JP3115866B2 - 画像符号化装置及び画像復号装置 - Google Patents
画像符号化装置及び画像復号装置Info
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Description
び画像復号装置に関し、特に、ディジタルの画像データ
を高能率で符号化/復号する画像符号化装置及び画像復
号装置に関するものである。
て、特定の領域の画質を他の領域より良好にする方式が
提案されている。
記載されている方式では、TV会議で複数の人物のう
ち、話者の領域で最小の量子化幅を用い、それ以外の領
域ではビットレートにあわせて量子化幅を制御してい
る。
改善技術」(シャープ技報、第6号、1994年12
月、25頁〜30頁)に記載されている方式では、画像
中の顔部分を検出し、マクロブロック単位に指定される
量子化幅を検出された領域で小さくすることにより、顔
部分の領域の画質を他の領域の画質より良好にしてい
る。
記載されている方式では、指定された領域の符号化にお
いて、DCT(離散コサイン変換)係数を全て用いて符
号化し、それ以外の領域においては、DCT係数を一部
だけ用いて符号化することにより、画像中の重要な領域
の画質を良くしている。
標準符号化方式を変更せずに、選択された領域の画質を
他の領域の画質より良好にすることが可能である。
おいて、背景部分の画像をメモリに記憶させておき、予
測符号化に応用することも検討されている。
記載されている方式では、背景画像のうち人物の後ろに
隠れている部分が人物の動きに伴って現れてくる度に、
逐次背景画像用メモリに追加していく。これにより、よ
り完全な背景画像が得られる。
符号化方式を変更せずに、選択された領域の画質を他の
領域より良好にするために、量子化幅を制御したり、D
CT係数を制限したりする方式では、その他の符号化パ
ラメータの違いによって、画質を制御することができな
いという問題がある。
度)やフレームの駒落し数(時間解像度)等が、選択さ
れた領域とその他の領域とで同一であるため、上述の画
像符号化方式では、量子化幅やDCT係数の数以外の符
号化パラメータを調整して選択された領域の画質を他の
領域より良好にすることができない。
ておく方式では、背景画像が静止しているものと仮定し
ている。しかしながら、実際には、例えば話者の後ろで
別の人物が動いたり、自動車内でTV電話を使用する
際、背景に窓の外の景色が入るとき等、背景に動きを伴
う動画像を符号化する場合もある。この場合には、背景
画像を完全に静止させておくのではなく、ある程度動き
を持たせる必要がある。
されたもので、データ量を増やさずに、動画像内の選択
された領域を他より良好な画質で符号化/復号すること
ができる画像符号化装置及び画像復号装置を提供するこ
とを目的とする。
明は、入力された画像データから画面内の任意の領域を
選択する領域選択手段と、前記選択された領域の位置及
び形状データを符号化する領域位置・形状符号化手段
と、前記選択された領域の空間解像度が、他の領域の空
間解像度に比べて高くなるように、前記画像データの画
素間引き率を調整する調整手段と、画像データを、前記
選択された領域と他の領域とで独立して設定された等し
い大きさのブロック毎に符号化する画像符号化手段と、
前記画素間引き率を示すパラメータを符号化するパラメ
ータ符号化手段と、前記位置及び形状データの符号化デ
ータと、前記画像データの符号化データと、前記パラメ
ータの符号化データとを統合する符号化データ統合手段
とを備えたものである。
1に記載の画像符号化装置において、前記領域位置・形
状符号化手段は、前記領域の位置及び形状を前記ブロッ
クを単位とするデータで求めて符号化するものである。
1に記載の画像符号化装置において、前記領域位置・形
状符号化手段は、前記領域の位置を画素を単位とするデ
ータで求め、前記領域の形状を前記ブロックを単位とす
るデータで求め、各データを符号化するものである。
1に記載の画像符号化装置において、前記領域位置・形
状符号化手段は、前記領域の位置及び形状を画素を単位
とするデータで求めて符号化するものである。
意に選択された領域の位置及び形状データの符号化デー
タと、前記選択された領域の空間解像度が、他の領域の
空間解像度に比べて高くなるように調整された画素間引
き率を示すパラメータの符号化データと、前記選択され
た領域と他の領域とで独立して設定されたブロック毎に
符号化された等しい大きさの画像データの符号化データ
とを含む符号化データから、画像を復号する画像復号装
置であって、前記符号化データを、前記位置及び形状デ
ータの符号化データと、前記パラメータの符号化データ
と、前記画像データの符号化データとに分離する符号化
データ分離手段と、前記位置及び形状データの符号化デ
ータを復号する領域位置・形状復号手段と、前記パラメ
ータの符号化データを復号するパラメータ復号手段と、
前記復号された位置及び形状データとパラメータとに従
って、前記画像データの符号化データを復号する画像復
号手段とを備えたものである。
5に記載の画像復号装置において、前記領域位置・形状
復号手段は、前記ブロックを単位とした前記領域の位置
及び形状の符号化データを復号するものである。
5に記載の画像復号装置において、前記領域位置・形状
復号手段は、画素を単位とした前記領域の位置の符号化
データと、前記ブロックを単位とした前記領域の形状の
符号化データとを復号するものである。
5に記載の画像復号装置において、前記領域位置・形状
復号手段は、画素を単位とした前記領域の位置及び形状
の符号化データを復号するものである。
択された領域の空間解像度が、その他の領域の空間解像
度より高くなるように、符号化/復号を行うことができ
る。また、任意の領域の位置及び形状のデータを、簡単
に或いは精度良く符号化/復号することができる。
て、図面を参照しながら詳細に説明する。まず、本発明
の符号化装置の第1の実施形態について説明する。
である。本実施形態の符号化装置は、画像内の特定の領
域を選択する領域選択部101と、選択された領域の位
置及び形状を符号化する領域位置・形状符号化部102
と、動画像符号化において画質やデータ量の制御のため
に用いられる種々のパラメータを調節して、領域選択部
101で選択された領域の画質が他の領域の画質よりも
良好に符号化されるよう制御する符号化パラメータ調節
部104とを備えている。
パラメータ符号化部105と、入力された動画像データ
を上記種々のパラメータを用いて符号化する動画像符号
化部106と、領域位置・形状符号化部102、パラメ
ータ符号化部105及び動画像符号化部106で符号化
されたデータを組み合わせて伝送あるいは蓄積する符号
化データ統合部103とを備えている。
は、例えばテレビ電話等の画像で顔領域を選択する場
合、文献「リアルタイム顔画像追尾方式」(画像電子学
会研究会予稿、93−04−04、13頁〜16頁、1
994年)に記載されているような方式を用いることが
できる。
同様に、動き補償予測、直交変換、量子化、可変長符号
化等が組み合わせられ、高能率符号化が実現される。
101により入力された原画像から特定の領域が選択さ
れ、領域位置・形状符号化部102により選択された領
域の位置及び形状が符号化される。
り動画像を符号化する際に用いられる種々のパラメータ
が、選択された領域の画質が他の領域の画質よりも良好
となるように調節され、パラメータ符号化部105によ
り種々のパラメータが符号化される。
された動画像を種々のパラメータを用いて符号化され、
符号化データ統合部103により領域位置・形状符号化
部102、パラメータ符号化部105及び動画像符号化
部106で符号化されたデータが組み合わされて伝送あ
るいは蓄積される。
域の画質が他の領域よりも良好になるよう符号化がなさ
れる。
装置の第1の実施形態について説明する。
ブロック図である。本実施形態の復号装置は、入力され
た符号化データを分離して出力する符号化データ分離部
201と、分離された符号化データから選択された領域
の位置及び形状を復号する領域位置・形状復号部202
と、分離された符号化データから符号化パラメータを復
号するパラメータ復号部203と、分離された符号化デ
ータから符号化パラメータを用いて動画像を復号する動
画像復号部204とを備えている。
分離手段201により符号化データが分離され、領域位
置・形状復号部202により符号化パラメータが選択さ
れた領域のものか他の領域のものか区別されて領域の位
置及び形状が復号され、パラメータ復号部203により
符号化されたパラメータが復号され、動画像復号部20
4により符号化パラメータを用いて動画像が復号され
る。
域の画質が他の領域よりも良好になるよう復号がなされ
る。
扱われる領域の位置と形状の表し方について、図面を参
照しながら説明する。
域の第1の例を示す説明図である。画像全体が符号化の
ためにブロックに分割にされている。各ブロックの大き
さは、例えば縦8画素×横8画素である。このとき、選
択された領域は、斜線部のような矩形で表される。
のブロックの座標(4,1)と、領域の水平及び垂直の
ブロック数(3,4)で表され、これらの情報が符号化
される。領域の位置と形状情報の符号化には固定長符号
化または可変長符号化が用いられる。
域の第2の例を示す説明図である。画像全体が符号化の
ためにブロックに分割されており、選択された領域は、
斜線部のようなブロックの集合で表される。
ブロックの座標(4,1)及び領域の周囲のブロックの
8方向量子化符号の列3,4,5,6,0,0で表され
る。8方向量子化符号は、図5に示すように、次の点へ
の方向を数値で示したもので、デジタル図形を表現する
際に一般的に使用されるものである。
域の第3の例を示す説明図である。選択された領域は、
斜線部のような矩形で表され、領域の位置及び形状は、
例えば領域の左上の画素の座標(102,49)と、領
域の水平及び垂直方向のブロック数(3,4)で表さ
れ、これらの情報が符号化される。第1の例との違い
は、領域の位置が画素単位で選択されることである。
域の第4の例を示す説明図である。選択された領域は、
斜線部のようなブロックの集合で表される。領域の位置
及び形状は、例えば始点となるブロックの左上の画素の
座標(102,49)と、領域の周囲のブロックの8方
向量子化符号の列3,4,5,6,0,0で表される。
第2の例との違いは、領域の位置が画素単位で選択され
ることである。
域の第5の例を示す説明図である。選択された領域は、
斜線部のような矩形で表され、領域の位置及び形状は、
例えば領域の左上の画素の座標(102,49)と、領
域の水平及び垂直方向の画素数(31,50)で表さ
れ、これらの情報が符号化される。第1の例との違い
は、領域の位置と大きさがそれぞれ画素単位で選択され
ることである。ただし、領域の位置をブロック単位で表
し、領域の大きさを画素単位で表すこともできる。図9
は本発明の装置で扱う画像における領域の第6の例を示
す説明図である。選択された領域は、斜線部のような任
意形状で表される。領域の位置及び形状は、例えば始点
のブロックの左上の画素の座標(102,49)と、領
域周囲の画素の8方向量子化符号の列で表される。第2
の例との違いは、領域の形状が自由であり、領域の位置
と形状が画素単位で選択されることである。
態における動画像符号化部106において、符号化処理
の単位となるブロックの設定方法について述べる。
ック設定の第1の例を示す説明図である。図中に斜線で
示す選択された領域11は、それぞれが等しい大きさの
ブロックに分割される。選択されなかった領域について
は、画像中央部では等しい大きさのブロックに分割され
るが、画像端では網掛け部分12で示したように不規則
な大きさのブロックに分割されることがある。
ブロックと同様に、動き補償予測、直交変換、量子化、
可変長符号化などを用いて符号化される。あるいは、画
像中央部ではないので、多少の歪みが許容されるという
場合は、動き補償予測だけを用いて符号化してもよい。
すなわち、動ベクトルのみが符号化され、予測誤差につ
いては符号化しなくてもよい。
ック設定の第2の例を示す説明図である。画像全体はそ
れぞれが等しい大きさの矩形ブロックに分割されている
が、選択された領域の境界を含むブロックは斜線部21
及び網掛け部22で示した部分に分割される。斜線部2
1は選択された領域の境界に位置する任意形状ブロッ
ク、網掛け部22は選択されなかった領域の境界に位置
する任意形状ブロックである。符号化の際はこれらは別
々に符号化される。
ロックと同様に、動き補償予測、直交変換、量子化、可
変長符号化などを用いて符号化される。直交変換として
は、例えば文献「任意形状DCTにおける基底選定法に
関する一検討」(1993年電子情報通信学会春季大会
D−251)に記されているような任意形状DCTや、
文献「カラー画像の可変ブロック形状KL変換符号化の
画質改善」(1992年電子情報通信学会春季大会D−
134)に記されているような任意形状KLT等を用い
ることもできる。
る場合は、動き補償予測だけを用いて符号化してもよ
い。すなわち動ベクトルのみが符号化され、予測誤差に
ついては符号化しなくてもよい。
ック設定の第3の例を示す説明図である。第2の例との
違いは、選択された領域のブロック位置が、選択されな
かった領域のブロック位置と独立に定められている点に
ある。このため、一般的な場合には選択された領域内で
等しい大きさの矩形ブロックをより多く設定することが
できる。
領域の境界に位置する任意形状ブロック、網掛け部32
は選択されなかった領域の境界に位置する任意形状ブロ
ックである。符号化の際は、これらは別々に符号化され
る。任意形状ブロックの扱いについては、第2の例と同
様である。
たものの他にも様々な方法がある。例えば図13に示す
ように、画像周辺部のブロックを、他の部分と独立して
設定することもできる。この例は第1の例に似ている
が、画像上下端のブロックの設定方法が異なり、網掛け
部42で表された部分のブロック数が減っている。
態における符号化パラメータ調節部104での量子化幅
制御について述べる。
(テレビジョン学会技術報告Vol.16.No61.
43頁〜48頁)に述べられている手法は、ブロック毎
の量子化幅を調節することによって、与えられた区間内
(通常十数フレーム)の平均ビット数を一定に制御す
る。
善技術」(シャープ技法、第6号・1994年12月、
25頁〜30頁)に記載されている方式ではデータ量制
御のために一旦求められた量子化幅を、選択された領域
内のブロックに対しては小さく、それ以外のブロックに
対しては大きく設定している。これによって、選択され
た領域の画質を良くすることができる。
択された領域内で、量子化幅が他の領域に比べて小さく
なるよう調節する。従来の方法との違いは、本発明の符
号化装置では領域の座標を符号化するため、例えば各領
域で量子化幅のオフセットをあらかじめ定めておけば、
量子化幅の情報量を従来の方法より少なくすることがで
き、高能率符号化に都合が良いということである。
毎の量子幅の例を示す説明図である。高能率符号化のた
めには、これらの値を予測符号化することが望ましい。
即ち、量子化幅をラスタスキャン順に符号化する時、現
在のブロックの量子化幅と左隣のブロックの量子化幅と
の差を符号化する。
て、量子化幅を選択された領域内のブロックに対しては
3だけ小さく(すなわちオフセットを−3として)、そ
れ以外のブロックに対しては3だけ大きく(すなわちオ
フセットを+3として)設定したものを示した説明図で
ある。
をそのまま符号化するため、選択された領域とそれ以外
の領域との境界部分で、量子化幅の大きさの差が大きく
なり、差を符号化対象とする予測符号化で効率を向上す
ることができない。
においては、領域の座標を符号化しているので、量子化
幅の情報としては、図14(a)に示すもの、すなわち
隣接ブロックの量子化幅の差の小さいものを符号化する
ことができるので、高能率となる。
際に用いる量子化幅を求める方法を、符号化側、復号側
で決めておき、符号化側、復号側で実際に用いる量子化
幅として、図14(b)に示すもののように変更してか
ら用いることになる。
幅にオフセットを持たせる方法を説明したが、各領域で
量子化幅に所定の係数を乗じるようにしてもよい。さら
に、上記オフセットや係数をあらかじめ定めておいても
良いし、適応的に制御してその値を符号化データに組み
込んでも良い。
態における符号化パラメータ調節部104での駒落し制
御について述べる。
像の国際標準符号化方式H.261では、駒落しフレー
ム、即ち符号化しないフレームがある。符号化したフレ
ームの時間的な位置を示すために、フレーム番号が符号
化されて符号化データに組み込まれる。本発明の符号化
装置においては、このような駒落しの他に、選択された
領域以外の領域のみを駒落しする場合を設ける。
駒落しする、すなわち符号化しない場合を表すために、
フレーム毎に1ビットの情報を用い、符号化データに組
み込む。例えば、図15に示すように、符号化データ中
に1ビットのデータを組み込み、このデータが1の時は
選択された領域だけを符号化し、0の時は画面全体を符
号化する。
ータ中に1ビットのデータを組み込み、このデータが1
の時は選択された領域だけを符号化し、0の時は選択さ
れた領域以外の領域だけを符号化する。図16及び図1
7では、斜線部が符号化する部分を表している。
ては、上記1ビットのデータと、領域の座標を表すデー
タによって、符号化データ中に画像内のどの部分のデー
タがあるかがわかる。
する方法としては、あらかじめ周期を決めておく方法、
符号データのデータレートを監視し、所定のレート以上
の際に値1を頻繁に発生し、所定のレートより小さい時
に値0を頻繁に発生するように制御する方法などが用い
られる。前者の方法では、符号化データに、上記の1ビ
ットデータを付加する必要はない。
像度をそれ以外の領域より高くすることで、選択された
領域の画質を良くすることができる。また、選択された
領域以外の領域においても、時間解像度を持たせること
によって、例えばテレビ電話の背景が変化した場合にも
対応することができる。
態における符号化パラメータ調節部104での空間解像
度制御について述べる。
の画素を間引きをせずに符号化し、それ以外の領域につ
いては間引きによって画素数を少なくし、空間解像度を
低くした後に符号化する。間引きの比率はあらかじめ定
められてもよいし、適応的に間引き率を制御し、間引き
情報を符号化してもよい。
領域のデータである場合は、そのまま表示し、それ以外
の領域のデータである場合には、画素補間によって元の
解像度に変換した後に表示する。このように、空間解像
度を制御することで、選択された領域の画質を良くする
ことができる。
駒落し数、空間解像度を調節する方法について述べた
が、これらのパラメータを組み合わせて用いることもで
きる。以下、これらのパラメータを組み合わせて用いる
符号化装置及び復号装置について説明する。
形態を示すブロック図である。本実施形態の符号化装置
は、画像内のどの部分を駒落しするかを決定する駒落し
決定部111と、符号化されるフレームのフレーム番号
を符号化するフレーム番号符号化部112と、画像内の
特定の領域を選択する領域選択部114と、選択された
領域の位置及び形状を符号化する領域位置・形状符号化
部115とを備えている。
一定に制御しつつ、選択された領域内で量子化幅が他の
領域に比べて小さくなるよう調節する量子化幅制御部1
16と、求められた量子化幅を符号化する量子化幅符号
化部117と、領域毎に画素の間引き率を制御する間引
き部118と、入力された動画像データを符号化する動
画像符号化部119と、符号化されたデータを統合して
組み込む符号化データ統合部113とを備えている。
示すように、フレーム0は駒落しせず全画面を符号化
し、フレーム1,2,3は駒落しを行い、フレーム4は
選択された領域だけを符号化し、それ以外の領域は駒落
しを行う、というように、駒落し方法を決定する。
述べたように、データ量制御のために求めた量子化幅か
ら実際に用いる量子化幅を求める方法は、あらかじめ定
めておいても良いし、適応的に変化させその情報を符号
化しても良い。いずれにしろ、選択された領域の境界で
量子化幅が大きく変化することによる符号量の増加を避
けることができる。
は高い空間解像度が保たれ、それ以外の領域では空間解
像度が低くなる。尚、間引き率は、原画を間引かずその
まま遅延されるモードも含んでいる。選択された領域に
ついては、高い空間解像度のデータが符号化される。そ
れ以外の領域については、間引かれて空間解像度が低く
なったデータが符号化される。
予測を用いた符号化では、符号化装置に「ローカルデコ
ーダ」と呼ばれる復号部やフレームメモリが備えられ、
復号装置で得られるのと同じ復号画像が求められ、フレ
ームメモリに蓄積される。以上のようにして、画像内の
選択された領域の符号化が行われる。
ば、画像内の選択された領域について、量子化幅やDC
T係数の数のみならず、駒落し数、空間解像度などの違
いによって、選択された領域の画質を他に比べて良好に
符号化することができる。
態を示すブロック図である。本実施形態の復号装置は、
入力された符号化データを分離する符号化データ分離部
211と、符号化されたフレームのフレーム番号を復号
するフレーム番号復号部212と、量子化幅を復号する
量子化幅復号部213とを備えている。
状を復号する領域位置・形状復号部214と、動画像デ
ータを復号する動画像復号部215と、空間解像度の異
なっている領域のデータを補間する補間部216と、復
号された画像を記憶するフレームメモリ217とを備え
ている。
符号化データを分離してフレーム番号復号部212、量
子化幅復号部213、領域位置・形状復号部214及び
動画像復号部215にそれぞれ必要な符号化データを供
給する。
のために求めた量子化幅が復号化されている場合には、
所定の方法で選択された領域の量子化幅を小さく、それ
以外の領域で量子化幅を大きく変更して、画像データの
復号に用いる。
いる領域のデータを補間して、画素数が全ての領域で同
じになるようにする。復号された画像データは、ディス
プレイなどに表示されると共に、フレームメモリ217
に記憶され、動き補償予測の参照画像として用いられ
る。以上のようにして、画像内の選択された領域の符号
化データが復号される。
ば、符号化の際に選択された領域の位置及び形状を復号
し、量子化幅やDCT係数の数のみならず、駒落し数、
空間解像度などの違いによって、選択された領域の画質
を他の領域の画質に比べて良好に復号することができ
る。
置は、上述のような構成としているので、データ量を増
やさずに、選択された領域の空間解像度が、その他の領
域の空間解像度より高くなるように、符号化/復号を行
うことができる。また、任意の領域の位置及び形状のデ
ータを、簡単に或いは精度良く符号化/復号することが
できる。
ロック図である。
ック図である。
第1の例を示す説明図である。
第2の例を示す説明図である。
第3の例を示す説明図である。
第4の例を示す説明図である。
第5の例を示す説明図である。
第6の例を示す説明図である。
ック設定の第1の例を示す説明図である。
ック設定の第2の例を示す説明図である。
ック設定の第3の例を示す説明図である。
ック設定の第4の例を示す説明図である。
る。
す説明図である。
す説明図である。
ブロック図である。
ロック図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 入力された画像データから画面内の任意
の領域を選択する領域選択手段と、 前記選択された領域の位置及び形状データを符号化する
領域位置・形状符号化手段と、 前記選択された領域の空間解像度が、他の領域の空間解
像度に比べて高くなるように、前記画像データの画素間
引き率を調整する調整手段と、 画像データを、前記選択された領域と他の領域とで独立
して設定された等しい大きさのブロック毎に符号化する
画像符号化手段と、 前記画素間引き率を示すパラメータを符号化するパラメ
ータ符号化手段と、 前記位置及び形状データの符号化データと、前記画像デ
ータの符号化データと、前記パラメータの符号化データ
とを統合する符号化データ統合手段とを備えたことを特
徴とする画像符号化装置。 - 【請求項2】 前記領域位置・形状符号化手段は、前記
領域の位置及び形状を前記ブロックを単位とするデータ
で求めて符号化することを特徴とする前記請求項1に記
載の画像符号化装置。 - 【請求項3】 前記領域位置・形状符号化手段は、前記
領域の位置を画素を単位とするデータで求め、前記領域
の形状を前記ブロックを単位とするデータで求め、各デ
ータを符号化することを特徴とする前記請求項1に記載
の画像符号化装置。 - 【請求項4】 前記領域位置・形状符号化手段は、前記
領域の位置及び形状を画素を単位とするデータで求めて
符号化することを特徴とする前記請求項1に記載の画像
符号化装置。 - 【請求項5】 画面内の任意に選択された領域の位置及
び形状データの符号化データと、前記選択された領域の
空間解像度が、他の領域の空間解像度に比べて高くなる
ように調整された画素間引き率を示すパラメータの符号
化データと、前記選択された領域と他の領域とで独立し
て設定された等しい大きさのブロック毎に符号化された
画像データの符号化データとを含む符号化データから、
画像を復号する画像復号装置であって、 前記符号化データを、前記位置及び形状データの符号化
データと、前記パラメータの符号化データと、前記画像
データの符号化データとに分離する符号化データ分離手
段と、 前記位置及び形状データの符号化データを復号する領域
位置・形状復号手段と、 前記パラメータの符号化データを復号するパラメータ復
号手段と、 前記復号された位置及び形状データとパラメータとに従
って、前記画像データの符号化データを復号する画像復
号手段とを備えたことを特徴とする画像復号装置。 - 【請求項6】 前記領域位置・形状復号手段は、前記ブ
ロックを単位とした前記領域の位置及び形状の符号化デ
ータを復号することを特徴とする前記請求項5に記載の
画像復号装置。 - 【請求項7】 前記領域位置・形状復号手段は、画素を
単位とした前記領域の位置の符号化データと、前記ブロ
ックを単位とした前記領域の形状の符号化データとを復
号することを特徴とする前記請求項5に記載の画像復号
装置。 - 【請求項8】 前記領域位置・形状復号手段は、画素を
単位とした前記領域の位置及び形状の符号化データを復
号することを特徴とする前記請求項5に記載の画像復号
装置。
Priority Applications (1)
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JP36008698A JP3115866B2 (ja) | 1998-12-18 | 1998-12-18 | 画像符号化装置及び画像復号装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP36008698A JP3115866B2 (ja) | 1998-12-18 | 1998-12-18 | 画像符号化装置及び画像復号装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP5108995A Division JP3086396B2 (ja) | 1995-03-10 | 1995-03-10 | 画像符号化装置及び画像復号装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP3115866B2 true JP3115866B2 (ja) | 2000-12-11 |
Family
ID=18467841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP36008698A Expired - Lifetime JP3115866B2 (ja) | 1998-12-18 | 1998-12-18 | 画像符号化装置及び画像復号装置 |
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Families Citing this family (4)
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CN101820537B (zh) * | 2004-04-23 | 2013-04-03 | 住友电气工业株式会社 | 活动图像数据的编码方法、终端装置以及双向对话型系统 |
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JP2011234033A (ja) * | 2010-04-26 | 2011-11-17 | Panasonic Corp | 監視カメラおよび監視システム |
-
1998
- 1998-12-18 JP JP36008698A patent/JP3115866B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
R.A.F.Belfor,M.P.A.Hesp,R.L.Lagendijk and J.Biemond,"Spatially Adaptive Subsampling of Image Sequences",IEEE Transactions on Image Processing,Sep.1994,Vol.3,No.5,pp.492−500 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH11266454A (ja) | 1999-09-28 |
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