JP2001102920A - Dpll回路、通信装置用dpll回路、及びその位相調整方法 - Google Patents

Dpll回路、通信装置用dpll回路、及びその位相調整方法

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JP2001102920A
JP2001102920A JP28051099A JP28051099A JP2001102920A JP 2001102920 A JP2001102920 A JP 2001102920A JP 28051099 A JP28051099 A JP 28051099A JP 28051099 A JP28051099 A JP 28051099A JP 2001102920 A JP2001102920 A JP 2001102920A
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phase
clock
phase difference
output signal
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Toshiaki Yabuta
敏明 藪田
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Ando Electric Co Ltd
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Ando Electric Co Ltd
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  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、DSUに使用されるDPL
L回路において、通信回線からDSUに通信信号データ
が入力されない場合も、そのクロック出力信号に発生す
る位相変動を最小限に抑制する位相制御機能を付加する
ことである。 【解決手段】 通信回線から通信信号データが入力され
ない場合は、位相比較器11内のフリップフロップ回路
11bからU/Dカウンタ12のクロック端子CLKに
は合成信号データが入力されない。この場合、U/Dカ
ウンタ12は、フリップフロップ回路11aからデータ
入力端子Dに入力されるクロック出力信号の位相変化な
しとして、固定のカウント信号を位相切替回路58に出
力する。位相切替回路58は、U/Dカウンタ12から
固定のカウント信号が入力された場合は、遅延回路57
から入力される分周信号のタップを固定してクロック出
力信号の位相を固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル通信装置
に適用されるDPLL回路に係り、詳細には、データ通
信装置に入力されるデジタルデータに基づいてクロック
信号を生成するDPLL回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、情報通信の需要の急増に伴い、伝
送速度の高速化と伝送容量の大容量化に対応するデジタ
ル通信方式としてISDN(Integrated Services Digi
tal Network :サービス総合デジタル網)が普及してお
り、このISDNに対応した通信システムや通信機器も
多く利用されている。
【0003】このISDNにおいて使用される通信機器
としては、ISDN網に接続される終端装置であるDS
U(Digital Service Unit)があり、例えば、図4に示
す構成のものがある。
【0004】図4に示すDSU40は、ISDN回線と
接続されるトランス41と、このトランス41の二次側
でISDNから入力されるデジタル通信信号を2系統に
分離するコンパレータ42,43と、コンパレータ4
2,43で分離された各デジタル通信信号を所定の信号
形態に変換する信号処理部44と、ORゲート45、バ
ンドパスフィルタ46、アンプ47、及びコンパレータ
48によりコンパレータ42,43で分離された各デジ
タル通信信号に基づいてクロック信号を生成して信号処
理部44に出力するクロック生成部49と、により構成
されている。
【0005】しかし、図4のDSU40では、クロック
生成部49に部品コストが高いバンドパスフィルタ46
を使用する構成であったため、DSUの製造コストを上
昇させる原因となっていた。
【0006】このため、クロック生成部にDPLL(Di
gital Phase Locked Loop )回路を使用して、DSUの
製造コストの低減を図ったものもある。このDSUに使
用されたDPLL回路の構成例を図5に示して説明す
る。
【0007】図5に示すDPLL回路50は、フリップ
フロップ(FF)回路51,52、ORゲート53、位
相比較器54、アップダウン(U/D)カウンタ55、
固定周波発振器56、遅延回路57、及び位相切替回路
58により構成されている。
【0008】フリップフロップ51,52及びORゲー
ト53は、図4のコンパレータ42,43で分離された
各入力データA,Bを合成して、分離前の2倍の周期の
合成信号データとして位相比較器を構成するEXORゲ
ート54に出力する。位相比較器54は、ORゲート5
3から入力される合成信号データと、位相切替回路58
から入力されるクロック出力信号との位相を比較し、そ
の位相比較信号をU/Dカウンタ55に出力する。
【0009】U/Dカウンタ55は、EXORゲート5
4から入力される位相比較信号に基づいてクロック出力
信号に1クロック分を追加するか、1クロック分を削除
するかを判断して、「+1」アップカウント信号あるい
は「−1」ダウンカウント信号を位相切替回路58に出
力する。
【0010】固定周波発振器56は、入力データの周期
と同一周波数の基準クロック信号を発振して遅延回路5
7に出力し、遅延回路57は、固定周波発振器56から
入力される基準クロック信号をn個の遅延タップを作
り、その信号を位相切替回路58に出力する。
【0011】位相切替回路58は、U/Dカウンタ55
から入力される「+1」アップカウント信号あるいは
「−1」ダウンカウント信号に基づいて、遅延回路57
から入力される信号のタップを切り替えてクロック出力
信号の位相を制御して出力する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のDSUに使用された図5のDPLL回路50
にあっては、ISDN回線からDSUに通信信号データ
が入力されない場合は、位相比較器54に入力されるべ
き比較対象の入力データがなくなり、クロック出力信号
のみで位相比較が行われる構成になっていたため、位相
比較器54から出力される位相比較信号は、位相差が大
きいことを示す信号となり、U/Dカウンタ55から出
力されるカウント信号も大きくずれた値となり、位相切
替回路58により位相制御されるクロック出力信号の位
相も大きく変動していた。
【0013】その結果、ISDN回線からDSUに通信
信号データが入力されない場合は、DPLL回路50か
ら出力されるクロック出力信号には大きなジッタが発生
し、DSU内のデータ処理を不調にするという問題が発
生していた。
【0014】本発明の課題は、DSUに使用されるDP
LL回路において、通信回線からDSUに通信信号デー
タが入力されない場合も、そのクロック出力信号に発生
する位相変動を最小限に抑制する位相制御機能を付加す
ることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
基準クロック信号と帰還されたクロック出力信号との位
相差を検出してクロック出力信号の位相を調整するDP
LL回路(例えば、図1のDPLL回路1)において、
前記基準クロック信号のクロックタイミングで前記帰還
クロック出力信号を保持する第1の保持手段(例えば、
図1のフリップフロップ回路11a)と、前記帰還クロ
ック出力信号のクロックタイミングで前記基準クロック
信号を保持する第2の保持手段(例えば、図1のフリッ
プフロップ回路11b)と、前記第1の保持手段により
保持された前記帰還クロック出力信号と、前記第2の保
持手段により保持された基準クロック信号との位相差を
検出して位相差検出信号を出力するとともに、前記基準
クロック信号の停止時は、位相差を固定した位相差検出
信号を出力する位相差検出手段(例えば、図1のU/D
カウンタ12)と、この位相差検出手段により出力され
た位相差検出信号に基づいて前記クロック出力信号の位
相を調整する位相調整手段(例えば、図1の位相切替回
路58)と、を備えたことを特徴としている。
【0016】この請求項1記載の発明によれば、基準ク
ロック信号と帰還されたクロック出力信号との位相差を
検出してクロック出力信号の位相を調整するDPLL回
路において、第1の保持手段が、前記基準クロック信号
のクロックタイミングで前記帰還クロック出力信号を保
持し、第2の保持手段が、前記帰還クロック出力信号の
クロックタイミングで前記基準クロック信号を保持し、
位相差検出手段が、前記第1の保持手段により保持され
た前記帰還クロック出力信号と、前記第2の保持手段に
より保持された基準クロック信号との位相差を検出して
位相差検出信号を出力するとともに、前記基準クロック
信号の停止時は、位相差を固定した位相差検出信号を出
力すると、位相調整手段が、この位相差検出手段により
出力された位相差検出信号に基づいて前記クロック出力
信号の位相を調整する。
【0017】請求項4記載の発明は、基準クロック信号
と帰還されたクロック出力信号との位相差を検出してク
ロック出力信号の位相を調整するDPLL回路における
位相調整方法において、前記基準クロック信号のクロッ
クタイミングで前記帰還クロック出力信号を保持する第
1の保持工程と、前記帰還クロック出力信号のクロック
タイミングで前記基準クロック信号を保持する第2の保
持工程と、前記第1の保持工程により保持された前記帰
還クロック出力信号と、前記第2の保持工程により保持
された基準クロック信号との位相差を検出して位相差検
出信号を出力するとともに、前記基準クロック信号の停
止時は、位相差を固定した位相差検出信号を出力する位
相差検出工程と、この位相差検出工程により出力された
位相差検出信号に基づいて前記クロック出力信号の位相
を調整する位相調整工程と、を含むことを特徴としてい
る。
【0018】この請求項4記載の発明によれば、基準ク
ロック信号と帰還されたクロック出力信号との位相差を
検出してクロック出力信号の位相を調整するDPLL回
路における位相調整方法において、前記基準クロック信
号のクロックタイミングで前記帰還クロック出力信号を
保持する第1の保持工程と、前記帰還クロック出力信号
のクロックタイミングで前記基準クロック信号を保持す
る第2の保持工程と、前記第1の保持工程により保持さ
れた前記帰還クロック出力信号と、前記第2の保持工程
により保持された基準クロック信号との位相差を検出し
て位相差検出信号を出力するとともに、前記基準クロッ
ク信号の停止時は、位相差を固定した位相差検出信号を
出力する位相差検出工程と、この位相差検出工程により
出力された位相差検出信号に基づいて前記クロック出力
信号の位相を調整する位相調整工程と、を含む。
【0019】したがって、DPLL回路における位相調
整機能の向上と、信頼性の向上を図ることができる。
【0020】請求項2記載の発明は、通信回線を介して
入力されたデータと帰還されたクロック出力信号との位
相差を検出してクロック出力信号の位相を調整する通信
装置用DPLL回路(例えば、図1のDPLL回路1)
において、前記入力データのクロックタイミングで前記
帰還クロック出力信号を保持する第1の保持手段(例え
ば、図1のフリップフロップ回路11a)と、前記帰還
クロック出力信号のクロックタイミングで前記入力デー
タを保持する第2の保持手段(例えば、図1のフリップ
フロップ回路11b)と、前記第1の保持手段により保
持された前記帰還クロック出力信号と、前記第2の保持
手段により保持された入力データとの位相差を検出して
位相差検出信号を出力するとともに、前記入力データの
停止時は、位相差を固定した位相差検出信号を出力する
位相差検出手段(例えば、図1のU/Dカウンタ12)
と、この位相差検出手段により出力された位相差検出信
号に基づいて前記クロック出力信号の位相を調整する位
相調整手段(例えば、図1の位相切替回路58)と、を
備えたことを特徴としている。
【0021】この請求項2記載の発明によれば、通信回
線を介して入力されたデータと帰還されたクロック出力
信号との位相差を検出してクロック出力信号の位相を調
整する通信装置用DPLL回路において、第1の保持手
段が、前記入力データのクロックタイミングで前記帰還
クロック出力信号を保持し、第2の保持手段が、前記帰
還クロック出力信号のクロックタイミングで前記入力デ
ータを保持し、位相差検出手段が、前記第1の保持手段
により保持された前記帰還クロック出力信号と、前記第
2の保持手段により保持された入力データとの位相差を
検出して位相差検出信号を出力するとともに、前記入力
データの停止時は、位相差を固定した位相差検出信号を
出力すると、位相調整手段が、この位相差検出手段によ
り出力された位相差検出信号に基づいて前記クロック出
力信号の位相を調整する。
【0022】請求項5記載の発明は、通信回線を介して
入力されたデータと帰還されたクロック出力信号との位
相差を検出してクロック出力信号の位相を調整する通信
装置用DPLL回路における位相調整方法において、前
記入力データのクロックタイミングで前記帰還クロック
出力信号を保持する第1の保持工程と、前記帰還クロッ
ク出力信号のクロックタイミングで前記入力データを保
持する第2の保持工程と、前記第1の保持工程により保
持された前記帰還クロック出力信号と、前記第2の保持
工程により保持された入力データとの位相差を検出して
位相差検出信号を出力するとともに、前記入力データの
停止時は、位相差を固定した位相差検出信号を出力する
位相差検出工程と、この位相差検出工程により出力され
た位相差検出信号に基づいて前記クロック出力信号の位
相を調整する位相調整工程と、を含むことを特徴として
いる。
【0023】この請求項5記載の発明によれば、通信回
線を介して入力されたデータと帰還されたクロック出力
信号との位相差を検出してクロック出力信号の位相を調
整する通信装置用DPLL回路における位相調整方法に
おいて、前記入力データのクロックタイミングで前記帰
還クロック出力信号を保持する第1の保持工程と、前記
帰還クロック出力信号のクロックタイミングで前記入力
データを保持する第2の保持工程と、前記第1の保持工
程により保持された前記帰還クロック出力信号と、前記
第2の保持工程により保持された入力データとの位相差
を検出して位相差検出信号を出力するとともに、前記入
力データの停止時は、位相差を固定した位相差検出信号
を出力する位相差検出工程と、この位相差検出工程によ
り出力された位相差検出信号に基づいて前記クロック出
力信号の位相を調整する位相調整工程と、を含む。
【0024】したがって、通信回線からデータが入力さ
れない場合に、クロック出力信号におけるジッタの発生
量を最小限に抑えることができ、DPLL回路を使用し
た通信装置では、その動作の信頼性を向上できるととも
に、アナログ部品を利用した場合よりも部品コストを低
減でき、その通信装置の製造コストも低減できる。
【0025】また、請求項3に記載した発明のように、
請求項2記載の通信装置用DPLL回路において、前記
位相調整手段は、前記位相差検出手段により位相差が固
定された位相差検出信号が出力されたとき、前記クロッ
ク出力信号の位相を固定することが有効である。
【0026】この請求項3記載の発明によれば、前記位
相調整手段は、前記位相差検出手段により位相差が固定
された位相差検出信号が出力されたとき、前記クロック
出力信号の位相を固定する。
【0027】したがって、通信回線からデータが入力さ
れない場合に、クロック出力信号の位相変動を固定し
て、ジッタの発生量の増大を防止できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1〜図3は、本発明を適用
した図4に示したDSUに使用されるDPLL回路の一
実施の形態を示す図である。まず、構成を説明する。図
1は、本実施の形態におけるDPLL回路1の回路構成
を示す図である。この図1において、図5に示したDP
LL回路50と同一の構成部分には、同一符号を付して
いる。
【0029】図1のDPLL回路1は、位相比較器1
1、アップ/ダウン(U/D)カウンタ12、フリップ
フロップ(FF)回路51,52、ORゲート53、固
定周波発振器56、遅延回路57、及び位相切替回路5
8により構成されている。
【0030】フリップフロップ(FF)回路51は、デ
ータ入力端子DがVccに接続されて“Hi”レベルに
固定されており、図4のコンパレータ42からクロック
入力端子に入力されるデータAをスルーさせて出力端子
QからORゲート53に出力する。
【0031】フリップフロップ(FF)回路52は、フ
リップフロップ回路51と同様に、データ入力端子Dが
Vccに接続されて“Hi”レベルに固定されており、
図4のコンパレータ43からクロック入力端子に入力さ
れるデータBをスルーさせて出力端子QからORゲート
53に出力する。
【0032】ORゲート53は、フリップフロップ回路
51,52からそれぞれ入力されるデータAとデータB
との論理和である合成信号データを、位相比較器11内
のフリップフロップ回路11aのクロック入力端子と、
フリップフロップ回路11bのデータ入力端子Dに出力
する。
【0033】位相比較器11は、フリップフロップ回路
11a、11bにより構成されている。フリップフロッ
プ回路11aのデータ入力端子Dは、位相切替回路58
のクロック出力ラインと接続され、クロック入力端子
は、ORゲート53の出力ラインと接続され、データ出
力端子Qは、U/Dカウンタ12のデータ入力端子U/
Dと接続されている。
【0034】このフリップフロップ回路11aは、OR
ゲート53からクロック入力端子に入力される合成信号
データによるクロックタイミングで、位相切替回路58
からデータ入力端子Dに入力されるクロック出力信号を
ラッチしてU/Dカウンタ12のデータ入力端子U/D
に出力する。
【0035】また、フリップフロップ回路11bのデー
タ入力端子Dは、ORゲート53の出力ラインと接続さ
れ、クロック入力端子は、位相切替回路58のクロック
出力ラインと接続され、データ出力端子Qは、U/Dカ
ウンタ12のクロック入力端子CLKに接続されてい
る。
【0036】フリップフロップ回路11bは、位相切替
回路58からクロック入力端子に入力されるクロック出
力信号によるクロックタイミングで、ORゲート53か
らデータ入力端子Dに入力される合成信号データをラッ
チしてU/Dカウンタ12のクロック入力端子CLKに
出力する。
【0037】U/Dカウンタ12は、位相比較器11内
のフリップフロップ回路11bからクロック端子CLK
に入力される合成信号データによるクロックの立上りタ
イミングで、フリップフロップ回路11aからデータ入
力端子U/Dに入力されるクロック出力信号が“Hi”
レベルか“Lo”レベルかに応じて、「+1」アップカ
ウント信号あるいは「−1」ダウンカウント信号を位相
切替回路58に出力する。
【0038】また、U/Dカウンタ12は、通信回線か
ら通信信号データが入力されず、位相比較器11内のフ
リップフロップ回路11bからクロック端子CLKに合
成信号データが入力されない場合は、フリップフロップ
回路11aからデータ入力端子Dに入力されるクロック
出力信号の位相変化なしとして、固定のカウント信号を
位相切替回路58に出力する。
【0039】固定周波発振器56は、入力データの周期
と同一周波数の基準クロック信号を発振して遅延回路5
7に出力し、遅延回路57は、固定周波発振器56から
入力される基準クロック信号をn個の遅延タップを作
り、その信号を位相切替回路58に出力する。また、遅
延回路57は、n個のタップを備えており、そのタップ
毎に遅延クロックが異なる遅延クロック信号を作成する
機能を有している。
【0040】位相切替回路58は、U/Dカウンタ12
から入力される「+1」アップカウント信号あるいは
「−1」ダウンカウント信号に基づいて、遅延回路57
から入力される分周信号のタップ(遅延クロック)を切
り替えてクロック出力信号の位相を制御して出力する。
【0041】また、位相切替回路58は、U/Dカウン
タ12から固定のカウント信号が入力された場合は、遅
延回路57から入力される分周信号のタップを固定して
クロック出力信号の位相を固定する。
【0042】次に、本実施の形態の動作を説明する。図
1のDPLL回路1の動作について、図2に示すタイミ
ングチャートに基づいて説明する。
【0043】まず、通信回線からDSUに通信信号デー
タが入力されている場合のDPLL回路1の動作につい
て説明する。
【0044】フリップフロップ回路51は、図4のコン
パレータ42からクロック入力端子に入力されるデータ
Aをスルーさせて出力端子QからORゲート53に出力
する。同様に、フリップフロップ回路52は、図4のコ
ンパレータ43からクロック入力端子に入力されるデー
タBをスルーさせて出力端子QからORゲート53に出
力する。
【0045】ORゲート53は、フリップフロップ回路
51,52からそれぞれ入力されるデータAとデータB
との論理和である合成信号データを、位相比較器11内
のフリップフロップ回路11aのクロック入力端子と、
フリップフロップ回路11bのデータ入力端子Dに出力
する。
【0046】位相比較器11内のフリップフロップ回路
11aは、ORゲート53からクロック入力端子に入力
される合成信号データによるクロックタイミングで、位
相切替回路58からデータ入力端子Dに入力されるクロ
ック出力信号をラッチしてU/Dカウンタ12のデータ
入力端子U/Dに出力する。
【0047】また、フリップフロップ回路11bは、位
相切替回路58からクロック入力端子に入力されるクロ
ック出力信号によるクロックタイミングで、ORゲート
53からデータ入力端子Dに入力される合成信号データ
をラッチしてU/Dカウンタ12のクロック入力端子C
LKに出力する。
【0048】U/Dカウンタ12は、位相比較器11内
のフリップフロップ回路11bからクロック端子CLK
に入力される合成信号データによるクロックの立上りタ
イミングで、フリップフロップ回路11aからデータ入
力端子U/Dに入力されるクロック出力信号が“Hi”
レベルか“Lo”レベルかに応じて、「+1」アップカ
ウント信号あるいは「−1」ダウンカウント信号を位相
切替回路58に出力する。
【0049】すなわち、図2にパターンとして示すよ
うに、合成信号データによるクロックの立上りタイミン
グで、フリップフロップ回路11aからデータ入力端子
U/Dに入力されるクロック出力信号が“Hi”レベル
である場合は、「+1」アップカウント信号が位相切替
回路58に出力される。
【0050】また、図2にパターンとして示すよう
に、合成信号データによるクロックの立上りタイミング
で、フリップフロップ回路11aからデータ入力端子U
/Dに入力されるクロック出力信号が“Lo”レベルで
ある場合は、「−1」ダウンカウント信号が位相切替回
路58に出力される。
【0051】そして、位相切替回路58は、U/Dカウ
ンタ12から「+1」アップカウント信号が入力された
場合は、遅延回路57のタップ(遅延クロック)を前回
のタップより一つ前のものを選択して、クロック出力信
号の位相を遅らせる。また、位相切替回路58は、U/
Dカウンタ12から「−1」ダウンカウント信号が入力
された場合は、遅延回路57のタップ(遅延クロック)
を前回のタップより一つ後のものを選択して、クロック
出力信号の位相を進ませる。
【0052】また、通信回線から通信信号データが入力
されない場合は、位相比較器11内のフリップフロップ
回路11bからU/Dカウンタ12のクロック端子CL
Kには合成信号データが入力されない。この場合、U/
Dカウンタ12は、フリップフロップ回路11aからデ
ータ入力端子Dに入力されるクロック出力信号の位相変
化なしとして、固定のカウント信号を位相切替回路58
に出力する。
【0053】そして、位相切替回路58は、U/Dカウ
ンタ12から固定のカウント信号が入力された場合は、
遅延回路57から入力される分周信号のタップを固定し
てクロック出力信号の位相を固定する。
【0054】すなわち、図2にパターンとして示すよ
うに、遅延回路57内では、n層のタップを作成してい
る。位相切替回路58は、U/Dカウンタ12から固定
のカウント信号が入力された場合は、遅延回路57内の
n個の遅延クロック信号のうち、前回選択したタップに
固定してクロック出力信号の位相を固定する。
【0055】以上のように、本実施の形態のDPLL回
路1では、通信回線から通信信号データが入力されない
場合は、位相比較器11からU/Dカウンタ12に入力
するクロック信号を固定とし、U/Dカウンタ12から
位相切替回路58に出力されるカウント信号を固定し
て、位相切替回路58から出力されるクロック出力信号
の位相を固定して出力する構成とした。
【0056】このため、DPLL回路1では、図3のD
PLL回路のジッタ耐力特性図に示すジッタ周波数(H
z:ヘルツ)に対するジッタ量(UIp−p:1周期当
たりのジッタ発生量)が、実線で示した従来のものより
も、破線で示した本案の方が少なくなり、ジッタ耐力を
向上できる。
【0057】したがって、本実施の形態のDPLL回路
1では、通信回線からデータが入力されない場合に、ク
ロック出力信号におけるジッタの発生量を最小限に抑え
ることができる。
【0058】また、DPLL回路1を使用したDSUで
は、その動作の信頼性を向上できるとともに、従来の図
4に示したバンドパスフィルタ46を利用したクロック
生成部49よりも部品コストを低減でき、その製造コス
トも低減できる。
【0059】なお、上記実施の形態では、本発明のDP
LL回路をDSUに適用した場合を説明したが、その適
用可能な装置はDSUに限定されるものではなく、その
他の通信装置にも適用可能である。また、通信装置以外
にPLL機能が必要な他の装置にも、本発明のDPLL
回路は適用可能である。
【0060】したがって、DSU以外の他の通信装置
や、他の装置に本発明のDPLL回路を適用した場合
は、それら各装置の信頼性の向上と製造コストの低減を
図ることができる。
【0061】
【発明の効果】請求項1記載の発明のDPLL回路、及
び請求項4記載の発明のDPLL回路における位相調整
方法によれば、DPLL回路における位相調整機能の向
上と、信頼性の向上を図ることができる。
【0062】請求項2記載の発明の通信装置用DPLL
回路、及び請求項5記載の発明の通信装置用DPLL回
路における位相調整方法によれば、通信回線からデータ
が入力されない場合に、クロック出力信号におけるジッ
タの発生量を最小限に抑えることができ、DPLL回路
を使用した通信装置では、その動作の信頼性を向上でき
るとともに、アナログ部品を利用した場合よりも部品コ
ストを低減でき、その通信装置の製造コストも低減でき
る。
【0063】請求項3記載の発明のによれば、通信回線
からデータが入力されない場合に、クロック出力信号の
位相変動を固定して、ジッタの発生量の増大を防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施の形態のDPLL回路1
の回路構成を示す図である。
【図2】図1のDPLL回路1の動作を説明するための
クロックとデータのタイミングチャートを示す図であ
る。
【図3】図1のDPLL回路1のジッタ耐力特性を示す
図である。
【図4】従来のDSU40の概略構成を示すブロック図
である。
【図5】図4のDSU40に適用されたDPLL回路5
0の回路構成を示す図である。
【符号の説明】
1 DPLL回路 11 位相検出器 11a,11b フリップフロップ回路 12 U/Dカウンタ 51,52 フリップフロップ回路 56 固定周波発振器 57 遅延回路 58 位相切替回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準クロック信号と帰還されたクロック出
    力信号との位相差を検出してクロック出力信号の位相を
    調整するDPLL回路において、 前記基準クロック信号のクロックタイミングで前記帰還
    クロック出力信号を保持する第1の保持手段と、 前記帰還クロック出力信号のクロックタイミングで前記
    基準クロック信号を保持する第2の保持手段と、 前記第1の保持手段により保持された前記帰還クロック
    出力信号と、前記第2の保持手段により保持された基準
    クロック信号との位相差を検出して位相差検出信号を出
    力するとともに、前記基準クロック信号の停止時は、位
    相差を固定した位相差検出信号を出力する位相差検出手
    段と、 この位相差検出手段により出力された位相差検出信号に
    基づいて前記クロック出力信号の位相を調整する位相調
    整手段と、 を備えたことを特徴とするDPLL回路。
  2. 【請求項2】通信回線を介して入力されたデータと帰還
    されたクロック出力信号との位相差を検出してクロック
    出力信号の位相を調整する通信装置用DPLL回路にお
    いて、 前記入力データのクロックタイミングで前記帰還クロッ
    ク出力信号を保持する第1の保持手段と、 前記帰還クロック出力信号のクロックタイミングで前記
    入力データを保持する第2の保持手段と、 前記第1の保持手段により保持された前記帰還クロック
    出力信号と、前記第2の保持手段により保持された入力
    データとの位相差を検出して位相差検出信号を出力する
    とともに、前記入力データの停止時は、位相差を固定し
    た位相差検出信号を出力する位相差検出手段と、 この位相差検出手段により出力された位相差検出信号に
    基づいて前記クロック出力信号の位相を調整する位相調
    整手段と、 を備えたことを特徴とする通信装置用DPLL回路。
  3. 【請求項3】前記位相調整手段は、前記位相差検出手段
    により位相差が固定された位相差検出信号が出力された
    とき、前記クロック出力信号の位相を固定することを特
    徴とする請求項2記載の通信装置用DPLL回路。
  4. 【請求項4】基準クロック信号と帰還されたクロック出
    力信号との位相差を検出してクロック出力信号の位相を
    調整するDPLL回路における位相調整方法において、 前記基準クロック信号のクロックタイミングで前記帰還
    クロック出力信号を保持する第1の保持工程と、 前記帰還クロック出力信号のクロックタイミングで前記
    基準クロック信号を保持する第2の保持工程と、 前記第1の保持工程により保持された前記帰還クロック
    出力信号と、前記第2の保持工程により保持された基準
    クロック信号との位相差を検出して位相差検出信号を出
    力するとともに、前記基準クロック信号の停止時は、位
    相差を固定した位相差検出信号を出力する位相差検出工
    程と、 この位相差検出工程により出力された位相差検出信号に
    基づいて前記クロック出力信号の位相を調整する位相調
    整工程と、 を含むことを特徴とするDPLL回路における位相調整
    方法。
  5. 【請求項5】通信回線を介して入力されたデータと帰還
    されたクロック出力信号との位相差を検出してクロック
    出力信号の位相を調整する通信装置用DPLL回路にお
    ける位相調整方法において、 前記入力データのクロックタイミングで前記帰還クロッ
    ク出力信号を保持する第1の保持工程と、 前記帰還クロック出力信号のクロックタイミングで前記
    入力データを保持する第2の保持工程と、 前記第1の保持工程により保持された前記帰還クロック
    出力信号と、前記第2の保持工程により保持された入力
    データとの位相差を検出して位相差検出信号を出力する
    とともに、前記入力データの停止時は、位相差を固定し
    た位相差検出信号を出力する位相差検出工程と、 この位相差検出工程により出力された位相差検出信号に
    基づいて前記クロック出力信号の位相を調整する位相調
    整工程と、 を含むことを特徴とする通信装置用DPLL回路におけ
    る位相調整方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100798666B1 (ko) 2005-08-29 2008-01-28 엔이씨 일렉트로닉스 가부시키가이샤 클록 앤드 데이터 리커버리 회로

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KR100798666B1 (ko) 2005-08-29 2008-01-28 엔이씨 일렉트로닉스 가부시키가이샤 클록 앤드 데이터 리커버리 회로

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