm程度以下の静磁場強度の不均一により、S/N
やスペクトル分解能が著しく劣化する。静磁場コイル内
の静磁場強度分布は磁石自身の特性、周辺の磁性体の影
響の他、検査対象自身の透磁率分布等によって歪められ
るため、このような撮影では静磁場中に検査対象が入っ
た状態で静磁場強度の均一性を向上させることが望まし
い。このような状況では、異なる位相情報を含む2枚の
核磁気共鳴画像を計測し、これらをもとに演算により求
めた静磁場強度分布に基づいてシミングが行われる。
【0004】2枚の核磁気共鳴画像から位相画像を求め
さらに静磁場強度分布を得る手法(以下、位相法と記
述)については、例えば、ジャーナル・オブ・マグネテ
ィック・レゾナンス、第77巻、40頁(1998年)
(Journal of Magnetic Reso
nance、77、pp.40(1988))に記述さ
れているので、ここでは簡単に述べる。
さらに静磁場強度分布を得る手法(以下、位相法と記
述)については、例えば、ジャーナル・オブ・マグネテ
ィック・レゾナンス、第77巻、40頁(1998年)
(Journal of Magnetic Reso
nance、77、pp.40(1988))に記述さ
れているので、ここでは簡単に述べる。
【0005】静磁場中に置かれた核スピンは歳差運動を
行っており、その周波数は静磁場強度に比例している。
従って、励起領域内に空間的な静磁場強度の不均一が存
在すると、高周波パルスによって励起された核スピン
は、その直後から様々な周波数で歳差運動をすることに
なり、位相コヒーレンシーが失われていく。このような
状態で得られた核磁気共鳴画像には、静磁場強度の不均
一を感受した時間に比例した位相情報が与えられる。静
磁場強度をE(x、y)とすると、励起後から信号計測
までの時間が異なる2枚の画像I1、I2の画素値は、
それぞれ(数1)、(数2)で与えられる。
行っており、その周波数は静磁場強度に比例している。
従って、励起領域内に空間的な静磁場強度の不均一が存
在すると、高周波パルスによって励起された核スピン
は、その直後から様々な周波数で歳差運動をすることに
なり、位相コヒーレンシーが失われていく。このような
状態で得られた核磁気共鳴画像には、静磁場強度の不均
一を感受した時間に比例した位相情報が与えられる。静
磁場強度をE(x、y)とすると、励起後から信号計測
までの時間が異なる2枚の画像I1、I2の画素値は、
それぞれ(数1)、(数2)で与えられる。
【0006】 S1(x、y)=ρ(x、y)exp{iγE(x、y)ε1} …(数1) S2(x、y)=ρ(x、y)exp{iγE(x、y)ε2} …(数2) ここで、γは磁気回転比、ρはスピン密度、ε1及びε
2は、画像I1、I2が静磁場強度の不均一を感受した
時間である。
2は、画像I1、I2が静磁場強度の不均一を感受した
時間である。
【0007】静磁場強度E(x、y)は、(数1)、
(数2)から(数3)のごとく求められる。
(数2)から(数3)のごとく求められる。
【0008】 E(x、y)={1/γ(ε2−ε1)}atan{imag(S2(x、y) /S1(x、y))/real(S2(x、y)/S1(x、y))} …(数3) 画像I1、I2を撮影するパルスシーケンスとしては、
スピンエコー法やグラディエントエコー法などが用いら
れる。スピンエコー法の場合、励起高周波パルス印加直
後から位相コヒーレンシーが乱れ始めるが、反転高周波
パルスを印加することにより、このコヒーレンシーが回
復し始める。励起高周波パルス印加時刻と反転高周波パ
ルス印加時刻との時間間隔をt1、反転高周波パルス印
加時刻とエコー計測時刻との時間間隔をt2で表すと、
t1とt2が等しい場合には静磁場強度不均一が位相に
及ぼす影響は完全に相殺される。
スピンエコー法やグラディエントエコー法などが用いら
れる。スピンエコー法の場合、励起高周波パルス印加直
後から位相コヒーレンシーが乱れ始めるが、反転高周波
パルスを印加することにより、このコヒーレンシーが回
復し始める。励起高周波パルス印加時刻と反転高周波パ
ルス印加時刻との時間間隔をt1、反転高周波パルス印
加時刻とエコー計測時刻との時間間隔をt2で表すと、
t1とt2が等しい場合には静磁場強度不均一が位相に
及ぼす影響は完全に相殺される。
【0009】このため、静磁場強度分布の計測にスピン
エコー法を用いる場合には、t1とt2が異なる非対称
スピンエコー法が用いられる。この場合、t1とt2と
の差が(数1)のe1あるいは(数2)のe2となる。
このような位相法を用いたシミングを人体のMRI撮影
に適用した例については、例えば、マグネティック・レ
ゾナンス・イン・メディスン、第18巻、335頁(1
991年)(Magnetic Resonance
in Medicine、18、p335(199
1))に述べられている。
エコー法を用いる場合には、t1とt2が異なる非対称
スピンエコー法が用いられる。この場合、t1とt2と
の差が(数1)のe1あるいは(数2)のe2となる。
このような位相法を用いたシミングを人体のMRI撮影
に適用した例については、例えば、マグネティック・レ
ゾナンス・イン・メディスン、第18巻、335頁(1
991年)(Magnetic Resonance
in Medicine、18、p335(199
1))に述べられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来技術のシミングで
は、心拍の時相によらず同一のシム電流値を補正コイル
に流した状態で撮影を行っている。しかし、実際には、
心拍により静磁場強度分布は時相毎に変動しているた
め、同一のシム電流値で全時相に於ける静磁場強度分布
の不均一を補正することは不可能である。
は、心拍の時相によらず同一のシム電流値を補正コイル
に流した状態で撮影を行っている。しかし、実際には、
心拍により静磁場強度分布は時相毎に変動しているた
め、同一のシム電流値で全時相に於ける静磁場強度分布
の不均一を補正することは不可能である。
【0011】従来技術では、撮影部位の静磁場強度分布
画像を得る際に、撮影対象の動きに対する考慮がなされ
ていない。頭部など動きの少ない部位の撮影では問題に
ならないが、心臓を含む領域の画像撮影では、心拍の時
相毎に静磁場強度分布が変化するため、ある特定の時相
に於ける静磁場強度分布を用いてシミング(静磁場強度
の均一性向上処理)を行っても、特定の時相以外で画像
撮影を行う場合には十分なシミング効果が得られないと
いう問題があった。
画像を得る際に、撮影対象の動きに対する考慮がなされ
ていない。頭部など動きの少ない部位の撮影では問題に
ならないが、心臓を含む領域の画像撮影では、心拍の時
相毎に静磁場強度分布が変化するため、ある特定の時相
に於ける静磁場強度分布を用いてシミング(静磁場強度
の均一性向上処理)を行っても、特定の時相以外で画像
撮影を行う場合には十分なシミング効果が得られないと
いう問題があった。
【0012】本発明の目的は、心臓を含む領域の画像撮
影に於いて高画質の画像が得られる核磁気共鳴を用いた
検査装置を提供することにある。
影に於いて高画質の画像が得られる核磁気共鳴を用いた
検査装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明では心電同期を用
いて心臓を含む撮影領域の位相画像などを撮影し、心拍
の時相毎の静磁場強度分布を算出する。時相毎の静磁場
強度分布に基づき、各時相毎に静磁場強度均一度が最大
となるシム電流値を求め、撮影領域の画像撮影に際し、
心電同期を用いて心拍の時相情報を得ながら、時相毎に
於ける静磁場強度均一度が最大となるシム電流値を補正
コイルに流した状態で核磁気共鳴信号を検出する。
いて心臓を含む撮影領域の位相画像などを撮影し、心拍
の時相毎の静磁場強度分布を算出する。時相毎の静磁場
強度分布に基づき、各時相毎に静磁場強度均一度が最大
となるシム電流値を求め、撮影領域の画像撮影に際し、
心電同期を用いて心拍の時相情報を得ながら、時相毎に
於ける静磁場強度均一度が最大となるシム電流値を補正
コイルに流した状態で核磁気共鳴信号を検出する。
【0014】本発明の代表的な発明では、静磁場発生手
段により静磁場を発生し、傾斜磁場発生手段により傾斜
磁場を発生し、高周波磁場発生手段により高周波磁場を
発生させて、これら各磁場を検査対象に印加して核磁気
共鳴信号を発生させて、信号検出手段により、検査対象
の心臓を含む領域からの特定の心電時相に於ける核磁気
共鳴信号を検出する。検出された検査対象からの核磁気
共鳴信号は信号処理手段により処理され検査対象の心臓
を含む領域での画像が表示装置に表示される。
段により静磁場を発生し、傾斜磁場発生手段により傾斜
磁場を発生し、高周波磁場発生手段により高周波磁場を
発生させて、これら各磁場を検査対象に印加して核磁気
共鳴信号を発生させて、信号検出手段により、検査対象
の心臓を含む領域からの特定の心電時相に於ける核磁気
共鳴信号を検出する。検出された検査対象からの核磁気
共鳴信号は信号処理手段により処理され検査対象の心臓
を含む領域での画像が表示装置に表示される。
【0015】静磁場の均一度は、検査対象の心臓を含む
領域からの特定の心電時相に於ける核磁気共鳴信号から
得られた静磁場の強度分布情報をもとに、付加的な磁場
を発生する磁場調整手段により調整する。検査対象から
の心電波形は、心電波形を検出する手段(心電計)によ
り検出され、心電波形は表示装置に表示される。傾斜磁
場発生手段、高周波磁場発生手段、信号検出手段、磁場
調整手段はシーケンス制御装置により制御され、パルス
シーケンスが規定される。
領域からの特定の心電時相に於ける核磁気共鳴信号から
得られた静磁場の強度分布情報をもとに、付加的な磁場
を発生する磁場調整手段により調整する。検査対象から
の心電波形は、心電波形を検出する手段(心電計)によ
り検出され、心電波形は表示装置に表示される。傾斜磁
場発生手段、高周波磁場発生手段、信号検出手段、磁場
調整手段はシーケンス制御装置により制御され、パルス
シーケンスが規定される。
【0016】シーケンス制御装置は、静磁場の強度分布
情報を得るために、検査対象の心臓の心電波形に基づい
て心臓を含む領域の特定の心電時相に於ける核磁気共鳴
信号を計測する第1のパルスシーケンスの制御と、第1
のパルスシーケンスにより計測された核磁気共鳴信号か
ら決定された静磁場の強度分布情報に基づいて、心臓を
含む領域の上記特定の心電時相に於ける静磁場均一度を
向上させるための付加的な磁場を発生させる制御とを行
なった後に、心電波形に基づいて心臓を含む領域の上記
特定の心電時相に於ける核磁気共鳴信号を計測する第2
のパルスシーケンスの制御を行なう。但し、第1のパル
スシーケンスと第2のパルスシーケンスは、心電波形の
上記特定の心電パルスを同期信号(トリガパルス)とし
て開始される。また、心臓を含む領域に、単数又は複数
のスライスが設定される。
情報を得るために、検査対象の心臓の心電波形に基づい
て心臓を含む領域の特定の心電時相に於ける核磁気共鳴
信号を計測する第1のパルスシーケンスの制御と、第1
のパルスシーケンスにより計測された核磁気共鳴信号か
ら決定された静磁場の強度分布情報に基づいて、心臓を
含む領域の上記特定の心電時相に於ける静磁場均一度を
向上させるための付加的な磁場を発生させる制御とを行
なった後に、心電波形に基づいて心臓を含む領域の上記
特定の心電時相に於ける核磁気共鳴信号を計測する第2
のパルスシーケンスの制御を行なう。但し、第1のパル
スシーケンスと第2のパルスシーケンスは、心電波形の
上記特定の心電パルスを同期信号(トリガパルス)とし
て開始される。また、心臓を含む領域に、単数又は複数
のスライスが設定される。
【0017】上記特定の心電時相として、単数又は複数
の心電時相が選ばれ、表示装置の撮影条件指定部を用い
て選択される。撮影条件指定部は、検査対象の撮影スラ
イスを選択する撮影スライス選択部と、上記特定の心電
時相を選択する心電時相選択部とを有する。撮影条件指
定部により、撮影スライス選択部で選択された撮影スラ
イス毎に、上記特定の心電時相が選択される。
の心電時相が選ばれ、表示装置の撮影条件指定部を用い
て選択される。撮影条件指定部は、検査対象の撮影スラ
イスを選択する撮影スライス選択部と、上記特定の心電
時相を選択する心電時相選択部とを有する。撮影条件指
定部により、撮影スライス選択部で選択された撮影スラ
イス毎に、上記特定の心電時相が選択される。
【0018】心電時相選択部は、同期信号として用いる
前記特定の心電パルスを選択するトリガパルス選択部
と、同期信号に対するパルスシーケンスの開始時刻のデ
ィレイ(遅延)時間を選択するディレイ時間選択部を有
する。
前記特定の心電パルスを選択するトリガパルス選択部
と、同期信号に対するパルスシーケンスの開始時刻のデ
ィレイ(遅延)時間を選択するディレイ時間選択部を有
する。
【0019】更に、表示装置は、トリガパルス選択部に
より選択された上記特定の心電パルスを表示するトリガ
パルス表示部と、ディレイ時間選択部により選択された
ディレイ時間を表示するディレイ時間表示部とを有す
る。
より選択された上記特定の心電パルスを表示するトリガ
パルス表示部と、ディレイ時間選択部により選択された
ディレイ時間を表示するディレイ時間表示部とを有す
る。
【0020】上記特定の心電時相に於いて心臓を含む領
域の画像撮影を行う場合、まず、心臓を含む領域の特定
の上記心電時相に於ける静磁場強度分布を求め、静磁場
強度分布に基づいて算出されたシム電流値を、心臓を含
む領域の上記特定の心電時相に於ける信号計測に先立っ
て補正コイルに流しシミングを行なう。この結果、撮影
部位(心臓を含む領域)の動きによる静磁場強度分布の
変化の影響を除去し、静止部位と同程度のシミングがで
き、上記特定の心電時相に於ける心臓を含む領域の画像
を高画質で撮影できる。上記特定の心電時相として、任
意の時相を表示画面からの簡単な入力操作により設定で
きる。
域の画像撮影を行う場合、まず、心臓を含む領域の特定
の上記心電時相に於ける静磁場強度分布を求め、静磁場
強度分布に基づいて算出されたシム電流値を、心臓を含
む領域の上記特定の心電時相に於ける信号計測に先立っ
て補正コイルに流しシミングを行なう。この結果、撮影
部位(心臓を含む領域)の動きによる静磁場強度分布の
変化の影響を除去し、静止部位と同程度のシミングがで
き、上記特定の心電時相に於ける心臓を含む領域の画像
を高画質で撮影できる。上記特定の心電時相として、任
意の時相を表示画面からの簡単な入力操作により設定で
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。
づいて説明する。
【0022】図2は、本発明の実施例の核磁気共鳴を用
いた検査装置の構成例を示す図である。図2に於いて、
201は静磁場発生コイル、202は傾斜磁場発生コイ
ル、203は静磁場強度分布を補正するシムコイル、2
04は検査対象であり、この検査対象は静磁場発生コイ
ル201、傾斜磁場発生コイル202、シムコイル20
3内に配置される。図2に於いて、シーケンサ(シーケ
ンス制御装置)205はシム電源206に命令を送り、
静磁場強度分布の不均一を補正するような付加的な磁場
をシムコイル203から発生させる。
いた検査装置の構成例を示す図である。図2に於いて、
201は静磁場発生コイル、202は傾斜磁場発生コイ
ル、203は静磁場強度分布を補正するシムコイル、2
04は検査対象であり、この検査対象は静磁場発生コイ
ル201、傾斜磁場発生コイル202、シムコイル20
3内に配置される。図2に於いて、シーケンサ(シーケ
ンス制御装置)205はシム電源206に命令を送り、
静磁場強度分布の不均一を補正するような付加的な磁場
をシムコイル203から発生させる。
【0023】シーケンサ205は傾斜磁場電源207に
命令を送り、静磁場強度分布の不均一を補正するような
付加的な磁場を傾斜磁場発生コイル202から発生させ
る。この場合は、傾斜磁場のオフセットが用いられる。
シムコイル203は複数のチャンネルからなり、各シム
コイルに流れる電流はシーケンサ205により制御され
る。また、シーケンサ205は傾斜磁場電源207、及
び高周波発振器208に命令を送り、傾斜磁場及び高周
波磁場を印加する。
命令を送り、静磁場強度分布の不均一を補正するような
付加的な磁場を傾斜磁場発生コイル202から発生させ
る。この場合は、傾斜磁場のオフセットが用いられる。
シムコイル203は複数のチャンネルからなり、各シム
コイルに流れる電流はシーケンサ205により制御され
る。また、シーケンサ205は傾斜磁場電源207、及
び高周波発振器208に命令を送り、傾斜磁場及び高周
波磁場を印加する。
【0024】この高周波磁場は、高周波変調器209、
高周波増幅器210を経て、高周波送信器211によ
り、検査対象204に印加される。検査対象から発生し
た信号は、受信器212により受波され、増幅器21
3、位相検波器214、AD変換器215を通ってCP
U(Central Processing Uni
t、中央演算装置)216に送られ、ここで信号処理が
行われる。
高周波増幅器210を経て、高周波送信器211によ
り、検査対象204に印加される。検査対象から発生し
た信号は、受信器212により受波され、増幅器21
3、位相検波器214、AD変換器215を通ってCP
U(Central Processing Uni
t、中央演算装置)216に送られ、ここで信号処理が
行われる。
【0025】本発明の実施例では、検査対象204の心
臓を含む領域から発生した信号が検出される。CPUで
は、検出された信号に基づいて画像再構成、静磁場強度
分布画像の作成、付加的な磁場を発生させるための電流
値の算出等が行われる。必要に応じて記憶媒体217に
信号や測定条件、付加的な磁場を発生させるための電流
値を記憶させることもできる。また、心電計218で計
測した検査対象の心電信号はシーケンサ205に送ら
れ、高周波磁場や傾斜磁場の印加や信号受信のタイミン
グを制御する同期信号として用いられる。
臓を含む領域から発生した信号が検出される。CPUで
は、検出された信号に基づいて画像再構成、静磁場強度
分布画像の作成、付加的な磁場を発生させるための電流
値の算出等が行われる。必要に応じて記憶媒体217に
信号や測定条件、付加的な磁場を発生させるための電流
値を記憶させることもできる。また、心電計218で計
測した検査対象の心電信号はシーケンサ205に送ら
れ、高周波磁場や傾斜磁場の印加や信号受信のタイミン
グを制御する同期信号として用いられる。
【0026】シムコイル203のうち、1次のコイル
(X、Y、Zチャンネル)は、傾斜磁場と干渉を起こす
可能性があるため、傾斜磁場発生するコイル202とシ
ムコイル203の1次のコイルを一体化する場合もあ
る。シムコイル203の1次のコイルを用いる代わり
に、傾斜磁場のオフセットを用いることも可能である。
(X、Y、Zチャンネル)は、傾斜磁場と干渉を起こす
可能性があるため、傾斜磁場発生するコイル202とシ
ムコイル203の1次のコイルを一体化する場合もあ
る。シムコイル203の1次のコイルを用いる代わり
に、傾斜磁場のオフセットを用いることも可能である。
【0027】図1は、本発明の実施例による心臓部位の
核磁気共鳴画像撮影の手順を示す図である。図1に示す
心臓部位の核磁気共鳴画像撮影の手順は、シーケンサ2
05により制御される。図1は、3つの時相A、B、C
に於ける心臓部位の撮影を行う例について説明する。本
撮影に先立って、撮影を行う心臓の時相毎の静磁場強度
分布を予め求める。所定のパルスシーケンスを用いて、
時相A、時相B、時相Cの各時相に於ける静磁場強度分
布を求める(101、102、103)。これら静磁場
強度分布を得るための撮影の順序は本撮影の順序と一致
していなくても良い。
核磁気共鳴画像撮影の手順を示す図である。図1に示す
心臓部位の核磁気共鳴画像撮影の手順は、シーケンサ2
05により制御される。図1は、3つの時相A、B、C
に於ける心臓部位の撮影を行う例について説明する。本
撮影に先立って、撮影を行う心臓の時相毎の静磁場強度
分布を予め求める。所定のパルスシーケンスを用いて、
時相A、時相B、時相Cの各時相に於ける静磁場強度分
布を求める(101、102、103)。これら静磁場
強度分布を得るための撮影の順序は本撮影の順序と一致
していなくても良い。
【0028】続いて、得られたこれら静磁場強度分布に
基づき、時相A、時相B、時相Cの各時相に於ける静磁
場強度分布を均一にするシム電流値A、シム電流値B、
シム電流値Cを計算する(104、105、106)。
シム電流値A、B、Cの計算の順序は本撮影の順序と一
致していなくても良い。
基づき、時相A、時相B、時相Cの各時相に於ける静磁
場強度分布を均一にするシム電流値A、シム電流値B、
シム電流値Cを計算する(104、105、106)。
シム電流値A、B、Cの計算の順序は本撮影の順序と一
致していなくても良い。
【0029】シム電流値Aを補正コイルに流し(10
7)、時相Aの本撮影を行う(108)。同様にして、
シム電流値Bを補正コイルに流し(109)、時相Bの
本撮影を行い(110)、引き続いて、シム電流値Cを
補正コイルに流し(111)、時相Cの本撮影を行う
(112)。時相の数は3つに限定されるものではな
く、検査の目的に応じて決定する。
7)、時相Aの本撮影を行う(108)。同様にして、
シム電流値Bを補正コイルに流し(109)、時相Bの
本撮影を行い(110)、引き続いて、シム電流値Cを
補正コイルに流し(111)、時相Cの本撮影を行う
(112)。時相の数は3つに限定されるものではな
く、検査の目的に応じて決定する。
【0030】また、撮影を行うスライス枚数も一枚に限
定されるものではなく、マルチスライス撮影にも適用可
能である。例えば、心臓を含む領域のマルチスライス撮
影を行う場合、各スライスの撮影を別々の時相で行う場
合もあり得る。この場合には、本撮影で撮影するスライ
スの静磁場強度分布をスライスを撮影する時相に於いて
求め、静磁場強度分布に基づいてシム電流値を算出す
る。
定されるものではなく、マルチスライス撮影にも適用可
能である。例えば、心臓を含む領域のマルチスライス撮
影を行う場合、各スライスの撮影を別々の時相で行う場
合もあり得る。この場合には、本撮影で撮影するスライ
スの静磁場強度分布をスライスを撮影する時相に於いて
求め、静磁場強度分布に基づいてシム電流値を算出す
る。
【0031】マルチスライス撮影を行う場合、全てのス
ライスが心臓を含んでいるとは限らない。例えば、心臓
を含まないスライスを含むマルチスライス撮影を行う場
合、心臓を含まないスライスの静磁場強度分布について
は、特定の時相に於いて求める必要は無い。
ライスが心臓を含んでいるとは限らない。例えば、心臓
を含まないスライスを含むマルチスライス撮影を行う場
合、心臓を含まないスライスの静磁場強度分布について
は、特定の時相に於いて求める必要は無い。
【0032】図4は、本発明の実施例に於いて時相毎の
静磁場強度分布を得るためのパルスシーケンスの例を示
す図である。図4に於いて、401は心電信号から取り
こんだ同期信号(Triger)である。同期信号(T
riger)401から時間T0後にスライス傾斜磁場
Gs402を印加し、続いて、励起高周波磁場RF40
3を印加して特定の断面を励起する。所定の時間後に位
相エンコード傾斜磁場Gp404を印加し、位相エンコ
ード方向の位置情報を与える。
静磁場強度分布を得るためのパルスシーケンスの例を示
す図である。図4に於いて、401は心電信号から取り
こんだ同期信号(Triger)である。同期信号(T
riger)401から時間T0後にスライス傾斜磁場
Gs402を印加し、続いて、励起高周波磁場RF40
3を印加して特定の断面を励起する。所定の時間後に位
相エンコード傾斜磁場Gp404を印加し、位相エンコ
ード方向の位置情報を与える。
【0033】続いて、リードアウト傾斜磁場Gr405
を印加して、リードアウト方向の位置情報を有する複数
のエコー(Echo)406、407、408を発生さ
せる。複数のエコーは、各エコー発生時刻と励起高周波
磁場の印加時刻との差に応じて、静磁場強度不均一に起
因する位相情報を有する。
を印加して、リードアウト方向の位置情報を有する複数
のエコー(Echo)406、407、408を発生さ
せる。複数のエコーは、各エコー発生時刻と励起高周波
磁場の印加時刻との差に応じて、静磁場強度不均一に起
因する位相情報を有する。
【0034】409は、次に心電信号から取りこんだ同
期信号(Triger)である。同期信号409から時
間T0後に再びスライス傾斜磁場Gs410を印加し、
続いて、励起高周波磁場RF411を印加して特定の断
面を励起する。所定の時間後に位相エンコード傾斜磁場
Gp412を印加し、位相エンコード方向の情報を与え
る。
期信号(Triger)である。同期信号409から時
間T0後に再びスライス傾斜磁場Gs410を印加し、
続いて、励起高周波磁場RF411を印加して特定の断
面を励起する。所定の時間後に位相エンコード傾斜磁場
Gp412を印加し、位相エンコード方向の情報を与え
る。
【0035】続いて、リードアウト傾斜磁場Gr413
を印加して、リードアウト方向の位置情報を有する複数
のエコー(Echo)414、415、416を発生さ
せる。位相エンコード傾斜磁場Gp404及び412は
印加量(印加時間と傾斜磁場強度の積)が異なるため、
発生するエコーの有する位置情報も異なる。以上のステ
ップを所定の回数繰り返すことにより、所定の時相に於
ける静磁場強度分布を得るための信号を計測できる。
を印加して、リードアウト方向の位置情報を有する複数
のエコー(Echo)414、415、416を発生さ
せる。位相エンコード傾斜磁場Gp404及び412は
印加量(印加時間と傾斜磁場強度の積)が異なるため、
発生するエコーの有する位置情報も異なる。以上のステ
ップを所定の回数繰り返すことにより、所定の時相に於
ける静磁場強度分布を得るための信号を計測できる。
【0036】T0を変更して同様の信号計測を行うこと
により、別の時相に於ける静磁場強度分布を得るための
信号を計測できる。
により、別の時相に於ける静磁場強度分布を得るための
信号を計測できる。
【0037】撮影領域の位相画像から静磁場強度分布画
像を算出する手順を述べる。図4に示すパルスシーケン
スでは各時相に於ける撮影毎に3個のエコーが発生す
る。ここでは、このうち406と408のように、同じ
極性のリードアウト傾斜磁場により発生する第1番目及
び第3番目のエコーを用いて位相画像を求める場合につ
いて説明する。
像を算出する手順を述べる。図4に示すパルスシーケン
スでは各時相に於ける撮影毎に3個のエコーが発生す
る。ここでは、このうち406と408のように、同じ
極性のリードアウト傾斜磁場により発生する第1番目及
び第3番目のエコーを用いて位相画像を求める場合につ
いて説明する。
【0038】ここで、第1番目のエコーF1(Gx、G
y、t1)及び、第3番目のエコーF3(Gx、Gy、
t1+ε)を逆フーリエ変換して得られる画像S1
(x、y)及びS3(x、y)は、(数4)、(数5)
に示すようにスピン密度ρ(x、y)、静磁場強度分布
E(x、y)による位相項の積で表される。
y、t1)及び、第3番目のエコーF3(Gx、Gy、
t1+ε)を逆フーリエ変換して得られる画像S1
(x、y)及びS3(x、y)は、(数4)、(数5)
に示すようにスピン密度ρ(x、y)、静磁場強度分布
E(x、y)による位相項の積で表される。
【0039】 S1(x、y)=ρ(x、y)exp{iγE(x、y)t1} …(数4) S3(x、y)=ρ(x、y)exp{iγE(x、y)(t1+ε)} …(数5) (数4)、(数5)から、静磁場強度分布E(x、y)
は(数6)のように算出される。
は(数6)のように算出される。
【0040】 E(x、y)=(1/γε)atan{imag(S3(x、y)/S1(x、 y))/real(S3(x、y)/S1(x、y))} …(数6) 図5は、本発明の実施例に於いて静磁場強度分布の均一
性を向上させるシム電流値を求める手順を示す図であ
る。シミングを行うためには、予め補正コイル毎に単位
電流値あたりに発生する静磁場強度分布を求めておき、
シム電流-磁場特性マトリクスAを作成しておく必要が
ある(501)。
性を向上させるシム電流値を求める手順を示す図であ
る。シミングを行うためには、予め補正コイル毎に単位
電流値あたりに発生する静磁場強度分布を求めておき、
シム電流-磁場特性マトリクスAを作成しておく必要が
ある(501)。
【0041】特性マトリクスAの作成は次のようにして
行う。まず、リファレンスとなる静磁場強度分布Eb
(x、y)を計測する(502)。次に、補正コイルの
チャンネル毎にシム電流値をδIだけ変化させ(50
3)、この状態で静磁場強度分布Ec(x、y)を計測
する(504)。シム電流値の変化に伴う静磁場強度分
布の変化量{Ec(x、y)−Eb(x、y)}をシム
電流値δIで除す(505)。これを全チャンネルに対
して行うことにより、特性マトリクスAが得られる。特
性マトリクスAはシミング毎に求め直すものでは無く、
一度求めておけば磁場環境が大きく変化しない限り再び
求める必要は無い。また、計測対象は均質なファントム
で良い。
行う。まず、リファレンスとなる静磁場強度分布Eb
(x、y)を計測する(502)。次に、補正コイルの
チャンネル毎にシム電流値をδIだけ変化させ(50
3)、この状態で静磁場強度分布Ec(x、y)を計測
する(504)。シム電流値の変化に伴う静磁場強度分
布の変化量{Ec(x、y)−Eb(x、y)}をシム
電流値δIで除す(505)。これを全チャンネルに対
して行うことにより、特性マトリクスAが得られる。特
性マトリクスAはシミング毎に求め直すものでは無く、
一度求めておけば磁場環境が大きく変化しない限り再び
求める必要は無い。また、計測対象は均質なファントム
で良い。
【0042】均一な静磁場強度分布を得るためには、現
状の静磁場強度分布E(x、y)を計測し(506)、
この静磁場強度分布を相殺する磁場Es(x、y)=−
E(x、y)を補正コイルにより発生させる。静磁場強
度分布E(x、y)の計測は本計測の検査対象を用いて
行うことが望ましい。各補正コイルに流すシム電流値の
組で構成されるシム電流ベクトルと特性マトリクスAと
の積は、全補正コイルの発生するシム磁場強度分布を表
している。
状の静磁場強度分布E(x、y)を計測し(506)、
この静磁場強度分布を相殺する磁場Es(x、y)=−
E(x、y)を補正コイルにより発生させる。静磁場強
度分布E(x、y)の計測は本計測の検査対象を用いて
行うことが望ましい。各補正コイルに流すシム電流値の
組で構成されるシム電流ベクトルと特性マトリクスAと
の積は、全補正コイルの発生するシム磁場強度分布を表
している。
【0043】従って、マトリクスAの逆行列A~1と、発
生しようとするシム磁場強度分布Es(x、y)との積
から、均一な静磁場強度分布を得るために必要なシム電
流ベクトルIsが得られる(507)。シム電流ベクト
ルIsは、一般的な最小二乗法の手法により得られ、逆
行列演算を含む(数7)に示す演算により得られる(5
08)。
生しようとするシム磁場強度分布Es(x、y)との積
から、均一な静磁場強度分布を得るために必要なシム電
流ベクトルIsが得られる(507)。シム電流ベクト
ルIsは、一般的な最小二乗法の手法により得られ、逆
行列演算を含む(数7)に示す演算により得られる(5
08)。
【0044】 Is=−(ATA)~1ATEs(x、y) …(数7) 図6は、本発明の実施例に於いて時相毎の静磁場強度分
布を得るためのパルスシーケンスの他の例を示す図であ
る。
布を得るためのパルスシーケンスの他の例を示す図であ
る。
【0045】図6に於いて、601は心電信号から取り
こんだ同期信号(Triger)である。同期信号60
1から時間T0後にスライス傾斜磁場Gs602を印加
し、続いて、励起高周波磁場RF603を印加して特定
の断面を励起する。励起高周波磁場603の印加時刻か
ら所定の時間後に位相エンコード傾斜磁場Gpのパルス
列604を印加する。
こんだ同期信号(Triger)である。同期信号60
1から時間T0後にスライス傾斜磁場Gs602を印加
し、続いて、励起高周波磁場RF603を印加して特定
の断面を励起する。励起高周波磁場603の印加時刻か
ら所定の時間後に位相エンコード傾斜磁場Gpのパルス
列604を印加する。
【0046】位相エンコード傾斜磁場と同時に、極性反
転を繰り返すリードアウト傾斜磁場Gr605を印加し
て、リードアウト方向の位置情報を有するマルチエコー
(Echo)606を発生させる。この時、励起高周波
磁場603の発生時刻とマルチエコー606の先頭のエ
コーの発生時刻との時間差をt2とする。また、マルチ
エコーはエコー毎に位相エンコード傾斜磁場の印加量が
異なり、位相エンコード方向に異なる位置情報が付与さ
れる。
転を繰り返すリードアウト傾斜磁場Gr605を印加し
て、リードアウト方向の位置情報を有するマルチエコー
(Echo)606を発生させる。この時、励起高周波
磁場603の発生時刻とマルチエコー606の先頭のエ
コーの発生時刻との時間差をt2とする。また、マルチ
エコーはエコー毎に位相エンコード傾斜磁場の印加量が
異なり、位相エンコード方向に異なる位置情報が付与さ
れる。
【0047】607は次に心電信号から取りこんだ同期
信号(Triger)である。同期信号607から時間
T0後に再びスライス傾斜磁場Gs608を印加し、続
いて励起高周波磁場RF609を印加して特定の断面を
励起する。励起高周波磁場609の印加時刻から所定の
時間後に位相エンコード傾斜磁場のパルス列610を印
加する。
信号(Triger)である。同期信号607から時間
T0後に再びスライス傾斜磁場Gs608を印加し、続
いて励起高周波磁場RF609を印加して特定の断面を
励起する。励起高周波磁場609の印加時刻から所定の
時間後に位相エンコード傾斜磁場のパルス列610を印
加する。
【0048】位相エンコード傾斜磁場と同時に、極性反
転を繰り返すリードアウト傾斜磁場Gr611を印加し
て、リードアウト方向の位置情報を有するマルチエコー
612を発生させる。この時、励起高周波磁場609の
発生時刻とマルチエコー612の先頭のエコーの発生時
刻との時間差を(t2+ε)とする。
転を繰り返すリードアウト傾斜磁場Gr611を印加し
て、リードアウト方向の位置情報を有するマルチエコー
612を発生させる。この時、励起高周波磁場609の
発生時刻とマルチエコー612の先頭のエコーの発生時
刻との時間差を(t2+ε)とする。
【0049】2種類のマルチエコー606及び612
は、励起高周波磁場の印加時刻からエコー発生までの時
間がεだけ異なる。従って、これらのマルチエコーを逆
フーリエ変換して得られる画像の有する静磁場強度分布
に起因する位相成分は、時間差ε分だけ異なる。以上の
ステップにより、所定の時相に於ける静磁場強度分布を
得るための信号を計測できる。
は、励起高周波磁場の印加時刻からエコー発生までの時
間がεだけ異なる。従って、これらのマルチエコーを逆
フーリエ変換して得られる画像の有する静磁場強度分布
に起因する位相成分は、時間差ε分だけ異なる。以上の
ステップにより、所定の時相に於ける静磁場強度分布を
得るための信号を計測できる。
【0050】T0を変更して同様の信号計測を行うこと
により、別の時相に於ける静磁場強度分布を得るための
信号を計測できる。図6に示すパルスシーケンスによれ
ば、各時相につき2回の計測で静磁場強度分布が得られ
るため、図4に示すパルスシーケンスを用いるよりもシ
ミング時間を短縮できる。
により、別の時相に於ける静磁場強度分布を得るための
信号を計測できる。図6に示すパルスシーケンスによれ
ば、各時相につき2回の計測で静磁場強度分布が得られ
るため、図4に示すパルスシーケンスを用いるよりもシ
ミング時間を短縮できる。
【0051】図3は、本発明の実施例で用いる心電波形
(心電信号)を示す模式図である。図3に於いて、30
1はQ波、302はR波、303はS波、304はT波
と呼ばれる。静磁場強度分布計測用のパルスシーケンス
を心拍に同期させるためには、心電信号の特定のピーク
を同期信号として用いる。例えば、R波302を同期信
号として、同期信号から所定の時間T0後をパルスシー
ケンスの開始時刻とする。同期信号として用いるには一
般的には急峻で強いピークを持つ図3に示すR波が適し
ている。
(心電信号)を示す模式図である。図3に於いて、30
1はQ波、302はR波、303はS波、304はT波
と呼ばれる。静磁場強度分布計測用のパルスシーケンス
を心拍に同期させるためには、心電信号の特定のピーク
を同期信号として用いる。例えば、R波302を同期信
号として、同期信号から所定の時間T0後をパルスシー
ケンスの開始時刻とする。同期信号として用いるには一
般的には急峻で強いピークを持つ図3に示すR波が適し
ている。
【0052】しかし、心疾患を持つ検査対象の撮影を行
う場合やノイズの混入状態によっては、必ずしもR波を
同期信号とするのが良いとは限らず、場合によってはQ
波など他のパルスを用いて同期を取ることもある得る。
また、異なる時相での撮影を行う場合があるので、同期
信号として用いる心電パルスからのディレイ時間を各時
相毎に決定する必要がある。以下に、同期信号として用
いる心電パルスとディレイ時間を選択する方法について
述べる。
う場合やノイズの混入状態によっては、必ずしもR波を
同期信号とするのが良いとは限らず、場合によってはQ
波など他のパルスを用いて同期を取ることもある得る。
また、異なる時相での撮影を行う場合があるので、同期
信号として用いる心電パルスからのディレイ時間を各時
相毎に決定する必要がある。以下に、同期信号として用
いる心電パルスとディレイ時間を選択する方法について
述べる。
【0053】図7、図8、図9はそれぞれ、本発明の実
施例に於いて、同期信号として用いる心電パルスとディ
レイ時間を選択する際に使用される、表示画面の第1の
例、第2の例、第3の例を説明する図である。
施例に於いて、同期信号として用いる心電パルスとディ
レイ時間を選択する際に使用される、表示画面の第1の
例、第2の例、第3の例を説明する図である。
【0054】図7、図8、図9に示す例では、目的とす
る特定の心電時相を選択する心電時相選択部は、同期信
号として用いる特定の心電パルスを選択するトリガパル
ス選択部(トリガパルス選択カーソル、トリガパルス選
択パネル、心電時相選択部、トリガ及びディレイ選択カ
ーソル)と、同期信号に対するパルスシーケンスの開始
時刻の遅延時間(ディレイ時間)を選択するディレイ時
間選択部(心電時相選択カーソル、心電時相選択部、ト
リガ及びディレイ選択カーソル)とを有し、トリガパル
ス選択部により選択された特定の心電パルス(トリガパ
ルス)を表示するトリガパルス表示部と、ディレイ時間
選択部により選択されたディレイ時間を表示するディレ
イ時間表示部とを有する。
る特定の心電時相を選択する心電時相選択部は、同期信
号として用いる特定の心電パルスを選択するトリガパル
ス選択部(トリガパルス選択カーソル、トリガパルス選
択パネル、心電時相選択部、トリガ及びディレイ選択カ
ーソル)と、同期信号に対するパルスシーケンスの開始
時刻の遅延時間(ディレイ時間)を選択するディレイ時
間選択部(心電時相選択カーソル、心電時相選択部、ト
リガ及びディレイ選択カーソル)とを有し、トリガパル
ス選択部により選択された特定の心電パルス(トリガパ
ルス)を表示するトリガパルス表示部と、ディレイ時間
選択部により選択されたディレイ時間を表示するディレ
イ時間表示部とを有する。
【0055】図7に於いて、701は心電波形のQ波、
702はR波、703はS波、704はT波、705は
トリガパルス選択カーソル、706は心電時相選択カー
ソル、707はトリガパルス表示部、708はディレイ
時間表示部、709は心電波形表示画面である。
702はR波、703はS波、704はT波、705は
トリガパルス選択カーソル、706は心電時相選択カー
ソル、707はトリガパルス表示部、708はディレイ
時間表示部、709は心電波形表示画面である。
【0056】心電波形表示画面709上でトリガパルス
選択カーソル705を移動させ、撮影のトリガとなるパ
ルスを選択する。心電波形表示画面709上には、被検
者から取り込まれた心電波形が表示されている。オペレ
ータは、マウス等を用いてトリガパルス選択カーソルを
所望のパルスの近傍に移動させる。Q波、R波、S波、
T波のうちで、ピーク位置がトリガパルス選択カーソル
の位置に最も近いパルスがトリガパルスとして選択され
る。トリガパルス表示部707には、以上の操作で選択
されたパルスが表示される。
選択カーソル705を移動させ、撮影のトリガとなるパ
ルスを選択する。心電波形表示画面709上には、被検
者から取り込まれた心電波形が表示されている。オペレ
ータは、マウス等を用いてトリガパルス選択カーソルを
所望のパルスの近傍に移動させる。Q波、R波、S波、
T波のうちで、ピーク位置がトリガパルス選択カーソル
の位置に最も近いパルスがトリガパルスとして選択され
る。トリガパルス表示部707には、以上の操作で選択
されたパルスが表示される。
【0057】続いて、心電波形表示画面709上で、マ
ウス等を用いて心電時相選択カーソル706を移動さ
せ、撮影の時相を選択する。ディレイ時間表示部708
には、トリガパルスから撮影までのディレイ時間が表示
される。ディレイ時間は、選択されたトリガパルスと以
上の操作で選択された時相から算出される。トリガパル
スの選択は省略することもできる。この場合は、心電時
相選択カーソルの直前のパルスがトリガパルスとして選
択され、選択されたパルスがトリガパルス表示部707
に表示される。
ウス等を用いて心電時相選択カーソル706を移動さ
せ、撮影の時相を選択する。ディレイ時間表示部708
には、トリガパルスから撮影までのディレイ時間が表示
される。ディレイ時間は、選択されたトリガパルスと以
上の操作で選択された時相から算出される。トリガパル
スの選択は省略することもできる。この場合は、心電時
相選択カーソルの直前のパルスがトリガパルスとして選
択され、選択されたパルスがトリガパルス表示部707
に表示される。
【0058】図8に於いて、801は心電波形のQ波、
802はR波、803はS波、804はT波、805は
トリガパルス選択パネル、806はディレイ時間入力
部、807はトリガパルス表示カーソル、808は心電
時相表示カーソル、809は心電波形表示画面である。
トリガパネル選択パネルにはQ波、R波、S波、T波の
ボタンがあり、オペレータはマウスボタン等で所望のパ
ルスのボタンを選択する。心電波形表示画面809上に
は、トリガパルスの位置がトリガパルス表示カーソル8
07によって表示される。心電波形表示画面上には、被
検者から取り込まれた心電波形が表示されている。
802はR波、803はS波、804はT波、805は
トリガパルス選択パネル、806はディレイ時間入力
部、807はトリガパルス表示カーソル、808は心電
時相表示カーソル、809は心電波形表示画面である。
トリガパネル選択パネルにはQ波、R波、S波、T波の
ボタンがあり、オペレータはマウスボタン等で所望のパ
ルスのボタンを選択する。心電波形表示画面809上に
は、トリガパルスの位置がトリガパルス表示カーソル8
07によって表示される。心電波形表示画面上には、被
検者から取り込まれた心電波形が表示されている。
【0059】続いて、オペレータは、選択されたトリガ
パルスから撮影までのディレイ時間をディレイ時間入力
部806に入力する。ディレイ時間とトリガパルスから
心電時相が算出され、これに基づいて心電時相表示カー
ソル808が心電波形表示画面809上に表示される。
パルスから撮影までのディレイ時間をディレイ時間入力
部806に入力する。ディレイ時間とトリガパルスから
心電時相が算出され、これに基づいて心電時相表示カー
ソル808が心電波形表示画面809上に表示される。
【0060】図9に於いて、901は心電波形のQ波、
902はR波、903はS波、904はT波、905は
心電時相選択部、906はトリガ及びディレイ選択カー
ソル、907はトリガパルス表示カーソル、908は心
電時相表示カーソル、909はトリガパルス及びディレ
イ時間表示部、910は心電波形表示画面である。
902はR波、903はS波、904はT波、905は
心電時相選択部、906はトリガ及びディレイ選択カー
ソル、907はトリガパルス表示カーソル、908は心
電時相表示カーソル、909はトリガパルス及びディレ
イ時間表示部、910は心電波形表示画面である。
【0061】オペレータは、マウス等を用いて心電時相
選択部905上のトリガ及びディレイ選択カーソル90
6を移動させることによって、トリガパルスの種類及び
トリガパルスからのディレイ時間を選択する。選択され
たトリガパルスの位置は、心電波形表示画面910上に
トリガパルス表示カーソル907として表示される。心
電波形表示画面910上には、被検者から取り込まれた
心電波形が表示されている。選択されたトリガパルスの
位置と選択されたディレイ時間から心電時相が算出さ
れ、心電波形表示画面910上に心電時相が心電時相表
示カーソルとして表示される。トリガパルス及びディレ
イ時間表示部には、選択されたトリガパルス及びディレ
イ時間が表示される。
選択部905上のトリガ及びディレイ選択カーソル90
6を移動させることによって、トリガパルスの種類及び
トリガパルスからのディレイ時間を選択する。選択され
たトリガパルスの位置は、心電波形表示画面910上に
トリガパルス表示カーソル907として表示される。心
電波形表示画面910上には、被検者から取り込まれた
心電波形が表示されている。選択されたトリガパルスの
位置と選択されたディレイ時間から心電時相が算出さ
れ、心電波形表示画面910上に心電時相が心電時相表
示カーソルとして表示される。トリガパルス及びディレ
イ時間表示部には、選択されたトリガパルス及びディレ
イ時間が表示される。
【0062】本発明の実施例に於けるシミングは、図
7、図8、図9に示す表示画面を用いて選択された心電
時相に於いて得られた静磁場強度分布画像に基づいて実
行される。
7、図8、図9に示す表示画面を用いて選択された心電
時相に於いて得られた静磁場強度分布画像に基づいて実
行される。
【0063】図10は、本発明の実施例に於いて、撮影
スライスの選択、及び、撮影スライスに対して同期信号
として用いる心電パルスとディレイ時間を選択する際に
使用される表示画面の例を説明する図である。図10に
示す例では、撮影条件を指定する撮影条件指定部は、検
査対象の撮影スライスを選択する撮影スライス選択部
(撮影スライス指定カーソル)と、図7、図8、図9に
示す例で説明した心電時相選択部とを有する。
スライスの選択、及び、撮影スライスに対して同期信号
として用いる心電パルスとディレイ時間を選択する際に
使用される表示画面の例を説明する図である。図10に
示す例では、撮影条件を指定する撮影条件指定部は、検
査対象の撮影スライスを選択する撮影スライス選択部
(撮影スライス指定カーソル)と、図7、図8、図9に
示す例で説明した心電時相選択部とを有する。
【0064】図10に於いて、1001は撮影スライス
選択画面、1002は撮影スライス指定カーソル、10
03は心電波形表示及び心電時相選択画面、1004は
心電時相表示部、1005は他の撮影条件指定部、10
06は心臓である。撮影スライス選択画面1001上に
は、予め撮影された画像が表示されている。オペレータ
は撮影スライス選択画面上で、マウス等を用いてスライ
ス指定カーソル1002を移動させ、心臓1006を含
む撮影スライスを決定する。心電波形表示部及び心電時
相選択画面1003には被検者から取り込まれた心電波
形が表示されている。
選択画面、1002は撮影スライス指定カーソル、10
03は心電波形表示及び心電時相選択画面、1004は
心電時相表示部、1005は他の撮影条件指定部、10
06は心臓である。撮影スライス選択画面1001上に
は、予め撮影された画像が表示されている。オペレータ
は撮影スライス選択画面上で、マウス等を用いてスライ
ス指定カーソル1002を移動させ、心臓1006を含
む撮影スライスを決定する。心電波形表示部及び心電時
相選択画面1003には被検者から取り込まれた心電波
形が表示されている。
【0065】オペレータは、図7、図8、図9に示す表
示画面を用いて、同期信号として用いる心電パルスとデ
ィレイ時間を設定して、心電時相を選択する。マルチス
ライス撮影の場合には、スライス毎に異なる心電時相を
選択することもできる。選択された心電時相の情報は心
電時相表示部1004に表示される。他の撮影条件指定
部1005では、撮影時間、画像のマトリクス数、視野
等、心電時相以外の撮影条件を指定できる。撮影条件が
指定された所望のスライス及び所望の心電時相に於ける
静磁場強度分布画像を得て、静磁場強度分布画像に基づ
いてシミングを行う。
示画面を用いて、同期信号として用いる心電パルスとデ
ィレイ時間を設定して、心電時相を選択する。マルチス
ライス撮影の場合には、スライス毎に異なる心電時相を
選択することもできる。選択された心電時相の情報は心
電時相表示部1004に表示される。他の撮影条件指定
部1005では、撮影時間、画像のマトリクス数、視野
等、心電時相以外の撮影条件を指定できる。撮影条件が
指定された所望のスライス及び所望の心電時相に於ける
静磁場強度分布画像を得て、静磁場強度分布画像に基づ
いてシミングを行う。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、心臓の時相毎に静磁場
強度分布の均一度を最大にするシム電流値を求め、各時
相の信号計測に先だってシム電流値を補正コイルに流す
ことにより、常に最適な静磁場強度分布を保ちながら信
号計測を行うため、撮影部位の動きによる静磁場強度分
布の変化の影響を除去し、静止部位と同程度のシミング
ができ、高画質の心臓画像を得ることができる。
強度分布の均一度を最大にするシム電流値を求め、各時
相の信号計測に先だってシム電流値を補正コイルに流す
ことにより、常に最適な静磁場強度分布を保ちながら信
号計測を行うため、撮影部位の動きによる静磁場強度分
布の変化の影響を除去し、静止部位と同程度のシミング
ができ、高画質の心臓画像を得ることができる。
【図1】本発明の実施例による心臓部位の核磁気共鳴画
像撮影の手順を示す図。
像撮影の手順を示す図。
【図2】本発明の実施例の核磁気共鳴を用いた検査装置
の構成例を示す図。
の構成例を示す図。
【図3】本発明の実施例で用いる心電波形(心電信号)
を示す模式図。
を示す模式図。
【図4】本発明の実施例に於いて時相毎の静磁場強度分
布を得るためのパルスシーケンスの例を示す図。
布を得るためのパルスシーケンスの例を示す図。
【図5】本発明の実施例に於いて静磁場強度分布の均一
性を向上させるシム電流値を求める手順を示す図。
性を向上させるシム電流値を求める手順を示す図。
【図6】本発明の実施例に於いて時相毎の静磁場強度分
布を得るためのパルスシーケンスの他の例を示す図。
布を得るためのパルスシーケンスの他の例を示す図。
【図7】本発明の実施例に於いて、同期信号として用い
る心電パルスとディレイ時間を選択する際に使用される
表示画面の第1の例を説明する図。
る心電パルスとディレイ時間を選択する際に使用される
表示画面の第1の例を説明する図。
【図8】本発明の実施例に於いて、同期信号として用い
る心電パルスとディレイ時間を選択する際に使用される
表示画面の第2の例を説明する図。
る心電パルスとディレイ時間を選択する際に使用される
表示画面の第2の例を説明する図。
【図9】本発明の実施例に於いて、同期信号として用い
る心電パルスとディレイ時間を選択する際に使用される
表示画面の第3の例を説明する図。
る心電パルスとディレイ時間を選択する際に使用される
表示画面の第3の例を説明する図。
【図10】本発明の実施例に於いて、撮影スライスの選
択、及び、撮影スライスに対して同期信号として用いる
心電パルスとディレイ時間を選択する際に使用される表
示画面の例を説明する図。
択、及び、撮影スライスに対して同期信号として用いる
心電パルスとディレイ時間を選択する際に使用される表
示画面の例を説明する図。
101…時相Aに於ける静磁場高度分布を取得する工
程、102…時相Bに於ける静磁場強度分布を取得する
工程、103…時相Cに於ける静磁場高度分布を取得す
る工程、104…シム電流値Aを計算する工程、105
…シム電流値Bを計算する工程、106…シム電流値C
を計算する工程、107…補正コイルにシム電流値Aを
流す工程、108…時相Aの本撮影を行なう工程、10
9…補正コイルにシム電流値Bを流す工程、110…時
相Bの本撮影を行なう工程、111…補正コイルにシム
電流値Cを流す工程、112…時相Cの本撮影を行なう
工程、201…静磁場を発生するコイル、202…傾斜
磁場を発生するコイル、203…検査対象、204…シ
ーケンサ、205…傾斜磁場電源、206…高周波発信
器、207…高周波変調器、208…高周波増幅器、2
09…高周波送信器、210…受信器、211…増幅
器、212…位相検波器、213…AD変換器、214
…CPU、215…記憶媒体、216…画像表示装置、
301、701、801、901…Q波、302、70
2、802、902…R波、303、703、803、
903…S波、304、704、804、904…T
波、401、409、601、607…同期信号、40
2、410、602、608…スライス傾斜磁場、40
3、411、603、609…励起高周波磁場、40
4、412…位相エンコード傾斜磁場、405、41
3、605、611…リードアウト傾斜磁場、406…
エコー、407…エコー、408…エコー、414、4
15、416…エコー、501…シム電流―磁場特性マ
トリクスAを作成する工程、502…静磁場強度分布E
b(x、y)を計測する工程、503…シム電流値をδ
I変化させる工程、504…静磁場分布Ec(x、y)
を計測する工程、505…{Ec(x、y)−Ec
(x、y)}/δIを算出する工程、506…静磁場強
度分布E(x、y)を計測する工程、507…シム磁場
Es(x、y)=−E(x、y)を発生させるシム電流
ベクトルIsを算出する工程、508…逆行列演算を含
む演算を行ないシム電流ベクトルIsを算出する工程、
604、610…位相エンコード傾斜磁場のパルス列、
606、612…マルチエコー、705…トリガパルス
選択カーソル、706…心電時相選択カーソル、707
…トリガパルス表示部、708…ディレイ時間表示部、
709、809、910…心電波形表示画面、805…
トリガパルス選択パネル、806…ディレイ時間入力
部、807、907…トリガパルス表示カーソル、80
8、908…心電時相表示カーソル、905…心電時相
選択部、906…トリガ及びディレイ選択カーソル、9
09…トリガパルス及びディレイ時間表示部、1001
…撮影スライス選択画面、1002…撮影スライス指定
カーソル、1003…心電波形表示及び心電時相選択画
面、1004…心電時相表示部、1005…他の撮影条
件指定部、1006…心臓。
程、102…時相Bに於ける静磁場強度分布を取得する
工程、103…時相Cに於ける静磁場高度分布を取得す
る工程、104…シム電流値Aを計算する工程、105
…シム電流値Bを計算する工程、106…シム電流値C
を計算する工程、107…補正コイルにシム電流値Aを
流す工程、108…時相Aの本撮影を行なう工程、10
9…補正コイルにシム電流値Bを流す工程、110…時
相Bの本撮影を行なう工程、111…補正コイルにシム
電流値Cを流す工程、112…時相Cの本撮影を行なう
工程、201…静磁場を発生するコイル、202…傾斜
磁場を発生するコイル、203…検査対象、204…シ
ーケンサ、205…傾斜磁場電源、206…高周波発信
器、207…高周波変調器、208…高周波増幅器、2
09…高周波送信器、210…受信器、211…増幅
器、212…位相検波器、213…AD変換器、214
…CPU、215…記憶媒体、216…画像表示装置、
301、701、801、901…Q波、302、70
2、802、902…R波、303、703、803、
903…S波、304、704、804、904…T
波、401、409、601、607…同期信号、40
2、410、602、608…スライス傾斜磁場、40
3、411、603、609…励起高周波磁場、40
4、412…位相エンコード傾斜磁場、405、41
3、605、611…リードアウト傾斜磁場、406…
エコー、407…エコー、408…エコー、414、4
15、416…エコー、501…シム電流―磁場特性マ
トリクスAを作成する工程、502…静磁場強度分布E
b(x、y)を計測する工程、503…シム電流値をδ
I変化させる工程、504…静磁場分布Ec(x、y)
を計測する工程、505…{Ec(x、y)−Ec
(x、y)}/δIを算出する工程、506…静磁場強
度分布E(x、y)を計測する工程、507…シム磁場
Es(x、y)=−E(x、y)を発生させるシム電流
ベクトルIsを算出する工程、508…逆行列演算を含
む演算を行ないシム電流ベクトルIsを算出する工程、
604、610…位相エンコード傾斜磁場のパルス列、
606、612…マルチエコー、705…トリガパルス
選択カーソル、706…心電時相選択カーソル、707
…トリガパルス表示部、708…ディレイ時間表示部、
709、809、910…心電波形表示画面、805…
トリガパルス選択パネル、806…ディレイ時間入力
部、807、907…トリガパルス表示カーソル、80
8、908…心電時相表示カーソル、905…心電時相
選択部、906…トリガ及びディレイ選択カーソル、9
09…トリガパルス及びディレイ時間表示部、1001
…撮影スライス選択画面、1002…撮影スライス指定
カーソル、1003…心電波形表示及び心電時相選択画
面、1004…心電時相表示部、1005…他の撮影条
件指定部、1006…心臓。
Claims (8)
- 【請求項1】静磁場を発生する静磁場発生手段と、傾斜
磁場を発生する傾斜磁場発生手段と、高周波磁場を発生
する高周波磁場発生手段と、検査対象の心臓を含む領域
からの特定の心電時相に於ける核磁気共鳴信号を検出す
る信号検出手段と、前記検査対象からの核磁気共鳴信号
を処理する信号処理手段と、前記核磁気共鳴信号から得
られた前記静磁場の強度分布情報をもとに付加的な磁場
を発生して前記静磁場の均一度を調整する磁場調整手段
と、前記検査対象からの心電波形を検出する手段と、前
記心電波形を表示する表示装置と、前記傾斜磁場発生手
段と前記高周波磁場発生手段と前記信号検出手段と前記
磁場調整手段とを制御するシーケンス制御装置とを有
し、前記シーケンス制御装置は、前記強度分布情報を得
るための、前記心電波形に基づいて前記心臓を含む領域
の前記特定の心電時相に於ける前記核磁気共鳴信号を計
測するパルスシーケンスの制御と、前記強度分布情報に
基づいて、前記心臓を含む領域の前記特定の心電時相に
於ける静磁場均一度を向上させるための付加的な磁場を
発生させる制御とを行なった後に、前記心電波形に基づ
いて前記心臓を含む領域の前記特定の心電時相に於ける
前記核磁気共鳴信号を計測するパルスシーケンスの制御
を行なうことを特徴とする核磁気共鳴を用いた検査装
置。 - 【請求項2】請求項1に記載の核磁気共鳴を用いた検査
装置に於いて、前記特定の心電時相に於ける前記核磁気
共鳴信号を計測する前記パルスシーケンスは、前記心電
波形の特定の心電パルスを同期信号として開始されるこ
とを特徴とする核磁気共鳴を用いた検査装置。 - 【請求項3】請求項1に記載の核磁気共鳴を用いた検査
装置に於いて、前記心臓を含む領域に複数のスライスが
設定されることを特徴とする核磁気共鳴を用いた検査装
置。 - 【請求項4】請求項1に記載の核磁気共鳴を用いた検査
装置に於いて、前記特定の心電時相は複数の心電時相を
含むことを特徴とする核磁気共鳴を用いた検査装置。 - 【請求項5】請求項1から請求項4の何れかに記載の核
磁気共鳴を用いた検査装置に於いて、前記心臓を含む領
域及び前記特定の心電時相は、前記表示装置の撮影条件
指定部により選択され、前記撮影条件指定部は、前記検
査対象の撮影スライスを選択する撮影スライス選択部
と、前記特定の心電時相を選択する心電時相選択部とを
有することを特徴とする核磁気共鳴を用いた検査装置。 - 【請求項6】請求項5に記載の核磁気共鳴を用いた検査
装置に於いて、前記撮影条件指定部により、前記撮影ス
ライス選択部で選択された前記撮影スライス毎に、前記
特定の心電時相が選択されることを特徴とする核磁気共
鳴を用いた検査装置。 - 【請求項7】請求項5又は請求項6に記載の核磁気共鳴
を用いた検査装置に於いて、前記心電時相選択部は、前
記同期信号として用いる前記特定の心電パルスを選択す
るトリガパルス選択部と、前記同期信号に対する前記パ
ルスシーケンスの開始時刻のディレイ時間を選択するデ
ィレイ時間選択部を有することを特徴とする核磁気共鳴
を用いた検査装置。 - 【請求項8】請求項7に記載の核磁気共鳴を用いた検査
装置に於いて、前記表示装置は、前記トリガパルス選択
部により選択された前記特定の心電パルスを表示するト
リガパルス表示部と、前記ディレイ時間選択部により選
択された前記ディレイ時間を表示するディレイ時間表示
部とを有することを特徴とする核磁気共鳴を用いた検査
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29337799A JP2001112732A (ja) | 1999-10-15 | 1999-10-15 | 核磁気共鳴を用いた検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29337799A JP2001112732A (ja) | 1999-10-15 | 1999-10-15 | 核磁気共鳴を用いた検査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001112732A true JP2001112732A (ja) | 2001-04-24 |
Family
ID=17793998
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29337799A Pending JP2001112732A (ja) | 1999-10-15 | 1999-10-15 | 核磁気共鳴を用いた検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001112732A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6941165B2 (en) * | 2000-07-18 | 2005-09-06 | Japan Science And Technology Corporation | Cardiac magnetic field diagnosing apparatus by late ventricular potential and method of locating intramyocardial excitement uneven propagation portion |
JP2005270327A (ja) * | 2004-03-24 | 2005-10-06 | Toshiba Corp | 磁気共鳴イメージング装置 |
JP2018500970A (ja) * | 2014-12-04 | 2018-01-18 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 構成材料の分類を改善するための方法およびシステム |
-
1999
- 1999-10-15 JP JP29337799A patent/JP2001112732A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6941165B2 (en) * | 2000-07-18 | 2005-09-06 | Japan Science And Technology Corporation | Cardiac magnetic field diagnosing apparatus by late ventricular potential and method of locating intramyocardial excitement uneven propagation portion |
JP2005270327A (ja) * | 2004-03-24 | 2005-10-06 | Toshiba Corp | 磁気共鳴イメージング装置 |
JP2018500970A (ja) * | 2014-12-04 | 2018-01-18 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 構成材料の分類を改善するための方法およびシステム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20041012 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20041014 |