JP2001103365A - ビデオカメラのアイリス制御装置 - Google Patents

ビデオカメラのアイリス制御装置

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JP2001103365A
JP2001103365A JP28052299A JP28052299A JP2001103365A JP 2001103365 A JP2001103365 A JP 2001103365A JP 28052299 A JP28052299 A JP 28052299A JP 28052299 A JP28052299 A JP 28052299A JP 2001103365 A JP2001103365 A JP 2001103365A
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iris
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agc
lens
brightness
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Tetsuo Sakurai
哲夫 桜井
Tomohiro Uchiumi
智啓 内海
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オートアイリスレンズを用いたビデオにおい
て、アイリス調整器を調整することによってレンズが開
放する前にAGCが動作するのを防ぐと同時に、AGC
とアイリス制御の互いの制御の目標値が大きく異なるこ
とによる制御の切換わりにおける不自然な明るさ変化を
小さくできるアイリス制御装置を提供する。 【解決手段】アイリス3とAGC回路6による2つの独
立した自動制御系を備えたビデオカメラにおいて、制御
回路9Aでは信号処理回路7で検出した明るさ信号とA
GC目標値との誤差に基づいてAGC回路6の利得を制
御するが、そのAGC目標値をアイリス制御におけるア
イリス目標値よりも常に低めに設定し、かつ、これらの
目標値の大小関係を維持しつつ、アイリス目標値を変化
させたときこのアイリス目標値の変化に連動(追随)さ
せて前記AGC目標値を可変するようにしたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はビデオカメラのアイ
リス制御装置に係り、特に自動露光調整機能付きレンズ
(以下、オートアイリスレンズという)による明るさ制
御(アイリス制御又は露光制御と言われる)とAGC
(自動利得制御)による明るさ制御(感度制御とも言わ
れる)の両方の機能を有するビデオカメラのアイリス制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ビデオカメラには被写体の明るさ
によらず最適な明るさで撮像できるように、レンズのア
イリス制御機能とAGCによる感度調整機能の2種類の
独立した制御ループにより明るさを最適に保つ制御を行
うものがある。ところが、AGCはS/Nを悪化させる
のでAGCで感度アップするより先にまずアイリス制御
で可能な限り明るくしておくことが必要である。
【0003】そこで、アイリスとAGCの2つの明るさ
制御機能を備えたビデオカメラでは、通常、被写体が暗
い場合はまずレンズアイリスを調整(制御)してレンズ
を開放し、レンズが開放しても十分な明るさが得られな
い場合にAGCを動作させて感度アップすることにより
最終的なピデオ信号が所定の明るさになるように制御す
る。
【0004】すなわち、AGCによる感度アップはビデ
オカメラのS/Nを劣化させることが知られており、こ
のため、まずはレンズのアイリス(絞り)を優先さて動
作させ、それでも十分な光量が得られない場合にAGC
を動作させて電気的に感度アップする。このようにアイ
リスを常にAGCに優先させて動作させるようにすれ
ば、十分な光量がある場合にAGCの方が先に動作して
ビデオカメラの出力のS/Nが劣化することを防止でき
る。
【0005】(なお、AGC回路は、それ自体が動作時
にノイズを発生することが知られており、かつAGC回
路に入力する信号のノイズ成分も増幅するためにS/N
が劣化する。)上記のアイリス優先動作を実現するため
には、レンズの絞り値が検出できる場合には、その絞り
が開放であることを判定してからAGC動作に移行させ
ることができる。
【0006】しかし、昨今、監視カメラ等で主流になり
つつあるガルバノメータのダイレクトドライプ方式のD
Cサーボオートアイリスレンズ(以下、DCレンズと記
す)は、レンズが開放したかどうかの変化点が判定でき
ない。これは、露光調整器であるアイリスが直流電圧
(以下、DC電圧)のコイル駆動によって行われるため
に、DCレンズについての取扱い仕様に示された(記載
された)或るDC電圧以上の電圧では確実にレンズを開
放させることができるが、レンズが開放となる実際の開
始点のDC電圧はレンズアイリスによってばらつきがあ
るために実際のレンズ開放の開始点を特定しにくいため
である。そのため、レンズのアイリス制御の目標値(以
下、アイリス目標値という)をAGCの明るさ制御の目
標値(以下、AGC目標値という)よりも高め(明る
め)に設定することにより、被写体が暗い場合にはレン
ズアイリスがAGCより先に動作するようにしている。
【0007】図4に従来のビデオカメラのアイリス制御
装置のブロック図を示している。オートアイリスレンズ
1を介して撮像した映像信号は撮像素子4により電気信
号に変換されてサンプル・ホールド回路(以下、S/H
回路という)5を経てAGC回路6に入力される。一方
S/H回路5の出力はアンプ10に入力され所定の増幅
率で増幅されて逆光補正回路11を経て積分器12で積
分される。
【0008】前記逆光補正回路11は制御回路9で逆光
状態を検出したときに被写体像が暗くなり過ぎないよう
にレンズアイリスを開ける方向に制御するものである。
【0009】一方で逆光補正回路11の出力は、スイッ
チ15のビデオサーボオートアイリスレンズ(以下、E
Eレンズと記す。EEレンズについては後述する)側の
端子aに入る。スイッチ15は、オートアイリスレンズ
1の種類(具体的にはオートアイリスレンズ1がDCレ
ンズかEEレンズか)に応じて回路を切り換えるための
スイッチであり、図示しない制御手段からのレンズ切換
信号S5 に応じてEEレンズ側端子a又はDCレンズ側
端子bに切換え可能となっている。
【0010】アイリス調整器14は、安定化された直流
電圧源の出力電圧Vccを分圧する分圧回路で構成されア
イリス目標値に対応した調整値を与えるもので、摺動端
(分圧点)に得られる電圧を調整値として比較アンプ1
3の一方の入力端に供給するようになっている。比較ア
ンプ13のもう一方の入力端には、積分器12出力が入
力する。前記比較アンプ13は、2つの入力信号の誤差
を出力する誤差生成回路と、生成した誤差信号を所定の
ゲインで増幅するアンプとで構成されている。前記積分
器12の出力とアイリス調整器14から出力される調整
信号S4 は比較アンブ13で比較され、その誤差出力は
スイッチ15のDCレンズ側端子bに入力される。
【0011】前述したように、スイッチ15はレンズ切
換信号S5 によってビデオカメラの使用するレンズ種類
に合わせてオートアイリスレンズ1の露光調整器(アイ
リス)3に入力する信号(a,b)を切り換える。即ち、
オートアイリスレンズ1としてDCレンズを使用する場
合は端子bを、EEレンズを使用する場合は端子aの信
号をレンズ1に出力する。
【0012】ここで、DCレンズとEEレンズについて
補足する。一般に監視カメラ等で使用されるオートアイ
リスレンズにはDCレンズとEEレンズ(VIDEOレ
ンズとも呼ばれる)の2種類があり、EEレンズにはア
イリス制御回路(図4で言えば積分回路12、目標値の
設定回路14、比較回路13など)がレンズ1に内蔵
(実際にはレンズ1内の露光調整器3内に内蔵)されて
いるため、カメラからは映像信号を出力して(一般的に
はAGC6の前のS/H回路5の画像信号を使用する。
なぜならば、AGC回路6の後の出力を使用するとアイ
リス制御とAGC制御がお互いに干渉するためである)
その信号をレンズ1に入力するだけでオートアイリス制
御が実現する。しかし、最近はレンズを安価にするため
にアイリス制御回路をレンズに内蔵していないDCレン
ズが主流になりつつある。DCレンズでは、アイリス制
御回路はカメラ側に乗ることとなり、DC電圧(映像信
号を積分した明るさに比例した信号)を加えることでレ
ンズの明るさ(絞り)を制御することができる。現在で
は、一般に、DCレンズに対応したカメラでは、従来主
流であったEEレンズも使用できるようにカメラ側で
(図4ではスイッチ15で)切り換えられるようにして
あることが多い。
【0013】前記比較アンブ13の動作により、DCレ
ンズを使用する場合はS/H回路5の出力が、アイリス
調整器14の調整値に基づく明るさの目標値(アイリス
目標値)となるように自動制御されることになる。
【0014】AGC回路6の出力は信号処理回路7に供
給され、ガンマ、ディテール処理等を行って映像信号を
得る。信号処理回路7の出力はエンコーダ8に入力され
最終のNTSCビデオ信号を得る。
【0015】制御回路9は、信号処理回路7から出力さ
れる明るさの検出信号S3 と制御回路9内のAGC目標
値との誤差に基づき、所定の明るさのAGC目標値とな
るようにAGC回路6の利得を決定し利得制御信号S1
によりAGC回路6の利得を制御する。一般に、明るさ
の検出信号S3 がある一定のレベル(制御回路内部のA
GC目標値)となるようにAGC回路6の利得を制御す
る。すなわち明るさの検出信号S3 がAGC目標値の明
るさより低く(暗く)なるとAGC回路6の利得が大き
くなるように制御する。
【0016】また、制御回路9は明るさ検出信号S3 に
基づき、被写体の一部に高輝度部分がある逆光状態を検
出して逆光補正回路11を制御する。すなわち、制御回
路9が逆光状態を検出したときは、逆光補正回路11を
制御して、一部の明るい被写体によりレンズアイリスが
絞り気味となり見たい部分が暗くなり過ぎないようにレ
ンズの絞り3を開ける方向に動作させる。
【0017】前述したように、AGCをレンズが開放に
なってから動作するようにするために、カメラ側のレン
ズのアイリス調整器14(EEレンズの場合はレンズ側
にある)の設定をAGC目標値より高く(明るく)設定
する必要がある。
【0018】図5は従来例のアイリス調整値に対するA
GCとDCレンズの目標値の関係を示している。通常は
出荷状態ではDCレンズのアイリス目標値がAGC目標
値に対して高め(明るめ)の設定(実用上問題ないレベ
ルで差をつける。例えば画像の明るさで10%(IR
E)程度高め)となるように調整してある。
【0019】ところで、図4で述べたように、アイリス
調整器14でアイリス調整可能にした場合は、ユーザが
オートアイリスレンズのアイリス目標値を変えることが
できるため、i)アイリス調整器14の設定を低め(暗
め)にするとアイリス目標値がAGC目標値を下回りレ
ンズが開放状態でなくてもAGCが常に動作してしま
い、(レンズのアイリスを開放するようにユーザが調整
すれば十分な光量が得られるにもかかわらず)AGCに
よりS/Nが劣化した状態になるという問題と、ii)ア
イリス調整器14の設定を出荷ボジションから変えるこ
とによりAGC目標値とレンズのアイリス目標値の差が
大きくなる場合が発生し、レンズとAGCの制御の切換
わりにおいて明るさが大きく変化してしまうという問題
(例えば、アイリス目標値を出荷状態から大きい方向に
変えた場合、被写体が明るい状態から急に暗い状態に変
わった状況では、最初はレンズが開放し被写体像を明る
くするように制御されるが、その後AGCがかかってア
イリス目標値に対してかなり低いレベルにあるAGC目
標値にまで明るさが変化する)と、の2つの問題があっ
た。
【0020】なお、ビデオカメラのユーザに対しては、
通常は取扱説明書などにおいて、アイリス調整器を操作
する場合は、レンズを開放した状態にしてからAGCが
動作しない範囲に設定するように注意を促している。つ
まり、アイリス調整器の調整値を目いっぱい明るめに設
定してからAGCが動作しない範囲で暗くする方向に下
げて設定する。(EEレンズの場合はレンズ側にアイリ
ス調整器があるが取り扱いは同様である。)アイリス制
御とAGCの2つの明るさ制御機能を備えたビデオカメ
ラの先行技術としては、特開平5−64065号公報、
特開平5−304633号公報に記載されたものがあ
る。
【0021】特開平5−64065号公報には、アイリ
ス制御とAGCとの2つの制御系の二重動作を有してお
り、2つの制御系が同時に動作することで制御系による
調整速度が速くなるに伴い明度変化のオーバーシュート
が増大するを軽減するべく、被写体の明るさが所定の明
るさ未満の場合にのみ2つの制御系を同時動作させ、被
写体の明るさが所定の明るさ以上になると、AGCの制
御を停止させアイリス制御のみを動作させるようにした
ビデオカメラ用露出制御装置が記載されている。
【0022】また、特開平5−304633号公報に
は、1つの操作スイッチのみの操作で、被写体の状況
(逆光状態か低照度かなど)を判断して、絞り制御とA
GC制御を適確に用いた制御を行い、被写体を明るく撮
像するように動作を行う撮像装置が記載されている。
【0023】これらの2つの先行技術には、ユーザがレ
ンズのアイリス目標値を調整することによって変えた場
合に生じる不具合やその解決手段については何ら記載さ
れていない。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、アイリス
調整器によるアイリス調整機能を設けた場合はユーザが
アイリス目標値を変えることができるため、アイリス調
整器の設定を暗めにするとレンズが開放状態でなくても
AGCが常に動作してしまい、AGCによりS/Nが劣
化するという問題と、アイリス調整器の設定を出荷ボジ
ションから変えることによりAGC目標値とレンズのア
イリス目標値の差が大きくなる場合が発生し、レンズと
AGCの制御の切換わりにおいて明るさが大きく変化し
てしまうという、2つの問題があった。
【0025】そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされ
たものであり、オートアイリスレンズを用いたビデオカ
メラにおいて、アイリス調整器の設定によりレンズが開
放する前にAGCが動作することを防ぐと同時に、AG
Cとアイリスとの互いの制御の目標値が大きく異なるこ
とによる制御の切換わりにおける不自然な明るさ変化を
小さくすることができるビデオカメラのアイリス制御装
置を提供することを目的とするものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
るビデオカメラのアイリス制御装置は、オートアイリス
レンズと、前記オートアイリスレンズを介して被写体を
撮像する撮像素子と、前記撮像素子から出力される信号
を積分する積分器と、前記撮像素子から出力される信号
を積分する積分器と、露光調整の明るさの第1の目標値
を調整するためのアイリス調整器と、前記積分器で積分
した信号と前記アイリス調整器から出力される調整信号
との誤差を検出する比較手段とを備え、前記比較手段で
検出した誤差信号に基づいて、前記アイリス調整器で決
定した前記第1の目標値の明るさとなるように前記オー
トアイリスレンズのアイリスを制御する第1の制御手段
と、前記撮像素子から得られる映像信号の振幅を制御す
るAGC回路と、前記AGC回路を経た信号より明るさ
を検出してその明るさ検出信号とAGCの明るさの第2
の目標値との誤差に基づいて前記AGC回路の利得を前
記明るさ検出信号が前記第2の目標値の明るさとなるよ
うに制御する第2の制御手段と、前記アイリス調整器か
らの調整出力に応じて、前記第2の制御手段におけるA
GCの前記第2の目標値を可変する手段と、を具備した
ものである。
【0027】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
ビデオカメラのアイリス制御装置において、前記AGC
の第2の目標値を可変する手段は、その第2の目標値が
前記第1の目標値よりも常に低めに設定されており(即
ち、オートアイリスレンズの明るさの第1の目標値 >
AGCの明るさの第2の目標値)、かつ、この第1,第
2の目標値の大小関係を維持しつつ、前記第1の目標値
を変化させたときこの第1の目標値の変化に連動させて
前記第2の目標値を可変するようにしたことを特徴とす
る。
【0028】請求項1,2によれば、ユーザがアイリス
調整器による調整値を変えることによってアイリス目標
値を変えても、アイリス目標値とAGC目標値との大小
関係を維持しながら、AGC目標値を変えることができ
るので、アイリス調整器を実用範囲(暗すぎて実用的で
ない範囲を除いた範囲)で調整する場合においては、レ
ンズのアイリス調整によってレンズが開放する前にAG
Cが動作することを防止するのと同時に、アイリス目標
値とAGC目標値が大きく異なることによる制御の切換
わり部分における明るさの不自然な動きを少なく(実用
上問題のないレベルに)することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態のビデ
オカメラのアイリス制御装置を示すブロック図である。
図1と同じ機能を有する部分には同一符号を付して説明
する。
【0030】図4と異なる点は、アイリス調整器14の
調整値である出力信号S4 を制御回路9Aに供給する構
成とし、ユーザがアイリス調整器14の調整値を変えた
ときにこれに連動(追随)して制御回路9A内のAGC
目標値を可変するようにしていることである。その他の
構成は図4と同様である。
【0031】図1において、オートアイリスレンズ1は
光学レンズ2と露光調整器(アイリス)3で構成され、
オートアイリスレンズ1の後方に撮像面が来るように撮
像素子4が配置されている。レンズ1で撮像した被写体
像は撮像素子4で光電変換され(電気信号に変換さ
れ)、S/H回路5で画素単位でサンプル・ホールドさ
れ画素信号として出力される。S/H回路5の出力は、
AGC回路6で画素信号の振幅が利得制御信号S1 に基
づいて制御され、信号処理回路7にてガンマ,ディテー
ル等の処理が行われ、さらにエンコーダ8で標準テレビ
ジョン信号例えばNTSCビデオ信号にエンコードされ
た後、図示しないテレビジョン受像機などの画像表示手
段に供給されるようになっている。
【0032】以上の回路構成に加えて、第1の制御手段
を構成するアイリス(絞り)3の自動制御ループ(逆光
時の逆光補正制御ループを含む)と、第2の制御手段を
構成するAGC回路6の自動制御ループとが配置されて
いる。
【0033】アイリスの自動制御ループでは、上記S/
H回路5からの画素信号をアンプ10、逆光補正回路1
1を通し、さらに積分器12で積分し、比較アンプ13
の一方の入力端に入力し、比較アンプ13のもう一方の
入力端にはアイリス目標値を設定するためのアイリス調
整器14からの調整値が入力する。比較アンプ13で
は、積分器12の出力とアイリス目標値を与えるための
アイリス調整器14の調整出力S4 との誤差が検出さ
れ、その誤差出力がオートアイリスレンズ切換用のスイ
ッチ15のDCレンズ側端子bを通してオートアイリス
レンズ1内のアイリス3の制御端子に供給されるように
なっている。オートアイリスレンズ1がEEレンズの場
合には、図示しない制御手段からのレンズ切換信号S5
にてスイッチ15をEEレンズ側端子aに切り換えるこ
とにより、前記逆光補正回路11を通した画素信号がア
イリス3(このときは積分器12,比較アンプ13,及
びアイリス調整器14に相当するものがアイリス3内に
組み込まれている)の入力端子に供給されるようになっ
ている。
【0034】一方、AGC回路6の自動制御ループで
は、信号処理回路7で検出した明るさ検出信号S3 が制
御回路9Aに入力し、制御回路9Aでは明るさ検出信号
S3 と制御回路9A内の明るさのAGC目標値との誤差
を検出し、その誤差出力に基づいて利得制御信号S1 を
生成してAGC回路6の制御端子に供給することによ
り、上記AGC回路6の利得を制御して、明るさ検出信
号S3 が前記AGC目標値の明るさとなるように制御す
る。
【0035】また、制御回路9Aでは、明るさ検出信号
S3 に基づいて被写体の逆光状態を検出して逆光補正信
号S2 を生成し逆光補正回路11の制御端子に供給す
る。これにより、逆光補正回路11は逆光時に被写体が
暗くなり過ぎないようにレンズアイリス3を開ける方向
に動作させるよう補正する。
【0036】さらに、制御回路9Aでは、ユーザによっ
てアイリス調整器14が調整された際には、その調整出
力S4 の変化に応じて(つまり、アイリス目標値の変化
に連動(追随)して)、上記AGC目標値を可変すると
共にAGC目標値の可変範囲を所定の範囲に制限する。
【0037】図2に図1における制御回路9Aの詳細な
ブロック図を示す。図2に示すように、制御回路9A
は、信号処理回路7から得られる明るさ検出信号S3 と
後述の目標値制御回路95で与えられるAGC目標値と
の誤差を出力する比較回路91と、その誤差出力に応じ
た利得制御信号S1 を出力するAGC制御回路92と、
上記明るさ検出信号S3 に基づき被写体が逆光状態にあ
ることを検出する逆光判定回路93と、アイリス調整器
14の調整出力S4 に上限,下限の制限を与えるリミッ
ト回路94と、リミット回路94を通した前記調整出力
S4 の変化に応じてAGC目標値を可変して出力する目
標値制御回路95とを備えた構成となっている。
【0038】図2の構成では、アイリス調整器14の出
力信号S4 を制御回路9Aに入力し、その調整値S4 を
リミット回路94を通して目標値制御回路95に入力す
る。目標値制御回路95では、リミット回路94の制限
出力に基づきAGC回路6のAGC目標値を図3に示す
ように制御するものである。
【0039】図3はアイリス調整値に対するアイリス目
標値とAGC目標値の関係を示してある。AGC目標値
の可変範囲はリミット回路94にて設定できるが、レン
ズのばらつきを考慮し、かつ、実用的な範囲に設定する
ことが望ましい。例えば、AGC目標値の可変範囲は、
ビデオカメラの出力画像の明るさの60%〜120%に
対応した範囲に設定する。ここで画像の明るさ(%)と
は、ビデオカメラでグレースケールチャートを撮像し、
そのビデオ出力を波形モニタで波形観測した場合グレー
スケールチャートの白色部分に相当する波形のピークを
明るさの100%(IRE)としたときの明るさを表し
ている。
【0040】AGC目標値の可変範囲では、そのAGC
目標値がアイリス目標値よりも常に低めに設定されてお
り(即ち、アイリス目標値 > AGC目標値)、かつ、
このアイリス,AGCの目標値の大小関係を維持しつつ
アイリス目標値を変化させたときにこのアイリス目標値
の変化に連動させてAGC目標値を可変するようにして
いる。
【0041】なお、制御回路9Aにはマイコンが使用さ
れる場合が一般的であり、マイコンはアナログ入力ポー
ト(A/D変換回路)を備えるものが多い。そのため、
本願発明は回路部品を追加せずにソフトウェア的に回路
手段を構成することで実現可能である。
【0042】ここで、DCレンズについて補足する。D
Cレンズを生産するメーカは複数社あり、ビデオカメラ
のユーザはどのメーカのレンズを使用するのかわからな
い。そのため、どのメーカのレンズを使用しても誤動作
しないように設計することが望まれる。
【0043】本願ではDCレンズのアイリス調整出力に
対する各社レンズの制御特性を調べた結果、実用的な6
0%から120%までの明るさ設定値においてはほとん
どばらつきの無いことが分かった。
【0044】すなわち、前記60〜120%の範囲内に
おいてアイリス調整器の調整値に対する明るさの目標値
が一義的に決まる。この60〜120%の範囲というの
は、回路的には、撮像素子4の光電変換ゲインをG0 、
誤差アンプ13のゲインをG1 、オートアイリスレンズ
1のアイリス制御電圧に対する出力画像の明るさのゲイ
ンをG2 としたとき、G2 << G0 ×G1 の関係が成
立する範囲に相当する。実用範囲外(60%以下及び1
20%以上で、特に60%以下)ではアイリス調整器の
調整値変化率に対する明るさ変化が大きくなり、かつレ
ンズによる明るさのばらつきが大きくなる傾向があっ
た。よって本願では前記の60〜120%の範囲内(実
際にはユーザはこの範囲外に設定することは実用上少な
いと思われる。特に問題となる暗めの設定(60%以
下)については暗すぎて実用的でない明るさと考える)
において本発明が十分作用すること(即ち、アイリス調
整値の変化に対してAGC目標値が追随することによ
り、レンズアイリス開放後にAGCが動作すること)を
確認した上で製品に適用することとした。
【0045】以上述べた本発明の実施の形態によれば、
アイリス調整器の調整値からレンズのアイリス目標値を
設定する際、AGC目標値を前記アイリス調整値に応じ
て可変することにより、アイリス制御によってレンズが
開放する前にAGCが動作することを防止できると同時
に、アイリス調整によってアイリス目標値とAGC目標
値との差が大きく異なった場合におけるアイリス制御と
AGCの切換わり部分における明るさの不自然な動きを
小さくすることができる。
【0046】尚、以上述べた実施の形態では、オートア
イリスレンズとして主にDCレンズを使用した場合につ
いて説明したが、本発明はこれに限定されず、オートア
イリスレンズとしてEEレンズを使用した場合にも応用
することができるものである。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、AG
Cの目標値をレンズアイリスの目標値に応じて可変する
ことにより、ユーザがレンズのアイリス調整値を変えた
場合でもレンズが開放する前にAGCが動作することを
防ぐことができ、レンズのアイリス制御を優先すること
でS/Nが悪化するのを防ぐことができる。同時に、ア
イリス制御とAGCのお互いの制御の目標値が大きく異
なることによる制御の切り換わりにおける不自然な明る
さ変化を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のビデオカメラのアイリ
ス制御装置を示すブロック図。
【図2】図1における制御回路の詳細を示すブロック
図。
【図3】図1の実施の形態におけるアイリス調整値の変
化に対する、オートアイリスレンズのアイリス目標値と
AGC回路のAGC目標値との変化特性を示す図。
【図4】従来例のビデオカメラのアイリス制御装置を示
すブロック図。
【図5】図4におけるアイリス調整値の変化に対する、
オートアイリスレンズのアイリス目標値とAGC回路の
AGC目標値との変化特性を示す図。
【符号の説明】
1…自動露光調整機能付きレンズ(オートアイリスレン
ズ) 2…光学レンズ 3…露光調整器(アイリス) 4…撮像素子 6…自動利得制御回路(AGC回路) 7…信号処理回路 9A…制御回路 12…積分器 13…比較アンプ(比較手段) 14…アイリス調整器 91…比較回路 92…AGC制御回路 94…リミット回路 95…目標値制御回路(AGC目標値を可変する手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オートアイリスレンズと、 前記オートアイリスレンズを介して被写体を撮像する撮
    像素子と、 前記撮像素子から出力される信号を積分する積分器と、
    露光調整の明るさの第1の目標値を調整するためのアイ
    リス調整器と、前記積分器で積分した信号と前記アイリ
    ス調整器から出力される調整信号との誤差を検出する比
    較手段とを備え、前記比較手段で検出した誤差信号に基
    づいて、前記アイリス調整器で決定した前記第1の目標
    値の明るさとなるように前記オートアイリスレンズのア
    イリスを制御する第1の制御手段と、 前記撮像素子から得られる映像信号の振幅を制御するA
    GC回路と、 前記AGC回路を経た信号より明るさを検出してその明
    るさ検出信号とAGCの明るさの第2の目標値との誤差
    に基づいて前記AGC回路の利得を前記明るさ検出信号
    が前記第2の目標値の明るさとなるように制御する第2
    の制御手段と、 前記アイリス調整器からの調整出力に応じて、前記第2
    の制御手段におけるAGCの前記第2の目標値を可変す
    る手段と、 を具備したことを特徴とするビデオカメラのアイリス制
    御装置。
  2. 【請求項2】前記AGCの第2の目標値を可変する手段
    は、その第2の目標値が前記第1の目標値よりも常に低
    めに設定されており(即ち、オートアイリスレンズの明
    るさの第1の目標値 > AGCの明るさの第2の目標
    値)、かつ、この第1,第2の目標値の大小関係を維持
    しつつ前記第1の目標値を変化させたときにこの第1の
    目標値の変化に連動させて前記第2の目標値を可変する
    ようにしたことを特徴とする請求項1に記載のビデオカ
    メラのアイリス制御装置。
  3. 【請求項3】前記AGCの第2の目標値を可変する手段
    は、オートアイリスレンズの前記第1の目標値の変化に
    連動させてAGCの前記第2の目標値を可変すると共
    に、前記アイリス調整器から出力される調整信号の上
    限,下限をリミット手段で制限することによって、AG
    Cの前記第2の目標値の可変範囲を所定の範囲に制限す
    ることを特徴とする請求項1記載のビデオカメラのアイ
    リス制御装置。
  4. 【請求項4】前記アイリス調整器の調整値の変化に対す
    るAGCの前記第2の目標値の可変範囲を、ビデオカメ
    ラの出力画像の明るさの60%〜120%に対応した範
    囲に制限することを特徴とする請求項3記載のビデオカ
    メラのアイリス制御装置。
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