JP2001100485A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JP2001100485A
JP2001100485A JP27487699A JP27487699A JP2001100485A JP 2001100485 A JP2001100485 A JP 2001100485A JP 27487699 A JP27487699 A JP 27487699A JP 27487699 A JP27487699 A JP 27487699A JP 2001100485 A JP2001100485 A JP 2001100485A
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Haruhiko Ishida
晴彦 石田
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Toshiba TEC Corp
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  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】黒単色画像の画像形成時において所要時間の短
い高速の単色画像形成が可能なカラー画像形成装置を提
供する。 【解決手段】この発明のカラー画像形成装置1は、2つ
の中間転写媒体MT1とMT2を有し、カラー(YMC
K)画像のうちのY画像+M画像およびC画像+K画像
をそれぞれの画像を形成するY画像形成ユニット10Y
とM画像形成ユニット1OMおよびC画像形成ユニット
10CとK画像形成ユニット10Kにより別々に形成し
た後、中間転写媒体間転写装置99−1と99―2によ
り、YM画像とCK画像をさらに重ね合わせて、転写材
転写部199で、全ての単色カラー画像を重ね合わせて
転写材Pにカラー画像を形成するものであり、用紙にカ
ラー画像が出力されるまでに必要な所要時間が短縮され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真方式の
カラー電子複写機およびカラープリンタ等の単色カラー
画像を重ね合わせてカラー画像を形成するカラー画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来より用いられるカラー画像
形成装置を示す概略図である。図5に示すカラー画像形
成装置には、像担持体としての4個の感光体ドラム1A
〜1Dが設けられている。それぞれの感光体ドラム1A
〜1Dの周囲には、回転方向に沿って、帯電装置2A〜
2D、露光装置3A〜3D、現像装置4A〜4D、転写
装置5A〜5D、クリーニング装置6A〜6D、および
除電装置7A〜7Dが、順に配設されている。この感光
体ドラム1A〜1Dの周囲に沿って配設される各装置を
もって、所定色の画像形成手段であるところの第1ない
し第4の画像形成ユニットY1〜Y4が構成される。
【0003】第1ないし第4の画像形成ユニットY1〜
Y4は、イエロー(黄色)用画像形成ユニットY1と、
マゼンタ(赤紫色)用画像形成ユニットY2と、シアン
(青緑色)用画像形成ユニットY3と、ブラック(黒
色)用画像形成ユニットY4の合計4組備えられること
になる。
【0004】第1ないし第4の画像形成ユニットY1〜
Y4においては、感光体ドラム1A〜1Dの表面に、
『帯電−露光−現像−転写−クリーニング−除電』の順
に処理がなされる一方、搬送ベルトTにより順次、被転
写材である用紙Pが各ユニットを通過されて、各画像形
成ユニットで形成された所定色(4色)の可視像が次々
に転写され、第4の画像形成ユニットY4に隣設して設
けられる図示しない定着装置により最終的に用紙Pに多
色の画像が定着される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図5に示したカラー画
像形成装置は、周知のモノクロの複写機を構成する画像
形成手段であるユニットを、4組、直列に配置しただけ
にすきない。
【0006】従って、所定の色の画像を形成するために
は、画像形成ユニットY1からY4による形成色のトナ
ー像を順次重ねてゆかねばならず、この過程は、4つの
画像形成ユニットの動作を1方向的な時系列で行うこと
になる。この方式は、カラー画像を作成終了するまで比
較的時間のかからないタンデム方式として知られてい
る。
【0007】別のカラー画像形成方式として図6のもの
がある。この場合、各色の現像ユニットG1(ブラッ
ク)、G2(イエロー)、G3(マゼンタ)、G4(シ
アン)によるトナー像を1色ごとにベルト状感光体表面
20gに形成し、それらを中間転写体ドラム20a上で
重ね合わせた後、転写手段20dにより用紙P上に画像
を転写するものであるが、この場合、中間転写体ドラム
20aは印字すべき画像の長さを表面に保持すべく、そ
の径を大きく取らねばならず、装置が大型化するだけで
なく、図5に示したタンデム方式よりも、通常は、最初
のプリント出力が出てくるまでに時間がかかる。
【0008】なお、各画像形成ユニットが動作して画像
形成プロセスを開始し始めてから、所定の色の画像を形
成終了するまでにかかる時間は、各画像形成ユニット相
互の間隔やプロセススピードにもよるが、図5の方式で
も図6の方式でもそれぞれの色の画像形成動作を時問的
に順次行っていく過程には変わりない。
【0009】このように、周知のカラー画像形成装置に
おいては、ファーストプリント画像が形成されて出力さ
れるまでの時間であるファーストコピー時間が長く、効
率が悪い問題がある。なお、ファーストコピー時間の長
さは、黒単色(モノクロ)の画像形成においても同じ時
間であり、特に1枚だけのモノクロ複写(画像形成)に
あたっては、待ち時間が長くなることになる。
【0010】この発明の目的は、複数のトナー像を重ね
合わせてカラー画像を形成する際の画像形成の所要時間
を短縮でき、特に黒単色の複写に求められる時間を低減
可能な高速のカラー画像形成装置を提供するものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した問
題点に基づきなされたもので、複数の像担持体の表面を
一様に帯電する複数の帯電手段と、帯電された表面を露
光し静電潜像を形成するための複数の露光手段と、複数
の像担持体上の前記静電潜像に、帯電した現像剤を付着
させることで可視像を形成する複数の現像手段を有する
複数の像形成手段と、少なくとも2つの中間転写媒体
と、前記複数の像形成手段を前記中間転写媒体に対応さ
せ、前記像担持体から対応する前記中間転写媒体へ可視
像を転写する複数の転写手段と、前記中間転写媒体上に
転写されたトナー像を中間転写媒体間で転写する中間転
写媒体間転写手段と、最終的に1つの中間転写媒体上に
転写された1つのトナー像を、転写材に転写する転写材
転写手段と、を有することを特徴とするカラー画像形成
装置を提供するものである。
【0012】またこの発明は、複数色の帯電トナー像を
形成する少なくとも2つのトナー像形成手段と、第1お
よび第2の中間転写媒体と、前記トナー像形成手段で形
成された複数の帯電トナー像を前記中間転写媒体に転写
するための転写手段と、前記中間転写媒体上に転写され
たトナー像を中間転写媒体間で転写する中間転写媒体間
転写手段と、を具備し、前記第1の中間転写媒体上に、
対応する複数のトナー像形成手段によるトナー像(正
像)を前記転写手段により重畳転写し、前記第2の中間
転写媒体上に、対応する複数のトナー像形成手段による
トナー像(鏡像)を重畳転写し、さらに、前記第1の中
間転写媒体と前記第2の中間転写媒体間でトナー像を移
すための中間転写媒体間転写手段により、前記第2の中
間転写媒体(鏡像側)上にトナー像を重畳転写すること
により、最終的に1つのトナー像を形成し、このトナー
像を、転写材転写手段により、転写材に転写することを
特徴とするカラー画像形成装置を提供するものである。
【0013】さらにこの発明は、複数色の帯電トナー像
を形成する少なくとも2つのトナー像形成手段と、2つ
の中間転写媒体と、前記トナー像形成手段で形成された
複数の帯電トナー像を前記中間転写媒体に転写するため
の転写手段と、前記中間転写媒体上に転写されたトナー
像を中間転写媒体間で転写する中間転写媒体間転写手段
と、前記各中間転写媒体の近傍に設けられ、転写された
トナー像の位置を検出する検出手段と、前記トナー像の
位置を調整する調整手段を有し、前記各中間転写媒体が
2つ以上のトナー像形成手段に対応している場合は、第
1段階として、第1あるいは第2の中間転写媒体上に前
記転写手段により形成した少なくとも2つ以上の位置的
に一致すべきトナー像の相対位置を検出し、前記相対位
置を、前記第1あるいは第2の中間転写媒体上で最小に
すべく前記調整手段により最小に調整し、第2段階とし
て、前記第2の中間転写媒体に、中間転写媒体間転写手
段により転写統一された2種類の位置的に一致すべき重
畳トナー像の相対位置を位置の検出手段により検出し、
前記重畳トナー像の相対位置を最小にすべく前記調整手
段により最小に調整し、最終的に一致重畳したトナー像
を前記第2の中間転写媒体上に形成し、そのトナー像を
転写材転写手段により転写材に転写することを特徴とす
るカラー画像形成装置を提供するものである。
【0014】またさらにこの発明は、複数色の帯電トナ
ー像を形成する少なくとも2つのトナー像形成手段と、
2つの中間転写媒体と、前記トナー像形成手段で形成さ
れた複数の帯電トナー像を前記中間転写媒体に転写する
ための転写手段と、前記中間転写媒体上に転写されたト
ナー像を中間転写媒体間で転写する中間転写媒体間転写
手段と、前記各中間転写媒体の近傍に設けられ、転写さ
れたトナー像の位置を検出する検出手段と、前記トナー
像の位置を調整する調整手段を有し、前記各中間転写媒
体が1つのトナー像形成手段に対応している場合は、前
記第2の中間転写媒体に、中間転写媒体間転写手段によ
り転写統一された2種類の位置的に一致すべき重畳トナ
ー像の相対位置を、位置検出手段により検出し、前記重
畳トナー像の相対位置を最小にすべく前記調整手段によ
り最小に調整し、最終的に一致重畳したトナー像を前記
第2の中間転写媒体上に形成し、そのトナー像を転写材
転写手段により転写材に転写することを特徴とするカラ
ー画像形成装置を提供するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態であるカラー画像形成装置を詳細に説明す
る。
【0016】図1は、電子写真プロセスを用いたこの発
明のカラー画像形成装置を説明する概略図である。
【0017】図1に示すように、カラー画像形成装置1
01において、像担持体である感光体ドラム1は、直径
が30mmのアルミニウム製の円筒体からなっており、
表面に厚さ20μm程度の有機光導電層が設けられてい
る。感光体ドラム2、感光体ドラム3、感光体ドラム4
も同様である。
【0018】感光体ドラム1は、矢印方向に回転可能に
設けられている。この感光体ドラム1の周囲には、回転
方向に沿って、以下の装置が順に配置される。
【0019】感光体ドラム1の表面に接触して、感光体
ドラム1を一様に所定の負の電位に帯電させるローラ帯
電装置12が配置される。
【0020】この帯電装置12のドラム回転方向下流側
には、原稿を照射して得られる原稿像を、帯電された感
光体ドラム1に露光して静電潜像として形成するLED
露光装置13が配置される。
【0021】露光装置13のドラム回転方向下流側に
は、感光体ドラム1に形成された静電潜像に現像剤を供
給することで、静電潜像を反転現像する2成分現像装置
14が配置される。
【0022】現像装置14のドラム回転方向下流側に
は、中間転写媒体MT1が対向して配置される。中間転
写媒体MT1は、カーボンが混入してあるポリイミド樹
脂からなる厚さ100μm、周長249mmのエンドレ
スベルトである。
【0023】感光体ドラム1と中間転写媒体MT1との
接触ニップを形成する位置に対向する中間転写媒体MT
1の背面側には、ローラ転写装置15が配置されてい
る。
【0024】ローラ転写装置15は、感光体ドラム1に
形成されるイエロー(Y)トナー像を、第1の中間転写
媒体MT1上に転写する。
【0025】感光体ドラム1の回転方向下流側には、ウ
レタンゴムで形成されたブレードを有し、感光体ドラム
1の表面に残ったトナーを除去するクリーニング装置1
6と所定の波長の光を放射するランプを有し、光を放射
して感光体ドラム1に残った電位を除電するための除電
装置17が配置されている。
【0026】クリーニング装置16は、開口部に設けら
れたブレードb1を感光体ドラム1の表面に所定の圧力
で押しつけることで、感光体ドラム1の表面に残ったト
ナーを掻き落すものである。なお、掻き落とされたトナ
ーは、図示しないトナー回収装置に集められ、所定量に
達するたびに廃却される。
【0027】クリーニング装置16にてトナーが除去さ
れた後になお感光体ドラム1に残る残存電位は、除電装
置17から感光体ドラム1の表面に一様に照射される除
電光により除電される。
【0028】このように、1つの感光体ドラム1の周囲
には、ドラムの回転方向に沿って、帯電装置12、露光
装置13、現像装置14、転写装置15、クリーニング
装置16および除電装置17が順次配置され、これらを
もって所定の色の画像を形成する手段が構成される。
【0029】以下、第1の露光装置13に、出力すべき
画像に対応した電気信号を与えることにより、感光体ド
ラム1に、静電潜像(鏡像)が形成される。この静電潜
像を、現像装置14により帯電した微粉体であるYトナ
ーを供給して可視化(現像)して、Yトナー像(鏡像)
得られる。感光体ドラム1上のYトナー像は、感光体ド
ラム1の回転により、転写部P1まで搬送される。
【0030】転写部P1に搬送されたYトナー像は、中
間転写媒体MT1の裏側から電圧を印加した転写ローラ
15(ローラ転写装置)が押圧されることで、感光体ド
ラム1から、中間転写媒体MT1に転写される(引き寄
せられる)。
【0031】転写ローラ15は、ウレタンゴム製で、カ
ーボン粒子を混入して電気抵抗率を1010オーム・c
m程度まで低下したもので、半導電性を示す弾性体ロー
ラである。
【0032】感光体ドラム2の周囲には、感光体ドラム
1と同様に、ドラム2が回転される方向に沿って、帯電
装置22、露光装置23、現像装置24、転写装置2
5、クリーニング装置26および除電装置27が順次配
置されている。
【0033】ここで、第1の感光体ドラム1における画
像形成プロセスと同様に、露光装置23により、M潜像
が形成され、マゼンタ(M)トナーにより現像される。
このMトナー像は、中間転写媒体MT1の裏側から電圧
が印加されている転写ローラ25が押しつけられること
で、既にYトナーが転写されている中間転写媒体MT1
上でYトナー像と重なり合うように、中間転写媒体MT
1に転写される。
【0034】このように、最初のYトナー像が転写され
た中間転写媒体MT1上にMトナー像を重ね転写する。
この像をYMトナー像と呼ぶ。なお、YMトナー像は、
正像である。なお、転写ローラ15から中間転写媒体M
T1の背面に印加される転写バイアス電圧および転写ロ
ーラ25から中間転写媒体MT1の背面に印加される転
写バイアス電圧は、いずれも、概ね1000Vである。
【0035】第3の感光体ドラム3の周囲にも、感光体
ドラム3の回転方向に沿って、帯電装置32、露光装置
33、現像装置34、転写装置35、クリーニング装置
36および除電装置37が順次配置されている。この第
3の感光体ドラム3においても、先に説明した第1およ
び第2の感光体ドラム1,2と同様に、シアン(C)ト
ナーの現像が形成される。
【0036】第3の感光体ドラム3に形成されたCトナ
ー像は、今度は第2の中間転写媒体MT2に転写され
る。
【0037】中間転写媒体MT2に、Cトナー像を転写
する方法は、中間転写媒体MT2の裏側から電圧を印加
した転写ローラ35を押しつける方法であり、先に説明
した第1および第2の感光体ドラム1,2によるトナー
像形成および中間転写媒体への転写と実質的に同一であ
る。なお、中間転写媒体MT2は、第1の中間転写媒体
MT1と同様に構成されているが、周長は、第1の中間
転写媒体MT1よりも長い284mmである。
【0038】感光体ドラム4の周囲にもドラムの回転方
向に沿って帯電装置42、露光装置43、現像装置4
4、転写装置45、クリーニング装置46および除電装
置47が順次配置されている。また、先に説明した第1
〜第3の感光体ドラムと同様にして、Kトナー像が形成
される。
【0039】第4の感光体ドラム4に形成されたKトナ
ー像は、転写位置P4で、第3のCトナー像と同様に第
2の中間転写媒体MT2に転写される。このとき、Kト
ナー像は、中間転写媒体MT2の裏側から電圧が印加さ
れている転写ローラ45が押しつけられることで、既に
Cトナーが転写されている中間転写媒体MT1上でCト
ナー像と重なり合うように、中間転写媒体MT2に転写
される。
【0040】このように、第3のCトナー像が転写され
た中間転写媒体MT2上にKトナー像が重畳して転写さ
れる。この像を、CKトナー像と呼ぶ。また、CK像は
鏡像である。なお、転写ローラ35から中間転写媒体M
T2の背面に印加される転写バイアス電圧および転写ロ
ーラ45から中間転写媒体MT2の背面に印加される転
写バイアス電圧は、いずれも、概ね1000Vである。
【0041】続いて、中間転写媒体MT1上に重ね転写
された像(YMトナー像)は正像であったから、中間転
写媒体間転写装置99-1,99-2からなる転写領域P
5により、第1の中間転写媒体MT1上の全ての色の帯
電トナー像が第2の中間転写媒体MT2に転写される。
これにより、第2の中間転写媒体MT2上に、最終的な
カラー画像(YM+CK,鏡像)が形成される。なお、
いうまでもなく、中間転写媒体MT1と中間転写媒体M
T2は、逆方向に移動(回転)されている。
【0042】中間転写媒体MT2には、中間転写媒体M
T1に印加される電圧に対して概ね1000V高いバイ
アス電圧が、図示しない電源装置により印加される。
【0043】中間転写媒体MT2に転写されたカラー画
像は、転写材転写装置199により、用紙Pに転写され
る。なお、中間転写媒体間転写手装置99-1、99-2
および転写材転写装置199は、先に説明した転写装置
(転写ローラ)15と実質的に同じ構成のものである。
【0044】次に、上述した転写工程をより詳細に説明
する。
【0045】感光体ドラム1の外周面は、図示しない駆
動モータにより、例えば50mm/秒(V)の速度で
移動される(感光体ドラム1が一定速度で回転され
る)。
【0046】感光体ドラム1は、感光体ドラム1の表面
に接して設けられている半導電性を有するウレタン製か
らなる帯電ローラ13により、例えば−500V程度の
表面電位に帯電される。なお、帯電ローラ13には、図
示しない帯電バイアス電源が接続されており、−105
0Vの帯電バイアスが印加されている。また、感光体ド
ラム1の表面に接触することによって従動回転してい
る。
【0047】感光体ドラム1の表面は、有機系光導電体
によって形成されている。光導電体は、通常は高抵抗で
あるが、光が照射されると、光照射部の比抵抗が低下す
る性質をもっている。従って、図示しない等倍結像光学
系を通ったLEDヘッド13からの印字パターンに対応
した光が、予め帯電されている感光体ドラム1の表面
に、照射されるすることによって、印字パターンの鏡像
の関係にある静電潜像が感光体ドラム1の表面に形成さ
れる。
【0048】静電潜像とは、感光体ドラム1の表面に形
成される電荷分布像であり、LEDヘッド3により光が
照射された感光体ドラム1の被照射面の比抵抗が低下し
て、感光体ドラム1の電荷が基層側に流れ、光が照射さ
れなかった部分の電荷が残留することによって形成され
る電荷のパターンである。
【0049】このようにして、予め所定の電位に帯電さ
れた感光体ドラム1上の所定の露光位置に、LEDヘッ
ド(露光装置)13からの光が結像されて潜像が形成さ
れた感光体ドラム1は、現像位置まで速度Vで回転す
る。すなわち、感光体ドラム1に形成された静電潜像
は、感光体ドラム1の回転により、現像装置14と対向
する現像位置に搬送される。
【0050】現像位置に移動された感光体ドラム1上の
静電潜像は、現像装置14によって可視像であるYトナ
ー像に変換される。
【0051】現像位置14内には、顔料を含み、樹脂に
て形成されるトナー(Yトナー)が準備されている。ト
ナーは、現像位置14内で攪拌されることで摩擦帯電
し、感光体ドラム1上に帯電した電荷と同極性の電荷を
もつ。
【0052】感光体ドラム1の表面が現像位置14と対
向される現像位置を通過することにより、光が照射され
た部分すなわち帯電により生じた電荷がドラム1の基層
側へ流れることで表面電位が消失した潜像部にのみ、Y
トナーが静電的に付着して、潜像現像される(反転現
像)。
【0053】Yトナー像が形成された感光体ドラム1
は、引き続き周速度Vで回転され、転写位置15と対
向する転写位置で、例えば+1000Vにバイアスされ
た転写ローラ15によって、中間転写媒体MT1上に転
写される。このとき、MT1に転写された可視像は、正
像である。
【0054】なお、同様の工程により、感光体ドラム2
にMトナーが鏡像として形成され、中間転写媒体MT1
上に転写される。
【0055】この時、重ね合わせるトナー像(Y、M)
同士の位置を合わせることで所定の色を現出させること
になるので、トナー像の位置決めが必要となる。
【0056】LEDヘッド13あるいは23からの光の
照射のタイミングの調整によって、それぞれのトナー像
(Y、M)の重ね合わせが可能となる。タイミング調整
は、所定の位置に設けられている画像位置検知センサー
66により検知されたY画像とM画像とが、中間転写媒
体MT1上の同じ位置になるよう、画像形成ユニット1
0Y(感光体ドラム1)および10C(感光体ドラム
2)のそれぞれがトナー像を形成するタイミングを設定
するために用いられる。
【0057】センサー66は、近赤外線を放射する参照
光放射部と反射光を検知する反射光検知部とを有し、中
間転写媒体MT1上のトナー粒子とMT1表面の光の吸
収の度合いにより、MT1表面とトナーを区別するもの
である。
【0058】なお、光照射タイミングは、中間転写媒体
MT1上に試験的に作成するラインパターン像が相互に
重なり合う部分の幅(重ね像)を検知した結果に基づい
て、求められる。例えば、線幅が予定の100μmであ
る2つのトナー像(Y,M)を形成し、両者が重なり合
う幅(重ね像)が、プラスマイナス(±)10μmに入
るように第2の露光装置23(Mトナー像)のタイミン
グを調整する。
【0059】このようにして、Yトナー像とMトナー像
が正確に重ね合わせられる。
【0060】上述したYトナー像とMトナー像が作成さ
れている間に、あるいは同期して、または所定のタイミ
ングで、第3の感光体ドラム3上の露光位置にLEDヘ
ッド33からの光が結像されて、C画像の潜像(正像)
が形成される。このC画像の潜像は、現像装置34と対
向する現像位置まで速度Vで搬送され、Cトナーが付
着されて、Cトナー像(正像)になる。
【0061】感光体ドラム3に形成されたCトナー像
は、感光体ドラム3の速度Vの回転によって、転写ロ
ーラ35と対向する転写位置に搬送され、+1000V
にバイアスされた転写帯電器35によって、中間転写媒
体MT2上に転写される。このCトナー像は、鏡像とな
る。
【0062】なお、同様の工程により、感光体ドラム2
に、Kトナーが正像として形成され、中間転写媒体MT
2上に転写される。
【0063】以下、先にYトナー像とMトナー像の重ね
合わせと同様の位置決めにより、Cトナー像とKトナー
像のそれぞれが重ね合わせられる際の位置すなわち印字
露光タイミングが、所定の位置に設けられているセンサ
ー77の出力に基づいて設定される。すなわち、Kトナ
ー像の露光タイミングがCトナー像を基準にして設定さ
れる。
【0064】このようにして、第1の中間転写媒体MT
1上で重ね合わせられたYMトナー像と第2の中間転写
媒体MT2上で重ね合わせられたCKトナー像は、今度
は、中間転写媒体間転写装置99−1,99−2によ
り、CKトナー像にYMトナー像が重ね合わせられる。
【0065】詳細には、約1000Vの転写バイアスを
印加することで、中間転写媒体MT1と中間転写媒体M
T2とが接触するニップ形成部において、静電的にトナ
ーを中間転写媒体MT2側に引き寄せることができる。
【0066】その上、中間転写媒体MT2上のCKトナ
ー像の位置を基準として、中間転写媒体MT1側のYM
トナー像を重畳するための時問的なずれをLEDヘッド
13(Y)および23(M)の光照射のタイミングによ
って、調整する。
【0067】最終的に、4つの試験的なパターンの重ね
像の線幅を検知して、100μmの線幅に対し、プラス
マイナス(±)10μm以内に入るように調整する。
【0068】このような動作を、画像形成装置1が画像
形成動作(印字動作)を開始する前に実行することで、
精度の高い重なり合いが得られる。
【0069】また、印字動作中でも、画像と画像の間に
調整用パターンを発生させて、随時調整できるように設
定しておくことができる。
【0070】このようにして、中間転写媒体MT2上
に、正確に、位置合わせしてきた重ね像(YM+CK
像)ができる。
【0071】一方、転写材供給装置199の用紙カセッ
トPCからは、図示しないピックアップローラにより、
転写材(記録紙)が1枚取り出され、図示しないフィー
ドローラ対を経て、図示しないレジストローラ対に搬送
される。
【0072】レジストローラ対は、転写材Pの搬送途中
やカセットから取り出された際に生じる搬送方向に対す
る傾きを取り除いて厚さ0.5mm程度の半導電性ウレ
タンゴム製の搬送ベルト88に送る。
【0073】搬送ベルト88の表面は、吸着用チャージ
ャCHによりあらかじめ表面が帯電されており、用紙P
は、静電力により搬送ベルト88の表面に吸着する。
【0074】搬送ベルト88の周速度は、各感光体ドラ
ム1〜4、第1の中間転写媒体MT1、および第2の中
間転写媒体MT2のそれぞれの周速度Vと等速度にな
るように設定されている。
【0075】用紙(転写材)Pは、その一部をレジスト
ローラ対に保持された状態で、中間転写媒体MT2との
間に定義される転写部P6に案内される。
【0076】転写部P6は、例えば直径9mmのアルミ
ニウム製の転写ローラ199−1に、図示しない電源に
より+1000Vの電圧が印加され、アルミニウム製の
転写ローラ199−2がゼロ電位に維持されているの
で、転写部P6において、中間転写媒体MT2上の負帯
電のYMトナー像+CKトナー像すなわちカラー画像
は、転写材Pに転写される。
【0077】カラー画像を用紙Pに転写させた第1およ
び第2の中間転写媒体MT1、MT2は、ブレードクリ
ーニング装置MC1,MC2まで回転され、表面に残っ
た残存トナーがクリーニングされ、引き続く画像形成に
利用される。
【0078】一方、カラー画像が転写された用紙Pは、
図示しない定着装置に案内されて、ヒータを組み込んだ
加熱ローラと、これに圧接された加圧ローラとの間の圧
接部(ニップ部)である定着ポイントにより、トナー像
が溶融されることで、自身に(トナー像が)定着され
る。
【0079】定着が完了した転写材Pは、図示しない送
り出し口―ラによって、図示しない排紙トレイに搬出さ
れる。
【0080】以上の画像形成プロセスについて、各画像
形成ユニットから中間転写媒体へ、画像先端部が転写さ
れ搬送されてゆく様子を図3のタイミングチャートに示
す。なお、TS1は、回転する感光体1上のYトナーの
画像の先端部が中間転写媒体MT1と接する時刻を示
す。TS2は、同様に、回転する感光体2上のMトナー
の画像の先端部が中間転写媒体MT1と接する時刻を示
す。TS1とTS2の差は、この2つの画像の先端部が
中間転写媒体MT1上で位置が一致するような時間とな
っている。
【0081】また、TS3は、回転する感光体3上のK
トナーの画像の先端部が中間転写媒体MT2と接する時
刻を示す。TS4は、回転する感光体4上のCトナーの
画像の先端部がMT2と接する時刻を示す。従って、T
S3とTS4の差は、この2つの画像の先端部が中間転
写媒体MT2上で位置が一致するような時間となってい
る。
【0082】なお、センサー66、77を用いて位置合
わせを行えば、YMトナー像とCKトナー像とは、図1
に示したP5で一致するようにできるので、このタイミ
ングチャートにおける時刻TEが、その時刻を表してい
る。なお、時刻TEは、完成したカラー画像の先端部が
転写部P6に到達する時刻である。
【0083】このタイムチャートでは、Mトナーの画像
の先端部が中間転写媒体MT1に転写される時刻PS2
よりも前に、Cトナーの画像の先端部を中間転写媒体M
T2に転写する動作が行われている。これは、従来例で
説明したような、時間的に、1方向に順次作像色を重ね
て行く方式とは根本的に異なり、重畳画像を作るための
画像の先端部の第1および第2の中間転写媒体MT1,
MT2への転写動作を場合によっては、重複させること
ができる。また、図5にされるように、カラー画像形成
ユニットを順に並べた場合には、その大きさによる制限
により十分近接した時刻に、個々のトナー像を重ねるこ
とができるとは限らず、この発明の画像形成装置に優位
性が認められることになる。
【0084】なお、図1に示した画像形成装置において
は、感光体1と感光体2の距離は約100mmであり、
最初の転写部P1から転写部P5までの距離は約195
mmである。また、P5(4色重畳点)から最終転写部
P6までの距離は約30mmとなり、P1からP6まで
の距離Lは、約225mmとなる。
【0085】これに対して、図5に示した周知のタンデ
ム方式では、本方式のLに相当する距離は約300mm
となる。従って、従来方式にくらべて、カラー画像形成
終了までに要する時間を、大きく短縮できる。
【0086】また、Kトナー像のみ形成する場合(黒単
色=モノクロ)は、最終転写部P6に一番近い位置に、
Kトナー像形成(感光体ドラム4)を配置したことによ
り、画像形成動作が開始されてから、最短時間で転写画
像が出力される。つまり、Kトナーについて、ファース
トコピー時間を低減できる。
【0087】図2は、図1に示したカラー画像形成装置
とは異なる別の実施の形態を説明する概略図である。な
お、図1に示した構成と同一の構成には、同じ符号を付
して、詳細な説明を省略する。
【0088】図2に示すカラー画像形成装置201は、
図1に示したカラー画像形成装置におけるベルト状の中
間転写媒体のドラム状の中間転写媒体を用いたもので、
MT3は、直径が117mmのアルミニウム製の円筒の
表面に、低抵抗の半導電性ゴム(材質はウレタン、肉厚
は1mm)を接着してある。
【0089】第1の像形成手段に属する感光体5は、ア
ルミニウム製の基層の上に有機光導電体をコーティング
してあり、アルミニウム製の基層の電位は、図示しない
電源により−1000Vに維持してある。
【0090】通常の電子写真プロセスを経て、現像手段
54は、Yトナー像(鏡像)を周速度50mm/sec
(V)で回転する感光体上に反転現像し、Yトナー像
は転写部P1において、中間転写媒体MT3上に転写さ
れる。アルミニウム製の直径9mmの転写ローラ55を
ゼロ電位に維持したので負帯電トナーであるYトナー
は、電位の高い中間転写媒体MT3上に転写される。
【0091】第2の像形成手段についても同じようにM
トナー像を中間転写媒体MT3上に転写可能となる。こ
こでも、感光体ドラム6の基層は、図示しない電源によ
り−1000Vに維持されている。
【0092】このようにして、重畳したYM像(正像)
を転写部P2で作ることができる。
【0093】中間転写媒体MT4は、実質的に中間転写
媒体MT3と同じで、円筒径を、中間転写媒体MT3よ
り小さい値である64mmとしている。なお、アルミニ
ウム製の直径9mmの転写ローラ85は、+1000V
に維持される。このとき、感光体ドラム3,4の基層の
電位は、ゼロ電位に維持される。
【0094】従って、感光体ドラム3,4に形成された
Cトナー像とKトナー像は、中間転写ドラムMT4上で
重ね合わせられて、CKトナー像(鏡像)として重ね転
写される。さらに、中間転写媒体MT3とMT4は、基
層の電位差が1000Vであるから、MT3上の負帯電
のYMトナー像を転写部P7においてMT4側に重ねる
ことができる。
【0095】センサー88、99は、図1を用いて説明
したと同じようにトナー像の位置あわせのために使わ
れ、重ねたトナー像の位置は、正確に位置あわせされて
いる。
【0096】転写材供給装置(用紙カセット)199か
らは、図示しないピックアップローラにより、転写材
(記録紙)が1枚取り出され、図示しないフィードロー
ラ対を経て、図示しないレジストローラ対に搬送され
る。
【0097】レジストローラ対は、転写材Pの搬送途中
やカセットから取り出された際に生じる搬送方向に対す
る傾きを取り除いて厚さ0.5mm程度の半導電性ウレ
タンゴム製の搬送ベルト88に送る。
【0098】搬送ベルト88の表面は、吸着用チャージ
ャCHによりあらかじめ表面が帯電されており、用紙P
は、静電力により搬送ベルト88の表面に吸着する。
【0099】搬送ベルト88の周速度は、各感光体ドラ
ム1〜4、第1の中間転写媒体MT1、および第2の中
間転写媒体MT2のそれぞれの周速度Vと等速度にな
るように設定されている。
【0100】転写材Pは、中間転写媒体MT4との転写
位置P8に送らここでれる。用紙Pには、チャージャC
H3によりコロナチャージが与えられ、+2000V程
度に帯電されているので、中間転写媒体MT4の基層電
位である1000Vと比べてさらに1000V高いた
め、転写部P8において、中間転写媒体MT4上の負帯
電のYMCK像は、転写材Pに転写される。
【0101】このようにして、YMCKの4色のカラー
画像が転写された用紙Pは、図示しない定着装置に案内
されて、ヒータを組み込んだ加熱ローラと、これに圧接
された加圧ローラとの間の圧接部(ニップ部)である定
着ポイントにより、トナー像が溶融されることで、自身
に(トナー像が)定着される。
【0102】定着が完了した転写材Pは、図示しない送
り出し口―ラによって、図示しない排紙トレイに搬出さ
れる。
【0103】いっぽう、中間転写媒体MT3,MT4は
そのまま回転されて、ブレードクリーニング装置MC
3、MC4に案内され、クリーニング装置MC3,MC
4により表面がクリーニングされて再使用に供される。
【0104】以上述べたことにより、カラープリントに
おいても、あるいは、使用頻度の多いブラックのプリン
トにおいても、これらの新方式では、従来の方式にくら
べてファーストプリントが早くなるので大変効率的とな
る。
【0105】また、中間転写媒体の形状としては、MT
1とMT2については、ベルト同士、MT3とMT4に
ついては、ドラム同士であるがベルトとドラムの混成で
もよいことは明らかである。
【0106】図4は、この発明のさらに別の実施の形態
を説明する概略図である。なお、図1および図2に示し
た構成と同一の構成には、同じ符号を付して、詳細な説
明を省略する。
【0107】図4に示したカラー画像形成装置301
は、ベルト形状の中間転写媒体MT5とドラム形状の中
間転写媒体MT6とを有している。なお、K画像ユニッ
ト10Kを、最終転写部Pendに最も近い位置に設け
ている。また、使用頻度の高いK画像形成ユニット10
には、メンテナンス性のよい、非磁性一成分現像方式を
用いている。
【0108】Y画像形成ユニット10Y、M画像形成ユ
ニット10M、C画像形成ユニット10Cには、2成分
現像方式を採用しているが、K画像形成ユニット10K
と同様に、一成分画像現像方式でもよい。
【0109】中間転写媒体MT5およびMT6は、先に
説明した他のカラー画像形成装置と同一の構成で、形状
のみを変化させている。また、露光方式としては、レー
ザビームを走査するものであってもよい。
【0110】次に、カラー画像形成装置301の動作の
うちの各トナー像の重ね合わせについて詳細に説明す
る。
【0111】最初に、ある電気信号を共通の基準として
同時刻に、各露光装置13,23,33および43を発
光させ、任意の検査パターンを感光体ドラム1,2,
3,4のそれぞれに、潜像を形成する。
【0112】各画像形成ユニット10Y,10M,10
Cおよび10Kにより現像された4つの検査パターン
(トナー像)は、中間転写ベルトMT6のP2,P3に
おいて、あるいは中間転写ドラムMT5上のP1,P4
において転写され、さらに、MT6側のトナー像がMT
5に転写される。これにより、センサ111の位置に、
互いに時間差のある4つのトナー像(検査パターン)が
案内される。
【0113】この4つのトナー像の時間差を図示しない
処理装置(CPU)により演算して、各画像形成ユニッ
トの露光タイミングを調整することで、各色のトナー像
を重ね合わせることができる。この場合、各検査パター
ンの間隔は、均一になるとは限らない。
【0114】なお、仮にセンサ111を、中間転写ベル
トMT6の転写位置P6の下流に設けたとすると、時間
的に最終のパターン(図4ではC画像形成ユニット10
Cにより形成されるパターン)がセンサ111を通過す
る以前に各パターン相互間の時間差データを得ることが
できる。すなわち、数回同じ検査パターンを連続的に形
成することで、位置合わせ(露光タイミング調整)が短
時間で可能となる。
【0115】なお、図4に示したカラー画像形成装置で
は、ファーストコピー時間が大幅に低減される。特に、
黒単色画像を得る場合に、有利である。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の画像形
成装置は、少なくとも2つの中間転写媒体を有し、カラ
ー(YMCK)画像のうちのY画像+M画像およびC画
像+K画像を別々に形成した後、中間転写媒体間転写装
置により、YM画像とCK画像をさらに重ね合わせるこ
とにより、全ての単色カラー画像を重ね合わせてカラー
画像を形成するための所要時間を短縮できる。
【0117】また、K(黒)トナー像を形成するK画像
形成ユニットは、中間転写媒体間転写装置に最も近接し
た位置で中間転写媒体に転写されることのできる位置で
画像形成されることから、黒単色画像を用紙に転写する
までの時間が最短となり、黒単色(モノクロ)画像のフ
ァーストコピー時間が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のカラー画像形成装置の第1の実施の
形態を説明する概略図。
【図2】図1に示したカラー画像形成装置とは異なる実
施の形態を説明する概略図。
【図3】図1に示したカラー画像形成装置の各部の動作
タイミングを説明するタイミングチャート。
【図4】図1に示したカラー画像形成装置のさらに別の
実施の形態を説明する概略図。
【図5】周知のカラー画像形成装置を説明する概略図。
【図6】図5に示した例とは別の周知のカラー画像形成
装置を説明する概略図。
【符号の説明】
1 ・・・感光体ドラム(Y)、 12 ・・・帯電装置(Y)、 13 ・・・LEDヘッド(露光装置,Y)、 14 ・・・第1(Y)現像装置、 15 ・・・転写装置(Y)、 16 ・・・クリーニング装置(Y)、 17 ・・・除電装置(Y)、 2 ・・・感光体ドラム(M)、 22 ・・・帯電装置(M)、 23 ・・・LEDヘッド(露光装置,M)、 24 ・・・第2(M)現像装置、 25 ・・・転写装置(M)、 26 ・・・クリーニング装置(M)、 27 ・・・除電装置(M)、 MT1・・・中間転写媒体(正像)、 MC1・・・中間転写媒体クリーニング装置、 3 ・・・感光体ドラム(C)、 32 ・・・帯電装置(C)、 33 ・・・LEDヘッド(露光装置,C)、 34 ・・・第3(C)現像装置、 35 ・・・転写装置(C)、 36 ・・・クリーニング装置(C)、 37 ・・・除電装置(C)、 4 ・・・感光体ドラム(K)、 42 ・・・帯電装置(K)、 43 ・・・LEDヘッド(露光装置,K)、 44 ・・・第4(K)現像装置、 45 ・・・転写装置(K)、 46 ・・・クリーニング装置(K)、 47 ・・・除電装置(K)、 MT2・・・中間転写媒体(鏡像)、 MC2・・・中間転写媒体クリーニング装置、 99-1・・・中間転写媒体間転写装置、 99-2・・・中間転写媒体間転写装置、 88 ・・・搬送ベルト、 CH ・・・吸着用チャージャ、 P6 ・・・転写材転写部、 199 ・・・転写材供給装置、 199-1・・・用紙転写ローラ、 199-2・・・用紙転写ローラ、 PC ・・・用紙カセット、 P ・・・用紙。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の像担持体の表面を一様に帯電する複
    数の帯電手段と、 帯電された表面を露光し静電潜像を形成するための複数
    の露光手段と、 複数の像担持体上の前記静電潜像に、帯電した現像剤を
    付着させることで可視像を形成する複数の現像手段を有
    する複数の像形成手段と、 少なくとも2つの中間転写媒体と、 前記複数の像形成手段を前記中間転写媒体に対応させ、
    前記像担持体から対応する前記中間転写媒体へ可視像を
    転写する複数の転写手段と、 前記中間転写媒体上に転写されたトナー像を中間転写媒
    体間で転写する中間転写媒体間転写手段と、 最終的に1つの中間転写媒体上に転写された1つのトナ
    ー像を、転写材に転写する転写材転写手段と、を有する
    ことを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】複数色の帯電トナー像を形成する少なくと
    も2つのトナー像形成手段と、第1および第2の中間転
    写媒体と、前記トナー像形成手段で形成された複数の帯
    電トナー像を前記中間転写媒体に転写するための転写手
    段と、前記中間転写媒体上に転写されたトナー像を中間
    転写媒体間で転写する中間転写媒体間転写手段と、を具
    備し、 前記第1の中間転写媒体上に、対応する複数のトナー像
    形成手段によるトナー像(正像)を前記転写手段により
    重畳転写し、前記第2の中間転写媒体上に、対応する複
    数のトナー像形成手段によるトナー像(鏡像)を重畳転
    写し、さらに、前記第1の中間転写媒体と前記第2の中
    間転写媒体間でトナー像を移すための中間転写媒体間転
    写手段により、前記第2の中間転写媒体(鏡像側)上に
    トナー像を重畳転写することにより、最終的に1つのト
    ナー像を形成し、このトナー像を、転写材転写手段によ
    り、転写材に転写することを特徴とするカラー画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】前記第1および第2の中間転写媒体は、円
    筒状であることを特徴とする請求項2記載のカラー画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】前記第1および第2の中間転写媒体は、ベ
    ルト状であることを特徴とする請求項2記載のカラー画
    像形成装置。
  5. 【請求項5】前記複数の中間転写媒体は、円筒状の中間
    転写媒体とベルト状の中間転写媒体を含むことを特徴と
    する請求項1記載のカラー画像形成装置。
  6. 【請求項6】前記転写材転写手段に最も近接した位置
    に、黒トナー像形成手段が配置されていることを特徴と
    する請求項2記載のカラー画像形成装置。
  7. 【請求項7】複数色の帯電トナー像を形成する少なくと
    も2つのトナー像形成手段と、 2つの中間転写媒体と、 前記トナー像形成手段で形成された複数の帯電トナー像
    を前記中間転写媒体に転写するための転写手段と、 前記中間転写媒体上に転写されたトナー像を中間転写媒
    体間で転写する中間転写媒体間転写手段と、 前記各中間転写媒体の近傍に設けられ、転写されたトナ
    ー像の位置を検出する検出手段と、 前記トナー像の位置を調整する調整手段を有し、前記各
    中間転写媒体が2つ以上のトナー像形成手段に対応して
    いる場合は、第1段階として、第1あるいは第2の中間
    転写媒体上に前記転写手段により形成した少なくとも2
    つ以上の位置的に一致すべきトナー像の相対位置を検出
    し、前記相対位置を、前記第1あるいは第2の中間転写
    媒体上で最小にすべく前記調整手段により最小に調整
    し、第2段階として、前記第2の中間転写媒体に、中間
    転写媒体間転写手段により転写統一された2種類の位置
    的に一致すべき重畳トナー像の相対位置を位置の検出手
    段により検出し、前記重畳トナー像の相対位置を最小に
    すべく前記調整手段により最小に調整し、最終的に一致
    重畳したトナー像を前記第2の中間転写媒体上に形成
    し、そのトナー像を転写材転写手段により転写材に転写
    することを特徴とするカラー画像形成装置。
  8. 【請求項8】複数色の帯電トナー像を形成する少なくと
    も2つのトナー像形成手段と、 2つの中間転写媒体と、 前記トナー像形成手段で形成された複数の帯電トナー像
    を前記中間転写媒体に転写するための転写手段と、 前記中間転写媒体上に転写されたトナー像を中間転写媒
    体間で転写する中間転写媒体間転写手段と、 前記各中間転写媒体の近傍に設けられ、転写されたトナ
    ー像の位置を検出する検出手段と、 前記トナー像の位置を調整する調整手段を有し、前記各
    中間転写媒体が1つのトナー像形成手段に対応している
    場合は、前記第2の中間転写媒体に、中間転写媒体間転
    写手段により転写統一された2種類の位置的に一致すべ
    き重畳トナー像の相対位置を、位置検出手段により検出
    し、前記重畳トナー像の相対位置を最小にすべく前記調
    整手段により最小に調整し、最終的に一致重畳したトナ
    ー像を前記第2の中間転写媒体上に形成し、そのトナー
    像を転写材転写手段により転写材に転写することを特徴
    とするカラー画像形成装置。
  9. 【請求項9】前記調整手段は、前記トナー像形成手段が
    形成するトナー像に対応する潜像を形成するための露光
    タイミングを変化することを特徴とする請求項7または
    8に記載のカラー画像形成装置。
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