JP2001103450A - 画像伝送装置 - Google Patents

画像伝送装置

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JP2001103450A
JP2001103450A JP27406699A JP27406699A JP2001103450A JP 2001103450 A JP2001103450 A JP 2001103450A JP 27406699 A JP27406699 A JP 27406699A JP 27406699 A JP27406699 A JP 27406699A JP 2001103450 A JP2001103450 A JP 2001103450A
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JP27406699A
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Teruhiko Shinomiya
輝彦 篠宮
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 差分領域を求める演算量が多く、監視カメラ
の負担が大きかった。 【解決手段】 監視カメラ1からの画像信号はA/D変
換器2を介して現画像フレームメモリ3に記憶される。
また、基準画像更新器4により基準画像更新時には基準
画像フレームメモリ5にも蓄積する。画像信号変換器6
は現画像フレームメモリ3及び基準画像フレームメモリ
5から供給される信号から輝度信号をサンプリング部7
に出力し、そこで画像データと基準画像データのサンプ
リングを行う。そして、2値化部8でサンプリングされ
たデータと基準値とを比較して2値化し、影射演算部9
によって2値化データから射影値を求める。さらに、差
分判定部10で差分領域を決定し、差分領域の画像デー
タをJPEG圧縮部11で圧縮してデータ送信部12か
ら送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基準画像に対する
差分画像データを出力することにより動画像データを伝
送する画像伝送装置に係り、特に、TVカメラ等の撮像
装置にて撮像した動画像データを伝送路を介して伝送す
ることにより遠隔監視を行うのに好適な画像伝送装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の遠隔監視を行う画像伝送装置は、
監視カメラで撮像した動画像情報を専用線を介して直接
又はタイムプラスVTR経由で監視モニタまで伝送して
表示することにより遠隔地での監視を可能にしていた。
ここで、従来は、監視カメラで撮像した動画像データを
そのまま伝送していたので、非常に広い伝送帯域を必要
とし、各監視カメラに対してそれぞれの専用線を接続す
る必要があった。しかしながら、それぞれの監視カメラ
に対して専用線を必要とする従来の画像伝送装置は非常
にコストがかかり、また広い伝送帯域を持つ伝送路が得
られない場合には、伝送フレーム数を削減するなど、何
らかの情報削減の手法を取る必要があった。
【0003】画像情報を削減するために画像情報を圧縮
して伝送する場合、TV会議システムやTV電話などで
は画像データの圧縮符号化方式として、国際標準規格で
あるITU−T H.261またはH.263などが用いられてい
る。これらの圧縮方式は、DCT(離散コサイン変換)
をベースにフレーム予測や動き検出等を使用することに
より、非常に高い圧縮率で画像情報を圧縮することがで
きる。しかしながら、これらの画像伝送方法では復号後
の画像の画質劣化が著しく、動画像情報のうちの1コマ
を静止画として表示する場合には、視認に耐えられない
画質になってしまう。TV電話やTV会議システムな
ど、動画像しか再生しない場合や静止画の画質要求がき
つくない場合には問題が生じないが、監視装置の場合に
は、動画像の表示だけでなく、異常の発生確認、原因の
特定などのためにある程度視認に耐えうる静止画の画質
が要求されることになる。
【0004】そこで、監視装置では、このような問題点
を解決する一つの方法として、監視領域の基準画像と比
較して画像処理により変化分を求め、変化のあった部分
だけをJPEGなどのフレーム内圧縮を施して伝送する
方法が考えられている。これは現在の画像と基準となる
画像とを比較して変化のある領域(差分領域)を求め、
求められた差分領域の画像を差分画像として圧縮してか
ら伝送し、伝送先で基準画像と合成して表示する方法で
ある。この差分領域は、現在の画像と基準画像の各画素
のデータを比較して差分値を計算し、その差分値があら
かじめ決められた許容値よりも大きい場合には変化のあ
った画素とし、この変化のあった画素が連続して存在す
る範囲が決められた大きさ以上である場合に差分領域と
するなどの処理を経て決定される。
【0005】この方法では、許容値や連続存在範囲など
の数値を変えることにより、所望の画質にコントロール
することが容易に可能であり、画質をあまり落とさずに
伝送する画像情報量を減少させることが可能である。ま
た、変化画像が繁茂に現れない場合には、通信路として
電話回線等を使用して、変化画像を伝送するときのみ監
視モニタ側に接続して画像を送信することも可能であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
差分画像を伝送する画像伝送装置では、現在の画像と基
準画像の各画素のデータを比較して差分値を計算し、そ
の差分値があらかじめ決められた許容値よりも大きい場
合には変化のあった画素とし、この変化のあった画素が
連続して存在する範囲が決められた大きさ以上である場
合に差分領域とするなどの処理を行っているため、差分
領域を求める演算量がかなり多くなり、監視カメラ側で
の負担が大きくなるので、高価なCPUが必要になった
り、コストを下げると演算速度が遅くなって伝送までの
時間がかかり、実時間での監視ができなくなってしまう
等の課題があった。
【0007】そこで、本発明では差分領域を求めるため
の演算量を少なくして、安価な処理装置を用いても検出
速度を速くすることのできる画像伝送監視装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段として、以下に示す構成の画像伝送装置を提供し
ようとするものである。
【0009】1.基準画像と現画像との差を求めて変化
のあった領域の画像のみを伝送する画像伝送装置であっ
て、前記基準画像と前記現画像とを記憶する記憶手段
と、前記基準画像と前記現画像とをそれぞれ複数のブロ
ックに分割してその各ブロック中の代表画素を選択する
サンプリング手段と、このサンプリング手段により選択
された前記現画像の代表画素と前記基準画像の代表画素
との差と第1の基準値とを比較して2値化する2値化手
段と、この2値化手段により2値化されたデータを軸方
向へ射影した1次元のデータを算出して射影値とする射
影手段と、この射影手段にて算出された射影値により差
分領域を決定する判定手段と、前記判定手段によって決
定された前記差分領域内の前記現画像を圧縮符号化する
圧縮手段と、この圧縮手段により圧縮された現画像デー
タに前記差分領域の位置を示す位置情報を付加して出力
する送信手段とを有し、前記判定手段は、前記射影手段
により算出された一方の軸方向の射影値から第2の基準
値以上の値を有する射影値が第1の所定数以上連続して
いる第1の範囲を求め、この第1の範囲を前記射影手段
に供給してこの第1の範囲内での他方の軸方向の射影値
を算出し、この他方の軸方向の射影値から第3の基準値
以上の値を有する射影値が第2の所定数以上連続してい
る第2の範囲を求めることにより、前記差分領域を決定
することを特徴とする画像伝送装置。
【0010】2.請求項1に記載の画像伝送装置におい
て、前記サンプリング手段によりサンプリングされた基
準画像のサンプリングデータを記憶する基準画像サンプ
リングデータ記憶手段を設け、前記サンプリング手段で
の基準画像のサンプリングは基準画像更新時にのみ行う
ようにしたことを特徴とする画像伝送装置。
【0011】3.基準画像と現画像との差を求めて変化
のあった領域の画像のみを伝送する画像伝送装置であっ
て、前記基準画像と前記現画像とを記憶する記憶手段
と、前記基準画像と前記現画像とをそれぞれ複数のブロ
ックに分割してその各ブロック中の代表画素を選択する
サンプリング手段と、このサンプリング手段により選択
された前記現画像の代表画素と前記基準画像の代表画素
のそれぞれの縦軸方向の和及び横軸方向の和を算出して
射影値とする射影手段と、この射影手段によって求めら
れた基準画像の射影値と現画像の射影値との差分値を算
出し、縦軸方向及び横軸方向それぞれにおいて所定基準
値以上となる差分値が所定数以上連続している範囲を求
めることにより、差分領域を決定する射影値判定手段
と、この射影値判定手段によって決定された前記差分領
域内の前記現画像を圧縮符号化する圧縮手段と、この圧
縮手段により圧縮された現画像データに前記差分領域の
位置を示す位置情報を付加して出力する送信手段とを含
むことを特徴とする画像伝送装置。
【0012】4.請求項3に記載の画像伝送装置におい
て、前記射影手段により算出された基準画像の射影値を
記憶する基準画像射影値記憶手段を設け、前記サンプリ
ング手段での前記基準画像のサンプリング及び前記射影
手段での前記基準画像の射影値算出は前記基準画像更新
時にのみ行うようにしたことを特徴とする画像伝送装
置。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の画像伝送装置のいくつか
の実施の形態について、以下、図面と共に説明する。図
1は本発明の画像伝送装置の第1の実施の形態を示すブ
ロック図である。
【0014】図1に示す画像伝送装置は、撮像手段であ
る監視カメラ1と、この監視カメラ1にて撮像された画
像信号をA/D変換してRGB画像データを出力するA/D変
換器2と、現在の画像を記憶するフレームメモリである
現画像フレームメモリ(記憶手段)3と、基準画像更新
を制御する基準画像更新器4と、基準画像を蓄積する基
準画像フレームメモリ(記憶手段)5と、現画像フレー
ムメモリ3及び基準画像フレームメモリ5から供給され
るRGB信号を輝度信号と色差信号に変換して出力する
画像信号変換器6と、現画像信号と基準画像信号のそれ
ぞれの画像データ(輝度信号)からサンプリングを行う
サンプリング部(サンプリング手段)7と、サンプリン
グ部7でサンプリングされたデータを基準値と比較して
2値化する2値化部(2値化手段)8と、2値化部8か
ら出力される2値化データから軸方向への射影値を求め
る影射演算部(射影手段)9と、この射影値から差分の
範囲を決定する差分判定部(判定手段)10と、差分領
域を含む矩形領域をJPEG圧縮するJPEG圧縮部
(圧縮手段)11と、JPEG圧縮部11から出力され
るJPEG画像データに差分領域の位置を示す位置情報
を付加して伝送路に送出するデータ送信部(送信手段)
12とで構成されている。
【0015】次に、このような構成の画像伝送装置の動
作について説明する。監視カメラ1で撮像された画像の
画像信号はA/D変換器2によりRGB画像データに変
換される。変換されたRGB画像データは現画像フレー
ムメモリ3に蓄積され、初期起動時や基準画像更新時に
は基準画像更新器4を介して同じ画像データが基準画像
フレームメモリ5に基準画像として蓄積される。現画像
フレームメモリ3の現画像データは、逐次画像信号変換
器6に供給され、同時に基準画像フレームメモリ4に蓄
積されている基準画像データも画像信号変換器6に供給
される。画像信号変換器6ではそれぞれのRGB画像デ
ータをYUVデータ(輝度データ及び色差データ)に変
換して、輝度データをサンプリング部7に出力し、輝度
データ及び色差データをJPEG圧縮部11に出力す
る。サンプリング部7では、まず基準画像フレームメモ
リ4から入力された基準画像データを複数の画素のブロ
ックに分割する。そして分割されたそれぞれのブロック
の所定位置、例えば中央の位置にある画素を選択して代
表画素(サンプリングデータ)とし、その代表画素のデ
ータを2値化部8に出力する。同様に、現画像フレーム
メモリ3から供給される現画像データを複数の画素のブ
ロックに分割してその各ブロックの同じ位置にある代表
画素データも2値化部8に出力する。ここで、サンプリ
ング部7での画像サンプリングの例を図2に示す。この
図2では画像データを5×5画素ブロックに分割したブ
ロックのうち4×4個のブロックを示している。また、
図2では中央の画素を代表画素として選択して抽出する
ようにしているが、中央に限らず任意の決まった位置の
画素を抽出して代表画素としても良い。なお、ブロック
内の全ての画素データの平均値を代表画素のデータとす
ることも可能であるが、この場合は全てのブロックに対
して画素データの平均値を計算する作業が必要となるの
で、その分の演算量が増えてしまうことになる。そし
て、図2に示す代表画素の輝度値を示すサンプリングデ
ータは2次元の配列データとして出力され、例えば、図
3に示すような基準画像のサンプリングデータ例(1画
面の一部を示す)や、図4に示すような現画像のサンプ
リングデータ例(1画面の一部を示す)となる。
【0016】2値化部8では、2次元の配列データとし
て供給されるそれぞれの画素データを受け取って、同じ
位置の現画像データと基準画像データとを比較してその
差分の絶対値を計算し、その絶対値が第1の基準値より
も大きければ1、そうでなければ0とする新たな2次元
配列のデータを作成して射影演算部9に出力する。そし
て、射影演算部9では、受け取った2次元配列データか
ら同じ行のデータの和を全ての列について求め、1次元
配列として差分判定部10に出力する。この2値化部8
によって得られた2値化データの例と射影演算部9での
射影値の演算結果の例を図5に示す。ここでは、図3に
示した基準画像のサンプリングデータと図4に示した現
画像のサンプリングデータとを比較して、第1の基準値
を5として2値化した結果を2値化データとして示して
いる。そして、この2値化データの同じ行の和を取った
ものが縦軸射影値であり、後述する範囲において同じ列
の和を取ったものが横軸射影値である。
【0017】差分判定部10では、まず入力された1次
元配列の縦軸射影値と第2の基準値とを比較して、1次
元配列の縦軸射影値の方が大きい要素が第1の所定数以
上連続する範囲を特定し、その範囲をもう一度射影演算
部9に出力する。図5において、例えば、第2の基準値
を3、第1の所定数を4とすると、3以上の値が4つ以
上続くところは縦軸射影値の5行目から9行目となり、
ここが差分発生の範囲となる。次に、射影演算部9は、
2値化データのうち、今度は差分判定部10から入力さ
れた範囲内(縦軸射影値の5行目から9行目)において
2値化データの同じ列のデータの和を求め、1次元配列
の横軸射影値として差分判定部10に出力する(図5の
横軸射影値を参照)。差分判定部10は前回と同様に受
け取った1次元配列と第3の基準値とを比較し、1次元
配列のデータの方が大きい要素が第2の所定値以上連続
する範囲を特定し、前回求めた縦軸方向の範囲と今回求
めた横軸方向の範囲とを合わせて一つの領域とし、これ
を差分領域として、サンプリングブロックの大きさから
実際の画像上の位置を割り出し、その位置情報をJPE
G圧縮部11に出力する。例えば、図5に示す横軸射影
値において、第3の基準値を2、第2の所定数を4とす
ると、差分発生の範囲は4列目から9列目となる。これ
により、サンプリング部7でサンプリングした画素ブロ
ックのうちの(4,5)の位置にある画素ブロックと
(9,9)の位置にある画素ブロックとを対角ブロック
とする矩形の範囲が差分領域であると決定することがで
きる。
【0018】そして、JPEG圧縮部11は画像信号変
換器6から入力される現画像データのうち、差分判定部
10から入力される差分領域を示す位置情報から差分と
して相当する領域のみを抜き出してJPEG圧縮し、差
分領域を示す位置情報(JPEG圧縮した領域を示す情
報)をJPEGデータのヘッダ部に埋め込んでからデー
タ送信部12に出力する。データ送信部12は入力され
るJPEGデータを送信先に送信するために、伝送路に
適した形態にデータ変換を行って図示せぬ伝送路に対し
てJPEGデータを出力する。このようにして、差分領
域の画像のみを送信するようにすることにより、少ない
データ量で高解像度の画像データを送信することができ
る。また、差分領域の算出は2値化データを射影した1
次元データから算出しているので、演算量が非常に少な
くなり、高速での処理が可能となる。
【0019】なお、上記した画像信号変換器6では輝度
データのみをサンプリング部7に出力して差分検出を行
うようにしているが、輝度信号だけでなく、色差信号も
合わせて差分検出を行うようにしても、また変換を行わ
ずにRGBデータそれぞれについて差分検出を行うよう
にしても良い。また、上記した射影演算部9では、最初
に縦軸方向の射影値を求めているが、横軸方向の射影値
を先に求めることも可能であり、以下に説明する他の実
施の形態でも同様に可能である。
【0020】本発明の画像伝送装置の第2の実施の形態
を図6に示す。同図に示す画像伝送装置は、サンプリン
グ部7で基準画像をサンプリングした結果の基準画像サ
ンプリングデータを記憶する基準画像サンプリングデー
タ記憶部(基準画像サンプリングデータ記憶手段)13
を有している点が、図1に示した第1の実施の形態と異
なる構成となっている。ここでは、図1に示した第1の
実施の形態と同一構成・同一動作部分の説明は同一符号
を付すことでその省略し、基準画像サンプリングデータ
記憶部13を中心とする異なる部分のみを説明する。
【0021】基準画像フレームメモリ5は、初期状態及
び更新により基準画像が変更になったときのみ、基準画
像データを画像信号変換器6へ出力する。そして、サン
プリング部7は新しい基準画像データが送られてきた場
合のみ基準画像のサンプリングを行って、基準画像サン
プリングデータ記憶部13に蓄積している。そして、2
値化部8はサンプリング部7から現画像サンプリングデ
ータが供給されると基準画像サンプリングデータ記憶部
13から基準画像サンプリングデータを呼び出して、こ
れらのデータから2値化を行うようにしている。
【0022】第2の実施の形態では、このような構成に
することにより、サンプリング部7において、基準画像
のサンプリングを毎画像ごとに繰り返し行う必要がなく
なり、処理負担を軽減させることができる。
【0023】また、本発明の画像伝送装置の第3の実施
の形態を図7に示す。同図に示す画像伝送装置は、図1
に示した第1の実施の形態に対して、2値化部8と差分
判定部10とを省略し、射影値判定部(射影値判定手
段)14を加えて2値化せずに処理を行う点が異なる構
成となっている。ここでは、図1に示した第1の実施の
形態と同一構成・同一動作部分の説明は同一符号を付す
ことでその省略し、射影値判定部14を中心とする異な
る部分のみを説明する。
【0024】射影演算部9はサンプリング部7でサンプ
リングされた基準画像と現画像のサンプリングデータを
受け取り、それぞれの縦軸方向及び横軸方向の射影値を
演算して射影値判定部14に出力する。射影値判定部1
4では基準画像の射影値と現画像の射影値を比較してそ
の差分値を求め、第5の基準値よりも大きい要素が第6
の基準値以上連続する範囲を、縦軸方向、横軸方向につ
いて求め、それを差分領域として決定し、サンプリング
ブロックの大きさから実際の画像上の位置を割り出し、
その位置情報をJPEG圧縮部11に出力する。
【0025】例えば、図3に示した基準画像サンプリン
グデータ例を射影演算部9によって計算した射影値を図
8に示し、図4に示した現画像サンプリングデータ例の
射影値を図9に示す。そして、射影値判定部14によっ
て求めたこれらの差分値を図10に示す。ここで第5の
基準値を29、第6の基準値を4とすると、差分発生の
範囲は縦軸方向では5行目から9行目、横軸方向では4
列目から9列目と決定することができる。これによりサ
ンプリングブロックのうちの(4,5)の位置にあるブ
ロックと(9,9)の位置にあるブロックを対角ブロッ
クとする矩形範囲内が差分領域であると決定することが
できる。
【0026】さらに、本発明の画像伝送装置の第4の実
施の形態を図11に示す。同図に示す画像伝送装置は、
射影演算部9で基準画像サンプリングデータから算出し
た射影値を記憶する基準画像射影値記憶部(基準画像射
影値記憶手段)15を有している点が、図7に示した第
3の実施の形態と異なる構成となっている。ここでは、
図7に示した第3の実施の形態と同一構成・同一動作部
分の説明は同一符号を付すことでその省略し、基準画像
射影値記憶部15を中心とする異なる部分のみを説明す
る。
【0027】基準画像フレームメモリ5は、初期状態及
び更新により基準画像が変更になったときのみ、基準画
像データを画像信号変換器6へ出力する。そして、サン
プリング部7は新しい基準画像データが送られてきた場
合のみ基準画像のサンプリングを行い、射影演算部9も
基準画像サンプリングデータが供給されたときのみ基準
画像サンプリングデータの射影値を演算して、基準画像
射影値記憶部15に蓄積している。そして、射影演算部
9はサンプリング部7から現画像サンプリングデータが
供給されると、この現画像サンプリングデータの射影値
を算出すると共に基準画像射影値記憶部15から基準画
像射影値を呼び出して、これらのデータを射影値判定部
14に出力するようにしている。なお、基準画像フレー
ムメモリ5から基準画像データが出力されるときは、同
時に現画像フレームメモリ3から現画像データが出力さ
れるので、このときの画像信号変換器6、サンプリング
部7及び射影演算部9での処理は基準画像と現画像の両
方に対して行われている。
【0028】第4の実施の形態では、このような構成に
することにより、サンプリング部7における基準画像の
サンプリングと射影演算部9による射影演算とを毎画像
ごとに繰り返し行う必要がなくなり、処理負担を軽減さ
せることができる。
【0029】
【発明の効果】本発明の画像伝送装置は、画像データに
サンプリングと射影演算を施すことで差分検出における
基準画像と現画像の比較するデータ量をかなり少なくす
ることができ、処理に必要な演算量を低減することが可
能となる。また、その結果として、差分検出の検出速度
を速くすることができる。
【0030】さらに、基準画像の演算後のデータを記憶
するように構成した場合にはさらに演算量が減少し、検
出速度をさらに上げることが可能となるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像伝送装置の第1の実施の形態を示
す構成図である。
【図2】サンプリング部における画像サンプルの例を示
す説明図である。
【図3】基準画像サンプリングデータの例を示す説明図
である。
【図4】現画像サンプリングデータの例を示す説明図で
ある。
【図5】2値化部で2値化した2値化データと射影演算
部で演算した射影値の例を示す説明図である。
【図6】本発明の画像伝送装置の第2の実施の形態を示
す構成図である。
【図7】本発明の画像伝送装置の第3の実施の形態を示
す構成図である。
【図8】基準画像サンプリングデータの射影値の例を示
す説明図である。
【図9】現画像サンプリングデータの射影値の例を示す
説明図である。
【図10】射影値の差分値の例を示す説明図である。
【図11】本発明の画像伝送装置の第4の実施の形態を
示す構成図である。
【符号の説明】
1 監視カメラ(撮像手段) 2 A/D変換器 3 現画像フレームメモリ(記憶手段) 4 基準画像更新器 5 基準画像フレームメモリ(記憶手段) 6 画像信号変換器 7 サンプリング部(サンプリング手段) 8 2値化部(2値化手段) 9 射影演算部(射影手段) 10 差分判定部(判定手段) 11 JPEG圧縮部(圧縮手段) 12 データ送信部(送信手段) 13 基準画像サンプリングデータ記憶部(基準画像サ
ンプリングデータ記憶手段) 14 射影値判定部(射影値判定手段) 15 基準画像射影値記憶部(基準画像射影値記憶手
段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準画像と現画像との差を求めて変化のあ
    った領域の画像のみを伝送する画像伝送装置であって、 前記基準画像と前記現画像とを記憶する記憶手段と、 前記基準画像と前記現画像とをそれぞれ複数のブロック
    に分割してその各ブロック中の代表画素を選択するサン
    プリング手段と、 このサンプリング手段により選択された前記現画像の代
    表画素と前記基準画像の代表画素との差と第1の基準値
    とを比較して2値化する2値化手段と、 この2値化手段により2値化されたデータを軸方向へ射
    影した1次元のデータを算出して射影値とする射影手段
    と、 この射影手段にて算出された射影値により差分領域を決
    定する判定手段と、 前記判定手段によって決定された前記差分領域内の前記
    現画像を圧縮符号化すると共に、この圧縮された現画像
    データに前記差分領域の位置を示す位置情報を付加して
    出力する圧縮手段と、 この圧縮手段から供給されるデータを送信する送信手段
    とを有し、 前記判定手段は、前記射影手段により算出された一方の
    軸方向の射影値から第2の基準値以上の値を有する射影
    値が第1の所定数以上連続している第1の範囲を求め、
    この第1の範囲を前記射影手段に供給してこの第1の範
    囲内での他方の軸方向の射影値を算出し、この他方の軸
    方向の射影値から第3の基準値以上の値を有する射影値
    が第2の所定数以上連続している第2の範囲を求めるこ
    とにより、前記差分領域を決定することを特徴とする画
    像伝送装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の画像伝送装置において、
    前記サンプリング手段によりサンプリングされた基準画
    像のサンプリングデータを記憶する基準画像サンプリン
    グデータ記憶手段を設け、前記サンプリング手段での基
    準画像のサンプリングは基準画像更新時にのみ行うよう
    にしたことを特徴とする画像伝送装置。
  3. 【請求項3】基準画像と現画像との差を求めて変化のあ
    った領域の画像のみを伝送する画像伝送装置であって、 前記基準画像と前記現画像とを記憶する記憶手段と、 前記基準画像と前記現画像とをそれぞれ複数のブロック
    に分割してその各ブロック中の代表画素を選択するサン
    プリング手段と、 このサンプリング手段により選択された前記現画像の代
    表画素と前記基準画像の代表画素のそれぞれの縦軸方向
    の和及び横軸方向の和を算出して射影値とする射影手段
    と、 この射影手段によって求められた基準画像の射影値と現
    画像の射影値との差分値を算出し、縦軸方向及び横軸方
    向それぞれにおいて所定基準値以上となる差分値が所定
    数以上連続している範囲を求めることにより、差分領域
    を決定する射影値判定手段と、 この射影値判定手段によって決定された前記差分領域内
    の前記現画像を圧縮符号化すると共に、この圧縮された
    現画像データに前記差分領域の位置を示す位置情報を付
    加して出力する圧縮手段と、 この圧縮手段から供給されるデータを送信する送信手段
    とを含むことを特徴とする画像伝送装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の画像伝送装置において、
    前記射影手段により算出された基準画像の射影値を記憶
    する基準画像射影値記憶手段を設け、前記サンプリング
    手段での前記基準画像のサンプリング及び前記射影手段
    での前記基準画像の射影値算出は前記基準画像更新時に
    のみ行うようにしたことを特徴とする画像伝送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100452097B1 (ko) * 2002-05-02 2004-10-12 주식회사 윈포넷 영상데이터의 변화값 추출을 이용한 영상데이터 저장방법
WO2019234983A1 (ja) * 2018-06-04 2019-12-12 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 撮像装置および撮像制御方法

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