JP2001102395A - ダイボンディング装置用マルチヘッド - Google Patents

ダイボンディング装置用マルチヘッド

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JP2001102395A
JP2001102395A JP27595399A JP27595399A JP2001102395A JP 2001102395 A JP2001102395 A JP 2001102395A JP 27595399 A JP27595399 A JP 27595399A JP 27595399 A JP27595399 A JP 27595399A JP 2001102395 A JP2001102395 A JP 2001102395A
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Japan
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head
tool
bonding
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chip
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JP27595399A
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Yoshiharu Nakatomi
芳春 中富
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Nidec Powertrain Systems Corp
Original Assignee
Nidec Tosok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイレクトボンディングへの使用を可能と
し、かつ他の部材等の配置構造の自由度を広げる。 【解決手段】 チップのボンディングに用いるマルチヘ
ッド11である。上下動するヘッド本体12に支持ブロ
ック21を水平方向に回転可能に設け、支持ブロック2
1にツールホルダ33を垂直方向に回転可能に設ける。
ツールホルダ33の外周部に、各々が異なる種類のチッ
プに対応する複数のボンディングツール37を放射状に
取り付ける。ツールホルダ33の回転軸34に雌側ジョ
イント40を設け、それと連結可能な雄側ジョイント6
8をヘッド本体12と独立したツール選択装置61に設
ける。ツール選択装置61を移動して両ジョイント4
0,68を連結状態とし、ツールホルダ33を回転させ
て所定のボンディングツール37を下端に位置させボン
ディングに用いる。マルチヘッド11の下端部側の外形
寸法が小さく、周囲に確保すべき作業空間が小さくな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数種のチップの
ボンディングに対応したダイボンディング装置用マルチ
ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数種のチップが混在して実装さ
れた大型ハイブリット基板に対してチップをボンディン
グするダイボンディング装置では、異品種搭載ウェーハ
テーブル(インデックスドライブ)により、異なる種類
のチップを順次選択し、それを例えば図6に示したよう
なマルチヘッド101をボンディングアームによって基
板上に移動しボンディングしている。
【0003】マルチヘッド101は、各々が異なるチッ
プに対応する複数のボンディングツール102・・・
が、回転自在に保持されたツールホルダ103の下端側
に同一円周上に位置して取り付けられた構造を有してい
る。各ボンディングツール102は、一般にコレットと
呼ばれ先端部に負圧によってチップを吸着する部材であ
る。ツールホルダ103にはマルチヘッド101上部に
設けられたプーリー104が連結されており、これが駆
動ベルト105を介して側部に設けられたモータ106
によって回転されることによりツールホルダ103が任
意の位置に回転するよう構成されている。したがって、
ボンディング作業時には、ツールホルダ103を所定位
置に回転制御することにより、チップに対応するボンデ
ィングツール102が選択的できるようになっている。
【0004】また、各ボンディングツール102は、ツ
ールホルダ103に上下方向に摺動自在に保持されると
ともに、コイルスプリング107によって下方へ付勢さ
れており、ボンディング時には、各コイルスプリング1
07にセットされたばね力の違いにより、各チップに適
したボンディング荷重が得られるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
マルチヘッド101にあっては、各ボンディングツール
102が同一円周上に並べて配置された横置き型である
ため、マルチヘッド101の下端部側の外形寸法が大き
く、しかもボンディングツールの数が増えるに従いそれ
が甚だしい。
【0006】かかることから、マルチヘッド101にあ
っては、マルチヘッド101の下端部側がダイボンディ
ング装置の他の部分と干渉しやすく、大きな上下方向の
ストローク量を確保することが難しい。このため品種搭
載ウェーハテーブルにより選択されたチップをそのまま
吸着して基板上に移動しボンディングするといった、上
下方向に大きなストローク量を必要とするダイレクトボ
ンディングに使用することが困難であった。また、マル
チヘッド101の下端部側の周囲には大きな作業空間を
確保しなければならず、ダイボンディング装置に設ける
他の装置や、機構部分、部材等の配置構造の自由度が狭
いという問題があった。
【0007】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、ダイレクトボンディングへの使用が可
能で、かつ他の部材等の配置構造の自由度を広げること
ができるダイボンディング装置用マルチヘッドを提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項1の発明にあっては、ダイボンディング装置に
設けられ、各々が所定のチップに対応する複数のボンデ
ィングツールを備えたマルチヘッドにおいて、上下動す
るヘッド本体と、このヘッド本体に垂直方向に回転可能
に設けられ、外周部に、前記複数のボンディングツール
が回転方向に沿って放射状に設けられたツールホルダと
を備えたものとした。
【0009】かかる構成においては、ツールホルダを回
転させ、所定のボンディングツールをマルチヘッドの下
端部に位置させれば、チップのボンディング作業が行え
る。つまり、マルチヘッドの下端部には常にいずれか1
つのボンディングツールだけが位置する。このため、複
数のボンディングツールを同一円周上に並べて配置する
横置き型のものに比べ、マルチヘッドの下端部側の外形
寸法が小さく、しかも外形寸法を増大させずにボンディ
ングツールの数を増やすことができる。また、ツールホ
ルダを介して全てのボンディングツールに荷重を加える
ことができる。
【0010】また、請求項2の発明にあっては、前記ヘ
ッド本体と独立して設けられ、前記ツールホルダと相対
移動することにより前記ツールホルダと連結され又は連
結を解除され、かつ連結状態の前記ヘッド本体を所定の
ボンディングツールが下端となる位置に回転させるホル
ダ駆動手段を備えたものとした。
【0011】かかる構成においては、必要なときにだけ
ツールホルダとホルダ駆動手段とが連結されることによ
り、チップに対応したボンディングツールが下端部にセ
ットされる。つまり、ホルダ駆動手段がヘッド本体に設
けられていなくとも、ボンディングツールの変更ができ
る。また、ホルダ駆動手段がヘッド本体と独立して設け
られていることから、それがヘッド本体に設けられてい
る場合に比べると、マルチヘッドの外形寸法が小さくで
き、同時にホルダ駆動手段がヘッド本体に設けたものに
比べ軽量である。
【0012】また、請求項3の発明にあっては、前記ヘ
ッド本体に水平方向に回転可能に支持されるとともに、
前記ツールホルダを垂直方向に回転可能に支持する支持
体と、前記ヘッド本体に設けられ、無端可撓部材を介し
て前記支持体をチップの傾きに応じた位置に回転させる
支持体駆動手段とを備えたものとした。
【0013】かかる構成においては、支持体の回転に伴
いボンディングツールが回転されることよりチップの傾
きが調整される。ここで、支持体は無端可撓部材を介し
て支持体駆動手段に回転されるものであるため、支持体
を所定の位置に回転された後、その位置がチップのボン
ディング作業が完了するまで確実に維持される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
にしたがって説明する。図1は、ダイボンディング装置
に設けられた本発明にかかるマルチヘッドを示す側面図
である。
【0015】すなわち、ダイボンディング装置はX軸方
向へ移動可能な可動部1を有している。可動部1には、
Z軸方向に延在する第1の送りねじ2に螺合され、その
回転に伴い昇降するZ軸ブラケット3と、Y軸方向に延
在する第2の送りねじ4に螺合するナット5に外装さ
れ、第2の送りねじ4の回転に伴い移動するY軸ブラケ
ット6とが設けられている。Y軸ブラケット6にはスラ
イダ7の下端側が上下方向へ移動自在に支持されて下
り、スライダ7の上端部には一対の連結ローラー8a,
8bが上下に並んで設けられている。一対の連結ローラ
ー8a,8bは、Z軸ブラケット3の上端部に設けられ
Y軸方向に延在する連結プレート9を挾持している。こ
れにより、スライダ7は、Z軸ブラケット3の動きに追
随した上下方向、及びY軸ブラケット6に追随した前後
方向への移動可能であり、かつ可動部1と共に左右方向
へ移動するようになっている。そして、かかるスライダ
7の下端部にマルチヘッド11が設けられている。
【0016】図2及び図3に示すように、マルチヘッド
11はスライダ7に固定されたヘッド本体12をベース
として組み立てられており、主として、スライダ7から
離間する側に設けられたツール機構部11Aと、スライ
ダ7に近接して設けられた荷重制御機構部11Bとから
構成されている。
【0017】ツール機構部11A側の構造について説明
すると、ヘッド本体12は相対向する左右の側壁12
a,12bを有している(図4参照)。両側壁12a,
12b間には、ベアリング13を介して軸受部材14が
水平方向へ回転自在に支持されている。軸受部材14
は、断面逆T字形であるとともに軸芯にスプライン溝を
有する孔が貫通する部材であり、上端部に取り付けられ
たベアリングセットカラー15によって下方への抜けを
防止されており、下端部には従動プーリ16がビス止め
されている。また、軸受部材14には、軸心に吸気通路
17aが貫通するスプライン軸17が内嵌されている。
スプライン軸17の上端部は軸受部材14から上方に延
出しており、その上端部にスプリングセットカラー18
が外嵌固定されることによって軸受部材14からの下方
への抜けを防止されている。スプリングセットカラー1
8には支持スプリング19が下方側から外挿されてお
り、支持スプリング19がスプリングセットカラー18
の上縁部と、前記ベアリングセットカラー15とに両端
を支持され、これによりスプライン軸17が上方側へ浮
いた状態が維持されている。なお、スプライン軸17の
上端には前記吸気通路17aへ負圧を供給するためのノ
ズル20が設けられている。
【0018】スプライン軸17の下端側は軸受部材14
から下方に延出しており、その下端部には、下方に向か
い断面コ字状に開口する支持ブロック21が固定されて
いる。なお、支持ブロック21が本発明の支持体であ
る。一方、ヘッド本体12には、荷重制御機構部11B
の側方に突出するモータブラケット22を介して傾き調
整モータ23が取り付けられている。傾き調整モータ2
3の出力軸には原動プーリ24が設けられており、原動
プーリ24と前記従動プーリ16とに掛け渡された駆動
ベルト25が、ヘッド本体12に設けられたテンション
プーリ26によって引張されている。そして、これらに
よって本発明の支持体駆動手段が実現されており、傾き
調整モータ23の回転方向及び回転量を制御することに
よって、前記支持ブロック21における水平方向の回転
位置が制御可能できるようになっている。
【0019】前記支持ブロック21は、前記スプライン
軸17の下端部が内嵌する断面略L字形の支持部材31
と、支持部材31にねじ止め固定された支持板32とか
ら構成されており、支持ブロック21の下端部にはツー
ルホルダ33が収容されている。ツールホルダ33は厚
肉状の板部材であって、その中心部にはツール回転軸3
4が貫通して固定されており、ツール回転軸34がベア
リング35,36を介して支持ブロック21の相対向す
る両下端部に取り付けられることにより、ツールホルダ
33は垂直方向に回転可能となっている。ツールホルダ
33の形状は、図4に示すようにツール回転軸34の軸
心を対称軸とする回転対称であり、外周部には、各々が
異なる種類のチップに対応する6本のボンディングツー
ル37(コレット)・・・が回転方向に沿って一定間隔
(60度)に放射状に取り付けられている。つまり各ボ
ンディングツール37は縦置き型に配置されている。
【0020】前記ツール回転軸34には、前述した支持
部材31のボス部31a内に位置して位置決めリング3
8が設けられている。位置決めリング38の外周面に
は、複数の位置決め溝38aが、ツールホルダ33にお
ける各ボンディングツール37の取付位置に対応して所
定間隔で形成されている。これに対し前記ボス部31a
には、ツールホルダ33の自由回転を防止する位置決め
ピン39が収容されている。位置決めピン39は、ばね
力によって前記位置決めリング38に向かって押圧され
ており、その先端が所定の係合力で前記位置決め溝38
aに係合されている。これにより、ツールホルダ33が
回転を許容されつつ自由回転を防止されており、いずれ
かのボンディングツール37が下端に位置したとき、そ
の回転位置が維持できるようになっている。ツール回転
軸34の一方の端部は前記支持部材31のボス部31a
から外側に突出しており、その突出部分には、端面にツ
ール回転軸34の軸心と平行する連結孔40aが複数開
口する雌側ジョイント40が設けられている。なお、図
4に示すように、前記支持ブロック21には、ツールホ
ルダ33の回転に伴い下端に移動した各ボンディングツ
ール37の内部を、前述したスプライン軸17の吸気通
路17aに連通するための屈曲自在なバキュームパイプ
41が設けられている。
【0021】また、荷重制御機構部11Bは、下端に位
置するボンディングツール37に応じて、すなわちチッ
プの種類に応じてボンディング荷重を制御する部分であ
る。荷重制御機構部11Bは、ヘッド本体12の前記両
側壁12a,12b間に架橋された支持軸45を支点と
しY軸回りに回動可能な荷重伝達部46を介して、ヘッ
ド本体12に支持された荷重スプリング47のばね力を
梃子の原理により前述したツール機構部11Aのスプラ
イン軸17に付加する構成を備えている。前記荷重伝達
部46は、一端が支持軸45の下方側に位置するととも
に他端側が荷重スプリング47によって上方に付勢され
た荷重ステー51と、基端部が支持軸45を挟んで荷重
ステー51の一端にX軸回りに回転自在に組み付けられ
た伝達アーム52とを有している。図3に示したよう
に、伝達アーム52の先端部は相対向する一対の取付片
52a,52aからなる二股状であって、一対の取付片
52a,52aには、前述したスプライン軸17の上端
部におけるスプリングセットカラー18に転動自在に当
接するローラ53がそれぞれ設けられている。これによ
り、スプリングセットカラー18が梃子の原理で荷重ス
プリング47のばね力によって下方に押圧されている。
【0022】また、前記荷重ステー51の他端部の下部
には、荷重スプリング47に隣接してヘッド本体12に
設けられた固定子54と共にリニアモータ55を構成す
る可動子56が設けられている。リニアモータ55は、
制御電流(又は電圧)により固定子54を励磁して可動
子56を近接する方向または離間する方向への力を発生
させるものである。したがって、リニアモータ55に発
生させる上記力の強さ及び向きを変化させることにより
荷重ステー51に入力するばね力の増減が可能であり、
これによりスプライン軸17に対する押圧力すなわち各
ボンディングツール37におけるセット荷重の制御がで
きるようになっている。
【0023】一方、図1及び図5に示すように、ダイボ
ンディング装置が有する前記可動部1には、本発明のホ
ルダ駆動手段として機能するツール選択装置61が設け
られている。ツール選択装置61は、可動部1にブラケ
ット62を介して固定的に支持されたエアーシリンダ6
3を有している。エアーシリンダ63はX軸方向へ伸縮
する駆動ロッド64を有しており、その先端部にはブラ
ケット65が設けられている。ブラケット65にはステ
ッピングモータ66とL字型ブラケット67とが互いに
逆側に設けられており、L字型ブラケット67には、先
端に雄側ジョイント68が設けられたツール駆動軸69
がベアリング70を介して取り付けられている。雄側ジ
ョイント68は、前述したツール機構部11Aの雌側ジ
ョイント40と連結可能であって、その端面には雌側ジ
ョイント40が有する各連結孔40aに挿入される連結
ピン68aが複数設けられている。ツール駆動軸69の
基端側はステッピングモータ66に向かって延出すると
ともに、延出途中にはスリットカム71が設けられ、か
つその基端部がカップリング72を介してステッピング
モータ66の出力軸73と連結されている。
【0024】ステッピングモータ66等を支持する前記
ブラケット65には、スリットカム71の周囲に設けら
れた図示しないスリットを検知し、ツール駆動軸69の
回転量を検出するための光電センサ74が第1のセンサ
ブラケット75を介して支持されている。また、ツール
駆動軸69を支持する前記L字型ブラケット67には、
雄側ジョイント68の連結ピン68aの近傍に配置され
た反射型の近接センサ76が第2のセンサブラケット7
7を介して支持されている。近接センサ76は、雄側ジ
ョイント68が雌側ジョイント40と連結されたとき、
雌側ジョイント40の外周面に設けられたマーク溝40
bを検知し、雌側ジョイント40すなわちツールホルダ
33の基準となる回転位置を検出するためのセンサであ
る。
【0025】そして、以上の構成を備えたダイボンディ
ング装置にあっては、所定の制御プログラムに基づき、
チップをボンディングする際には以下のように動作す
る。すなわちダイボンディング装置は、チップのボンデ
ィングに先立って前記マルチヘッド11を所定のツール
選択位置まで水平方向に移動する。また、これと対応し
前記ツール選択装置61をマルチヘッド11へ向けてX
軸方向へ前進させることにより、前記雄側ジョイント6
8をマルチヘッド11の雌側ジョイント40と連結させ
る。引き続き、双方のジョイント68,40を介して前
記ステッピングモータ66によりマルチヘッド11のツ
ールホルダ33をいったん基準となる回転位置まで回転
させる。さらに、これとは別に異品種搭載ウェーハテー
ブル等によって選択されているチップの種類に応じた所
定のボンディングツール37が下端に位置するまで回転
させることにより、所定のボンディングツール37を選
択する。
【0026】次に、ツール選択装置61を後退させて、
雄側ジョイント68と雌側ジョイント40との連結を解
除するとともに、マルチヘッド11をツール選択位置か
らボンディング作業領域へ戻し、選択されたボンディン
グツール37によって異品種搭載ウェーハテーブル等か
らチップをピックアップした後、これをボンディング対
象の基板上に移動する。このとき、傾き調整モータ23
により駆動ベルト25を介して支持ブロック21を回転
し、これによりピックアップ時のチップの傾きに応じて
ボンディングツール37を回転させ、チップの傾きを調
整する。引き続き、マルチヘッド11を所定位置まで降
下させ、ボンディングツール37によりチップを基板上
にボンディングする。かかる際には、前述した荷重制御
機構部11Bによって、ボンディングツール37による
チップの押圧力つまりボンディング荷重をチップの種類
に応じた荷重に制御する。
【0027】ここで、以上のボンディング作業時におい
ては、各ボンディングツール37は縦置き型に配置され
ており、マルチヘッド11の下端部には常にいずれか1
つのボンディングツール37だけが位置することとな
る。このため、従来技術で説明した横置き型のものに比
べ、マルチヘッド11の下端部側の外形寸法が小さく、
しかも外形寸法を増大させずにボンディングツール37
の数を増やすことができる。よって、マルチヘッド11
上下方向のストローク量を大きく取ることができ、ダイ
レクトボンディングへの使用が可能である。また、マル
チヘッド11の下端部側の周囲に確保すべき作業空間が
小さいため、ダイボンディング装置に設ける他の装置
や、機構部分、部材等の配置構造の自由度が大きい。ま
た、前述したように、ツールホルダ33を介して全ての
ボンディングツール37に荷重を加えることができ、そ
の荷重を荷重制御機構部11Bによって一括して制御す
ることから、ボンディング時の荷重制御構造が簡単であ
り、装置の低コスト化が可能である。
【0028】さらに、本実施の形態におけるマルチヘッ
ド11は、各ボンディングツール37の選択をマルチヘ
ッド11と独立したツール選択装置61によって行う構
成であるため、マルチヘッド11の全体的な外形寸法が
小さく、より狭い動作空間でのボンディング作業が可能
である。これによっても、ダイボンディング装置に設け
る他の装置や、機構部分、部材等の配置構造の自由度が
大きい。しかも、マルチヘッド11が軽量であることか
ら、ボンディング作業の高速化が可能である。なお、本
実施の形態においては、ツール選択装置61がマルチヘ
ッド11と相対的に水平方向に移動することによりマル
チヘッド11に連結され、これによりツールホルダ33
の回転が可能となる構成としたが、必要に応じて両者を
連結、解除できるものであれば、他の構成によりツール
ホルダ33を回転させるようにしても構わない。
【0029】また、チップの傾き調整に際しては、駆動
ベルト25を介して支持ブロック21すなわちボンディ
ングツール37を回転させる構成であるため、例えば歯
車列を用いた回転機構によってボンディングツール37
を回転させる場合とは異なり、ボンディングツール37
の回転位置が正確に制御でき、かつその回転位置をボン
ディング作業が完了するまで確実に維持できる。したが
って、マルチヘッド11単独でチップの傾き調整作業が
可能であり、事前にチップの傾きを調整する作業を不要
とすることにより、ダイボンディング装置に高い作業効
率が確保できる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明にお
いては、マルチヘッドの下端部側の外形寸法が小さいこ
とから、上下方向のストローク量を大きく取ることがで
き、ダイレクトボンディングへの使用が可能となる。ま
た、ツールホルダを介して全てのボンディングツールに
荷重を加えることができることから、各ボンディングツ
ールに荷重を加えるための荷重付加機構の一元化によ
り、構造の簡素化及び装置の低コスト化が可能となる。
また、マルチヘッドの下端部側の外形寸法が小さいこと
から、下端部側の周囲に確保すべき作業空間を小さくす
ることができ、ダイボンディング装置に設ける他の装置
や、機構部分、部材等の配置構造の自由度を広げること
が可能となる。しかも、外形寸法を増大させずにボンデ
ィングツールの数を増やすことができことから、上記効
果を確保したままで、より多くの種類のチップに容易に
対応することが可能となる。
【0031】これに加え、請求項2の発明においては、
ホルダ駆動手段がヘッド本体に設けられていなくとも、
ボンディングツールの変更ができることから、マルチヘ
ッドを全体的に小型化し、より狭い動作空間でのボンデ
ィング作業を可能とすることができる。よって、ダイボ
ンディング装置に設ける他の装置や、機構部分、部材等
の配置構造の自由度をさらに広げることができる。ま
た、軽量であるためボンディング作業の高速化が可能と
なる。
【0032】また、請求項3の発明においては、支持体
を所定の位置に回転された後、その位置がチップのボン
ディング作業が完了するまで確実に維持されるようにし
た。よって、マルチヘッド単独でチップの傾き調整作業
が可能となる。その結果、事前にチップの傾きを調整す
る作業が不要となり、ダイボンディング装置の作業効率
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すマルチヘッドの側
面図である。
【図2】同マルチヘッドの構造を示す断面図である。
【図3】図1の要部平面図である。
【図4】マルチヘッドの正面図である。
【図5】ツールホルダ回転機構を示す図1の要部平面図
である。
【図6】従来技術を示す外観斜視図である。
【符号の説明】
11 マルチヘッド 11A ツール機構部 11B 荷重制御機構部 12 ヘッド本体 16 従動プーリ 21 支持ブロック 23 傾き調整モータ 24 原動プーリ 25 駆動ベルト 33 ツールホルダ 34 ツール回転軸 37 ボンディングツール 40 雌側ジョイント 61 ツール選択装置 66 ステッピングモータ 68 雄側ジョイント 68a 連結ピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイボンディング装置に設けられ、各々
    が所定のチップに対応する複数のボンディングツールを
    備えたマルチヘッドにおいて、 上下動するヘッド本体と、 このヘッド本体に垂直方向に回転可能に設けられ、外周
    部に、前記複数のボンディングツールが回転方向に沿っ
    て放射状に設けられたツールホルダとを備えたことを特
    徴とするダイボンディング装置用マルチヘッド。
  2. 【請求項2】 前記ヘッド本体と独立して設けられ、前
    記ツールホルダと相対移動することにより前記ツールホ
    ルダと連結され又は連結を解除され、かつ連結状態の前
    記ヘッド本体を所定のボンディングツールが下端となる
    位置に回転させるホルダ駆動手段を備えたことを特徴と
    する請求項1記載のダイボンディング装置用マルチヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 前記ヘッド本体に水平方向に回転可能に
    支持されるとともに、前記ツールホルダを垂直方向に回
    転可能に支持する支持体と、 前記ヘッド本体に設けられ、無端可撓部材を介して前記
    支持体をチップの傾きに応じた位置に回転させる支持体
    駆動手段とを備えたことを特徴とする請求項1又は2記
    載のダイボンディング装置用マルチヘッド。
JP27595399A 1999-09-29 1999-09-29 ダイボンディング装置用マルチヘッド Pending JP2001102395A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100609634B1 (ko) 2006-02-16 2006-08-08 주식회사 탑 엔지니어링 본딩 장비의 본딩 헤드
JP2015533182A (ja) * 2012-10-15 2015-11-19 サムヤン ジェネックス コーポレイション 無水糖アルコールの製造方法

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