JP2001106743A - グラフト重合体、その製造方法およびそれを用いた用途 - Google Patents

グラフト重合体、その製造方法およびそれを用いた用途

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な親水性を有するとともに、吸着性およ
び分散性に優れた新規なグラフト重合体を提供し、さら
に、これを用いたスケール防止剤および洗剤添加剤を提
供する。 【解決手段】 少なくとも50モル%のエチレンオキシ
ドを含むアルキレンオキシド成分を重合して得られる数
平均分子量200以上のポリエーテル化合物(A)に、
N−ビニルピロリドン(b1)を必須としモノエチレン
性不飽和単量体(b2)を含むことがあるグラフト成分
(B)を特定の割合でグラフト重合させ、前記単量体
(b2)として加水分解によりカルボン酸(塩)となる
構造を有する単量体を含むカルボキシル基含有モノエチ
レン性不飽和単量体(b2−1)を含有する場合、得ら
れた重合体に対する加水分解により、前記単量体(b2
−1)由来の全構造単位の50モル%以上の構造単位が
カルボキシル基を有するようにして、グラフト重合体を
得、このグラフト重合体をスケール防止剤および洗剤添
加剤に用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スケール防止剤や
洗剤添加剤として好適な新規グラフト重合体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、スケール防止剤は、水中の炭酸
カルシウム等のスケールの結晶核を吸着、分散させるこ
とによってスケールの生成を抑制する(スレスホールド
効果)と考えられているが、水中でその効果を十分に発
揮するためには、スケール防止剤が、吸着性、分散性と
ともに、良好な親水性を有していることが重要である。
他方、近年、洗濯洗剤のコンパクト化に伴い、界面活性
剤のほかに、アクリル酸重合体やアクリル酸/マレイン
酸共重合体等の合成ポリマーが洗剤添加物として一般に
含有されているが、このような従来の合成ポリマーで
は、洗浄およびすすぎの過程で生じる染色布から他の布
への染料の移染は、防止できないのが現状であった。
【0003】従来、スケール防止剤、洗剤添加剤等の用
途においては、アクリル酸等の不飽和カルボン酸系単量
体を重合して得られる重合体や他の単量体との共重合体
が、そのキレート能、分散性等の特性から、汎用されて
いる。また、ポリエーテル化合物に、アクリル酸等の不
飽和カルボン酸系単量体、酢酸ビニル、または(メタ)
アクリル酸エステルをグラフト重合して得られるグラフ
ト重合体が、その分散性、溶解性等の特性から、使用さ
れている。また、前記グラフト重合体をさらに改良した
ものとして、N−ビニルピロリドンをグラフト重合する
試みもなされている。例えば、特開昭63−26099
5号公報には、洗濯用灰色化防止剤として、エチレンオ
キシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドを基礎
とするポリアルキレンオキシド(a)に、N−ビニルピ
ロリドン(b)および1〜6個の炭素原子を有する飽和
モノカルボン酸から誘導される少なくとも1種のビニル
エステルおよび/またはアクリル酸もしくはメタクリル
酸のメチルエステルもしくはエチルエステル(c)を、
特定の割合でグラフト重合したグラフト重合体が報告さ
れている。しかし、このグラフト重合体は、グラフト成
分である(b)および(c)に対してグラフト基体とな
るポリアルキレンオキシド(a)の割合が低く、しか
も、(c)の全エステルのうちの15モル%以下までし
か加水分解されないため、親水性が低いものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題
は、良好な親水性を有するとともに、吸着性および分散
性に優れた新規なグラフト重合体を提供し、さらに、こ
れを用いたスケール防止剤および洗剤添加剤を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決すべく鋭意検討を行った。その結果、オキシエチレ
ン鎖とピロリドン基とを存在させ、しかも、グラフト基
体であるオキシエチレン鎖の割合を一定量以上とするこ
とにより、良好な親水性を保持させ、分散性および吸着
性を向上させることができることを見いだし、本発明を
完成した。すなわち、本発明のグラフト重合体は、少な
くとも50モル%のエチレンオキシドを含むアルキレン
オキシド成分を重合させてなる数平均分子量200以上
のポリエーテル化合物(A)に、N−ビニルピロリドン
(b1)を必須としモノエチレン性不飽和単量体(b
2)を含むことがあるグラフト成分(B)が、(A)の
1重量部に対して(B)が0.1〜1.2重量部となる
ようにグラフト重合されてなり、前記モノエチレン性不
飽和単量体(b2)は、カルボキシル基含有モノエチレ
ン性不飽和単量体(b2−1)(但し、該単量体(b2
−1)は、加水分解によりカルボン酸(塩)となる構造
を有する単量体であってもよい)および/またはカチオ
ン性のモノエチレン性不飽和単量体(b2−2)からな
り、かつ、前記カルボキシル基含有モノエチレン性不飽
和単量体(b2−1)が前記加水分解によりカルボン酸
(塩)となる構造を有する単量体を含む場合は、前記構
造を有する単量体の加水分解により生じるカルボキシル
基(但し、カルボン酸塩である場合もカルボキシル基と
みなす)を含めて、前記単量体(b2−1)由来の全構
造単位の50モル%以上の構造単位がカルボキシル基を
有している。
【0006】本発明のグラフト重合体の製造方法は、少
なくとも50モル%のエチレンオキシドを含むアルキレ
ンオキシド成分を重合して得られる数平均分子量200
以上のポリエーテル化合物(A)に、N−ビニルピロリ
ドン(b1)を必須とし下記のモノエチレン性不飽和単
量体(b2)を含むことがあるグラフト成分(B)を、
(A)の1重量部に対して(B)が0.1〜1.2重量
部となるようにグラフト重合させ、モノエチレン性不飽
和単量体(b2):カルボキシル基含有モノエチレン性
不飽和単量体(b2−1)(但し、該単量体(b2−
1)は、加水分解によりカルボン酸(塩)となる構造を
有する単量体であってもよい)および/またはカチオン
性のモノエチレン性不飽和単量体(b2−2)。さら
に、前記カルボキシル基含有モノエチレン性不飽和単量
体(b2−1)が前記加水分解によりカルボン酸(塩)
となる構造を有する単量体を含む場合は、得られたグラ
フト重合体に対して加水分解を施す工程をも含み、該加
水分解工程では、前記構造を有する単量体の加水分解に
より生じるカルボキシル基(但し、カルボン酸塩である
場合もカルボキシル基とみなす)を含めて、前記単量体
(b2−1)由来の全構造単位の50モル%以上の構造
単位がカルボキシル基を有するようにする。
【0007】本発明のスケール防止剤は、前記本発明の
グラフト重合体を必須成分として含有するものである。
本発明の洗剤添加剤は、前記本発明のグラフト重合体を
必須成分として含有するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のグラフト重合体は、エチ
レンオキシドを含むアルキレンオキシド成分を重合させ
てなるポリエーテル化合物(A)に、グラフト成分
(B)をグラフト重合させてなるものである。本発明に
おいては、ポリエーテル化合物(A)の1重量部に対し
て、グラフト成分(B)が0.1〜1.2重量部となる
ようにグラフト重合されていることが重要である。ポリ
エーテル化合物(A)1重量部に対してグラフト成分
(B)が0.1重量部未満であると、グラフト成分
(B)に必須成分として含まれるN−ビニルピロリドン
(b1)の量が少なくなりすぎ、ピロリドン基による吸
着効果を十分に発揮できないこととなり、一方、1.2
重量部を越えると、ポリエーテル化合物(A)の割合が
低くなるため、オキシエチレン鎖の有する分散能や親水
性を十分に発揮できず、しかも、グラフト点が少なくな
るためグラフト重合反応自体が進行しにくくなる。な
お、後述のグラフト成分(B)がN−ビニルピロリドン
(b1)のほかにモノエチレン性不飽和単量体(b2)
をもさらに含む場合には、N−ビニルピロリドン(b
1)の重量部とモノエチレン性不飽和単量体(b2)の
重量部との合計をグラフト成分(B)の重量部とする。
【0009】本発明において用いられるポリエーテル化
合物(A)は、エチレンオキシドを必須成分として含
み、必要に応じて他のアルキレンオキシドをさらに含む
アルキレンオキシド成分を重合することにより得られる
ものであるが、前記アルキレンオキシド成分は、少なく
とも50モル%、好ましくは70モル%以上のエチレン
オキシドを含有するものでなければならない。エチレン
オキシドが50モル%未満であると、得られるグラフト
重合体の親水性が低下し、十分な分散性を発揮できな
い。アルキレンオキシド成分に必要に応じて含有される
前記他のアルキレンオキシドとしては、エチレンオキシ
ドと共重合可能なエーテルであれば特に制限はなく、具
体的には、例えば、プロピレンオキシド、スチレンオキ
シド、エピクロロヒドリン、アリルグリシジルエーテ
ル、フェニルグリシジルエーテル等を挙げることができ
る。これらのアルキレンオキシドは、1種類のみを用い
てもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。
【0010】本発明において用いられるポリエーテル化
合物(A)は、数平均分子量が200以上のものでなけ
ればならない。数平均分子量の上限については、特に制
限はないが、好ましくは100000以下であるのが良
い。数平均分子量が200未満であると、得られるグラ
フト重合体の分子量が低くなり、十分な分散性能が発揮
されない場合がある。一方、数平均分子量が10000
0を越えると、粘度が高くなる傾向があり、グラフト重
合を行う際に取扱いにくくなるので、好ましくない。本
発明において用いられるグラフト成分(B)は、N−ビ
ニルピロリドン(b1)を必須とするものである。ピロ
リドン基をグラフト重合体中に存在させることにより、
優れた分散能と吸着能とを付与することができ、例え
ば、得られたグラフト重合体をスケール防止剤に用いた
場合には効果的にスケールの発生を防止することがで
き、洗剤添加剤に用いた場合には繊維から水に溶けだし
た染料を吸着、分散させて他の繊維に移染するのを防止
することができる。
【0011】本発明において用いられるグラフト成分
(B)は、N−ビニルピロリドン(b1)のほかに、モ
ノエチレン性不飽和単量体(b2)をもさらに含むもの
であってもよい。モノエチレン性不飽和単量体(b2)
をグラフト重合体中に存在させることにより、さらに優
れた分散能を付与することができるからである。モノエ
チレン性不飽和単量体(b2)とは、具体的には、カル
ボキシル基含有モノエチレン性不飽和単量体(b2−
1)および/またはカチオン性のモノエチレン性不飽和
単量体(b2−2)である。但し、前記単量体(b2−
1)は、加水分解によりカルボン酸(塩)となる構造を
有する単量体であってもよい。これらモノエチレン性不
飽和単量体(b2)は、1種または2種以上を用いても
よい。
【0012】グラフト成分(B)としてモノエチレン性
不飽和単量体(b2)をも含む場合、N−ビニルピロリ
ドン(b1)とモノエチレン性不飽和単量体(b2)と
の重量比は、(b1)1重量部に対し(b2)0〜5重
量部とすることが好ましく、さらに好ましくは(b1)
1重量部に対し(b2)0〜3重量部とするのがよい。
モノエチレン性不飽和単量体(b2)がこの範囲よりも
多くなると、N−ビニルピロリドン(b1)の含有割合
が低くなり、ピロリドン基による吸着効果を十分に発揮
できないので好ましくない。前記カルボキシル基含有モ
ノエチレン性不飽和単量体(b2−1)としては、具体
的には、例えば、アクリル酸、アクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸、メタ
クリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブ
チル、マレイン酸、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジ
エチル、マレイン酸ジブチル、無水マレイン酸、フマル
酸、フマル酸ジメチル、フマル酸ジエチル、フマル酸ジ
ブチル等が挙げられ、これらの中でも特に、アクリル酸
またはそのエステル、マレイン酸、無水マレイン酸が好
ましい。これらは、1種または2種以上を用いてもよ
い。
【0013】前記カルボキシル基含有モノエチレン性不
飽和単量体(b2−1)が加水分解によりカルボン酸
(塩)となる構造を有する単量体を含む場合、前記構造
を有する単量体の加水分解により生じるカルボキシル基
を含めて、前記単量体(b2−1)由来の全構造単位の
50モル%以上の構造単位がカルボキシル基を有してい
る必要がある。但し、前記構造を有する単量体の加水分
解により生じるカルボキシル基としては、加水分解によ
って生じたカルボン酸塩もカルボキシル基とみなすもの
とする。好ましくは、前記単量体(b2−1)由来の全
構造単位の60モル%以上の構造単位が、さらに好まし
くは前記単量体(b2−1)由来の構造単位の全部が、
カルボキシル基を有するようにするのがよい。カルボキ
シル基含有モノエチレン性不飽和単量体(b2−1)由
来の全構造単位の50モル%以上の構造単位がカルボキ
シル基を有するようにすることによって、得られるグラ
フト重合体に優れた親水性を保持させることができるの
である。カルボキシル基含有モノエチレン性不飽和単量
体(b2−1)として、カルボキシル基を有する単量体
(x)と、エステルなどの加水分解によりカルボン酸
(塩)となる構造を有する単量体(y)とを併用する場
合、例えば、前記単量体(b2−1)のうち、カルボキ
シル基を有する単量体(x)が50モル%以上であれ
ば、エステルなどの単量体(y)の加水分解は行わなく
てもよい。
【0014】前記加水分解によるカルボン酸(塩)への
変換は、例えば、水中でアルカリ加水分解により行えば
よい。具体的には、後述のグラフト重合により得られた
重合体に水を加えて水溶液またはスラリー状とし、そこ
へアルカリを添加して、必要に応じて加熱する。アルカ
リとしては、特に限定されないが、水酸化ナトリウムが
好ましい。なお、加水分解により生じるアルコール分
は、そのままでもよいが、加熱や減圧によって除去して
もよい。また、加水分解により変換されたカルボン酸
(塩)は、カルボン酸の形でもよいし、カルボン酸の塩
の形となっていてもよい。
【0015】前記カチオン性のモノエチレン性不飽和単
量体(b2−2)としては、特に制限はないが、具体的
には、例えば、N−ビニルイミダゾール、2−ビニルピ
リジン、4−ビニルピリジン等が挙げられる。また、こ
れら化合物のアミノ基を、塩化メチル、ジメチル硫酸、
ジエチル硫酸、塩化ベンジル等の公知の4級化剤を用い
て4級化したものでもよい。また、重合後に4級化して
もよい。本発明のグラフト重合体の製造方法は、まず、
エチレンオキシドを含むアルキレンオキシド成分を重合
してポリエーテル化合物(A)を得、次いで、このポリ
エーテル化合物(A)に前記グラフト成分(B)を、重
合開始剤の存在下、グラフト重合させるものである。
【0016】前記ポリエーテル化合物(A)は、例え
ば、前記エチレンオキシドを必須成分として含むアルキ
レンオキシド成分を、重合の開始点となる被反応化合物
の存在下、公知の方法等で重合することにより得られ
る。ポリエーテル化合物(A)を得る際に用いられる前
記被反応化合物としては、環状エーテルの重合開始点と
なる化合物であれば特に制限はなく、具体的には、例え
ば、水、アルコール類、ハロゲン化水素類、アンモニ
ア、アミン類、ヒドロキシルアミン類、カルボン酸類等
を挙げることができ、これらのなかでも特に、水、アル
コール類、アミン類が好適である。さらに具体的には、
アルコール類としては、例えば、メタノール、エタノー
ル、n−プロパノール、n−ブタノール等の炭素数1〜
22の1級脂肪族アルコール;フェノール、イソプロピ
ルフェノール、オクチルフェノール、tert−ブチル
フェノール、ノニルフェノール、ナフトール等の芳香族
アルコール;イソプロピルアルコールやn−パラフィン
を酸化して得られるアルコール等の炭素数3〜18の2
級アルコール;tert−ブタノール等の3級アルコー
ル;エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロ
パンジオール、ブタンジオール、プロピレングリコール
等のジオール類;グリセリン、トリメチロールプロパン
等のトリオール類;ソルビトール等のポリオール類;等
を挙げることができる。また、アミン類としては、例え
ば、エチレンジアミン、ポリエチレンイミン等を挙げる
ことができる。これら例示の被反応化合物として用いら
れる化合物は、1種類のみを用いてもよいし、2種類以
上を混合して用いてもよい。
【0017】ポリエーテル化合物(A)を得る際の重合
方法については、特に制限はなく、例えば、1)アルカ
リ金属の水酸化物、アルコラート等の強アルカリや、ア
ルキルアミン等を塩基触媒として用いるアニオン重合、
2)金属あるいは半金属のハロゲン化物、鉱酸、酢酸等
を触媒として用いるカチオン重合、3)アルミニウム、
鉄、亜鉛等の金属のアルコキシド、アルカリ土類化合
物、ルイス酸等を組み合わせたものを用いる配位重合、
等を適宜選択すればよい。本発明において用いられるポ
リエーテル化合物(A)は、前記アルキレンオキシド成
分を前記重合方法で重合することにより直接得られるポ
リエーテルでも良いし、このポリエーテルから誘導され
た誘導体でも良い。このような誘導体としては、例え
ば、カルボキシル基、イソシアネート基、アミノ基、ハ
ロゲン基等の基を複数有する架橋剤とポリエーテルとを
反応させて得られる架橋体等が挙げられる。
【0018】本発明において、グラフト重合の際に用い
られる重合開始剤は、特に限定されるものではないが、
好ましくは、有機過酸化物が好適である。有機過酸化物
としては、具体的には、例えば、メチルエチルケトンパ
ーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイド、3,
3,5−トリメチルシクロヘキサノンパーオキサイド、
メチルシクロヘキサノンパーオキサイド、メチルアセト
アセテートパーオキサイド、アセチルアセトンパーオキ
サイド等のケトンパーオキサイド類;tert−ブチル
ハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイ
ド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、
2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロパーオ
キサイド、1,1,3,3−テトラメチルブチルハイド
ロパーオキサイド、2−(4−メチルシクロヘキシル)
−プロパンハイドロパーオキサイド等のハイドロパーオ
キサイド類;ジ−tert−ブチルパーオキサイド、t
ert−ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパーオ
キサイド、α,α’−ビス(tert−ブチルパーオキ
シ)p−ジイソプロピルベンゼン、α,α’−ビス(t
ert−ブチルパーオキシ)p−イソプロピルヘキシ
ン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチル
パーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(tert−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3等のジア
ルキルパーオキサイド類;tert−ブチルパーオキシ
アセテート、tert−ブチルパーオキシラウレート、
tert−ブチルパーオキシベンゾエート、ジ−ter
t−ブチルパーオキシイソフタレート、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、t
ert−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、
tert−ブチルパーオキシイソブチレート、tert
−ブチルパーオキシビバレート、tert−ブチルパー
オキシネオデカノエート、クミルパーオキシネオデカノ
エート、tert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキ
サノエート、tert−ブチルパーオキシ−3,5,5
−トリメチルシクロヘキサノエート、tert−ブチル
パーオキシベンゾエート、tert−ブチルパーオキシ
マレイン酸、クミルパーオキシオクトエート、tert
−ヘキシルパーオキシビバレート、tert−ヘキシル
パーオキシネオヘキサノエート、クミルパーオキシネオ
ヘキサノエート等のパーオキシエステル類;n−ブチル
−4,4−ビス(tert−ブチルパーオキシ)バレエ
ート、2,2−ビス(tert−ブチルパーオキシ)ブ
タン、1,1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)−
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス
(tert−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、2,
2−ビス(tert−ブチルパーオキシ)オクタン等の
パーオキシケタール類;アセチルパーオキサイド、イソ
ブチリルパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイ
ド、デカノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサ
イド、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノイルパー
オキサイド、サクシニックアシッドパーオキサイド、ベ
ンゾイルパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイル
パーオキサイド、m−トルイルパーオキサイド等のジア
シルパーオキサイド類;ジ−イソプロピルパーオキシジ
カーボネート、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカ
ーボネート、ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネー
ト、ビス−(4−tert−ブチルシクロヘキシル)パ
ーオキシジカーボネート、ジミリスチルパーオキシジカ
ーボネート、ジ−メトキシイソプロピルパーオキシジカ
ーボネート、ジ(3−メチル−3−メトキシブチル)パ
ーオキシジカーボネート、ジ−アリルパーオキシジカー
ボネート等のパーオキシジカーボネート類;アセチルシ
クロヘキシルスルファニルパーオキサイド、tert−
ブチルパーオキシアリルカーボネート等のその他の有機
過酸化物;等が挙げられる。重合開始剤として用いられ
るこれら例示の化合物は、1種類のみを用いてもよい
し、2種類以上を混合して用いてもよい。
【0019】前記重合開始剤の使用量は、特に制限され
ないが、好ましくは、グラフト成分(B)に対して0.
1〜30重量%、さらに好ましくは0.5〜20重量%
であることが良い。重合開始剤量が0.1重量%未満で
あると、ポリエーテル化合物(A)へのグラフト率が低
下する傾向があり、一方、30重量%を越えると、例え
ば重合開始剤として前記例示の有機過酸化物を用いた場
合、有機過酸化物が高価であるため、経済的に好ましく
ない。前記重合開始剤の添加方法は、特に制限されるこ
となく、例えば、グラフト重合の前にポリエーテル化合
物(A)および/または各グラフト成分(B)にあらか
じめ添加しておいてもよいし、あるいは、あらかじめ添
加することなくグラフト重合の際に各グラフト成分
(B)と同時に添加してもよい。好ましくは、後者の方
法、すなわちグラフト重合の際に各グラフト成分(B)
と同時に添加する方法がよい。
【0020】グラフト重合の際に用いられる溶媒として
は、特に制限はないが、原料として使用される単量体の
溶媒への連鎖移動定数ができるだけ小さいものが好まし
い。このような溶媒として、具体的には、例えば、イソ
ブチルアルコール、n−ブチルアルコール、tert−
ブチルアルコール、エチレングリコール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、エチレングリコールモノアルキルエーテル、プロ
ピレングリコールモノアルキルエーテル等のアルコール
類;エチレングリコールジアルキルエーテル、プロピレ
ングリコールジアルキルエーテル等のジエーテル類;酢
酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、エチレングリコ
ールモノアルキルエーテルの酢酸エステル、プロピレン
グリコールモノアルキルエーテルの酢酸エステル等の酢
酸系化合物;等を挙げることができ、これら例示の化合
物は、1種類のみを用いてもよいし、2種類以上を混合
して用いてもよい。なお、前記例示のうち、アルコール
類およびジエーテル類中のアルキル基としては、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基等が挙げられる。
【0021】グラフト重合の際に用いられる溶媒の使用
量としては、特に制限はないが、好ましくは、反応系全
体の20重量%以下、さらに好ましくは、実質的に無溶
媒とすることが良い。溶媒量が反応系全体の20重量%
を越えると、各グラフト成分(B)のグラフト率が低下
することがあり、好ましくない。グラフト重合の際の反
応温度は、特に制限はされないが、好ましくは80℃以
上、さらに好ましくは90〜160℃とすることが良
い。反応温度が80℃未満であると、グラフト重合が進
行しにくく、ポリエーテル化合物(A)へのグラフト率
が低下する傾向があり、一方、160℃を越えると、ポ
リエーテル化合物(A)および得られたグラフト重合体
の熱分解が起こるおそれがあるので、好ましくない。
【0022】本発明のグラフト重合体の一般的な用途と
しては、例えば、洗剤用添加剤、スケール防止剤、各種
無機物や有機物の分散剤、増粘剤、粘着剤、接着剤、表
面コーティング剤、架橋剤、保湿剤等が挙げられる。よ
り具体的には、洗剤用再汚染防止剤、洗剤用移染防止
剤、シリカ系スケール防止剤、染色助剤、染料定着剤、
泡安定剤、乳化安定剤、インク染料分散剤、水性インク
安定剤、塗料用顔料分散剤、塗料用シックナー、化粧品
用シックナー、化粧品用分散剤、化粧品用バインダー、
化粧品用保湿剤、化粧料調剤添加剤、整髪料助剤、ヘア
スプレー添加剤、リンス添加剤、サンスクリーン組成物
添加剤、樹脂用フィラー分散剤、記録紙用コーティング
剤、インクジェット紙用表面処理剤、感光性樹脂用分散
剤、帯電防止剤、保湿剤、吸水性樹脂用原料、肥料用バ
インダー、高分子架橋剤、樹脂相溶化剤、写真薬添加
剤、感圧接着剤、紙用接着剤、医療用接着剤、貼付剤用
粘着剤、スティック糊、泥土分散剤、重金属捕捉剤、金
属表面処理剤等の用途に好適に用いられる。
【0023】本発明のスケール防止剤は、前述の本発明
のグラフト重合体を必須成分として含有するものであ
る。グラフト重合体の有しているピロリドン基とオキシ
エチレン鎖が、炭酸カルシウム等の水に難溶な無機粒子
を強力に分散するため、本発明のスケール防止剤は効果
的にスケールの発生を防止することができるのである。
本発明のスケール防止剤は、以下のスケールの分散試験
により測定された吸光度が、通常、0.25以上、好ま
しくは0.3以上、さらに好ましくは0.4以上、最も
好ましくは0.5以上となるものである。スケールの分
散試験においてはこの吸光度の数値が大きいほど濁度が
低く、スケールの分散性に優れることを示す。
【0024】〔スケールの分散試験〕内径2.5cm、
100mlの活栓付き比色管に、Mg3 Si4 10(O
H)2 の構造を有するタルク1gをとり、グラフト重合
体50ppm(本明細書中、「ppm」は重量基準)、
Ca200ppm(CaCO 3 換算、CaCl2 として
添加)となるように調製した水溶液100mlを加え
る。この比色管を100回上下に振とうした後、3時間
静置する。そして、比色管の底から15cmの高さのと
ころからホールピペットで1mlの試験液を採取し、分
光光度計を用いて、10×10mmセル、波長380n
mで、この試験液の吸光度を測定する。
【0025】本発明のスケール防止剤は、前記グラフト
重合体以外の他の成分を含むものであっても良い。他の
成分としては、具体的には、例えば、重合リン酸塩、ホ
スホン酸塩、ホスホノカルボン酸等のリン酸化合物;亜
鉛等の金属塩;塩素、次亜塩素酸塩、ヒドラジン等の殺
菌剤;等を挙げることができる。これら例示の成分は、
1種類のみを用いてもよいし、2種類以上を混合して用
いてもよい。また、これらの配合量については、特に制
限はなく各々適宜設定すればよい。すなわち、本発明の
スケール防止剤は、少なくとも前記グラフト重合体を含
有していればよく、スケール防止剤中のグラフト重合体
の含有量は、特に限定されないが、好ましくは0.1〜
100重量%、より好ましくは1〜100重量%であ
る。
【0026】本発明のスケール防止剤は、ケイ酸マグネ
シウム、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、水酸化亜
鉛、リン酸亜鉛、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、水酸
化マグネシウム、シリカ、鉄等のスケールの防止、除去
に効果を発揮することができ、特にシリカ系スケールに
対する分散能に優れるものである。本発明のスケール防
止剤は、冷却水系、ボイラー水系、鉄鋼プロセス水系、
海水淡水化装置、オイルフィード、製紙プロセスにおけ
るパルプ溶解釜、黒液濃縮釜等の水系に、そのまま添加
すればよい。また、本発明のスケール防止剤が本発明の
グラフト重合体以外の成分をも含有している場合には、
グラフト重合体とそれ以外の各成分とを別々に添加する
こともできる。
【0027】本発明のスケール防止剤を水系中に添加す
る際の添加量は、スケール防止剤に含まれる前記グラフ
ト重合体が、通常、使用する水系中0.1〜100pp
m、好ましくは0.5〜50ppmとなるようにすれば
よい。本発明のスケール防止剤は、公知のスケール防止
剤と併用することもできる。公知のスケール防止剤とし
ては、例えば、アクリル酸重合体;マレイン酸重合体;
アクリル酸等と、2−ヒドロキシ−3−アリルオキシプ
ロパンスルホン酸やアクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸等のモノエチレン性不飽和スルホン酸化合
物との共重合体;アクリル酸等と、2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレート等の水酸基を有するモノエチレン性不
飽和化合物との共重合体;等が挙げられる。
【0028】本発明の洗剤添加剤は、前述の本発明のグ
ラフト重合体を必須成分として含有するものである。グ
ラフト重合体の有しているピロリドン基とオキシエチレ
ン鎖とが、洗浄により繊維から水に溶けだした染料を吸
着、分散するため、本発明の洗剤添加剤は他の繊維への
移染を効果的に防止することができるのである。本発明
の洗剤添加剤の好ましい実施形態は、具体的には移染防
止剤である。本発明の洗剤添加剤は、以下の方法により
測定された移染防止率が、通常、25%以上、好ましく
は30%以上、さらに好ましくは40%以上となるもの
である。本発明の洗剤添加剤によれば、少なくとも25
%以上の移染防止率を維持することができ、確実に移染
を防止することができる。
【0029】〔移染防止率〕まず、ドデシル硫酸ナトリ
ウム20重量%、ポリオキシエチレンラウリルエーテル
15重量%、ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウ
ム8重量%、エタノール7重量%、水50重量%からな
る洗剤組成物を調製する。次に、500mlのビーカー
に、前記洗剤組成物0.1重量%(界面活性剤濃度43
0ppm)と、染料としてエバンスブルー(和光純薬
製)0.4ppmと、グラフト重合体10ppmと、を
含む洗浄液500mlを、カルシウム/マグネシウム=
3/1(モル)からなる硬度3°DHの水を用いて調製
する。そして、5cm×5cmの綿布(原布)を用意
し、2枚を前記洗浄液に浸し、マグネットスターラーで
15分間攪拌して洗浄を行う。次いで、洗浄液を前記と
同じ水に変え、同様に15分間攪拌してすすぎを行い、
乾燥した後、試験布とする。一方、グラフト重合体を加
えない以外は前記と同様の洗浄液を調製し、同様にして
2枚の綿布を洗浄、すすぎ、乾燥し、ブランク布とす
る。そして、測色色差計を用いて、試験布、原布、ブラ
ンク布、各2枚づつについて反射率を測定し、それぞれ
2枚の平均をY値とし、得られたY値を用いて以下の式
により移染防止率を算出する。 移染防止率(%)=(試験布Y値−ブランク布Y値)/
(原布Y値−ブランク布Y値)×100 本発明の洗剤添加剤は、家庭用粉末洗剤、液体洗剤、柔
軟剤、工業用洗浄剤、繊維処理剤等へ配合されて、移染
防止の効果を発揮するものである。このときの洗剤添加
剤の配合量は、特に限定されないが、家庭用粉末洗剤、
液体洗剤、柔軟剤、工業用洗浄剤、繊維処理剤等に対し
て、0.05〜20重量%、好ましくは0.1〜10重
量%となるようにするのがよい。特に、洗剤へ配合する
場合には、界面活性剤に対して、グラフト重合体が0.
1〜5重量%となるようにすればよい。また、本発明の
洗剤添加剤が配合される洗剤の組成や形態は、特に限定
されるものではない。例えば、洗剤の組成としては、ア
ニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、これらの
混合系等の洗剤に適用することができ、洗剤の形態とし
ては、粉体洗剤でもよいし、液体洗剤でもよい。
【0030】また、本発明の洗剤添加剤が配合される家
庭用粉末洗剤、液体洗剤、柔軟剤、工業用洗浄剤、繊維
処理剤等へは、従来から洗剤添加物として汎用されてい
るアクリル酸重合体やアクリル酸/マレイン酸共重合体
等が配合されていてもよい。
【0031】
【実施例】以下、本発明に係る実施例および比較例につ
いて説明するが、本発明は該実施例により何ら制限され
るものではない。以下の実施例および比較例で得られた
グラフト重合体、比較グラフト重合体、さらに比較重合
体については、以下の方法で、スケール防止剤として用
いた場合のスケールの分散試験、および、洗剤添加剤と
して用いた場合の移染防止率の評価を行った。 〔スケールの分散試験〕冷却水系におけるシリカスケー
ルの代表的な組成である、Mg3 Si4 10(OH)2
の構造を有するタルクの分散性を評価した。
【0032】内径2.5cm、100mlの活栓付き比
色管に、前記タルク(和光純薬製)1gをとり、グラフ
ト重合体50ppm、Ca200ppm(CaCO3
算、CaCl2 として添加)となるように調製した水溶
液100mlを加えた。この比色管を100回上下に振
とうした後、3時間静置した。そして、比色管の底から
15cmの高さのところからホールピペットで1mlの
試験液を採取した。この試験液の濁度を、分光光度計
(UV−1200、島津製作所製)を用いて、10×1
0mmセル、波長380nmで吸光度を測定することに
よって評価した。吸光度の数値が大きいほど分散性に優
れることを示す。
【0033】〔移染防止率〕まず、ドデシル硫酸ナトリ
ウム20重量%、ポリオキシエチレンラウリルエーテル
15重量%、ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウ
ム8重量%、エタノール7重量%、水50重量%からな
る洗剤組成物を調製した。次に、500mlのビーカー
に、前記洗剤組成物0.1重量%(界面活性剤濃度43
0ppm)と、染料としてエバンスブルー(和光純薬
製)0.4ppmと、グラフト重合体10ppmと、を
含む洗浄液500mlを、カルシウム/マグネシウム=
3/1(モル)からなる硬度3°DHの水を用いて調製
した。そして、5cm×5cmの綿布(原布)を用意
し、2枚を前記洗浄液に浸し、マグネットスターラーで
15分間攪拌して洗浄を行った。次いで、洗浄液を前記
と同じ水に変え、同様に15分間攪拌してすすぎを行
い、乾燥した後、試験布とした。一方、グラフト重合体
を加えない以外は前記と同様の洗浄液を調製し、同様に
して2枚の綿布を洗浄、すすぎ、乾燥し、ブランク布と
した。そして、測色色差計(ND−1001DP型、日
本電色工業(株)製)を用いて、試験布、原布、ブラン
ク布、各2枚づつについて反射率を測定し、それぞれ2
枚の平均をY値とした。得られたY値を用いて、以下の
式により移染防止率を算出した。 移染防止率(%)=(試験布Y値−ブランク布Y値)/
(原布Y値−ブランク布Y値)×100 〔実施例1〕温度計、攪拌機、窒素導入管、還流冷却器
を備えたガラス製反応器に、数平均分子量10000の
ポリエチレングリコール150重量部を仕込み、窒素気
流下、加熱して溶解させた後、攪拌しながら149℃ま
で昇温した。次に、温度を149〜150℃に保ちなが
ら、N−ビニルピロリドン50重量部と、ジ−tert
−ブチルパーオキサイド(商品名「パーブチルD」日本
油脂(株)製)2.5重量部とを、別々に、1時間かけ
て連続的に滴下し、さらにその後、1時間攪拌を続け
て、グラフト重合体1を得た。
【0034】得られたグラフト重合体1についてスケー
ルの分散試験を行った結果、吸光度は0.32であっ
た。また、移染防止率は33%であった。 〔実施例2〕実施例1と同様にして数平均分子量100
00のポリエチレングリコール150重量部を溶解させ
た後、攪拌しながら148℃まで昇温した。次に、温度
を148〜152℃に保ちながら、N−ビニルピロリド
ン34重量部とN−ビニルイミダゾール3重量部との混
合物と、ジ−tert−ブチルパーオキサイド(商品名
「パーブチルD」日本油脂(株)製)1.9重量部と
を、別々に、45分間かけて連続的に滴下し、さらにそ
の後、30分間攪拌を続けて、グラフト重合体2を得
た。
【0035】得られたグラフト重合体2についてスケー
ルの分散試験を行った結果、吸光度は0.47であっ
た。また、移染防止率は54%であった。 〔実施例3〕実施例1と同様にして数平均分子量100
00のポリエチレングリコール150重量部を溶解させ
た後、攪拌しながら140℃まで昇温した。次に、温度
を140〜141℃に保ちながら、N−ビニルピロリド
ン30重量部とn−ブチルアクリレート20重量部との
混合物と、ジ−tert−ブチルパーオキサイド(商品
名「パーブチルD」日本油脂(株)製)2.5重量部と
を、別々に、1時間かけて連続的に滴下し、さらにその
後、1時間攪拌を続けた。その後、水200重量部を加
えて水溶液とし、この水溶液に48重量%水酸化ナトリ
ウム水溶液11.8重量部を加えて加水分解を行った。
次いで、還流冷却管を取り外し、水溶液を100℃に加
熱することにより加水分解で生成したn−ブタノールを
除去して、グラフト重合体3を得た。得られたグラフト
重合体3は、その酸価より、n−ブチルアクリレート由
来の全構造単位のうちの90モル%が加水分解されてカ
ルボン酸(塩)になっているものであると推測された。
【0036】得られたグラフト重合体3についてスケー
ルの分散試験を行った結果、吸光度は0.50であっ
た。 〔比較例1〕実施例1と同様にして数平均分子量100
00のポリエチレングリコール150重量部を溶解させ
た後、攪拌しながら148℃まで昇温した。次に、温度
を148〜152℃に保ちながら、N−ビニルピロリド
ン10重量部と、ジ−tert−ブチルパーオキサイド
(商品名「パーブチルD」日本油脂(株)製)0.5重
量部とを、別々に、30分間かけて連続的に滴下し、さ
らにその後、30分間攪拌を続けて、比較グラフト重合
体1を得た。
【0037】得られた比較グラフト重合体1についてス
ケールの分散試験を行った結果、吸光度は0.15であ
った。また、移染防止率は10%であった。 〔比較例2〕実施例1と同様にして数平均分子量100
00のポリエチレングリコール50重量部を溶解させた
後、攪拌しながら140℃まで昇温した。次に、温度を
140〜142℃に保ちながら、N−ビニルピロリドン
25重量部とn−ブチルアクリレート50重量部との混
合物と、ジ−tert−ブチルパーオキサイド(商品名
「パーブチルD」日本油脂(株)製)4重量部とを、別
々に、60分間かけて連続的に滴下し、さらにその後、
30分間攪拌を続けて、比較グラフト重合体2を得た。
【0038】得られた比較グラフト重合体2についてス
ケールの分散試験を行った結果、吸光度は0.14であ
った。また、移染防止率は19%であった。 〔比較例3〕実施例3と同様にして数平均分子量100
00のポリエチレングリコール150重量部を溶解させ
た後、攪拌しながら140℃まで昇温した。次に、温度
を140〜141℃に保ちながら、N−ビニルピロリド
ン30重量部とn−ブチルアクリレート20重量部との
混合物と、ジ−tert−ブチルパーオキサイド(商品
名「パーブチルD」日本油脂(株)製)2.5重量部と
を、別々に、60分間かけて連続的に滴下し、さらにそ
の後、60分間攪拌を続け、その後加水分解を行うこと
なく比較グラフト重合体3を得た。
【0039】得られた比較グラフト重合体3についてス
ケールの分散試験を行った結果、吸光度は0.17であ
った。 〔比較重合体〕比較重合体として数平均分子量6000
0のアクリル酸/マレイン酸共重合体(モル比7/3)
について、スケールの分散試験を行った結果、吸光度は
0.19であった。また、移染防止率を測定したところ
移染防止率は3%であった。比較重合体として数平均分
子量5000のポリアクリル酸について、移染防止率を
測定したところ移染防止率は−3%であった。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、良好な親水性を有する
とともに、吸着性および分散性に優れた新規なグラフト
重合体を提供することができる。さらに、本発明によれ
ば、分散性に優れたスケール防止剤、および、移染防止
能に優れた洗剤添加剤を提供することができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも50モル%のエチレンオキシド
    を含むアルキレンオキシド成分を重合させてなる数平均
    分子量200以上のポリエーテル化合物(A)に、N−
    ビニルピロリドン(b1)を必須としモノエチレン性不
    飽和単量体(b2)を含むことがあるグラフト成分
    (B)が、(A)の1重量部に対して(B)が0.1〜
    1.2重量部となるようにグラフト重合されてなり、 前記モノエチレン性不飽和単量体(b2)は、カルボキ
    シル基含有モノエチレン性不飽和単量体(b2−1)
    (但し、該単量体(b2−1)は、加水分解によりカル
    ボン酸(塩)となる構造を有する単量体であってもよ
    い)および/またはカチオン性のモノエチレン性不飽和
    単量体(b2−2)からなり、 かつ、前記カルボキシル基含有モノエチレン性不飽和単
    量体(b2−1)が前記加水分解によりカルボン酸
    (塩)となる構造を有する単量体を含む場合は、前記構
    造を有する単量体の加水分解により生じるカルボキシル
    基(但し、カルボン酸塩である場合もカルボキシル基と
    みなす)を含めて、前記単量体(b2−1)由来の全構
    造単位の50モル%以上の構造単位がカルボキシル基を
    有している、グラフト重合体。
  2. 【請求項2】前記N−ビニルピロリドン(b1)と前記
    モノエチレン性不飽和単量体(b2)との重量比が、
    (b1)1重量部に対し(b2)0〜5重量部である、
    請求項1に記載のグラフト重合体。
  3. 【請求項3】前記モノエチレン性不飽和単量体(b2)
    が、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル
    酸、またはこれらのエステル、無水マレイン酸、N−ビ
    ニルイミダゾール、ビニルピリジン、からなる群より選
    ばれる少なくとも1つ以上である、請求項1または2に
    記載のグラフト重合体。
  4. 【請求項4】少なくとも50モル%のエチレンオキシド
    を含むアルキレンオキシド成分を重合して得られる数平
    均分子量200以上のポリエーテル化合物(A)に、N
    −ビニルピロリドン(b1)を必須とし下記のモノエチ
    レン性不飽和単量体(b2)を含むことがあるグラフト
    成分(B)を、(A)の1重量部に対して(B)が0.
    1〜1.2重量部となるようにグラフト重合させ、 モノエチレン性不飽和単量体(b2):カルボキシル基
    含有モノエチレン性不飽和単量体(b2−1)(但し、
    該単量体(b2−1)は、加水分解によりカルボン酸
    (塩)となる構造を有する単量体であってもよい)およ
    び/またはカチオン性のモノエチレン性不飽和単量体
    (b2−2)。さらに、前記カルボキシル基含有モノエ
    チレン性不飽和単量体(b2−1)が前記加水分解によ
    りカルボン酸(塩)となる構造を有する単量体を含む場
    合は、得られたグラフト重合体に対して加水分解を施す
    工程をも含み、該加水分解工程では、前記構造を有する
    単量体の加水分解により生じるカルボキシル基(但し、
    カルボン酸塩である場合もカルボキシル基とみなす)を
    含めて、前記単量体(b2−1)由来の全構造単位の5
    0モル%以上の構造単位がカルボキシル基を有するよう
    にする、グラフト重合体の製造方法。
  5. 【請求項5】前記N−ビニルピロリドン(b1)と前記
    モノエチレン性不飽和単量体(b2)との重量比を、
    (b1)1重量部に対し(b2)0〜5重量部とする、
    請求項4に記載のグラフト重合体の製造方法。
  6. 【請求項6】請求項1から3までのいずれかに記載のグ
    ラフト重合体を必須成分として含有する、スケール防止
    剤。
  7. 【請求項7】請求項1から3までのいずれかに記載のグ
    ラフト重合体を必須成分として含有する、洗剤添加剤。
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