JP2001109046A - 撮影装置および気体放出方法 - Google Patents

撮影装置および気体放出方法

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JP2001109046A
JP2001109046A JP28578099A JP28578099A JP2001109046A JP 2001109046 A JP2001109046 A JP 2001109046A JP 28578099 A JP28578099 A JP 28578099A JP 28578099 A JP28578099 A JP 28578099A JP 2001109046 A JP2001109046 A JP 2001109046A
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lens
gas
image
duct
photographing
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Tetsuo Ashida
哲郎 芦田
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズに向けて気体を放出する撮影装置を提
供する。 【解決手段】 本発明の撮影装置は、画像を撮影する入
力部10と、画像を処理する処理部20と、画像を記録
する記録部30と、画像を表示する表示部40と、レン
ズに向けて気体を放出するブロワ部50と、気体放出お
よび撮影を制御する制御部60と、タイミングスイッチ
70と、測距センサ80とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影装置に関し、
特に、レンズに気体を放出する撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラのレンズに埃や水滴が付着したま
ま撮影を行うと、これらの付着物がそのまま写真に写っ
てしまうおそれがある。また、レンズに付着した異物
は、画像をぼやけさせたり画像の明るさを暗くさせる
等、画質に悪影響を及ぼす原因となる。レンズの埃や水
滴を除去する装置として、特開平6−273837号
(公開日平成6年9月30日)は、レンズの裏側に空気
の流路を設けた撮影装置を開示している。特開平7−6
4152号(公開日平成7年3月10日)は、クリーニ
ング機構付きレンズカバーを開示している。特開平9−
292656号(公開日平成9年11月11日)は、レ
ンズの水滴除去装置を開示している。特開平9−200
591号(公開日平成9年7月31日)は、レンズ表面
の埃を除去する装置を開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来から、レ
ンズ表面の隅々まで清掃して、より確実にレンズの付着
物を除去することができる技術の実現が望まれていた。
また、撮影装置においては、レンズ以外の他の光学系部
品にも異物が付着する可能性があり、これらの付着物は
レンズの付着物と同様、撮影に悪影響を及ぼすおそれが
あった。
【0004】そこで本発明は、上記の課題を解決するこ
とのできる撮影装置、および気体放出方法を提供するこ
とを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独
立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また
従属項は本発明のさらなる有利な具体例を規定する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の形態においては、画像を撮影する撮
影装置であって、前記画像をレンズにより結像して撮影
する入力部と、前記レンズの視野の外側における不動位
置から前記レンズの中心領域に向けて気体を放出するブ
ロワ部とを備える。
【0006】本発明の第2の形態においては、画像を撮
影する撮影装置であって、前記画像をレンズにより結像
して撮影する入力部と、前記レンズの中心領域に対し略
垂直に気体を放出するブロワ部とを備える。
【0007】前記ブロワ部は、前記レンズの中心領域に
対し気体を放出する第一のダクト部と、前記レンズの中
心領域以外の領域に気体を放出する第二のダクト部とを
有してもよい。前記第一のダクト部は、前記レンズの光
軸上から前記レンズの中心領域に対し略垂直に気体を放
出し、前記第二のダクト部は、前記レンズの光軸上から
前記レンズの中心領域以外の領域に円を描いて気体を放
出してもよい。前記第一および第二のダクト部は、前記
レンズの視野の外側から前記レンズの光軸上の位置まで
伸縮自在であってもよい。
【0008】前記レンズに入射する光を遮断する、開閉
自在なレンズカバーをさらに備え、前記ブロワ部は、前
記レンズカバーが前記光を遮断した状態で前記レンズカ
バーよりも前記レンズ側の位置から前記レンズに向けて
気体を放出してもよい。前記レンズに入射する光の情報
のうち不要な情報を除去する光学フィルタで前記レンズ
を覆った場合に、前記ブロワ部は、さらに前記光学フィ
ルタに向けて気体を放出してもよい。被写体までの距離
を測定する測距センサをさらに備え、前記ブロワ部は、
さらに前記測距センサに向けて気体を放出してもよい。
【0009】本発明の第3の形態においては、画像を撮
影する撮影装置であって、外周の所定の位置に設けられ
た開口部と、前記開口部からレンズへ向けて気密を保っ
て気体を導くダクト部とを備える。
【0010】前記ダクト部は前記開口部からさらにファ
インダに向けて気密を保って気体を導いてもよい。被写
体までの距離を測定する測距センサをさらに備え、前記
ダクト部は前記開口部からさらに前記測距センサに向け
て気密を保って気体を導いてもよい。
【0011】本発明の第4の形態においては、レンズに
向けて気体を放出する方法であって、気体の放出口を前
記レンズの光軸位置に向けて伸ばす段階と、前記放出口
が前記光軸位置まで伸びたときに、前記放出口を前記光
軸位置で止める段階と、前記放出口から前記レンズの中
心に対し垂直に気体を導く段階とを備える。
【0012】なお上記の発明の概要は、本発明の必要な
特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群の
サブコンビネーションもまた発明となりうる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を通じて
本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲
に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中
で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決
手段に必須であるとは限らない。
【0014】本発明の撮影装置には、スチルカメラやビ
デオカメラ等が含まれる。まず、本発明の第1実施形態
を説明する。本実施形態の撮影装置はデジタルスチルカ
メラである。図1は、デジタルスチルカメラの構成図で
ある。このデジタルスチルカメラは、入力部10と処理
部20と記録部30と表示部40とブロワ部50と制御
部60とタイミングスイッチ70と測距センサ80と異
物検出部110とを備える。
【0015】入力部10は、被写体の画像を撮影して、
画像の信号を処理部20に出力する。入力部10は、レ
ンズ12と絞り14とシャッタ16とCCD(Charge c
oupled device:電荷結合素子)18とを有する。レンズ
12は、被写体の画像を結像する。絞り14は、レンズ
12を介して入力される光量を絞る。シャッタ16は、
レンズ12を介して入力される光を遮って露光時間を調
整する。CCD18はレンズ12によって結像された被
写体像の光情報を受けて電気信号に変換する。CCD1
8により変換された電気信号は処理部20へ出力され
る。このように、入力部10は、被写体の画像をレンズ
12により結像して撮影する。
【0016】処理部20は、入力部10から受け取った
信号を処理する。処理部20は、信号処理部22とメモ
リ24と記録処理部26と表示処理部28とを有する。
信号処理部22は、CCD18から受け取ったアナログ
信号をデジタル信号に変換する。また、信号処理部22
は、CCD18から信号として受け取った画像に対し、
ホワイトバランスの調整やガンマ処理等を行う。
【0017】メモリ24は、信号処理部22からデジタ
ル信号を受け取って記憶する。記録処理部26は、デジ
タル画像を記録媒体に記録させる前処理として、所定の
方法で圧縮等の処理を行う。表示処理部28は、メモリ
24が記憶するデジタル画像を表示部40に表示させる
前処理として、画像サイズ縮小等の処理を行う。
【0018】記録部30は、記録処理部26から受け取
った画像のデータを記録媒体に記録する。記録媒体とし
ては、メモリカード等の着脱自在な不揮発性の半導体メ
モリや、フロッピーディスク等の着脱自在な磁気記録媒
体等が含まれる。メモリカードとしては、例えばEEP
ROM(Electrically Erasable Programmable Read-On
ly Memory)のように電気的にデータを読み書き可能な
媒体が用いられる。また、記録媒体として、書き込み可
能なCD、DVD等の光記録媒体、MO等の光磁気記録
媒体、ハードディスク等の磁気記録媒体等を用いてもよ
い。記録部40としては、メモリカードドライブ、フロ
ッピー(登録商標)ドライブ、CD−Rドライブ、DV
D−RAMドライブ、MOドライブ、ハードディスクド
ライブ等が用いられる。
【0019】表示部40は、画像を表示画面に表示す
る。表示部40としては、例えば、デジタルカメラの背
面側に内蔵させる小型液晶モニタ等がある。表示部40
は、表示処理部28が処理した画像のデータを受け取っ
て画面に表示する。
【0020】測距センサ80は、被写体までの距離を測
定する。例えば、測距センサ80は被写体に向けてレー
ザ光を照射してから反射光を受け取るまでの時間を測定
して被写体までの距離を算出してもよい。測距センサ8
0は、測定値を制御部60へ出力する。
【0021】ブロワ部50は、レンズ12近傍からレン
ズ12の中心領域に向けて気体を放出する。ブロワ部5
0は、ダクト部と供給部とを有する。ダクト部は、空気
等の気体が通過する流路である。ダクト部は、ノズル状
の細長い管や筒であってもよい。ダクト部の一端は、レ
ンズ12の中心へ向けて開口する放出口を形成する。ダ
クト部の他端は、供給部に接続される。供給部は、所定
の圧力を利用してダクト部へ気体を供給する。供給部
は、例えば予め吸気した空気を蓄積し、蓄積された空気
を圧力制御により排出する小型ポンプを含んでもよい。
他の形態として、供給部は、予め空気を圧縮して蓄積
し、圧縮応力を解放することによって空気を排出する圧
縮器を含んでもよい。ダクト部は、供給部からレンズ1
2へ向けて気密を保って気体を導くので、供給部が供給
する気体はダクト部を通って勢いよくレンズ12に向け
て放出される。
【0022】ブロワ部50は、さらに測距センサ80に
向けて気体を放出してもよい。この場合、ダクト部は開
口部からさらに測距センサ80に向けて気密を保って気
体を導く。ブロワ部50は、さらにファインダに向けて
気体を放出してもよい。この場合、ダクト部は開口部か
らさらにファインダに向けて気密を保って気体を導く。
【0023】タイミングスイッチ70は、撮影者の操作
により、撮影のタイミングを示すタイミング信号を制御
部60へ出力する。異物検出部110は、レンズ12表
面に異物が付着したことを検出する。異物検出部110
は、例えば温度を検出する温度センサであってもよい。
他の形態としては、異物検出部110は赤外線の量に基
づいて温度を検出する赤外線センサであってもよい。さ
らに他の形態としては、異物検出部110はレンズ12
にかかる圧力を検出する圧力センサであってもよい。
【0024】制御部60は、入力部10による撮影の動
作を制御する。即ち、制御部60は、レンズ12による
ズームとフォーカス、絞り14による絞り量、シャッタ
16による露光時間の調整、およびCCD18による信
号出力のうち少なくとも一つを制御する。制御部60
は、測距センサ80から受け取る測定値に基づいてレン
ズ12のフォーカスを制御する。
【0025】制御部60は、ブロワ部50の動作を制御
する。制御部60は、撮影のタイミングと同期したタイ
ミングでブロワ部50に気体を放出させる。例えば、制
御部60はタイミングスイッチ70からタイミング信号
を受け取ったときにブロワ部50に気体を放出させると
ともに、その放出の直後に入力部10に画像を撮影させ
てもよい。他の形態としては、制御部60はタイミング
スイッチ70からタイミング信号を受け取ったときに、
ブロワ部50に気体を放出させ、その放出と同時に入力
部10に画像を撮影させてもよい。
【0026】このように、気体を放出するタイミングを
撮影のタイミングと同期させているので、撮影の直前
に、または撮影と同時にレンズ12表面の埃や水滴を除
去することができる。また、タイミングスイッチ70の
操作とともに自動的に気体が放出されるので、撮影者が
意識的にレンズ12の清掃を指示することを要しない。
さらに、気体を放出するタイミングを撮影のタイミング
と同期させているので、撮影をする度に毎回レンズ12
表面をきれいにすることができる。
【0027】制御部60は、異物検出部110がレンズ
12表面の異物を検出したときにブロワ部50に気体を
放出させてもよい。この場合、レンズ12表面に異物が
付着したときにだけ気体を放出することができる。
【0028】図2は、レンズ12およびダクト部52の
断面図である。ダクト部52は、その放出口の向きがレ
ンズ12の中心に向いている。本実施形態においては、
2つのダクト部52a、bが設けられている。ダクト部
52a、bは、それぞれレンズ12の視野の外側におけ
る不動位置に設けられている。制御部60は、ブロワ部
50に対し、ダクト部52a、bの双方から同時に気体
を放出させてもよい。他の形態においては、制御部60
は、ブロワ部50に対し、ダクト部52a、bのいずれ
かから交互に気体を放出させてもよい。
【0029】本実施形態におけるダクト部52は、デジ
タルカメラ本体を構成する部材によりその一部分として
形成されるが、他の形態としては、ノズル状の管や筒等
の別部材をダクト部52としてレンズ12近傍に設けて
もよい。また、ブロワ部50の個数は一つであってもよ
く、または3つ以上であってもよい。
【0030】このように、ブロワ部50がレンズ12の
中心に向けて気体を放出するので、レンズ12表面の隅
々まで気体を放出することができる。したがって、レン
ズ12表面に付着した埃や水滴を容易に除去することが
できる。
【0031】レンズ12の前方には、レンズ12に入射
する光を遮断する、開閉自在なレンズカバー90が設け
られている。本実施形態のレンズカバー90は、スライ
ド式で開閉することにより、レンズ12の前方を遮断
し、または開放する。ブロワ部50は、レンズカバー9
0が光を遮断した状態でレンズカバー90よりもレンズ
12側の位置からレンズ12に向けて気体を放出する。
本実施形態においては、ブロワ部50の放出口がレンズ
カバー90よりもレンズ12側に位置する。
【0032】このように、ブロワ部50はレンズカバー
90でレンズ12を覆った場合にもレンズ12に向けて
気体を放出することができる。また、ブロワ部50は、
レンズカバー90を閉じた状態で気体を放出する場合、
気密性を高く保ったままレンズ12に気体を吹きつける
ことができるので、レンズ12に付着した埃や水滴をよ
り勢いよく除去することができる。
【0033】他の形態としては、ダクト部52a、bの
うちいずれか一方がレンズ12の中心領域に向けて気体
を放出し、他方がレンズ12の中心領域以外の領域に向
けて気体を放出してもよい。ダクト部52a、bは、交
互に気体を放出してもよい。この場合、さらにレンズ1
2表面の隅々まで気体を吹き付けることができる。
【0034】レンズカバー90のレンズ側に、レンズ1
2表面の付着物を除去するレンズクリーナをさらに設け
てもよい。この場合、レンズクリーナは、ブロワ部50
から放出された気体によりレンズの隅に飛ばされた埃を
拭き取る。レンズクリーナとしては、例えば布状の部材
やブラシ状の部材等が考えられる。
【0035】次に、図3に沿って第2実施形態を説明す
る。図3は、本実施形態のレンズ12およびダクト部5
2の断面図である。(a)はレンズカバー90が閉じら
れた状態を示し、(b)はレンズカバー90が開かれた
状態を示す。(a)に示される通り、ブロワ部50は、
レンズ12の光軸位置まで伸び、レンズ12に対し垂直
に気体を放出するダクト部52aを有する。ダクト部5
2aは、レンズ12の視野の外側からレンズ12の光軸
上の位置まで伸縮自在である。ブロワ部50は、レンズ
カバー90が光を遮断した状態でレンズカバー90より
もレンズ12側の位置からレンズ12に向けて気体を放
出する。
【0036】(b)に示される通り、レンズカバー90
が開かれた状態においては、ブロワ部50のダクト部5
2aはレンズ12の視野の外側まで移動する。ダクト部
52aは、レンズカバー90が閉じられるときに、連動
してレンズ12の光軸位置へ伸びる。次いで、気体の放
出口は、レンズ12の光軸位置まで伸びたときに止めら
れる。次いで、放出口はレンズ12の中心に対し垂直に
向けられる。そして、放出口から放たれる気体はレンズ
12に垂直に導かれる。他の形態においては、ダクト部
52aはレンズカバー90が閉じられる動作に連動せ
ず、レンズカバー90が開かれた状態でレンズ12の光
軸位置へ伸びてもよい。
【0037】このように、ダクト部52aはレンズ12
の中心に対し垂直に気体を放出するので、レンズ12表
面の隅々まで気体を吹きかけることができる。また、ダ
クト部52aは、気体を放出しないときにはレンズ12
の視野の外側へ移動するので、撮影の妨げとならない。
【0038】レンズ12の中心領域以外の領域に気体を
放出するダクト部52b、cをさらに設けてもよい。こ
の場合、さらにレンズ12表面の隅々まで気体を吹き付
けることができる。また、他の形態としては、レンズカ
バー90の内部にダクト部52aを設けてもよい。この
場合、レンズカバー90が閉じられると、レンズカバー
90のレンズ側の面中央に位置する放出口から、レンズ
12の中心領域に対して垂直に気体が放出される。
【0039】他の形態としては、ダクト部52aは、レ
ンズ12の光軸上からレンズ12の中心領域以外の領域
に向けて円を描いて気体を放出してもよい。さらに他の
形態としては、ダクト部52aと別部材として、レンズ
12の光軸上からレンズ12の中心領域以外の領域に向
けて円を描いて気体を放出するダクト部をさらに設けて
もよい。
【0040】次に、第3実施形態を説明する。図4は、
本実施形態におけるレンズ12およびダクト部52の断
面図である。本実施形態においては、レンズ12に入射
する光の情報のうち不要な情報を除去する光学フィルタ
92でレンズ12を覆った場合に、ブロワ部50は、さ
らに光学フィルタ92に向けて気体を放出する。光学フ
ィルタ92でレンズ12を覆っていない場合において
は、ブロワ部50はレンズ12だけに向けて気体を放出
してもよい。
【0041】このように、ブロワ部50はレンズ12だ
けでなくさらに光学フィルタ92へ向けて気体を放出す
るので、光学フィルタ92に付着した埃や水滴を除去し
て、より確実に質の良い画像を撮影することができる。
【0042】本実施形態におけるダクト部52は、デジ
タルカメラ本体を構成する部材によりその一部分として
形成されるが、他の形態としては、ノズル状の管や筒等
の別部材をダクト部52としてレンズ12近傍に設けて
もよい。この場合、ノズル状のダクト部52の設置角度
を可変にし、レンズ12と光学フィルタ92とに交互に
気体を放出させてもよい。
【0043】図5は、本実施形態のデジタルカメラの外
観を表す正面図である。デジタルカメラの正面側には、
レンズ12と測距センサ80とファインダ100と開口
部56とが設けられている。開口部56は、ダクト部5
2の一端を形成し、外周における所定の位置に設けられ
る。ダクト部52の他端は、レンズ12の中心に向けら
れている。ダクト部52は、開口部56からレンズ12
へ向けて気密を保って気体を導く。例えば、ユーザが開
口部56にエアノズルを差し込んで空気をダクト部52
へ注入することにより、レンズ12の中心に向けて空気
を噴射することができる。
【0044】ブロワ部50は、さらに測距センサ80に
向けて気体を放出してもよい。この場合、ダクト部52
は開口部56からさらに測距センサ80に向けて気密を
保って気体を導く。ブロワ部50は、さらにファインダ
100に向けて気体を放出してもよい。この場合、ダク
ト部52は開口部56からさらにファインダ100に向
けて気密を保って気体を導く。そして、ダクト部52が
数カ所に枝分かれした流路を有するので、一つの開口部
56へ気体を注入することにより数カ所へ同時に気体を
吹きかけることができる。
【0045】このように、レンズ12へ導かれるダクト
部52の開口部56をデジタルカメラの外周に設けてい
るので、ユーザは開口部56にエアノズルを差し込んで
空気を噴射することができる。したがって、本実施形態
においては、ダクト部52に気体を供給する小型ポンプ
や圧縮器を設ける必要がない。
【0046】なお、本実施形態においては、開口部56
をレンズ12、測距センサ80、およびファインダ10
0の近傍に設けているが、開口部56を設ける位置は他
の位置であってもよい。また、開口部56を複数設けて
もよい。
【0047】これまで第1〜3実施形態において説明し
てきた撮影装置は、本発明の撮影装置の一例としてのデ
ジタルスチルカメラであったが、フイルム撮影するいわ
ゆる銀塩スチルカメラやビデオカメラに上記のブロワ部
50を設けることも可能である。また、本発明の撮影装
置は、他の形態において医療用カメラやラボシステム等
の光学機器であってもよい。
【0048】以上のように、第1〜3実施形態によれ
ば、レンズ12近傍からレンズ12の中心に向けて気体
を放出するので、レンズ12表面に付着した埃や水滴を
取り除くことができる。
【0049】また、本実施形態においては、気体を放出
するタイミングを撮影のタイミングと同期させているの
で、撮影の直前に、または撮影と同時にレンズ12表面
の埃や水滴を除去することができる。また、タイミング
スイッチ70の操作とともに自動的に気体が放出される
ので、撮影者が意識的にレンズ12の清掃を指示するこ
とを要しない。さらに、気体を放出するタイミングを撮
影のタイミングと同期させているので、撮影をする度に
毎回レンズ12表面をきれいにすることができる。
【0050】また、本実施形態においては、ブロワ部5
0がレンズ12の中心に向けて気体を放出するので、レ
ンズ12表面の隅々まで気体を放出することができる。
したがって、レンズ12表面に付着した埃や水滴を容易
に除去することができる。
【0051】また、本実施形態の撮影装置は、ブロワ部
50はレンズカバー90でレンズ12を覆った場合にも
レンズ12に向けて気体を放出することができる。ま
た、ブロワ部50は、レンズカバー90を閉じた状態で
気体を放出する場合、気密性を高く保ったままレンズ1
2に気体を吹きつけることができるので、レンズ12に
付着した埃や水滴をより勢いよく除去することができ
る。
【0052】また、本実施形態の撮影装置は、ダクト部
52はレンズ12の中心に対し垂直に気体を放出するの
で、レンズ12表面の隅々まで気体を吹きかけることが
できる。また、ダクト部52は、気体を放出しないとき
にはレンズ12の視野の外側へ移動するので、撮影の妨
げとならない。
【0053】また、第2実施形態の撮影装置は、ブロワ
部50はレンズ12だけでなくさらに光学フィルタ92
へ向けて気体を放出するので、光学フィルタ92に付着
した埃や水滴を除去して、より確実に質の良い画像を撮
影することができる。
【0054】また、第3実施形態の撮影装置は、ユーザ
が開口部56にエアノズルを差し込んで空気をダクト部
52へ注入することにより、レンズ12の中心に向けて
空気を噴射することができる。また、ダクト部52に気
体を供給する小型ポンプや圧縮器を設ける必要がない。
ダクト部52が数カ所に枝分かれした流路を有するの
で、一つの開口部56へ気体を注入することにより数カ
所へ同時に気体を吹きかけることができる。
【0055】以上、本発明を実施の形態を用いて説明し
たが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範
囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又
は改良を加えることができることが当業者に明らかであ
る。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術
的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から
明らかである。
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
によれば、レンズ表面の隅々に気体を吹きかけることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタルカメラの構成図である。
【図2】第1実施形態のレンズ12およびダクト部52
の断面図である。
【図3】第2実施形態のレンズ12およびダクト部52
の断面図である。
【図4】第3実施形態のレンズ12およびダクト部52
の断面図である。
【図5】第3実施形態のデジタルカメラの外観を表す正
面図である。
【符号の説明】
10 入力部 12 レンズ 14 絞り 16 シャッタ 18 CCD 20 処理部 22 信号処理部 24 メモリ 26 記録処理部 28 表示処理部 30 記録部 40 表示部 50 ブロワ部 52 ダクト部 54 供給部 56 開口部 60 制御部 70 タイミングスイッチ 80 測距センサ 90 レンズカバー 92 光学フィルタ 100 ファインダ 110 異物検出部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 17/04 G03B 17/04 5C022 H04N 5/225 H04N 5/225 E D

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を撮影する撮影装置であって、 前記画像をレンズにより結像して撮影する入力部と、 前記レンズの視野の外側における不動位置から前記レン
    ズの中心領域に向けて気体を放出するブロワ部とを備え
    ることを特徴とする撮影装置。
  2. 【請求項2】 画像を撮影する撮影装置であって、 前記画像をレンズにより結像して撮影する入力部と、 前記レンズの中心領域に対し略垂直に気体を放出するブ
    ロワ部とを備えることを特徴とする撮影装置。
  3. 【請求項3】 前記ブロワ部は、前記レンズの中心領域
    に向けて気体を放出する第一のダクト部と、前記レンズ
    の中心領域以外の領域に向けて気体を放出する第二のダ
    クト部とを有することを特徴とすることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の撮影装置。
  4. 【請求項4】 前記第一のダクト部は、前記レンズの光
    軸上から前記レンズの中心領域に対し略垂直に気体を放
    出し、 前記第二のダクト部は、前記レンズの光軸上から前記レ
    ンズの中心領域以外の領域に円を描いて気体を放出する
    ことを特徴とする請求項3に記載の撮影装置。
  5. 【請求項5】 前記ブロワ部は、前記レンズの視野の外
    側から前記レンズの光軸上の位置まで伸縮自在であるこ
    とを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の撮影
    装置。
  6. 【請求項6】 前記レンズに入射する光を遮断する、開
    閉自在なレンズカバーをさらに備え、 前記ブロワ部は、前記レンズカバーが前記光を遮断した
    状態で前記レンズカバーよりも前記レンズ側の位置から
    前記レンズに向けて気体を放出することを特徴とする請
    求項1乃至5のいずれかに記載の撮影装置。
  7. 【請求項7】 前記レンズに入射する光の情報のうち不
    要な情報を除去する光学フィルタで前記レンズを覆った
    場合に、 前記ブロワ部は、さらに前記光学フィルタに向けて気体
    を放出することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか
    に記載の撮影装置。
  8. 【請求項8】 被写体までの距離を測定する測距センサ
    をさらに備え、 前記ブロワ部は、さらに前記測距センサに向けて気体を
    放出することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに
    記載の撮影装置。
  9. 【請求項9】 画像を撮影する撮影装置であって、 外周の所定の位置に設けられた開口部と、 前記開口部からレンズへ向けて気密を保って気体を導く
    ダクト部とを備えることを特徴とする撮影装置。
  10. 【請求項10】 前記ダクト部は前記開口部からさらに
    ファインダに向けて気密を保って気体を導くことを特徴
    とする請求項9に記載の撮影装置。
  11. 【請求項11】 被写体までの距離を測定する測距セン
    サをさらに備え、 前記ダクト部は前記開口部からさらに前記測距センサに
    向けて気密を保って気体を導くことを特徴とする請求項
    9又は10に記載の撮影装置。
  12. 【請求項12】 レンズに向けて気体を放出する方法で
    あって、 気体の放出口を前記レンズの光軸位置に向けて伸ばす段
    階と、 前記放出口が前記光軸位置まで伸びたときに、前記放出
    口を前記光軸位置で止める段階と、 前記放出口から前記レンズの中心に対し垂直に気体を導
    く段階とを備えることを特徴とする気体放出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011073080A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Disco Abrasive Syst Ltd 撮像装置
US10245693B2 (en) 2012-10-26 2019-04-02 Trumpf Werkzeugmaschinen Gmbh + Co. Kg Tool magazines of mechanical arrangements and methods for administering tools

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