JP2001103956A - 発光検査システム - Google Patents

発光検査システム

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JP2001103956A
JP2001103956A JP28893299A JP28893299A JP2001103956A JP 2001103956 A JP2001103956 A JP 2001103956A JP 28893299 A JP28893299 A JP 28893299A JP 28893299 A JP28893299 A JP 28893299A JP 2001103956 A JP2001103956 A JP 2001103956A
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light emission
light
emission
wavelength
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Katsuhiro Omiya
克裕 近江谷
Masayuki Tatsufuku
正行 龍福
Masatsugu Ono
正嗣 小野
Hideyuki Takeuchi
秀行 竹内
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
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    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/58Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving labelled substances
    • G01N33/582Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving labelled substances with fluorescent label

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】少なくとも2種類の生物由来の発光を1回の工
程で検出することを特徴とする発光検査方法を提供す
る。 【解決手段】少なくとも2種類の生物由来の発光機構を
備えてなり、前記発光機構の1つの発光は、pH8にお
いて最大発光波長が615〜625nmであり、かつ半
値幅が60nm以下の発光であり、かつ、前記発光機構
の別の1つの発光は、pH8において最大発光波長が4
60〜550nmの発光であることを特徴としており、
発光機構が、酵素を介した発光基質の酸化反応に基づく
機構である発光検査システム、並びに発光検査方法およ
びキットを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生物発光またはそ
れを模した発光をレポーターおよびシグナルとするあら
ゆるアッセイ系において、それらを検出および測定する
検査方法および検査キットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遺伝子の転写活性測定は一般的に
ある種の機能を持ったタンパク質をレポーターとして、
その酵素活性により定量されている。このなかでもホタ
ル・ルシフェラーゼは感度,測定時間,操作性等の優れ
た特徴により広く用いられている。
【0003】レポーター遺伝子による転写活性測定を行
う際、個々の実験で生じる微妙な条件の違いによるデー
タのバラツキを解消するために、インターナルコントロ
ール(内部標準)を用いて補正する方法が採られてい
る。これまでホタル・ルシフェラーゼアッセイを生物発
光により内部補正するため、インターナルコントロール
としてウミシイタケ由来のシーパンジー・ルシフェラー
ゼを利用した方法が開発され(Wood,K.V. et al., Prom
ega Note, 57, 2(1996))用いられてきた。しかしホタ
ルとシーパンジーの両ルシフェラーゼは基質要求性が異
なり、しかも発光スペクトルが重なってしまうため、両
ルシフェラーゼアッセイを測定する際には、各々の発光
基質をそれぞれ添加する等、複数の工程を必要とし、こ
れら2種類のレポーターを1回の工程に測定することは
できなかった。
【0004】また、基質要求性が同一のホタル・ルシフ
ェラーゼにおいて、最大発光波長の異なる酵素を自然界
から探索(Wood,K.V. et al., Science, 244, 700(198
9))、または人為的突然変異による探索(Nakano,E. et a
l., Protein Engineering, 4,6, 691(1991))が進められ
てきたが、これまで得られた多くのホタル・ルシフェラ
ーゼの中から2種を選択しても互いの発光が重なってし
まい、定量的にそれぞれの発光を同時かつ個別に測定す
ることは困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、pH8にお
いて最大発光波長が615〜625nmであり、かつ半
値幅が60nm以下という特徴的な発光を用いる発光検
査システムを提供するものである。さらに、少なくとも
2種類の生物由来の発光機構を用いて、識別し得る複数
の発光色(最大発光波長)を生じさせ、これを1回の工
程で検出できる発光検査方法およびキットを供給するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、生物由来の発
光機構を備えてなり、前記発光機構の発光は、pH8に
おいて最大発光波長が615〜625nmであり、かつ
半値幅が60nm以下の発光であることを特徴とする発
光検査システムに関する。
【0007】また本発明は、少なくとも2種類の生物由
来の発光機構を備えてなり、前記発光機構の1つの発光
は、pH8において最大発光波長が615〜625nm
であり、かつ半値幅が60nm以下の発光であり、か
つ、前記発光機構の別の1つの発光は、pH8において
最大発光波長が460〜550nmの発光であることを
特徴とする発光検査システムに関する。
【0008】また本発明は、発光機構が、酵素を介した
発光基質の酸化反応に基づく機構である上記発光検査シ
ステムに関する。
【0009】また本発明は、酵素が、発光生物の発光遺
伝子の一部を含むベクターより生成したものであること
を特徴とする上記発光検査システムに関する。
【0010】また本発明は、発光遺伝子が、鉄道虫由来
であることを特徴とする上記発光検査システムに関す
る。
【0011】また本発明は、少なくとも2種類の生物由
来の発光機構による発光検査方法であり、前記発光機構
の1つの発光は、pH8において最大発光波長が615
nm〜625nmであり、かつ半値幅が60nm以下の
発光であり、かつ、前記発光機構の別の発光は、pH8
において最大発光波長が460〜550nmの発光であ
り、少なくとも2種類の発光を1回の工程で検出するこ
とを特徴とする発光検査方法に関する。
【0012】また本発明は、マグネシウムイオンまたは
カルシウムイオンを含む試薬(a)、発光基質およびA
TPを含む試薬(b)、発光生物の発光遺伝子の一部を
含む、少なくとも2種類のベクターを含む試薬(c)か
らなる、少なくとも2種類の発光機構を備えた発光検査
キットであって、前記発光機構の1つの発光は、pH8
において最大発光波長が615nm〜625nmであ
り、かつ半値幅が60nm以下の発光であり、かつ、前
記発光機構の別の1つの発光は、pH8において最大発
光波長が460〜550nmの発光であることを特徴と
する検査キットに関する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明でいう生物由来の発光機構
とは、発光生物が生体内外で発光する機構およびそれを
模したものであり、具体的には酵素による発光基質の酸
化反応もしくは発光タンパク質の化学反応によって生ず
る化学エネルギーが光に変換され発光する機構である。
【0014】発光生物には、アメリカホタル(Photinus
pyralis)を始め、ヒカリコメツキ(Pyrophorus plagioph
thalamus)、ゲンジボタル(Luciola cruciata)、ヒメボ
タル(Luciola parvula)、鉄道虫(Phrixothrix)、ウミホ
タル(Cypridina hilgendorfii)、オヨギゴカイ(Odontos
yllis enopla)、炭水産貝(Latia)、発光バクテリア(Pho
tobacterium)、発光エビ(Heterocarpus、Oplophorus)、
渦べん毛藻(Gonyaulax)、発光魚(Apogon、Parapriacant
hus)、ウミシイタケ(Renilla reniformis)、発光キノコ
(Collybia)、ギボシムシ(Balanoglossus)、巨大発光ミ
ミズ(Octochaetus、Diplocardia)、オワンクラゲ(Aequo
rea aequorea)、ツバサゴカイ(Chaetopterus)、発光オ
キアミ(Meganyctiphanes)などが挙げられる。
【0015】本発明でいう酵素とは、触媒活性を有する
タンパク質の総称であり、酵素の触媒する反応の反応物
質を基質と呼ぶ。
【0016】ここでいう触媒とは、それ自身は少しも化
学変化をこうむらないが、それがまじると化学反応の速
度が速く(遅く)なる物質のことである。
【0017】本発明における酵素は、鉄道虫ルシフェラ
ーゼを始め、各種ホタル・ルシフェラーゼおよびその人
為的変異体、シーパンジー・ルシフェラーゼ、ウミホタ
ル・ルシフェラーゼ等、生物発光に関わるあらゆる酵素
を含む。
【0018】本発明でいう発光基質とは、酵素によって
触媒作用を受けて酸化するときに生ずる化学エネルギー
を光に変換して発光する化合物または分子である。
【0019】本発明における発光基質は、鉄道虫ルシフ
ェラーゼやホタル・ルシフェラーゼに対するホタル・ル
シフェリンや、シーパンジー・ルシフェラーゼ、ウミホ
タル・ルシフェラーゼ等生物発光に関わる酵素に対応す
るあらゆる発光基質を含む。
【0020】本発明でいう発光タンパク質とは、低分子
物質の触媒によって光るタンパク質のことであり、オワ
ンクラゲ由来のエクオリンやグリーン蛍光タンパク質
(GFP)を始め、ツバサゴカイ、発光オキアミ等生物発
光に関わるあらゆる発光タンパク質を含む。
【0021】本発明でいうベクターとは、組換えDNA
実験において宿主に異種DNAを運搬するDNAのこと
をいい、プラスミドまたはファージが使用されている。
【0022】ここでいうプラスミドとは、宿主染色体と
は物理的に独立して自律複製し、安定に遺伝することの
できる二重鎖閉環状DNAである染色体外遺伝因子のこ
とである。またファージとは、バクテリオファージまた
は細菌ウイルス等とも呼ばれる細菌を宿主とするウイル
スのことである。
【0023】本発明でいう鉄道虫とは、南米産のPhrixo
thrixのことであり、頭に赤色の発光器が1個、体側に
黄緑色の発光器が11個ずつ並んでいる。普通は頭の赤
色のみが光っているが、刺激すると黄緑色の発光が現れ
る。
【0024】本発明で用いられるpH8において最大発
光波長が615〜625nmであり、かつ半値幅が60
nm以下の発光は、前記鉄道虫由来の最大発光波長λma
x=622nm、半値幅55nmの発光を利用すること
が好ましい。半値幅が60nmより大きくなると、例え
ば、550nm付近に最大発光波長を有する発光と重な
り、少なくとも2つの発光をそれぞれ区別することがむ
ずかしくなる。
【0025】なお、発光生物由来の発光の最大発光波長
および半値幅は、pHの影響を受けて大きく変化する場
合があるので、pH8で前記波形の発光スペクトルを定
義するものである。
【0026】本発明の少なくとも2種類の生物発光由来
の発光を1回の工程で検出する組み合わせとしては、鉄
道虫由来の最大発光波長λmax=622nm、半値幅5
5nmの発光と組み合わせて、例えば、鉄道虫由来のλ
max=549nmのルシフェラーゼ、ホタル・ルシフェ
ラーゼ(ゲンジボタル:λmax=544nm、ヒカリコ
メツキ:λmax=546nm)、シーパンジー・ルシフ
ェラーゼ(λmax=470〜490nm)、ウミホタル・
ルシフェラーゼ(λmax=460〜480nm)がある
が、これらに限定されるものではない。最大発光波長が
460〜550nmの発光タンパク質も使用できる。こ
の中では、基質要求性が同一であるホタル・ルシフェラ
ーゼの使用が好ましい。
【0027】本発明の発光キットは、発光生物由来の発
光遺伝子の一部を含む少なくとも2種類のベクターと、
ベクターより生成した酵素もしくは発光タンパク質と発
光反応可能な発光試薬とからなる。
【0028】本発明で使用できる1つのベクター上には
pH8において最大発光波長が615〜625nmであ
り、かつ半値幅が60nm以下であるルシフェラーゼ遺
伝子が適当なプロモーター配列の下流に配置されてい
る。ここでプロモーター配列としては、SV40初期エ
ンハンサー/プロモーター配列、CMV即時型初期エン
ハンサー/プロモーター配列、HSV(単純ヘルペスウ
イルス)のチミジンキナーゼ(TK)プロモーター配
列、等がある。このベクターを培養細胞にトランスフェ
クションし、細胞内である一定の発光遺伝子の発現から
ホタル・ルシフェラーゼ酵素を生成させ、その生成量を
発光量として定量し、この発光量を、例えば、インター
ナルコントロール(内部標準)とする。
【0029】またもう一方のベクター上にはpH8にお
いて最大発光波長が460〜550nmの発光を示す発
光遺伝子が配置され、かつ前記ベクターには、SV40
由来のプロモーター配列を持つもの、SV40由来のエ
ンハンサー配列を持つもの、その両配列を含むもの、ま
た両者をふくまないもの、等の4種類がある。実験目的
に合わせたこれらの一つを培養細胞にトランスフェクシ
ョンし、細胞内である一定の発光遺伝子の発現からホタ
ル・ルシフェラーゼ酵素あるいは発光タンパクを生成さ
せ、その発光量から酵素または発光タンパク質の生成量
を導く目的に使用する。
【0030】本発明で使用される発光試薬は、マグネシ
ウムイオンまたはカルシウムイオンを含む試薬(a)、
および発光基質並びにATPを含む試薬(b)からな
る。試薬(a)と試薬(b)とは、構成として欠くこと
ができないものであるが、かならずしも、別々に保管し
なければならないものではない。
【0031】本発明で使用される発光試薬は、少なくと
も2種類の上記ベクターが生成した酵素または発光タン
パク質の反応に関する発光基質などの成分が求める濃度
であることが好ましい。試薬の形態としては凍結品と凍
結乾燥品とがある。
【0032】凍結品としては、ルシフェリン類、AT
P、CoA(補酵素A)、緩衝成分、Mg2+もしくはC
2+を含む成分を凍結したもので、凍結前に溶液の安定
化を図る。通常は試薬(a)と試薬(b)とが共存した
形態をとる。凍結品は−70℃で保存し、解凍後十分に
室温に戻した後に使用する。
【0033】凍結乾燥品のキットは、ルシフェリン類、
ATP、CoA(補酵素A)を含む溶液を凍結乾燥した試
薬(b)を含む第1成分であると、緩衝成分、Mg2+
もしくはCa2+を含む溶液である試薬(a)を含む第2
成分であるとからなり、使用直前に第1成分と第2成分
を混合する。この場合は、第2成分である溶液の安定化
を図り密封して保存する。第1成分と第2成分は冷凍保
存し、室温に戻してから混合して使用する。
【0034】ルシフェラーゼによるレポーターアッセイ
は、簡便にはルミノメーターで発光量を測定し結果を得
るが、これは光子量を電気信号に変換し定量させるもの
であって、波長の違いを識別できない。そこで、2種類
の発光反応を個別に測定するにあたり、最大発光波長の
異なる2種類の発光を識別するため、例えば595nm
以下の波長を遮るカットフィルターをルミノメーター装
置内に組み込み、カットフィルターを使用した場合とそ
うでない場合とで2種類の発光量を測定する。 カット
フィルターを通して得られる発光量は、pH8において
最大発光波長が615〜625nmの波長を持つルシフ
ェラーゼによる発光量であり、この値をインターナルコ
ントロールとする。またカットフィルターを通さないで
得られた発光量は、460〜550nmの発光を示すル
シフェラーゼあるい発光タンパクによる発光量に加え、
615〜625nmの波長を持つルシフェラーゼによる
発光量の総和として得られる。このためこの総和からカ
ットフィルターを通して得られた発光量を差し引いた値
をレポーターアッセイの実験結果に使用する。
【0035】カットフィルターを組み込んでいないルミ
ノメーターによる測定の場合には、測定に用いるキュベ
ットとして595nm以下の波長を遮る能力を持ったも
のとそうでないものの2種類を使用することで、カット
フィルターを使用した場合と同様な結果を得ることがで
きる。
【0036】またキュベットに595nm以下の波長を
遮る能力を持たせる方法として、キュベットにカットフ
ィルターを巻き付ける方法と、キュベットの成形前に5
95nm以下の波長を遮る(吸収する)色素などの物質を
練り込む方法等がある。
【0037】このように、ルミノメーターを用いて1回
の工程で2種類の発光を区別しうる。
【0038】また、分光光度計または液体シンチレーシ
ョンカウンターを用いて少なくとも2種類の発光を測定
することが可能である。分光光度計の場合は、ルミノメ
ーターのようなカットフィルターの入れ替えの必要はな
く1つのサンプルを1回の測定で区別できる。特に、マ
ルチチャンネルの測光システム(例えば、大塚電子製I
MUC700)が有効である。
【0039】
【実施例】次に、本発明を実施例を挙げてさらに詳細に
説明する。
【0040】実施例1 鉄道虫から単離した最大発光波長λmax=542nmの
ルシフェラーゼ遺伝子のcDNAを用意し、これと「ピ
ッカジーン コントロベクター2(東洋インキ製造株式
会社製:製品番号PGV-C2)」上のluc+遺伝子と置換
させて組み込み、これをテスト・レポーター・ベクター
とした。
【0041】また鉄道虫から単離した最大発光波長λma
x=622nmのルシフェラーゼ遺伝子のcDNAを用
意し、これと「シーパンジーTKコントロールベクター
(Promega製:製品番号pRL-TK)」上のRluc遺伝子
と置換させて組み込み、これを内部標準レポーター・ベ
クターとした。
【0042】テスト・レポーター・ベクター1.5μg
および内部標準レポーターベクターベクター1.5μg
を「Tfx−50(Promega製:製品番号E1811)」6.
75μlを用いてCOS細胞へコトランスフェクション
し、「DMEM培地(和光純薬工業株式会社製:製品番
号391-05915)」を用い5%CO2インキュベーターで3
7℃、48時間培養した。培養されたCOS細胞を「ピ
ッカジーン細胞溶解剤Luc(東洋インキ製造株式会社
製:製品番号PGC50)」で溶解し、その上済み20μl
を測定チューブに取った。このサンプルに「ピッカジー
ン発光キット(東洋インキ製造株式会社製:製品番号PG
L100)」のルシフェラーゼアッセイ試薬(マグネシウム
イオン、ATP、ルシフェリンを含む)100μlを加
え、ベルトールド社製LB9506に595nm以下の
波長を遮るカットフィルターを組み込んだルミノメータ
ーで発光量の測定を行った。
【0043】カットフィルター通したを際の測定値は1
5,245 RLU(Relative Light Unit:相対発光量)で、カッ
トフィルターを通さない場合の測定値は625,856 RLUで
あった。これにより、内部標準レポーター:テストレポ
ーターの比がおよそ1:40となり、1サンプル内の2
種類のレポーターアッセイが同時に測定できた。
【0044】実施例2 ヒカリコメツキから単離した最大発光波長λmax=54
6nmのルシフェラーゼ遺伝子のcDNAを用意し、こ
れと「ピッカジーン コントロベクター2(東洋インキ
製造株式会社製:製品番号PGV-C2)」上のluc+遺伝
子と置換させて組み込み、これをテスト・レポーター・
ベクターとした。
【0045】また鉄道虫から単離した最大発光波長λma
x=622nmのルシフェラーゼ遺伝子のcDNAを用
意し、これと「シーパンジーTKコントロールベクター
(Promega製:製品番号pRL-TK)」上のRluc遺伝子
と置換させて組み込み、これを内部標準レポーター・ベ
クターとした。
【0046】テスト・レポーター・ベクター1.5μg
および内部標準レポーターベクターベクター1.5μg
を「Tfx−50(Promega製:製品番号E1811)」6.
75μlを用いてCOS細胞へコトランスフェクション
し、「DMEM培地(和光純薬工業株式会社製:製品番
号391-05915)」を用い5%CO2インキュベーターで3
7℃、48時間培養した。培養されたCOS細胞を「ピ
ッカジーン細胞溶解剤Luc(東洋インキ製造株式会社
製:製品番号PGC50)」で溶解し、その上済み20μl
を測定チューブに取った。このサンプルに「ピッカジー
ン発光キット(東洋インキ製造株式会社製:製品番号PG
L100)」のルシフェラーゼアッセイ試薬(マグネシウム
イオン、ATP、ルシフェリンを含む)100μlを加
え、ベルトールド社製LB9506に595nm以下の
波長を遮るカットフィルターを組み込んだルミノメータ
ーで発光量の測定を行った。
【0047】カットフィルター通したを際の測定値は2
0,1859 RLU(Relative Light Unit:相対発光量)で、カ
ットフィルターを通さない場合の測定値は826,5142 RLU
であった。これにより、内部標準レポーター:テストレ
ポーターの比がおよそ1:40となり、1サンプル内の
2種類のレポーターアッセイが同時に測定できた。
【0048】実施例3 「シーパンジーnullベクター(Promega製:製品番
号pRL-null)」から切り出したシーパンジー・ルシフェ
ラーゼの構造遺伝子と「ピッカジーン コントロベクタ
ー2(東洋インキ製造株式会社製:製品番号PGV-C2)」
上のluc+遺伝子と置換させて組み込み、これをテス
ト・レポーター・ベクターとした。
【0049】また鉄道虫から単離した最大発光波長λma
x=622nmのルシフェラーゼ遺伝子のcDNAを用
意し、これと「シーパンジーTKコントロールベクター
(Promega製:製品番号pRL-TK)」上のRluc遺伝子
と置換させて組み込み、これを内部標準レポーター・ベ
クターとした。
【0050】テスト・レポーター・ベクター1.5μg
および内部標準レポーター・ベクター1.5μgを「T
fx−50(Promega製:製品番号E1811)」6.75μ
lを用いてCOS細胞へコトランスフェクションし、
「DMEM培地(和光純薬工業株式会社製:製品番号39
1-05915)」を用い5%CO2インキュベーターで37
℃、48時間培養した。培養されたCOS細胞を「ピッ
カジーン細胞溶解剤Luc(東洋インキ製造株式会社製:
製品番号PGC50)」で溶解し、その上済み20μlを測
定チューブに取った。このサンプルに「ピッカジーン発
光キット(東洋インキ製造株式会社製:製品番号PGL10
0)」のルシフェラーゼアッセイ試薬に、「ピッカジーン
デュアル・シーパンジー発光キット(Promega製:製造
番号PGD-S)」に含まれている「シーパンジー発光基質」
と「発光基質溶解液」とから調製された「シーパンジー
発光基質溶液」50μlを加えた「ホタル/シーパンジ
ー発光試薬」(マグネシウムイオン、ATP、ルシフェ
リンを含む)100μlを加え、ベルトールド社製LB
9506に595nm以下の波長を遮るカットフィルタ
ーを組み込んだルミノメーターで発光量の測定を行っ
た。
【0051】カットフィルター通したを際の測定値は1
2,585 RLU(Relative Light Unit:相対発光量)で、カッ
トフィルターを通さない場合の測定値は516,290 RLUで
あった。これにより、内部標準レポーター:テストレポ
ーターの比がおよそ1:40となり、1サンプル内の2
種類のレポーターアッセイが同時に測定できた。
【0052】比較例1 北米産ホタルから単離した最大発光波長λmax=562
nmのルシフェラーゼ遺伝子を持つ「ピッカジーン コ
ントロベクター2(東洋インキ製造株式会社製:製品番
号PGV-C2)」をテスト・レポーター・ベクターとした。
【0053】また最大発光波長λmax=470〜490
nmのシーパンジー・ルシフェラーゼ遺伝子を持つ「シ
ーパンジーTKコントロールベクター(Promega製:製
品番号pRL-TK)」を内部標準レポーター・ベクターとし
た。
【0054】テスト・レポーター・ベクター1.5μg
および内部標準レポーターベクターベクター1.5μg
を「Tfx−50(Promega製:製品番号E1811)」6.
75μlを用いてCOS細胞へコトランスフェクション
し、「DMEM培地(和光純薬工業株式会社製:製品番
号391-05915)」を用い5%CO2インキュベーターで3
7℃、48時間培養した。培養されたCOS細胞を「ピ
ッカジーン細胞溶解剤Luc(東洋インキ製造株式会社
製:製品番号PGC50)」で溶解し、その上済み20μl
を測定チューブに取った。このサンプルに「ピッカジー
ン発光キット(東洋インキ製造株式会社製:製品番号PG
L100)」のルシフェラーゼアッセイ試薬に、「ピッカジ
ーンデュアル・シーパンジー発光キット(Promega製:
製造番号PGD-S)」に含まれている「シーパンジー発光基
質」と「発光基質溶解液」とから調製された「シーパン
ジー発光基質溶液」50μlを加えた「ホタル/シーパ
ンジー発光試薬」(マグネシウムイオン、ATP、ルシ
フェリンを含む)100μlを加え、ベルトールド社製
LB9506に530nm以下の波長を遮るカットフィ
ルターを組み込んだルミノメーターで発光量の測定を行
った。
【0055】カットフィルター通したを際の測定値は10
4,963 RLU(Relative Light Unit:相対発光量)で、カッ
トフィルターを通さない場合の測定値は256,232 RLUで
あった。これにより、内部標準レポーター:テストレポ
ーターの比がおよそ1:1.4となり、前記内部標準レ
ポーターとテストレポーターとで得られる比に及ばず2
種類の発光が重なって測定された。
【0056】
【本発明の効果】本発明により、レポーター遺伝子によ
る転写活性測定を行う際にインターナルコントロールを
用いてアッセイしても、複数の行程を必要とせず一度で
しかも安定な結果が得られる優れた発光反応が可能とな
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 秀行 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 Fターム(参考) 2G054 EA02 EB01 FB01 4B024 AA11 BA08 BA80 CA04 DA02 EA04 FA02 FA06 GA11 GA18 4B029 AA07 BB11 BB16 FA13 4B063 QA01 QA08 QA18 QQ22 QQ79 QR02 QR24 QR42 QR50 QR58 QR60 QR65 QS05 QS14 QS36 QS39 QX02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生物由来の発光機構を備えてなり、前記
    発光機構の発光は、pH8において最大発光波長が61
    5〜625nmであり、かつ半値幅が60nm以下の発
    光であることを特徴とする発光検査システム。
  2. 【請求項2】 少なくとも2種類の生物由来の発光機構
    を備えてなり、前記発光機構の1つの発光は、pH8に
    おいて最大発光波長が615〜625nmであり、かつ
    半値幅が60nm以下の発光であり、かつ、前記発光機
    構の別の1つの発光は、pH8において最大発光波長が
    460〜550nmの発光であることを特徴とする発光
    検査システム。
  3. 【請求項3】 発光機構が、酵素を介した発光基質の酸
    化反応に基づく機構である請求項1または2記載の発光
    検査システム。
  4. 【請求項4】 酵素が、発光生物の発光遺伝子の一部を
    含むベクターより生成したものであることを特徴とする
    請求項3記載の発光検査システム。
  5. 【請求項5】 発光遺伝子が、鉄道虫由来であることを
    特徴とする請求項4記載の発光検査システム。
  6. 【請求項6】 少なくとも2種類の生物由来の発光機構
    による発光検査方法であり、前記発光機構の1つの発光
    は、pH8において最大発光波長が615nm〜625
    nmであり、かつ半値幅が60nm以下の発光であり、
    かつ、前記発光機構の別の発光は、pH8において最大
    発光波長が460〜550nmの発光であり、少なくと
    も2種類の発光を1回の工程で検出することを特徴とす
    る発光検査方法。
  7. 【請求項7】 マグネシウムイオンまたはカルシウムイ
    オンを含む試薬(a)、発光基質およびATPを含む試
    薬(b)、発光生物の発光遺伝子の一部を含む、少なく
    とも2種類のベクターを含む試薬(c)からなる、少な
    くとも2種類の発光機構を備えた発光検査キットであっ
    て、前記発光機構の1つの発光は、pH8において最大
    発光波長が615nm〜625nmであり、かつ半値幅
    が60nm以下の発光であり、かつ、前記発光機構の別
    の1つの発光は、pH8において最大発光波長が460
    〜550nmの発光であることを特徴とする検査キッ
    ト。
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