JP2001109108A - カメラ用遮光材とその製造方法 - Google Patents

カメラ用遮光材とその製造方法

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JP2001109108A
JP2001109108A JP28428399A JP28428399A JP2001109108A JP 2001109108 A JP2001109108 A JP 2001109108A JP 28428399 A JP28428399 A JP 28428399A JP 28428399 A JP28428399 A JP 28428399A JP 2001109108 A JP2001109108 A JP 2001109108A
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JP
Japan
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urethane foam
camera
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light
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JP28428399A
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English (en)
Inventor
Katsuhiro Murata
勝弘 村田
Tadao Okura
忠雄 大倉
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Nippon Graphite Industries Ltd
Original Assignee
Nippon Graphite Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発泡ウレタンの強度低下を防止しつつ、黒
色度を改善し、遮光性に優れた発泡ウレタン製カメラ用
遮光材を得る。 【解決手段】 発泡ウレタンから形成されているカメラ
用遮光材1を提供する。このカメラ用遮光材1は、発泡
ウレタンの骨格部2と黒色層3とを有しており、骨格部
2が連通気泡からなる空洞部4を形成しており、黒色層
3が骨格部2の表面に形成されており、黒色層3が、黒
鉛及びカーボンブラックからなる群より選ばれた少なく
とも1種の黒色顔料とバインダーとを含有する塗料から
なり、黒色層3が1〜25μmの厚さを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ・ビデオカ
メラ・デジタルカメラ等の内部で、外部からわずかに侵
入する光を遮光するために用いられるカメラ用遮光材に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、カメラ等の内部には、遮光材
として、軽くて可撓性のある黒色の発泡ウレタンが使用
されている。この黒色の発泡ウレタンは、ウレタンを発
泡させる時に、予め原料に発泡剤とともに、黒色顔料を
混合し、この原料を発泡させることによって形成され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、本発明者は、
このような発泡ウレタンは、十分な黒色度を示さず、遮
光性に劣ることを解明した。
【0004】本発明は、発泡ウレタンの強度を低下させ
ることなく、発泡ウレタンの黒色度を改善し、遮光性に
優れたカメラ用遮光材を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、発泡ウレタン
から形成されているカメラ用遮光材であって、前記カメ
ラ用遮光材が、前記発泡ウレタンの骨格部と黒色層とを
有しており、前記骨格部が連通気泡からなる空洞部を形
成しており、前記黒色層が前記骨格部の表面に形成され
ており、前記黒色層が、黒鉛及びカーボンブラックから
なる群より選ばれた少なくとも1種の黒色顔料とバイン
ダーとを含有する塗料からなり、前記黒色層が1〜25
μmの厚さを有している、カメラ用遮光材及びその製造
方法に係るものである。
【0006】本発明者は、ウレタン遮光材の黒色度を上
げるため、黒色顔料の添加量を調節したウレタン原料を
発泡させ、種々の発泡体を試作し検討した。その結果、
本発明者は、発泡前の原料に大量の黒色顔料を添加した
場合、得られる発泡ウレタンの樹脂特性が失われ、発泡
体の強度が大幅に低下することを見出した。
【0007】また、本発明者は、顔料の添加濃度を下げ
た場合、発泡ウレタンの樹脂特性は失われないが、発泡
ウレタンの黒色度が著しく低下し、遮光性能が極めて悪
くなることを知見した。
【0008】かかる知見の下、本発明者が、鋭意研究し
たところ、意外にも、黒色顔料とバインダーとからなる
所定の塗料を、発泡ウレタンに含浸させ、乾燥させるこ
とにより、極めて優れた遮光性能を発揮する、カメラ用
遮光材が得られることを見出し、本発明を完成させた。
【0009】本発明では、発泡ウレタンの骨格部の表面
に、1〜25μmの厚さの黒色層が形成される。この黒
色層は、発泡ウレタンを、所定の黒色顔料を含有する塗
料に含浸させることによって形成することができる。
【0010】黒色層の厚さが1μm未満では、発泡ウレ
タンの黒色度が十分に改善されず、遮光性が十分に発揮
されない。また、黒色層が25μmを超えると、発泡ウ
レタンの骨格部の可撓性が低下し、骨格部に割れが生じ
たり、黒色顔料が剥離したりする。
【0011】本発明のカメラ用遮光材は、発泡ウレタン
に、黒色顔料を含有する所定の塗料が含浸されており、
発泡ウレタンの骨格部の表面に、所定の厚さの黒色層が
形成されている。
【0012】本発明によれば、発泡ウレタンの強度や樹
脂特性、可撓性にほとんど影響を与えることなく、遮光
性能に優れたカメラ用遮光材を得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明を詳細に
説明する。図1は、本発明の一例のカメラ用遮光材の図
面代用写真である。図2は、図1の写真の説明図であ
る。図1は、本発明の一例のカメラ用遮光材の一部を切
断して、光学顕微鏡(100倍)で撮影した顕微鏡写真
である。
【0014】本発明では、図2に示すようなカメラ用遮
光材1は、発泡ウレタンから形成する。カメラ用遮光材
1は、発泡ウレタンの骨格部2と黒色層3とを有してお
り、骨格部3は、連通気泡からなる空洞部4を形成す
る。骨格部2の表面には、黒色層3が形成されており、
この黒色層3は、黒鉛及びカーボンブラックからなる群
より選ばれた少なくとも1種の黒色顔料と、バインダー
とを含有する塗料から形成することができる。
【0015】この黒色層4は、1〜25μmの厚さを有
している。このような黒色層は、発泡ウレタンを、前述
したような黒色顔料を含有する所定の塗料に浸漬させる
ことによって形成することができる。
【0016】本発明では、更に、2〜15μmの厚さの
黒色層を形成するのが好ましい。薄いと欠陥が生じ易
く、厚いとコスト的に不利だからである。
【0017】本発明にかかる発泡ウレタンは、黒色塗料
を塗布又は含浸させ、黒色層を、発泡ウレタンの骨格部
の表面に形成するための基材となるものである。このよ
うな基材は、着色された基材がカメラ用遮光材として適
切なものでありさえすれば、どのような材質のものでも
用いられ、特に限定されない。したがって、かかる基材
は、多孔質体であって、可撓性を有するようなものでも
よい。
【0018】本発明で用いる発泡ウレタンは、骨格部か
ら形成されており、この骨格部によって、連通気泡から
なる空洞部が形成されたものである。このような基材で
あれば、塗料が染み込み易く、黒色度が上昇し易い。発
泡ウレタンには、種々の材質のものや、種々の孔径のも
のを用いることができる。
【0019】本発明にかかる塗料は、発泡ウレタンに遮
光性を与えるために使用する。本発明では、塗料は、黒
鉛及びカーボンブラックからなる群より選ばれた少なく
とも1種の黒色顔料とバインダーとを含有する。黒鉛、
カーボンブラックは、耐候整に優れており、色褪せし難
く、比重が軽いので軽量化が図れ、発色性が良い。
【0020】遮光性を調節するには、他の種々の材質や
色調の顔料を用いることができる。かかる顔料として
は、カーボン、酸化鉄、活性炭、炭粉、有機物の炭化物
等が挙げられる。
【0021】バインダーには、アクリル樹脂、ウレタン
樹脂、フッ素樹脂等を用いることができる。これらのバ
インダーは、接着力が強く、発泡ウレタンの骨格部内に
含浸した黒色顔料が剥がれ落ちるのを十分に防止するこ
とができる。また、ウレタン樹脂、フッ素樹脂等のバイ
ンダーは、可とう性に優れている。
【0022】塗料中の顔料の割合は、顔料の種類や材
質、バインダーの種類や材質等によって変動し、種々の
好適な範囲に設定することができる。黒鉛の粒径は2μ
m以下が望ましい。2μmより粗いと、黒色度が低下す
るからである。塗料の粘度は50〜500cpsが望ま
しい。粘度が500cpsより高いと、塗料が含浸し難
い(侵入しづらい)。粘度が50cpsより低いと、塗
料がウレタンに保持されにくく、充分のらない。
【0023】
【実施例】実施例に基づき、本発明をより詳細に説明す
る。 (実施例1)発泡ウレタンは、(株)ブリヂストン製、
エバーライトSF HR−50を用いた。
【0024】この発泡ウレタンを、表1に示す組成の塗
料に浸漬し、取り出して乾燥し、発泡ウレタンの骨格部
に黒色層を形成し、カメラ用遮光材を製造した。
【0025】
【表1】
【0026】このカメラ用遮光材の黒色層の厚さは、1
5〜30μmであった。なお、黒色層の厚さは、重量法
(塗布前後の重量差/表面積)で測定した。
【0027】(実施例2)実施例1と同様にして、2〜
8μmの厚さの黒色層を形成したカメラ用遮光材を製造
した。黒色層の厚さ調整は、塗布回数によって行った。
【0028】(比較例)黒色顔料を含有する、表2に示
すような原料を発泡させ、黒色の発泡ウレタンを作製し
た。
【0029】
【表2】
【0030】実施例や比較例で得られたカメラ用遮光
材、発泡ウレタンの黒色度、引っ張り強度及び伸び率を
試験した。結果を表3に示す。なお、いずれの例のもの
も、厚さ1.8mmの試験片を用いて測定した。
【0031】
【表3】 1)黒色度は、色彩色度計で測定した。 2)引っ張り強度及び3)伸び率は、低速伸長型引張試験機
で測定した。
【0032】表3に示すように、実施例のカメラ用遮光
材は、いずれも、比較例の発泡ウレタンより、黒色度が
高く、引っ張り強度や伸び率等も十分なものであった。
【0033】
【発明の効果】本発明のカメラ用遮光材は、発泡ウレタ
ンに、黒色顔料を含有する所定の塗料が含浸されてお
り、発泡ウレタンの骨格部の表面に、所定の厚さの黒色
層が形成されている。
【0034】本発明によれば、発泡ウレタンの強度や樹
脂特性、可撓性にほとんど影響を与えることなく、遮光
性能に優れたカメラ用遮光材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一例のカメラ用遮光材の図面代用写
真である。
【図2】 図1の写真の説明図である。
【符号の説明】
1 カメラ用遮光材 2 空洞部 3 骨格部 4 黒色層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡ウレタンから形成されているカメラ
    用遮光材であって、 前記カメラ用遮光材が、前記発泡ウレタンの骨格部と黒
    色層とを有しており、前記骨格部が連通気泡からなる空
    洞部を形成しており、前記黒色層が前記骨格部の表面に
    形成されており、前記黒色層が、黒鉛及びカーボンブラ
    ックからなる群より選ばれた少なくとも1種の黒色顔料
    とバインダーとを含有する塗料からなり、前記黒色層が
    1〜25μmの厚さを有していることを特徴とする、カ
    メラ用遮光材。
  2. 【請求項2】 発泡ウレタンからカメラ用遮光材を得る
    にあたり、 前記発泡ウレタンの骨格部が連通気泡からなる空洞部を
    形成しており、前記発泡ウレタンを、黒鉛及びカーボン
    ブラックからなる群より選ばれた少なくとも1種の黒色
    顔料とバインダーとを含有する塗料に浸積し、前記骨格
    部の表面に、前記塗料からなる1〜25μmの厚さの黒
    色層を形成することを特徴とする、カメラ用遮光材の製
    造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009229542A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Topcon Corp カメラ鏡筒部の内面およびレンズの端面部などの内面反射防止処理方法、内面反射防止処理されたカメラ鏡筒部および光学系
JP2009227966A (ja) * 2009-01-06 2009-10-08 Topcon Corp 塗料と、表面反射防止方法と、表面反射防止剤
CN108034383A (zh) * 2017-12-28 2018-05-15 张家港康得新光电材料有限公司 遮光泡棉胶带、其制备方法及电子设备

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