JP2001104831A - 遠心分離機及び遠心分離機用ロータのカバー有無検出方法 - Google Patents
遠心分離機及び遠心分離機用ロータのカバー有無検出方法Info
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- JP2001104831A JP2001104831A JP28351899A JP28351899A JP2001104831A JP 2001104831 A JP2001104831 A JP 2001104831A JP 28351899 A JP28351899 A JP 28351899A JP 28351899 A JP28351899 A JP 28351899A JP 2001104831 A JP2001104831 A JP 2001104831A
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Abstract
全且つ確実にカバーの有無を検出し、ロータの浮き上が
りを未然に防止する遠心分離機を提供することである。 【解決手段】 識別手段により得られた識別信号によっ
てロータ種類を特定し、更にドア6からロータ1までの
距離を測長し、この測長したデータと、ロータ室5に収
容されるロータ1にカバー1aが装着されているか否か
の判断基準として認識する比較距離データとを比較する
ことで、ロータ1のカバー1aの有無を判断する判断手
段を設ける。
Description
タ上部の空気圧が負圧になる影響によりロータに浮力が
発生し、載置されたロータが浮き上がるのを防止する遠
心分離機に関するものである。
説明する。オペレーターは、遠心用モータ4と直結され
たクラウン2と称する連結部材に試料が入ったロータ1
を載置し、ドア6を閉め、図示していないスタートキー
を押す。次に、遠心機11は遠心用モータ4を駆動して
ロータ1を高速回転させ、試料の遠心分離を実行する。
この遠心分離のための高速回転時における空気との摩擦
のよるエネルギー損失、いわゆる風損を防ぐため、種々
様々な形状を成したロータ1の大半は、外形が凹凸の少
ない形状を成し、更にロータ1上部の凹凸を覆うカバー
1aを設けている。このカバー1aを正しく装着すれば、
ロータ1特有の最高回転数まで回転させても特に問題は
生じないが、もし、オペレーターがこのカバー1aを取
り付け忘れて回転させると、ロータ1上部の凹凸部のフ
ァン作用による浮力がロータ1に生じ、ロータ1の自重
よりも浮力が上回ると、ロータ1が浮き上がってクラウ
ン2から離脱するという事故が発生する。
ータ1とクラウン2を固定する方法があるが、当然なが
らオペレータがネジを締め付け忘れると上記問題は発生
してしまう。このため従来から、ロータ1の回転中心上
部の内部圧力を圧力案内管91を介して監視する圧力測
定器90を制御装置7に設けて、この圧力測定器90の
出力値が所定の負圧力値よりも負圧になると、自動的に
遠心用モータ4を停止若しくは安全な速度まで減速させ
る手法が考案されている。
は、遠心分離機のロータ室を覆うドアとチャンバ上部の
密着が不十分であると、圧力特性が変化して正確にロー
タ室の負圧を検出できない場合がある。また、ある程度
ロータを高速回転させないとロータ室の負圧を検出でき
ないため、ロータがクラウンから離脱するかもしれない
という危険を伴いながら検出せざるを得ないという問題
がある。
時に発生する上記問題を解消するため、ロータを高速回
転させなくても安全に確実にカバーの有無を検出し、ロ
ータの浮き上がりを未然に防止する遠心分離機を提供す
ることである。
ために、試料を収容できカバーを有するロータと、該ロ
ータを連結部材を介して回転させる遠心用モータと、前
記ロータを収容するロータ室と、該ロータ室の上方で該
ロータ室を開閉可能に閉塞するドアと、前記ロータの種
類を識別するための識別手段を有する遠心機において、
前記ドアに測長装置を前記ロータ側に向けて配置し、該
側長装置によって測長された前記ロータまでの距離デー
タと、前記識別手段により得られた識別信号によってロ
ータ種類を特定することで、前記ロータ室に収容される
前記ロータに前記カバーが装着されているか否かの判断
基準として認識する比較距離データと、を比較すること
で前記ロータの前記カバーの有無を判断する判断手段を
設けることにより達成される。
参照しながら説明する。図1は遠心機11の一部断面を
示す図である。遠心機11は、エンコーダ4bを有した
遠心用モータ4と、ケーブル4aを介して遠心用モータ
4へ電流を流して回転を制御する制御装置7を備え、更
にロータ1を収容するチャンバー13と、ロータ1を収容
するロータ室5を開閉可能に閉塞するドア6と、ロータ
室5を冷却する冷凍機10を備えている。ロータ1の着
脱を容易にしてしかも回転力を伝達できるようにするた
め、遠心用モータ4と直結された連結部材であるクラウ
ン2は凸の円錐状を成し、またロータ1の底中心部は凹
の円錐状を成して、互いの円錐部が接触するので載置す
るだけで回転トルクが伝達できるようになっている。ロ
ータ1は、試料を収容する複数のチューブ穴1bと、チ
ューブ穴1bを覆うロータ1のカバー1aと、底部には
ロータ1中心から円周上に複数個配置された穴1cがあ
り、この穴1cの有無をうず電流式の識別センサ8でケ
ーブル8aを介して制御装置7が読み取り、ロータ1の
種別を識別できるようになっている。ロータ1のカバー
1a上空のドア6には測長装置を配置している。測長装
置は、例えば非接触式のレーザー光を用いた高価な測長
装置などがあるが、本実施例では送受兼用の超音波セン
サ3を用いた安価な測長装置を例に挙げて説明する。制
御装置7はケーブル3aを介して超音波センサ3を発振
駆動して、超音波センサ3から下方に向かって音波を出
力させて、ロータ1表面に当たってはね返った音波を超
音波センサ3が受信するまでの時間を制御装置7が計
り、ロータ室5の空気温度を加味した計算式から、カバ
ー1a表面までの距離X1を測定できるようになってい
る。超音波センサ3を用いた測長手法については後で説
明する。超音波センサ3の取り付け位置は、送波した音
波がカバー1aを取り付けるために設けたネジ穴1dに入
り込み、音波の反射を妨げないような位置であって、カ
バー1aが無い時の距離X2を確実に測定できるよう
に、超音波センサ3のセンサ面中心をロータの回転軸中
心上から多少ずらして配置してある。なお、ロータ室5
の空気温度は、チャンバー13の底部に配置した温度セ
ンサ12で測定した温度をケーブル12aを介して制御
装置7が読み取る。遠心機11の下部に配置した冷凍機
10は冷媒が配管10aを通ってチャンバー13を冷却
して、試料を所定の温度に制御するため、制御装置7が
ケーブル10bを介して冷凍機10をオンオフ制御す
る。ドア6の開閉を検出するドアスイッチ9は、ケーブ
ル9aを介して制御装置7に接続されている。
装置7の回路構成について、図2に示すブロック図を参
照しながら説明する。マイクロコンピュータ21(以下
CPU21と称す)は、タイマ機能を用いて外部素子を
制御できるタイマI/O21aと、外部素子をデジタル
信号で入出力制御できる入出力ポートI/O21bと、
アナログ電圧をデジタル値に変換できるA/D21cを
内蔵している。CPU21はデ−タバス45を介して、
読み出し専用メモリ22(以下ROM22と称す)と、
読み書き可能メモリ23(以下RAM23と称す)と、
電気的消去書き込み可能な読み出し専用メモリ24(以
下EEPROM24と称す)、及びエンコーダ4bから
出力されるパルス信号をカウントするカウンタ25と接
続されている。ROM22は、遠心機11の制御プログ
ラムの他に、複数種のロータ1の識別番号と共にロータ
1固有の距離データhを予め記憶している。ここで距離
データhは、ロータ1のクラウン2挿入穴の底面からカ
バー1aを取り付けるためのネジ穴上面までの高さであ
る。EEPROM24は、後述する超音波センサ3を用
いた距離測定回路27の感度自動調整で得られた調整
値、及び超音波センサ3からロータ1を載置するクラウ
ン2までの距離Hを記憶している。またCPU21は、
遠心用モータ4をパルス・ワイド・モジュレーション制
御すなわちPWM制御するため、内蔵されたタイマ機能
を用いてタイマI/O21aからPWM信号をモータド
ライブ回路26へ出力する。そこで、モータドライブ回
路26から遠心用モータ4へ電流が流れ、遠心用モータ
4と直結されたエンコーダ4bも回転してパルス信号が
出力され、カウンタ25がパルスの数をカウントする。
CPU21は、周期的にカウンタ25のカウント値を読
み込み、遠心用モータ4の回転数を計算して、遠心用モ
ータ4の回転数を制御する。また、CPU21のタイマ
I/O21aには、距離測定回路27が接続され、CP
U21の入出力ポートI/O21bには、ドア6の開閉
状態を検出するドアスイッチ9と、ロータ1底部に設け
た穴1cの有無を検出する識別センサ8と、冷凍機10
が接続され、CPU21のA/D21cには、周囲温度
の変化に応じて出力電圧が変化する温度センサ12が接
続されている。
ある超音波センサ3を用いた距離測定回路27と、この
回路の感度の調整方法及び距離の測定方法について以下
説明する。CPU21は音波を発するため、所定の時間
だけ所定の発振周波数を出力し、発振駆動部32はこれ
を受けて超音波センサ3を駆動し音波を出力させる。本
発明者が実験した超音波センサ3は400kHz前後の周波数
で共振するものを用い、CPU21はタイマ機能を使っ
て380から420kHzの範囲で10kHz置きに5種類の発振周波
数を出力でき、また発振時間も20μsから5μs置きに
40μsまで出力できるようになっている。発振駆動部3
2は超音波センサ3へ約DC100Vの矩形波状の印加電
圧で駆動する。この駆動電圧がスイッチ36以降の回路
に影響を及ぼさないようにするため、超音波センサ3を
発振駆動する時だけ、CPU21はスイッチ36をオフ
する信号を入出力ポートI/O21bから出力して、ス
イッチ36の入力部と出力部が非導通となる開状態に制
御する。発振周波数を出力する所定の時間が経過すると
後述する受信信号を伝達するため、CPU21はスイッ
チ36をオンしてスイッチ36の入力部と出力部が導通
となる閉状態に制御する。超音波センサ3から出力され
た音波は、ロータ1のカバー1a表面,カバー1aが装
着されていないロータ1の表面,クラウン2表面,及び
チャンバー13表面などに当たってはね返り、超音波セ
ンサ3はこのはね返った音波を受信し電気信号に変換す
る。この電気信号は数十mVと非常に微小電圧であるた
め、受信回路34を用いて微小電気信号を受信する。こ
の受信信号は可変増幅器35で増幅されるが、可変増幅
器35の増幅開始タイミングはCPU21で制御され、
増幅率のカーブは時間が経つにつれて増幅率が大きくな
るようなカーブを成している。これは、空気中を伝播す
る超音波の強度が、回折現象により球面状に拡散する拡
散損失と媒質にエネルギーを吸収される吸収損失によっ
て、距離が長くなるほど減衰するのを補うためのもので
ある。そのため、近くのロータ1のカバー1a表面に当
たった反射波は、音のエネルギーレベルが高いため受信
信号の電圧も高いが、遠くのクラウン2表面に当たった
反射波の場合、音のエネルギーレベルが低いため受信信
号の電圧も低く、近い場合の反射波に比べ、はね返って
来るのに時間がかかる。よって、可変増幅器35は経過
時間に応じて増幅率が大きくなるような特性を与えてあ
る。可変抵抗器37の抵抗値で増幅率が変えられるよう
に回路を構成している増幅器38は、更に受信信号を増
幅する。尚、本発明者の実験で使用した可変抵抗器37
は、デジタルポテンショメータと称し、内部に2チャン
ネルの可変抵抗器を有するもので、CPU21からデー
タバス45を介して256段階の抵抗値を選択できるよ
うになっている。その内の1チャンネルを増幅器38の
増幅率の制御用に割り当てている。次に、増幅器38で
増幅された受信信号は、バンドパスフィルタ回路及び全
波整流回路更に積分回路からなる波形整形回路39で波
形整形される。受信信号は、ノイズ成分を除去するため
400kHz前後のバンドパスフィルタを通り、全波整流
で正側電圧に整流され、更に受信信号のリップルを無く
すため積分回路で平滑される。平滑された受信信号は、
比較器40で入力基準電圧と比較される。入力基準電圧
は、可変抵抗器37の他方のチャンネルの抵抗値で決定
しCPU21で制御される。受信信号は入力基準電圧と
比較器40で比較され、入力基準電圧よりも受信信号の
電圧が高い時、比較器40はCPU21へトリガ信号4
4を出力し、CPU21はこのトリガ信号44をタイマ
割り込み端子より受信する。計時手段を有するCPU2
1は、発振駆動部32へ音波の送波動作を開始してから
内部タイマを動作させ、トリガ信号44を受信するまで
の時間を計る。上記説明した音波の送信からトリガ信号
44受信までの動作を、CPU21は10回繰り返し実行
し、その値を順次RAM23に記憶する。それらの記憶
した値の平均値とそれぞれの記憶値が所定の許容値以内
であれば、CPU21は安定して距離が測定できたと認
識し、その平均値の時間を用いて、空気中の音波の伝播
速度に温度補正を含んだ距離計算式より、CPU21は
ロータ1のカバー1a表面,カバー1aが装着されてい
ないロータ1の表面,及びクラウン2表面等までの距離
を計算する。距離L(m)=時間T(s)×(331.5+0.607
×温度t)/2ここで、時間T(s)はCPU21が計時
した時間であり、温度t(℃)は超音波センサ3の周囲温
度を温度センサ12を用いてCPU21が計ったもの
で、331.5は空気中の音波の伝播速度(m/s)、0.607は温
度補正係数(m/℃)である。
感度の調整方法について説明する。先ず人手による準備
作業は、超音波センサ3が音波を受信し易いように、所
望の距離測定範囲内の最長となる位置であるクラウン2
の上に、厚さ1mm程度の平らな反射物43を配置す
る。次に、図示していない操作パネルの調整スイッチを
押すことにより、CPU21は感度自動調整のプログラ
ムを実行する。
抵抗器37を制御して、所定の入力基準電圧を比較器4
0へ設定する。処理段階46では、比較器40の受信入
力信号のピーク値が前記した所定の入力基準電圧と比較
され、比較器40から出力されるトリガ信号44が安定
して得られるように、発振周波数の選択及び増幅器38
の増幅率をCPU21が調整する。その調整手法は、先
ずCPU21が、増幅器38の増幅率が最も小さくなる
ように可変抵抗器37を制御し、また可変増幅器35の
増幅開始タイミングは予め定められた初期値を設定す
る。次にCPU21は、超音波センサ3の共振周波数を
含む380から420kHzの範囲で10kHz置きの各発振周波数に
おいて、それぞれ所定の時間20μsだけ出力した後、比
較器40から出力されるトリガ信号44が安定して得ら
れなければ、増幅器38の増幅率を上げるように可変抵
抗器37を制御する。このようにCPU21は、可変抵
抗器37の制御と各発振周波数の出力及びトリガ信号4
4の受信を繰り返し実行し、比較器40から出力される
トリガ信号44が安定して得られるような発振周波数を
選択し、その時の増幅器38の増幅率を決定し、その調
整値を可変抵抗器37へ設定する。安定したトリガ信号
44とは、例えばCPU21が音波の送波動作を開始し
てトリガ信号44を受信するまでの動作を10回行い、
それぞれの計時時間にバラツキが無く、それらの平均値
に対し各計時時間が所望の許容値以内に入っていること
を意味する。上記した発振周波数の選択と増幅率の調整
により、超音波センサ3の共振周波数のバラツキと送受
信感度のバラツキ及び本距離測定回路との感度のマッチ
ング調整が行われたことになる。尚、本調整時におい
て、音波を送信した直後、超音波センサ3の残響電圧5
0により比較器40からトリガ信号44が発せられる
が、感度調整時の反射物43までの距離は遠い位置にあ
るため、CPU21は最長となる距離の前後範囲のトリ
ガ信号44のみを有効とし、残響電圧時に発せられるト
リガ信号44は無視するように動作する。もし、増幅器
38の増幅率を上限まで上げても安定したトリガ信号4
4が得られない場合は、超音波センサ3の取り付け不良
及び回路の異常を意味するアラームをCPU21が発す
る。
35の増幅開始タイミングを調整する時の各回路部の波
形の一例を示した図5を用いて説明する。処理段階47
では、CPU21が可変抵抗器37を制御して所定の入
力基準電圧53を比較器40へ設定し、この入力基準電
圧53よりも音波送信直後の残響電圧50が小さくなる
ように、CPU21が可変増幅器35の増幅開始タイミ
ングを遅らせるように制御する。つまり、可変増幅器3
5の増幅開始タイミングを破線で示す増幅率のカーブ5
5から実線の増幅率のカーブ51のようにCPU21が
動作させる。破線で示す増幅率のカーブ55の場合、超
音波センサ3の残響電圧50は可変増幅器35で増幅さ
れ、細線56で示すような波形となる。そのため、比較
器40の入力電圧波形は細線57で示すように、入力基
準電圧53よりも高い電圧となってしまい、比較器40
から細線58で示すトリガ信号44が出力される。とこ
ろが、破線で示すカーブ55の増幅開始タイミングを遅
らせてトリガ信号44が比較器40から出力されないよ
うに、つまり、入力基準電圧53よりも入力電圧波形5
4が低くなるように、CPU21が順次増幅開始タイミ
ングを遅らせて実線51のように制御することで、可変
増幅器35の出力波形も太線52に示す如く、超音波セ
ンサ3の残響電圧50は低く抑えることができる。ま
た、増幅開始タイミングを遅らせる時間には制限が設け
てあり、その制限時間は少なくとも所望の最短測定距離
よりも短い距離を時間換算したものである。もし、残響
電圧50が入力基準電圧53よりも小さくならない場合
には、次のステップとして入力基準電圧53を少し高く
して、同様にCPU21が可変増幅器35の増幅開始タ
イミングを遅らせるように動作する。それでも残響電圧
50が入力基準電圧53よりも小さくならない場合に
は、更に入力基準電圧53を高くして繰り返し実行する
が、入力基準電圧53が上限に達しても調整できない場
合には、超音波センサ3の交換というアラームを発する
ようにプログラムは組まれている。この処理段階47を
プログラムに組み込む前に本発明者が行った事前実験
で、残響電圧50と近距離の受信波電圧を比較したとこ
ろ、受信波電圧は残響電圧50に対し、概ね3倍以上の
電圧を超音波センサ3から発していることを確認してい
る。
は残響電圧の波高値を得る処理を実行する。その手法
は、処理段階47で得られた増幅開始タイミングを固定
し、CPU21が入力基準電圧を低い電圧から徐々に上
げて行くように可変抵抗器37を制御し、比較器40か
らのトリガ信号44が出力されなくなる電圧を残響電圧
の波高値として得る方法である。この時CPU21から
出力される発振周波数は、前記した5種類の発振周波数
を用い、発振時間は20μsから5μs置きに40μsまで
のそれぞれの中で、最も残響電圧が高かったものを選択
し波高値とする。この残響電圧の波高値は後述する近距
離測定時のに用いるもので、少なくともこの波高値より
も高く且つ波高値の概ね2倍よりも低い電圧を比較器4
0の比較判定電圧、つまり入力基準電圧とすることで、
近距離測定を可能としている。
増幅器38の増幅率の調整値、可変増幅器35の増幅開
始タイミング値、及び残響電圧の波高値をそれぞれ設定
し、反射物43までの距離、つまり超音波センサ3から
ロータ1を載置するクラウン2までの距離Hを測定す
る。測定方法については、後述する遠距離測定モードの
測定方法に依る。以上で距離測定回路の感度調整方法は
終了するが、それぞれのデータの保存に関しては、言う
までもなく回路の電源が切れてもデータが失われないよ
うに、EEPROM24に記憶する。電源再投入後は記
憶したそれぞれの値をCPU21が読み出して再設定す
るように動作する。また超音波センサ3交換時は、超音
波センサ3との感度のマッチングをとるため、上記した
感度調整を再び行う必要がある。
の距離Xを測定する方法について以下説明する。ドア6
の開閉を検出するドアスイッチ9を介して、ドア6が閉
められた事を認識したCPU21は、有効距離測定範囲
を近距離測定モードと遠距離測定モードに分けて、近距
離測定モードから測定を開始する。本発明者が実験に使
用した超音波センサ3は、推奨測定距離が60mmから30
0mmの物であるが、近距離測定モードの場合、測定距
離は所望の距離45mmからその距離の2倍に満たない85
mmの範囲を有効な測定距離範囲としている。2倍に満
たない距離を近距離測定モードの上限とした理由は、一
度ロータ1表面に当たった反射波が、超音波センサ3の
端面ではね返り、再度ロータ1表面に当たってはね返る
と、音波が2往復したことになり、この2往復目の受信
波をCPU21が誤って読み取らないようにするためで
ある。図6に示すように、CPU21は、前記記憶した
残響電圧50の波高値にオフセット値を加算し、その値
は少なくとも波高値よりも高く且つ波高値の概ね2倍よ
りも低い値となる電圧レベルであり、この比較判定電圧
60を入力基準電圧として可変抵抗器37に設定する。
前記オフセット電圧は、予め比較判定電圧60が残響電
圧50の波高値と音波受信時の受信信号の波高値との間
であって、確実に検出できる電圧レベルとなるように決
定している。次にCPU21は、前記記憶した発振周波
数、増幅器38の増幅率の調整値、可変増幅器35の増
幅開始タイミング値をそれぞれ設定し、発振周波数を出
力すると同時に内部タイマを起動し計時をスタートす
る。近い距離にロータ1表面がある場合、超音波センサ
3の受信波形は太線61のように残響電圧50と重畳す
る場合があるが、可変増幅器35の出力受信信号は太線
62のようになって、比較判定電圧60よりも高い受信
信号63となる。例えば、ロータ1にカバー1aが装着
されているような近い距離の反射波は、残響による振動
子の振動を更に振幅が大きくなるように振動させるの
で、残響電圧50の入力電圧波形54よりも受信信号6
3は電圧が高くなる。比較器40は、受信信号63と比
較判定電圧60を比較し、番号64で示す近距離時のト
リガ信号44を出力する。CPU21は、番号64で示
すトリガ信号44を受信して計時中のタイマを停止す
る。上述したようにCPU21は、音波の送波動作を開
始してからトリガ信号44の受信までの10回の平均時間
が安定して得られると、上記した距離計算式に従い計算
し、ロータ1表面までの距離X1を計算し、RAM23
に記憶する。本発明者の実験によれば、ロータ1表面ま
での距離に応じて、超音波センサ3から受信信号が時々
出ない場合があり、これは超音波センサ3が音波を受信
する時と内部振動子の残響による振動で、波を打ち消し
合うように動作する時に見られる現象であった。これを
回避するため、超音波センサ3の残響は発振駆動直後か
ら始まることに注目し、20μsから5μs置きに40μs
までの各発振時間で近距離測定を行うようにCPU21
が動作し、いづれか一つが安定して距離を計測できれば
距離測定を終了する。もし近距離測定モードにおいて、
トリガ信号44が帰って来なかった場合には、CPU2
1はロータ1表面が近距離内に無いと判断し、遠距離測
定モードに切り替わる。
ードと5mmほどオーバーラップさせた80mm以上を有
効な測定距離範囲とする。上述したようにCPU21
は、前記記憶した発振周波数、20μsの発振時間、増幅
器38の増幅率の調整値、可変増幅器35の増幅開始タ
イミング値及び遠距離測定モード用の所定の入力基準電
圧67をそれぞれ設定する。例えば、カバー1aがロー
タ1に装着されていないような場合、超音波センサ3の
受信波形は太線65で示すように微小電圧信号である
が、可変増幅器35の増幅率が高い値で増幅されるた
め、可変増幅器35の出力波形は太線66のように増幅
され、入力基準電圧67よりも高い受信信号68とな
る。比較器40は、受信信号68と所定の入力基準電圧
67を比較し、番号69で示す遠距離時のトリガ信号4
4を出力する。上述した近距離測定モードと同様に、C
PU21は番号69で示すトリガ信号44を受信して計
時中のタイマを停止し、音波の送波動作を開始してから
トリガ信号44の受信までの10回の平均時間が安定して
得られると、上記した距離計算式に従い計算し、ロータ
1表面までの距離X2を計算し、RAM23に記憶す
る。
ローチャートを用いて説明する。先ずオペレータが、遠
心動作前に試料をロータ1にセットすると、CPU21
は、ドアスイッチ9を介してドア6が閉じられたことを
認識する(ステップ710)。ドア閉を認識したCPU
21は、前述した距離測定方法で、超音波センサ3とロ
ータ上面までの距離Xを測定しRAM23に記憶する
(ステップ720)。ロータ1にカバー1aが取り付け
てある場合は、測定距離X1がRAM23に記憶され、
カバー1aが無いときは測定距離X2がRAM23に記
憶される。もし、ロータ1がセットされていない場合
は、超音波センサ3から送波された音波はチャンバー1
3の底面で反射することもあるが、距離が遠くなればな
るほど音波のエネルギーレベルが低くなってしまうた
め、受信信号68が所定の入力基準電圧67よりも低く
なり、CPU21はトリガ信号44を受信できない。反
射波を受信できない場合、CPU21は、距離測定エラ
ーとしRAM23にエラーフラグを記憶する。また、反
射波を受信できたとしても、所定の有効測定距離の範囲
外であるため、上記同様、CPU21は距離測定エラー
としRAM23にエラーフラグを記憶する。この場合の
有効測定距離の範囲は、遠心機にセットできるロータ1
の上面と超音波センサ3間の最小距離である50mmから
超音波センサ3とクラウン2間の距離Hとしている。ま
た、ロータ1がクラウン2にが正しくセットされていな
いと、測定距離が短くなって有効測定距離の範囲外とな
る場合があり、このような場合も上記同様、RAM23
にエラーフラグを記憶する。
押すと(ステップ730)、CPU21はRAM23に
エラーフラグがあるか否かをチェックし、ロータ1が正
しくセットされたか否かを判断する(ステップ74
0)。エラーフラグがある場合は、ロータが正しくセッ
トされていないと判断し、CPU21は、アラームを表
示しオペレータに知らせ、モータの回転駆動は実行しな
い(ステップ741)。
は、CPU21は遠心用モータ4を回転駆動してロータ
1を低い一定の回転数で回転制御する(ステップ75
0)。ここで、CPU21はロータ1の下部に設けた穴
1cの有無を検出して、その複数の穴1cの位置からロ
ータ1を識別する第1の工程を実行する(ステップ76
0)。CPU21は、種々のロータ1の中から1種のロ
ータ1を確定すると、予めROM22に記憶させておい
たロータ1の識別番号を検索し、ロータ1固有の距離デ
ータhを選択する第2の工程を実行する(ステップ77
0)。
してある超音波センサ3で測定した距離Xと予め感度調
整後にEEPROM24に記憶した超音波センサ3とク
ラウン2間の距離Hから、第3の工程であるロータ1の
カバー1aが装着されているか否かを次の条件式より判
断する(ステップ780)。 (H−X)≦ h+誤差許容値 RAM23に記憶してある距離Xの値が図1に示すX2
の時は、 (H−X2)≦ h+誤差許容値 となり、CPU21はロータ1のカバー1aは装着され
ていないと判断し、アラームを発生してオペレータへ知
らせると共に、遠心用モータ4を停止させる(ステップ
781)。ここで、誤差許容値は、一例として実験より
得られた距離の測定誤差1mm以下を考慮した2mmと
した。また、RAM23に記憶してある距離Xの値が図
1に示すX1の時は、 (H−X1)> h+誤差許容値 となり、CPU21はカバー1aが装着されていると判
断し、CPU21は所定の加速カーブで遠心用モータ4
を駆動してロータ1を回転させ、所望の設定時間分ロー
タ1を回転させた後、減速して停止させる(ステップ7
90)。
断するための比較距離データとして、超音波センサ3か
らクラウン2までの距離Hとロータ1固有の距離データ
hを用いた理由は、遠心機11の製造・組立て上のバラ
ツキを考慮し、ドア6の組み付け時に於ける高さ方向の
誤差を吸収するため距離Hを直接測定・記憶し、更にロ
ータ1固有の誤差が少ない距離データhを用いること
で、より信頼性が高く確実なカバー1a装着の有無判別
を行うことができるためである。
カバー1aが装着されているか否かの判断基準となる比
較距離データを距離X2とし、この距離X2をロータ1
の識別番号と共にROM22に記憶させ、ロータ1の識
別後、上記条件式を展開させた次式 H−h≦ X+誤差許容値 X2≦ X+誤差許容値 より、上記同様、測定距離XがX2になるとカバー1a
は装着されていないと判断し、測定距離XがX1の時は
カバー1aが装着されていると判断して、比較距離デー
タを距離X2としても、カバー1a装着の有無が判別で
きるのは明らかである。
記同様この距離X1をロータ1の識別番号と共にROM
22に記憶させ、ロータ1の識別後、測定距離Xと距離
X1とを大小比較して、カバー1a装着の有無が判別可
能である事は了解されたい。
らロータ1が有する固有の型式またはロータ1に割り付
けられた識別番号を入力することができるようになって
いる。オペレータが遠心運転前に前記ロータ1の型式ま
たは識別番号を入力すると、CPU21は予めROM2
2に記憶させていたロータ1固有の距離データhを読み
出す。オペレータがドア6を閉じてCPU21がロータ
1の上面までの距離Xを測定し、オペレータがスタート
キーを押した事を認識したCPU21は、遠心用モータ
4を回転させなくてもロータ1のカバー1aの装着の有
無を判別できるので、安全性を向上させることができ
る。このような使用方法は、特に、自動判別するための
穴1cが無い自動判別不適なタイプのロータ1の場合に
有効である。逆に今は現存しないが、将来新規に製作さ
れ追加されるロータ1に対しても、カバー1aの装着の
有無判別を可能にするため、遠心機11には以下に記述
するような機能が設けられている。オペレータが、新規
ロータ1固有の識別番号と共に距離データh、最高回転
数などの所定のパラメータを操作パネルから入力設定
し、CPU21はこれらのデータをEEPROM24に
記憶する。オペレータがスタートキーを押すと、上記し
た手法に依り穴1cの位置からロータ1の識別を実行
し、ロータ1の識別番号がROM22に無い時はEEP
ROM24から検索して、CPU21は距離データhを
読み出し、カバー1aの装着の有無判別を実行するよう
になっている。尚,ロータ1の識別番号と共に記憶する
各パラメータは,全てEEPROM24に記憶させても
良い。
バー1a装着の有無を判別する手法について、表1及び
図8に示すフローチャートを用いて以下説明する。
別番号とカバー1a装着時の距離データX1とカバー1
a非装着時の距離データX2をまとめたデータテーブル
表の一例である。ロータ1の識別番号と共に、カバー1
a装着時の距離データX1及びカバー1a非装着時の距
離データX2を、ロータ1の種類毎にデータテーブル上
にまとめた表の一例であり、これらの比較距離データX
1およびX2は例えばROM22に予め記憶させ登録し
ておく。
してドア6を閉じると、CPU21はドアスイッチ9を
介してドア6が閉まった事を認識し(ステップ81
0)、超音波センサ3から音波をロータ1に向かって送
波してロータ1表面までの距離Xを測定する(ステップ
820)。
て、表1に示す登録されたカバー1a装着時の距離デー
タX1の中から、測定した距離Xがほぼ一致するものを
検索する。CPU21は、測定距離Xがほぼ一致するも
のを見つけると、ほぼ一致した数値のデータ検索数をカ
ウントアップして一時RAM23に記憶する。その後、
CPU21はカバー1a装着時の距離データX1の全て
を検索し、続いて、カバー1aが非装着時の距離データ
X2も全て検索する。検索した結果、測定距離Xとほぼ
一致する数値のデータ検索数が0個か判断し(ステップ
840)、0個の場合は、CPU21はデータテーブル
に登録されたロータ1の種類が無い、若しくはオペレー
タがロータ1をセットしていないと判断し、スタートキ
ーON後、アラームを表示してオペレータに知らせると
同時に、遠心用モータ4を回転駆動しない(ステップ8
41)。
であるかどうか判断し(ステップ850)、表1のR1
ロータ1のように、他のロータ1の距離データX1及び
X2の数値と一致しないような測定距離Xが51mmの
場合は検索数が1個となる。この時CPU21は、登録
された遠心可能なR1ロータ1がセットされていて、し
かもそのR1ロータ1のカバー1aは正しく装着されて
いると判断し、スタートキーON後、遠心用モータ4を
回転駆動し加速させ、予め設定された所定の時間分運転
して、設定時間が経過した後、減速して停止する(ステ
ップ851)。
のR3ロータ1のように例えカバー1aが正しく装着さ
れていても、R4ロータのカバー1a非装着時の距離デ
ータ135mmと区別が付かないような時は、検索数が
2個となる。このように検索数が2個以上の場合は、C
PU21はロータ1がセットされているもののどの種類
のロータ1なのかを確定できないので、ステップ860
へ進み、スタートキーON後、上述した手法でロータ1
の識別を実行する。ロータ1が確定した後、測定距離X
とカバー1a装着時の距離データX1とを比較して、カ
バー1aが装着されているか否かを判断する(ステップ
861)。装着されていれば、ステップ870へ進み、
遠心用モータ4を加速させ、所定時間運転する。装着さ
れていない場合は、アラームを表示して遠心用モータ4
を減速して停止する(ステップ880)。
51で、ロータ1の識別を実行するようにすると、カバ
ー1aの有無をより確実に判断でき、信頼性を向上させ
ることができる。
ドアにロータ側に向けて測長装置を配置し、該側長装置
によって測長された前記ロータまでの距離データと、ロ
ータの種類を識別するための識別手段を有し、該識別手
段によってロータ種類を特定することで導き出される比
較距離データと、を比較することで、前記ロータの前記
カバーの装着の有無を判別する判断手段を設けたので、
ロータを高速回転させなくても安全に確実にカバーの有
無を検出し、ロータの浮き上がりを未然に防止する遠心
機を提供できる。
面図。
置7の回路を示すブロック図。
回路27のブロック図。
すフローチャート。
する時の各回路部の波形の一例を示した図。
おける、受信信号の各回路部の波形の一例を示した図。
の有無を判断する手順を示すフローチャート。
手法の一実施例を示すフローチャート。
する遠心機11の断面図。
センサ、4は遠心用モータ、5はロータ室、6はドア、
7は制御装置、8は識別センサ、9はドアスイッチ、1
1は遠心機、12は温度センサ、21はCPU、22は
ROM、23はRAM、24はEEPROM、27は距
離測定回路である。
Claims (7)
- 【請求項1】 試料を収容できカバーを有するロータ
と、該ロータを連結部材を介して回転させる遠心用モー
タと、前記ロータを収容するロータ室と、該ロータ室の
上方で該ロータ室を開閉可能に閉塞するドアと、前記ロ
ータの種類を識別するための識別手段を有する遠心分離
機において、前記ドアに測長装置を前記ロータ側に向け
て配置し、該側長装置によって測長された前記ロータま
での距離データと、前記識別手段により得られた識別信
号によってロータ種類を特定することで、前記ロータ室
に収容されるロータに前記カバーが装着されているか否
かの判断基準として認識する比較距離データと、を比較
することで前記ロータの前記カバーの有無を判断する判
断手段を有することを特徴とする遠心分離機。 - 【請求項2】 前記比較距離データは、前記測長装置か
ら前記ロータを載置する前記連結部材までの距離Hと、
前記ロータ固有の距離データhとにより算出される算出
データであることを特徴とする請求項1記載の遠心分離
機。 - 【請求項3】 前記比較距離データは、前記測長装置か
ら前記ロータに前記カバーが存在しない場合の距離であ
ることを特徴とする請求項1記載の遠心分離機。 - 【請求項4】 前記比較距離データは、前記測長装置か
ら前記ロータに前記カバーが存在する場合の距離である
ことを特徴とする請求項1記載の遠心分離機。 - 【請求項5】 試料を収容できカバーを有するロータ
と、該ロータを連結部材を介して回転させる遠心用モー
タと、前記ロータを収容するロータ室と、該ロータ室の
上方で該ロータ室を開閉可能に閉塞するドアと、前記ロ
ータの種類を識別するための識別手段を有する遠心機で
あって、前記ドアには前記ロータまでの距離データを測
長する測長装置を設け、更に、前記識別手段によって前
記ロータの種類を選別する第1の工程と、該第1の工程
により得られた前記ロータの種類に対応する、前記カバ
ーの有無を判断するための比較距離データを選択する第
2の工程と、該第2の工程で選択された比較距離データ
と、前記測長装置によって得られた距離データとを比較
して前記カバーの有無を判断する第3の工程、とを有す
る遠心分離機用ロータのカバー有無検出方法。 - 【請求項6】 前記第1の工程の前に、前記測長装置に
よって得られた距離データに基づき、前記連結部材に前
記ロータが装着されているか否かを判断する工程を有す
ることを特徴とする遠心分離機用ロータのカバー有無検
出方法。 - 【請求項7】 試料を収容できカバーを有するロータ
と、該ロータを連結部材を介して回転させる遠心用モー
タと、前記ロータを収容するロータ室と、該ロータ室の
上方で該ロータ室を開閉可能に閉塞するドアとを有する
遠心分離機において、前記ドアに前記ロータまでの距離
を測長する測長手段を設け、且つ、複数のロータのカバ
ー装着状態とカバー非装着状態とにおける各々の前記ド
アから前記ロータまでの距離データを有する記憶手段を
有し、前記測長手段により測長された距離と前記記憶手
段に記憶されている距離データを比較し、前記測長され
た距離と一致する距離データが1つであった場合には、
前記記憶手段に記憶されている距離データに対応するロ
ータであると判別することを特徴とする遠心分離機。
Priority Applications (1)
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JP28351899A JP3757708B2 (ja) | 1999-10-04 | 1999-10-04 | 遠心分離機及び遠心分離機用ロータのカバー有無検出方法 |
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Family
ID=17666584
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JP28351899A Expired - Lifetime JP3757708B2 (ja) | 1999-10-04 | 1999-10-04 | 遠心分離機及び遠心分離機用ロータのカバー有無検出方法 |
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JP (1) | JP3757708B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014124598A (ja) * | 2012-12-27 | 2014-07-07 | Hitachi Koki Co Ltd | 遠心機 |
WO2020153102A1 (ja) * | 2019-01-24 | 2020-07-30 | 工機ホールディングス株式会社 | 遠心機 |
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-
1999
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