JP2001098976A - エンジンの燃料供給装置 - Google Patents

エンジンの燃料供給装置

Info

Publication number
JP2001098976A
JP2001098976A JP27544499A JP27544499A JP2001098976A JP 2001098976 A JP2001098976 A JP 2001098976A JP 27544499 A JP27544499 A JP 27544499A JP 27544499 A JP27544499 A JP 27544499A JP 2001098976 A JP2001098976 A JP 2001098976A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
lubricating oil
fuel supply
oil
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27544499A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumiyoshi Nakamura
文美 中村
Katsumi Yaguchi
勝己 矢口
Tooru Shinomiya
徹 四之宮
Kenichi Tsubota
健一 坪田
Yoshinao Okubo
善直 大久保
Masaaki Kan
公明 管
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP27544499A priority Critical patent/JP2001098976A/ja
Publication of JP2001098976A publication Critical patent/JP2001098976A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン始動時の高速回転による焼付き等を
防止する。 【解決手段】 潤滑油回路の油圧力、又は冷却水温の所
定上昇まで燃料供給を停止乃至制限することを特徴とす
るエンジンの燃料供給装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エンジンの燃料
供給装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】農業機械のように、未
運転状態の長期保存で使用期間が短かく、しかも年にお
ける使用運転の少い機械のエンジンでは、運転開始時の
潤滑油の回りが遅いことが多く、燃料の供給によって始
動時から高速回転すると潤滑油不足となって焼付きを生
じ易い。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明は、潤滑油回路
の油圧力、又は冷却水温の所定上昇まで燃料供給を停止
乃至制限することを特徴とするエンジンの燃料供給装置
の構成とする。
【0004】
【発明の効果】長期間にわたって運転をしていない状態
で、エンジンを始動するとき、燃料供給が停止乃至制限
されているために、燃料の燃焼によるエンジンの駆動が
行われず、又、燃料が供給されても供給量が制限される
ために低回転域となる。こようなエンジンの始動時にお
いて、潤滑油圧回路に潤滑油が巡って、潤滑油の圧力が
上昇する。又、これと同時に冷却水温も上昇する。この
潤滑油の所定上昇によって燃料供給の停止が解除される
か、制限が緩和されて、燃料供給に伴って高回転に駆動
される。このため、潤滑油回路に潤滑油が十分に回るま
では、高速回転駆動が行われず、焼付きを未然に防止で
き、エンジンの寿命を長くすることができる。
【0005】又、潤滑油回路の油圧力によって燃料の供
給の開始、乃至供給制限を緩和させるものであるから、
潤滑油の圧力上昇が速がであるときは、燃料供給等によ
るエンジンの回転上昇も早くなり、潤滑油の巡りに応じ
て、潤滑のための始動行程を維持でき、エンジン回転を
上昇できる。
【0006】
【発明の実施の形態】この発明は、トラクタやコンバイ
ン、田植機等の農用エンジンに有効に利用できる。又、
エンジンの形態としてはディーゼルエンジンやガソリン
にも利用できる。
【0007】この発明は、エンジンの潤滑油回路の油圧
力、又は冷却水温の所定上昇まで燃料供給を停止乃至制
限するものである。この潤滑油回路の油圧力の上昇を検
出するためには、圧力スイッチや圧力センサ等を用い、
更に間接的にはタイマーを用いることができる。又、燃
料供給を停止乃至制限する手段として、例えば、コント
ロールラックやコントローラ等を用いる。又、冷却水温
の上昇を検出するには温度センサが用いられる。
【0008】以下、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。
【0009】
【第一実施例】第一実施例を図1〜図3に基づいて説明
する。潤滑油回路20の油圧力を検出する油圧スイッチ
25が所定の油圧上昇によって作動されると、燃料供給
を制御するコントロールラック26による燃料供給の停
止を解除するように構成する。
【0010】ディーゼルエンジンは、エンジンボディ1
内にクランクシャフト2やカムシャフト3等を軸装し、
クランク室上部のシリンダ内のピストンによって回転さ
れる。このエンジンボディ1の上部にはシリンダヘット
4を有し、下部にはオイルパン5を有する。6はフライ
ホイルで、クランクシャフト2の後端に取付けられる。
エンジンボディ1のギヤケース7の前側には、該クラン
クシャフト2からベルト8で伝動されるラジエータファ
ン9が軸装される。10はウォータポンプで、エンジン
ボディ1やシリンダヘット4内の冷却水用のウォータチ
ャンバーを循環した冷却水をホース11を介して前方の
ラジエータへ送り出す。12はトラクタの前車輪を伝動
する前輪伝動軸である。13は吸気筒、14は排気筒で
ある。
【0011】潤滑油回路20は、前記オイルパン5乃至
クランク室内に貯留される潤滑油を、オイルポンプPの
駆動でエンジンボディ1内各潤滑部に循環させるもの
で、このエンジンボディ1内等のオイルギヤラリ15を
通して、クランクシャフトジャーナル16や、カムシャ
フトジャーナル17等へ送って潤滑させる。18は潤滑
油を吸入するオイルストレーナ、19はオイルギャラリ
15の途中に設けたオイルフィルタである。21はリリ
ーフバルブ、22,23は該クランクジャーナル16を
経た潤滑油を通して潤滑されるアイドルピン、及びクラ
ンクピンである。24は該カムシャフトジャーナル17
を経た潤滑油を通して潤滑されるロッカーアームであ
る。
【0012】前記潤滑油が潤滑油回路20のほぼ最終行
程を通る位置のオイルギャラリ15部等の一部に、この
潤滑油の圧力を検出する油圧スイッチ25を設ける。こ
の油圧スイッチ25によって電磁ソレノイド28を出力
して、インジェクションポンプ27のコントロールラッ
ク26を前A後B移動させる。このコントロールラック
26が前側Aへ移動されると、該インジェクションポン
プ27による熱料の噴射量は減少、停止されて、エンジ
ン回転が減速、停止される。又後側Bへ移動されると、
燃料は増加され、エンジン回転が増速される。
【0013】前記油圧スイッチ25は、エンジンを始動
するセルモータを電動できるキースイッチのONによっ
て同時にON状態となるが、この油圧スイッチ25が所
定以上の油圧力の上昇を検出するとOFF状態となる。
このため、エンジンの始動時に潤滑油がオイルギャラリ
15の油圧スイッチ25の位置に達しないときは、この
油圧スイッチ25がONでソレノイド28が通電され
て、コントロールラック26が前側A端へ押された状態
となって、燃料の供給量がカットされて、エンジンはセ
ルモータで回転されても駆動されない。
【0014】このようにしてセルモータで回転される間
に潤滑油回路20に潤滑油が回って、油圧スイッチ25
が、この所定の油圧力の上昇することによってOFFさ
れると、ソレノイド28の非通電で、コントロールラッ
ク26は前側Aの停止、減量位置から後側Bへ自由に戻
りうる状態となる。このため、コントロールラック26
が後側Bへ作動されて、始動により燃料供給が増量され
て、エンジンが高速側へ回転上昇できる。このエンジン
駆動時は、既にオイルギャラリ15を経て各部に潤滑油
が供給されているため、円滑なエンジン駆動を行うこと
ができる。
【0015】前記のようなオイルギャラリ15の各部へ
の潤滑は、内部の潤滑油の残量が少いときは未端までの
潤滑に長い時間を要し、残量が多いときは短時間とな
り、これらはエンジンの不使用期間の長短によって変る
から油圧スイッチ25による燃料の供給停止時間も異な
る。
【0016】
【第二実施例】第二実施例を示す図4、図5において、
上例と異なる点は、前記潤滑油回路20の油圧力を検出
する圧力センサ29が所定の油圧上昇を検出することに
よって、燃料供給を制御するコントロールラック26に
よる供給作動の制限を解除する構成とする。即ち、前記
油圧スイッチ25に代えて圧力センサ29を設けたもの
である。
【0017】該圧力センサ29は、オイルギャラリ15
を経て潤滑される油圧力によって、油路34を経て、ば
ね30に抗してシリンダ31内のピストン32を押圧
し、このピストン32と一体のプッシュロット33の先
端を、前記コントロールラック26の先端に対向させて
いる。このピストン32が潤滑油の圧力でばね30に抗
して押されると、プッシュロッド33はコントロールラ
ック26から離間するようになって、コントロールラッ
ク26は後側Bへ作動可能で(図4)、燃料を増量可能
とする。又、シリンダ31内の油圧が下るとばね30で
ピストン32及びプッシュロッド33が押戻されて、コ
ントロールラック26が前側Aへ移動されて、燃料が減
量される。
【0018】このようにして、潤滑油回路20の油圧力
の上昇に応じてコントロールラック26の燃料供給の制
限が解除され、又は制限が緩和されて、エンジンの回転
も順次上昇させることができる。
【0019】
【第三実施例】第三実施例を示す図6において、上例と
異なる点を説明する。キースイッチSWをONの状態
で、前記潤滑回路20の油圧スイッチ25が、例えば
0.5kg/cm2 以下でONのときは、タイマリレー
TL1が10sec間働いて、油圧下限を警報するとと
もに、この10sec間にわたって前記コントロールラ
ック26作動の電磁ソレノイド28を出力し、燃料をカ
ットしてエンジンを停止する。
【0020】又、シリンダヘッド部のグロー35がON
の状態で、エンジン冷却水の水温センサ36が10°C
以下の低温域では、タイマリレーTL2が3sec間通
電されて、この間ソレノイド28により燃料をカットす
る。
【0021】このように潤滑油回路20における油圧が
上昇されないときは油圧警報するとともに、エンジンを
強制停止させて、エンジンの焼付き等を防止できる。ま
た、低温時の始動時には余分な燃料供給を削減し、シリ
ンダヘッドの燃焼室の温度が上昇した後に燃料を噴射さ
せて、潤滑油を巡らせ、始動性を良くし、排ガス濃度を
低減できる。
【0022】
【第四実施例】第四実施例を示す図7〜図9において、
上例と異なる点を説明する。前記コントロールラック2
6を作動するガバナウエイト37を有したカムシャフト
3前端部に、スラストピース38を回転自在に嵌合し、
このカムシャフト3先端面とスラストピース38との嵌
合部に潤滑油の一部を注入し、このスラストピース38
部から油を噴出させて、ガバナウエイト37とスラスト
ピース38との摩擦部に注油し、更には、周辺部のフロ
ーティングアーム39やテンションアーム40、コント
ロールラック26との間を連動するリンク41、及びギ
ヤ42等の各連結部に注油する。
【0023】このスラストピース38の油噴出孔44
は、この油の噴出の反力でスラストピース38が、カム
シャフト3の回転方向Dとは逆の方向Cへ回転しうる形
態に設けられる。これによって、エンジンが一定速で運
転されても、ガバナウエイト37に対してスラストピー
ス38が、相対的に動いている状態にして、これらの間
の局部的な摩耗を防止する。
【0024】なお、前記スラストピース38はキャップ
形態で、基部の円盤部43にガバナウエイト37を摺接
させる。このスラストピース38内の油室45には、カ
ムシャフト3内の油孔46を連通させて、潤滑油の一部
を差し込む構成としている。
【0025】又、前記油噴出孔44は、スラストピース
38の回転方向Cへ回転するように構成するも良い。こ
のときカムシャフト3に対してスラストピース38は、
同方向の回転でありながら、このカムシャフト3よりも
高速回転となり、常に相対的回動位置を変えて、局部的
な摩耗を防止できる。
【0026】
【第五実施例】第五実施例を示す図10において、上例
と異なる点を説明する。前記ガバナウエイト(フライウ
エイト)37をウエイトピン47で搖動自在に取付支持
するウエイトブラケット48を、皿形状に形成して、外
周面に湾曲部49を設け、この湾曲部49でガバナウエ
イト37の振動部を支持しうる構成として、耐久性を高
める。ウエイトピン47に対するガバナウエイト37の
ピン孔50は、大きめに形成して、ウエイトピン47と
の嵌合をルーズにしている。該ウエイトブラケット48
は、ギヤ42およびカムシャフト3等と一体回転する構
成である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例を示すエンジンの潤滑油回路のブロ
ック図。
【図2】そのエンジンの正面図。
【図3】その側面図。
【図4】第二実施例を示す潤滑油回路のブロック図。
【図5】その一部の作動を示すブロック図。
【図6】第三実施例を示すコントロールラック作動用電
磁ソレノイドのブロック図。
【図7】第四実施例を示すガバナウエイト部の側面図。
【図8】その一部の正面図。
【図9】その一部の正断面図と、側断面図。
【図10】第五実施例を示すガバナウエイト部の側断面
図。
【符号の説明】
20 潤滑油回路 25 油圧スイッチ 26 コントロールラック 28 ソレノイド 29 圧力センサ 36 水温センサ TL1 タイマリレー TL2 タイマリレー
フロントページの続き (72)発明者 坪田 健一 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 大久保 善直 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 管 公明 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 3G013 AB00 BA02 BB14 BC27 BD41 CA16 EA01 EA05 EA08 EA14 EA15 3G301 HA01 HA02 JA00 KA01 MA11 NE00 PE00Z PE08Z

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】潤滑油回路の油圧力、又は冷却水温の所定
    上昇まで燃料供給を停止乃至制限することを特徴とする
    エンジンの燃料供給装置。
JP27544499A 1999-09-29 1999-09-29 エンジンの燃料供給装置 Pending JP2001098976A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27544499A JP2001098976A (ja) 1999-09-29 1999-09-29 エンジンの燃料供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27544499A JP2001098976A (ja) 1999-09-29 1999-09-29 エンジンの燃料供給装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001098976A true JP2001098976A (ja) 2001-04-10

Family

ID=17555622

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27544499A Pending JP2001098976A (ja) 1999-09-29 1999-09-29 エンジンの燃料供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001098976A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108798928A (zh) * 2017-05-04 2018-11-13 罗伯特·博世有限公司 共轨式燃料喷射系统中燃料供应的控制方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108798928A (zh) * 2017-05-04 2018-11-13 罗伯特·博世有限公司 共轨式燃料喷射系统中燃料供应的控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7240646B2 (en) Power plant including an internal combustion engine with a variable compression ratio system
JP4106663B2 (ja) 内燃機関の燃料供給装置
CA2359524C (en) Method and apparatus of controlling the actuation of a compression brake
JP2003013718A (ja) 内燃機関の休止装置及びその制御方法
US8746193B2 (en) Control of engine with active fuel management
US7066127B2 (en) Controlled engine camshaft stopping position
US20020017277A1 (en) Four-cycle engine for marine drive
US20040094126A1 (en) Engine fuel delivery system
US6532927B2 (en) Valve cam mechanism for four-cycle engine
JP2001098976A (ja) エンジンの燃料供給装置
JP5704106B2 (ja) 内燃機関の潤滑装置
US6761142B2 (en) Oil pressure control for an outboard motor
KR100409568B1 (ko) 실린더 냉각을 위한 오일제트구조
JP2002295219A (ja) 機関の潤滑装置
JPH09195840A (ja) 可変動弁機構を備えた内燃機関の燃料噴射制御装置
US6892700B2 (en) Engine control system for an outboard motor
JP3060592B2 (ja) 4サイクルエンジンの動弁装置
JP2827408B2 (ja) 二サイクルエンジンの潤滑オイル供給装置
JP4300900B2 (ja) 内燃機関の始動装置
JPS58144618A (ja) 内燃機関の給油系
JP2003278566A (ja) 車輌用内燃機関の油圧式バルブタイミング制御装置の運転方法
JP4379222B2 (ja) 動弁装置及び内燃機関
JP2008095672A (ja) エンジンの動弁機構
JPH0224889Y2 (ja)
JPH11173125A (ja) 油圧力によるエンジンの吸気と排気バルブ開閉装置