JPS6234765Y2 - - Google Patents

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JPS6234765Y2
JPS6234765Y2 JP1982043200U JP4320082U JPS6234765Y2 JP S6234765 Y2 JPS6234765 Y2 JP S6234765Y2 JP 1982043200 U JP1982043200 U JP 1982043200U JP 4320082 U JP4320082 U JP 4320082U JP S6234765 Y2 JPS6234765 Y2 JP S6234765Y2
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JP
Japan
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film
heat
resistance
polyester film
rubber layer
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JP1982043200U
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JPS58147735U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は消防服に関するものである。
火災現場で消防官が着る防火服は時代の変遷と
共に改良が重ねられ現代では耐火性、耐熱性、防
水性に優れ、熱反射性能を有する銀色の防火服が
主流を占めている。
これらは一般火災用の普通防火服と油火災など
特殊な火災に使用する特殊耐熱服の2つに大きく
分けられる。しかしながら現代の複雑多様な火災
に対応するにはまだまだ改良する余地がある。
例えば、普通防火服はポリエステル、ビニロ
ン、アラミド繊維等の織物の表面にアルミニウム
粉末を混入した難燃性の合成ゴムを層状で重ねて
コーテイングした生地を主材料として縫製加工さ
れているが、経年変化によつて表面のアルミの酸
化によるサビや、ゴム面の摩耗による汚れの為光
沢はなくなり、必然的に熱反射性、耐火性、耐熱
性は低下する。このような各性能低下を防止する
ため銀色の普通防火服を採用している消防署では
年に何回かアルミニウム粉末を混入した合成ゴム
塗料を用い補修塗装を行つている。
又ゴム層を層状で重ねて加工しなければ光沢
(熱反射性能、耐熱性能等)が得られないため、
どうしても主材料生地の加工重量が大きくなり防
火服の軽量化は難しい。
このような性能低下、維持管理、軽量化等の欠
点を克服する為に、ポリエステルフイルムに片面
又は両面にアルミ蒸着膜を加工した耐熱フイルム
を普通防火服生地の表面加工に応用する事が考え
られる。
第1図はポリエステルフイルムを樹脂処理した
上にアルミ蒸着を行ない、接着剤を塗布しアスベ
ストに転写加工した従来の実施例であり、1はア
スベスト布、2は接着層、3はアルミ蒸着膜、4
はポリエステルフイルムである。
第2図はポリエステルフイルムの両面にアルミ
蒸着膜を被着してアスベスト布に接着した別の実
施例である。
第2図において、ポリエステルフイルム4の両
面にアルミ蒸着膜3,3を被着し、接着層2を介
してアスベスト布1に接着して構成する。
上記アスベスト布1は市場で入手できるアラミ
ド繊維100%(商品名メーメツクス、又はコーネ
ツクス)を用いることがあるが、アラミド繊維60
%に難燃ポリノジツク40%(商品名パーネル)を
もつて混織したものを用いてもよい。
更にノボロイド80%+アラミド20%(商品名カ
イノール)であつてもよい。
上記実施例1と2に示す製品をもつて実際の消
防服を作り、昭和53年12月25日から昭和54年4月
30日までの期間において試用してみたところ(試
用回数、火災で放水68回、非放水133回、訓練放
水22回、非放水25回、合計248回)次のような欠
点が現われた。
(1) ポリエステルフイルムにテンシヨンが掛つて
いるために縫製したミシン目からフイルムが裂
け、そこから水が浸透して表面に小さな剥離
や、破れが起こる。
(2) ポリエステルフイルムの耐候性が防火服とし
ては悪く、劣化が起こり、もろくなる。従つて
摩擦の激しい所では表面に小さな剥離や破れが
起こる。
(3) 風合いがよくない。
本考案の目的は以上に述べたポリエステルフイ
ルムにアルミ蒸着の防火服の欠点を克服して、安
全性(耐火性、耐熱性、熱反射、断熱効果、耐水
性、耐薬品性、耐衝激性等)が高く、作業性(軽
量で柔軟)に優れ、維持管理(耐候性、耐柔性、
耐摩耗性、引張強度、引裂強度、汚れ)が容易な
防火服生地を提供するものである。
本考案は上記目的を達成する為に試作改良を重
ねて試作着用を繰返し実用化にこぎつけたもので
ある。この考案は長い研究期間を必要としたが、
それは机上の試験データでは可能性があつても条
件の厳しい消防活動現場では、炎、熱、水、油、
ほこり、摩耗等の原因が一度に作用し通常の性能
としては満足しても非常時に耐久性のある防火服
を完成させる至難であつたがためである。
以下第3図に従い、この考案の一実施例を説明
する。第1図及び第2図と同一部分は同一符号で
表わす。
防火服生地の厚みと重量は、好ましくは厚みで
0.5mm〜0.7mm位が好適であり、重量は500g〜m2
以下が適当である。図中1は基布で、綿、ポリエ
ステル、ビニロン、アラミド繊維、ノボロイド混
紡など全て可能であるが、耐熱性、機械的強度の
点からアラミド繊維が好適である。
上記基布1の上面に耐熱性を有するハイパロン
ゴムやネオプレンゴム等の合成ゴム層5を設け
る。この合成ゴム層5は基布の裏側から水が浸透
して基布表面のポリエステルフイルム層の剥離を
防止するためであるから、加硫剤の液状のものを
基布に塗布し、基布との接着面はゴム液が浸透す
る部分5′とし、剥離しないように確実に接着す
ることが重要である。
4はポリエステルフイルムであり、両面にアル
ミ蒸着膜3,3を有している。
ポリエステルフイルム4の厚味は風合いに重要
な役割を果たすものであり、5μ〜13μが望まし
く、この両面に純度の高いアルミニウム粒子を真
空蒸着させたものであり、片面に被着したものを
用いることもできる。
上記ゴム層5とポリエステルフイルム4はアク
リル樹脂系の接着剤6を用いて一体に接着する。
7は上記フイルム4の表面に重ねられた保護層
であり、この考案の最も重要な構成因子であると
ころの、四フツ化エチレンポリマーフイルムであ
る、該フイルム7は離型性に優れているがアクリ
ル樹脂系の接着剤を用いることで良好な接着効果
が得られた。
上記四フツ化エチレンコポリマーフイルムを保
護層7として接着したことにより、次のような注
目すべき利点が見出された。
1 強酸、強アルカリ、溶剤などの薬品に溶けな
い。
2 高い絶縁破壊強度と、安定した周波数特性を
示すこと。
3 −200℃〜+180℃までの広い温度範囲で使用
できること。
4 耐候性にすぐれていること。
5 引裂抵抗、耐折強度など、機械的強度が大き
いこと。
6 完全に不燃性であること。
特に温度特性として+180℃の高温でも10年の
連続使用に堪える強度を持ち、又、−196℃の液体
窒素の中でも充分な機械的強度を有している。
又、引張り強度、引張り伸度、引裂抵抗、エレ
メンドルフ引裂強度の各々の面において優れた効
果がみられた。
このように、この考案によれば、基布にゴム層
を設け、更にこの上面に、ポリエステルフイルム
の表面にアルミ蒸着膜を被着した金属反射膜を接
着すると共に、更にその表面に四フツ化エチレン
コポリマーフイルムを一体に接着せしめた構成で
あるから、消防服として用いた場合に、従来のも
のに比較して驚くべき優れた実用効果を有してい
る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は従来の耐熱布の構造を示す
断面図である。第3図はこの考案に係わる耐熱布
の構造を示す断面図である。 符号、1……基布、2……接着層、3……アル
ミ蒸着膜、4……ポリエステルフイルム、5……
合成ゴム層、7……四フツ化エチレンコポリマー
フイルムによる保護層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 基布にゴム層を設け、該ゴム層にアルミ蒸着膜
    を被着したポリエステルフイルムから成る金属反
    射膜を接着し、この上面に四フツ化エチレンコポ
    リマーフイルムを一体に接着せしめて成る消防用
    耐熱布。
JP4320082U 1982-03-29 1982-03-29 消防用耐熱布 Granted JPS58147735U (ja)

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JP4320082U JPS58147735U (ja) 1982-03-29 1982-03-29 消防用耐熱布

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JP4320082U JPS58147735U (ja) 1982-03-29 1982-03-29 消防用耐熱布

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Publication Number Publication Date
JPS58147735U JPS58147735U (ja) 1983-10-04
JPS6234765Y2 true JPS6234765Y2 (ja) 1987-09-04

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ID=30054299

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JP4320082U Granted JPS58147735U (ja) 1982-03-29 1982-03-29 消防用耐熱布

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JP (1) JPS58147735U (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS44787Y1 (ja) * 1966-10-24 1969-01-13
JPS50113864A (ja) * 1974-02-20 1975-09-06
JPS5138949U (ja) * 1974-09-12 1976-03-23

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS44787Y1 (ja) * 1966-10-24 1969-01-13
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JPS5138949U (ja) * 1974-09-12 1976-03-23

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58147735U (ja) 1983-10-04

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