JP2001111781A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2001111781A
JP2001111781A JP28990599A JP28990599A JP2001111781A JP 2001111781 A JP2001111781 A JP 2001111781A JP 28990599 A JP28990599 A JP 28990599A JP 28990599 A JP28990599 A JP 28990599A JP 2001111781 A JP2001111781 A JP 2001111781A
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JP28990599A
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Masaaki Konno
雅章 紺野
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常に良好な画質で画像を読み取ることができ
ると共に、光源を最長限度まで使用することが可能な画
像読取装置の提供を目的とする。 【解決手段】 一定電流IでLEDを駆動し(20
2)、LEDより照射された光をラインCCDで光電的
に読み取って濃度値Dとして検出する(204)。そし
て、検出された濃度値Dとデフォルト値を比較し、濃度
値Dがデフォルト値に対して所定値を越えているか判定
し(206)、濃度値Dとデフォルト値の差に応じて駆
動電流増加量αを算出する(208)。更に、増加した
駆動電流Iαが所定値を越えているか判定し(210、
212)、越えている場合には、LEDの交換を表すメ
ッセージ等をモニタに表示する(214)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置にか
かり、特に、光源から原稿に光を照射し、原稿を透過又
は反射した光を光電的に読み取る画像読取装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年では、LEDなどの光源から照射し
た光を写真フィルムに記録されたコマ画像に照射し、透
過光をCCD等の読取センサによって光電的に読み取
り、該読み取りによって得られたデジタル画像データに
対し拡大縮小や各種補正等の画像処理を実行し、画像処
理済のデジタル画像データに基づき変調したレーザ光に
より記録材料へ画像を形成する技術が知られている。
【0003】このようにCCD等の読取センサによりコ
マ画像をデジタル的に読み取る技術では、精度の良い画
像読み取りを実現するために、コマ画像を予備的に読み
取り(いわゆるプレスキャン)、コマ画像の濃度等に応
じた読取条件(例えば、コマ画像に照射する光量やCC
Dの電荷蓄積時間等)を決定し、決定した読取条件でコ
マ画像を再度読み取っていた(いわゆるファインスキャ
ン)。
【0004】この場合プレスキャンは、比較的ラフな読
取精度でよいため、搬送速度むらにも比較的大きな許容
範囲がある。これに対して、ファインスキャンは、可能
な限り高速で、極めてシビアな読取精度が要求されるた
め、光量の変動や読取時のノイズの許容範囲が極めて狭
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、使用頻
度の高い装置では、LEDなどの光源が発光している時
間が長くなるので、読取装置の寿命と比較してLEDな
どの光源の寿命の方が短くなる。従って、LEDなどの
光源の交換を行う必要が生じる。また、光源の寿命時に
は、発光される光量の変動(減衰)が大きく読み取られ
た画像の画質に影響を与えるという問題がある。
【0006】そこで、LEDなどの光源が寿命となる前
に、一定期間で定期的に交換を行うことが考えられる
が、この場合、安全率を見込んで交換期間を設定する必
要があるので、使用可能な光源を廃却する可能性がある
という問題がある。
【0007】本発明は、上記問題を解決すべく成された
もので、常に良好な画質で画像を読み取ることができる
と共に、光源を最長限度まで使用することが可能な画像
読取装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、原稿に光を照射する光源
と、前記原稿を透過又は反射した光を光電的に読み取る
読取手段と、前記光源より照射される光の減衰量を検出
する検出手段と、前記検出手段により検出された光の減
衰量に基づいて、前記光源へ供給する電力を制御する制
御手段と、を備えることを特徴とする画像読取装置。
【0009】請求項1に記載の発明によれば、光源は、
写真フィルムなどの写真感光材料や反射原稿などの原稿
に光を照射し、読取手段は、例えば、CCDセンサなど
によって、前記原稿を透過又は反射した光を光電的に読
み取る。そして、検出手段は、光源から照射される光の
減衰量、すなわち、光源の劣化や寿命による光の減衰量
を検出する。そして、制御手段は、検出手段により検出
された光の減衰量に基づいて、光源へ供給する電力を制
御することによって光の減衰を防止することができる。
例えば、検出手段により検出された光の減衰量に基づい
て、光源へ供給する電流又は電圧を増加させることによ
り、減衰した光を増加させることが可能である。
【0010】従って、このように光源より照射される光
の減衰を防止することができるので、常に良好な画質で
画像を読み取ることができる。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記制御手段による増加電力量が所定
値を越えた場合に、前記光源の寿命を報知する報知手段
を更に備えることを特徴としている。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明において、光源の寿命を報知する報知手段
を更に備え、該報知手段は、制御手段による増加電力量
が所定値を越えた場合、すなわち、光源から出力される
光の減衰量が所定値以上になった場合に、光源が寿命で
あることを報知する。従って、安全率を見込んだ光源の
寿命を設定する必要がなく、光源を最長限度まで使用す
ることができる。
【0013】請求項3に記載の発明は、原稿に光を照射
する光源と、前記原稿を透過又は反射した光を光電的に
読み取る読取手段と、前記光源より照射される光の減衰
量を検出する検出手段と、前記検出手段により検出され
た光の減衰量に基づいて、前記読取手段による読取時間
を制御する読取制御手段と、を備えることを特徴とする
画像読取装置。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、光源は、
写真フィルムなどの写真感光材料や反射原稿などの原稿
に光を照射し、読取手段は、例えば、CCDセンサなど
によって、前記原稿を透過又は反射した光を光電的に読
み取る。そして、検出手段は、光源から照射される光の
減衰量、すなわち、光源の劣化や寿命による光の減衰量
を検出する。そして、制御手段は、検出手段により検出
された光の減衰量に基づいて、読取手段による読取時間
(例えば、CCDセンサの電荷蓄積時間)を制御するこ
とによって光の減衰を補うことができる。例えば、検出
手段により検出された光の減衰量に基づいて、読取手段
による読取時間を増加させることにより、減衰した光を
読取手段による読取時間で補うことができる。
【0015】従って、このように光源より照射される光
の減衰を補うことができるので、常に良好な画質で画像
を読み取ることができる。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、前記読取制御手段による増加読取時間
が所定時間を越えた場合に、前記光源の寿命を報知する
報知手段を更に備えることを特徴としている。
【0017】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明において、光源の寿命を報知する報知手段
を更に備え、該報知手段は、読取制御手段による増加読
取時間が所定時間を越えた場合、すなわち、光源から出
力される光の減衰量が所定値以上になった場合に、光源
が寿命であることを報知する、従って、安全率を見込ん
だ光源の寿命を設定する必要がなく、光源を最長限度ま
で使用することができる。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項1又は請
求項3に記載の発明において、前記検出手段は、濃度が
既知の画像データと前記読取手段より読み取ることによ
って得られる画像データの平均値又は特定の画素におけ
る前記画像データとの比較に基づいて光の減衰量を検出
することを特徴としている。
【0019】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項3に記載の発明において、検出手段による光
の減衰量の検出を、濃度が既知の画像データと読取手段
により読み取ることによって得られる画像データの平均
値又は特定の画像における前記画像データの比較に基づ
いて行うことができる。例えば、減衰していない光を照
射することにより得られた画像データと明補正時に得ら
れる画像データの平均値とを比較することにより、光の
減衰量を検出することが可能である。また同様に、減衰
していない光を照射することによって得られた特定の画
素における画像データと明補正時に得られる特定の画素
における画像データとを比較することにより、光の減衰
量を検出することが可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例を詳細に説明する。本実施の形態はデジ
タルラボシステムに本発明を適用したものである。[第
1実施形態]図1及び図2には、本実施形態に係るデジ
タルラボシステム10の概略構成が示されている。
【0021】図1に示すように、このデジタルラボシス
テム10は、ラインCCDスキャナ14、画像処理部1
6、レーザプリンタ部18、及びプロセッサ部20を含
んで構成されており、ラインCCDスキャナ14と画像
処理部16は、図2に示す入力部26として一体化され
ており、レーザプリンタ部18及びプロセッサ部20
は、図2に示す出力部28として一体化されている。
【0022】ラインCCDスキャナ14は、ネガフィル
ムやリバーサルフィルム等の写真フィルムに記録されて
いるコマ画像を読み取るためのものであり、例えば13
5サイズの写真フィルム、110サイズの写真フィル
ム、及び透明な磁気層が形成された写真フィルム(24
0サイズの写真フィルム:所謂APSフィルム)、12
0サイズ及び220サイズ(ブローニサイズ)の写真フ
ィルムのコマ画像を読取対象とすることができる。ライ
ンCCDスキャナ14は、上記の読取対象のコマ画像を
ラインCCD30で読み取り、A/D変換部32におい
てA/D変換した後、画像データを画像処理部16へ出
力する。
【0023】なお、本実施の形態では、135サイズの
写真フィルムを適用した場合のデジタルラボシステム1
0として説明する。
【0024】画像処理部16は、ラインCCDスキャナ
14から出力された画像データ(スキャン画像データ)
が入力されると共に、デジタルカメラ34等での撮影に
よって得られた画像データ、原稿(例えば反射原稿等)
をスキャナ36(フラットベット型)で読み取ることで
得られた画像データ、他のコンピュータで生成され、フ
ロッピディスクドライブ38、MOドライブ又はCDド
ライブ40に記録された画像データ、及びモデム42を
介して受信する通信画像データ等(以下、これらをファ
イル画像データと総称する)を外部から入力することも
可能なように構成されている。
【0025】画像処理部16は、入力された画像データ
を画像メモリ44に記憶し、色階調処理部46、ハイパ
ートーン処理部48、ハイパーシャープネス処理部50
等の各種の補正等の画像処理を行って、記録用画像デー
タとしてレーザプリンタ部18へ出力する。また、画像
処理部16は、画像処理を行った画像データを画像ファ
イルとして外部へ出力する(例えばFD、MO、CD−
R等の記憶媒体に出力したり、通信回線を介して他の情
報処理機器へ送信する等)ことも可能とされている。
【0026】レーザプリンタ部18はR、G、Bのレー
ザ光源52を備えており、レーザドライバ54を制御し
て、画像処理部16から入力された記録用画像データ
(一旦、画像メモリ56に記憶される)に応じて変調し
たレーザ光を印画紙に照射して、走査露光(本実施の形
態では、主としてポリゴンミラー58、fθレンズ60
を用いた光学系)によって印画紙62に画像を記録す
る。また、プロセッサ部20は、レーザプリンタ部18
で走査露光によって画像が記録された印画紙62に対
し、発色現像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理を施す。
これにより、印画紙上に画像が形成される。
【0027】(ラインCCDスキャナの構成)次にライ
ンCCDスキャナ14の構成について説明する。図3に
はラインCCDスキャナ14の光学系の概略構成が示さ
れている。この光学系は、複数のLED64から成り、
写真フィルム68に光を照射する光源66を備えてお
り、光源66の光射出側には、写真フィルム68に照射
する光を拡散光とする導光部材としてのアクリルブロッ
ク70と、光拡散板72が順に配置されている。
【0028】このアクリルブロック70は、所定の透明
度(理論的には100%が好ましい)があり、屈折率が
1.2 〜1.9 の間であることが条件とされている。
【0029】写真フィルム68は、アクリルブロック7
0の光射出側(光拡散板72が配設された側)に配置さ
れたフィルムキャリア74によって、コマ画像の画面が
光軸と垂直になるように搬送される。
【0030】また、アクリルブロック70は、光源66
と対向する面に対して、写真フィルム68に対向する面
が小さく形成されている。すなわち、側面視で台形とさ
れ、短辺(写真フィルム68の搬送方向と平行な辺)が
3mm以下、長辺が20mm以上であることが好まし
い。
【0031】また、このアクリルブロック70の入射面
及び出射面以外の面は、反射率が70%以上の部材が被
覆されており、例えば、この被覆部材が金属のような固
体部材であってもよいし、誘電体多層膜等の薄膜コーテ
ィング部材であってもよい。
【0032】写真フィルム68を挟んで光源66と反対
側には、光軸に沿って、コマ画像を透過した光を結像さ
せるレンズユニット76、ラインCCD30が順に配置
されている。なお、レンズユニット76として単一のレ
ンズのみを示しているが、レンズユニット76は、実際
には複数枚のレンズから構成されたズームレンズであ
る。なお、レンズユニット76として、セルフォックレ
ンズを用いてもよい。この場合、セルフォックレンズの
両端面をそれぞれ、可能な限り写真フィルム68及びラ
インCCD30に接近させることが好ましい。
【0033】ラインCCD30は、複数のCCDセルが
搬送される写真フィルム68の幅方向に沿って一列に配
置され、かつ電子シャッタ機構が設けられたセンシング
部が、間隔を空けて互いに平行に3ライン設けられてお
り、各センシング部の光入射側にR、G、Bの色分解フ
ィルタの何れかが各々取付けられて構成されている(所
謂3ラインカラーCCD)。ラインCCD30は、各セ
ンシング部の受光面がレンズユニット76の結像点位置
に一致するように配置されている。
【0034】また、各センシング部の近傍には転送部が
各センシング部に対応して各々設けられており、各セン
シング部の各CCDセルに蓄積された電荷は、対応する
転送部を介して順に転送される。また図示は省略する
が、ラインCCD30とレンズユニット76との間には
シャッタが設けられている。
【0035】図4(A)には、光源66を平面視した
図、すなわち、写真フィルム68方向から見た図が示さ
れており、図4(B)はその側面図である。
【0036】各色のLED64は、アルミ基板78にそ
れぞれ取り付けられており、前記ラインCCD30の各
色毎の検出として設けられた3ラインのセンシング部に
沿って配列されている。
【0037】アルミ基板78は、熱伝導率が10W/m
・K以上であり、LED64の発光によって発生する熱
のほとんどを受けることになる。なお、熱伝導率が10
W/m・K以上であれば、アルミ基板78に限らず、銅
基板等を用いてもよい。
【0038】また、各LED64は、保護膜80によっ
てコーティングされており、さらにこの保護膜80は、
透明接着剤82を介して前記アクリルブロック70に固
着されている。なお、この保護膜80及び透明接着剤8
2の屈折率は、前記アクリルブロック70の屈折率とほ
ぼ同一となっている。
【0039】これにより、LED64で発光した各色の
光は、そのほとんどが保護膜80、接着剤82及びアク
リルブロック70を介して光拡散板72方向へ案内さ
れ、かつ全ての色の光が均等に混ざりあった状態で写真
フィルム68へ入射されるようになっている。
【0040】LED64からの光は、色温度が高く、短
波長の光量が高い。このため、写真フィルム68に記録
された画像の読み取り時のSNがよく、高速読取りに適
している。また、上記構成の如く、複数の同色のLED
64を高密度にアルミ基板78上に配設することによっ
て、光量不足を解消している。
【0041】アルミ基板78の裏面側には、ヒートパイ
プ84の一部が接触した状態で配設されている。このヒ
ートパイプ84は、その直線管部84Aがアルミ基板7
8の裏面側において、LED64の取り付け位置に沿っ
て複数敷設されており、それぞれの端部が互い違いにU
字管84Bによって連結している。また、ヒートパイプ
84の両端部は、冷却媒体を放出するコンプレッサ(図
示省略)と連結されており、ヒートパイプ84の一端部
から放出した冷却媒体は、アルミ基板78の裏面を通
り、他端部へと至るようになっている。
【0042】この冷却媒体の循環により、LED64の
発光に起因するアルミ基板78の熱を熱交換によって解
消することができる構成となっている。(ラインCCD
スキャナコントローラ)図5には、ラインCCDスキャ
ナ14の制御ブロック図が示されている。図5に示すよ
うに、ラインCCDスキャナ14は、コントローラ10
0によって制御されている。
【0043】コントローラ100は、マイクロコンピュ
ータ102を含んで構成されており、マイクロコンピュ
ータ102は、CPU104、RAM106、ROM1
08、入出力ポート(I/O)110及びこれらを接続
するデータバスやコントロールバス等のバスで構成され
ている。
【0044】I/O110には、A/D変換部32を介
してラインCCD30が接続されている。I/O110
には、それぞれドライバ114、116を介してフィル
ムキャリア74、光源部としてのLED64が接続され
ている。さらに、I/O110には、LED64の発光
制御を行う発光制御部118及びラインCCD30の読
取タイミングを制御するCCD制御部120が接続され
ている。それぞれ、発光制御部118は、ドライバ11
6に接続されており、CCD制御部120は、ラインC
CD30に接続されている。
【0045】CCD制御部120は、所定のタイミング
(クロック)に従って、ラインCCD30の読取タイミ
ングを制御する。また、発光制御部118は、CCD制
御部120によって行われる読取タイミング間で、LE
D64が発光するようにLED64の発光制御を行う。
【0046】ここで、LED64は、図6(A)に示す
ように、使用時間の経過と共に発光光量が減少する劣化
特性を有している。この劣化特性は、光量Lsが使用時
間と共に徐々に減少し、ある時間Tcの時の光量Laか
ら極端に減少する特性となっている。また、LED64
は、図6(B)に示すように所定の光量を出力するため
の駆動電流Iが駆動電流Isから使用時間の経過と共に
増加し、ある時間Tcの時の駆動電流Iaから極端に増
加する特性を有している。従来では、時間Tcに安全率
(LED64のばらつき等)を見込んだ時間TをLED
64の寿命としてLED64を交換していた。そこで、
本実施形態では、発光制御部118により発光光量の減
少に応じてLED64を駆動する駆動電流を増加させる
ことにより、所定の期間の間、寿命を延ばすことができ
る。
【0047】また、I/O110には、モニタ16Mが
接続されており、発光制御部118によりLED64の
駆動電流の増加が行われて、該電流の増加量が所定の増
加量を越えた場合に、オペレータにLED64の交換が
必要であることを報知する構成となっている。なお、オ
ペレータにLED64の交換が必要であることを報知す
るためにアラームによって報知するようにしてもよい。
【0048】続いて、本実施形態の作用について、図7
のフローチャートを参照して説明する。
【0049】ステップ200でLED64の検査時期か
否かが判定される。検査時期は、写真フィルムに記録さ
れたコマ画像の読み取りを行う前にラインCCD30の
明補正を行うが、この明補正と同時にLED64の検査
を行う。なお、明補正は、ラインCCD30の光電変換
特性の各セル単位でのばらつきを補正するものであり、
ラインCCDスキャナ14に画面全体が一定濃度の調整
用のフィルム画像がセットされている状態で、ラインC
CD30で前記調整用のフィルム画像を読み取ることに
よりラインCCDスキャナ14から入力された調整用の
フィルム画像の画像データ(この画像データが表す各画
素毎の濃度のばらつきは各セルの光電変換特性のばらつ
きに起因する)に基づいて各セル毎にゲイン(明補正デ
ータ)を定めておき、ラインCCDスキャナ14から入
力された読取対象のフィルム画像の画像データを、各セ
ル毎に定めたゲインに応じて各画素毎に補正する。
【0050】ステップ200の判定が否定された場合
は、LED64の検査時期ではないと判断し、ステップ
200の判定が肯定されるまでステップ200を繰り返
す。ここで、ステップ200の判定が肯定された場合に
は、LED64の検査時期であると判断し、ステップ2
02へ移行する。
【0051】ステップ202では、発光制御部118の
制御により一定電流IでLED64が駆動され、ステッ
プ204へ移行する。ステップ204では、LED64
が一定電流Iで駆動されてLED64から光がラインC
CD30に照射される。ラインCCD30は、照射され
た光を光電的に読み取り、濃度値Dとして検出する。検
出された濃度値Dは、CPU104によって、予めRO
M108に記憶された濃度値(デフォルト値:LED6
4における初期発光光量で照射した時の濃度値)と比較
され、ステップ206へ移行する。
【0052】ステップ206では、ステップ204で検
出された濃度値がデフォルトの濃度値に対して所定値を
越えているか否か判定される。すなわち、LED64の
光量が劣化によって下がっているか否かが判定される。
判定が肯定されるとステップ208へ移行して、濃度値
の増加に対して、LED64の劣化特性に基づいてLE
D64の駆動電流増加量αが算出される。
【0053】ステップ210では、算出された駆動電流
増加量αを駆動電流Iに加えて駆動電流Iαとし、ステ
ップ212へ移行する。ステップ212では、駆動電流
Iαが所定値を越えたか否か判定される。すなわち、L
ED64の交換時期か否かが判定される。判定が肯定さ
れるとステップ214へ移行して、LED64が交換時
期であることをモニタ16Mに表示し、オペレータに報
知する。すなわち、オペレータは、モニタ16Mに表示
されたLED64の交換時期を表すメッセージ等を確認
することによってLED64の交換を行うことができ
る。
【0054】ステップ216では、LED64の検査及
び補正が終了し、写真フィルムに記録されたコマ画像の
読み取りが開始される。
【0055】一方、ステップ206及びステップ212
の判定が否定された場合には、ステップ216へ移行し
て、写真フィルムに記録されたコマ画像の読み取りが開
始される。
【0056】このように、本実施形態では、LED64
の劣化をラインCCD30の出力で監視することによ
り、LED64の寿命を延ばすためにLED64に付加
する電流を増加することができる。すなわち、LED6
4の劣化に応じてLED64に付加する電流を増加させ
ることによって、ある程度の期間はLED64の光量を
確保することができる。
【0057】また、従来は、LED64の寿命が装置自
体の寿命と比較して短い場合には、LED64のばらつ
き等を含む安全率を見込んでLED64の交換時期を設
定する必要があったが、LED64の劣化をラインCC
D30の出力で監視し、交換時期をモニタ16Mに表示
することにより、LED64個々の寿命のばらつきに対
応することができると共に、最長限度までLED64を
使用することができる。
【0058】更に、上述のようにしてLED64の劣化
による光量低下を防止することができるため、常に良好
な画質で画像を読み取ることができる。[第2実施形
態]続いて、本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態では、第1実施形態における発光制御部1
18及びCCD制御部120が異なるのみであるため、
その他の構成については、説明を省略する。
【0059】第2実施形態におけるCCD制御部120
は、所定のタイミングに従って、ラインCCD30の読
取タイミングを制御し、上述したようにLED64の劣
化に伴って、LED64から出力される光の光量が低下
するが、CCD制御部120の読取タイミングの制御に
よって、LED64の光量の低下に応じてラインCCD
30の読取時間をコントロールする。すなわち、LED
64の光量低下分だけ、ラインCCD30の電荷蓄積時
間を増加させることによってLED64の劣化分を防止
することができる。
【0060】従って、発光制御部118は、CCD制御
部120によって行われる読取タイミング間で、LED
64が発光するようにLED64の発光制御を行うだけ
でよい。
【0061】続いて、本実施形態の作用について、図8
のフローチャートを参照して説明する。
【0062】ステップ300でLED64の検査時期か
否か判定される。検査時期は、第1実施形態と同様に写
真フィルムに記録されたコマ画像の読み取りを行う前に
行うラインCCD30の明補正と同時に行う。
【0063】ステップ300の判定が否定された場合
は、LED64の検査時期ではないと判断し、ステップ
300の判定が肯定されるまでステップ300を繰り返
す。ここで、ステップ300の判定が肯定された場合に
は、LED64の検査時期であると判断し、ステップ3
02へ移行する。
【0064】ステップ302では、発光制御部118の
制御により一定電流IでLED64が駆動され、ステッ
プ304へ移行する。ステップ304では、LED64
が一定電流Iで駆動されてLED64から光がラインC
CD30に照射される。ラインCCD30は、照射され
た光を光電的に読み取り、濃度値Dとして検出する。検
出された濃度値Dは、CPU104によって、予めRO
M108に記憶された濃度値(デフォルト値)と比較さ
れ、ステップ306へ移行する。
【0065】ステップ306では、ステップ304で検
出された濃度値がデフォルトの濃度値に対して所定値を
越えているか否か判定される。すなわち、LED64の
光量が劣化によって下がっているか否かが判定される。
判定が肯定されるとステップ308へ移行して、LED
64の劣化特性の光量減少に応じてラインCCD30の
電荷蓄積時間増加量αが算出される。
【0066】ステップ310では、算出された電荷蓄積
時間増加量αを所定の電荷蓄積時間tに加えて電荷蓄積
時間tαとし、ステップ312へ移行する。すなわち、
ラインCCD30の電荷蓄積時間を変更することによっ
て、LED64の劣化に伴う光量減少を補うことができ
る。
【0067】ステップ312では、電荷蓄積時間tαが
所定値を越えたか否か判定される。すなわち、LED6
4の交換時期か否かが判定される。判定が肯定されると
ステップ314へ移行して、LED64が交換時期であ
ることをモニタ16Mに表示し、オペレータに報知す
る。すなわち、オペレータは、モニタ16Mに表示され
たLED64の交換時期を表すメッセージ等を確認する
ことによってLED64の交換を行うことができる。
【0068】ステップ316では、LED64の検査及
び補正が終了し、写真フィルムに記録されたコマ画像の
読み取りが開始される。
【0069】一方、ステップ306及びステップ312
の判定が否定された場合には、ステップ316へ移行し
て、写真フィルムに記録されたコマ画像の読み取りが開
始される。
【0070】このように、本実施形態では、LED64
の劣化をラインCCD30の出力で監視することによ
り、LED64の寿命を延ばすためにラインCCD30
の電荷蓄積時間を増加することができる。すなわち、L
ED64の劣化に応じてラインCCDの電荷蓄積時間を
増加させることによって、ある程度の期間はLED64
の光量を確保することができる。
【0071】また、従来は、LED64の寿命が装置自
体の寿命と比較して短い場合には、LED64のばらつ
き等を含む安全率を見込んでLED64の交換時期を設
定する必要があったが、LED64の劣化をラインCC
D30の出力で監視し、交換時期をモニタ16Mに表示
することにより、LED64個々の寿命のばらつきに対
応することができると共に、最長限度までLED64を
使用することができる。
【0072】更に、上述のようにしてLED64の劣化
による光量低下を補うことができるため、常に良好な画
質で画像を読み取ることができる。
【0073】なお、上記の実施の形態では、ラインCC
D30を用いる構成としたが、エリアCCDを用いるよ
うにしてもよい。
【0074】また、第1実施形態では、LED64の劣
化によって生じる光量低下を防止するために、LED6
4へ付加する電流を増加し、第2実施形態では、LED
64の劣化によって生じる光量低下を補うために、ライ
ンCCD30の電荷蓄積時間を増加するようにしたが、
第1実施形態と第2実施形態を組み合わせてLED64
の劣化によって生じる光量低下に対応するようにしても
よい。
【0075】更に、上記の実施の形態では、ラインCC
D30により光の減衰量(光量の減少)の検出を行うよ
うにしたが、光の減衰量検出用にCCDセンサ等を別に
設ける構成としてもよい。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、常
に良好な画質で画像を読み取ることができると共に、光
源を最長限度まで使用することができるという優れた効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るデジタルラボシステ
ムの概略構成図である。
【図2】デジタルラボシステムの外観図である。
【図3】ラインCCDスキャナの光学系の概略構成を示
す斜視図である。
【図4】(A)は光源の平面図、(B)は図4(A)の
右側面図である。
【図5】本実施の形態に係るラインCCDスキャナの制
御ブロック図である。
【図6】(A)は光源のLEDの寿命特性を示す図であ
り、(B)はLEDの駆動電流特性を示す図である。
【図7】第1実施形態に係る作用を示すフローチャート
である。
【図8】第2実施形態に係る作用を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
14 ラインCCDスキャナ 16M モニタ 30 ラインCCD 64 LED 66 光源 100 ラインスキャナコントローラ 118 発光制御部 120 CCD制御部
フロントページの続き Fターム(参考) 2H110 AA02 AA16 AA22 AC14 BA10 BA13 CD02 CD03 5B047 AA05 AB04 BA01 BB03 BC05 BC07 BC11 BC23 CA19 CB04 CB21 DC06 5C051 AA01 BA03 DA06 DB01 DB07 DB22 DB23 DB29 DB31 DC03 DE03 DE30 EA01 FA04 5C062 AA01 AB03 AB17 AC02 AC58 AE03 AE15 5C072 AA01 BA13 CA05 CA14 CA17 DA02 DA09 DA17 EA05 FB19 QA10 RA15 UA01 VA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿に光を照射する光源と、 前記原稿を透過又は反射した光を光電的に読み取る読取
    手段と、 前記光源より照射される光の減衰量を検出する検出手段
    と、 前記検出手段により検出された光の減衰量に基づいて、
    前記光源へ供給する電力を制御する制御手段と、を備え
    ることを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段による増加電力量が所定値
    を越えた場合に、前記光源の寿命を報知する報知手段を
    更に備えることを特徴とする請求項1に記載の画像読取
    装置。
  3. 【請求項3】 原稿に光を照射する光源と、 前記原稿を透過又は反射した光を光電的に読み取る読取
    手段と、 前記光源より照射される光の減衰量を検出する検出手段
    と、 前記検出手段により検出された光の減衰量に基づいて、
    前記読取手段による読取時間を制御する読取制御手段
    と、を備えることを特徴とする画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記読取制御手段による増加読取時間が
    所定時間を越えた場合に、前記光源の寿命を報知する報
    知手段を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の
    画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記検出手段は、濃度が既知の画像デー
    タと前記読取手段より読み取ることによって得られる画
    像データの平均値又は特定の画素における前記画像デー
    タとの比較に基づいて光の減衰量を検出することを特徴
    とする請求項1又は請求項3に記載の画像読取装置。
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