JP2001104500A - 金属光輝性カラー消防用耐熱布 - Google Patents

金属光輝性カラー消防用耐熱布

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JP2001104500A
JP2001104500A JP28980599A JP28980599A JP2001104500A JP 2001104500 A JP2001104500 A JP 2001104500A JP 28980599 A JP28980599 A JP 28980599A JP 28980599 A JP28980599 A JP 28980599A JP 2001104500 A JP2001104500 A JP 2001104500A
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film
metal
heat
fire
adhesive layer
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JP28980599A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Togo
寛 東郷
Masayoshi Kanda
昌義 神田
Yasuhiro Tsuji
康弘 辻
Torataro Kobayashi
虎太郎 小林
Kanjiro Kobayashi
寛治郎 小林
Jutaro Kobayashi
寿太郎 小林
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KOBAYASHI BOUKAFUKU KK
Toyo Metallizing Co Ltd
Original Assignee
KOBAYASHI BOUKAFUKU KK
Toyo Metallizing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多彩な金属光輝性カラーを得ることのできる
金属光輝性カラー消防用耐熱布を提供する。 【解決手段】 基布1の表面側に、少なくとも難燃材入
り接着層2、金属蒸着ポリエステルフィルム3、難燃材
入り接着層6、およびフッ素樹脂フィルム7を一体に積
層して接着させた消防用耐熱布において、前記金属蒸着
ポリエステルフィルム3の両面に金属蒸着によって形成
した上面の金属膜4の上方に着色接着層6または着色層
11を設けた構成、または前記金属蒸着ポリエステルフ
ィルム裏面にのみ着色層11Aを介して蒸着される金属
膜5を設けた構成とすることで、消防用耐熱布の表面側
に多彩な金属光輝性カラーを顕出させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主として消防服に用
いる耐熱布に係り、特に多彩な金属光輝性カラーを得る
ことのできる金属光輝性カラー消防用耐熱布に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、消防隊員などが火災現場で用いる
消防服などの耐熱布として、本願出願人が既に開発した
実用新案登録第2598117号公報に開示する消防用
耐熱布があった。この消防用耐熱布は、織布の表面側に
合成ゴム層、難燃材入り接着層、反射機能のあるアルミ
ニウムなどの両面金属蒸着ポリエステルフィルム、難燃
材入り接着層、および保護層である四フッ化エチレンコ
ポリマーフィルムなどのフッ素樹脂フィルムを積層して
一体に接着した構成とすることで、耐火性、耐熱性、熱
反射性、断熱性、耐水性、耐薬品性、耐衝撃性が高く、
軽量、柔軟で安全性に優れ、耐候性、耐柔性、耐摩耗性
がよく、引張り強度、引裂き強度が大きく、維持管理が
容易で、風合いもよくさらに汚れにくいものとしてあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
の消防用耐熱布における色調を見るに、耐熱布に耐火
性、耐熱性、熱反射性、断熱性等を与えるため、ポリエ
ステルフィルムの両面にアルミニウムなどの金属膜を蒸
着したものを使用する関係上、これを表面より見た場
合、この上面に積層する保護層などは透明な材質からな
る四フッ化エチレンコポリマーフィルム,難燃材入り接
着層を通してアルミニウムのシルバー色のみの色調、す
なわち、地色のみの単一色調の耐熱布しか提供できない
現状にある。したがって、現在の前記消防用耐熱布を使
用した消防服では、一般隊員と救助隊員を識別するため
に、消防服の生地のみの色調では識別できず、消防服の
腕部,肩部,胸部などの一部に、色彩の異なった細幅生
地でライン表示を行うなどの方法で識別できるようにし
ており、消防服の縫製作業が面倒であると共に、各着衣
隊員の作業中の識別が大変難しいという問題点がある。
【0004】この発明は、前述した従来の消防用耐熱布
の問題点を解決しようとするもので、各耐熱性能及び物
性や風合いなどの機能を低下させることのない、従来製
品と同一の消防用耐熱布において、金属蒸着ポリエステ
ルフィルムに蒸着される金属膜の上面に所望の色彩の異
なる着色層を設けることで、金属膜表面の反射光と協調
した着色層とによって、耐熱布表面に所望色調の良好な
金属光輝性カラー表現ができるようにした金属光輝性カ
ラー消防用耐熱布を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1の金
属光輝性カラー消防用耐熱布は、基布の表面側に、少な
くとも難燃材入り接着層、金属蒸着ポリエステルフィル
ム、難燃材入り接着層、およびフッ素樹脂フィルムを一
体に積層して接着させた消防用耐熱布において、前記金
属蒸着ポリエステルフィルムの両面に蒸着される金属膜
の上方金属膜の上方に着色層を設けたことを特徴とする
ものである。
【0006】請求項2の発明は、基布の表面側に、少な
くとも難燃材入り接着層、金属蒸着ポリエステルフィル
ム、難燃材入り接着層、およびフッ素樹脂フィルムを一
体に積層して接着させた消防用耐熱布において、前記金
属蒸着ポリエステルフィルム裏面にのみ着色層を介して
蒸着される金属膜を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0007】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2に記載した金属光輝性カラー消防用耐熱布において、
前記着色層は、前記金属蒸着ポリエステルフィルムの表
面に蒸着される金属膜の上面に積層される難燃材入り着
色接着層であることを特徴とする。
【0008】請求項4の発明は、請求項3に記載の金属
光輝性カラー消防用耐熱布において、前記難燃材入り着
色接着層は難燃材を混入した接着剤に、さらに顔料また
は染料を全体重量に対し1〜10%の割合量を混入した
ものである。
【0009】請求項5の発明は、請求項1または請求項
2に記載した金属光輝性カラー消防用耐熱布において、
前記着色層は、アクリル系,メラミン系,ポリエステル
系,ウレタン系,エポキシ系及びこれらの共重合体から
なる樹脂に、顔料または染料を全体重量の0.5〜10
%の割合量を混入した樹脂によって、1〜10μmの厚
さにコーティングしたものである
【0010】請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれ
か1つに記載の金属光輝性カラー消防用耐熱布におい
て、前記着色層に混入する顔料は、その成分中に蓄光性
または遅光性を有する材料を含有させたものであること
を特徴とする。
【0011】請求項7の発明は、請求項1〜請求項6の
いずれか1つに記載の金属光輝性カラー消防用耐熱布に
おいて、前記基布の表面側と、前記金属蒸着ポリエステ
ルフィルムの下面に積層される難燃材入り接着層との間
に、ゴム層を介在させたことを特徴とする。
【0012】請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれ
か1つに記載した金属光輝性カラー消防用耐熱布におい
て、前記基布の表面側またはゴム層と両面金属蒸着ポリ
エステルフィルムの裏面側の金属膜とを接着する接着
層、および前記ポリエステルフィルムの表面側の金属膜
と四フッ化エチレンコポリマーフィルムとを接着する接
着層は、いずれも樹脂系の接着剤に水酸化アルミニウム
など添加型の難燃材を5〜20%混入したことを特徴と
する。
【0013】請求項9の発明は、フッ素樹脂フィルムの
両面にプラズマ放電処理を施して処理面を形成し、裏処
理面にはアルミニウムなどの光輝性金属の真空蒸着膜を
形成し、且つ表処理面には着色層を形成し、前記真空蒸
着膜と基布の表面とをシリコーンゴム系接着材によって
接着したことを特徴とする。
【0014】請求項10の発明は、フッ素樹脂フィルム
の裏面にのみプラズマ放電処理を施して処理面を形成
し、処理面には着色層を介してアルミニウムなどの光輝
性金属の真空蒸着膜を形成し、前記真空蒸着膜と基布の
表面とをシリコーンゴム系接着材によって接着したこと
を特徴とする。
【0015】請求項11の発明は、基布の表面側に、少
なくとも難燃材入り接着層、金属蒸着ポリエステルフィ
ルム、難燃材入り接着層、および着色付フッ素樹脂フィ
ルムを一体に積層して接着させたことを特徴とする。
【0016】請求項12の発明は、基布の表面側に、少
なくとも難燃材入り接着層、金属蒸着ポリエステルフィ
ルム、難燃材入り接着層、およびフッ素樹脂フィルムを
一体に積層して接着させた消防用耐熱布において、前記
金属蒸着ポリエステルフィルムの裏面にのみ金属膜を形
成すると共に、前記ポリエステルフィルム自体が着色さ
れたポリエステルフィルムを使用することを特徴とす
る。
【0017】したがって、この発明の金属光輝性カラー
消防用耐熱布は、金属蒸着ポリエステルフィルムに蒸着
される金属膜の上方に色彩の異なる着色層を設けること
で、金属膜表面の反射光と協調した着色層の色調とによ
って、耐熱布表面に所望の色調の良好な金属光輝性カラ
ー表現ができるようにした金属光輝性カラー消防用耐熱
布を得ることができ、これを用いて消防服を縫製するこ
とで、服地全体の色調の変更により、これを使用する隊
員を容易にかつ明確に識別することが可能になる。ま
た、前述した従来の消防用耐熱布に比べ、この発明によ
る消防用耐熱服は、着色層に混入する顔料に蓄光性また
は遅光性材料を混入したものを使用することで、夜間の
作業中などに隊員の所在を確認し易くする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
き図を参照して説明する。図1は、この発明の金属光輝
性カラー消防用耐熱布に係る第1の実施の形態を示すも
ので、1は綿、ポリエステル、ビニロン、アラミド繊
維、ノボロイド混紡などの織布からなる基布である。な
お、基布1としては、耐熱性がよく、機械的強度が大き
いアラミド繊維の織布が好ましい。基布1の表面側に
は、ポリエステルフィルム3の剥離を防止するために、
後述の難燃材入の接着剤からなる接着層2が形成されて
いる。
【0019】前記ポリエステルフィルム3は、表,裏面
にアルミニウムなどの反射用の金属膜4,5を蒸着によ
って形成することで、反射板を構成している。なお、ポ
リエステルフィルム3は、風合いをよくするために、厚
さを4μm〜25μmとし、表,裏面に高純度のアルミ
ニウム粒子を真空蒸着して金属膜4,5を形成すること
が好ましい。
【0020】前記ポリエステルフィルム3裏面の金属膜
5が前記難燃材入り接着層2によって接着してあり、ま
たポリエステルフィルム3表面の金属膜4には、保護層
を構成するフッ素樹脂フィルムである四フッ化エチレン
コポリマーフィルム7の裏面が難燃材入り接着剤にさら
に顔料または染料10を0.5〜10%、 好ましくは1
〜3%混入した着色接着層6によって接着してある。
【0021】前記着色接着層6は、アクリル系、ウレタ
ン系、ポリエステル系、エポキシ系、エチレン酢酸ビニ
ル系などの熱硬化性、熱可塑性樹脂、またはこれらの共
重合体、さらには合成ゴム系の接着剤8に添加型の難燃
材9及び顔料または染料が混入してある。添加型の難燃
材9としては、水酸化アルミニウム、酸化アンチモン、
ブロム化合物、クロム化合物、リン化合物などの粉末を
用い、前記樹脂系の接着剤8に5〜20重量%混入する
ことが好ましい。なお、難燃材として、反応型のエポキ
シ化合物、ポリカボネート系、ポリウレタン系、ポリエ
ステル系などのものを用いることができる。また、裏面
側の難燃材入り接着層2は、前記難燃材入り着色接着層
6と同様な基布1および金属膜5のいずれにも接着性が
よい接着剤8を添加型の難燃材9と共に用いたもので、
前記顔料または染料10は混入していない。
【0022】前述したように、基布1の表面側に、裏面
側の難燃材入り接着層2、表,裏両面にアルミニウムか
らなる金属膜4,5、表面側の難燃材及び顔料または染
料入り着色接着層6、四フッ化エチレンコポリマーフィ
ルム7を、順次積層して接着した実施形態の消防用耐熱
布は、全体の厚さを0.3mm〜1.5mm程度とすることが好
ましい。
【0023】以上のように構成した第1の実施の形態の
消防用耐熱布は、前記着色接着層6に添加型の難燃材9
及び顔料または染料10を混入しても、従来のものと重
量がほとんど変わらず、前述した従来の消防用耐熱布と
同様な耐熱性能及び物性や風合いなどの機能を有するも
のである。
【0024】図2は、この発明の第2の実施形態を示す
もので、前述の第1の実施形態と異なるところは、前記
第1実施形態において示す金属蒸着するポリエステルフ
ィルム3表面の金属膜4と四フッ化エチレンコポリマー
フィルム7間に積層された難燃材及び顔料または染料を
混入した着色接着層6を、基布1とポリエステルフィル
ム3裏面の金属膜5との間に積層した難燃材入り接着層
2と同様の機能を持つ難燃材入り接着層6Aに代えると
共に、前記ポリエステルフィルム3表面の金属膜4上面
と前記難燃材入り接着層10との間に着色層11を積層
した構成としたものである。前記着色層11は、アクリ
ル系,メラミン系,ポリエステル系,ウレタン系,エポ
キシ系およびこれらの共重合体からなる樹脂に、顔料ま
たは染料を、全体重量の0.5〜10%、好ましくは、
1〜3%の割合量を混入した樹脂によって、1〜10μ
m、好ましくは、1〜3μmの厚さの層状にコーティン
グしたものである。
【0025】以上のように構成された第2実施形態の消
防用耐熱布においても、保護層である透明性のある四フ
ッ化エチレンコポリマーフィルム7及び難燃材入り接着
層6Aの上方より半透明性の前記着色層11の色彩が、
該着色層11の色調と下面の金属膜からの反射光との協
調とにより良好な金属光輝性カラーとなって、表面側に
顕出する。
【0026】図3は、この発明のさらに異なる第3の実
施の形態をし示すものである。この実施形態において
は、前述の前記第2実施形態において、ポリエステルフ
ィルム3の上面に蒸着する金属膜4とこの金属膜上面に
コーティングした着色層11を除き、前記ポリエステル
フィルム3裏面にのみ金属膜5を形成した構成であり、
着色層11Aを前記ポリエステルフィルム3裏面と金属
膜5との間に介在させたものである。このような構成と
しても、前記金属膜5上面に積層した着色層11Aの色
彩が透明性のある前記ポリエステルフィルム3及び前記
保護層である透明性のある四フッ化エチレンコポリマー
フィルム7及び難燃材入り接着層6Aを通して上方より
見えるようになり、消防用耐熱布の正面に前記色調を顕
出できる。
【0027】なお、この第3実施形態における着色層1
1Aの材質については、前記第2実施形態に示す着色層
11と同様性質のものであり、その他の構成につては同
一部分には同一符号を付してその説明を省略する。ま
た、この発明においては、前記着色層に混入する顔料成
分中に蓄光性または遅光性を有する材料を含有させたも
のを使用することで、着色層が夜間の作業中などに発光
し、着衣隊員の所在を確認し易くする。さらに、前記実
施形態の変形例としは、基布1と難燃材入り接着層2と
の間に耐熱性のハイパロンゴムやネオプレンゴムなどの
合成ゴム層を積層接着してもよく、前記ゴム層は、基布
1の裏面側から水が浸透して基布1表面側のポリエステ
ルフィルム3の剥離を防止する効果がある。さらに、前
記接着層6,6A,8は難燃材入りであるため、これら
が燃えた場合に、残炎時間が2秒以内、余燼時間が30
秒以内、炭化距離が6cm以内にでき、これらが短いこと
で安全性が向上する。
【0028】図4は、この発明の第4の実施形態を示す
もので、フッ素樹脂フィルム24の両面にプラズマ放電
処理を施して処理面を形成し、表,裏処理面にはアルミ
ニウムなどの光輝性金属の金属膜24a,24bを形成
し、且つ前記金属面24aの上面には着色層23を形成
し、前記金属膜24bと基布20の表面とをシリコーン
ゴム系接着材21によって接着したものである。前記基
布20は耐熱布であり、メタ系アラミドのスパン系(商
品名ノーメックス)とパラ系のアラミド系(商品名ケプ
ラー)とを交織し、目付量を160g/m2にし、耐火性、
耐熱性、物理的強度を向上させたものである。この実施
形態におけるフッ素樹脂フィルム24は、好ましくは四
フッ化エチレンコポリマフィルムを使用したもので、両
面にプラズマ放電処理を施し、表,裏処理面にはそれぞ
れアルミニウム粒子を真空蒸着して金属膜24a,24
bを形成したもので、前記フィルム24の厚みを25μ
m、金属膜24a,24bの厚みをそれぞれ0.05μ
m、着色層23を1〜3μm程度にしてある。
【0029】図5は、この発明の第5の実施形態を示す
もので、フッ素樹脂フィルム24の両面にプラズマ放電
処理を施して処理面を形成し、裏処理面にはアルミニウ
ムなどの光輝性金属の金属膜24bを形成し、且つ表処
理面には着色層23をのみを形成し、前記金属膜24b
と基布20の表面とをシリコーンゴム系接着材21によ
って接着したものである。その他の構成は前記第4実施
形態と同様であり同一符号を付してその説明を省略す
る。
【0030】また、この発明の第1,第2,第3の実施
形態の変形例として、基布の表面側に、少なくとも難燃
材入り接着層、金属蒸着ポリエステルフィルム、難燃材
入り接着層、およびフッ素樹脂フィルムを一体に積層し
て接着させた消防用耐熱布において、前記フッ素樹脂フ
ィルム自体が着色されたものを使用しても、金属光輝性
カラーを有する消防用耐熱布得ることができる。
【0031】さらに、この発明の第3の実施形態の異な
る変形例として、基布の表面側に、少なくとも難燃材入
り接着層、金属蒸着ポリエステルフィルム、難燃材入り
接着層、およびフッ素樹脂フィルムを一体に積層して接
着させた消防用耐熱布において、前記金属蒸着ポリエス
テルフィルムの裏面にのみ金属膜を形成すると共に、前
記ポリエステルフィルム自体が着色されたポリエステル
フィルムを使用しても、前記同様な金属光輝性カラーを
有する消防用耐熱布得ることができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の金属光
輝性カラー消防用耐熱布は、基布の表面側に、少なくと
も難燃材入り接着層、金属蒸着ポリエステルフィルム、
難燃材入り接着層、およびフッ素樹脂フィルムを一体に
積層して接着させた消防用耐熱布において、前記金属蒸
着ポリエステルフィルムに蒸着される金属膜の上方に着
色層を設けた構成としたので、金属蒸着ポリエステルフ
ィルムに蒸着される金属膜の上方に色彩の異なる所望の
着色層を設けることができ、金属膜表面の反射光と協調
した着色層の色調とによって、耐熱布表面に所望の色調
の良好な金属光輝性カラー表現ができるようにした金属
光輝性カラー消防用耐熱布を得ることができる。したが
って、これを用いて消防服を縫製すれば、色調の異なっ
た消防服を容易に縫製でき、これを使用する着衣隊員を
容易にかつ明確に識別可能と成る効果がある。
【0033】また、前述した従来の消防用耐熱布に比
べ、この発明による消防用耐熱服は、接着層に難燃材を
入れてあることで耐炎度がすぐれ、接着層が燃えた場合
に、残炎時間、余燼時間、炭化距離を短くでき、安全性
が向上し、さらに、着色層を入れても重量がほとんど変
わらず、物性や風合いを低下させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係る金属光輝性カラ
ー消防用耐熱布の厚さを拡大して示した部分断面説明
図。
【図2】この発明の第2実施形態に係る金属光輝性カラ
ー消防用耐熱布の厚さを拡大して示した部分断面説明
図。
【図3】この発明の第3実施形態に係る金属光輝性カラ
ー消防用耐熱布の厚さを拡大して示した部分断面説明
図。
【図4】この発明の第4実施形態に係る金属光輝性カラ
ー消防用耐熱布の厚さを拡大して示した部分断面説明
図。
【図5】この発明の第5実施形態に係る金属光輝性カラ
ー消防用耐熱布の厚さを拡大して示した部分断面説明
図。
【符号の説明】
1 基布 2 難燃材入り接着層 3 ポリエステルフィルム 4 表面の金属膜 5 裏面の金属膜 6 難燃材入り着色接着層 6A難燃材入り接着層 7 四フッ化エチレンコポリマーフィルム(フッ素樹脂
フィルム) 8 接着剤 9 難燃材 10顔料又は染料 11,11A着色層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神田 昌義 静岡県三島市長伏33−1 東洋メタライジ ング株式会社三島工場内 (72)発明者 辻 康弘 東京都中央区日本橋本石町3−3−18 東 洋メタライジング株式会社内 (72)発明者 小林 虎太郎 東京都渋谷区恵比寿南1丁目2番9号 小 林防火服株式会社内 (72)発明者 小林 寛治郎 東京都渋谷区恵比寿南1丁目2番9号 小 林防火服株式会社内 (72)発明者 小林 寿太郎 東京都渋谷区恵比寿南1丁目2番9号 小 林防火服株式会社内 Fターム(参考) 2E185 AA01 BA16 BA20 CC74 3B011 AB01 AC14

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基布の表面側に、少なくとも難燃材入り
    接着層、金属蒸着ポリエステルフィルム、難燃材入り接
    着層、およびフッ素樹脂フィルムを一体に積層して接着
    させた消防用耐熱布において、前記金属蒸着ポリエステ
    ルフィルムの両面に蒸着される金属膜の上面金属膜の上
    方に着色層を設けたことを特徴とする金属光輝性カラー
    消防用耐熱布。
  2. 【請求項2】 基布の表面側に、少なくとも難燃材入り
    接着層、金属蒸着ポリエステルフィルム、難燃材入り接
    着層、およびフッ素樹脂フィルムを一体に積層して接着
    させた消防用耐熱布において、前記金属蒸着ポリエステ
    ルフィルム裏面にのみ着色層を介して蒸着される金属膜
    を設けたことを特徴とする金属光輝性カラー消防用耐熱
    布。
  3. 【請求項3】前記着色層は、前記金属蒸着ポリエステル
    フィルムの表面に蒸着される金属膜の上面に積層される
    難燃材入り着色接着層である請求項1または請求項2に
    記載の金属光輝性カラー消防用耐熱布。
  4. 【請求項4】前記難燃材入り着色接着層は難燃材を混入
    した接着剤に、さらに顔料または染料を全体重量に対し
    1〜10%の割合量を混入したものである請求項3に記
    載の金属光輝性カラー消防用耐熱布。
  5. 【請求項5】前記着色層は、アクリル系,メラミン系,
    ポリエステル系,ウレタン系,エポキシ系及びこれらの
    共重合体からなる樹脂に、顔料または染料を全体重量の
    0.5〜10%の割合量を混入した樹脂によって、1〜
    10μmの厚さにコーティングしたものである請求項1
    または請求項2に記載の金属光輝性カラー消防用耐熱
    布。
  6. 【請求項6】前記着色層に混入する顔料は、その成分中
    に蓄光性または遅光性を有する材料を含有させたもので
    ある請求項1〜5のいずれか1つに記載の金属光輝性カ
    ラー消防用耐熱布。
  7. 【請求項7】前記基布の表面側と、前記金属蒸着ポリエ
    ステルフィルムの下面に積層される難燃材入り接着層と
    の間に、ゴム層を介在させたことを特徴とする請求項1
    〜6のいずれか1つに記載した金属光輝性カラー消防用
    耐熱布。
  8. 【請求項8】前記基布の表面側またはゴム層と両面金属
    蒸着ポリエステルフィルムの裏面側の金属膜とを接着す
    る接着層、および前記ポリエステルフィルムの表面側の
    金属膜と四フッ化エチレンコポリマーフィルムとを接着
    する接着層は、いずれも樹脂系の接着剤に水酸化アルミ
    ニウムなど添加型の難燃材を5〜20%混入したことを
    特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の金属光
    輝性カラー消防用耐熱布。
  9. 【請求項9】フッ素樹脂フィルムの両面にプラズマ放電
    処理を施して処理面を形成し、裏処理面にはアルミニウ
    ムなどの光輝性金属の真空蒸着膜を形成し、且つ表処理
    面には着色層を形成し、前記真空蒸着膜と基布の表面と
    をシリコーンゴム系接着材によって接着したことを特徴
    とする金属光輝性カラー消防用耐熱布。
  10. 【請求項10】フッ素樹脂フィルムの裏面にのみプラズ
    マ放電処理を施して処理面を形成し、処理面には着色層
    を介してアルミニウムなどの光輝性金属の真空蒸着膜を
    形成し、前記真空蒸着膜と基布の表面とをシリコーンゴ
    ム系接着材によって接着したことを特徴とする金属光輝
    性カラー消防用耐熱布。
  11. 【請求項11】基布の表面側に、少なくとも難燃材入り
    接着層、金属蒸着ポリエステルフィルム、難燃材入り接
    着層、および着色付フッ素樹脂フィルムを一体に積層し
    て接着させたことを特徴とする金属光輝性カラー消防用
    耐熱布。
  12. 【請求項12】基布の表面側に、少なくとも難燃材入り
    接着層、金属蒸着ポリエステルフィルム、難燃材入り接
    着層、およびフッ素樹脂フィルムを一体に積層して接着
    させた消防用耐熱布において、前記金属蒸着ポリエステ
    ルフィルムの裏面にのみ金属膜を形成すると共に、前記
    ポリエステルフィルム自体が着色されたポリエステルフ
    ィルムを使用することを特徴とする金属光輝性カラー消
    防用耐熱布。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012067871A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Bridgestone Corp 配管固定具
JP2016540903A (ja) * 2013-10-10 2016-12-28 ビーアンドシー クリオイノヴB&C Cryoinnov 体の外表面の冷却装置
JPWO2017094477A1 (ja) * 2015-12-02 2018-09-13 帝人株式会社 布帛および防護製品

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