JP2001100256A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2001100256A
JP2001100256A JP27485999A JP27485999A JP2001100256A JP 2001100256 A JP2001100256 A JP 2001100256A JP 27485999 A JP27485999 A JP 27485999A JP 27485999 A JP27485999 A JP 27485999A JP 2001100256 A JP2001100256 A JP 2001100256A
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liquid crystal
electrode
display device
pixel
pixel electrode
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JP27485999A
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English (en)
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Norio Sugiura
規生 杉浦
Katsufumi Omuro
克文 大室
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コレステリック液晶又はカイラルネマティッ
ク液晶からなる液晶層を備えた液晶表示装置について、
ヒステリシスの発生を抑止し、低電圧による駆動を可能
とする表示品位の高い液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 表面に画素電極11と対向電極12が各
々櫛歯形状にパターニングされ、互いに等間隔で対向す
るように併設されてなる基板1と、表面に全面対向電極
が形成されてなる基板2とにより各電極が形成された面
でコレステリック液晶又はカイラルネマティック液晶か
らなる液晶層3を挟持して液晶セルが構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示装置に関
し、特にコレステリック液晶又はカイラルネマティック
液晶からなる液晶層を備えた液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コレステリック液晶は、そのね
じれた分子配列に基づく性質として光散乱や選択反射等
の様々な特徴を有している。このコレステリック液晶を
用いた液晶表示装置の液晶セルとしては、図22に示す
ように、表面にそれぞれ電極103,104を有する一
対の基板101,102間にコレステリック液晶の液晶
層105が挟持された構造を有するものがある。この液
晶表示装置は、対向する電極103,104間に電圧を
印加することで液晶層105の配向を変形させ、これに
より画像表示を行う。表示方式には、散乱状態と透明状
態を電圧で制御する方式や、赤色、緑色もしくは青色の
光の選択反射状態と透明状態を電圧で制御する方式があ
る。いずれの方式でも、良好な表示特性を得るためには
液晶層105のコレステリック液晶分子のねじれ角を大
きくする必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般に
コレステリック液晶を用いた液晶表示装置では、ねじれ
角が300°以上となることによりヒステリシスが発生
する。このヒステリシスが存在する場合、電圧印加時の
配向状態が電圧印加前の配向状態に依存するために良好
な画像表示を得ることができないという問題がある。ね
じれ角が大きくなるほどヒステリシスは増大する傾向に
ある。
【0004】そこで本発明の目的は、コレステリック液
晶又はカイラルネマティック液晶からなる液晶層を備え
た液晶表示装置について、ヒステリシスの発生を抑止
し、低電圧による駆動を可能とする表示品位の高い液晶
表示装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示装置
は、対向する一対の基板間にコレステリック液晶又はカ
イラルネマティック液晶からなる液晶層を挟持してなる
ものであって、一方の前記基板表面には各画素に対応し
た第1の電極が、他方の前記基板表面には第2の電極が
前記液晶層を介して互いに対向するように配置されてお
り、前記第1の電極は、画素電極及び当該画素電極と同
一面内で対向するように併設された対向電極を有して構
成され、前記画素電極と前記第2の電極との間に所定の
電圧が印加されるとともに、前記画素電極と前記対向電
極との間に所定の電圧が印加される。
【0006】本発明の液晶表示装置の一態様において、
前記画素電極と前記対向電極との間の距離が6μm以下
であり、且つ前記液晶層の厚みとねじれピッチとの比d
/pが14以下である。
【0007】本発明の液晶表示装置の一態様において、
前記液晶層の厚みとねじれピッチとの比d/pが4以下
である。
【0008】本発明の液晶表示装置の一態様において、
前記液晶層の厚みが5μm以下であり、且つ前記液晶層
の厚みとねじれピッチの比d/pが2以下である。
【0009】本発明の液晶表示装置の一態様において、
ねじれピッチの相異なる液晶からなる複数の前記液晶層
が前記基板を介して積層されており、前記各液晶層は、
一方の面には前記第1の電極が配されるとともに、他方
の面には前記第2の電極が配されてなる。
【0010】本発明の液晶表示装置の一態様において、
前記液晶層は、ねじれピッチの相異なる一組の液晶が各
画素に対応するように遮蔽物で仕切られた領域に封入さ
れてなり、前記一組の液晶に対応する画素群により絵素
が構成される。
【0011】本発明の液晶表示装置の一態様において、
ねじれ方向の相異なる液晶からなる2種の前記液晶層が
前記基板を介して積層されており、前記各液晶層は、一
方の面には前記第1の電極が配されるとともに、他方の
面には前記第2の電極が配されてなる。
【0012】
【作用】本発明の液晶表示装置においては、一方の基板
表面に第1の電極として画素電極及びこれと併設された
対向電極が形成され、対向する他方の基板表面に第2の
電極が設けられており、第1の電極の構成要素である画
素電極と第2の電極との間に所定電圧を印加するととも
に、画素電極と対向電極との間に所定電圧を印加する。
即ち、一対の基板に挟持された液晶層には、厚み方向及
びこれと直交する面内方向の各々に所定電圧による制御
が行なわれるため、これら方向の異なる2種の電圧制御
により効率的にヒステリシスの発生が抑止され、高品位
の表示画像が実現する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本実施形態の画像表示装置の主要構成を示す概略
平面図であり、図2は図1の画像表示装置の破線I−
I’に沿った概略断面図である。
【0014】本実施形態の画像表示装置は、各々表面に
電極が形成された一対のガラス基板1,2によりコレス
テリック液晶又はカイラルネマティック液晶からなる液
晶層3を挟持されてなる液晶セルを備えて構成されてい
る。
【0015】ガラス基板1は、図1(a)に示すよう
に、表面(ガラス基板2との対向面)に画素電極11と
対向電極12とが併設されてなる第1の電極を有して構
成されている。画素電極11及び対向電極12は、各々
櫛歯形状にパターニングされ、互いに等間隔で対向する
ように形成されている。このように構成された第1の電
極において、相対向する画素電極11と対向電極12の
部位で1画素に相当し(即ち、図2の例では3画素に相
当する画素電極11が示されている。)、各画素毎に不
図示の薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transist
or)が共に設けられることになる。
【0016】他方、ガラス基板2は、図1(b)に示す
ように、表面(ガラス基板1との対向面)の全面を覆う
ように第2の電極(全面対向電極13)が形成されて構
成されている。
【0017】そして、図1(c)及び図2に示すよう
に、第1の電極と第2の電極を対向させるようにガラス
基板1,2により液晶層3を挟み、各電極に所定の電源
が接続されて画像表示装置が構成される。
【0018】ここで、本実施形態の画像表示装置の動作
原理について説明する。図3は、画像表示装置の各電極
に電源Eからパルス電圧が印加される一例を示す概略断
面図である。この画像表示装置には、対向電極12と全
面対向電極13が同電位とされ、画素電極11と全面対
向電極13との間及び画素電極11と対向電極12との
間に所定電圧が印加される。
【0019】上記の如く、液晶層3に厚み方向及びこれ
と直交する面内方向の各々に所定電圧を印加することに
より、図4に示すように、画素電極11上の液晶分子か
らねじれが解けてゆく。以下に示すように画素電極11
と対向電極12との距離(電極間隙L)、液晶層3の厚
みd、及び厚みdとねじれピッチpとの比(d/p)を
適値に調節することにより、ヒステリシスが低減して安
定した動作が得られる。
【0020】−実験例− 具体的に、電圧透過率特性、電極間隙L、液晶層の厚み
d及びd/pの値とヒステリシスとの相関関係を調べた
諸実験例を示す。
【0021】表面に画素電極11及び対向電極12が形
成されたガラス基板1及び全面対向電極13が形成され
たガラス基板2の各表面に配向膜として、日本合成ゴム
株式会社製の平行配向膜である商品名AL3046をス
ピンコートにより形成してラビング処理を施し、これら
ガラス基板1,2でコレステリック液晶(Merck 社製の
液晶である商品名TL202に同社製のカイラル材であ
る商品名CB−15を混合してピッチを調節したもの)
からなる液晶層3を挟持して液晶セルを作製する。当該
液晶セルを形成するための前記各条件を総称して条件A
とする。
【0022】(実験例1)先ず、電圧透過率特性(V−
T特性)を測定する。本例では、条件Aに加え、画素電
極11及び対向電極12について画素電極幅W1 、対向
電極幅W2 及び電極間隙Lを図5のように定義した場合
に、図6に示すように、画素電極幅W1 、対向電極幅W
2 及び電極間隙Lの各値が等しくなるように形成された
ガラス基板1を用い、ヒステリシスの変化が見えるよう
に液晶に黒色色素を混入し、液晶層3の厚みを6μm、
d/pを2.26となるように液晶セルを作製して、電
圧透過率特性(V−T特性)を測定した。ここで、本例
の比較例として、図22に示すような従来の液晶セルを
作成して同様に測定した。
【0023】測定結果を図7に示す。このように、従来
例では大きなヒステリシスが表れたが、それに対して本
例では殆どヒステリシスが見られず、大幅なヒステリシ
スの低減が確認できた。
【0024】(実験2)本例では、条件Aに加え、画素
電極11及び対向電極12が、画素電極幅W1、対向電
極幅W2 及び電極間隙Lの各値が等しくなるように形成
され、電極間隙Lが4μm、6μm、10μm、15μ
m、25μmとされた各ガラス基板1を用い、d/pを
変えてそれぞれ液晶セルを作製して、d/pとヒステリ
シス幅との関係を調べた。但し、ヒステリシス幅をヒス
テリシスの最大幅として定義する。ここでも実験1と同
様に、図22に示すような従来の液晶セルを比較例とし
た。
【0025】測定結果を図8に示す。d/pの値が大き
くなると、画素電極11上の液晶分子がガラス基板1に
対して垂直に変形し、複雑な配向変形を呈し始めるため
にヒステリシスは大きくなる。具体的には、d/pが1
4以下であり且つ電極間隙Lが6μm以下の場合、また
は電極間隙Lによらずd/pが4以下の場合に従来例よ
り小さいヒステリシスとなっていることが判る。特に、
液晶層3の厚みdが5μm以下であり且つd/pが2以
下の場合に、ほとんどヒステリシスが発生していない結
果が得られた。ヒステリシスの低減が確認できる電極間
隙Lとd/pとの関係は、以下の表1に示すようにな
る。
【0026】
【表1】
【0027】なお、垂直配向膜を用いた液晶セルについ
ても実験1,2と同様の測定を試みたところ、ヒステリ
シスの改善が見られた。
【0028】(実験3)本例では、条件Aに加え、画素
電極11及び対向電極12が、画素電極幅W1、対向電
極幅W2 及び電極間隙Lの各値が等しくなるように形成
されたガラス基板1を用い、電極間隙Lを4μmとした
液晶セル(セルa)と、比較例として、図9に示すよう
な前記液晶セルでガラス基板2に全面対向電極13を有
しない液晶セル(セルb)を用いた。これらの液晶セル
を用いて電圧透過率特性を測定し、測定した電圧透過率
特性から透過率がほぼ一定となる駆動電圧を求めた。
【0029】測定結果を図10に示す。このように、セ
ルaはセルbに比して遙かにヒステリシスが小さく、駆
動電圧を低くできることが判る。
【0030】(実験4)本例では、条件Aに加え、画素
電極11及び対向電極12が、画素電極幅W1=対向電
極幅W2 ≠電極間隙Lとなるように形成されたガラス基
板1を用いた場合(図11(a))、画素電極幅W1
電極間隙L≠対向電極幅W2 (画素電極幅W2 =電極間
隙L≠対向電極幅W1 でも同様)となるように形成され
たガラス基板1を用いた場合(図11(b))、画素電
極幅W1 、対向電極幅W2 及び電極間隙Lが何れも異な
る値とされた場合(図11(c))の各々について実験
1〜3を行なった。その結果、何れの場合にもヒステリ
シスの改善が見られた。
【0031】−変形例− 以下、本実施形態の画像表示装置の諸変形例について説
明する。ここでは、本実施形態の画像表示装置と同様の
構成部材等については同符号を記して説明を省略する。
【0032】(変形例1)ここでは、図12に示すよう
に、画素電極11及び対向電極12の幅方向断面形状を
突起状にした液晶セルを備えた画像表示装置を開示す
る。突起形状は図示のようなものだけに限らず、テーパ
ー角を任意に選んだものや曲面で構成されたものが使用
できる。この場合にも、本実施形態と同様にヒステリシ
スの大幅な改善が見られる。
【0033】(変形例2)ここでは、図13に示すよう
に、画素電極11及び対向電極12がアルミニウム(A
l)から形成されてなるガラス基板1と、全面対向電極
13が透明電極(ITO)で形成されてなるガラス基板
2を用いてコレステリック液晶の液晶層3を挟持してな
る液晶セルを備えた画像表示装置を開示する。この液晶
セルを用いて画像表示特性を観察したところ、アルミニ
ウム電極である画素電極11及び対向電極12で反射さ
れた光も有効に利用することができ、良好な表示を得る
ことができることを確認した。
【0034】本例では、画素電極11及び対向電極12
に共にアルミニウムを材料として用いたが、銀(Ag)
等の反射率が高い金属を用いること、または画素電極1
1と対向電極12で異なる金属を使うことも可能であ
る。
【0035】(変形例3)ここでは、図14に示すよう
に、画素電極11及び対向電極12が透明電極で形成さ
れてなるシリコン基板21と、全面対向電極13が透明
電極で形成されてなるガラス基板2とを用いてコレステ
リック液晶の液晶層3を挟持してなる液晶セルを備えた
画像表示装置を開示する。この液晶セルを用いて画像表
示特性を観察したところ、シリコン基板21で反射され
た光も有効に利用することができ、良好な表示を得るこ
とができることを確認した。
【0036】(変形例4)ここでは、図15に示すよう
に、画素電極11及び対向電極12が透明電極で形成さ
れてなるガラス基板1と、全面対向電極13がCr層で
形成されてなるガラス基板2とを用いてコレステリック
液晶の液晶層3を挟持してなる液晶セルを備えた画像表
示装置を開示する。この液晶セルによれば、Cr層が光
吸収層として機能し、Cr層に達した光は吸収されるた
めに、良好な黒状態を得ることができる。
【0037】(変形例5)ここでは、図16に示すよう
に、画素電極11及び対向電極12が透明電極で形成さ
れてなるガラス基板1と、全面対向電極13がCr層で
ある黒色光吸収層13a及び透明電極13bの積層構成
とされてなるガラス基板2とを用いてコレステリック液
晶の液晶層3を挟持してなる液晶セルを備えた画像表示
装置を開示する。この液晶セルによれば、黒色光吸収層
13aが光吸収層として機能し、黒色光吸収層13aに
達した光は吸収されるために、良好な黒状態を得ること
ができる。
【0038】(変形例6)ここでは、図17に示すよう
に、画素電極11及び対向電極12が透明電極で形成さ
れてなるシリコン基板1と、全面対向電極13が透明電
極で形成されてなるガラス基板2とを用いてコレステリ
ック液晶の液晶層3を挟持してなる液晶セルを構成し、
液晶セルの背面に黒色光吸収板22を貼り合わせてなる
画像表示装置を開示する。この液晶セルによれば、黒色
光吸収板22に達した光は吸収されるために、良好な黒
状態を得ることができる。
【0039】(変形例7)ここでは、図18に示すよう
に、ねじれピッチの相異なる液晶からなる3層の液晶層
3a,3b,3cを、ガラス基板31〜34を介してそ
れぞれ挟持してなる各液晶セルを備えた画像表示装置を
開示する。この液晶セルにおいては、各液晶層3a,3
b,3cの一方の面には第1の電極(画素電極11及び
対向電極12)が、他方の面には第2の電極(全面対向
電極13)が存するように、ガラス基板31〜34に各
電極が形成されている。即ち、ガラス基板31の一方の
表面(液晶層3a側)には第1の電極、ガラス基板34
の一方の表面(液晶層3c側)には第2の電極、ガラス
基板32,33の一方の表面には第1の電極、他方の表
面には第2の電極が形成されている。そして、積層され
た液晶セルの下部(ガラス基板31の他方の表面)に黒
色光吸収板35として偏光軸を直交させた2枚の偏光子
が貼り合わされる。
【0040】具体的には、各電極11〜13を透明電極
から形成し、画素電極幅W1 、対向電極幅W2 及び電極
間隙Lの各値が等しくなるように形成されたガラス基板
31〜34を用い、ねじれピッチが0.40μm、0.
33μm、0.27μmであるコレステリック液晶(Me
rck 社製の液晶である商品名TL202に同社製のカイ
ラル材である商品名CB−15を混合してねじれピッチ
を調節したもの)からなる液晶層3a,3b,3cをそ
れぞれ挟持して各液晶セルを作製し、それらを積層す
る。
【0041】それぞれの液晶セルを電圧で駆動させるこ
とで黒、白、赤、緑、青、黄、紫、水色の8色が得られ
ることを確認できた。この場合、液晶層3a,3b,3
cを備えた各液晶セルは、それぞれ青、緑及び赤の光を
選択反射することができ、それぞれ0.25μm〜0.
30μm、0.31μm〜0.36μm、0.38μm
〜0.44μmの範囲であれば目視による大幅な色変化
が見られなかった。
【0042】(変形例8)ここでは、図19に示すよう
に、画素電極11、対向電極12及び全面対向電極13
をそれぞれ透明電極から形成してなるガラス基板1,2
を用い、当該ガラス基板1,2間にねじれピッチの相異
なる液晶分子からなる3種の液晶層3d,3e,3fが
繰り返し設けられて液晶セルを構成し、セル背面に黒色
光吸収板42を貼り合わせてなる画像表示装置を開示す
る。この液晶セルにおいては、液晶の混合を防止するた
めの遮蔽物41で仕切られた領域に前記各液晶が封入さ
れ、各画素毎に対応して液晶層3d,3e,3fの一つ
が設けられる。この場合、絵素は、液晶層3d,3e,
3fに対応した一組の画素群から構成され、それぞれの
画素に対応した液晶層を電圧駆動させることで黒、白、
赤、緑、青、黄、紫、水色の8色が得られる。
【0043】具体的には、各電極11〜13を透明電極
から形成し、画素電極幅W1 、対向電極幅W2 及び電極
間隙Lの各値が等しくなるように形成されたガラス基板
1,2を用い、ねじれピッチが0.27μm,0.33
μm、0.40μmであるコレステリック液晶からなる
液晶層3d,3e,3fを各画素毎に配して液晶セルを
作製する。
【0044】(変形例9)ここでは、図20に示すよう
に、ねじれ方向の相異なる、即ち、左ねじれの液晶から
なる液晶層3gと右ねじれの液晶からなる液晶層3h
を、ガラス基板51〜53を介してそれぞれ挟持してな
る各液晶セルを備えた画像表示装置を開示する。この液
晶セルにおいては、各液晶層3g,3hの一方の面には
第1の電極(画素電極11及び対向電極12)が、他方
の面には第2の電極(全面対向電極13)が存するよう
に、ガラス基板51〜53に各電極が形成されている。
即ち、ガラス基板51の一方の表面には第1の電極、ガ
ラス基板53の一方の表面には第2の電極、ガラス基板
52の一方の表面には第1の電極、他方の表面には第2
の電極が形成されている。そして、積層された液晶セル
の背面に黒色光吸収板54が貼り合わされる。
【0045】具体的には、右ねじれコレステリック液晶
としてMerck 社製の液晶である商品名TL202に同社
製のカイラル材である商品名CB−15を混合したもの
と、左ねじれのコレステリック液晶としてMerck 社製の
液晶である商品名TL202に同社製のカイラル材であ
る商品名Ysを添加したものを積層し、いずれも緑色の
選択反射光が得られるようにねじれピッチを0.34μ
mに調節した。積層した液晶パネルを観察した結果、単
層の液晶パネルに比して明るい表示が得られることを確
認した。
【0046】(変形例10)図21に示すように、図2
に例示する本実施形態と同様の液晶パネルを用い、前面
に前方散乱板61、背面に黒色光吸収板62が貼り合わ
されてなる画像表示装置を例示する。この液晶パネルの
表示画像を観察した結果、電圧を変化させた場合に前方
散乱板61が無い場合よりも良好なコントラストが得ら
れることを確認した。
【0047】以下に示す諸態様もまた本発明を構成す
る。
【0048】液晶表示装置の一態様であって、ねじれピ
ッチが0.25μm〜0.44μmであることを特徴と
する。
【0049】液晶表示装置の一態様であって、前記画素
電極の電極幅又は対向電極の電極幅と、前記画素電極と
前記対向電極との距離が異なることを特徴とする。
【0050】液晶表示装置の一態様であって、前記画素
電極の幅と前記対向電極の幅が異なることを特徴とす
る。
【0051】液晶表示装置の一態様であって、前記画素
電極及び前記対向電極の各断面形状が突起状とされてい
ることを特徴とする。
【0052】液晶表示装置の一態様であって、前記各基
板の一方の前記電極が金属で形成されていることを特徴
とする。
【0053】液晶表示装置の一態様であって、前記画素
電極と前記対向電極が異なる金属で形成されていること
を特徴とする。
【0054】液晶表示装置の一態様であって、前記各基
板の一方が光反射機能を有することを特徴とする。
【0055】液晶表示装置の一態様であって、前記各基
板の一方が光吸収機能を有することを特徴とする。
【0056】液晶表示装置の一態様であって、前記各基
板の一方について、前記電極と当該基板との間に光吸収
層が形成されていることを特徴とする。
【0057】液晶表示装置の一態様であって、前記各基
板の一方に光吸収層が外付されていることを特徴とす
る。
【0058】液晶表示装置の一態様であって、前記各基
板の一方に散乱板が貼り付けられていることを特徴とす
る。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、コレステリック液晶又
はカイラルネマティック液晶からなる液晶層を備えた液
晶表示装置について、ヒステリシスの発生を抑止し、低
電圧による駆動を可能とする表示品位の高い液晶表示装
置が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の画像表示装置の主要構成を示す概
略平面図である。
【図2】本実施形態の画像表示装置の主要構成を示す概
略断面図である。
【図3】本実施形態の画像表示装置の各電極にパルス電
圧が印加される一例を示す概略断面図である。
【図4】本実施形態の画像表示装置の動作原理を説明す
るための概略断面図である。
【図5】画素電極及び対向電極について、画素電極幅W
1 、対向電極幅W2 及び電極間隙Lを定義する概略断面
図である。
【図6】実験例1の画像表示装置の主要構成を示す概略
断面図である。
【図7】電圧透過率特性(V−T特性)の測定結果を示
す特性図である。
【図8】液晶層の厚みdとねじれピッチpとの比(d/
p)とヒステリシス幅との関係を示す特性図である。
【図9】全面対向電極を有しない液晶セルを示す概略断
面図である。
【図10】液晶層の厚みdとねじれピッチpとの比(d
/p)とヒステリシス幅との関係を示す特性図である。
【図11】画素電極幅W1 、対向電極幅W2 、電極間隙
Lの関係を変えた種々の液晶セルを示す概略断面図であ
る。
【図12】変形例1の画像表示装置の主要構成を示す概
略断面図である。
【図13】変形例2の画像表示装置の主要構成を示す概
略断面図である。
【図14】変形例3の画像表示装置の主要構成を示す概
略断面図である。
【図15】変形例4の画像表示装置の主要構成を示す概
略断面図である。
【図16】変形例5の画像表示装置の主要構成を示す概
略断面図である。
【図17】変形例6の画像表示装置の主要構成を示す概
略断面図である。
【図18】変形例7の画像表示装置の主要構成を示す概
略断面図である。
【図19】変形例8の画像表示装置の主要構成を示す概
略断面図である。
【図20】変形例9の画像表示装置の主要構成を示す概
略断面図である。
【図21】変形例10の画像表示装置の主要構成を示す
概略断面図である。
【図22】従来の画像表示装置の主要構成を示す概略断
面図である。
【符号の説明】
1,2,31〜34,51〜53 ガラス基板 3,3a〜3h 液晶層 11 画素電極 12 対向電極 13 全面対向電極 21 シリコン基板 22,35,42,54,62 黒色光吸収板 41 遮蔽物 61 前方散乱板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 GA02 GA03 GA17 HA08 HA14 JA13 KA12 MA02 MA20 2H092 GA13 JA24 NA25 PA09 QA10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する一対の基板間にコレステリック
    液晶又はカイラルネマティック液晶からなる液晶層を挟
    持してなる液晶表示装置であって、 一方の前記基板表面には各画素に対応した第1の電極
    が、他方の前記基板表面には第2の電極が前記液晶層を
    介して互いに対向するように配置されており、 前記第1の電極は、画素電極及び当該画素電極と同一面
    内で対向するように併設された対向電極を有して構成さ
    れ、 前記画素電極と前記第2の電極との間に所定の電圧が印
    加されるとともに、前記画素電極と前記対向電極との間
    に所定の電圧が印加されることを特徴とする液晶表示装
    置。
  2. 【請求項2】 前記画素電極と前記対向電極との間の距
    離が6μm以下であり、且つ前記液晶層の厚みとねじれ
    ピッチとの比d/pが14以下であることを特徴とする
    請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記液晶層の厚みが5μm以下であり、
    且つ前記液晶層の厚みとねじれピッチの比d/pが2以
    下であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装
    置。
  4. 【請求項4】 ねじれピッチの相異なる液晶からなる複
    数の前記液晶層が前記基板を介して積層されており、 前記各液晶層は、一方の面には前記第1の電極が配され
    るとともに、他方の面には前記第2の電極が配されてな
    ることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 前記液晶層は、ねじれピッチの相異なる
    一組の液晶が各画素に対応するように遮蔽物で仕切られ
    た領域に封入されてなり、前記一組の液晶に対応する画
    素群により絵素が構成されることを特徴とする請求項1
    に記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 ねじれ方向の相異なる液晶からなる2種
    の前記液晶層が前記基板を介して積層されており、 前記各液晶層は、一方の面には前記第1の電極が配され
    るとともに、他方の面には前記第2の電極が配されてな
    ることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
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