JP2001104794A - 有機高分子シロキサン担持触媒 - Google Patents

有機高分子シロキサン担持触媒

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Kazuyo Matsu
和世 松
Hidekazu Ookubo
英主 大久保
Toshihiro Takai
敏浩 高井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】有機高分子シロキサンを多孔質成型体に担持す
ることにより、高温での焼成処理が必要なバインダー等
を用いることなく、しかも反応器出口部分での流路の閉
塞等の問題を解決できる担持触媒の提供を目的とするも
のである。 【解決手段】スルホン酸基含有炭化水素基とメルカプト
基含有炭化水素基を共に有する有機高分子シロキサン
を、多孔質成型体に担持したことを特徴とする有機高分
子シロキサン担持触媒。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機高分子シロキ
サン担持触媒に関し、詳しくはスルホン酸基含有炭化水
素基とメルカプト基含有炭化水素基を共に有する有機高
分子シロキサンを多孔質成型体に担持した担持触媒に関
する。これら触媒は、ビスフェノールA製造用触媒とし
て好ましく用いられる。
【0002】
【従来の技術】ビスフェノールA[2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン]は通常、固体触媒にア
セトンとモル比にして8〜15倍の過剰のフェノールを
通液する、いわゆる固定床流通反応の形態で連続的に製
造されている。
【0003】従来これらの固体触媒としては、陽イオン
交換樹脂もしくはメルカプトアルキルアミンを部分的に
中和し、メルカプト基を固定化したメルカプト変性陽イ
オン交換樹脂等を用いる公知技術が知られている。
【0004】また、イオン交換樹脂触媒以外の固体触媒
については、例えば特開平8−208545号、特開平
9−110767号、特開平9−110989号及び特
開平10−225638号公報にスルホン酸基含有炭化
水素基とメルカプト基含有炭化水素基を共に有する有機
高分子シロキサン触媒を固体触媒とする技術が記載され
ている。有機高分子シロキサン触媒はイオン交換樹脂触
媒と比較して触媒活性及び選択性が非常に高い触媒であ
ることが知られている。
【0005】従来有機高分子シロキサン触媒について
は、スルホン酸基含有炭化水素基とメルカプト基含有炭
化水素基を共にシリカマトリックス中に固定化するとい
う公知技術が知られている。例えば、特開平8−208
545号、特開平9−110767号、特開平9−11
0989号及び特開平10−225638号公報には、
メルカプト基を導入する方法として、メルカプト基を有
するアルコキシシランを加水分解、重縮合によりシリカ
マトリックス中に固定化するという技術が開示されてい
る。
【0006】また従来、固体化する際に成型する方法は
公知技術として知られている。例えば、特開平9−11
0989号に固体化する際に成型する方法が開示されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の方法により得ら
れた有機高分子シロキサン触媒はもろく壊れやすいため
に実際の使用に耐える強度はない。そのような触媒をそ
のまま固定床に充填すると、反応器出口部分での流路の
閉塞などの問題が生じる。また、高温での焼成処理が必
要なバインダー等を用いた従来の成型方法では、メルカ
プト基及びスルホン酸基などの有機官能基が損なわれる
為、この方法を適用できないという技術的欠陥があり、
有効な触媒成型法が要請されている。
【0008】よって、本発明は、スルホン酸基含有炭化
水素基とメルカプト基含有炭化水素基を共に有する有機
高分子シロキサンを多孔質成型体に担持することによ
り、高温処理を必要とせず、しかも反応器出口部分での
流路の閉塞等の問題を解決できる担持触媒の提供を目的
とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこれらの課
題を解決するため鋭意検討した結果、スルホン酸基含有
炭化水素基とメルカプト基含有炭化水素基を共に有する
粉末状有機高分子シロキサンを多孔質成型体に担持する
ことにより、高温処理が必要なバインダー等を用いた従
来の成型方法を用いることなく、反応器流路での閉塞等
の問題のない有機高分子シロキサン触媒が得られること
を見出し、本発明を完成するに至ったものである。
【0010】すなわち、本発明は、スルホン酸基含有炭
化水素基とメルカプト基含有炭化水素基を共に有する有
機高分子シロキサンを、多孔質成型体に担持することを
特徴とする有機高分子シロキサン担持触媒である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明で用いるスルホン酸基含有
炭化水素基とメルカプト基含有炭化水素基を共に有する
有機高分子シロキサン触媒とは、特開平8−20854
5号、特開平9−110989号及び特開平10−22
5638号公報に記載されている、シロキサン結合から
なるシリカマトリックス中に部分的にスルホン酸基を有
する炭化水素基とメルカプト基含有炭化水素基が直接シ
リカマトリックス中の珪素原子と炭素−珪素結合により
結合した構造を有する有機高分子シロキサン触媒であ
る。
【0012】スルホン酸基を有する炭化水素基は、少な
くとも1個のスルホン酸基(−SO3H)を有する炭化
水素基で有ればいかなる炭化水素基であっても本発明に
使用することが可能であるが、好ましくはスルホン酸基
を少なくとも1個有する炭素数1以上20以下の炭化水
素基であり、好ましくは炭素数6以上20以下、更に好
ましくは炭素数6以上15以下の少なくとも1個のスル
ホン酸基を有する置換ないしは無置換の芳香族炭化水素
基(芳香族基に直接スルホン酸基が置換された基でも、
芳香族基に置換された炭化水素基にスルホン酸基が置換
された基でもよい)、または、好ましくは少なくとも1
個のスルホン酸基を有する炭素数1以上15以下、更に
好ましくは炭素数1以上10以下の置換ないしは無置換
の脂肪族および脂環式炭化水素基よりなる群から選ばれ
た少なくとも1種の炭化水素基である。
【0013】このようなスルホン酸基を有する炭化水素
基の例としては、少なくとも1個のスルホン酸基により
核置換されたフェニル基、トリル基、ナフチル基、メチ
ルナフチル基等の芳香族基、ベンジル基、ナフチルメチ
ル基等の芳香族置換アルキル基等、少なくとも1個のス
ルホン酸基で置換された、メチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル
基、t−ブチル基、直鎖または分枝のペンチル基、直鎖
または分枝のヘキシル基、直鎖または分枝のヘプチル
基、直鎖または分枝のオクチル基、シクロヘキシル基、
メチルシクロヘキシル基、エチルシクロヘキシル基等が
挙げられる。さらにこれらの芳香族または飽和の脂肪族
ないしは脂環式炭化水素基はスルホン酸基の他にハロゲ
ン原子、アルコキシ基、ニトロ基、アミノ基、ヒドロキ
シ基等の置換基を有する炭化水素基であってもよい。
【0014】また、メルカプト基を有する炭化水素基
は、示性式として−SHで表されるメルカプト基を少な
くとも1個有する炭素数1以上20以下の炭化水素基か
ら選ばれた少なくとも1種であり、脂肪族もしくは脂環
式の飽和炭化水素、不飽和炭化水素又は芳香族炭化水素
に−SH基が結合した炭化水素基である。好ましくは脂
肪族もしくは脂環式の飽和炭化水素基又は芳香族炭化水
素基にSH基が少なくとも1個結合した炭化水素基であ
る。
【0015】このようなメルカプト基を有する炭化水素
基の例としては、メルカプトメチル基、2−メルカプト
エチル基、3−メルカプト−n−プロピル基等のメルカ
プトアルキル基類、4−メルカプトシクロヘキシル基、
4−メルカプトメチルシクロヘキシル基等の脂環式炭化
水素基類、p−メルカプトフェニル基、p−メルカプト
メチルフェニル基等のメルカプト芳香族基類等が挙げら
れる。また、これらの芳香族または脂肪族ないしは脂環
式炭化水素基はメルカプト基の他にハロゲン原子、アル
コキシ基、ニトロ基、アミノ基、ヒドロキシ基等の置換
基を有する炭化水素基であってもよい。
【0016】本発明で重要なのは、スルホン酸基含有炭
化水素基とメルカプト基含有炭化水素基を有する有機高
分子シロキサンを触媒として調製する際に、多孔質成型
体に担持することにより高温処理の不必要な担持触媒を
得るものである。さらに好ましい態様として、その総量
の少なくとも90%以上を30μm以上の最大径を持つ
多孔質成型体に担持した担持触媒とすることで、反応器
流路の閉塞を生じさせない等、原料、反応液との接触効
率向上の面からも好ましい。
【0017】本発明で用いられる多孔質成型体とは、そ
の材質が反応器内の化学物質及び反応条件に対して不活
性でなければならず、この条件を満たす成型体として
は、例えば、活性炭、シリカゲル、シリカ−アルミナ、
アルミナ、モレキュラーシーブ、チタニア、シリカ−チ
タニア、ジルコニアおよびゼオライト等が挙げられ、中
でもシリカゲルが特に好ましく用いられる。
【0018】これら多孔質成型体の粒子径は、特に限定
はなくそのまま用いることができるが、好ましい粒子径
は、その総量の90%以上が30μm〜5cm、さらに
好ましくは30μm〜1cmの範囲である。この比表面
積についても本発明では特に限定されることはないが、
好ましくは2〜1100m2/g、さらに好ましくは5
0〜600m2/gの範囲である。また、細孔容積につ
いても本発明では特に限定されることはないが、好まし
くは0.05〜5.0ml/g、さらに好ましくは0.
3〜3.0ml/gの範囲である。更に、細孔径につい
ても本発明では特に限定されることはないが、好ましく
は3Å以上、さらに好ましくは5〜1000Åの範囲で
ある。
【0019】これら多孔質成型体の形状については、単
一の円筒状、球、ドーナツ、ハニカム状、粒径を揃えた
破砕体状、方体及び管状のいずれものでも好ましく用い
ることができる。
【0020】上述の有機高分子シロキサンを多孔質成型
体に担持して担持触媒にする方法としては、以下の方法
で調製することが可能であるが、本発明で用いる有機高
分子シロキサン担持触媒はこれらの調製法のみに限定さ
れることはない。実施しやすい調製方法として、例え
ば、(1)スルホン酸基含有炭化水素基を有するアルコ
キシシランとメルカプト基含有炭化水素基を有するアル
コキシシランとを、任意の割合で混合し、加水分解、共
縮合する際、液体の段階で多孔質成型体に含浸担持する
調製法、(2)水溶性のスルホン酸基含有炭化水素基を
有するアルコキシシランの加水分解物とメルカプト基を
有するアルコキシシランとテトラアルコキシシランと
を、任意の割合で混合し、加水分解、共縮合する際、液
体の段階で多孔質成型体に含浸担持する調製法が挙げら
れる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例により、具体的に説明
するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもので
はない。
【0022】触媒の製造例1 (1)スルホン酸基含有アルコキシシランの合成 滴下ロートを取り付けた2口の500mlの丸底フラス
コに塩化メチレンを200ml入れ、これにフェニルト
リクロロシラン124.02g(0.585mol)を
加え、氷冷した。これに無水硫酸46.80g(0.5
85mol)を塩化メチレン100mlに溶解させた溶
液を窒素気流下、30分かけて滴下した後、氷浴を取り
外し室温で1時間攪拌し、スルホン化を行った。
【0023】その後、滴下ロートを取り外し、窒素気流
下、油浴を用いて100℃に加熱し、塩化メチレンを留
去した。さらに還流下、エタノール107.60g
(2.339mol)を2時間かけて滴下し、発生する
塩化水素を取り除きながらエトキシ化反応を行い、不純
物を含むフェニルスルホン酸基含有エトキシシランのエ
タノール溶液215.0gを得た。このエタノール溶液
を以下のスルホン酸基含有炭化水素基とメルカプト基含
有炭化水素基を有する有機高分子シロキサン触媒のゾル
ゲル調製におけるスルホン酸成分の原料として用いた。
【0024】(2)スルホン酸基含有炭化水素基とメル
カプト基含有炭化水素基を有する有機高分子シロキサン
担持触媒の調整 攪拌棒を取り付けた2口の500mlの丸底フラスコ
に、上記で得たフェニルスルホン酸基含有エトキシシラ
ンのエタノール溶液27.56g、テトラエトキシシラ
ン72.8g(0.35mol)、メルカプトプロピル
トリメトキシシラン5.88g(30.00mmo
l)、エタノール150mlを入れて混合した。これに
水14.2g(788.89mmol)を30分かけて
滴下した。この溶液に市販のシリカゲル粒子(キャリア
クトQ−15、粒径0.85−1.70mm、富士シリ
シア化学株式会社製)55gを投入した。これを加熱
し、65℃で3時間攪拌した。放冷後、ロータリーエバ
ポレーターを用いて減圧留去し、有機高分子シロキサン
をシリカゲル粒子に担持した。
【0025】次いで、これに28%アンモニア水10m
lと水70mlを混合した水溶液を滴下し、室温で4時
間攪拌した。さらに65℃で3日間加熱し、熟成させ
た。これをもう一度ロータリーエバポレーターで減圧留
去した。このシリカゲル粒子を1000mlビーカーに
移し、2Nの塩酸200mlを加えて室温で30分間攪
拌し、プロトン型に戻した。濾別後、イオン交換水50
0mlで洗浄する操作を2回繰り返して塩酸を取り除い
た。
【0026】最後に減圧下、100℃で4時間乾燥し
た。以上の操作によりスルホン酸基含有炭化水素基とメ
ルカプト基含有炭化水素基を有する有機高分子シロキサ
ンを固定化(担持)したシリカゲル粒子(以下、担持触
媒aと記す)85.0gを得た。この担持触媒aにおけ
る有機高分子シロキサンのシリカゲル粒子への担持量は
35重量%であった。また、担持触媒aの固体酸量を測
定したところ、0.28meq/gであった。
【0027】実施例1 上記した方法により得られた担持触媒a8.9g(44
cc)を上下に20μmのフィルターを持つ円筒形反応
器(直径2.2cm、長さ40cm)に充填した。この
反応器の下側からモル比が5:1のフェノール/アセト
ン混合物を21.3g/hrの速度で担持触媒a中を通
過させた。反応温度は100℃とし、21時間後に得ら
れた反応生成物を液体クロマトグラフィーで分析した結
果、アセトンの転化率は49%であり、ビスフェノール
Aの選択率は90%であった。
【0028】さらに280時間後に得られた反応生成物
を同様に分析した結果、アセトンの転化率及びビスフェ
ノールAの選択率は、それぞれは43%、90%を維持
しており、また、この時の原料混合物の流速も21.1
g/hrと殆ど変化なく、担持触媒aの微粉化による崩
れも見られなかった。この時点で反応を停止し、回収し
た担持触媒aの酸量を測定した結果、使用する前と同じ
0.28meq/gであり、担持触媒aにおける活性成
分の担体からの剥離はみられなかった。
【0029】比較例1 触媒の製造例1において、担体としてのシリカゲル粒子
を用いることなく、同様に行って有機高分子シロキサン
触媒を得た。この触媒8.9gを用いて実施例1と同様
に行ったところ、反応開始から120時間目に原料混合
物の流速が18g/hrに低下し、240時間目には原
料混合物の流速が14g/hrと著しく低下したため、
この時点で反応を停止した。円筒形反応器を開放したと
ころフィルターの一部に閉塞が見られた。
【0030】実施例2 触媒の製造例1において、担体としてのシリカゲル粒子
の粒子径を75〜500μmに代えた他は、同様にして
担持触媒bを得た。また、触媒bの固体酸量を測定した
ところ、0.31meq/gであった。担持触媒bを用
いて実施例1と同様に行った。フェノール/アセトン混
合物を22.2g/hrの速度で担持触媒b中を通過さ
せ、反応開始から20時間後に得られた反応生成物を同
様に分析した結果、アセトンの転化率及びビスフェノー
ルAの選択率は、それぞれは78%、93%であった。
【0031】反応開始から280時間後に得られた反応
生成物を同様に分析した結果、アセトンの転化率及びビ
スフェノールAの選択率は、それぞれは60%、93%
を維持しており、また、この時の原料混合物の流速も2
2.0g/hrと殆ど変化なく、担持触媒bの微粉化に
よる崩れも見られなかった。この時点で反応を停止し、
回収した担持触媒bの酸量を測定した結果、使用する前
と同じ0.31meq/gであり、担持触媒bにおける
活性成分の担体からの剥離はみられなかった。
【0032】実施例3 触媒の製造例1において、担体としてのシリカゲル粒子
をシリカーアルミナに代えた他は同様に行って担持触媒
cを得た。また、触媒cの固体酸量を測定したところ、
0.25meq/gであった。得られた担持触媒cを用
いた他は実施例1と同様に行った。フェノール/アセト
ン混合物を21.8g/hrの速度で担持触媒c中を通
過させ、反応開始から20時間後に得られた反応生成物
を同様に分析した結果、アセトンの転化率及びビスフェ
ノールAの選択率は、それぞれは47%、90%であっ
た。
【0033】反応開始から280時間後に得られた反応
生成物を同様に分析した結果、アセトンの転化率及びビ
スフェノールAの選択率は、それぞれは41%、90%
を維持しており、また、この時の原料混合物の流速も2
1.3g/hrと殆ど変化なく、担持触媒cの微粉化に
よる崩れも見られなかった。この時点で反応を停止し、
回収した担持触媒cの酸量を測定した結果、使用する前
と同じ0.25meq/gであり、担持触媒cにおける
活性成分の担体からの剥離はみられなかった。
【0034】
【発明の効果】本発明の有機高分子シロキサン担持触媒
を用いることにより、反応器の流路閉塞など生じること
のない、プロセス上、安全かつ経済的な触媒として産業
上優位である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高井 敏浩 大阪府高石市高砂1丁目6番地 三井化学 株式会社内 Fターム(参考) 4G069 AA03 AA08 AA09 BA01A BA02A BA02B BA03A BA03B BA04A BA05A BA07A BA08A BA22A BA22B BD01A BD01B BD02A BD02B BD05A BD05B BE21A BE21B BE22A BE22B CB25 DA06 EC09X 4H006 AA02 AC25 BA53 BA55 BA56 BA82 FC52 FE13 4H039 CA19 CD40

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スルホン酸基含有炭化水素基とメルカプト
    基含有炭化水素基を共に有する有機高分子シロキサン
    を、多孔質成型体に担持したことを特徴とする有機高分
    子シロキサン担持触媒。
  2. 【請求項2】多孔質成型体が、活性炭、シリカゲル、シ
    リカ−アルミナ、アルミナ、モレキュラーシーブ、チタ
    ニア、シリカ−チタニア、ジルコニアまたはゼオライト
    である請求項1記載の担持触媒。
  3. 【請求項3】多孔質成型体が、シリカゲルである請求項
    1記載の担持触媒。
  4. 【請求項4】多孔質成型体の総量90%以上が、最大径
    30μm〜5cmである請求項1記載の担持触媒。
  5. 【請求項5】ビスフェノールA製造用触媒である請求項
    1記載の担持触媒。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004190021A (ja) * 2002-11-27 2004-07-08 Mitsui Chemicals Inc 有機高分子シロキサン及びその用途
JP2013103153A (ja) * 2011-11-11 2013-05-30 Osaka Gas Co Ltd 多孔質物質、シロキサン除去剤及びそれを用いたフィルター
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