JP2001107858A - トラップ装置 - Google Patents

トラップ装置

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JP2001107858A
JP2001107858A JP2000201511A JP2000201511A JP2001107858A JP 2001107858 A JP2001107858 A JP 2001107858A JP 2000201511 A JP2000201511 A JP 2000201511A JP 2000201511 A JP2000201511 A JP 2000201511A JP 2001107858 A JP2001107858 A JP 2001107858A
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flow
exhaust
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JP2000201511A
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Norihiko Nomura
典彦 野村
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Ebara Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成膜処理等において、真空チャンバの許容す
るコンダクタンスを満たしながらトラップ効率を上げら
れるようにしたトラップ装置を提供する。 【解決手段】 気密なチャンバ12から真空ポンプ14
により排気する排気配管16に配置されるトラップ装置
10において、入口38aと出口40aを有し前記排気
配管の一部を構成する気密なトラップ容器32と、該ト
ラップ容器中に配置されて排気中の生成物を付着させて
除去するトラップ部34とを備え、前記トラップ容器の
入口には、排気が前記トラップ部の内部に向かうように
該排気の流れを規制する絞り部62が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体製造
装置等の真空チャンバを真空にするために用いる真空排
気システムにおいて用いられるトラップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の真空排気システムを、図7を参照
して説明する。ここにおいて、気密チャンバ101は、
例えばエッチング装置や化学気相成長装置(CVD)等
の半導体製造工程に用いるプロセスチャンバであり、こ
の気密チャンバ101は、排気配管102を通じて真空
ポンプ103に接続されている。真空ポンプ103は、
気密チャンバ101からのプロセスの排ガスを大気圧ま
で昇圧するためのもので、従来は油回転式ポンプが、現
在はドライポンプが主に使用されている。気密チャンバ
101が必要とする真空度が真空ポンプ103の到達真
空度よりも高い場合には、真空ポンプ103の上流側に
さらにターボ分子ポンプ等の超高真空ポンプが配置され
る。
【0003】プロセスの排気は、プロセスの種類により
毒性や爆発性があるので、そのまま大気に放出できな
い。そのため、真空ポンプ103の下流には排ガス処理
装置104が配置されている。大気圧まで昇圧されたプ
ロセスの排気のうち、上記のような大気に放出できない
ものは、ここで吸着、分解、吸収等の処理が行われて無
害なガスのみが大気に放出される。なお、排気配管10
2には必要に応じて適所にバルブが設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の真
空排気システムにおいては、反応副生成物の中に昇華温
度の高い物質がある場合、そのガスを真空ポンプが排気
するので、昇圧途中でガスが固形化し、真空ポンプ内に
析出して真空ポンプの故障の原因になる欠点がある。
【0005】例えば、アルミニウムのエッチングを行う
ために、代表的なプロセスガスであるBCl,Cl
を使用すると、プロセスチャンバからは、BCl,C
のプロセスガスの残ガスとAlClの反応副生成
物が排気される。このAlClは、真空ポンプの吸気
側では分圧が低いので析出しないが、加圧排気する途中
で分圧が上昇し、真空ポンプ内で析出してポンプ内壁に
付着し、真空ポンプの故障の原因となる。これは、Si
Nの成膜を行うCVD装置から生じる(NHSi
やNHCl等の反応副生成物の場合も同様であ
る。
【0006】従来、この問題に対して、真空ポンプを加
熱して真空ポンプ内部で固形化物質が析出しないように
し、ガスの状態で真空ポンプを通過させる等の対策が施
されてきた。しかし、この対策では、真空ポンプ内での
析出に対しては効果があるが、その結果として、その真
空ポンプの下流に配置される排ガス処理装置で固形化物
が析出し、充填層の目詰まりを生じさせる問題があっ
た。
【0007】そこで、ポンプの上流、あるいは下流にト
ラップ装置を取付け、このトラップ装置のトラップ部に
生成物を付着させ、固形化物を生成する成分を先に除去
して排気経路に備えられた各種機器を保護することが考
えられる。しかし、従来のトラップ装置はトラップ効率
が一般に悪く、排気中の成分のおよそ60%がトラップ
部に付着することなくそのまま流れて、下流の配管や各
種機器に付着していた。これは、トラップ装置の容器内
壁とトラップ部との間のトラップ効率が悪い部分に排気
が流れて処理されずに通過してしまうからであると考え
られる。
【0008】なお、トラップ装置の容器内壁とトラップ
部との間の隙間を縮小することはできるが、あまり小さ
くすると部分的にコンダクタンスが低下し、そこでトラ
ップされた固形物により詰まりを生じて排気の流れが不
安定となったり、トラップ部の交換や切り替えが円滑に
行えないなどの不具合が生じる。
【0009】本発明は上述の事情に鑑みなされたもの
で、成膜処理等において、真空チャンバの許容するコン
ダクタンスを満たしながらトラップ効率を上げること
で、真空ポンプの性能に影響することなく真空ポンプの
長寿命化、除害装置の保護等により運転の信頼性の向上
を図り、さらに設備や運転コストの低減を図ることがで
きるトラップ装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、気密なチャンバから真空ポンプにより排気する排気
配管に配置されるトラップ装置において、入口と出口を
有し前記排気配管の一部を構成する気密なトラップ容器
と、該トラップ容器中に配置されて排気中の生成物を付
着させて除去するトラップ部とを備え、前記トラップ容
器の入口には、排気が前記トラップ部の内部に向かうよ
うに該排気の流れを規制する絞り部が設けられているこ
とを特徴とするトラップ装置である。
【0011】これにより、排気は、その流れがトラップ
部の内部に向かうように絞り部で規制されて入口からト
ラップ容器内に導入され、その後にまた広がるように流
れる。従って、排気の大部分がトラップ部に確実に接触
し、コンダクタンスを過度に下げずにトラップ効率を高
めることができる。絞り部の開口面積は、トラップ容器
の入口の流路の面積の80〜90%程度が好ましい。
【0012】請求項2に記載の発明は、気密なチャンバ
から真空ポンプにより排気する排気配管に配置されるト
ラップ装置において、入口と出口を有し前記排気配管の
一部を構成する気密なトラップ容器と、該トラップ容器
中に配置されて排気中の生成物を付着させて除去するト
ラップ部とを備え、前記トラップ容器の出口には、該出
口における排気の流れを抑制する抑制部が設けられてい
ることを特徴とするトラップ装置である。
【0013】これにより、トラップ容器の内部に流れ込
んだ排気がトラップ容器の出口からスムーズに流出する
ことを抑制し、トラップ容器内により長く滞留させてト
ラップ部に接触する時間を長くすることで、トラップ効
率を更に向上させることができる。
【0014】請求項3に記載の発明は、前記トラップ部
は、曲面状のトラップ面を持つバッフル板を有すること
を特徴とする請求項1または2に記載のトラップ装置で
ある。これにより、曲がったトラップ流路が形成され
て、ガス分子がトラップ面に衝突する確率が上がり、ト
ラップ効率が上昇する。
【0015】請求項4に記載の発明は、前記トラップ面
は、軸線が排気流路に対して交差するような円弧面状に
形成されていることを特徴とする請求項3に記載のトラ
ップ装置である。これにより、比較的簡単な構成で曲面
状のトラップ面を持つバッフル板を実現することができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】図1ないし図3は、本発明の第1
の実施の形態の切替式トラップ装置を示すもので、この
トラップ装置10は、気密チャンバ12を真空ポンプ1
4により排気する排気経路16と、この排気経路16に
隣接して配置された再生経路18に跨って配置されてい
る。真空ポンプ14は、この例では一段であるが多段と
してもよい。真空ポンプ14の後段には、排ガスを除害
するための排ガス処理装置20が設けられている。再生
経路18は、洗浄液ライン22と乾燥ガスライン24と
を有し、洗浄液ライン22の注入側及び排出側に制御バ
ルブ26a,26bが、乾燥ガスライン24の吸気側及
び排気側に制御バルブ28a,28bがそれぞれ設けら
れている。なお、これらの図においては、排気経路16
が上下に延びるように構成されているので、その方向を
用いて説明するが、トラップ装置の配置がそれに限定さ
れるものではない。
【0017】トラップ装置10は、図2に示すように、
両端を塞板30で気密的に閉塞した略円筒状のトラップ
容器32と、トラップ容器32の軸線に沿ってこれを貫
通する軸体36と、軸体36に取り付けられてトラップ
容器32の内部に配置されたトラップ部34と、この軸
体36を軸線に沿って往復移動させる駆動手段であるエ
アシリンダ(図示せず)を備えている。トラップ容器3
2のトラップ室32aには、排気経路16に連なる入口
管38と出口管40がそれぞれ入口38aと出口40a
を介して接続されている。また、トラップ室32aに
は、洗浄液ライン22に連なる洗浄液注入ポート42と
排出ポート44、乾燥ガスライン24に連なるパージポ
ート46と排気ポート48が設けられている。
【0018】トラップ部34は、図1に示すように、軸
体36に軸方向に対向して取付けられた一対の端板50
と、これらの端板50の間に掛け渡して設けられたバッ
フル板52a,52b,52cとから構成されている。
バッフル板52a,52b,52cは、左右対称に複数
(図示例では計6枚)配置され、それぞれの間及び軸体
36またはトラップ容器32の内壁との間に上下を連通
するトラップ流路54a,54b,54c,54dを形
成している。バッフル板52a,52b,52cは、こ
の例では横断面略半円状に形成されて軸体36と同心円
状に配置され、これにより、トラップ流路54a,54
b,54c,54dは軸体36を迂回するように構成さ
れている。
【0019】中央に位置するバッフル板52a,52b
の上下端部には、上下方向に延びる案内部56が設けら
れている。バッフル板52a,52b,52c及び端板
50は、それぞれ熱伝導性の良い材料から形成されてお
り、バッフル板52a,52b,52cは、端板50を
介して軸体36との間の熱伝導により冷却されるように
なっている。
【0020】軸体36の内部には冷却用の熱媒体流路5
8が形成されている。この熱媒体流路58には、例えば
液体窒素のような液体または冷却された空気または水等
の冷却用熱媒体が供給されるようになっている。
【0021】トラップ容器32の入口38aには、該入
口38aを幅方向に狭める絞り部としてのオリフィス6
2を構成する一対の規制板60,60が配置されてい
る。オリフィス(絞り部)62の幅Aは、最も外側のバ
ッフル板52cの開口幅にほぼ等しくなるように設定さ
れている。入口管38の幅Bに対する規制板60,60
の隙間の幅Aの比A/B、すなわち、断面減少率は、8
0〜90%程度に設定されている。
【0022】軸体36には、トラップ部34の両側に外
径がトラップ容器32の内径よりわずかに小さく設定さ
れた一対の円板状の弁体64a,64bが固着されてい
る。この各弁体64の外周面には全周にわたるシール装
着溝66が形成され、これにはシール材68が装着され
ている。この各シール材68は、装着された時にシール
装着溝66とトラップ容器32の内周面によって圧縮さ
れるような太さに設定され、シール材68がトラップ容
器32の内周面に密着することによって、トラップ容器
32の内周面と弁体64の外周面の間の隙間がシールさ
れるようになっている。このような構造により、トラッ
プ容器32の内部の一対の弁体64a,64bの間に、
内部にトラップ部34を有する気密なトラップ室32a
及び再生室32bが区画形成される。
【0023】このように、シール部材を弁体64a,6
4bの外周に設けているので、トラップ容器32の側に
トラップ位置と再生位置を区画するための部材を内周面
から突出させて設ける必要が無い。従って、トラップ部
34の外径dをトラップ容器32の内径dにほぼ等
しく設定しても、その移動を妨げられることがない。こ
のように、トラップ部34とトラップ容器32の間の隙
間が小さいので、内部に導入された排ガスの内、トラッ
プ部34に接触せずにこれを迂回して流れてしまうもの
の割合を減少させることができ、トラップ効率を高める
ことができる。なお、トラップ部34の所定位置に温度
センサ(Tc)が、また、排気経路16のトラップ部3
4の前後に圧力センサ(P)が設けられ、これにより温
度や差圧を検知することができるようになっている。
【0024】次に、前記のような構成の切替式トラップ
装置の作用を説明する。図2に示すトラップ部34が排
気経路16内のトラップ室32aに位置する場合に、軸
体36の熱媒体流路58内に液体窒素等の冷却用熱媒体
を流すことによりトラップ部34を冷却する。
【0025】真空ポンプ14の作動により、気密チャン
バ12から排出された気体は排気経路16を介してトラ
ップ容器32内に導入される。排気は入口管38内を流
れ、規制板60,60によって形成されるオリフィス6
2によって流れ幅が狭まると同時に流速を増し、トラッ
プ容器32内に流入する。
【0026】オリフィス62を出た排気は、流れ幅を拡
大しつつ下流に向かい、一部は中央側のトラップ流路5
4a,54b,54cを流れ、他は、最も外側のトラッ
プ流路54dに流れる。バッフル板52a,52b,5
2cの湾曲したトラップ流路54a,54b,54cに
沿って流れた排気は、バッフル板52a,52b,52
cに当たって冷却され、排気中の凝結しやすい成分がそ
こで析出し、バッフル板52a,52b,52cの内外
面に付着する。
【0027】この実施の形態では、オリフィス62によ
って流れが絞られているので、中央側のトラップ流路5
4a,54b,54cを流れ比率が増加する。外側のト
ラップ流路54dでは、付着防止のために加温されたト
ラップ容器32に対向するバッフル板52cのみが冷却
作用を持つので、他のトラップ流路54a,54b,5
4cよりも効率が低い。従って、中央側のトラップ流路
54a,54b,54cを流れ比率を増加させることに
より、トラップ効率を向上させることができる。
【0028】また、排気は、オリフィス62を出てから
幅方向に広がる方向の速度成分を持つので、トラップ部
34の前半でバッフル板52a,52b,52cの内側
からこれに当たる率も高くなり、全体として付着効率が
増加する。
【0029】この実施の形態では、トラップ流路54
a,54b,54c,54dが円弧状に湾曲して形成さ
れているので、排気中のガス分子がバッフル板52a,
52b,52cの内外面のトラップ面に当たる確率が高
くなり、冷却されてトラップされる効率が向上する。こ
れは、冷却によるトラップだけでなく、例えば粒子をト
ラップ面に吸着させるトラップでも同様である。
【0030】また、トラップ部34の外径dはトラッ
プ容器の内径dに近い値に設定されているので、内部
に導入された排ガスの内、トラップ部34を迂回して未
接触のまま流出する量は少ない。従って、トラップ装置
のコンダクタンスを維持しながら、排ガス中の生成物に
対するトラップ効率を高めることができる。
【0031】所定量の固形物が付着したトラップ部34
は、軸体36の移動によってトラップ室32aに隣接す
る再生室32bに切り替えられて再生処理を受け、また
トラップ室32aに戻ってトラップ動作を行なう。軸体
36に2つのトラップ部34を設け、再生室32bを左
右に設けることにより、トラップ動作と再生動作を並行
し、処理の連続運転が可能となる。
【0032】図4は、本発明の第2の実施の形態の切替
式トラップ装置を示すもので、これは、トラップ容器3
2の出口40aに、該出口40aを幅方向に狭めてここ
を流れる排気の流れを抑制する抑制部としてのオリフィ
ス70を構成する一対の邪魔板72,72を配置したも
のである。その他の構成は、第1の実施の形態のものと
同様である。
【0033】この実施の形態によれば、気密チャンバ1
2から排出されトラップ容器32の内部に流れ込んだ排
気は、トラップ容器32の内部を流れてこの出口40a
から流出する際に、オリフィス(抑制部)70によって
その流れが抑制される。これによって、排気がトラップ
容器32の内部により長く滞留し、しかも、前述のよう
に、中央側のトラップ効率の良いトラップ流路54a,
54b,54cを流れ比率が増加する効果と相まって、
トラップ部34のバッフル板52a,52b,52cの
内外面のトラップ面に接触する時間が長くなり、トラッ
プ効率が更に向上する。
【0034】図5は、本発明の第3の実施の形態のトラ
ップ装置を示すもので、これは、トラップ容器32の入
口38aに、第2の実施の形態におけるオリフィス(絞
り部)62の代わりに、該入口38aの左右の壁に開口
し、排気流に対して直交する方向にフローコントロール
ガスを供給するフローコントロールガスポート80を設
けたものである。このフローコントロールガスポート8
0は、例えば窒素などの不活性なガスを所定の圧力、流
量で供給するフローコントロールガス源に接続され、こ
のフローコントロールガスポート80から供給されるフ
ローコントロールガスの圧力又は流量は、フローコント
ロールガスが最も外側のトラップ流路54dのみを流れ
る程度に設定されている。その他の構成は、第2の実施
の形態のものと同様である。
【0035】この実施の形態によれば、気密チャンバ1
2から排出された排気は、トラップ容器32の入口38
aで左右のフローコントロールガスポート80から所定
の圧力及び流量で流入するフローコントロールガスと共
にトラップ容器32内に流入する。従って、排気は、主
に中央側のトラップ流路54a,54b,54cを流
れ、最も外側のトラップ流路54dにはほとんど流れ
ず、逆にフローコントロールガスは、主に最も外側のト
ラップ流路54dを流れ、内側のトラップ流路54a,
54b,54cにはほとんど流れない。
【0036】このように、トラップ作用をほとんど持た
ないトラップ容器32の壁側の最も外側のトラップ流路
54dには排気がほとんど流れないので、トラップ効率
が低下することが防止される。しかも、前述と同様に、
トラップ容器32の内部を流れてこの出口40aから流
出する際に、オリフィス(抑制部)70によってその流
れが抑制され、排気がトラップ容器32の内部により長
く滞留するとの効果と相まって、この効果が助長され
る。
【0037】
【実施例】図1に示す規制板60,60で区画されたオ
リフィス(絞り部)62の幅A×長さを、46×125
mm(実施例1)、46×95mm(実施例2)及び4
6×75mm(実施例3)に設定し、最も外方に位置す
るバッフル板52cの外径Dを117mm、長さを61
mmに設定したトラップ装置により、NHClのトラ
ップ効率とコンダクタンスを測定した。この時、冷却液
として、25℃の水を使用し、これを流量2.5L/m
inで軸体36の熱媒体流路58に供給した。
【0038】この結果、実施例1においては、トラップ
効率が80%で、コンダクタンスは、イニシャルで34
200(L/min)、トラップ後で27500(L/
min)であった。実施例2においては、トラップ効率
が83%で、コンダクタンスは、イニシャルで3210
0(L/min)、トラップ後で26800(L/mi
n)であった。実施例3においては、トラップ効率が8
8%で、コンダクタンスは、イニシャルで30200
(L/min)、トラップ後で24200(L/mi
n)であった。これらの結果を図6に示す。
【0039】
【比較例】図1に示す規制板を有さないトラップ装置を
使用して、前記各実施例と同様な条件でNHClのト
ラップ効率を測定したところ、トラップ効率は60%で
あった。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、トラップ部に流入する排気の大部分を効率の高いト
ラップ部に接触させることで、排ガスのコンダクタンス
を維持しながら、排ガス中の生成物に対するトラップ効
率を高めることができる。従って、このようなトラップ
装置を用いた真空処理システムにおいて、真空ポンプの
性能に影響することなく、真空ポンプの長寿命化、除害
装置の保護を行って運転の信頼性の向上を図り、システ
ム全体としての設備や運転コストの低減を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のトラップ装置の正
面断面図である。
【図2】図1のトラップ装置の側面断面図である。
【図3】図1のトラップ装置の全体の構成を示す模式図
である。
【図4】本発明の第2の実施の形態のトラップ装置の正
面断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態のトラップ装置の正
面断面図である。
【図6】図1に示すトラップ装置を使用してトラップ効
率とコンダクタンスを測定した結果を示すグラフであ
る。
【図7】従来の真空排気システムの構造を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 トラップ装置 12 気密チャンバ 14 真空ポンプ 16 排気配管 20 排ガス処理装置 24 軸体 26 トラップ部 32 トラップ容器 38 入口管 40 出口管 52a,52b,52c バッフル板 54a,54b,54c,54d トラップ流路 58 熱媒体流路 60,60 規制板 62 オリフィス(絞り部) 70 オリフィス(抑制部) 72 邪魔板 80 フローコントロールガスポート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気密なチャンバから真空ポンプにより排
    気する排気配管に配置されるトラップ装置において、 入口と出口を有し前記排気配管の一部を構成する気密な
    トラップ容器と、 該トラップ容器中に配置されて排気中の生成物を付着さ
    せて除去するトラップ部とを備え、 前記トラップ容器の入口には、排気が前記トラップ部の
    内部に向かうように該排気の流れを規制する絞り部が設
    けられていることを特徴とするトラップ装置。
  2. 【請求項2】 気密なチャンバから真空ポンプにより排
    気する排気配管に配置されるトラップ装置において、 入口と出口を有し前記排気配管の一部を構成する気密な
    トラップ容器と、 該トラップ容器中に配置されて排気中の生成物を付着さ
    せて除去するトラップ部とを備え、 前記トラップ容器の出口には、該出口における排気の流
    れを抑制する抑制部が設けられていることを特徴とする
    トラップ装置。
  3. 【請求項3】 前記トラップ部は、曲面状のトラップ面
    を持つバッフル板を有することを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のトラップ装置。
  4. 【請求項4】 前記トラップ面は、軸線が排気流路に対
    して交差するような円弧面状に形成されていることを特
    徴とする請求項3に記載のトラップ装置。
JP2000201511A 1999-08-03 2000-07-03 トラップ装置 Pending JP2001107858A (ja)

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JP2000201511A JP2001107858A (ja) 1999-08-03 2000-07-03 トラップ装置
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