JP2001110304A - 表示パネルの隔壁形成方法とその隔壁構造 - Google Patents

表示パネルの隔壁形成方法とその隔壁構造

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JP2001110304A
JP2001110304A JP28421199A JP28421199A JP2001110304A JP 2001110304 A JP2001110304 A JP 2001110304A JP 28421199 A JP28421199 A JP 28421199A JP 28421199 A JP28421199 A JP 28421199A JP 2001110304 A JP2001110304 A JP 2001110304A
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partition wall
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Motonari Kibune
素成 木舩
Osamu Toyoda
治 豊田
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示パネルの隔壁形成方法とその隔壁構造に
関し、隔壁間の溝の底面に形成される電極が断線する原
因とならないように溝の内面、とくに底面を平滑面に近
付けるように加工することを目的とする。 【解決手段】 表示パネルの隔壁形成方法は、基板1の
主面にサンドブラスト法によって複数の溝4を切削し、
これらの溝4の間に残留した突出部5aからなる隔壁5
を形成する表示パネルの隔壁形成方法であって、前記各
溝4の内面の少なくとも底面を平滑面に近付けるように
加工するように構成する。また、表示パネルの隔壁構造
は、基板1の主面を切削して形成した複数の溝4と、該
複数の溝4の間に残留した突出部5aからなる隔壁5を
備えるとともに各溝4の底面上に電極を備える表示パネ
ルの隔壁構造であって、前記各溝4の内面の少なくとも
底面は、所定の表面あらさを有して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示パネルの隔壁
形成方法とその隔壁構造に係り、さらに詳しくは一対の
ガラス基板間の空間を区切る隔壁を備えた例えば、プラ
ズマディスプレイパネル(PDP)、プラズマアドレッ
シング液晶表示パネル、フィールドエミッション表示パ
ネル等に関する。
【0002】中でもPDPは、広視野角をもった薄型表
示パネルとして注目されており、ハイビジョン分野など
への用途拡大に向けて高精細化及び大画面化が進められ
ており、その低コスト化が強く要望されている。
【0003】
【従来の技術】例えばPDPは、一対のガラス基板を互
いに微少間隔に離隔して対向配置し、その周囲を封止す
ることによって内部に放電空間を形成し、この放電空間
を各画素毎に等ピッチの隔壁(リブ)で区切ってマトリ
ックス状の放電セルを形成した自己発光型表示パネルで
ある。
【0004】図6の要部分解斜視図に示すように、3電
極を備えた蛍光体によるカラーAC面放電型PDPは、
一対の透明なガラス材でなる前面基板20と背面基板2
1とが微小間隔を空けて対向配置されている。
【0005】一方の前面基板20には、表示電極23
(一対のX,Yサスティン電極23a,23b)とこの
表示電極23を覆う誘電体層24と更にその上に図示し
ない保護膜(MgO膜)とが形成され、他方の背面基板
21には放電空間22を仕切るため、平面視は直線状の
例えば、高さ100〜200μm,幅30〜50μmの
隔壁25が、アドレス電極26ラインに沿って200μ
m程度の等間隔に設けられている。
【0006】そして、アドレス電極26は誘電体層27
で被覆され、さらに各隔壁25間の溝25aの内面に赤
R,緑G,青Bのそれぞれの色に発光する蛍光体層28
が形成されている。隔壁25は、放電の干渉や色のクロ
ストークを防止する。
【0007】背面基板21と前面基板20とは、それぞ
れの表示電極23とアドレス電極26とが互いに直交す
るように重ねられてその周囲を図示しない封止材により
封着してあり、前面基板20と背面基板21との間に形
成された放電空間22内に図示しない放電ガスが封入さ
れて自己発光型の表示パネル用基板としている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、表示パ
ネルの低コスト化を図るため、既に平成11年8月2日
に出願した特願平11−218746において、新しい
隔壁形成方法を出願している。
【0009】この隔壁形成方法は、PDPの製造工程中
の背面基板の表面に、直接サンドブラスト法によって所
定ピッチの溝を切削することにより隔壁を形成する方法
である。
【0010】図7の(a)〜(c)図及び図8の(a)
〜(c)図は、従来技術の隔壁形成方法及び隔壁間の電
極形成方法を製造工程順に説明する側断面図である。先
ず、図7の(a)図において、ガラス基板31の隔壁形
成側表面(他方のガラス基板との対向面)に隔壁形成部
分を覆う耐切削性マスキングパターン(ドライフィルム
レジスト)32をフォトリソグラフィ法によりパターニ
ングする。
【0011】同図(b)図において、ガラス基板31に
サンドブラスト法により微小な研磨剤33を吹き付け、
マスクされていない部分を切削して溝34を形成し、溝
34間に突出部35aが残留されて形成される。
【0012】同図(c)図において、耐切削性マスキン
グパターン32を剥離液に浸漬して膨潤除去することに
より、各溝34間に残留した突出部35aからなる隔壁
35を形成する。
【0013】図8の(a)図において、隔壁35を形成
したガラス基板31の全面に金属膜36aを成膜する。
同図の(b)図において、溝34の底部における金属膜
36a上にエッチングレジスト37をパターンニングす
る。
【0014】同図の(c)図において、金属膜36aを
エッチングすることにより、隔壁35間の溝34の底部
の(b)図のエッチングレジスト37でマスクされた部
分の金属膜36aが残留し、このエッチングレジスト3
7を除去することによってアドレス電極36が形成され
る。
【0015】以後の工程は図示を省略しているが、先の
図6に示したように、このアドレス電極を覆って溝の底
面に誘電体層を形成した後、さらに溝の内面及び誘電体
層の表面に蛍光体層を形成することによってPDPの背
面基板を完成している。
【0016】しかしながら、このようにしてガラス基板
に直接、隔壁を形成する場合には、つぎのような問題が
発生することを明らかにした。図9に示すように、サン
ドブラストで切削された溝34の底面34−1が荒れて
ピーク・ツー・ピークで±3μm程度の凹凸面になって
いるため、図10に示すように、電極形成用の金属膜3
6aを成膜すると、金属膜36aがその凸凹面に馴染ま
ず、とくに金属膜が薄い場合は、膜厚むらを生じると電
極が断線することがある。
【0017】また、図10に示すように、エッチングレ
ジスト37によりマスクされた金属膜36aをエッチン
グする際、金属膜36aの下地、即ち溝34の底面34
−1が荒れた凸凹面になっているため、凸凹面へのエッ
チャント(エッチング液)38の染み込みによりアドレ
ス電極36となる金属膜36aがサイドエッチングされ
易くなり、その後において断線に至ることがある。
【0018】上記問題点に鑑み、本発明は隔壁間の溝の
底面に形成される電極が断線する原因とならないように
溝の内面、とくに底面を平滑な面に近付けるように加工
する表示パネルの隔壁形成方法とその隔壁構造を提供す
ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の表示パネルの隔壁形成方法においては、基
板の主面にサンドブラスト法によって複数の溝を切削
し、これらの溝の間に残留した突出部からなる隔壁を形
成する表示パネルの隔壁形成方法であって、前記切削さ
れた各溝の内面の少なくとも底面を平滑面に近付けるよ
うに加工する。
【0020】また、表示パネルの隔壁構造においては、
基板の主面を切削して形成した複数の溝と、該複数の溝
の間に残留した突出部からなる隔壁を備えるとともに各
溝の底面上に電極を備える表示パネルの隔壁構造であっ
て、前記各溝の内面の少なくとも底面は、所定の表面あ
らさを有して構成する。
【0021】ところで、ガラス材でなる基板にサンドブ
ラスト法により直接溝を切削して隔壁を形成した場合、
切削された溝の内面は切削部材(研磨剤)の衝突により
荒れた凸凹面になっている。
【0022】この切削された溝の内面の少なくとも底面
に対し、平滑な面に近付けるように平滑化加工(例え
ば、機械的研磨、化学的研磨あるいはガラス部材のコー
ティング処理)を施すことにより、この底面の上に形成
した金属膜にパターンエッチングを施す際に、エッチャ
ントの染み込みによるサイドエッチングが防止され、形
成された電極の断線確率が小さくなって表示パネルの信
頼度を向上できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施例に基づ
いて本発明の要旨を詳細に説明する。ガラス材でなる基
板(背面基板)は、その主面(前面基板と対向する面で
隔壁形成面)に研磨剤を吹きつけるサンドブラスト法に
よって複数の溝を所定間隔で切削し、これらの溝の間に
残留した突出部からなる隔壁を形成する。なお、ガラス
材としてはソーダガラス、PD200(旭ガラス製)、
石英ガラスなどを対象とする。
【0024】ガラス基板の切削された各溝の内面は、荒
れた凹凸面(表面あらさ±3μm程度)になっているた
め、少なくとも電極(アドレス電極)を形成する底面を
表面あらさ±1μm程度の範囲内に仕上げ、平滑な面に
近付けるように加工する。
【0025】〔第1の実施例〕この第1の実施例は機械
的研磨加工による方法で、図1の(a)〜(d)図は、
第1の実施例を製造工程順に示す側断面図である。
【0026】先ず、同図の(a)図において、ガラス基
板(背面基板)1の隔壁形成側表面(他方の前面基板と
の対向面)に隔壁形成部分を覆う厚さ30〜50μmの
耐切削性マスキングパターン(ドライフィルムレジス
ト)2をフォトリソグラフィ法によりパターニングす
る。(マスクパターン形成工程)つぎに、同図の(b)
図において、このガラス基板1にサンドブラスト法によ
り粒径が10〜30μmの微小な第1の研磨剤3−1を
吹き付け、マスクされていない部分を直接切削して、複
数の溝4を形成し、これらの溝4の間に残留した突出部
5aで隔壁5を形成する。(溝切削サンドブラスト工
程)この時点では、図9の図示と同様に、切削された溝
4の表面あらさは荒く、±3μm程度になっている。
【0027】溝4は、例えば幅100〜400μm、深
さ100〜140μm、ピッチ150〜500μmであ
る。また、研磨剤3−1としては、例えば平均直径10
〜20μmのアルミナ粒子を用い、サンドブラスト圧は
1.5〜3.0Kg/cm2である。
【0028】そして、同図の(c)図において、この溝
4の荒れた凹凸面を平滑な面に近付けるように加工する
ため、突出部5aの頂部の耐切削性マスキングパターン
2を除去せずに引続きマスクとして利用し、再度、微細
な粒径の切削部材である研磨剤でサンドブラストを施
す。溝4の内面、とくに底面を、以後の工程で電極を形
成する関係上、平滑な面に近付けるように、表面あらさ
を±1μmの範囲内に研磨加工する。(溝面平滑化サン
ドブラスト工程) この研磨剤は、先の溝切削サンドブラスト工程で用いた
第1の研磨剤3−1よりも粒径の微細なアルミナ粒子で
なる第2の研磨剤3−2を用い、サンドブラスト圧は
1.5〜3.0Kg/cm2 とする。
【0029】つぎに、同図の(d)図において、突出部
5aの頂部に残る耐切削性マスキングパターン2を剥離
液に浸漬して膨潤除去する。(マスク剥離工程) 以後の工程は図示を省略するが、従来と同様の工程で隔
壁を形成した基板全面に電極形成用の金属膜を成膜し、
溝の底部における金属膜上にエッチングレジストをパタ
ーンニングする。
【0030】そして、これをエッチングして溝の底部に
電極(アドレス電極)を形成し、この電極を覆って溝の
底面に誘電体層を形成し、さらに誘電体層を覆って溝の
内面に蛍光体層を形成することで背面基板を完成する。
【0031】〔第2の実施例〕この第2の実施例は、第
1の実施例のように溝の荒れた凹凸面を平滑な面に近付
けるのに、さらに微細な粒径の研磨剤でサンドブラスト
を施す溝面平滑化サンドブラスト工程を経るのでなく、
化学研磨を施して平滑な面に近付ける。
【0032】即ち、この化学研磨方法は図示を省略して
いるが、先ず第1の実施例の溝切削サンドブラスト工程
を経て得られるガラス基板の溝の頂部に残る耐切削性マ
スキングパターンを剥離液に浸漬して膨潤除去し、つぎ
に、そのガラス基板を弗酸(HF)10%と硫酸(H2
SO4 )60%の水溶剥離液などに浸漬し、溝面におけ
る凹凸したガラス尖端をエッチングすることにより、溝
の荒れた凹凸面を平滑な面に近付けるように化学研磨す
る。(溝面平滑化化学研磨工程) 以後の工程は、第1の実施例と同様の工程で背面基板を
完成する。
【0033】〔第3の実施例〕この第3の実施例では、
第1の実施例の溝切削サンドブラスト工程を経て得られ
るガラス基板1につぎの加工を施す。
【0034】図2の(a)〜(c)図は、第3の実施例
を製造工程順に示す側断面図である。先ず、同図の
(a)図において、突出部5aの頂部に残る耐切削性マ
スキングパターン2を剥離液に浸漬して膨潤除去する。
この時点では、図9の図示と同様に、溝4の底面は荒れ
た凹凸面になっている。(マスク剥離工程) つぎに、同図の(b)図において、溝4の底面に印刷法
により研磨剤入りスラリー6(微細な研磨剤を水に混合
したもの)を塗布する。(研磨剤塗布工程) そして、同図の(c)図において、発泡ウレタンゴムな
どからなり、溝4に嵌まる形状の凸部7aを有した型パ
ッド7をガラス基板1に押し当てて溝4に沿って往復摺
動させて研磨し、溝4の少なくとも底面の荒れた凹凸面
を平滑な面に近付けるように研磨加工する。(溝面平滑
化研磨工程) なお、型パッド7は、ガラス基板1に対し均一に押圧力
を加えるため、剛性のある第1の押さえ板8に貼り付け
て使用する。
【0035】以後の工程は、第1の実施例と同様の工程
で背面基板を完成する。 〔第4の実施例〕この第4の実施例では、図4の単体斜
視図に示すように、別工程において、溝の底面を平滑な
面に近付けるのに第3の実施例で用いた研磨剤入りスラ
リー6を付着した平パッド9を用意する。
【0036】この平パッド9は、柔軟な材料を用い、そ
の片面上に印刷法により研磨剤入りスラリー6を溝4と
同じパターンで印刷して研磨剤パターンを形成したもの
である。
【0037】そして、この第4の実施例では、第1の実
施例の溝切削サンドブラスト工程を経て得られるガラス
基板に図3に示すつぎの加工を施す。先ず、図3の
(a)図において、突出部5aの頂部に残る耐切削性マ
スキングパターン2を剥離液に浸漬して膨潤除去する。
この時点では、図9の図示と同様に、溝4の底面は荒れ
た凹凸面になっている。(マスク剥離工程) つぎに、同図の(b)図において、このガラス基板1上
に平パッド9を研磨剤入りスラリー6のパターンと溝4
のパターンとを一致させて置く。
【0038】そして、均一な押圧力を加えるため、第2
の押さえ板11で平パッド9を押し付ける。第2の押さ
え板11の押圧側の表面には、溝4のパターンに一致さ
せた凸部11aが設けてあり、平パッド9を溝4内に押
し込んで研磨剤入りスラリー6を溝4の底面に押し付
け、溝4に沿って往復摺動させて研磨することにより、
溝4の少なくとも底面の荒れた凹凸面を平滑な面に近付
けるように研磨する。(溝面平滑化研磨工程) 以後の工程は、第1の実施例と同様の工程で背面基板を
完成する。
【0039】〔第5の実施例〕この第5の実施例では、
溝の底面を平滑な面に近付けるのにガラス層をコーティ
ングする。
【0040】図5の(a)〜(c)図は、第5の実施例
を製造工程順に示す側断面図である。この第5の実施例
では、第1の実施例の溝切削サンドブラスト工程を経て
得られるガラス基板につぎの加工を施す。
【0041】先ず、図5の(a)図において、突出部5
aの頂部に残る耐切削性マスキングパターン2を剥離液
に浸漬して膨潤除去する。この時点では、図9の図示と
同様ように、溝4の底面は荒れた凹凸面になっている。
(マスク剥離工程) つぎに、同図の(b)図において、印刷法などにより溝
4の底面に低融点ガラスペースト12aを塗布し乾燥す
る。(低融点ガラスペースト塗布工程) つぎに、同図の(c)図において、このガラス基板1を
加熱・焼成することにより低融点ガラスペースト12a
が軟化変形し、冷却されると表面の滑らかなガラス層1
2になって溝4の少なくとも底面がコーティングされ
る。(溝面平滑化コーティング工程) あるいは、図示を省略するが、ゾルゲル法により溝面を
ガラス材でコーティングする方法がある。例えば、テト
ラエトキシシラン〔Si(OC2 5)〕と塩酸(HC
l)とアルコール(例えば、エタノール)と水とを混合
した溶液中にガラス基板を浸漬し、引き上げたガラス基
板をスピニング法により余分な溶液を振り落とす。
【0042】このガラス基板を水平に保持すると、溝の
内面に付着した前記溶液が溝の底面に沿って薄い膜を形
成する。このガラス基板を加熱・焼成することで溝の底
面が表面の滑らかなガラス層でコーティングされる。
【0043】なお、このガラス層は、以後に形成される
上層の誘電体層などの焼成温度より高い融点を有するも
のを用いる必要がある。以後の工程は、第1の実施例と
同様の工程を経て背面基板を完成する。
【0044】上述のように、従来において、ガラス基板
にサンドブラスト法により直接溝を切削して隔壁を形成
した場合、切削された溝の内面は研磨剤の衝突により荒
れた凸凹面になっている。
【0045】この溝の内面の少なくとも底面に対して更
に溝面平滑化加工、即ち機械的研磨、化学的研磨あるい
はガラス部材のコーティング処理を施すことにより、溝
の凸凹に荒れた内面、とくに底面が平滑な面に近付けて
仕上げられるため、この平滑な底面に電極形成用の金属
膜を成膜したとき、むらなく均一な厚さに成膜すること
ができる。
【0046】また、金属膜の下地を平滑な面に近付けて
いるため、金属膜のパターンエッチングの際にエッチャ
ントの染み込みにより電極(アドレス電極)がサイドエ
ッチングされにくくなって、これらの原因によりその後
に電極が断線する確率を小さくできる。
【0047】なお、本発明は上記実施例に限らず、隔壁
を形成する各溝の内面の少なくとも底面の表面あらさを
±1μmの範囲内の平滑な面とするその他の平滑化の加
工方法によっても上記実施例と同様の作用、効果を奏す
る。
【0048】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
サンドブラストにより切削された溝の底部の荒れた凸凹
面を平滑な面に近付けることにより、そこに形成される
電極が断線しにくくなり、表示パネルの信頼性を向上で
きるといった産業上極めて有用な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による第1の実施例を製造工程順に示
す側断面図
【図2】 本発明による第3の実施例を製造工程順に示
す側断面図
【図3】 本発明による第4の実施例を示す側断面図
【図4】 図3で用いる平パッドの単体斜視図
【図5】 本発明による第5の実施例を製造工程順に示
す側断面図
【図6】 従来技術によるPDPの要部分解斜視図
【図7】 従来技術による隔壁形成方法及び隔壁間の電
極形成方法を製造工程順に示す側断面図
【図8】 図7に続く製造工程を順に示す側断面図
【図9】 図7の切削された溝の凹凸に荒れた底面を示
す要部拡大図
【図10】 図9の凹凸に荒れた底面にパターニングし
たエッチングレジストを示す要部拡大図
【符号の説明】
1:ガラス基板 2:耐切削性マスキングパターン(ドライフィルムレジ
スト) 3−1:微小な第1の研磨剤 3−2:微細な第2の研磨剤 4:溝 5:隔壁(リブ) 5a:突出部 6:研磨剤入りスラリー 7:型パッド 7a:凸部 8:第1の押さえ板 9:平パッド 10:研磨剤パターン 10a:研磨剤 11:第2の押さえ板 11a:凸部 12:ガラス層 12a:低融点ガラスペースト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C027 AA09 5C040 GA03 GC19 GF02 GF08 GF19 JA02 JA17 JA21 KA07 MA23 5C094 AA32 AA43 BA31 BA32 BA34 CA19 DA13 EA04 EC03 EC04 FA04 FB02 FB15 GB10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の主面にサンドブラスト法によっ
    て複数の溝を切削し、これらの溝の間に残留した突出部
    からなる隔壁を形成した後、前記溝の底部が電極形成部
    として使用される表示パネルの隔壁形成方法であって、 前記各溝の内面の少なくとも底面を平滑面に近付けるよ
    うに加工することを特徴とするガス表示パネルの隔壁形
    成方法。
  2. 【請求項2】 前記加工は、前記溝の切削加工に用い
    た切削部材より小さな粒径の切削部材を当該溝に吹きつ
    けることを特徴とする請求項1記載の表示パネルの隔壁
    形成方法。
  3. 【請求項3】 前記加工は、前記溝の切削加工に用い
    た切削部材より小さな粒径の切削部材を含んだ水を当該
    溝に吹きつけることを特徴とする請求項1記載の表示パ
    ネルの隔壁形成方法。
  4. 【請求項4】 前記加工は、前記溝の切削加工に用い
    た切削部材より小さな粒径の切削部材を前記溝の少なく
    とも底面に押し付けて摺動することを特徴とする請求項
    1記載の表示パネルの隔壁形成方法。
  5. 【請求項5】 前記加工は、前記各溝の少なくとも底
    面に低融点ガラス部材を塗布した後に焼成し、当該底面
    にガラス層をコートすることを特徴とする請求項1記載
    の表示パネルの隔壁形成方法。
  6. 【請求項6】 基板の主面を切削して形成した複数の
    溝と、該複数の溝の間に残留した突出部からなる隔壁を
    備えるとともに各溝の底面上に電極を備える表示パネル
    の隔壁構造であって、 前記各溝の内面の少なくとも底面は、所定の表面あらさ
    を有していることを特徴とする表示パネルの隔壁構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7473151B2 (en) 2002-08-26 2009-01-06 Hitachi, Ltd. Method for manufacturing a substrate for a flat panel display including forming grooves in a surface
CN111834182A (zh) * 2020-07-20 2020-10-27 中国振华集团永光电子有限公司(国营第八七三厂) 一种半导体电极材料的加工方法

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