JP2001111657A - 通信端末 - Google Patents

通信端末

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JP2001111657A
JP2001111657A JP28271399A JP28271399A JP2001111657A JP 2001111657 A JP2001111657 A JP 2001111657A JP 28271399 A JP28271399 A JP 28271399A JP 28271399 A JP28271399 A JP 28271399A JP 2001111657 A JP2001111657 A JP 2001111657A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不在着信の着信履歴データおよび通常着信の
着信履歴データのうちのいずれかの着信履歴データを優
先して継続して保存しておくことができるようにする。 【解決手段】 制御回路は、ユーザが「不在着信優先」
の保存モードを選択して設定すると、着信日時が最も古
い通常着信の着信履歴データを優先して削除することに
より、着信日時が新しい不在着信の着信履歴データを優
先して継続して保存しておく(ステップS8)。一方、
ユーザが「通常着信優先」の保存モードを選択して設定
すると、着信日時が最も古い不在着信の着信履歴データ
を優先して削除することにより、着信日時が新しい通常
着信の着信履歴データを優先して継続して保存しておく
(ステップS15)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の着信履歴デ
ータを保存可能な例えば携帯電話機などの通信端末に関
する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、電気通信技術の
進歩に伴って、携帯電話機や簡易型の携帯電話機(PH
S:Personal Handyphone System)などの通信端末が広
く普及している。さて、携帯電話機を例にして説明する
と、携帯電話機は、一般的には、過去に発生した着信に
対して、着信した日時を示す着信日時、相手先の電話番
号を示す相手先電話番号、着信に対して応答したか否か
を示す着信種別などを着信履歴データとして保存する着
信履歴機能を備えている。
【0003】このものによれば、ユーザは、着信履歴デ
ータを読出すことにより、過去に発生した着信に対し
て、着信日時、相手先電話番号、着信種別などを確認す
ることができ、これにより、例えば着信に対して応答し
なかった相手がいるか否かを確認することができ、着信
に対して応答しなかった相手がいれば、その相手先電話
番号を確認し、その相手に発信することができる。
【0004】ところで、この場合、着信履歴データを保
存可能な件数にはある程度の限界がある。そのため、着
信履歴データを保存可能な件数である最大件数が例えば
20件であると仮定すると、保存している着信履歴の件
数が最大件数である20件に達しているときに、新たに
他の着信が発生すると、20件の着信履歴データのうち
の着信日時が最も古い着信履歴データを削除し、新たに
発生した他の着信に係る着信履歴データを保存するよう
になっている。
【0005】しかしながら、従来のものでは、着信日時
が最も古い着信履歴データを削除するに際しては、着信
に対して応答したことを示す通常着信の着信履歴デー
タ、着信に対して応答しなかったことを示す不在着信の
着信履歴データを区別することなく削除するようになっ
ている。
【0006】そのため、ユーザが、例えば着信に対して
応答しなかった相手を確認できるように、通常着信の着
信履歴データを優先して削除することにより、不在着信
の着信履歴データを優先して継続して保存しておくこと
を要望しても、その要望に対して応じることは不可能で
ある。また、これとは逆に、例えば着信に対して応答し
た相手を確認できるように、不在着信の着信履歴データ
を優先して削除することにより、通常着信の着信履歴デ
ータを優先して継続して保存しておくことを要望して
も、その要望に対して応じることは不可能である。
【0007】本発明は、上記した事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、不在着信の着信履歴データお
よび通常着信の着信履歴データのうちのいずれかの着信
履歴データを優先して継続して保存しておくことがで
き、それにより、使い勝手の向上を図ることができる通
信端末を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の通信端末
によれば、削除方法指定手段は、少なくとも着信履歴デ
ータ保存手段が保存している着信履歴データのうちの通
常着信の着信履歴データを優先して削除する方法および
着信履歴データ保存手段が保存している着信履歴データ
のうちの不在着信の着信履歴データを優先して削除する
方法のうちのいずれかの方法を指定する。そして、制御
手段は、着信履歴データ保存手段が保存している着信履
歴データの件数が保存可能な最大件数に達している状況
において他の着信が発生すると、着信履歴データ保存手
段が保存している着信履歴データのうちのいずれかの着
信履歴データを、上記削除方法指定手段が指定した方法
に基づいて削除し、他の着信に係る着信履歴データを着
信履歴データ保存手段に保存する。
【0009】すなわち、このものによれば、通常着信の
着信履歴データおよび不在着信の着信履歴データを混在
して保存している状況では、通常着信の着信履歴データ
を優先して削除する方法を指定すると、通常着信の着信
履歴データを優先して削除するので、その結果として、
不在着信の着信履歴データを優先して継続して保存して
おくことができる。また、これとは逆に、不在着信の着
信履歴データを優先して削除する方法を指定すると、不
在着信の着信履歴データを優先して削除するので、その
結果として、通常着信の着信履歴データを優先して継続
して保存しておくことができる。
【0010】したがって、ユーザの要望に応じて、不在
着信の着信履歴データおよび通常着信の着信履歴データ
のうちのいずれかの着信履歴データを優先して継続して
保存しておくことができ、使い勝手の向上を図ることが
できる。
【0011】請求項2記載の通信端末によれば、削除方
法指定手段は、少なくとも着信履歴データ保存手段が保
存している着信履歴データのうちの着信日時が最も古い
通常着信の着信履歴データを優先して削除する方法およ
び着信履歴データ保存手段が保存している着信履歴デー
タのうちの着信日時が最も古い不在着信の着信履歴デー
タを優先して削除する方法のうちのいずれかの方法を指
定する。
【0012】すなわち、このものによれば、通常着信の
着信履歴データおよび不在着信の着信履歴データを混在
して保存している状況では、着信日時が最も古い通常着
信の着信履歴データを優先して削除する方法を指定する
と、着信日時が最も古い通常着信の着信履歴データを優
先して削除するので、その結果として、着信日時が新し
い不在着信の着信履歴データを優先して継続して保存し
ておくことができる。また、これとは逆に、着信日時が
最も古い不在着信の着信履歴データを優先して削除する
方法を指定すると、着信日時が最も古い不在着信の着信
履歴データを優先して削除するので、その結果として、
着信日時が新しい通常着信の着信履歴データを優先して
継続して保存しておくことができる。
【0013】したがって、ユーザの要望に応じて、着信
日時が新しい不在着信の着信履歴データおよび着信日時
が新しい通常着信の着信履歴データのうちのいずれかの
着信履歴データを優先して継続して保存しておくことが
でき、使い勝手の向上をさらに図ることができる。
【0014】請求項3記載の通信端末によれば、削除方
法指定手段は、着信履歴データ保存手段が保存している
着信履歴データのうちの着信日時が最も古い通常着信の
着信履歴データを優先して削除する方法、着信履歴デー
タ保存手段が保存している着信履歴データのうちの着信
日時が最も古い不在着信の着信履歴データを優先して削
除する方法および着信履歴データ保存手段が保存してい
る着信履歴データのうちの着信日時が最も古い通常着信
或いは不在着信の着信履歴データを優先して削除する方
法のうちのいずれかの方法を指定する。
【0015】すなわち、このものによれば、通常着信の
着信履歴データおよび不在着信の着信履歴データを混在
して保存している状況では、上記した請求項2に記載し
たように、着信日時が新しい不在着信の着信履歴データ
を優先して継続して保存しておくことができ、また、着
信日時が新しい通常着信の着信履歴データを優先して継
続して保存しておくことができる上に、着信日時が最も
古い通常着信或いは不在着信の着信履歴データを優先し
て削除する方法を指定すると、通常着信であるか不在着
信であるかに拘らず、着信日時が最も古い着信履歴デー
タを優先して削除するので、その結果として、着信日時
が新しい着信履歴データを優先して継続して保存してお
くことができる。
【0016】したがって、ユーザの要望に応じて、着信
日時が新しい不在着信の着信履歴データ、着信日時が新
しい通常着信の着信履歴データおよび通常着信であるか
不在着信であるかに拘らず着信日時が新しい着信履歴デ
ータを優先して継続して保存しておくことができ、使い
勝手の向上をさらに図ることができる。
【0017】請求項4記載の通信端末によれば、制御手
段は、着信履歴データ保存手段が保存している着信履歴
データの件数が保存可能な最大件数に達している状況に
おいて他の着信が発生すると、着信履歴データ保存手段
が保存している着信履歴データのうちの通常着信の着信
履歴データを優先して削除する。
【0018】すなわち、このものによれば、通常着信の
着信履歴データおよび不在着信の着信履歴データを混在
して保存している状況では、通常着信の着信履歴データ
を優先して削除するので、その結果として、不在着信の
着信履歴データを優先して継続して保存しておくことが
でき、ユーザが不在着信の着信履歴データを優先して継
続して保存しておくことを要望する場合には、そのユー
ザの要望に対して応じることができる。
【0019】請求項5記載の通信端末によれば、制御手
段は、着信履歴データ保存手段が保存している着信履歴
データの件数が保存可能な最大件数に達している状況に
おいて他の着信が発生すると、着信履歴データ保存手段
が保存している着信履歴データのうちの着信日時が最も
古い通常着信の着信履歴データを優先して削除する。
【0020】すなわち、このものによれば、通常着信の
着信履歴データおよび不在着信の着信履歴データを混在
して保存している状況では、着信日時が最も古い通常着
信の着信履歴データを優先して削除するので、その結果
として、着信日時が新しい不在着信の着信履歴データを
優先して継続して保存しておくことができ、ユーザが着
信日時が新しい不在着信の着信履歴データを優先して継
続して保存しておくことを要望する場合には、そのユー
ザの要望に対して応じることができる。
【0021】請求項6記載の通信端末によれば、制御手
段は、着信履歴データ保存手段が保存している着信履歴
データの件数が保存可能な最大件数に達している状況に
おいて他の着信が発生すると、その発生した他の着信が
不在着信であって、着信履歴データ保存手段が保存して
いる着信履歴データが全て不在着信の着信履歴データで
あるときには、着信日時が最も古い不在着信の着信履歴
データを優先して削除する。
【0022】すなわち、このものによれば、不在着信の
着信履歴データのみ保存している状況では、着信日時が
最も古い不在着信の着信履歴データを優先して削除する
ので、その結果として、着信日時が新しい不在着信の着
信履歴データを優先して継続して保存しておくことがで
き、しかも、新たな不在着信の着信履歴データを保存し
ない状況を回避でき、新たな不在着信の着信履歴データ
を確実に保存することができる。
【0023】請求項7記載の通信端末によれば、制御手
段は、着信履歴データ保存手段が保存している着信履歴
データの件数が保存可能な最大件数に達している状況に
おいて他の着信が発生すると、着信履歴データ保存手段
が保存している着信履歴データのうちの不在着信の着信
履歴データを優先して削除する。
【0024】すなわち、このものによれば、通常着信の
着信履歴データおよび不在着信の着信履歴データを混在
して保存している状況では、不在着信の着信履歴データ
を優先して削除するので、その結果として、通常着信の
着信履歴データを優先して継続して保存しておくことが
でき、ユーザが通常着信の着信履歴データを優先して継
続して保存しておくことを要望する場合には、そのユー
ザの要望に対して応じることができる。
【0025】請求項8記載の通信端末によれば、制御手
段は、着信履歴データ保存手段が保存している着信履歴
データの件数が保存可能な最大件数に達している状況に
おいて他の着信が発生すると、着信履歴データ保存手段
が保存している着信履歴データのうちの着信日時が最も
古い不在着信の着信履歴データを優先して削除する。
【0026】すなわち、このものによれば、通常着信の
着信履歴データおよび不在着信の着信履歴データを混在
して保存している状況では、着信日時が最も古い不在着
信の着信履歴データを優先して削除するので、その結果
として、着信日時が新しい通常着信の着信履歴データを
優先して継続して保存しておくことができ、ユーザが着
信日時が新しい通常着信の着信履歴データを優先して継
続して保存しておくことを要望する場合には、そのユー
ザの要望に対して応じることができる。
【0027】請求項9記載の通信端末によれば、制御手
段は、着信履歴データ保存手段が保存している着信履歴
データの件数が保存可能な最大件数に達している状況に
おいて他の着信が発生すると、その発生した他の着信が
通常着信であって、着信履歴データ保存手段が保存して
いる着信履歴データが全て通常着信の着信履歴データで
あるときには、着信日時が最も古い通常着信の着信履歴
データを優先して削除する。
【0028】すなわち、このものによれば、通常着信の
着信履歴データのみ保存している状況では、着信日時が
最も古い通常着信の着信履歴データを優先して削除する
ので、その結果として、着信日時が新しい通常着信の着
信履歴データを優先して継続して保存しておくことがで
き、しかも、新たな通常着信の着信履歴データを保存し
ない状況を回避でき、新たな通常着信の着信履歴データ
を確実に保存することができる。
【0029】請求項10記載の通信端末によれば、制御
手段は、着信履歴データ保存手段が保存している着信履
歴データの件数が保存可能な最大件数に達している状況
において他の着信が発生すると、着信履歴データ保存手
段が保存している着信履歴データのうちに通常着信の着
信履歴データが存在しているときには、着信日時が最も
古い通常着信の着信履歴データを優先して削除し、着信
履歴データ保存手段が保存している着信履歴データが全
て不在着信の着信履歴データであるときには、着信日時
が最も古い不在着信の着信履歴データを優先して削除す
る。
【0030】すなわち、このものによれば、通常着信の
着信履歴データおよび不在着信の着信履歴データを混在
して保存している状況では、着信日時が最も古い通常着
信の着信履歴データを優先して削除するので、その結果
として、着信日時が新しい不在着信の着信履歴データを
優先して継続して保存しておくことができる。
【0031】また、不在着信の着信履歴データのみ保存
している状況では、着信日時が最も古い不在着信の着信
履歴データを優先して削除するので、その結果として、
着信日時が新しい不在着信の着信履歴データを優先して
継続して保存しておくことができ、しかも、新たな着信
履歴データを保存しない状況を回避でき、新たな着信履
歴データを確実に保存することができる。
【0032】請求項11記載の通信端末によれば、制御
手段は、着信履歴データ保存手段が保存している着信履
歴データの件数が保存可能な最大件数に達している状況
において他の着信が発生すると、着信履歴データ保存手
段が保存している着信履歴データのうちに不在着信の着
信履歴データが存在しているときには、着信日時が最も
古い不在着信の着信履歴データを優先して削除し、着信
履歴データ保存手段が保存している着信履歴データが全
て通常着信の着信履歴データであるときには、着信日時
が最も古い通常着信の着信履歴データを優先して削除す
る。
【0033】すなわち、このものによれば、通常着信の
着信履歴データおよび不在着信の着信履歴データを混在
して保存している状況では、着信日時が最も古い不在着
信の着信履歴データを優先して削除するので、その結果
として、着信日時が新しい通常着信の着信履歴データを
優先して継続して保存しておくことができる。
【0034】また、通常着信の着信履歴データのみ保存
している状況では、着信日時が最も古い通常着信の着信
履歴データを優先して削除するので、その結果として、
着信日時が新しい通常着信の着信履歴データを優先して
継続して保存しておくことができ、しかも、新たな着信
履歴データを保存しない状況を回避でき、新たな着信履
歴データを確実に保存することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明を携帯電話機に適用
した一実施例について、図面を参照して説明する。ま
ず、図2は、携帯電話機の全体の構成を外観斜視図とし
て示している。携帯電話機1において、本体2の表面側
には、通話開始キー3a、リダイヤル/クリアキー3
b、通話終了/電源キー3c、「0」〜「9」の数字キ
ー3d(図2では「3」を代表して符号を付してい
る)、*(アスタリスク)キー3e、#(シャープ)キ
ー3f、メニュー/決定キー3g、文字キー3hおよび
上下左右のカーソルキー3iの各種のキーが配列されて
なるキーパッド3(本発明でいう削除方法指定手段)が
配設されている。
【0036】また、本体2の表面側には、キーパッド3
の上方に位置して、ディスプレイ4が配設されており、
ディスプレイ4の上方に位置して、受話音声を出力する
レシーバ5および着信したときに点滅するLED6が配
設されている。さらに、本体2の表面側には、キーパッ
ド3の下方に位置して、送話音声を入力するマイクロホ
ン7が配設されている。そして、アンテナ8は、本体2
の上端部に引出し可能に配設されており、また、フリッ
プ9は、本体2のキーパッド3を開閉可能に覆うように
配設されている。
【0037】次いで、図3は、上記した携帯電話機1の
電気的な構成を機能ブロック図として示している。本体
2の内部には、マイクロコンピュータを主体として構成
されてなる制御回路10(本発明でいう制御手段)が配
設されており、制御回路10には、無線回路11、音声
入出力回路12、キー操作識別回路13、ディスプレイ
制御回路14、LED制御回路15の各回路ならびにメ
モリ16(本発明でいう着信履歴データ保存手段)が接
続されている。
【0038】そして、無線回路11には、上記アンテナ
8が接続され、音声入出力回路12には、上記マイクロ
ホン7および上記レシーバ5が接続されている。また、
キー操作識別回路13には、上記キーパッド3が接続さ
れ、ディスプレイ制御回路14には、上記ディスプレイ
4が接続され、LED制御回路15には、上記LED6
が接続されている。
【0039】このような構成によれば、マイクロホン7
は、外部から送話音声を入力すると、入力した送話音声
を音声信号から電気信号に変換して送信信号を生成し、
音声入出力回路12は、マイクロホン7から送信信号を
入力すると、入力した送信信号を音声処理し、無線回路
11は、音声入出力回路12から制御回路10を通じて
送信信号を入力すると、入力した送信信号を無線処理し
てアンテナ8に出力し、そして、アンテナ8は、無線回
路11から送信信号を入力すると、入力した送信信号を
所定の通信周波数帯域(例えば800MHz帯域)の送
信電波として放射する。
【0040】また、無線回路11は、アンテナ8が所定
の通信周波数帯域(例えば800MHz帯域)の電波を
受信電波として捕捉し、それに応じて、アンテナ8から
受信電波を入力すると、入力した受信電波を無線処理し
て受信信号を生成し、音声入出力回路12は、無線回路
11から制御回路10を通じて受信信号を入力すると、
入力した受信信号を音声処理し、そして、レシーバ5
は、音声入出力回路12から受信信号を入力すると、入
力した受信信号を電気信号から音声信号に変換して受話
音声を生成し、生成した受話音声を外部に出力する。
【0041】キー操作識別回路13は、ユーザがキーを
操作したときに、キーパッド3からキー操作信号を入力
すると、入力したキー操作信号を識別し、ユーザが操作
したキーを示すキー操作識別信号を制御回路10に出力
し、制御回路10は、キー操作識別回路13からキー操
作識別信号を入力すると、入力したキー操作識別信号を
解読する。
【0042】ディスプレイ制御回路14は、制御回路1
0から表示指令を入力すると、入力した表示指令に応じ
て表示情報をディスプレイ4に表示させ、また、LED
制御回路15は、制御回路10から点滅指令を入力する
と、入力した点滅指令に応じてLED6を点滅させる。
【0043】メモリ16は、着信履歴機能として最大で
20件の着信履歴データを保存することが可能に構成さ
れている。この場合、1件分の着信履歴データは、図5
に示すように、着信した日時を示す着信日時、相手先の
電話番号を示す相手先電話番号、相手先電話番号に対応
してメモリダイヤルに登録している登録名および着信に
対して応答したか否かを示す着信種別の情報要素を1ブ
ロック(ファイル)として構成されている。尚、図5で
は、相手先電話番号の欄に示している「×」は、使用が
許可されている番号である。
【0044】この場合、メモリ16は、発信側で発信者
電話番号通知サービスを許可していれば、相手先電話番
号を保存するが、発信側で発信者電話番号通知サービス
を拒否していれば、相手先電話番号を保存することはな
く、また、相手先電話番号に対応してメモリダイヤルに
登録名を登録してあれば、登録名を保存するが、登録名
を登録していなければ、登録名を保存することはない。
【0045】そして、制御回路10は、制御プログラム
を実行することにより、各種の処理を実行し、その一つ
として、以下に示す処理を実行する。すなわち、制御回
路10は、メモリ16が保存可能な最大件数である20
件の着信履歴データを保存している状況において新たに
他の着信が発生すると、20件の着信履歴データのうち
のいずれかの1件の着信履歴データを削除し、つまり、
20件の着信履歴データのうちの19件の着信履歴デー
タを継続して保存し、新たな着信に係る着信履歴データ
を追加して保存することが可能である。
【0046】さて、ここで、メモリ16が保存している
着信履歴データのうちのいずれかの着信履歴データを継
続して保存しておく方法としては、通常着信であるか不
在着信であるかに拘らず着信日時が最も古い着信履歴デ
ータを優先して削除することによって、着信日時が新し
い着信履歴データを優先して継続して保存しておく「日
時優先」の保存モード、着信日時が最も古い通常着信の
着信履歴データを優先して削除することによって、着信
日時が新しい不在着信の着信履歴データを優先して継続
して保存しておく「不在着信優先」の保存モード、着信
日時が最も古い不在着信の着信履歴データを優先して削
除することによって、着信日時が新しい通常着信の着信
履歴データを優先して継続して保存しておく「通常着信
優先」の保存モードの3つの保存モードがある。
【0047】そして、制御回路10は、これら3つの保
存モードのうちのいずれかの保存モードを選択して設定
することにより、設定している保存モードにしたがって
処理を実行する。
【0048】次に、上記した構成の作用について、図1
および図4〜図16を参照して説明する。図4は、制御
回路10が上記した「日時優先」の保存モード、「不在
着信優先」の保存モードおよび「通常着信優先」の保存
モードのうちのいずれかの保存モードを選択して設定す
る際のディスプレイ4における表示画面の遷移を示して
いる。
【0049】まず、ユーザが「着信履歴保存」の表示画
面を読出すためのキーを操作すると、制御回路10は、
ディスプレイ制御回路14に表示指令を出力することに
より、「着信履歴保存」の表示画面をディスプレイ4に
表示させる(図4中、画面1参照)。このとき、制御回
路10は、その時点で設定している保存モード(ここで
は、「日付優先」の保存モード)を表示させる。
【0050】次いで、この状態から、ユーザがメニュー
/決定キー3gを操作すると、制御回路10は、「優先
条件設定」の表示画面をディスプレイ4に表示させ、そ
の時点で設定している保存モード(ここでは、「日付優
先」の保存モード)を反転表示させると共に、「日付優
先」の保存モード、「不在着信優先」の保存モードおよ
び「通常着信優先」の保存モードのうちのいずれかの保
存モードを選択して設定可能であることを表示させる
(図4中、画面2参照)。尚、図4では、反転表示して
いる部分を破線にて囲むことにより示している。
【0051】さて、この状態において、ユーザは、上下
左右のカーソルキー3iを操作することにより、「日付
優先」の保存モード、「不在着信優先」の保存モードお
よび「通常着信優先」の保存モードのうちのいずれかの
保存モードを選択することができる。
【0052】ここで、ユーザが例えば上下左右のカーソ
ルキー3iを操作し、「不在着信優先」の保存モードを
選択し(図4中、画面3参照)、次いで、メニュー/決
定キー3gを操作すると、制御回路10は、その時点で
設定している「日付優先」の保存モードに代わって、新
たに選択された「不在着信優先」の保存モードを設定
し、「設定しました」の表示画面をディスプレイ4に表
示させる(図4中、画面4参照)。
【0053】そして、制御回路10は、所定時間(例え
ば2秒)が経過したのち、「着信履歴保存」の表示画面
をディスプレイ4に再度表示させ、このとき、新たに設
定した保存モードが「不在着信優先」の保存モードであ
ることを表示させる(図4中、画面5参照)。
【0054】また、ユーザが例えば上下左右のカーソル
キー3iを操作し、「通常着信優先」の保存モードを選
択し(図4中、画面6参照)、次いで、メニュー/決定
キー3gを操作すると、制御回路10は、その時点で設
定している「日付優先」の保存モードに代わって、新た
に選択された「通常着信優先」の保存モードを設定し、
「設定しました」の表示画面をディスプレイ4に表示さ
せる(図4中、画面7参照)。
【0055】そして、制御回路10は、所定時間(例え
ば2秒)が経過したのち、「着信履歴保存」の表示画面
をディスプレイ4に再度表示させ、このとき、新たに設
定した保存モードが「通常着信優先」の保存モードであ
ることを表示させる(図4中、画面8参照)。
【0056】これに対して、ユーザが「日付優先」の保
存モードを選択し(図4中、画面2参照)、次いで、メ
ニュー/決定キー3gを操作すると、制御回路10は、
その時点で設定している「日付優先」の保存モードを継
続して設定し、「設定しました」の表示画面をディスプ
レイ4に表示させる(図4中、画面9参照)。
【0057】そして、制御回路10は、所定時間(例え
ば2秒)が経過したのち、「着信履歴保存」の表示画面
をディスプレイ4に再度表示させ、このとき、保存モー
ドが「日付優先」の保存モードであることを表示させる
(図4中、画面10参照)。
【0058】以上のようにして、制御回路10は、ユー
ザがキーを操作することに応じて、「日付優先」の保存
モード、「不在着信優先」の保存モードおよび「通常着
信優先」の保存モードのうちのいずれかの保存モードを
選択して設定し、これ以降、設定した保存モードにした
がって、以下に説明する処理を実行する。
【0059】次に、図1は、着信が発生した際に、制御
回路10が実行する処理の内容をフローチャートにして
示している。尚、ここでは、前提として、メモリ16
は、保存可能な最大件数である20件の着信履歴データ
を保存しているものとする。
【0060】まず、制御回路10は、着信を検出する
と、ステップS1において「YES」と判定し、その時
点で設定している保存モードを判定する(ステップS
2)。
【0061】さて、ここで、制御回路10は、「日付優
先」の保存モードを設定していれば、メモリ16が保存
している20件の着信履歴データのうちの着信種別が通
常着信であるか不在着信であるかに拘らず着信日時が最
も古い着信履歴データを優先して削除し(ステップS
3)、新たに発生した着信に係る着信履歴データを保存
する(ステップS4)。
【0062】具体的には、制御回路10は、新たに着信
が発生すると、メモリ16が保存している20件の着信
履歴データが、例えば図5に示すように、通常着信の着
信履歴データおよび不在着信の着信履歴データが混在し
ている状況にあると、通常着信の着信履歴データおよび
不在着信の着信履歴データを区別することなく、着信日
時が最も古い着信履歴データ、つまり、着信日時が99
年11月18日、14時26分である20件目の着信履
歴データを優先して削除し、図6に示すように、新たに
発生した着信に係る着信履歴データとして着信日時が9
9年11月20日、12時35分である着信履歴データ
を1件目に保存する。
【0063】このように、ユーザが「日付優先」の保存
モードを選択して設定すると、着信種別が通常着信であ
るか不在着信であるかに拘らず、着信日時が最も古い着
信履歴データを優先して削除することにより、その結果
として、着信日時が新しい着信履歴データを優先して継
続して保存しておくことが可能になる。
【0064】これに対して、制御回路10は、「不在着
信優先」の保存モードを設定していれば、新たに発生し
た着信の着信種別を判定し(ステップS5)、次いで、
メモリ16が保存している20件の着信履歴データのう
ちに通常着信の着信履歴データが存在するか否かを判定
する(ステップS6,S7)。
【0065】さて、制御回路10は、新たに発生した着
信の着信種別が不在着信であり、且つ、メモリ16が保
存している20件の着信履歴データのうちに通常着信の
着信履歴データが存在していれば、ステップS6におい
て「YES」と判定し、着信日時が最も古い通常着信の
着信履歴データを優先して削除し(ステップS8)、新
たに発生した着信に係る着信履歴データを保存する(ス
テップS9)。
【0066】具体的には、制御回路10は、新たに着信
種別が不在着信の着信が発生すると、メモリ16が保存
している20件の着信履歴データが、上記した図5に示
すように、通常着信の着信履歴データおよび不在着信の
着信履歴データが混在している状況にあると、着信日時
が最も古い通常着信の着信履歴データ、つまり、着信日
時が99年11月18日、17時15分である18件目
の通常着信の着信履歴データを優先して削除し、図7に
示すように、新たに発生した着信に係る着信履歴データ
として着信日時が99年11月20日、12時35分で
ある不在着信の着信履歴データを1件目に保存する。
【0067】また、制御回路10は、新たに発生した着
信の着信種別が不在着信であり、且つ、メモリ16が保
存している20件の着信履歴データのうちに通常着信の
着信履歴データが存在してなく、つまり、20件の着信
履歴データが全て不在着信の着信履歴データであれば、
ステップS6において「NO」と判定し、着信日時が最
も古い不在着信の着信履歴データを優先して削除し(ス
テップS10)、新たに発生した着信に係る着信履歴デ
ータを保存する(ステップS11)。
【0068】具体的には、制御回路10は、新たに着信
種別が不在着信の着信が発生すると、メモリ16が保存
している20件の着信履歴データが、例えば図8に示す
ように、不在着信の着信履歴データのみの状況にある
と、着信日時が最も古い不在着信の着信履歴データ、つ
まり、着信日時が99年11月18日、14時26分で
ある20件目の不在着信の着信履歴データを優先して削
除し、図9に示すように、新たに発生した着信に係る着
信履歴データとして着信日時が99年11月20日、1
2時35分である不在着信の着信履歴データを1件目に
保存する。
【0069】また、制御回路10は、新たに発生した着
信の着信種別が通常着信であり、且つ、メモリ16が保
存している20件の着信履歴データのうちに通常着信の
着信履歴データが存在していれば、ステップS7におい
て「YES」と判定し、着信日時が最も古い通常着信の
着信履歴データを優先して削除し(ステップS8)、新
たに発生した着信に係る着信履歴データを保存する(ス
テップS9)。
【0070】具体的には、制御回路10は、新たに着信
種別が通常着信の着信が発生すると、メモリ16が保存
している20件の着信履歴データが、上記した図5に示
すように、通常着信の着信履歴データおよび不在着信の
着信履歴データが混在している状況にあると、着信日時
が最も古い通常着信の着信履歴データ、つまり、着信日
時が99年11月18日、17時15分である18件目
の通常着信の着信履歴データを優先して削除し、図10
に示すように、新たに発生した着信に係る着信履歴デー
タとして着信日時が99年11月20日、12時35分
である通常着信の着信履歴データを1件目に保存する。
【0071】そして、制御回路10は、新たに発生した
着信の着信種別が通常着信であり、且つ、メモリ16が
保存している20件の着信履歴データのうちに通常着信
の着信履歴データが存在してなく、つまり、20件の着
信履歴データが全て不在着信の着信履歴データであれ
ば、ステップS7において「NO」と判定し、これ以
降、いずれの着信履歴データを削除する処理を実行する
ことなく、処理を終了する。
【0072】このように、ユーザが「不在着信優先」の
保存モードを選択して設定すると、通常着信の着信履歴
データおよび不在着信の着信履歴データが混在して保存
されていれば、着信日時が最も古い通常着信の着信履歴
データを優先して削除することにより、その結果とし
て、着信日時が新しい不在着信の着信履歴データを優先
して継続して保存しておくことが可能になる。
【0073】また、通常着信の着信履歴データが保存さ
れてなく、不在着信の着信履歴データのみが保存されて
いても、着信日時が最も古い不在着信の着信履歴データ
を優先して削除することにより、その結果として、着信
日時が新しい不在着信の着信履歴データを優先して継続
して保存しておくことが可能になり、しかも、新たに発
生した不在着信の着信履歴データを保存しない状況を回
避し、新たに発生した不在着信の着信履歴データを確実
に保存することが可能になる。
【0074】これに対して、制御回路10は、「通常着
信優先」の保存モードを設定していれば、新たに発生し
た着信の着信種別を判定し(ステップS12)、次い
で、メモリ16が保存している20件の着信履歴データ
のうちに不在着信の着信履歴データが存在するか否かを
判定する(ステップS13,S14)。
【0075】さて、制御回路10は、新たに発生した着
信の着信種別が通常着信であり、且つ、メモリ16が保
存している20件の着信履歴データのうちに不在着信の
着信履歴データが存在していれば、ステップS13にお
いて「YES」と判定し、着信日時が最も古い不在着信
の着信履歴データを優先して削除し(ステップS1
5)、新たに発生した着信に係る着信履歴データを保存
する(ステップS16)。
【0076】具体的には、制御回路10は、新たに着信
種別が通常着信の着信が発生すると、メモリ16が保存
している20件の着信履歴データが、上記した図5に示
すように、通常着信の着信履歴データおよび不在着信の
着信履歴データが混在している状況にあると、着信日時
が最も古い不在着信の着信履歴データ、つまり、着信日
時が99年11月18日、14時26分である20件目
の不在着信の着信履歴データを優先して削除し、図11
に示すように、新たに発生した着信に係る着信履歴デー
タとして着信日時が99年11月20日、12時35分
である通常着信の着信履歴データを1件目に保存する。
【0077】また、制御回路10は、新たに発生した着
信の着信種別が通常着信であり、且つ、メモリ16が保
存している20件の着信履歴データのうちに不在着信の
着信履歴データが存在してなく、つまり、20件の着信
履歴データが全て通常着信の着信履歴データであれば、
ステップS13において「NO」と判定し、着信日時が
最も古い通常着信の着信履歴データを優先して削除し
(ステップS17)、新たに発生した着信に係る着信履
歴データを保存する(ステップS18)。
【0078】具体的には、制御回路10は、新たに着信
種別が通常着信の着信が発生すると、メモリ16が保存
している20件の着信履歴データが、例えば図12に示
すように、通常着信の着信履歴データのみの状況にある
と、着信日時が最も古い通常着信の着信履歴データ、つ
まり、着信日時が99年11月18日、14時26分で
ある20件目の通常着信の着信履歴データを優先して削
除し、図13に示すように、新たに発生した着信に係る
着信履歴データとして着信日時が99年11月20日、
12時35分である通常着信の着信履歴データを1件目
に保存する。
【0079】また、制御回路10は、新たに発生した着
信の着信種別が不在着信であり、且つ、メモリ16が保
存している20件の着信履歴データのうちに通常着信の
着信履歴データが存在していれば、ステップS14にお
いて「YES」と判定し、着信日時が最も古い不在着信
の着信履歴データを優先して削除し(ステップS1
5)、新たに発生した着信に係る着信履歴データを保存
する(ステップS16)。
【0080】具体的には、制御回路10は、新たに着信
種別が不在着信の着信が発生すると、メモリ16が保存
している20件の着信履歴データが、上記した図5に示
すように、通常着信の着信履歴データおよび不在着信の
着信履歴データが混在している状況にあると、着信日時
が最も古い不在着信の着信履歴データ、つまり、着信日
時が99年11月18日、14時26分である20件目
の不在着信の着信履歴データを優先して削除し、図14
に示すように、新たに発生した着信に係る着信履歴デー
タとして着信日時が99年11月20日、12時35分
である不在着信の着信履歴データを1件目に保存する。
【0081】そして、制御回路10は、新たに発生した
着信の着信種別が不在着信であり、且つ、メモリ16が
保存している20件の着信履歴データのうちに不在着信
の着信履歴データが存在してなく、つまり、20件の着
信履歴データが全て通常着信の着信履歴データであれ
ば、ステップS14において「NO」と判定し、これ以
降、いずれの着信履歴データを削除する処理を実行する
ことなく、処理を終了する。
【0082】このように、ユーザが「通常着信優先」の
保存モードを選択して設定すると、不在着信の着信履歴
データおよび通常着信の着信履歴データが混在して保存
されていれば、着信日時が最も古い不在着信の着信履歴
データを優先して削除することにより、その結果とし
て、着信日時が新しい通常着信の着信履歴データを優先
して継続して保存しておくことが可能になる。
【0083】また、不在着信の着信履歴データが保存さ
れてなく、通常着信の着信履歴データのみが保存されて
いても、着信日時が最も古い通常着信の着信履歴データ
を優先して削除することにより、その結果として、着信
日時が新しい通常着信の着信履歴データを優先して継続
して保存しておくことが可能になり、しかも、新たに発
生した通常着信の着信履歴データを保存しない状況を回
避し、新たに発生した通常着信の着信履歴データを確実
に保存することが可能になる。
【0084】ところで、以上は、制御回路10が「日付
優先」の保存モード、「不在着信優先」の保存モードお
よび「通常着信優先」の保存モードのうちのいずれかの
保存モードを選択して設定し、設定した保存モードにし
たがって処理を実行する構成を説明したものであるが、
これに限らず、いずれかの保存モードを固定する構成も
可能である。
【0085】また、通常着信の着信履歴データを優先し
て削除する処理および不在着信の着信履歴データを優先
して削除する処理に優先順位を付して、優先順位にした
がって処理を実行する構成も可能である。以下、通常着
信の着信履歴データを優先して削除する処理および不在
着信の着信履歴データを優先して削除する処理に優先順
位を付した処理について、図15および図16を参照し
て説明する。
【0086】すなわち、制御回路10は、通常着信の着
信履歴データを優先して削除する処理の優先順位を第1
位に設定し、不在着信の着信履歴データを優先して削除
する処理の優先順位を第2位に設定している場合には、
図15にフローチャートとして示す処理を実行する。
尚、ここでも、前提として、メモリ16は、保存可能な
最大件数である20件の着信履歴データを保存している
ものとする。
【0087】まず、制御回路10は、着信を検出する
と、ステップS21において「YES」と判定し、メモ
リ16が保存している20件の着信履歴データのうちに
通常着信の着信履歴データが存在するか否かを判定する
(ステップS22)。
【0088】さて、制御回路10は、メモリ16が保存
している20件の着信履歴データのうちに通常着信の着
信履歴データが存在していれば、ステップS22におい
て「YES」と判定し、着信日時が最も古い通常着信の
着信履歴データを優先して削除し(ステップS23)、
新たに発生した着信に係る着信履歴データを保存する
(ステップS24)。
【0089】これに対して、制御回路10は、メモリ1
6が保存している20件の着信履歴データのうちに通常
着信の着信履歴データが存在してなく、つまり、20件
の着信履歴データが全て不在着信の着信履歴データであ
れば、ステップS22において「NO」と判定し、着信
日時が最も古い不在着信の着信履歴データを優先して削
除し(ステップS25)、新たに発生した着信に係る着
信履歴データを保存する(ステップS26)。
【0090】このように、通常着信の着信履歴データを
優先して削除する処理の優先順位を第1位に設定し、不
在着信の着信履歴データを優先して削除する処理の優先
順位を第2位に設定すると、通常着信の着信履歴データ
および不在着信の着信履歴データが混在して保存されて
いれば、新たに発生した着信の着信種別に拘らず、着信
日時が最も古い通常着信の着信履歴データを優先して削
除することにより、その結果として、着信日時が新しい
不在着信の着信履歴データを優先して継続して保存して
おくことが可能になる。
【0091】また、通常着信の着信履歴データが保存さ
れてなく、不在着信の着信履歴データのみが保存されて
いても、着信日時が最も古い不在着信の着信履歴データ
を優先して削除することにより、その結果として、着信
日時が新しい不在着信の着信履歴データを優先して継続
して保存しておくことが可能になり、しかも、新たに発
生した着信の着信履歴データを保存しない状況を回避
し、新たに発生した着信の着信履歴データを確実に保存
することが可能になる。
【0092】また、これとは逆に、制御回路10は、不
在着信の着信履歴データを優先して削除する処理の優先
順位を第1位に設定し、通常着信の着信履歴データを優
先して削除する処理の優先順位を第2位に設定している
場合には、図16にフローチャートとして示す処理を実
行する。
【0093】まず、制御回路10は、着信を検出する
と、ステップS31において「YES」と判定し、メモ
リ16が保存している20件の着信履歴データのうちに
不在着信の着信履歴データが存在するか否かを判定する
(ステップS32)。
【0094】さて、制御回路10は、メモリ16が保存
している20件の着信履歴データのうちに不在着信の着
信履歴データが存在していれば、ステップS32におい
て「YES」と判定し、着信日時が最も古い不在着信の
着信履歴データを優先して削除し(ステップS33)、
新たに発生した着信に係る着信履歴データを保存する
(ステップS34)。
【0095】これに対して、制御回路10は、メモリ1
6が保存している20件の着信履歴データのうちに不在
着信の着信履歴データが存在してなく、つまり、20件
の着信履歴データが全て通常着信の着信履歴データであ
れば、ステップS32において「NO」と判定し、着信
日時が最も古い通常着信の着信履歴データを優先して削
除し(ステップS35)、新たに発生した着信に係る着
信履歴データを保存する(ステップS36)。
【0096】このように、不在着信の着信履歴データを
優先して削除する処理の優先順位を第1位に設定し、通
常着信の着信履歴データを優先して削除する処理の優先
順位を第2位に設定すると、通常着信の着信履歴データ
および不在着信の着信履歴データが混在して保存されて
いれば、新たに発生した着信の着信種別に拘らず、着信
日時が最も古い不在着信の着信履歴データを優先して削
除することにより、その結果として、着信日時が新しい
通常着信の着信履歴データを優先して継続して保存して
おくことが可能になる。
【0097】また、不在着信の着信履歴データが保存さ
れてなく、通常着信の着信履歴データのみが保存されて
いても、着信日時が最も古い通常着信の着信履歴データ
を優先して削除することにより、その結果として、着信
日時が新しい通常着信の着信履歴データを優先して継続
して保存しておくことが可能になり、しかも、新たに発
生した着信の着信履歴データを保存しない状況を回避
し、新たに発生した着信の着信履歴データを確実に保存
することが可能になる。
【0098】以上に説明したように本実施例によれば、
ユーザが「不在着信優先」の保存モードを選択して設定
すると、着信日時が最も古い通常着信の着信履歴データ
を優先して削除し、これに対して、ユーザが「通常着信
優先」の保存モードを選択して設定すると、着信日時が
最も古い不在着信の着信履歴データを優先して削除する
ように構成した。したがって、「不在着信優先」の保存
モードおよび「通常着信優先」の保存モードのうちのい
ずれかを選択して設定することにより、着信日時が新し
い不在着信の着信履歴データおよび着信日時が新しい通
常着信の着信履歴データのうちのいずれかの着信履歴デ
ータを優先して継続して保存しておくことができ、使い
勝手の向上を図ることができる。
【0099】また、ユーザが「日時優先」の保存モード
を選択して設定すると、通常着信であるか不在着信であ
るかに拘らず着信日時が最も古い着信履歴データを優先
して削除するように構成した。したがって、「日時優
先」の保存モードを選択して設定することにより、通常
着信であるか不在着信であるかに拘らず着信日時が新し
い着信履歴データを優先して継続して保存しておくこと
ができ、使い勝手の向上をさらに図ることができる。
【0100】また、ユーザが「不在着信優先」の保存モ
ードを選択して設定している状態において、新たに不在
着信の着信が発生し、不在着信の着信履歴データのみ保
存している状況であっても、着信日時が最も古い不在着
信の着信履歴データを優先して削除するように構成し
た。したがって、着信日時が新しい不在着信の着信履歴
データを優先して継続して保存しておくことができ、し
かも、新たな不在着信の着信履歴データを確実に保存す
ることができる。
【0101】また、これとは逆に、ユーザが「通常着信
優先」の保存モードを選択して設定している状態におい
て、新たに通常着信の着信が発生し、通常着信の着信履
歴データのみ保存している状況であっても、着信日時が
最も古い通常着信の着信履歴データを優先して削除する
ように構成した。したがって、着信日時が新しい通常着
信の着信履歴データを優先して継続して保存しておくこ
とができ、しかも、新たな通常着信の着信履歴データを
確実に保存することができる。
【0102】また、通常着信の着信履歴データを優先し
て削除する処理の優先順位を第1位に設定し、不在着信
の着信履歴データを優先して削除する処理の優先順位を
第2位に設定すると、通常着信の着信履歴データおよび
不在着信の着信履歴データを混在して保存している状況
であれば、新たに発生した着信の着信種別に拘らず、着
信日時が最も古い通常着信の着信履歴データを優先して
削除するように構成した。したがって、着信日時が新し
い不在着信の着信履歴データを優先して継続して保存し
ておくことができる。
【0103】一方、この場合に、不在着信の着信履歴デ
ータのみ保存している状況であれば、着信日時が最も古
い不在着信の着信履歴データを優先して削除するように
構成した。したがって、着信日時が新しい不在着信の着
信履歴データを優先して継続して保存しておくことがで
き、しかも、新たな着信履歴データを保存しない状況を
回避でき、新たな着信履歴データを確実に保存すること
ができる。
【0104】また、不在着信の着信履歴データを優先し
て削除する処理の優先順位を第1位に設定し、通常着信
の着信履歴データを優先して削除する処理の優先順位を
第2位に設定すると、通常着信の着信履歴データおよび
不在着信の着信履歴データを混在して保存している状況
であれば、新たに発生した着信の着信種別に拘らず、着
信日時が最も古い不在着信の着信履歴データを優先して
削除するように構成した。したがって、着信日時が新し
い通常着信の着信履歴データを優先して継続して保存し
ておくことができる。
【0105】一方、この場合に、通常着信の着信履歴デ
ータのみ保存している状況であれば、着信日時が最も古
い通常着信の着信履歴データを優先して削除するように
構成した。したがって、着信日時が新しい通常着信の着
信履歴データを優先して継続して保存しておくことがで
き、しかも、新たな着信履歴データを保存しない状況を
回避でき、新たな着信履歴データを確実に保存すること
ができる。
【0106】本発明は、上記した実施例にのみ限定され
るものでなく、次のように変形または拡張することがで
きる。通信端末としては、携帯電話機に限らず、着信履
歴機能を備えたものであれば、例えばPDA(Personal
Digital Assistant)などの他のものであっても良い。
キーの操作手順は、他の手順であっても良い。メモリが
保存可能な着信履歴データの最大件数は、20件に限ら
ず、他の件数であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の制御内容を示すフローチャ
ート
【図2】外観斜視図
【図3】電気的な構成を示す機能ブロック図
【図4】ディスプレイにおける表示画面の遷移を示す図
【図5】着信履歴データを示す図
【図6】図5相当図
【図7】図5相当図
【図8】図5相当図
【図9】図5相当図
【図10】図5相当図
【図11】図5相当図
【図12】図5相当図
【図13】図5相当図
【図14】図5相当図
【図15】図1相当図
【図16】図1相当図
【符号の説明】 図面中、1は携帯電話機(通信端末)、3はキーパッド
(削除方法指定手段)、10は制御回路(制御手段)、
16はメモリ(着信履歴データ保存手段)である。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の着信履歴データを保存可能な着信
    履歴データ保存手段と、 この着信履歴データ保存手段が保存している着信履歴デ
    ータの件数が保存可能な最大件数に達している状況にお
    いて他の着信が発生したときに、前記着信履歴データ保
    存手段が保存している着信履歴データのうちのいずれか
    の着信履歴データを削除し、前記他の着信に係る着信履
    歴データを前記着信履歴データ保存手段に保存可能な制
    御手段とを備えた通信端末において、 少なくとも前記着信履歴データ保存手段が保存している
    着信履歴データのうちの通常着信の着信履歴データを優
    先して削除する方法および前記着信履歴データ保存手段
    が保存している着信履歴データのうちの不在着信の着信
    履歴データを優先して削除する方法のうちのいずれかの
    方法を指定可能な削除方法指定手段を備え、 前記制御手段は、前記削除方法指定手段が指定した方法
    に基づいて前記着信履歴データ保存手段が保存している
    着信履歴データのうちの削除する着信履歴データを決定
    し、その決定した着信履歴データを削除することを特徴
    とする通信端末。
  2. 【請求項2】 前記削除方法指定手段は、少なくとも前
    記着信履歴データ保存手段が保存している着信履歴デー
    タのうちの着信日時が最も古い通常着信の着信履歴デー
    タを優先して削除する方法および前記着信履歴データ保
    存手段が保存している着信履歴データのうちの着信日時
    が最も古い不在着信の着信履歴データを優先して削除す
    る方法のうちのいずれかの方法を指定可能に構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の通信端末。
  3. 【請求項3】 前記削除方法指定手段は、少なくとも前
    記着信履歴データ保存手段が保存している着信履歴デー
    タのうちの着信日時が最も古い通常着信の着信履歴デー
    タを優先して削除する方法、前記着信履歴データ保存手
    段が保存している着信履歴データのうちの着信日時が最
    も古い不在着信の着信履歴データを優先して削除する方
    法および前記着信履歴データ保存手段が保存している着
    信履歴データのうちの着信日時が最も古い通常着信或い
    は不在着信の着信履歴データを優先して削除する方法の
    うちのいずれかの方法を指定可能に構成されていること
    を特徴とする請求項1記載の通信端末。
  4. 【請求項4】 複数の着信履歴データを保存可能な着信
    履歴データ保存手段と、 この着信履歴データ保存手段が保存している着信履歴デ
    ータの件数が保存可能な最大件数に達している状況にお
    いて他の着信が発生したときに、前記着信履歴データ保
    存手段が保存している着信履歴データのうちのいずれか
    の着信履歴データを削除し、前記他の着信に係る着信履
    歴データを前記着信履歴データ保存手段に保存可能な制
    御手段とを備えた通信端末において、 前記制御手段は、前記着信履歴データ保存手段が保存し
    ている着信履歴データのうちの通常着信の着信履歴デー
    タを優先して削除することを特徴とする通信端末。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記着信履歴データ保
    存手段が保存している着信履歴データのうちで着信日時
    が最も古い通常着信の着信履歴データを優先して削除す
    ることを特徴とする請求項4記載の通信端末。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、発生した他の着信が不
    在着信であって、前記着信履歴データ保存手段が保存し
    ている着信履歴データが全て不在着信の着信履歴データ
    であるときには、着信日時が最も古い不在着信の着信履
    歴データを優先して削除することを特徴とする請求項4
    または5記載の通信端末。
  7. 【請求項7】 複数の着信履歴データを保存可能な着信
    履歴データ保存手段と、 この着信履歴データ保存手段が保存している着信履歴デ
    ータの件数が保存可能な最大件数に達している状況にお
    いて他の着信が発生したときに、前記着信履歴データ保
    存手段が保存している着信履歴データのうちのいずれか
    の着信履歴データを削除し、前記他の着信に係る着信履
    歴データを前記着信履歴データ保存手段に保存可能な制
    御手段とを備えた通信端末において、 前記制御手段は、前記着信履歴データ保存手段が保存し
    ている着信履歴データのうちの不在着信の着信履歴デー
    タを優先して削除することを特徴とする通信端末。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記着信履歴データ保
    存手段が保存している着信履歴データのうちの着信日時
    が最も古い不在着信の着信履歴データを優先して削除す
    ることを特徴とする請求項7記載の通信端末。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、発生した他の着信が通
    常着信であって、前記着信履歴データ保存手段が保存し
    ている着信履歴データが全て通常着信の着信履歴データ
    であるときには、着信日時が最も古い通常着信の着信履
    歴データを優先して削除することを特徴とする請求項7
    または8記載の通信端末。
  10. 【請求項10】 複数の着信履歴データを保存可能な着
    信履歴データ保存手段と、 この着信履歴データ保存手段が保存している着信履歴デ
    ータの件数が保存可能な最大件数に達している状況にお
    いて他の着信が発生したときに、前記着信履歴データ保
    存手段が保存している着信履歴データのうちのいずれか
    の着信履歴データを削除し、前記他の着信に係る着信履
    歴データを前記着信履歴データ保存手段に保存可能な制
    御手段とを備えた通信端末において、 前記制御手段は、前記着信履歴データ保存手段が保存し
    ている着信履歴データのうちに通常着信の着信履歴デー
    タが存在しているときには、着信日時が最も古い通常着
    信の着信履歴データを優先して削除し、前記着信履歴デ
    ータ保存手段が保存している着信履歴データが全て不在
    着信の着信履歴データであるときには、着信日時が最も
    古い不在着信の着信履歴データを優先して削除すること
    を特徴とする通信端末。
  11. 【請求項11】 複数の着信履歴データを保存可能な着
    信履歴データ保存手段と、 この着信履歴データ保存手段が保存している着信履歴デ
    ータの件数が保存可能な最大件数に達している状況にお
    いて他の着信が発生したときに、前記着信履歴データ保
    存手段が保存している着信履歴データのうちのいずれか
    の着信履歴データを削除し、前記他の着信に係る着信履
    歴データを前記着信履歴データ保存手段に保存可能な制
    御手段とを備えた通信端末において、 前記制御手段は、前記着信履歴データ保存手段が保存し
    ている着信履歴データのうちに不在着信の着信履歴デー
    タが存在しているときには、着信日時が最も古い不在着
    信の着信履歴データを優先して削除し、前記着信履歴デ
    ータ保存手段が保存している着信履歴データが全て通常
    着信の着信履歴データであるときには、着信日時が最も
    古い通常着信の着信履歴データを優先して削除すること
    を特徴とする通信端末。
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