JP2001111147A - 集光装置 - Google Patents

集光装置

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JP2001111147A
JP2001111147A JP28566799A JP28566799A JP2001111147A JP 2001111147 A JP2001111147 A JP 2001111147A JP 28566799 A JP28566799 A JP 28566799A JP 28566799 A JP28566799 A JP 28566799A JP 2001111147 A JP2001111147 A JP 2001111147A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体レーザアレイ又は半導体レーザアレイ
スタック等から発せられたレーザ光を容易にかつ効率よ
く集光することができる集光装置を提供する。 【解決手段】 集光装置11は、半導体レーザアレイス
タック23と、シリンドリカルレンズスタック25と、
第1のプリズム43と、第2のプリズム45と、集光レ
ンズ61とから構成される。半導体レーザアレイスタッ
ク23から出射され、平行化された縦長又は横長の断面
形状を有する光束は、第1のプリズム43によって2つ
の光束に分割される。一方の光束は、他方の光束と隣接
するように第2のプリズム45によって反射される。こ
のようにして並べ替えられた光束は断面形状の縦横比が
1に近づくため、簡単な集光レンズ61によって固体レ
ーザ71のロッド内に効率よく集光することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は集光装置に関し、特
に固体レーザの励起に好適に用いられる集光装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】固体レーザ装置は、高効率、長寿命及び
小型化を図ることができ、最近注目を集めている。固体
レーザを励起するための励起光源は高出力であることが
要求されるため、一般には、活性層をいくつかの単一モ
ードストライプに分割したアレイ構造を有する半導体レ
ーザアレイ、又はその半導体レーザアレイをスタック状
に積層した半導体レーザアレイスタックが用いられる。
【0003】また、半導体レーザを励起光源とした固体
レーザにおいては、固体レーザの光軸方向から光励起さ
せる端面励起方式を用いることによって、固体レーザの
出力パターン及び効率を向上できることが知られてい
る。そのため、固体レーザの励起に用いる半導体レーザ
アレイ又は半導体レーザアレイスタックの集光装置にお
いては、出射されたレーザ光を効率よく固体レーザのロ
ッド内に集光することが重要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、半導体
レーザアレイ又は半導体レーザアレイスタックを高出力
化する場合には、放熱特性等に関する制約上、半導体レ
ーザアレイ又は半導体レーザアレイスタックを縦長又は
横長の長方形とせざるを得ない。そのため、これらから
出射される光束の断面形状も長方形又はそれに近い長尺
な形状になり、固体レーザのロッド内に効率よく集光す
ることが困難になる。また、光束の長辺をカバーするた
めには、集光のための凸レンズを光束の面積に比較して
必要以上に大きくしなければならないという不便が生じ
る。
【0005】一方、光束の断面形状の縦横比を1に近づ
ける(すなわち、断面形状を正方形に近づける)ために
集光レンズの形状を特別に加工することも考えられる
が、加工は極めて困難であり、多大なコストを要する。
【0006】そこで本発明は、かかる課題を解決するた
めに、半導体レーザアレイ又は半導体レーザアレイスタ
ック等から出射された光束を容易にかつ効率よく集光す
ることができる集光装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による集光装置
は、一方の長さがそれと垂直な他方の長さより長い断面
形状を有する平行光束を出射する光源と、平行光束の光
路上に配置され、平行光束を第1の方向に進行する第1
の光束と第2の方向に進行する第2の光束とに分割して
反射する第1の反射手段、並びに、第2の方向に反射さ
れた第2の光束の光路上に配置され、第2の光束を第1
の光束に平行かつ隣接するように第1の方向に反射させ
る第2の反射手段を有する光学系と、第1の方向に反射
された第1の光束及び第2の光束の光路上に配置され、
第1の光束及び第2の光束を一括して集光する集光手段
とを備えることを特徴とする。この装置によれば、光源
から出射された長尺な光束は、第1の反射手段及び第2
の反射手段による分割及び並べ替えによって断面形状の
縦横比が1に近づくため、簡単な集光手段によって容易
にかつ効率よく集光することができる。
【0008】第1の方向及び第2の方向は、互いに反対
方向であり、平行光束が第1の反射手段に入射する方向
は、第1の方向及び第2の方向に直交する方向であるこ
とが好ましい。この場合、光学系等の形状又は配置を簡
素化することができる。第1の反射手段及び第2の反射
手段は、プリズムであることが好ましい。この場合、各
反射手段は1つのプリズムで足りるため、反射手段を容
易にすることができる。また、第2の反射手段の位置を
調整する位置調整手段をさらに備えることも好ましい。
この場合、第2の光束の反射位置を調整することができ
るため、光源の交換時等においても形成される光束の形
状を容易に最適化することができる。
【0009】光源は、半導体レーザアレイと、半導体レ
ーザアレイの光出射面に対して平行に配置されたシリン
ドリカルレンズとから構成されることが好ましい。ある
いは、複数の半導体レーザアレイがスタック状に配置さ
れた半導体レーザアレイスタックと、各半導体レーザア
レイの光出射面に対してそれぞれ平行に複数のシリンド
リカルレンズがスタック状に配置されたシリンドリカル
レンズスタックとから構成されることも好ましい。これ
らの場合、高い出力の光を集光することができるため、
固体レーザの端面励起等に好適に用いることができる。
また、半導体レーザアレイから出射された発散角の大き
なレーザ光をシリンドリカルレンズで集光することによ
って平行光束を生成することができる。
【0010】光学系は、第1の反射手段及び第2の反射
手段を複数組有することも好ましい。この場合、光束の
分割及び並び替えを複数回行なうことによって、極端に
縦長又は横長の光束であっても断面形状の縦横比を1に
近づけることができる。
【0011】光源及び光学系を複数組備えることも好ま
しい。これによって、より高い出力の光を集光すること
ができる。この場合には、複数組の光源及び光学系によ
って形成された複数の光束を互いに平行かつ隣接するよ
うに反射させる1以上の反射手段をさらに備えることが
好ましい。このようにすれば、複数の光束を効率よく集
光することができる。またこの場合には、複数組の光源
及び光学系によって形成された複数の光束のうちの1以
上の光束について偏光方向を回転する1以上の偏光回転
手段をさらに備えることも好ましい。このようにすれ
ば、集光される光束の密度を向上することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明による集光装置を固
体レーザの励起光源として用いる実施形態について図面
を参照して説明する。なお、同一又は相当部分には同一
の符号を付し、重複する説明は省略する。また、光の進
行方向等を考慮して、固体レーザの端面に入射する光の
進行方向をx軸正方向(すなわち、固体レーザの端面が
面する方向をx軸負方向)、固体レーザの端面に向かっ
て左方向をy軸正方向、固体レーザの端面に向かって上
方向をz軸正方向とする右手系の直交座標を用いて説明
する。
【0013】図1は、本発明の第1の実施形態による集
光装置11と、集光装置11を励起光源とする固体レー
ザ71とを示す斜視図であり、図2及び図3は、それぞ
れ本発明の第1の実施形態による集光装置11と、集光
装置11を励起光源とする固体レーザ71とをz軸正方
向から見た構成図及びy軸負方向から見た構成図であ
る。本実施形態による集光装置11は、半導体レーザア
レイスタック(LDアレイスタック)23及びシリンド
リカルレンズスタック25からなる光源21と、第1の
プリズム43及び第2のプリズム45のプリズム対から
なる光学系41と、集光レンズ61とから構成される。
【0014】LDアレイスタック23は、発光スポット
がx軸方向に配列された半導体レーザアレイ(LDアレ
イ)27をz軸方向に複数層(本実施形態においては4
層)積層した構造であり、光出射面をy軸負方向に向け
て配置されている。シリンドリカルレンズスタック25
は、LDアレイ27と同数(本実施形態においては4
層)のx軸方向を長手方向とするシリンドリカルレンズ
29がz軸方向に配列された構造であり、LDアレイス
タック23の光出射面側(y軸負方向側)近傍に設置さ
れる。各シリンドリカルレンズ29は、各LDアレイ2
7に対して平行に位置する。
【0015】第1のプリズム43は、底面が直角二等辺
三角形であり、底面の斜辺の長さがLDアレイスタック
23のx軸方向の長さとほぼ等しい三角柱状の直角プリ
ズムであり、側面には全反射コートが施されている。こ
のプリズム43は、底面の斜辺をx軸に平行とし、底面
の直角部分をy軸正方向に向けて、シリンドリカルレン
ズスタック25のy軸負方向に配置されている。また、
第2のプリズム45は、底面が直角二等辺三角形であ
り、高さがプリズム43の底面における直角の頂点から
斜辺へおろした垂線の長さとほぼ等しい三角柱状の直角
プリズムであり、入射面(すなわち、斜辺を有する側
面)には反射防止コートが施され、全反射面(すなわ
ち、斜辺を有さない2つの側面)には高反射コートが施
されている。このプリズム45は、底面の斜辺をz軸に
平行とし、底面の直角部分をx軸負方向に向けて、プリ
ズム43のx軸負方向に配置されている。
【0016】集光レンズ61は簡単な凸レンズであり、
プリズム43のx軸正方向にy−z平面に対して平行に
配置されている。また、本実施形態による集光装置11
の励起対象である固体レーザ(本実施形態においては、
Nd−YAGロッド)71は、端面73をx軸負方向と
して集光レンズ61のx軸正方向に配置されている。集
光レンズ61は、固体レーザ71のロッド内に焦点を有
している。
【0017】次に、本実施形態による集光装置11の作
用について説明する。まず、LDアレイスタック23の
各LDアレイ27の光出射面からy軸負方向にレーザ光
が出射される。LDアレイスタック23から出射された
レーザ光は発散角が大きいため、出射直後にシリンドリ
カルレンズスタック25の各シリンドリカルレンズ29
によって平行化される。平行化された光束81の図1に
おけるA−A断面の形状は、図4に示されるようなx軸
方向:z軸方向=4:1の長方形になっている。
【0018】この光束81は、プリズム43の斜辺を有
しない2つの側面に反射されて、x軸正方向へ進行する
光束83と、x軸負方向へ進行する光束85とに分割さ
れる。光束83の図1におけるB−B断面及び光束85
の図1におけるC−C断面の形状は、それぞれ図5及び
図6に示されるようなy軸方向:z軸方向=2:1の長
方形になっている。
【0019】プリズム43に反射されてx軸負方向へ進
行する光束85は、プリズム45の入射面から入射して
1つの全反射面に反射されてz軸正方向へ進行し、さら
に他の全反射面に反射されてx軸正方向へと進行する。
この光束85はプリズム43の上を(すなわち、z軸正
方向外側を)x軸正方向へと通過し、光束83のz軸正
方向側に平行に隣接して再度光束81を形成する。この
光束81の図1におけるD−D断面の形状は、図7に示
されるようなy軸方向:z軸方向=1:1の正方形にな
っている。このように正方形に並べ替えられた光束81
は、集光レンズ61によって固体レーザ71のロッド内
に集光される。光束81の図1における端面73近傍の
E−E断面の形状は、図8に示されるような高密度の正
方形になっている。
【0020】本実施形態においては、上記のように、断
面形状が長方形の光束を簡単なプリズムによって断面が
正方形の光束に並び替え、簡単な集光レンズを用いて容
易にかつ効率よく集光することができる。
【0021】図9は、本発明の第2の実施形態による集
光装置12と、集光装置12を励起光源とする固体レー
ザ71とを示す斜視図であり、図10は、本発明の第2
の実施形態による集光装置12と、集光装置12を励起
光源とする固体レーザ71とをy軸負方向から見た構成
図である。本実施形態による集光装置12は、第1の実
施形態による集光装置11に対して、プリズム45の位
置をz軸方向に平行移動させることができる位置調整手
段75が付加されている。
【0022】本実施形態においては、図10中二点鎖線
で示されるように、位置調整手段75を用いてプリズム
45の位置をz軸方向に移動することによって、x軸正
方向へ進行する光束85をz軸方向に移動させることが
できる。そのため、光束83及び光束85のz軸方向の
間隔を調整することができ、光束81の図9におけるF
−F断面の形状を図11に示されるように最適化するこ
とが可能になる。
【0023】図12は、本発明の第3の実施形態による
集光装置13と、集光装置13を励起光源とする固体レ
ーザ71とをy軸負方向から見た構成図である。本実施
形態による集光装置13は、第2の実施形態による集光
装置12と同様に位置調整手段75が付加されている
が、本実施形態における位置調整手段75は、y軸に平
行な回転軸に対してプリズム45を回転させることがで
きる手段である。
【0024】本実施形態においては、図12中二点鎖線
で示されるように、位置調整手段75を用いてプリズム
45を所定の角度αだけ回転することによって、x軸正
方向へ進行する光束85をz軸方向に移動させることが
できる。そのため、第2の実施形態による集光装置12
と同様に光束81の断面形状を最適化することが可能と
なる。
【0025】図13は、本発明の第4の実施形態による
集光装置14と、集光装置14を励起光源とする固体レ
ーザ71とを示す斜視図であり、図14は、本発明の第
4の実施形態による集光装置14と、集光装置14を励
起光源とする固体レーザ71とをz軸正方向からみた構
成図である。本実施形態による集光装置14において
は、断面形状が極端に横長の光束を発するLDアレイス
タック23を用いるため、光学系41にはプリズム対
(第3のプリズム47及び第4のプリズム49)がさら
に一組追加され、プリズム対による光束の並べ替えが連
続的に2回行なわれる。
【0026】LDアレイスタック23及びシリンドリカ
ルレンズスタック25からなる光源21は、各LDアレ
イ27及び各シリンドリカルレンズ29の長手方向をy
軸方向として、光出射面をx軸正方向に向けて配置され
る。また、第1のプリズム43はシリンドリカルレンズ
スタック23のx軸正方向に、第2のプリズム45はプ
リズム43のy軸負方向にそれぞれ配置される。
【0027】第3のプリズム47は、底面が直角二等辺
三角形であり、底面の斜辺の長さがプリズム43の底面
における直角の頂点から斜辺へおろした垂線の長さとほ
ぼ等しい三角柱状の直角プリズムであり、側面には全反
射コートが施されている。このプリズム47は、底面の
斜辺をx軸に平行とし、直角部分をy軸負方向に向け
て、プリズム43のy軸正方向に配置されている。ま
た、第4のプリズム49は、底面が直角二等辺三角形で
あり、高さがプリズム47の底面における直角の頂点か
ら斜辺へおろした垂線の長さとほぼ等しい三角柱状の直
角プリズムであり、入射面(すなわち、斜辺を有する側
面)には反射防止コートが施され、全反射面(すなわ
ち、斜辺を有さない2つの側面)には高反射コートが施
されている。このプリズム49は、底面の斜辺をz軸に
平行とし、底面の直角をx軸負方向に向けて、プリズム
47のx軸負方向に配置されている。
【0028】集光レンズ61は、プリズム47のx軸正
方向にy−z平面に対して平行に配置されており、励起
対象である固体レーザ71は、端面73をx軸負方向と
して集光レンズ61のx軸正方向に配置されている。
【0029】本実施形態においては、LDアレイスタッ
ク23はy軸方向に極端に長いため、出射された光束8
1の図13におけるG−G断面の形状は、図15に示さ
れるようなy軸方向:z軸方向=16:1の長方形にな
っている。
【0030】この光束81に対して、プリズム43及び
プリズム45によって第1の並べ替えが行なわれ、図1
3におけるH−H断面の形状は図16に示されるような
y軸方向:z軸方向=4:1の長方形になる。第1の並
び替えが行なわれた光束81に対して、プリズム47及
び49によって第2の並べ替えが行なわれ、図13にお
けるI−I断面の形状は図17に示されるようなx軸方
向:z軸方向=1:1の正方形になる。このように正方
形に並べ替えられた光束81は、集光レンズ61によっ
て固体レーザ71のロッド内に集光される。
【0031】本実施形態においては、簡単な2組のプリ
ズム対によって、断面形状が極端に横長である長方形の
光束であっても容易に正方形の光束にすることができ、
簡単な集光レンズを用いて容易にかつ効率よく集光する
ことができる。
【0032】図18は、本発明の第5の実施形態による
集光装置15と、集光装置15を励起光源とする固体レ
ーザ71とを示す斜視図であり、図19は、本発明の第
5の実施形態による集光装置15と、集光装置15を励
起光源とする固体レーザ71とをz軸正方向からみた構
成図である。本実施形態による集光装置15において
は、より高い出力の光を固体レーザ71のロッド内に入
射させることができるように、光源及び光学系が2組用
いられており、これらからの光束を並べるための反射ミ
ラー63及び65が付加されている。
【0033】LDアレイスタック23及びシリンドリカ
ルレンズスタック25からなる第1の光源21は、各L
Dアレイ27及び各シリンドリカルレンズ29の長手方
向をx軸方向として、光出射面をy軸負方向に向けて配
置される。また、第1の光学系41における第1のプリ
ズム43はシリンドリカルレンズスタック25のy軸負
方向に、第1の光学系41における第2のプリズム45
はプリズム43のx軸負方向にそれぞれ配置される。
【0034】一方、LDアレイスタック33及びシリン
ドリカルレンズスタック35からなる第2の光源31
は、各LDアレイ37及び各シリンドリカルレンズ39
の長手方向をx軸方向として、光出射面をy軸正方向に
向けて、プリズム43のy軸負方向に配置される。ま
た、第2の光学系51における第1のプリズム53はシ
リンドリカルレンズスタック35のy軸正方向に、第2
の光学系51における第2のプリズム55はプリズム5
3のx軸負方向にそれぞれ配置される。
【0035】第2の光源31から出射され第2の光学系
51によって並び替えられた光束87をy軸正方向に反
射するための第1の反射ミラー63が、プリズム53の
x軸正方向に配置され、第1の反射ミラー63によって
反射された光束87を第1の光源21から出射され第1
の光学系41によって並び替えられた光束81に平行か
つ隣接するように反射するための第2の反射ミラー65
が、プリズム43のx軸正方向かつ反射ミラー63のy
軸正方向に配置される。
【0036】集光レンズ61は、反射ミラー65のx軸
正方向にy−z平面に対して平行に配置されており、励
起対象である固体レーザ71は、端面73をx軸負方向
として集光レンズ61のx軸正方向に配置されている。
【0037】本実施形態においては、第1の光源21か
ら出射された光束81が第1の光学系41によって並び
替えられ、また、第2の光源31から出射された光束8
7が第2の光学系51によって並び替えられる。光束8
7は反射ミラー63及び65によって光束81に平行か
つ隣接するように並べられ、光束81及び光束87は集
光レンズ61によって一括して集光される。このように
2つの光源を用いることによって、より高い出力の光を
固体レーザ71のロッド内に入射させることができる。
【0038】図20は、本発明の第6の実施形態による
集光装置16と、集光装置16を励起光源とする固体レ
ーザ71とを示す斜視図であり、図21は、本発明の第
6の実施形態による集光装置16と、集光装置16を励
起光源とする固体レーザ71とをz軸正方向からみた構
成図である。本実施形態においては、光源及び光学系が
2組用いられており、これらのうちの一方から発せられ
た光束の偏光方向を回転するための偏光回転板67が付
加されている。
【0039】LDアレイスタック23及びシリンドリカ
ルレンズスタック25からなる第1の光源21は、各L
Dアレイ27及び各シリンドリカルレンズ29の長手方
向をx軸方向として、光出射面をy軸負方向に向けて配
置される。また、第1の光学系41における第1のプリ
ズム43はシリンドリカルレンズスタック25のy軸負
方向に、第1の光学系41における第2のプリズム45
はプリズム43のx軸負方向にそれぞれ配置される。
【0040】一方、LDアレイスタック33及びシリン
ドリカルレンズスタック35からなる第2の光源31
は、各LDアレイ37及び各シリンドリカルレンズ39
の長手方向をy軸方向として、光出射面をx軸正方向に
向けて、プリズム43のy軸負方向に配置される。ま
た、第2の光学系51における第1のプリズム53はシ
リンドリカルレンズスタック35のx軸正方向に、第2
の光学系51における第2のプリズム55はプリズム5
3のy軸負方向にそれぞれ配置される。
【0041】光束の偏光方向を90度回転させる偏光回
転板67が、x−z平面に対して平行にプリズム53の
y軸正方向に配置される。また、特定の偏光方向の光束
のみを透過する偏光ビームスプリッタ69が、偏光回転
板67のy軸正方向かつプリズム43のx軸正方向に配
置される。
【0042】集光レンズ61は、偏光ビームスプリッタ
69のx軸正方向にy−z平面に対して平行に配置され
ており、励起対象である固体レーザ71は、端面73を
x軸負方向として集光レンズ61のx軸正方向に配置さ
れている。
【0043】本実施形態においては、第1の光源21か
ら出射された光束81が第1の光学系41によって並び
替えられ、また、第2の光源31から出射された光束8
7が第2の光学系51によって並び替えられる。光束8
1は偏光ビームスプリッタ69を透過し、また、光束9
1は偏光回転板67によって偏光方向を90度回転され
た後、偏光ビームスプリッタ69によって反射される。
これによって、光束81及び光束87が重畳され、集光
レンズ61によって一括して集光される。このように偏
光方向の異なる2つの光束を重畳することによって、集
光される光束の密度を高めることができる。
【0044】図22は、本発明の第7の実施形態による
集光装置17をz軸正方向からみた構成図である。本実
施形態による集光装置17は、第5の実施形態による集
光装置15における集光レンズ61のx軸正方向に光フ
ァイバ91が付加されている。この光ファイバ91は、
高屈折率のコア93と低屈折率のクラッド95から構成
されており、本実施形態における集光レンズ61は、光
ファイバ91の一端のコア93内に焦点を有している。
【0045】本実施形態において、第1の光学系41及
び第2の光学系51等によって並び替えられた光束は、
集光レンズ61によって光ファイバ91の一端のコア9
3内に集光される。このとき、集光される光束は縦横比
が1に近いため、光ファイバ91のコア93内に効率よ
く集光することができる。また、集光された光は、コア
93内を進行して光ファイバ91の他端へと伝送され
る。光ファイバ91を通すことによって、光ファイバ9
1の他端において同心円方向に均一な強度分布を持つ高
出力のレーザ光が得られる。このように光ファイバを用
いることによって、例えば光源から被集光物までの距離
が遠い場合であっても、高出力のレーザ光を容易にかつ
効率よく伝送することが可能となる。
【0046】上記第1〜第7の実施形態において、光源
は半導体レーザアレイスタックとシリンドリカルレンズ
スタックとから構成されるとしたが、これらの光源は、
単一の半導体レーザアレイと単一のシリンドリカルレン
ズとから構成されることも好ましい。また、本発明によ
る集光装置は上記第1〜第7の実施形態に限定されるも
のではなく、他の条件等に応じた好適な変形形態をとる
ことができる。例えば、複数組の光源及び光学系を有
し、各光学系においてプリズム対を複数組有する集光装
置であってもよい。
【0047】
【発明の効果】本発明の集光装置によれば、簡単な反射
手段によって縦長又は横長である平行光束の断面形状の
縦横比を1に近づけることができるため、簡単な集光手
段によって容易にかつ効率よく集光することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による集光装置と、こ
の集光装置を励起光源とする固体レーザとを示す斜視図
である。
【図2】本発明の第1の実施形態による集光装置と、こ
の集光装置を励起光源とする固体レーザとをz軸正方向
からみた構成図である。
【図3】本発明の第1の実施形態による集光装置と、こ
の集光装置を励起光源とする固体レーザとをy軸負方向
からみた構成図である。
【図4】図1のA−A断面における光束の形状を示す断
面図である。
【図5】図1のB−B断面における光束の形状を示す断
面図である。
【図6】図1のC−C断面における光束の形状を示す断
面図である。
【図7】図1のD−D断面における光束の形状を示す断
面図である。
【図8】図1のE−E断面における光束の形状を示す断
面図である。
【図9】本発明の第2の実施形態による集光装置と、こ
の集光装置を励起光源とする固体レーザとを示す斜視図
である。
【図10】本発明の第2の実施形態による集光装置と、
この集光装置を励起光源とする固体レーザとをy軸負方
向からみた構成図である。
【図11】図9のF−F断面における光束の形状を示す
断面図である。
【図12】本発明の第3の実施形態による集光装置と、
この集光装置を励起光源とする固体レーザとをy軸負方
向からみた構成図である。
【図13】本発明の第4の実施形態による集光装置と、
この集光装置を励起光源とする固体レーザとを示す斜視
図である。
【図14】本発明の第4の実施形態による集光装置と、
この集光装置を励起光源とする固体レーザとをz軸正方
向からみた構成図である。
【図15】図13のG−G断面における光束の形状を示
す断面図である。
【図16】図13のH−H断面における光束の形状を示
す断面図である。
【図17】図13のI−I断面における光束の形状を示
す断面図である。
【図18】本発明の第5の実施形態による集光装置と、
この集光装置を励起光源とする固体レーザとを示す斜視
図である。
【図19】本発明の第5の実施形態による集光装置と、
この集光装置を励起光源とする固体レーザとをz軸正方
向からみた構成図である。
【図20】本発明の第6の実施形態による集光装置と、
この集光装置を励起光源とする固体レーザとを示す斜視
図である。
【図21】本発明の第6の実施形態による集光装置と、
この集光装置を励起光源とする固体レーザとをz軸正方
向からみた構成図である。
【図22】本発明の第7の実施形態による集光装置をz
軸正方向からみた構成図である。
【符号の説明】
11…第1の実施形態による集光装置、12…第2の実
施形態による集光装置、13…第3の実施形態による集
光装置、14…第4の実施形態による集光装置、15…
第5の実施形態による集光装置、16…第6の実施形態
による集光装置、17…第7の実施形態による集光装
置、21…(第1の)光源、23…半導体レーザアレイ
スタック(LDアレイスタック)、25…シリンドリカ
ルレンズスタック、27…半導体レーザアレイ(LDア
レイ)、29…シリンドリカルレンズ、31…第2の光
源、33…半導体レーザアレイスタック(LDアレイス
タック)、35…シリンドリカルレンズスタック、37
…半導体レーザアレイ(LDアレイ)、39…シリンド
リカルレンズ、41…(第1の)光学系、43…第1の
プリズム、45…第2のプリズム、47…第3のプリズ
ム、49…第4のプリズム、51…第2の光学系、53
…第1のプリズム、55…第2のプリズム、61…集光
レンズ、63…第1の反射ミラー、65…第2の反射ミ
ラー、67…偏光回転板、69…偏光ビームスプリッ
タ、71…固体レーザ、73…端面、75…位置調整手
段、81…光束、83…分割された光束、85…分割さ
れた光束、87…光束、91…光ファイバ、93…コ
ア、95…クラッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大林 寧 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松ホ トニクス株式会社内 (72)発明者 鈴木 英夫 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松ホ トニクス株式会社内 (72)発明者 齊藤 正之 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松ホ トニクス株式会社内 Fターム(参考) 5F072 AB02 JJ02 KK15 KK30 PP07

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の長さがそれと垂直な他方の長さよ
    り長い断面形状を有する平行光束を出射する光源と、 前記平行光束の光路上に配置され、前記平行光束を第1
    の方向に進行する第1の光束と第2の方向に進行する第
    2の光束とに分割して反射する第1の反射手段、並び
    に、前記第2の方向に反射された前記第2の光束の光路
    上に配置され、前記第2の光束を前記第1の光束に平行
    かつ隣接するように第1の方向に反射させる第2の反射
    手段を有する光学系と、 前記第1の方向に反射された前記第1の光束及び前記第
    2の光束の光路上に配置され、前記第1の光束及び前記
    第2の光束を一括して集光する集光手段とを備えること
    を特徴とする集光装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の方向及び前記第2の方向は、
    互いに反対方向であり、前記平行光束が前記第1の反射
    手段に入射する方向は、前記第1の方向及び前記第2の
    方向に直交する方向である請求項1に記載の集光装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の反射手段及び前記第2の反射
    手段は、プリズムである請求項1又は2に記載の集光装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第2の反射手段の位置を調整する位
    置調整手段をさらに備える請求項1〜3のいずれかに記
    載の集光装置。
  5. 【請求項5】 前記光源は、半導体レーザアレイと、前
    記半導体レーザアレイの光出射面に対して平行に配置さ
    れたシリンドリカルレンズとから構成される請求項1〜
    4のいずれかに記載の集光装置。
  6. 【請求項6】 前記光源は、複数の半導体レーザアレイ
    がスタック状に配置された半導体レーザアレイスタック
    と、前記各半導体レーザアレイの光出射面に対してそれ
    ぞれ平行に複数のシリンドリカルレンズがスタック状に
    配置されたシリンドリカルレンズスタックとから構成さ
    れる請求項1〜4のいずれかに記載の集光装置。
  7. 【請求項7】 前記光学系は、前記第1の反射手段及び
    前記第2の反射手段を複数組有する請求項1〜6のいず
    れかに記載の集光装置。
  8. 【請求項8】 前記光源及び前記光学系を複数組備える
    請求項1〜7のいずれかに記載の集光装置。
  9. 【請求項9】 複数組の前記光源及び前記光学系によっ
    て形成された複数の光束を互いに平行かつ隣接するよう
    に反射させる1以上の反射手段をさらに備える請求項8
    に記載の集光装置。
  10. 【請求項10】 複数組の前記光源及び前記光学系によ
    って形成された複数の光束のうちの1以上の光束につい
    て偏光方向を回転させる1以上の偏光回転手段をさらに
    備える請求項8又は9に記載の集光装置。
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