JP2001112195A - 回転電機のスロット歯構造 - Google Patents

回転電機のスロット歯構造

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JP2001112195A
JP2001112195A JP28631599A JP28631599A JP2001112195A JP 2001112195 A JP2001112195 A JP 2001112195A JP 28631599 A JP28631599 A JP 28631599A JP 28631599 A JP28631599 A JP 28631599A JP 2001112195 A JP2001112195 A JP 2001112195A
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JP
Japan
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slot
rotor
stator
slot tooth
magnetic flux
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Withdrawn
Application number
JP28631599A
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English (en)
Inventor
Daiki Matsuhashi
大器 松橋
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Meidensha Corp, Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Corp
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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Synchronous Machinery (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で十分なスロット高調波の低減を
図ることができる回転電機のスロット歯構造を提供す
る。 【解決手段】 固定子12のスロット歯14の先端部分
14aは、その周方向中央部分に窪み14bを設け、こ
の窪み14bの周方向両端部分14cが回転子12側に
突き出した形状とし、且つ、前記両端部分14cの先端
部分14c−1に丸みをつけた形状とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転電機のスロット
歯構造に関し、特に同期発電機などに適用して有用なも
のである。
【0002】
【従来の技術】
【0003】図4は従来の同期発電機の横断面図、図5
は図4のA部拡大図である。図4において、1は固定
子、2は回転子であり、固定子1の内周部には、固定子
巻線(図示せず)を設けるためのスロット3が周方向に
亘って多数形成されており、これらのスロット3の間が
スロット歯4となっている。そして、図5に示すよう
に、スロット歯4の先端部分4aは、図中に点線で仮想
的に示す回転子2と同心円B上に位置している。
【0004】また、図6は従来の他の同期発電機の横断
面図(図5に相当する図)である。同図に示すスロット
歯4の先端部分4aは、周方向中央部分に窪み4bを設
け、周方向両端部分4cが回転子2側に突き出した形状
となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図5に示す従来のスロ
ット歯構造では、図7(a)に示すように、回転子2か
ら出ている磁束線5が、回転子2と固定子1とのギャッ
プ6を経て固定子1のスロット歯4を通るときにスロッ
ト歯4の角部4dに集中するため、ギャップ6の中央の
磁束密度分布を調べると、スロット歯4の角部4dの直
下で磁束密度が最も高くなり、この磁束密度とスロット
3の真下における磁束密度との差が大きくなるため、ス
ロット高調波が大きくなってしまう。即ち、同期発電機
によって発電した三相交流電圧波形にはスロットに起因
した高調波がのっており、このことが、等価正弦波との
差である波形狂い率を大きくする要因となっている。
【0006】このため、現在の同期発電機では、スロッ
ト高調波の影響を抑制するために、回転子や固定子のス
ロットを1スロット分ひねったスキュー構造にするこ
と、或いは、毎極毎相のスロット数qを大きくすること
や分数にすることで、高調波の次数を高くしてスロット
高調波を減少させている。しかし、スキュー構造は軸方
向にねじる構造であるため、工数が増えて製作期間が長
くなってしまう。また、スキューレス構造とした場合に
は波形狂い率が大きくなってしまう。
【0007】一方、図6に示す従来のスロット歯構造で
は、中央部分に窪み4bを設け、両端部分4cが回転子
2側に突き出した形状としたことにより、この両端部分
4cであえて磁気飽和を起こすことによって図7(b)
に示すようにスロット直下の磁束を増やす方向にシフト
する。また、スロット歯4の中央部分の真下では磁束密
度が低くなり、あたかも、毎極毎相のスロット数qが増
えたかのようにスロット高調波の次数が高次側にシフト
するため、結果的にスロット高調波を低減することがで
きる。
【0008】しかしながら、この場合には図7(b)に
示すように磁束線5がスロット歯4の両端部分4cの角
部に集中することになるため、ギャップ6の中央の磁束
密度分布を調べると、両端部分4cの角部の直下で磁束
密度が最も高くなってしまう。このため、十分なスロッ
ト高調波の低減を図れない。
【0009】従って、本発明は上記の問題点に鑑み、簡
単な構造で十分なスロット高調波の低減を図ることがで
きる回転電機のスロット歯構造を提供することを課題と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の回転電機のスロット歯構造は、回転電機の固定子又
は回転子に形成したスロット歯構造において、前記固定
子のスロット歯の先端部分は、周方向中央部分に窪みを
設け、周方向両端部分が回転子側に突き出した形状と
し、且つ、前記両端部分の先端部分に丸みをつけた形状
としたこと、又は、前記回転子のスロット歯の先端部分
は、周方向中央部分に窪みを設け、周方向両端部分が固
定子側に突き出した形状とし、且つ、前記両端部分の先
端部分に丸みをつけた形状としたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0012】図1は本発明の実施の形態に係る同期発電
機の横断面図、図2は図1のC部拡大図である。また、
図3は従来のスロット歯構造と本発明の実施の形態に係
るスロット歯構造とにおける磁束線及びギャップ中央の
磁束密度分布の比較図であり、図3(a)には従来のス
ロット歯構造の場合を示し(図7(b)と同様)、図3
(b)には本発明の実施の形態に係るスロット歯構造の
場合を示す。
【0013】図1において、11は固定子、12は回転
子であり、固定子11の内周部には、固定子巻線(図示
せず)を設けるためのスロット13が周方向に亘って多
数形成されており、これらのスロット13の間がスロッ
ト歯14となっている。
【0014】そして、図2に示すように、スロット歯1
4の先端部分14aは、周方向中央部分に窪み14bを
設け、周方向両端部分14cが回転子12側に突き出し
た形状とし、且つ、前記両端部分14cの先端部分14
c−1に丸み(R)をつけた形状としている。なお、図
中のBは点線で仮想的に示した回転子12と同心円であ
る。
【0015】このため、本実施の形態の同期発電機のス
ロット歯構造によれば、中央部分に窪み14bを設け、
両端部分14cが回転子2側に突き出した形状としたこ
とにより、この両端部分14cであえて磁気飽和を起こ
すことによって図3(b)に示すようにスロット直下の
磁束を増やす方向にシフトする。また、スロット歯14
の中央部分の真下では磁束密度が低くなり、あたかも、
毎極毎相のスロット数qが増えたかのようにスロット高
調波の次数が高次側にシフトするため、結果的にスロッ
ト高調波を低減することができる。即ち、本同期発電機
で発電する三相交流電圧波形のスロット高調波が低減さ
れて、波形狂い率が小さくなる。
【0016】しかも、スロット歯14の両端部分14c
の先端部分14c−1に丸みをつけた形状としたことに
より、図3(b)に示すように回転子12から出ている
磁束線15の両端部分14cの角部における集中(図3
(a)参照)が緩和されて、回転子12と固定子11と
のギャップ16の中央の磁束密度分布も緩和される。従
って、簡単な構造で十分なスロット高調波の低減を図る
ことができる。
【0017】なお、本発明のスロット歯構造は、特に同
期発電機に適用して有用なものであるが、これに限定す
るものではなく、同期電動機にも適用することができ、
コギングトルクの低減などを図ることができる。また、
本発明のスロット歯構造は、固定子のスロット歯に限定
するものでもなく、回転子のスロット歯に適用してもよ
い。また、本発明のスロット歯構造は、回転子に永久磁
石を用いた永久磁石型の同期機や、回転子に回転子巻線
を設けた同期機にも適用することができる。また、本発
明のスロット歯構造は、同期機に限定されず、誘導機な
どに適用することもできる。
【0018】
【発明の効果】以上発明の実施の形態とともに具体的に
説明したように、本発明の回転電機のスロット歯構造に
よれば、固定子のスロット歯の先端部分は、周方向中央
部分に窪みを設け、周方向両端部分が回転子側に突き出
した形状としたこと、又は、回転子のスロット歯の先端
部分は、周方向中央部分に窪みを設け、周方向両端部分
が固定子側に突き出した形状としたことにより、前記両
端部分であえて磁気飽和を起こすことによってスロット
直下の磁束を増やす方向にシフトする。また、スロット
歯の中央部分の真下では磁束密度が低くなり、あたか
も、毎極毎相のスロット数qが増えたかのようにスロッ
ト高調波の次数が高次側にシフトするため、結果的にス
ロット高調波を低減することができる。
【0019】しかも、固定子又は回転子のスロット歯の
両端部分の先端部分に丸みをつけた形状としたことによ
り、前記両端部分の角部における磁束線の集中が緩和さ
れて、回転子と固定子とのギャップの中央の磁束密度分
布も緩和される。従って、簡単な構造で十分なスロット
高調波の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る同期発電機の横断面
図である。
【図2】図1のC部拡大図である。
【図3】従来のスロット歯構造と本発明の実施の形態に
係るスロット歯とにおける磁束線及びギャップ中央の磁
束密度分布の比較図である。
【図4】従来の同期発電機の横断面図である。
【図5】図4のA部拡大図である。
【図6】従来の他の同期発電機の横断面図(図5に相当
する図)である。
【図7】従来のスロット歯構造と従来の他のスロット歯
構造とにおける磁束線及びギャップ中央の磁束密度分布
の比較図である。
【符号の説明】
11 固定子 12 回転子 13 スロット 14 スロット歯 14a スロット歯の先端部分 14b 窪み 14c スロット歯の両端部分 14c−1 スロット歯の両端部分の先端部分

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転電機の固定子又は回転子に形成した
    スロット歯構造において、 前記固定子のスロット歯の先端部分は、周方向中央部分
    に窪みを設け、周方向両端部分が回転子側に突き出した
    形状とし、且つ、前記両端部分の先端部分に丸みをつけ
    た形状としたこと、 又は、前記回転子のスロット歯の先端部分は、周方向中
    央部分に窪みを設け、周方向両端部分が固定子側に突き
    出した形状とし、且つ、前記両端部分の先端部分に丸み
    をつけた形状としたことを特徴とする回転電機のスロッ
    ト歯構造。
JP28631599A 1999-10-07 1999-10-07 回転電機のスロット歯構造 Withdrawn JP2001112195A (ja)

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JP28631599A JP2001112195A (ja) 1999-10-07 1999-10-07 回転電機のスロット歯構造

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ID=17702805

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JP28631599A Withdrawn JP2001112195A (ja) 1999-10-07 1999-10-07 回転電機のスロット歯構造

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005083869A1 (ja) * 2004-02-26 2005-09-09 Daikin Industries, Ltd. 固定子、モータ、冷媒圧縮機、冷却装置、モータの設計方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005083869A1 (ja) * 2004-02-26 2005-09-09 Daikin Industries, Ltd. 固定子、モータ、冷媒圧縮機、冷却装置、モータの設計方法

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

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Effective date: 20070109