JP2001110914A - 半導体集積回路および半導体集積回路の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路および半導体集積回路の製造方法

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JP2001110914A
JP2001110914A JP28657999A JP28657999A JP2001110914A JP 2001110914 A JP2001110914 A JP 2001110914A JP 28657999 A JP28657999 A JP 28657999A JP 28657999 A JP28657999 A JP 28657999A JP 2001110914 A JP2001110914 A JP 2001110914A
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mos transistor
impurity
gate electrode
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Hiroshi Koizumi
弘 小泉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲート電極の低抵抗化を損なわず、ESD電
流の局部集中回避と優れた熱伝導特性によって高ESD
耐性を確保することで、設計基準に柔軟で且つ高信頼性
を有する保護回路を備えた半導体集積回路を提供する。 【解決手段】 保護回路を構成するnチャネルMOSト
ランジスタ110のソース領域116とドレイン領域1
17のn形の不純物濃度を、nチャネルMOSトランジ
スタ160のソース・ドレイン不純物濃度より低くす
る。加えて、ソース領域116,ドレイン領域117領
域上およびゲート電極115上に低抵抗層を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体集積回路
に対する静電気放電(ESD:electrostatic discharg
e)や電気的過剰ストレス(EOS:electrical over s
tress)から半導体集積回路を保護するために用いられ
る保護トランジスタを備えた半導体集積回路および半導
体集積回路の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体集積回路の信号入出力
部には、静電気放電や電気的過剰ストレスから集積回路
を保護するための保護回路が設けられている。保護回路
は、ダイオードやMOSトランジスタと抵抗などを組み
合わせた回路から構成されている。これら保護回路は、
信号入出力端子と保護すべき集積回路との間に一端を接
続し、他端を接地線や電源線に接続して用いられる。保
護回路が設けられた状態では、信号入出力端子に所定以
上の電圧パルスが印加されると、印加されたパルスが保
護回路を通って集積回路とは別経路の接地線や電源線に
流れるようにし、印加されたパルスから集積回路を保護
するようにしている。
【0003】上記の保護回路としては、現在一般的には
pチャネルMOSトランジスタとnチャネルMOSトラ
ンジスタとを用いたCMOS構成の保護回路が一般的に
用いられている。CMOS構成の保護回路は、図5に示
すように、pチャネルMOSトランジスタ501のソー
ス・ドレインの一端と、nチャネルMOSトランジスタ
502のソース・ドレインの一端とが接続点503で接
続されている。また、pチャネルMOSトランジスタ5
01のソース・ドレイン他端は、電源Vddに接続され、
nチャネルMOSトランジスタ502のソース・ドレイ
ンの他端は、接地に接続されている。
【0004】また、pチャネルMOSトランジスタ50
1のゲートは、ソース・ドレインの他端とともに電源V
ddに接続され、nチャネルMOSトランジスタ502の
ゲートは、ソース・ドレインの他端とともに接地に接続
されている。そして、pチャネルMOSトランジスタ5
01とnチャネルMOSトランジスタ502とからなる
CMOS構成の保護回路が、上記の接続点503におい
て、信号入力端子Vinと入力回路504とを接続する接
続線に接続される。
【0005】上記の保護回路を、SOI(Silicon On I
nsulator)基板上に形成された集積回路に適応させる場
合、nチャネルMOSトランジスタは、図6(a)に示
すように構成される。まず、シリコン基板601上に
は、埋め込み酸化膜602が形成され、この埋め込み酸
化膜602上にシリコン層603が形成されている。シ
リコン層603上には、ゲート絶縁膜604を介してゲ
ート電極605が形成され、シリコン層603のゲート
電極605両脇に、ソース領域606とドレイン領域6
07とが形成されてMOSトランジスタを構成してい
る。また、ゲート電極605の側面には、絶縁物からな
る側壁605aが形成されている。
【0006】また、ソース領域606,ドレイン領域6
07上の一部の領域に、シリサイド層608を形成して
低抵抗化している。また、ソース領域606,ドレイン
領域607には、シリサイド層608を介してプラグ6
09が接続されている。そして、ゲート電極605を含
むシリコン層603上には、層間絶縁膜610が形成さ
れている。上記のシリサイド層608は、低抵抗化のた
めに形成するものであり、タングステンなどの金属膜を
配置するようにしてもよい。この低抵抗化のための層
は、ゲート電極605脇のソース・ドレイン上全域に形
成するようにしてもよいが、一般的にはESD耐量を確
保するため、ソース・ドレイン領域の全面には低抵抗層
を形成せず、ゲート端から適切な距離を開けてシリサイ
ド層608を形成するようにしている。
【0007】上記のように、ゲート電極605から所定
の距離を開けてシリサイド層608を形成する理由に
は、次の4つがある。まず、第1に、シリサイド層を形
成する場合、ソース・ドレイン領域のシリコン層をシリ
サイド化するため、シリコン層のシリコンを消費する
が、このシリコン層の消費を低減するため、図6に示し
たように、ソース・ドレイン領域全域にはシリサイド層
を形成しないようにしている。シリサイド化に伴うシリ
コン層の消費が多いと、場合によってはシリコン層を薄
層化し、MOSトランジスタがラテラルのバイポーラ動
作をする電圧・電流領域でエミッタ効率を低下させてし
まい問題となる。
【0008】第2の理由は、ESD印加によって保護回
路が動作をしたとき、すなわち上記nチャネルMOSト
ランジスタに大電流が導通した時、ソース・ドレイン間
で電気抵抗の高い領域の体積を増やすことにより、電力
消費の局所集中の回避を実現するためである。第3の理
由は、シリサイド層などの低抵抗層がゲート直近に存在
することによるゲート近傍での電界集中と電流密度増加
を緩和するためである。保護回路を構成する上記のnチ
ャネルMOSトランジスタは、ゲート幅が数百μm程度
必要であるため、一般的に櫛型のゲート電極を用いたレ
イアウトで構成する。
【0009】この櫛型のゲート電極を用いたレイアウト
は、図7に示すように、低濃度p形とされたシリコン領
域701にnチャネルMOSトランジスタが形成され、
基部となるゲート電極702に、「フィンガー」と呼ば
れる複数のゲート電極702aが櫛形に接続されてい
る。櫛形の構成のゲート電極702aの間には、接地に
接続するコンタクト703と、入力端子と内部回路を結
ぶ配線に接続するコンタクト704とが交互に配置され
ている。同様に、低濃度n形とされたシリコン領域71
0にpチャネルMOSトランジスタが形成され、基部と
なるゲート電極712に「フィンガー」と呼ばれる複数
のゲート電極712aが櫛形に接続されている。櫛形の
構成のゲート電極712aの間には、電源へ接続するコ
ンタクト713と、入力端子と内部回路を結ぶ配線に接
続するコンタクト714とが交互に配置されている。
【0010】上記の櫛形の構成としたMOSトランジス
タを保護回路に用いた場合、サージ電流が流れてトラン
ジスタがスナップバック動作にはいると、ソース・ドレ
イン間の抵抗が小さい場合は充分な電圧降下が得られ
ず、保護トランジスタを構成するフィンガーのうち特定
のフィンガーのみがオンする場合がある。図8は、MO
Sトランジスタのスナップバック特性を示す。図8にお
いて、Vdsはドレイン電圧、Idsはドレイン電流、(V
t1,It1)は第一トリガー電圧および電流、(V t2,I
t2)は熱暴走時の第二トリガー電圧および電流、Ron
スナップバック動作時におけるオン抵抗、Vsbはスナッ
プバック電圧である。
【0011】複数のフィンガーの内1つのフィンガーだ
けがオンしてしまうと、オンしたフィンガー部分のソー
ス・ドレイン間にだけ全てのサージ電流を流してしま
い、このフィンガー部分が低い電圧で破壊に至ってしま
う。上記の櫛形構成では、1つのフィンガー部分が破壊
されただけでも、MOSトランジスタが破壊されたこと
になる。この破壊を防ぐため、図6(a)に示したよう
に、シリサイド層608の形成領域を狭くし、ソース・
ドレイン間の抵抗を所定の値となるようにしている。
【0012】第4の理由は、図7に示したように櫛形の
構成としたMOSトランジスタにサージ電流が流れて、
1つのフィンガーがターンオンして電流が流れても、ソ
ース・ドレイン間の抵抗をある程度以上としているの
で、十分な電圧降下が得られるからである。あるフィン
ガーのみがターンオンして電流が流れても、十分な電圧
降下が生じれば、十分な本数のフィンガーを引き続きタ
ーンオンさせて電流の集中を防げる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のnチャネルMOSトランジスタを用いた保護回路
では、次に示すような問題点があった。一般的に、ES
D故障の主な物理原因は、素子内への静電気放電に伴う
発熱であると考えられており、素子内部の温度が素子を
構成するシリコンの融点に達した時点で破壊に至るとさ
れている。シリサイドなどの低抵抗層は、シリコン基板
に比して高熱伝導率で低比熱を有する。ゲート電極上お
よびゲート電極近傍に上記特性の低抵抗層が存在しない
と、ESD入力によってゲート直下で発生した熱の蓄積
が多くなり、熱伝導の観点からは不利である。この発熱
による問題は、熱の蓄積が大きいSOI素子などで特に
顕著であり、熱伝導性の乏しい構造のデバイスにおい
て、上述した図6(a)の構成のMOSトランジスタを
用いる保護回路は、熱伝導の観点からは好ましくない構
成である。
【0014】また、以下に説明するように、従来の構成
では、保護回路の設計において、規模やレイアウトに制
約が生じてしまうという問題があった。上記のnチャネ
ルMOSトランジスタでは、シリサイド層(低抵抗層)
の一端をゲート側壁から遠ざけるために、次にようにし
てシリサイド層を形成していた。まず、シリサイド層を
形成するプロセスでは、シリサイド層を形成しない領域
を隠すようなマスクパタンを形成して非低抵抗化領域を
確保し、選択的にシリサイド層を形成する。または、エ
ッチングによって形成したシリサイド層の一部を、選択
的に除去して低抵抗化領域の一部除去を行う。
【0015】しかしながら、保護回路を構成するトラン
ジスタはチャネル長が短い程良いので、非低抵抗化領域
のみにマスクパタンを形成したり、非低抵抗化領域のみ
をエッチング除去することが、位置合わせ精度の限界な
どにより困難になってきている。チャネル長(ゲート電
極の幅)は短いほどESD入力に対するボディ領域での
電力消費が小さくなって耐量が増加するため、充分なソ
ース・ドレイン耐圧が確保される範囲で最小設計ルール
に近い値でゲート電極の幅を構成することが望ましい。
したがって、より微細な構成とするために、図6(b)
に示すように、ゲート電極602上部も含めてゲート電
極602両脇の所定領域にわたるマスクパタン620を
形成し、非低抵抗化領域にはシリサイドが形成されない
ようにしているのが現状である。
【0016】このように、ゲート電極602上にわたる
マスクパタン620を用いてシリサイドの形成を行う
と、ポリシリコンからなるゲート電極602上部には低
抵抗層が形成できないため、ゲート電極602の低抵抗
化ができない。ゲート電極の電気抵抗が低減できない
と、特にLSI動作時に出力インバータとしても動作す
る出力回路用の保護トランジスタや保護回路の設計にお
いて、規模やレイアウトに制約が生じてしまうという問
題があった。
【0017】この発明は、以上のような問題点を解消す
るためになされたものであり、ゲート電極の低抵抗化を
損なわず、ESD電流の局部集中回避と優れた熱伝導特
性によって高ESD耐性を確保することで、半導体集積
回路の保護回路を設計基準に柔軟でかつ高信頼性なもの
とすることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明の半導体集積回
路は、半導体基板の一面に離間して形成されたソース・
ドレインとなる2つの不純物導入領域,この2つの不純
物導入領域の間の半導体基板の一面上に絶縁膜を介して
配置されたゲート電極からなる第1のnチャネルMOS
トランジスタを少なくとも備えた回路と、この回路と接
続された信号線の途中に接続されて半導体基板の一面上
に形成された保護回路とを備え、保護回路は、半導体基
板の一面に離間して形成されたソース・ドレインとなる
2つの不純物導入領域,この2つの不純物導入領域の間
の半導体基板の一面上に絶縁膜を介して配置されたゲー
ト電極からなり、2つの不純物導入領域の一方が信号線
に接続されて他方が接地に接続された第2のnチャネル
MOSトランジスタから構成され、第2のnチャネルM
OSトランジスタは、ゲート電極の側面に形成された絶
縁物からなる側壁と、ゲート電極上面に形成されたゲー
ト電極より電気抵抗が低い第1の低抵抗層と、第2のn
チャネルMOSトランジスタの不純物導入領域の側壁下
以外の領域上全域に形成された低抵抗層と同一材料から
なる第2の低抵抗層とを備え、第2のnチャネルMOS
トランジスタの不純物導入領域の不純部濃度は、第1の
nチャネルMOSトランジスタの不純物導入領域の不純
部濃度より低濃度に形成したものである。この発明によ
れば、保護回路を構成する第2のnチャネルMOSトラ
ンジスタは、第1のnチャネルMOSトランジスタより
不純物濃度を低くしたので、第2のnチャネルMOSト
ランジスタのソース・ドレイン間のシート抵抗は、第1
のnチャネルMOSトランジスタより高くなる。
【0019】この発明の他の形態によれば、第2のnチ
ャネルMOSトランジスタのゲート電極が接地に接続さ
れている。また、保護回路は、半導体基板上に形成され
たゲート電極およびこのゲート電極下の領域を挾むよう
に半導体基板に形成されてソース・ドレインとなる2つ
の不純物導入領域からなり、この2つの不純物導入領域
の一方第1のが信号線に接続されて他方が電源に接続さ
れたpチャネルMOSトランジスタを備えた。また、第
2のnチャネルMOSトランジスタのゲート電極は、並
列に配置されたフィンガー部とこのフィンガー部をそれ
ぞれ接続する基部とからなる櫛形構造とした。
【0020】この発明の半導体集積回路の製造方法は、
第1のnチャネルMOSトランジスタの不純物導入領域
となる第1の領域と、第2のnチャネルMOSトランジ
スタの不純物導入領域となる第2の領域とに選択的にn
形不純物を所定濃度導入し、この後、第1の領域のみに
n形不純物を所定濃度導入して第2のnチャネルMOS
トランジスタのソース・ドレインより第1のnチャネル
MOSトランジスタのソース・ドレインを高濃度に形成
しようとしたものである。この発明によれば、保護回路
を構成する第2のnチャネルMOSトランジスタは、他
の第1のnチャネルMOSトランジスタより不純物濃度
を低く形成するので、第2のnチャネルMOSトランジ
スタのソース・ドレイン間のシート抵抗が、第1のnチ
ャネルMOSトランジスタより高く形成される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図を
参照して説明する。本発明では、まず、図1(a)に示
すように、保護回路102は、nチャネルMOSトラン
ジスタ110とpチャネルMOSトランジスタ130か
ら構成した。pチャネルMOSトランジスタ130の出
力端子の一方と、nチャネルMOSトランジスタ110
の出力端子(ソース・ドレイン)の一方とが接続点10
3で接続されている。また、pチャネルMOSトランジ
スタ130の出力端子の他方は、電源Vddに接続され、
nチャネルMOSトランジスタ110の出力端子(ソー
ス・ドレイン)の他方は、接地に接続されている。
【0022】また、pチャネルMOSトランジスタ12
0の入力線は、出力端子の他方とともに電源Vddに接続
され、nチャネルMOSトランジスタ110の入力線
(ゲート電極)は、出力端子の他方とともに接地に接続
されている。pチャネルMOSトランジスタ130とn
チャネルMOSトランジスタ110とからなるCMOS
構成の保護回路102が、上記の接続点103におい
て、信号入力端子Vinと入力回路104とを接続する接
続線105に接続される。入力回路104は、nチャネ
ルMOSトランジスタ160を備え、この入力回路10
4を介して内部回路106が信号入力端子Vinと接続す
る。なお、nチャネルMOSトランジスタ110の入力
線は接地に接続されている必要はなく、内部回路のMO
Sトランジスタ160の入力線と同様な信号線に接続さ
れていてもよい。
【0023】上記の保護回路102,入力回路104,
内部回路106は、SOI構造のシリコン基板101上
に集積されており、nチャネルMOSトランジスタ11
0,pチャネルMOSトランジスタ130,nチャネル
MOSトランジスタ160は、例えば、図1(b)に示
すようにレイアウトされている。SOI構造のシリコン
基板として、SIMOX(Separation by Implanted Ox
ygen)基板を用いた。
【0024】上記のシリコン基板101上において、低
濃度p形とされたシリコン領域101の素子分離領域1
07で囲われた領域に、nチャネルMOSトランジスタ
110からなる保護回路が形成されている。nチャネル
MOSトランジスタ110は、基部となるゲート電極1
15に、「フィンガー」と呼ばれる複数のゲート電極1
15aが櫛形に接続されている。櫛形の構成のゲート電
極115aの間には、ソース領域116,ドレイン領域
117が交互に形成され、また、プラグ119が形成さ
れている。
【0025】同様に、pチャネルMOSトランジスタ1
30は、基部となるゲート電極135に「フィンガー」
と呼ばれる複数のゲート電極135aが櫛形に接続され
ている。櫛形の構成のゲート電極135aの間には、電
源へ接続するためなどのコンタクトとなるプラグ139
が形成されている。一方、素子分離領域107の外側
に、上記の入力回路104が配置され、nチャネルMO
Sトランジスタ160が形成される。nチャネルMOS
トランジスタ160は、ゲート電極165とその両脇に
形成されたソース領域166とドレイン領域167とか
ら構成されている。
【0026】そして、この発明では、まず、nチャネル
MOSトランジスタ110の出力端子(ソース領域11
6,ドレイン領域117)の不純物濃度を、nチャネル
MOSトランジスタ160の出力端子(ソース領域16
6,ドレイン領域167)の不純物濃度より低くした。
また、この発明では、nチャネルMOSトランジスタ1
10のソース領域116,ドレイン領域117上に、お
よびゲート電極135(ゲート電極135a)上に、図
2に示すように低抵抗層118を形成した。
【0027】図2を用いてnチャネルMOSトランジス
タ110に関してより詳細に説明する。図2は、図1
(b)のAA’断面とBB’断面とを同時に示してい
る。まず、nチャネルMOSトランジスタ110を形成
するシリコン基板101のpウエル領域111には、膜
厚115nmの埋め込み酸化膜112が形成され、埋め
込み酸化膜112上に膜厚50nmのシリコン層113
が形成されている。シリコン層113上には、膜厚5n
mのゲート絶縁膜114を介して膜厚200nmのポリ
シリコンからなるゲート電極115(ゲート電極115
a)が形成されている。
【0028】シリコン層113のゲート電極115両脇
には、ソース領域116とドレイン領域117とが形成
され、nチャネルMOSトランジスタ110の出力端子
となる。また、ゲート電極115の側面には、絶縁物か
らなる側壁115aが形成されている。この側壁115
aの幅(横方向の厚さ)は、ソース・ドレイン領域に接
触している箇所で100nmとした。また、ソース領域
116,ドレイン領域117領域上およびゲート電極1
15上に、膜厚70nmのタングステン薄膜からなる低
抵抗層118が形成されている。ゲート電極115や低
抵抗化層118を含むシリコン層113上には、層間絶
縁膜120が形成されている。ゲート長は100nmと
し、低抵抗層118表面におけるプラグ119と側壁1
15aとの間隔は、1000nmとした。プラグ119
は、断面が一辺360nmの正方形の直方体とし、高さ
は500nmとした。
【0029】上記の低抵抗層118は、低抵抗化のため
に形成するものであり、タングステンに限るものではな
く、コバルトやモリブデンもしくはタンタルなどの他の
高融点金属を用いるようにしてもよい。また、低抵抗層
として、チタンやコバルトなどとのシリサイド層を形成
するようにしてもよい。本発明では、この低抵抗化のた
めの層を、ゲート電極115および側壁115a脇のソ
ース・ドレイン上全域に形成する。低抵抗化のための層
を形成しない領域を設ける必要はない。また、他の領域
においては、pウエル領域111と同様のpウエル領域
111aに、図1に示したnチャネルMOSトランジス
タ160が形成され、ゲート電極165とソース領域1
66およびドレイン領域167が形成されている。
【0030】そして、本発明では、保護回路を構成する
nチャネルMOSトランジスタ110のソース領域11
6とドレイン領域117のn形の不純物濃度を、nチャ
ネルMOSトランジスタ160のソース領域166とド
レイン領域167のn形の不純物濃度より低くした。こ
の不純物濃度の抑制は、MOSトランジスタのソース・
ドレイン不純物導入工程を2回に分けることで達成でき
る。まず、1回目の不純物導入では、すべてのMOSト
ランジスタのソース・ドレイン領域に通常より低い濃度
で不純物導入を行う。2回目の不純物導入では、保護回
路のnチャネルMOSトランジスタトランジスタ以外の
MOSトランジスタのソース・ドレイン領域に、所定の
濃度となるまで不純物を導入する。不純物の制限量はい
くつかの水準により最適な値を決定すればよい。
【0031】この発明によれば、まず、保護回路102
のnチャネルMOSトランジスタ110のソース・ドレ
イン不純物濃度を、nチャネルMOSトランジスタ16
0のソース・ドレイン不純物濃度より低くしたので、低
抵抗層118がソース・ドレイン領域全域に形成されて
いても、図3(a)に示すように、図6に示した従来構
成と比較して、同等以上の耐圧を有している。なお、図
3(a)において、黒三角が従来構成における特性を示
し、黒丸が本発明の構成による特定を示している。黒い
星の印は、ソース・ドレイン濃度を低くせず、ソース・
ドレイン領域全域に低抵抗層を形成した場合の特性を示
しており、耐圧が低いものとなっている。
【0032】図3(a)は、図1および図5に示した構
成の保護回路に対し、HBM(Human Boay Model)に基
づくESDストレス試験を行なった結果である。ストレ
ス印加は、保護回路のnチャネルMOSトランジスタが
接続する接地を基準に、入力端子Vinヘ正電圧を印加し
た。また、保護回路のnチャネルMOSトランジスタの
ゲート電極も接地されており、他の端子は浮遊状態であ
る。図3(a)中、横軸はソース・ドレインにおけるシ
リコン層のシート抵抗であり、縦軸は故障が起きたとき
に印加していたESDの電圧である。
【0033】HBM−ESDストレスでは最低2000
Vの耐圧が必要とされているが、ソース・ドレイン間の
シリコン層のシート抵抗が小さいと、破壊電圧の低下が
著しく、一般的な200〜500Ω/sq.程度では数
百Vにとどまる(黒星印)。一方、本発明の構成を適用
したシート抵抗が大きい素子(黒丸)では、従来の構造
の素子(黒三角)と同等が、従来の構造の素子を上回る
耐圧を示している。
【0034】一方、シート抵抗が増加すると、保護トラ
ンジスタ内での電力消費が大きくなるため、発熱が増加
してしまい、単位ゲート幅でのESD耐性は低下する。
しかしながら、本発明によれば、低抵抗層がソース・ド
レイン領域全域におよびゲート電極上に形成されている
ので、ソース・ドレイン間の電気伝導に伴う発熱が、従
来の構成に比較して低下し、図3(b)に示すようにE
SD耐量も大きくなる。
【0035】図3(b)では、比較のため、図6で示し
た、ゲート電極端からコンタクト側へ600nmまでの
範囲を低抵抗層が形成されていない領域とした、従来構
造のESD耐量についても示している。なお、低抵抗層
が形成されていない領域には、ゲート側壁絶縁膜の幅1
00nmが含まれているものとし、かつゲート電極の上
には低抵抗層が形成されていないものとする。また、従
来構造のnチャネルMOSトランジスタのソース・ドレ
イン間のシリコン層のシート抵抗を、一般的な200Ω
/sq.とし、本発明の構造では1200Ω/sq.と
した。すなわち、従来構造と本発明の構造で、トータル
のソース・ドレイン抵抗がほぼ同じになる条件で比較し
た。
【0036】図3(b)では、従来構造のnチャネルM
OSトランジスタと本発明のnチャネルMOSトランジ
スタに、それぞれ同一量の電荷(電流と電流が流れた時
間の積)がコンタクトの中央直上に配置した幅2μm,
厚さ0.5μmのアルミ配線を通じて静電放電により入
力されたことを想定した。この想定では、ゲート幅1μ
mあたり最大時で5mAの電流が流れた場合を模擬し
た。ESDによる故障は、おもに素子内の温度がシリコ
ンなどの素子構成物の融点に達した時点で発生すると考
えられており、電力集中や消費電力は必ずしもESD耐
量の評価基準にはならない。
【0037】図3(b)は、図2の構造と図6(a)の
構造について、電気伝導に伴う発熱による温度分布を、
有限要素法によってシミュレーションし、各素子内でも
っとも高温になった部位の温度を時間軸でプロットした
ものである。素子を流れた電流の時間履歴はHBM(H
umanBoayMoae1)によるESD放電を模擬
し、図3(b)中の実線で示した。また、図3(b)で
は、黒丸で本発明の構造の結果を示し、黒三角で従来の
構造の結果を示している。図3(b)に示すように、図
1(a)に示す本発明の構造が、図6に示した従来構造
に比べて、最大増加温度が150K程度低く、温度特性
上優れていることを示しており、ESD耐量も大きいこ
とを示している。
【0038】そして、本発明によれば、ゲート電極上に
も低抵抗層を形成するので、フィンガー部分を長くして
も、図4に示すようにゲート遅延時間が増加しないの
で、フィンガーの長さを長くして本数を減らすなど、設
計の自由度を増加させることができる。図5に示したよ
うな保護回路に用いるMOSトランジスタは、内部回路
に比べて大きなゲート幅(数百μm程度)を必要とする
ため、図7に示したように、ゲート電極を櫛型にレイア
ウトして、複数のMOSトランジスタを並列接続した構
造にする。この櫛型を構成する1本1本の単位ゲート電
極(トランジスタ)をフィンガーと呼ぶ。フィンガーの
長さLすなわち単位ゲート幅は、数十μm程度である。
【0039】従来構造では、ゲートポリシリコン電極の
上には低抵抗化領域が形成されない。櫛形のレイアウト
とした場合、ゲートポリシリコン電極上にも低抵抗化領
域が形成されることを前提とし、この前提によりゲート
ポリシリコン電極の不純物濃度が低くなるプロセスで
は、ゲート電極の電気抵抗値が極端に大きくなってしま
う。保護回路を構成するトランジスタの一部もしくは全
ては、出力最終段のトランジスタとしても動作するた
め、ゲート電極の抵抗が大きい状態でフィンガーの長さ
が長くなると、ゲート遅延時間が大きくなる。また、周
波数が高くなるとドライブ電流も減少する。
【0040】従って、ゲート電極の電気抵抗が大きい従
来構造では、フィンガーの長さを短くして本数を増やし
たり、出力段トランジスタのゲート幅を大きくする必要
があり、保護回路に用いるMOSトランジスタ占有面積
の増大を招いていた。図4に、従来構造と本発明の構造
におけるゲート遅延時間のフィンガー長依存性を回路シ
ミュレーションにより比較した結果を示す。このシミュ
レーションでは、フィンガー長に依らずトランジスタの
全体でのゲート幅は一定とし、インバーターを5段接続
した回路を想定し、また電源電圧Vddは2.0Vとし
た。
【0041】ゲート電極の抵抗が高くなってしまう従来
構造では、フィンガーの長さLが増加すると遅延時間も
増大するが、ゲート電極に低抵抗層を付加できる本発明
では遅延時間が小さく、フィンガー長Lに対する依存性
GAほとんど無い。本発明によれば、ゲート電極上にも
低抵抗層が形成されるので、フィンガー長を長くしても
遅延時間が増大しないので、フィンガー長を長くしてフ
ィンガーの数を減らすなど、保護回路に用いるMOSト
ランジスタ占有面積の増大を抑制できる。
【0042】ところで、保護回路に用いる櫛型構造のM
OSトランジスタでは、限定されたフィンガーにESD
電流が集中することも問題である。保護回路に用いるM
OSトランジスタのESD保護動作(スナップバック動
作、もしくはターンオン)は、所定のドレイン電圧を超
えると開始する。保護回路に用いるために櫛形とした構
造では、フィンガーの一つが何らかの原因で他のフィン
ガーより低い電圧でスナップバック動作が始まった場
合、ソース・ドレイン抵抗が低いためにESD電流導通
時のクランプ電圧も低くなると、他のフィンガーがター
ンオンせず、一つのフィンガーに電流が集中して低い電
圧で破壊に至る。
【0043】しかしながら、本発明の構成では、保護回
路に用いるnチャネルMOSトランジスタトランジスタ
はソース・ドレイン間のシート抵抗を増加させているの
で、低抵抗層を制限せずに全域に形成していても、均一
なフィンガーのターンオンが促進される。そして、充分
な本数のフィンガーがESDストレス印加中にオン状態
となり、放電電流密度の局部集中が回避され、2000
V以上の充分な耐性が確保できる。
【0044】なお、上記実施の形態では、SOI構造の
半導体集積回路を例にして説明したが、これに限るもの
ではなく、本発明はバルクシリコン基板による集積回路
においても適用可能であり、SOIデバイスに適用した
場合と同じ効果が得られる。また、ESD故障の主たる
原因はデバイスの熱破壊であるので、熱伝導性を改善し
た本発明は、HBM以外のいかなる静電気印加モデル
(マシンモデル、デバイス帯電モデルなど)についても
同様の効果を奏する。
【0045】上述したように、本発明による保護回路で
は、ESD保護回路で最も重要かつ負担の大きいnチャ
ネルMOSトランジスタについて、低抵抗層を具備した
ソース・ドレイン間のシリコン層の不純物濃度を、他の
nチャネルMOSトランジスタより低くした。また、ゲ
ート電極上面およびゲート近傍のソース・ドレインに低
抵抗層を備えた。このため、ゲート電極の低抵抗化を維
持しながらESDストレス印加時の発熱による温度上昇
を抑制してESD耐圧を増加できる。また、電流パスの
うち、ゲート側壁酸化膜の下部は、従来と同等のソース
ードレイン抵抗を有するので、特定フィンガーのみの導
通を回避でき、ESD耐圧の低下を防ぐことができる。
【0046】従来の構成では、ゲート電極近傍の領域に
おける熱伝導や蓄熱による温度上昇ついては考慮されて
いなかった。本発明では、熱伝導率の大きい低抵抗層を
主たる発熱源であるゲート電極周辺に残し、かつ、低抵
抗層や従来のソース・ドレイン領域のシリコン層に比し
て高抵抗なシリコン層を電流パスに介在させた。この結
果、ESD電流および電界のフィンガー内における局部
集中阻止のみならず、特定のフィンガーへの電流集中を
回避でき、あわせて効果的な冷却を確保できる。また、
微細ゲート長素子においてもゲート電極の低抵抗化を維
持できる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、半導
体基板の一面に離間して形成されたソース・ドレインと
なる2つの不純物導入領域,この2つの不純物導入領域
の間の半導体基板の一面上に絶縁膜を介して配置された
ゲート電極からなる第1のnチャネルMOSトランジス
タを少なくとも備えた回路と、この回路と接続された信
号線の途中に接続されて半導体基板の一面上に形成され
た保護回路とを備え、保護回路は、半導体基板の一面に
離間して形成されたソース・ドレインとなる2つの不純
物導入領域,この2つの不純物導入領域の間の半導体基
板の一面上に絶縁膜を介して配置されたゲート電極から
なり、2つの不純物導入領域の一方が信号線に接続され
て他方が接地に接続された第2のnチャネルMOSトラ
ンジスタから構成され、第2のnチャネルMOSトラン
ジスタは、ゲート電極の側面に形成された絶縁物からな
る側壁と、ゲート電極上面に形成されたゲート電極より
電気抵抗が低い第1の低抵抗層と、第2のnチャネルM
OSトランジスタの不純物導入領域の側壁下以外の領域
上全域に形成された低抵抗層と同一材料からなる第2の
低抵抗層とを備え、第2のnチャネルMOSトランジス
タの不純物導入領域の不純部濃度は、第1のnチャネル
MOSトランジスタの不純物導入領域の不純部濃度より
低濃度に形成した。
【0048】この発明によれば、保護回路を構成する第
2のnチャネルMOSトランジスタは、他の第1のnチ
ャネルMOSトランジスタよりソ不純物濃度を低くした
ので、第2のnチャネルMOSトランジスタのソース・
ドレイン間のシート抵抗は、第1のnチャネルMOSト
ランジスタより高くなる。また、ゲート電極上面とゲー
ト側壁より外側の不純物導入領域に低抵抗化領域を形成
したので、ESDストレスによる素子の温度上昇を抑制
することができる。従来の構造ではゲート電極が低抵抗
化しないため、櫛状のゲート電極でトランジスタを構成
した場合の遅延時間が大きくなり、出カトランジスタの
素子のレイアウト設計に制約を受ける。これに対して本
発明では、ゲート電極の低抵抗化が保たれるため櫛状ゲ
ート電極の長さが変化しても遅延時間やドライブ電流は
変化しない。ゲート電極の低抵抗化を保持できる本発明
では、高ESD耐量、入力回路や出力回路の高速動作、
および保護トランジスタの小占有面積を両立できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態における半導体集積回
路の一部構成を示す回路図と平面図である。
【図2】 この発明の実施の形態における半導体集積回
路の一部構成を示す断面図である。
【図3】 実施の形態における半導体集積回路の保護回
路の、ESD故障電圧とソース・ドレイン間のシリコン
層のシート抵抗との関係を示す相関図(a)と、実施の
形態における半導体集積回路の保護回路の、ESDスト
レスが印加されたときの素子内部の発熱と熱伝導をシミ
ュレートした結果を示す特性図(b)である。
【図4】 櫛形形状のゲート電極レイアウトのnチャネ
ルMOSトランジスタのフィンガーの長さによるゲート
遅延時間の変化を示す特性図である。
【図5】 CMOS構成の保護回路が接続された半導体
集積回路の構成を示す回路図である。
【図6】 従来の保護回路を構成するnチャネルMOS
トランジスタの構成を示す断面図である。
【図7】 保護回路を構成するnチャネルMOSトラン
ジスタの構成を示す平面図である。
【図8】 ゲート接地されたnチャネルMOSトランジ
スタのスナップバック特性を示す特性図である。
【符号の説明】
101…シリコン基板、102…保護回路、103…接
続点、104…入力回路、105…接続線、106…内
部回路、107…素子分離領域、110…nチャネルM
OSトランジスタ、111…pウエル領域、112…埋
め込み酸化膜、113…シリコン層、114…ゲート絶
縁膜、115…ゲート電極、115a…側壁、116…
ソース領域、117…ドレイン領域、118…低抵抗
層、119…プラグ、120…層間絶縁膜、130…p
チャネルMOSトランジスタ、135,135a…ゲー
ト電極、139…プラグ、160…nチャネルMOSト
ランジスタ、165…ゲート電極、166…ソース領
域、167…ドレイン領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/786 H01L 29/78 623A Fターム(参考) 5F038 BH02 BH07 BH13 EZ06 5F048 AA00 AA01 AB06 AC03 AC10 BA09 BA16 BF16 CC01 CC09 CC15 5F110 AA04 AA22 CC02 DD05 DD13 DD24 EE09 GG02 GG12 HK04 HK09 HK21 HL14 HM17 NN78

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の一面に離間して形成された
    ソース・ドレインとなる2つの不純物導入領域,この2
    つの不純物導入領域の間の前記半導体基板の一面上に絶
    縁膜を介して配置されたゲート電極からなる第1のnチ
    ャネルMOSトランジスタを少なくとも備えた回路と、 この回路と接続された信号線の途中に接続されて前記半
    導体基板の一面上に形成された保護回路とを備え、 前記保護回路は、 前記半導体基板の一面に離間して形成されたソース・ド
    レインとなる2つの不純物導入領域,この2つの不純物
    導入領域の間の前記半導体基板の一面上に絶縁膜を介し
    て配置されたゲート電極からなり、前記2つの不純物導
    入領域の一方が前記信号線に接続されて他方が接地に接
    続された第2のnチャネルMOSトランジスタから構成
    され、 前記第2のnチャネルMOSトランジスタは、 前記ゲート電極の側面に形成された絶縁物からなる側壁
    と、 前記ゲート電極上面に形成された前記ゲート電極より電
    気抵抗が低い第1の低抵抗層と、 前記第2のnチャネルMOSトランジスタの不純物導入
    領域の前記側壁下以外の領域上全域に形成された前記低
    抵抗層と同一材料からなる第2の低抵抗層とを備え、 前記第2のnチャネルMOSトランジスタの不純物導入
    領域の不純部濃度は、前記第1のnチャネルMOSトラ
    ンジスタの不純物導入領域の不純部濃度より低濃度に形
    成されたことを特徴とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路におい
    て、 前記第2のnチャネルMOSトランジスタのゲート電極
    が前記接地に接続されていることを特徴とする半導体集
    積回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の半導体集積回路
    において、 前記保護回路は、前記半導体基板上に形成されたゲート
    電極およびこのゲート電極下の領域を挾むように前記半
    導体基板に形成されてソース・ドレインとなる2つの不
    純物導入領域からなり、この2つの不純物導入領域の一
    方第1のが前記信号線に接続されて他方が電源に接続さ
    れたpチャネルMOSトランジスタを備えたことを特徴
    とする半導体集積回路。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の半
    導体集積回路において、 前記第2のnチャネルMOSトランジスタのゲート電極
    は、並列に配置されたフィンガー部とこのフィンガー部
    をそれぞれ接続する基部とからなる櫛形構造とされたこ
    とを特徴とする半導体集積回路。
  5. 【請求項5】 半導体基板の一面に離間して形成された
    ソース・ドレインとなる2つの不純物導入領域およびこ
    の2つの不純物導入領域の間の前記半導体基板の一面上
    に絶縁膜を介して配置されたゲート電極からなる第1の
    nチャネルMOSトランジスタを少なくとも備えた回路
    と、この回路と接続された信号線の途中に接続されて、
    前記半導体基板の一面に離間して形成されたソース・ド
    レインとなる2つの不純物導入領域,この2つの不純物
    導入領域の間の前記半導体基板の一面上に絶縁膜を介し
    て配置されたゲート電極からなり、前記2つの不純物導
    入領域の一方が前記回路と接続された信号線の途中に接
    続され、他方が接地に接続された第2のnチャネルMO
    Sトランジスタから構成された保護回路とを備えた半導
    体集積回路の製造方法において、 前記第1のnチャネルMOSトランジスタの不純物導入
    領域となる第1の領域と、前記第2のnチャネルMOS
    トランジスタの不純物導入領域となる第2の領域とに選
    択的にn形不純物を所定濃度導入する第1の工程と、 前記第1の領域のみにn形不純物を所定濃度導入して前
    記第2のnチャネルMOSトランジスタの不純物導入領
    域より前記第1のnチャネルMOSトランジスタの不純
    物導入領域を高濃度に形成する第2の工程とを備えたこ
    とを特徴とする半導体集積回路の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007184552A (ja) * 2005-12-07 2007-07-19 Kovio Inc プロセス変動に耐性を有するダイオード、同ダイオードを有するスタンダードセル、同ダイオードを含むタグ及びセンサ、並びに同ダイオードを製造する方法
JP2009283934A (ja) * 2008-05-09 2009-12-03 Imec MuGFETのESD保護デバイスの設計手法
JP2010010184A (ja) * 2008-06-24 2010-01-14 Nec Electronics Corp Tegパターンおよびそれを用いた半導体装置の信頼性評価方法

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