JP2001106640A - 皮膚塗布剤用基剤 - Google Patents

皮膚塗布剤用基剤

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JP2001106640A
JP2001106640A JP28455699A JP28455699A JP2001106640A JP 2001106640 A JP2001106640 A JP 2001106640A JP 28455699 A JP28455699 A JP 28455699A JP 28455699 A JP28455699 A JP 28455699A JP 2001106640 A JP2001106640 A JP 2001106640A
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fatty acid
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JP28455699A
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Norimasa Tanaka
宣征 田中
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HEALTH SCIENCE CT KK
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HEALTH SCIENCE CENTER KK
HEALTH SCIENCE CT KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ショ糖脂肪酸エステルを含有してなる皮膚塗布
剤用基剤であって、サッパリした使用感があり、基剤自
体の安定性が高い皮膚塗布剤用基剤を提供すること。 【解決手段】ショ糖脂肪酸エステル、水及び油分を含有
してなる皮膚塗布剤用基剤において、低級アルコール及
び吸水性高分子化合物をさらに含有してなることを特徴
とする皮膚塗布剤用基剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はショ糖脂肪酸エステ
ルに低級アルコール及び吸水性高分子化合物を含有して
なる皮膚塗布剤用基剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ショ糖脂肪酸エステルは食品にも添加さ
れているほど安全性が高いものの、乳化力は比較的弱
い。そのため、界面活性剤として利用する場合、ショ糖
脂肪酸エステルは主にW/O 型エマルション組成物の調製
に利用されてきた。近年の消費者には、サッパリタイプ
の皮膚塗布剤を好み、油分の多いタイプを敬遠する傾向
がある。しかしショ糖脂肪酸エステルを含有してなる組
成物において、サッパリ感を持たせるために、例えば水
含量を高くしたり低級アルコールを配合したりすると、
エマルションとしての安定性が大きく損なわれるという
問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、ショ糖脂肪酸エステルを含有してなる皮膚塗布剤
用基剤であって、サッパリした使用感があり、基剤自体
の安定性が高い皮膚塗布剤用基剤を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の要旨は、
ショ糖脂肪酸エステル、水及び油分を含有してなる皮膚
塗布剤用基剤において、低級アルコール及び吸水性高分
子化合物をさらに含有してなることを特徴とする皮膚塗
布剤用基剤に関するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】ショ糖脂肪酸エステルとしては、
その構成脂肪酸が炭素数8〜22の飽和又は不飽和脂肪
酸であるものが好ましい。該エステルにおける構成脂肪
酸は一種類単独であっても良く、二種類以上が混在して
いても良い。構成脂肪酸としては、パルミチン酸、ステ
アリン酸、オレイン酸等が好ましい。ショ糖脂肪酸エス
テルのHLBは2〜15が好ましく、6〜13がより好
ましい。
【0006】ショ糖脂肪酸エステルの含有量は、本発明
の基剤の1〜30重量%が好ましく、2〜20重量%が
より好ましく、2〜10重量%が特に好ましい。基剤の
安定性を維持する観点から1重量%以上が好ましく、基
剤の外観、使用感を良好とする観点から30重量%以下
が好ましい。ショ糖脂肪酸エステルは一種類のみを用い
ても良く、複数種を組み合わせて用いても良い。
【0007】本発明の基剤における水の含有量は、本発
明の基剤がエマルションとして安定的に存在する限り、
特に限定されない。具体的には、基剤の50〜95重量
%が好ましく、55〜90重量%がより好ましく、55
〜88重量%が特に好ましい。
【0008】本発明に用いられる油分としては、化粧
品、医薬品、医薬部外品等の分野で一般的に利用される
ものが好ましい。具体的には、アボカド油、オリーブ油
等の動植物油類、ラノリン、ミツロウ、ホホバ油等のロ
ウ類、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピ
ル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル等の
エステル油類、トリ(カプリル・カプリン)酸グリセリ
ド、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリン等のトリグリ
セリド類、スクワラン、ワセリン、流動パラフィン等の
炭化水素類、セタノール、オクチルドデカノール等の高
級アルコール類、パルミチン酸、ステアリン酸等の高級
脂肪酸類、ウシ脳脂質、セラミドIII 、スフィンゴリピ
ッドE等のセラミド類、メチルポリシロキサン等のシリ
コン類等が挙げられる。油分は単独で用いても良く、二
種以上を併用しても良い。本発明の基剤における油分の
含有量は、エマルションとして安定的に存在する観点か
ら0.1〜35重量%が好ましく、0.3〜33重量%
がより好ましく、0.6〜31重量%がさらに好まし
い。
【0009】ショ糖脂肪酸エステルを含有してなる基剤
において吸水性高分子化合物を配合することにより、水
の含有量を多くするだけでなく、低級アルコールを配合
しても安定性が損なわれないという顕著な効果が奏され
る。吸水性高分子化合物としては、吸水能力が自重の1
0〜1000倍のものであれば特に制限されずに使用で
き、自重の400〜1000倍のものがより好ましく使
用できる。具体的には、デンプン−アクリル酸塩グラフ
ト共重合体の架橋物、デンプン−アクリロニトリルグラ
フト共重合体のケン化物の架橋物、ビニルアルコール−
アクリル酸塩共重合体の架橋物、無水マレイン酸グラフ
トポリビニルアルコール架橋物、アクリル酸塩重合体架
橋物、アクリル酸塩−メタクリル酸塩共重合体の架橋
物、アクリル酸メチル−酢酸ビニル共重合体のケン化物
の架橋物、イソブチレン−無水マレイン酸塩共重合体の
架橋物、カルボキシメチルセルロース架橋物等が挙げら
れる。吸水性高分子化合物は単独で用いても良く、二種
以上を併用しても良い。デンプン−アクリル酸塩グラフ
ト共重合体の架橋物としては、化粧品種別配合成分規格
デンプン・アクリル酸ナトリウムグラフト共重合体、医
薬品添加物規格アクリル酸デンプン300、アクリル酸
デンプン1000等が好ましい。
【0010】吸水性高分子化合物の含有量は、本発明の
基剤の0.005〜0.1重量%が好ましく、0.01
〜0.08重量%がより好ましく、0.02〜0.05
重量%が特に好ましい。吸水性高分子化合物の配合によ
り奏される効果を発揮させる観点から0.005重量%
以上が好ましく、吸水性が高すぎることによる、外観、
性状及び塗布時の感触の悪化を防ぐ観点から0.1重量
%以下が好ましい。
【0011】低級アルコールを配合することにより、肌
に清涼感や保湿性を付与することができる皮膚塗布剤用
基剤を得ることができるため、好ましい。低級アルコー
ルとしては炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖状のアルキル
基を有する一価アルコールを用いることができ、その中
でも人体への安全性の観点からエタノール、イソプロパ
ノールが特に好ましい。低級アルコールは単独で用いて
も良く、二種以上を併用しても良い。低級アルコールの
含有量は、基剤の0.5〜14重量%が好ましく、1〜
12重量%がより好ましく、1〜10重量%が特に好ま
しい。低級アルコールの配合により奏される効果を発揮
させる観点から0.5重量%以上が好ましく、本発明の
基剤の安定性を維持する観点から14重量%以下が好ま
しい。
【0012】さらに本発明の基剤には、医薬品、医薬部
外品、化粧品等に慣用のグリセリン、プロピレングリコ
ール、1,3−ブチレングリコール、ソルビット、マル
チトール等の保湿剤、界面活性剤、着色料、香料、粉
体、紫外線吸収剤、pH調製剤、抗酸化剤、殺菌防腐
剤、金属イオン封鎖剤、ビタミン類、消炎剤、植物抽出
エキス等を必要に応じて加えることができる。
【0013】本発明の皮膚塗布剤用基剤は、医薬品基
剤、医薬部外品及び化粧品等に好ましく使用することが
できる。医薬部外品や化粧品に使用する場合、エモリエ
ントクリーム、モイスチャークリーム、マッサージクリ
ーム、クリームパック、乳液、ヘアローション等の広範
囲の目的に使用可能である。
【0014】皮膚塗布剤用基剤は、例えば、各成分を混
合して調製することができる。この場合、必要に応じて
加熱しても良い。熱に弱い成分や難溶性の成分を低級ア
ルコールに溶解させて、加熱後に添加することもでき
る。本発明の基剤は、O/W 型エマルションとして存在す
ることが好ましく、上記のようにして調製することによ
り、O/W 型エマルションとして本発明の基剤を得ること
ができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例等によって説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0016】実施例1〜5、比較例1〜3 表1に示す成分1〜3及び7の一部を混合・攪拌し80
℃以上に加温し、80℃以上に加温した成分4〜6及び
7の残りを攪拌下徐々に加えた後、攪拌下室温まで冷却
しそれぞれの組成物を得た。
【0017】
【表1】
【0018】外観:製造直後の状態を目視にて評価し
た。◎はつやがあり完全に均一な状態、○は均一ではあ
るが少しつやが少ない状態、△はつやがない状態、×は
分離状態を示す。 安定性:◎は、1カ月以上安定であったものを、×は製
造直後に分離したものを、△は1カ月以内に分離したも
のを示す。
【0019】実施例6〜8、比較例4、5 表2に示す成分1〜3及び7の一部を混合・攪拌し80
℃以上に加温し、80℃以上に加温した成分4〜6及び
7の残りを攪拌下徐々に加えた後、攪拌下室温まで冷却
しそれぞれの組成物を得た。
【0020】
【表2】
【0021】外観:製造直後の状態を目視にて評価し
た。つやがあり完全に均一な状態のものを◎で示し、分
離状態を×で示した。 使用感:女性10人によるパネルテストで使用感を評価
した。本発明品については、サッパリしているとややサ
ッパリしているが9人以上で、ベタつくと答えた人は少
なかった。更にほとんどの人が今後も使用を希望すると
いう回答を得た。
【0022】実施例9〜11 表3に示す成分1〜5及び10の一部を混合・攪拌し8
0℃以上に加温し、80℃以上に加温した成分6及び1
0の残りを攪拌下徐々に加えた後、7〜9を加え、攪拌
下室温まで冷却しそれぞれの組成物を得た。
【0023】
【表3】
【0024】外観:製造直後の状態を目視にて評価し
た。全てつやがあり完全に均一な状態であった。 安定性:全て室温で1カ月以上安定であった。 使用感:女性10人によるパネルテストで使用感を評価
した。本発明品については、全員サッパリしているとや
やサッパリしているで、ベタつくと答えた人はなかっ
た。さらに全員今後も使用を希望するという回答を得
た。
【0025】
【発明の効果】本発明の皮膚塗布剤用基剤は、ショ糖脂
肪酸エステルを含有しているにも係わらず、サッパリし
た使用感があり、しかも基剤自体の安定性が高い。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ショ糖脂肪酸エステル、水及び油分を含
    有してなる皮膚塗布剤用基剤において、低級アルコール
    及び吸水性高分子化合物をさらに含有してなることを特
    徴とする皮膚塗布剤用基剤。
  2. 【請求項2】 水、低級アルコール及び吸水性高分子化
    合物の含有量がそれぞれ50〜95重量%、0.5〜1
    4重量%及び0.005〜0.1重量%である請求項1
    記載の基剤。
  3. 【請求項3】 O/W 型エマルションとして存在する請求
    項1又は2記載の基剤。
JP28455699A 1999-10-05 1999-10-05 皮膚塗布剤用基剤 Pending JP2001106640A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012513387A (ja) * 2008-12-23 2012-06-14 ガルデルマ・ソシエテ・アノニム 感水性の活性成分を含む、局所用医薬組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012513387A (ja) * 2008-12-23 2012-06-14 ガルデルマ・ソシエテ・アノニム 感水性の活性成分を含む、局所用医薬組成物

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