JP2008172216A - ウェル電位トリガによるesd保護 - Google Patents
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Abstract
【課題】ESD保護を可能にするための集積回路を提供すること。
【解決手段】集積回路は、基板領域、ソース、ドレイン、およびソース領域とドレイン領域の間に配設されたチャネル領域上に形成されたゲート領域を有する少なくとも1つのインターリーブされたフィンガーを有するトランジスタ・デバイスを含む。トランジスタ・デバイスはさらに、基板領域の電位を測定するためのソース領域に隣接して形成された少なくとも1つの高濃度ドープ接合を含む。集積回路はさらに、少なくとも1つの高濃度ドープ接合に結合されたスイッチング回路を含み、電位をスイッチング回路に転送して、全ESD電流を流すよう、または全ESD電流が流れるようにトリガするようになっている。
【選択図】図1
【解決手段】集積回路は、基板領域、ソース、ドレイン、およびソース領域とドレイン領域の間に配設されたチャネル領域上に形成されたゲート領域を有する少なくとも1つのインターリーブされたフィンガーを有するトランジスタ・デバイスを含む。トランジスタ・デバイスはさらに、基板領域の電位を測定するためのソース領域に隣接して形成された少なくとも1つの高濃度ドープ接合を含む。集積回路はさらに、少なくとも1つの高濃度ドープ接合に結合されたスイッチング回路を含み、電位をスイッチング回路に転送して、全ESD電流を流すよう、または全ESD電流が流れるようにトリガするようになっている。
【選択図】図1
Description
本発明は一般に静電気放電(ESD)保護回路の分野に関し、より詳細には出力保護の改良を提供する。本発明はまた、デバイス帯電モデル(CDM)のストレスまたは同様のストレスの場合におけるコアトランジスタの保護の助けにもなる。
本出願は2006年12月11日に出願された米国仮特許出願第60/869,364号の利益を主張し、参照によってその内容を援用する。
集積回路(IC)および他の半導体デバイスは、ESDイベントとの接触によって発生することのある高電圧によって非常に損傷を受けやすい。このことから集積回路には静電気放電(ESD)保護回路が必要不可欠である。ESDイベントは多くの場合、高電圧電位(一般に数キロボルト)の放電によって生じ、短時間(一般に100ナノ秒)に高電流(数アンペア)のパルスを発生する。ESDイベントは、例えばICのリードに人間が接触することによって、または帯電した機械がICの他のリードで放電することによってIC内部で発生する。集積回路を製品に取り付ける際、これらの静電気放電がICの機能を破壊または損傷する可能性があり、それに伴い製品には高価格の修理が必要となるが、これはICが受けるであろう静電気放電を散逸するための機構を設けることによって回避することができる。チップがアースされている間のESDイベントをシミュレートするために、3つのモデルが現在使用されている。人体モデル(HBM)および機械モデル(MM)は2ピン試験である(1つのピンをアースし、他方のピンに正または負のストレスを加える)。ICそのものが帯電すると、一方のピンを通して放電を行うことができる。このタイプのストレスはデバイス帯電モデル(CDM)でモデル化される。
集積回路(IC)および他の半導体デバイスは、ESDイベントとの接触によって発生することのある高電圧によって非常に損傷を受けやすい。このことから集積回路には静電気放電(ESD)保護回路が必要不可欠である。ESDイベントは多くの場合、高電圧電位(一般に数キロボルト)の放電によって生じ、短時間(一般に100ナノ秒)に高電流(数アンペア)のパルスを発生する。ESDイベントは、例えばICのリードに人間が接触することによって、または帯電した機械がICの他のリードで放電することによってIC内部で発生する。集積回路を製品に取り付ける際、これらの静電気放電がICの機能を破壊または損傷する可能性があり、それに伴い製品には高価格の修理が必要となるが、これはICが受けるであろう静電気放電を散逸するための機構を設けることによって回避することができる。チップがアースされている間のESDイベントをシミュレートするために、3つのモデルが現在使用されている。人体モデル(HBM)および機械モデル(MM)は2ピン試験である(1つのピンをアースし、他方のピンに正または負のストレスを加える)。ICそのものが帯電すると、一方のピンを通して放電を行うことができる。このタイプのストレスはデバイス帯電モデル(CDM)でモデル化される。
ICをESDから保護するために、特定の保護回路がチップ上に追加される。ボンドパッドに直接結合されたすべての回路は、限られた量のESDストレスに耐えることができなければならない。したがって、これらのパッドにはESD保護回路が設置されている。しかし、ICのコア内部でもESD破壊が起きる可能性がある。特に、入力および出力ピンは、これらの回路がボンドパッドに接続されていることから、追加的な保護が必要である。入力および出力の両方の保護に同じ保護回路を使用することができるように、同じボンドパッドを使用して入力を結合することができることに留意されたい。
従来技術では、ESDから出力を保護するための様々な方法が提案されている。第1の例では、出力が自己保護式に作成される。これは多くの場合、全ESD電流に対処するためにダミーフィンガーを追加する必要があり、そのためドライバ領域が非常に多くなるという欠点がある。さらに、多くの技術ではドレインおよび/またはソース側にバラストを追加する必要があり、このことによっても必要な領域が大きくなり、オン抵抗も大きくなる。いくつかの技術では、ドライバがESD電流に対して本来脆弱であることから、この方法は不可能である。
第2の例では、デュアルダイオードによる方法が、場合によってはESD時にドライバをオフ状態に維持するための回路と組み合わせて使用される。ESD電流はダイオードおよびパワークランプのうちの一方を通して方向が変更され、ドライバが安全に維持されるようになっている。この場合、ドライバは十分なシリサイド化を維持することができ(すなわち、バラストを使用しない)、最小限のサイズ(すなわち、通常動作に必要なサイズ)を維持することができる。この解決法による主な利益はサイズが最小限に抑えられることであるが、ドライバを保護するためにトリガ電圧を非常に小さくする必要があることから、パワークランプのトリガの必要条件は非常に厳密である。
第3の解決例では、第1および第2の例が組み合わされる。この場合、アイソレーション抵抗が配置され、ドライバは一部のESD電流に対処するように頑強に作製されるが、これは多くの場合、バラストが追加され、場合によってはダミーフィンガーが追加されることを意味する。アイソレーション抵抗は、ESD時にいくらかの電圧を抵抗に蓄積させることを可能にすることによって、パワークランプをより高い電圧でトリガすることができるように計算される。
第4の解決例では局所的な保護が追加される。この局所的な保護(パワークランプの場合と同様)は、電圧、RCまたは電流トリガのいずれかとすることができる。この場合も、十分に低い電圧でクランプをトリガすることは困難である。
米国仮特許出願第60/869,364号
したがって、当技術分野では、従来技術の短所を克服してESD回路のための出力保護を改良することが必要とされている。
本発明の一実施形態では、静電気放電(ESD)保護回路が提供される。回路は第1の導電型の低濃度ドープ領域を有する基板領域および基板領域上に形成された少なくとも1つのインターリーブされたフィンガーを含む。少なくとも1つのインターリーブされたフィンガーは、第2の導電型の少なくとも1つのソース領域、第2の導電型の少なくとも1つのドレイン領域、およびソース領域とドレイン領域の間に配設されたチャネル領域上に形成された少なくとも1つのゲート領域を含む。回路はさらに、少なくとも1つのインターリーブされたフィンガーのソース領域に隣接して形成された第1の導電型の少なくとも1つの高濃度ドープ接合を含む。少なくとも1つの高濃度ドープ接合は基板領域の電位を測定する機能を有する。
本発明の別の実施形態では、ESD保護を可能にするための集積回路が提供される。回路は第1の導電型の低濃度ドープ領域を含む基板領域を有するMOSトランジスタを含み、基板領域上に少なくとも1つのインターリーブされたフィンガーが形成されている。少なくとも1つのインターリーブされたフィンガーは、第2の導電型の少なくとも1つのソース領域、第2の導電型の少なくとも1つのドレイン領域、およびソース領域とドレイン領域の間に配設されたチャネル領域上に形成された少なくとも1つのゲート領域を含む。回路はまた、少なくとも1つのインターリーブされたフィンガーのソース領域に隣接して形成された第1の導電型の少なくとも1つの高濃度ドープ接合も含む。少なくとも1つの高濃度ドープ接合は基板領域の電位を測定する機能を有する。回路はさらに、トリガ電位を受けるための少なくとも1つの高濃度ドープ接合に接続されたスイッチング回路を含む。
本発明は出力ノードの保護に関する。より詳細には、本発明はESD保護をトリガするためにウェル電位を使用する手段を提案する。「ウェル」とはNウェル、Pウェル、バルク、ボディ、基板、または層内にトランジスタを形成することができるように十分低ドープである他の層を意味することができることを理解されたい。また、本発明の実施形態および図の多くはP型基板を使用するバルクCMOS技術のNMOSに関する発明を説明しているが、本発明はこの例に限定されないことを理解されたい。当業者であれば、この説明をPMOSの例にも容易に解釈することができ、本発明を他の技術(SOI、複数ウェル技術、高電圧等)に使用することも可能である。さらに、本発明では、トランジスタはチップの周辺部で保護されると仮定されているが、本明細書に開示されている手段を使用してコアトランジスタを保護することもできる。
図1Aを参照すると、本発明の一実施形態によるESD保護を提供するためのESD保護回路100の断面図が示されている。回路100は低濃度ドープ領域、好ましくは第1の導電型のP型基板102を含む。回路100はさらに、P型基板102内に例示的なMOSFETが図示されているように、トランジスタなどの半導体デバイス104も含む。トランジスタ104は好ましくは、第2の導電型N+ 104aの第1の高濃度ドープ領域(ドレイン)、第2の導電型N+ 104bの第2の高濃度ドープ領域(ソース)およびゲート104cを含む。一般に、好ましくは第1の導電型P+の高濃度ドープ領域を有するバルク領域106は、好ましくはソース104b(図1B)またはアース(図示せず)のいずれかに接続されている。回路100はさらに、図1Aおよび1Bに示すように、前記P型基板内の電位を測定することができるように、好ましくは第1の導電型P+の高濃度ドープ領域を有する接合(追加接合)108がP型基板102内に追加されている。
好ましくは、コンタクトを配置するときにショットキー・ダイオードの形成を回避するためにも高濃度ドープ領域108が追加されることを理解されたい。一般に、プロセス設計基準では基板102内に直接(すなわち、高濃度ドープ領域を追加せずに)コンタクトを配置することは禁止されている。しかし、所与の技術にあてはまらない場合、高濃度ドープ領域を追加せずにウェル内に直接コンタクトを配置することができる。
抵抗器のソース104bおよび追加接合108は、間にアイソレーション110を配置することによって電気的に分離しなければならないことを理解されたい。アイソレーション110は好ましくは、ソース104bと追加接合108の間に浅いトレンチ絶縁(STI)、または深いトレンチ絶縁(DTI)または部分トレンチ絶縁(PTI)の形成を可能にすることによって形成することができる。あるいは、シリサイド化プロセスの場合はシリサイド・ブロック(SB)によって、またはソース104bと追加接合108の間にポリゲートを配置することによって形成することもできる。同様に、STI、DTI、PTI、SBまたはポリを使用して、追加接合108とバルク領域106の間にバルク抵抗を制御するためのアイソレーション110を形成することができる。
とりわけ、いくつかのもっとも重要な本発明のパラメータは、アバランシェのドレイン104a、ソース104b(すなわち、バイポーラのコレクタ)、追加接合108およびバルク接続106間の距離である。これらの距離を制御することによって、所与のドレイン−ソース電圧で追加接合108における電圧が制御される。一般に、所与のドレイン−ソース電圧では、追加接合108とバルク接続106の間の距離が大きいほど、追加接合108での電圧は高い。同様に、所与のドレイン−ソース電圧では、ソース104aと追加接合108の間の距離が小さいほど、追加接合での電圧は高い。電圧の範囲は一般に00〜0.7ボルトであり、0.7ボルトはバイポーラモードでドライバをトリガするのに必要となるバルク−ソース間の電圧である。このトリガは回避するべきであることから、ウェル内のすべての電圧は好ましくは0.7ボルトより低く抑えられるべきである。しかし、場合によってはこの0.7ボルト制限を取り除くために、電位転送回路および/または電圧シフタ回路を追加することができる。そのような場合でも、一般的な電圧は数ボルトを超えないようにすべきである。適用される距離はプロセス設計基準によって左右される。各プロセスには接合間の距離に関する最小設計基準がある。本発明では、一般的な距離は最小設計基準の1〜5倍の範囲である。例えば、65nmのCMOS技術では、この最小設計基準は0.1umのオーダーである。本発明はこの距離範囲に限定されるものではないことを理解されたい。
ここで図2Aから2Cを参照すると、本発明に従って、追加接合108を含むマルチフィンガー・トランジスタ・デバイス104のESD保護回路200のいくつかの異なる実装の断面図が示されている。図2Aでは、接合108がデバイスの側面のみに追加されたマルチフィンガーNMOSデバイス104が示されている。図2Bでは、接合108がトランジスタ104の各ソース104b接合の隣に追加されている。図2Cでは、接合108がトランジスタ104の中間ソース領域104bのみに追加されている。本発明は図2A、2Bおよび2Cに示すように追加接合108の実装を開示しているが、接合の追加には他にも多くの可能な実装が存在することが当業者には明らかである、ということを理解されたい。
追加接合108によって測定された電位は好ましくはスイッチング回路(後述)に転送され、全ESD電流を流すことができ、または全ESD電流を流すための別のスイッチング回路をトリガすることができる。この実施形態の動作原理を説明するために、MOSデバイスのバイポーラ動作はウェル電位が1回のダイオード降下(約0.7ボルト)によってソース電位を局所的に超えるときに開始されることを考慮しなければならない。一般にこれはドレインでの高電界によって生成されたアバランシェ電流がウェル抵抗を通って流れ、ウェル電位が増加することによって達成される。必要なアバランシェ電流が大きすぎる場合、または高いアバランシェ電流が非常に長時間流れる必要がある場合、アバランシェによって発生する熱によってデバイスが損傷する。したがって、アバランシェの必要量を制限することが重要である。トリガのためのウェル電位を本発明の追加接合108を介して転送することによって、クランプを低電圧で切り替えることが可能である。この電圧を低くすることはまた、ドレインでの電界の低下、したがって熱の発生の減少も意味する。
図3Aは、本発明による図1Aおよび1Bに示すESD保護スキーム100を、図に示すようにトランジスタ104と並列の追加のスイッチング回路302とともに使用するブロック図300の概略図である。上述のように、追加接合108によって測定された電位は好ましくはスイッチング回路302に転送され、全ESD電流を流すことができ、または全ESD電流を流すための別のスイッチング回路をトリガすることができる。2つのスイッチング回路を使用する場合、第1の回路を「トリガ」と呼び、第2の回路を「クランプ」と呼ぶ。1つのスイッチング回路のみを使用する場合、このデバイスは「クランプ」と呼ばれる。トリガおよび/またはクランプは、1つまたは複数のデバイスからなることができる。これらのデバイスはとりわけ、1つまたは複数のダイオード、SCR、トランジスタ(MOS、バイポーラまたは他のタイプ)、キャパシタンス、抵抗器、インダクタ、またはこれらの素子の組合せとすることができる。
図3Aでは、ノードAおよびEは別個または共通とすることができることを理解されたい。同様に、ノードBおよびFも別個または共通とすることができる。多くの実装では、ノードEは出力であり、ノードBおよびFはアースであり、ノードAおよびEは出力またはVddのいずれかである。別の実装では、トランジスタ104がPMOSであるとき、ノードAおよびEはVddであり、ノードFは出力であり、ノードBおよびFは出力またはアースのいずれかである。
図3Bを参照すると、本発明の1つの代替実施形態によるブロック図300の概略的な回路図が示されている。この実施形態では、スイッチング回路302は好ましくは、追加接合108によって電位が転送されるとESD電流をすべて流すSCRクランプ304のみを含む。SCR304をトリガするためにG1ノードで必要な電圧は0.7ボルト以下であり、バイポーラノードでドライバ104をトリガするために必要な電圧とほぼ同じである。スイッチング回路302の別の実装を以下に説明する。
図3Cを参照すると、本発明の別の代替実施形態によるブロック図300の概略的な回路図が示されている。上述のように、スイッチング回路302は好ましくはSCRクランプ304および、この例ではNMOS306であるトリガデバイス306を含み、どちらもドライバ104に並列に接続されている。特に、図3Cに示すようにトリガNMOS306のベースがトランジスタ104の追加接合108に接続されている。トランジスタ104は、トランジスタの動作を使用して回路の他の素子を起動することができることから、本発明ではドライバとも呼ばれることを理解されたい。追加接合108の電位はドライバNMOS104のソース104cでの電位と等しいと仮定されることを理解することが重要である。このことは好ましい実施形態では追加接合108およびソース104cがプロセスにおいて可能な限り近くに置かれることによって支援される。
図3Cの回路の動作原理を以下に説明する。まず、ESDイベントが出力パッド(ノードE)に発生すると、ドライバ104のドレインの電圧が上昇し、ドレイン−ソース接合でのアバランシェを引き起こす。このアバランシェ電流によってトランジスタ・ドライバ104のウェル電位が上昇する。この値が閾値電圧に達するとすぐに、このトリガNMOS306のVthが「オン」状態へと切り替わり、ESD電流が流れる。このESD電流によってSCRクランプ304がトリガされる。閾値電圧は、トランジスタ(NMOSまたはPMOS)が導電状態になる場合のゲートソース間の最小電圧である。このクランプ304がトリガされると、ESD電流が分流される。トリガNMOS306の閾値電圧が0.7ボルト未満の場合、この切り替えはドライバ104がバイポーラモードになる前にも起きることを理解されたい。電位がトリガNMOS306の閾値電圧より低い値まで降下した場合でも、SCR304は「オン」状態のままであり、ESD電流が流れ続けることを理解されたい。トリガNMOS306の閾値電圧Vthが0.7ボルトを超えた場合、ドライバ104はバイポーラモードになる。その場合、ドライバはドレインバラストなど既知の技術を使用してトリガに対して頑強に作製しなければならない。したがって、ドライバ104が故障する前に保護回路がトリガできるように、閾値電圧は十分に低くしなければならない。
図4Aは本発明による図3Aに示すESD保護スキーム300を、好ましくは図に示すようにドライバ104とスイッチング回路302の間に並列に配置された追加の電位転送回路402とともに使用するブロック図400である。電位転送回路402は好ましくはドライバ104の電位をスイッチング回路302に転送する。電位転送回路402のトランジスタ回路402は多くの様々な機能を提供することができる。機能の1つはドライバ104の基板102のノイズによって通常動作中にESD保護がトリガされる可能性を低減することである。この場合の実装は、抵抗器の追加(後で図4Bを参照して説明する)、追加接合と電源の間のキャパシタンスの追加、あるいは1つまたは複数のインバータ段の追加を含む。電位転送回路402の他の機能は、トリガ回路306のトリガを助けるためにドライバ104の電位を増幅することである。この場合、電位転送回路402は好ましくはトリガ回路306に転送される電位を制御する(電位を増加または低減する)ことができるように設計することができる増幅器回路を含む。この場合の実装は、以下で図6を参照して説明するようにインバータ段の追加を含む。電位転送回路402の出力における電圧は、入力における電圧と異なるようにすることができることを理解されたい。
図4Aでは、ノードA、CおよびEは別個または共通とすることができることを理解されたい。同様に、ノードB、DおよびFも別個または共通とすることができる。多くの実装では、ノードEは出力であり、ノードB、DおよびFはアースであり、ノードA、CおよびEは出力またはVddのいずれかである。別の実装では、トランジスタ104がPMOSであるとき、ノードA、CおよびEはVddであり、ノードFは出力であり、ノードBおよびDは出力またはアースのいずれかである。
本発明の図4Bを参照すると、本発明の1つの代替実施形態によるブロック図400の概略的な回路図が示されている。この実施形態では、電位転送回路402は好ましくは抵抗器404を含む。特に、トリガ回路306のゲートが抵抗器404に接続されており、404はドライバ104の追加接合108に接続されている。この抵抗器404はドライバ104のアース接続の基板抵抗と並列であり、したがってトリガNMOS306をトリガするために必要なドライバ104におけるアバランシェ電流の大きさを計算することができる。図4に示す電位転送回路402は好ましくは抵抗器404を含むが、本発明は、ダイオード、MOSデバイス、ウェル抵抗、キャパシタ、SCR、インダクタ、短絡等、能動または受動の特定の種類のインピーダンス素子に限定されないことを理解されたい。
図5Aは本発明による図4Aに示すESD保護スキーム300を、図に示すように好ましくはトランジスタ・ドライバ104と直列に配置された追加の電圧シフタ502とともに使用するブロック図500を示す。電圧シフタ502は好ましくは、トランジスタ・ドライバ104をバイポーラモードにトリガするためにウェル/基板102とソース104b間で必要な電圧を制御するように機能する、任意の回路またはレイアウト変更を意味する。上述のように、ノードA、CおよびEは別個または共通とすることができる。同様に、ノードB、DおよびFも別個または共通とすることができる。多くの実装では、ノードEは出力であり、ノードB、DおよびFはアースであり、ノードA、CおよびEは出力またはVddのいずれかである。別の実装では、トランジスタ104がPMOSであるとき、ノードA、CおよびEはVddであり、ノードFは出力であり、ノードBおよびDは出力またはアースのいずれかである。
図5Bを参照すると、本発明の1つの代替実施形態によるブロック図500の概略的な回路図が示されている。この実施形態では、電圧シフタ502の例示的な実装はダイオード504であり、ダイオード504のアノードはドライバ104のソース104bに結合され、ダイオード504のカソードはバルク106およびアースに結合されている。他の実装では、このダイオード504をトランジスタに置き換えることができ、以下で図6を参照しながらより詳細に説明するが、通常動作時に専用の機能を提供することができる。
図6を参照すると、ブロック図500の概略的な回路図600が、本発明の別の代替実施形態による追加の素子とともに示されている。この実施形態では、電圧シフタ502の例示的な実装はトランジスタMN4 506であり、電位転送回路402は図に示すように電圧Vdd2 610に接続されたキャパシタC1 410と直列の抵抗器R1 408と組み合わせたインバータ段回路406である。回路600はまた、ドライバ104のドレインNMOSトランジスタ MN1に接続されたPMOSトランジスタ602 MP1も含む。回路600はさらに、図6に示すようにMP1 602に並列に接続され、さらに電圧Vdd1 606に接続されたダイオードアップ604を含む。Vdd1 606およびVdd2 610は通常動作時に一定の電位を有する任意のノードであることを理解されたい。回路600に示すようにVss 607は好ましくはアースである。さらに、回路600の出力608はPMOSトランジスタMP1 602およびNMOSトランジスタMN1 104からなる。回路600はより複雑な接続を示し、本発明をどのようにも制限するものではない。上述のように、回路600の目的は、電位転送回路402がインバータ段を含むように設計することによってトリガ回路306をトリガすることを助けるようにドライバ104の電位を増幅することであり、トリガ回路306に転送される電位を制御する(電位を増加または低減する)ことができるようになっている。これによりトリガ回路306にマージンが形成され、したがってトリガNMOS 306の閾値電圧をより高くすることが可能になる。この実施形態の動作原理を以下に説明する。
まず、出力608における電圧がESDによって上昇すると、Vdd1 606の電圧もダイオードアップ 608のビルトイン電圧である0.7V以下まで上昇する。MN1 104の電圧が上昇すると、MN1 104のウェル/基板102における電位も上昇する。ある時点で、インバータ段回路604のMN2の閾値電圧に到達する。電圧シフタを起動するMN4 506の電位によって、MN2の閾値電圧は0.7Vより高い電圧に達することができる。MN4 506は回路の通常条件下で専用の機能を有することができ、すなわち切り替えることができることを理解されたい。これは当業者にはよく知られているようにカスケード設計と呼ばれている。MN2が「オン」に切り替わると、MN1 104のウェル電位がMP2の閾値電圧より大きくなるため、MP2が「オフ」に切り替わる。このMP2およびMN2の切り替えによって、MP3が「オン」に切り替わる。したがって、電流がVdd2ライン610から、MP2およびR1 408を通って流れ、トリガ306のMN5のゲートに電圧を蓄積する。この時点でMN3は「オフ」状態であることを理解されたい。MN5 306はオンになると、SCRクランプ304をトリガする。ここでESD電流をダイオードアップ604およびSCRクランプ304を通して安全に分流することができる。このクランプ304はまた、専用のトリガスキームが追加される場合、好ましくはパワークランプ(すなわちVdd−Vss間保護)として使用することもできることを理解されたい。またクランプ304およびトリガ306は、複数の出力パッド(図示せず)で容易に共有することもできる。さらに、電位転送回路604の一部または全部を複数の出力パッドで共有することもできる。キャパシタンスC1 410は好ましくは、MN1 104のウェルにおける基板電流による誤ったトリガを避けるために、通常動作時にMN5 304のゲートを安定させるように機能する。
本発明の教示を組み込んだ様々な実施形態を上記で詳細に示し説明したが、当業者であれば、本発明の精神および範囲から逸脱せずにこれらの教示を組み込んだ他の多くの変形実施形態を容易に想起することが可能である。
本発明の教示を組み込んだ様々な実施形態を上記で詳細に示し説明したが、当業者であれば、本発明の精神および範囲から逸脱せずにこれらの教示を組み込んだ他の多くの変形実施形態を容易に想起することが可能である。
Claims (25)
- 静電気放電(ESD)保護回路であって、
第1の導電型の低濃度ドープ領域を含む基板領域と、
ほぼ前記基板領域上に形成され、第2の導電型の少なくとも1つのソース領域、第2の導電型の少なくとも1つのドレイン領域および前記ソース領域と前記ドレイン領域の間に配設されたチャネル領域上に形成された少なくとも1つのゲート領域を含む、少なくとも1つのインターリーブされたフィンガーと、
少なくとも1つの前記インターリーブされたフィンガーの前記ソース領域にほぼ隣接して形成された第1の導電型の少なくとも1つの高濃度ドープ接合とを含み、前記少なくとも1つの高濃度ドープ接合は前記基板領域の電位を測定するように動作可能であるESD保護回路。 - 前記第1の導電型の高濃度ドープ接合は少なくとも1つのソース領域から電気的に分離されている、請求項1に記載のESD保護回路。
- 前記インターリーブされたフィンガーの前記ソース領域に配置されたバルク接続をさらに含み、前記バルク接続が前記第1の導電型の高濃度ドープ接合から電気的に分離されている、請求項1に記載のESD保護回路。
- 前記電気的な分離が、トレンチ絶縁、フィールド酸化、ポリゲート、サリサイド・ブロックまたはシリサイド・ブロックの1つを使用して形成される、請求項3に記載のESD保護回路。
- 前記第1の導電型がnまたはp導電型の一方を含む、請求項1に記載のESD保護回路。
- 前記第2の導電型がnまたはp導電型の他方を含む、請求項4に記載のESD保護回路。
- ESD保護を提供するための集積回路であって、
第1の導電型の低濃度ドープ領域を有する基板領域を含み、ほぼ前記基板領域上に少なくとも1つのインターリーブされたフィンガーが形成されており、前記少なくとも1つのインターリーブされたフィンガーが第2の導電型の少なくとも1つのソース領域、第2の導電型の少なくとも1つのドレイン領域および前記ソース領域と前記ドレイン領域の間に配設されたチャネル領域上に形成された少なくとも1つのゲート領域、ならびに前記基板領域の電位を測定するための第1の導電型の少なくとも1つの高濃度ドープ接合を含み、前記少なくとも1つの高濃度ドープ接合が前記少なくとも1つのインターリーブされたフィンガーのソース領域にほぼ隣接して形成されており、前記少なくとも1つの高濃度ドープ接合が前記基板領域の電位を測定する機能を有する、MOSトランジスタと、
トリガするための電位を受ける少なくとも1つの高濃度ドープ接合に接続されたスイッチング回路とを含む集積回路。 - 前記第1の導電型の高濃度ドープ接合は前記少なくとも1つのソース領域から電気的に分離されている、請求項7に記載の集積回路。
- 前記電気的な分離が、トレンチ絶縁、フィールド酸化、ポリゲート、サリサイド・ブロックまたはシリサイド・ブロックの1つを使用して形成される、請求項8に記載の集積回路。
- 前記インターリーブされたフィンガーの前記ソース領域に配置されたバルク接続をさらに含み、前記バルク接続が前記第1の導電型の高濃度ドープ接合から電気的に分離されている、請求項7に記載の集積回路。
- 前記電気的な分離が、トレンチ絶縁、フィールド酸化、ポリゲート、サリサイド・ブロックまたはシリサイド・ブロックの1つを使用して形成される、請求項10に記載の集積回路。
- 前記基板領域の電位を制御するために、前記少なくとも1つの高濃度ドープ接合と前記バルク接続の間の距離が制御される、請求項10に記載の集積回路。
- 前記電位が前記スイッチング回路の閾値電圧を超えるとき前記スイッチング回路がトリガされる、請求項7に記載の集積回路。
- 前記スイッチング回路がSCRクランプを含む、請求項7に記載の集積回路。
- 前記スイッチング回路がSCRクランプとトリガ素子の組合せを含み、前記トリガ素子が前記少なくとも1つの高濃度ドープ接合に結合されている、請求項7に記載の集積回路。
- 前記トリガ素子が少なくとも1つのトランジスタを含み、トランジスタのゲートが前記少なくとも1つの高濃度ドープ接合に結合されている、請求項15に記載の集積回路。
- 前記トリガ素子が少なくとも1つのSCRおよびダイオードを含む、請求項15に記載の集積回路。
- 前記高濃度ドープ領域と前記スイッチング回路の間に結合された電位転送回路をさらに含む、請求項7に記載の集積回路。
- 前記電位転送回路が抵抗器、インダクタ、トランジスタ、SCRまたはキャパシタの少なくとも1つを含む、請求項18に記載の集積回路。
- 前記電位転送回路が少なくとも1つのインバータ回路を含む、請求項18に記載の集積回路。
- 前記バルク接続および前記ソースに結合された電圧シフタをさらに含む、請求項10に記載の集積回路。
- 前記電圧シフタがダイオードを含む、請求項21に記載の集積回路。
- 前記電圧シフタがトランジスタを含む、請求項21に記載の集積回路。
- 前記第1の導電型がnまたはp導電型の一方を含む、請求項7に記載の集積回路。
- 前記第2の導電型がnまたはp導電型の他方を含む、請求項7に記載の集積回路。
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