JP2001098928A - 排ガス微粒子捕集装置 - Google Patents

排ガス微粒子捕集装置

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JP2001098928A
JP2001098928A JP28171299A JP28171299A JP2001098928A JP 2001098928 A JP2001098928 A JP 2001098928A JP 28171299 A JP28171299 A JP 28171299A JP 28171299 A JP28171299 A JP 28171299A JP 2001098928 A JP2001098928 A JP 2001098928A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車載バッテリでも浄化フィルタの再生処理を
十分行える。 【解決手段】 再生処理タイミング発生部25は、第1
流入路R1に目詰まりの傾向があるとき、再生処理タイ
ミング信号を出力する。すると、コントローラ30は、
流入路切替弁27により第2流入路R2を開放し、エア
切替弁28により第1流入路R1へエアを供給可能な状
態とし、エア供給源29によりエアを第1流入路R1へ
供給し、第1流入路R1側に配置された複数の多孔質セ
ラミックブロック13につき1つずつ順次通電してい
き、その後エア供給源29の作動を停止させる。この再
生処理の結果、次回、再生処理タイミングが発生したと
き、流入路切替弁27を切り替えて第1流入路R1を開
放し第2流入路R2を閉鎖するが、排ガスは第1流入路
R1側に配置された再生完了後の多孔質セラミックブロ
ック13を通過するため、通気性が良好なうえ微粒子が
効率よく除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼル機関の
排ガスに含まれる微粒子を捕集する排ガス微粒子捕集装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼル機関の排ガスには炭素を主成
分とする微粒子が多く含まれており、このためディーゼ
ル機関の排ガス経路にはこのような微粒子を捕集するた
めの浄化フィルタを備えた排ガス微粒子捕集装置が装着
されている。このような排ガス微粒子捕集装置では、長
期使用に伴って浄化フィルタに捕集された微粒子の量が
多くなると、通気性が低下して背圧が上昇するため、定
期的に再生処理を施す必要がある。この再生処理は、浄
化フィルタの近傍に設けたヒータに通電し、浄化フィル
タをヒータで加熱することにより、捕集した微粒子を焼
却する方法が一般的である。
【0003】しかし、浄化フィルタの近傍に設けたヒー
タによって浄化フィルタを加熱する場合には、ヒータの
熱が空気を介して浄化フィルタに伝達されるため熱伝導
率が悪く、効率よく再生処理を行うことができないとい
う問題があった。この点につき、特開平7−80226
号公報には、浄化フィルタとして導電性を有する炭化珪
素系の多孔質セラミックを用いることにより、上述のヒ
ータを廃止し、再生処理を行う際には浄化フィルタ自身
をヒータとして機能させ、捕集した微粒子を効率よく焼
却する装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、排ガスが浄
化フィルタを通過する際には通気抵抗が生じるため、こ
の通気抵抗による背圧上昇を回避すべく、浄化フィルタ
の断面積を他の排気通路の断面積よりも大きく設計する
のが一般的である。このため、再生処理時には、浄化フ
ィルタに大電流が流れることになり、消費電力が多大と
なる。しかし、車載バッテリは数10V程度であること
を考慮すると、浄化フィルタに捕集された微粒子を焼却
する程度の温度まで浄化フィルタを速やかに到達させる
のは困難な場合があった。
【0005】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、車載バッテリでも浄化フィルタの再生処理を行うこ
とのできる排ガス微粒子捕集装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するため、本発明は、ディーゼル機関の排ガス経
路に設けられる排ガス微粒子捕集装置において、炭化珪
素系の多孔質セラミックブロックと、前記多孔質セラミ
ックブロック内にて排ガスの流れる方向に形成され、排
ガス流入側又は排ガス流出側のいずれかのみが開放され
た複数の通路と、複数の前記多孔質セラミックブロック
を互いに絶縁した状態で束ねることにより形成された浄
化フィルタと、前記浄化フィルタを再生するに当たり、
前記多孔質セラミックブロックごとに順次通電していく
か又は複数の前記多孔質セラミックブロックを予め分類
しておいたグループごとに順次通電していく通電切替制
御手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】本発明では、通電切替制御手段は、浄化フ
ィルタを再生するに当たり、多孔質セラミックブロック
ごとに一つずつ順次通電していくか、又は、複数の多孔
質セラミックブロックを予め分類しておいたグループご
とに順次通電していく。多孔質セラミックブロックは炭
化珪素系であるため比抵抗率が比較的低く(例えば10
-2〜10Ω・cm)、このため通電されればヒータとし
て機能し、自己が捕集した微粒子を焼却する。この結
果、多孔質セラミックブロックは目詰まりが生じる前に
再生される。
【0008】本発明によれば、浄化フィルタを構成して
いる多孔質セラミックブロックの全部に一度に通電する
のではなく、一つずつ順次通電するかグループごとに順
次通電するため、多大な電流が浄化フィルタに流れるこ
とはなく、一度に大きな電力を消費することがない。し
たがって、車載バッテリであっても浄化フィルタの再生
処理を行うことができる。
【0009】ここで、多孔質セラミックのグループとし
ては、例えば予め経験的に排ガス流入量を測定してお
き、その排ガス流入量がほぼ同じ多孔質セラミックブロ
ックを同じグループに分類することが挙げられ、この場
合にはグループごとに捕集される微粒子の量がほぼ同じ
となるので、グループごとに同じ通電時間だけ通電すれ
ば捕集された微粒子を確実に焼却できる。
【0010】本発明の排ガス微粒子捕集装置において、
通電切替制御手段は、排ガス流入量の多い通路を有する
多孔質セラミックブロックについては排ガス流入量の多
い通路を有さない多孔質セラミックブロックよりも通電
時間が長くなるように制御することが好ましい。つま
り、排ガス流入量の多い通路を有する多孔質セラミック
ブロックは、微粒子の捕集量が多いことを考慮し、通電
時間を長くして微粒子の焼却を十分に行う。一方、排ガ
ス流入量の多い通路を有さない多孔質セラミックブロッ
クについては、微粒子の捕集量が少ないため、短い通電
時間で十分微粒子を焼却できるため、通電時間を長くし
ても無駄に電力を消費するだけである。このため、排ガ
ス流入量の多い通路を有する多孔質セラミックブロック
については排ガス流入量の多い通路を有さない多孔質セ
ラミックブロックよりも通電時間が長くなるように制御
するのが好ましいのである。
【0011】ここで、排ガス流入量の多い通路とは、例
えば、浄化フィルタの中央近傍に配置された通路、又
は、予め経験的に排ガス流入量の多いことが確認された
通路をいう。浄化フィルタの中央近傍に配置された通路
は、浄化フィルタの外寄りに配置された通路に比べて一
般的に排ガスが流入しやすい。しかし、どの通路に排ガ
スが流入しやすいかは、例えば製造誤差による通路断面
積の大小や密度の大小によって変化するため、予め経験
的に排ガス流入量が多いかどうかを確認した上で決定す
るのが好ましい。
【0012】また、本発明の排ガス微粒子捕集装置は、
浄化フィルタへの排ガス流入路を第1及び第2流入路の
二つに分離すると共に第1及び第2流入路のいずれか一
方を開放しいずれか他方を閉鎖する流入路切替弁と、第
1及び第2流入路のそれぞれに空気を供給する空気供給
手段とを備えていてもよく、通電切替制御手段は、第1
及び第2流入路のうち流入路切替弁によって閉鎖された
側に配置された複数の多孔質セラミックブロックにつき
各多孔質セラミックブロックごとに順次通電していくか
又は前記グループごとに順次通電していき、空気供給手
段は、通電切替制御手段が第1流入路側に配置された複
数の多孔質セラミックブロックにつき通電する場合には
第1流入路に空気を供給し、通電切替制御手段が第2流
入路側に配置された複数の多孔質セラミックブロックに
つき通電する場合には第2流入路に空気を供給するよう
にしてもよい。この場合、1つの浄化フィルタを半分ず
つに分けて一方を第1流入路側、他方を第2流入路側に
配置させたことにより、デュアルタイプつまり排ガス微
粒子捕集装置を有する排気管を2本並設するタイプに比
べて、設置スペースが小さくて済むにもかかわらず、実
質的にデュアルタイプと同等の性能が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態の排ガス
微粒子捕集装置の概略説明図、図2は浄化フィルタの斜
視図、図3は多孔質セラミックブロックの説明図で、図
3(a)は多孔質セラミックブロックの斜視図、図3
(b)は同じく正面図、図3(c)は同じく断面図であ
る。
【0014】排ガス微粒子捕集装置10は、ディーゼル
エンジン2の排ガス経路に設けられている。この排ガス
微粒子捕集装置10は、主として、浄化フィルタ11
と、再生処理タイミング発生部25と、流入路切替弁2
7と、エア切替弁28と、コントローラ30とを備えて
いる。
【0015】浄化フィルタ11は、ディーゼルエンジン
2の排ガス経路の一部をなす筒状体6の内部に配置され
ている。この筒状体6は、ディーゼルエンジン2に接続
された上流側排気管4と、図示しないマフラに接続され
た下流側排気管8との間に配置され、各排気管4、8よ
りも大径になるように形成されている。このように筒状
体6の断面積を大径としているのは、筒状体6の内部が
第1流入路R1と第2流入路R2に分割されているので
各流入路R1、R2の断面積が各排気管4、8の断面積
と同等もしくはそれ以上になるようにするため、また、
排ガスが浄化フィルタ11を通過する際の通気性を良好
にするためである。
【0016】浄化フィルタ11は、図2に示すように、
隔壁12bにより円筒12a内が複数の空間に区画され
た絶縁性の保持筒12と、この保持筒12の各区画され
た空間に挿入された多孔質セラミックブロック13とか
ら形成されている。つまり、浄化フィルタ11は、複数
の多孔質セラミックブロック13が互いに絶縁状態で束
ねられて形成されたものである。
【0017】多孔質セラミックブロック13は、耐熱性
に優れた炭化珪素系のセラミックブロックであり、図3
に示すようにその両端外周にはCVDや金属ペースト焼
付法等によって金属電極14、15が形成されている。
この多孔質セラミックブロック13は、全体的な形状は
柱状であるが、その内部には長手方向(つまり排ガスの
流れる方向)に複数の通路16が形成されている。各通
路16は、排ガス流入側の開口又は排ガス流出側の開口
の一方が栓17で閉塞され、他方が開放されている。具
体的には、排ガス流入側の開口が開放されている通路1
6aと、排ガス流出側の開口が開放されている通路16
bとが隣合うように配置されている。この結果、多孔質
セラミックブロック13を排ガスが流通する際、排ガス
は、排ガス流入側の開口が開放されている通路16aか
ら流入し、その通路16aから仕切り壁16cを通過し
て隣の通路16b(つまり排ガス流出側の開口が開放さ
れている通路)へ流入し、その通路16bの排ガス流出
側の開口から外部へ流出する。ディーゼルエンジン2か
ら排出された排ガス中の微粒子は、仕切り壁16cを通
過する際にこの仕切り壁16cに捕集される。
【0018】第1流入路R1側に配置された複数の多孔
質セラミックブロック13には、それぞれ1番から順に
番号が付されており、また、第2流入路R2側に配置さ
れた複数の多孔質セラミックブロック13にも、それぞ
れ1番から順に番号が付されている。なお、本実施形態
の多孔質セラミックブロック13は、気孔率50%、平
均気孔径10〜12μm、温度25℃で比抵抗0.59
Ωcm、温度800℃で比抵抗0.42Ωcm(つまり
高温になるほど比抵抗が低下する)のものである。
【0019】図1に戻り、浄化フィルタ11の上流側端
部から引き出された複数の導線21は、通電切替部22
に接続され、この通電切替部22は車載バッテリ23の
一方の端子に接続され、車載バッテリ23の他方の端子
は浄化フィルタ11の下流側端部から引き出された複数
の導線24と接続されている。具体的には、浄化フィル
タ11の上流側端部から引き出された各導線21は、各
多孔質セラミックブロック13の一端に設けられた金属
電極14に接続されており、また、浄化フィルタ11の
下流側端部から引き出された各導線24は、各多孔質セ
ラミックブロック13の他端に設けられた金属電極15
に接続されている。なお、図1では導線21及び導線2
4は、便宜上4本ずつ示したが、実際には多孔質セラミ
ックブロック13の総数だけ存在している。
【0020】再生処理タイミング発生部25は、上流側
排気管4内に設けられた圧力検出センサ26の検出信号
に基づいて、再生処理タイミングか否かを判定するもの
であり、具体的には浄化フィルタ11に蓄積された微粒
子の量と上流側排気管4内の圧力との間に相関関係があ
るため、上流側排気管4内の圧力を検出することにより
浄化フィルタ11に蓄積された微粒子の量を検出して、
その微粒子の量が所定量を越えたときに再生処理タイミ
ング信号を発生するものである。換言すれば、再生処理
タイミング発生部25は、第1及び第2流入路R1、R
2のうち開放されている側の流入路が目詰まりの傾向に
あるとき、再生処理タイミング信号を出力する。
【0021】この再生処理タイミング発生部25は、圧
力検出センサ26からの検出信号を電圧レベル信号とし
て入力し、この入力値と予め設定された所定電圧値(例
えば浄化フィルタ11の捕集能力が低下するときの電圧
値、あるいは、通気性の低下によりエンジン特性に影響
が及ぶときの電圧値を経験的に求めた値)とをコンパレ
ータにより比較し、入力値が所定電圧値以下ならばロー
信号を出力し、入力値が所定電圧値以上ならばハイ信号
を出力するように構成されている。このとき、ロー信号
からハイ信号への立ち上がりエッジが再生処理タイミン
グ信号に相当する。
【0022】流入路切替弁27は、浄化フィルタ11へ
の排ガス流入路を第1及び第2流入路R1、R2の二つ
に分離すると共に第1及び第2流入路R1、R2のいず
れか一方を開放しいずれか他方を閉鎖するものである。
この流入路切替弁27は、コントローラ30からの制御
信号によって位置決めされるものである。
【0023】エア切替弁28は、第1及び第2流入路R
1、R2のどちらに空気を供給するかをコントローラ3
0からの制御信号によって切り替える弁である。また、
エア供給源29は、エア切替弁28を介してエアを第1
又は第2流入路R1、R2に供給する装置であり、コン
トローラ30からの制御信号によってエアの供給・非供
給が制御される。
【0024】コントローラ30は、図示しない周知のC
PU、ROM、RAM、クロック、カウンタ等から構成
され、再生処理タイミング発生部25からの信号を入力
可能に接続され、通電切替部22、流入路切替弁27、
エア切替弁28、エア供給源29に信号を出力可能に接
続されている。このコントローラ30は、再生処理タイ
ミング発生部25から再生処理タイミング信号を入力す
ると、それに応じて浄化フィルタ11の再生処理を実行
するものである。
【0025】続いて、本実施形態の排ガス微粒子捕集装
置10の使用例について説明する。ディーゼルエンジン
2から排出された微粒子を含む排ガスは、上流側排気管
4を経て、流入路切替弁27によって開放されている側
の流入路(ここでは第1流入路R1とする)を通って、
浄化フィルタ11へ流入する。そして、第1流入路R1
側に配置されている複数の多孔質セラミックブロック1
3を通過し、下流側排気管8へと導出され、図示しない
マフラを通って外気へと排出される。排ガス中の微粒子
は、第1流入路R1側に配置されている複数の多孔質セ
ラミックブロック13を通過する際に捕集され、したが
って下流側排気管8へは清浄化された排ガスが導出され
る。このようにして排ガス中の微粒子が第1流入路R1
側に配置されている多数の多孔質セラミックブロック1
3に捕集されると、徐々に目詰まりが生じ、上流側排気
管4の背圧が上昇する。本実施形態では、背圧が上昇し
た場合には、コントローラ30が浄化フィルタ11の再
生処理を実行する。以下、再生処理について説明する。
【0026】再生処理タイミング発生部25は、圧力検
出センサ26からの検出信号が所定電圧値以上になった
とき、即ち流入路切替弁27によって開放されている側
の流入路に配置された複数の多孔質セラミックブロック
13がある程度目詰まりして捕集能力が低下したり通気
性が悪化してエンジン特性に影響が及んだりする状態に
なったとき、出力信号がローからハイに切り替わる。
【0027】コントローラ30は、再生処理タイミング
発生部25からの信号がローからハイに切り替わったと
き、この切り替わりエッジを再生処理タイミング信号と
捉えて、コントローラ30内の図示しないROMに記憶
された再生処理に関するプログラムを実行する。以下、
図4のフローチャートに基づいて説明する。コントロー
ラ30は、まず、流入路切替弁27の位置を切り替える
(S10)。即ち、流入路切替弁27は、それまでは第
1流入路R1を開放し第2流入路R2を閉鎖していたた
め、今度は第1流入路R1を閉鎖し第2流入路R2を開
放する。この結果、排ガスは、第2流入路R2側に配置
された複数の多孔質セラミックブロック13を通過する
ことになるが、これらは新品又は既に再生処理が終了し
ているため、通気性が良好なうえ、微粒子が効率よく除
去される。続いて、エア切替弁28の位置を切り替える
(S11)。即ち、エア切替弁28は、それまでは第2
流入路R2にエアを供給可能な位置に位置決めされてい
たため、今度は第1流入路R1にエアを供給可能な位置
に位置決めする。そして、エア供給源29によりエアを
第1流入路R1へ供給する(S12)。このように第1
流入路R1へエアを供給するのは、後述のように第1流
入路R1側に配置された各多孔質セラミックブロック1
3をヒートアップすることにより各ブロック13に捕集
された微粒子を焼却して再生するのであるが、その焼却
の際には燃焼用の酸素が必要となるからである。
【0028】その後、コントローラ30内の図示しない
カウンタのカウント値Nに1をセットし(S13)、第
1流入路R1側に配置された複数の多孔質セラミックブ
ロック13のうちN番目の多孔質セラミックブロック1
3につき、通電を開始する(S14)。つまり、通電切
替部22を制御して、車載バッテリ23とN番目の多孔
質セラミックブロック13とを接続する。すると、多孔
質セラミックブロック13は炭化珪素系であるため比抵
抗率が比較的低く、通電されればヒータとして機能し、
自己が捕集した微粒子を焼却する。
【0029】そして、通電開始後、所定通電時間が経過
したか否かを判断し(S15)、所定通電時間が経過し
ていなければ(S15でNO)、捕集された微粒子が十
分焼却しきっていないためそのまま通電を続行する。一
方、所定通電時間が経過したならば(S15でYE
S)、多孔質セラミックブロック13は800〜100
0℃程度まで加熱されているため、捕集した微粒子が十
分焼却しきったと判断し、通電切替部22を制御して、
車載バッテリ23とN番目の多孔質セラミックブロック
13との接続を解除する(S16)。そして、カウント
値Nを1つ加算し(S17)、その加算後のカウント値
Nが第1流入路R1側に配置された多孔質セラミックブ
ロック13の総数(本実施形態では「6」)を越えたか
否かを判断し(S18)、カウント値Nが総数を越えて
いなければ(S18でNO)、未だ再生処理を行ってい
ない多孔質セラミックブロック13が存在するため、再
びS14へ戻る。一方、カウント値Nが総数を越えてい
れば(S18でYES)、第1流入路R1側に配置され
た多孔質セラミックブロック13はすべて再生処理を行
ったため、エア供給源29の作動を停止させ(S1
9)、本処理を終了する。
【0030】以上の再生処理が終了すると、次回、コン
トローラ30が再生処理タイミング発生部25から再生
処理タイミングを入力したとき、流入路切替弁27を切
り替えて第1流入路R1を開放し第2流入路R2を閉鎖
するが、排ガスは第1流入路R1側に配置された再生完
了後の多孔質セラミックブロック13を通過することに
なるため、通気性が良好になるうえ、微粒子も効率よく
捕集される。なお、本実施形態のコントローラ30が本
発明の通電切替制御手段に相当し、エア切替弁28及び
エア供給源29が空気供給手段に相当する。
【0031】以上詳述したように、本実施形態の排ガス
微粒子捕集装置10によれば、浄化フィルタ11を構成
している多孔質セラミックブロック13の全部に一度に
通電するのではなく、一つずつ順次通電していくため、
多大な電流が浄化フィルタ11に流れることはなく、一
度に大きな電力を消費することがない。したがって、車
載バッテリ23が例えば24V、20A、500W以下
であっても浄化フィルタ11の再生処理を十分行うこと
ができる。
【0032】また、1つの浄化フィルタ11を半分ずつ
に分けて一方を第1流入路R1側、他方を第2流入路R
2側に配置させたことにより、デュアルタイプつまり排
ガス微粒子捕集装置を備えた排気管を2本並設するタイ
プに比べて、設置スペースが小さくて済むにもかかわら
ず、実質的にデュアルタイプと同等の性能が得られる。
【0033】尚、本発明の実施の形態は、上記実施形態
に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に
属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもな
い。例えば、排ガス流入量の多い通路を有する多孔質セ
ラミックブロックについては所定通電時間を長く設定
し、排ガス流入量の多い通路を有さない多孔質セラミッ
クブロックについては所定通電時間を短く設定してもよ
い。ここで、排ガス流入量の多い通路とは、例えば、浄
化フィルタの中央近傍に配置された通路、又は、予め経
験的に排ガス流入量の多いことが確認された通路をい
う。浄化フィルタの中央近傍に配置された通路は、浄化
フィルタの外寄りに配置された通路に比べて一般的に排
ガスが流入しやすい。しかし、どの通路に排ガスが流入
しやすいかは、例えば製造誤差による通路断面積の大小
や密度の大小によって変化するため、予め経験的に排ガ
ス流入量が多いかどうかを確認した上で決定するのが好
ましい。
【0034】また、上記実施形態では多孔質セラミック
ブロックを1つずつ順次通電していったが、多孔質セラ
ミックブロックを予め幾つかのグループに分類してお
き、グループごとに順次通電してもよい。図5に一例を
挙げれば、中央付近の多孔質セラミックブロックを第1
グループ、その左右両側の多孔質セラミックブロックを
第2グループ、上部中央の多孔質セラミックブロックを
第3グループ、その両側の多孔質セラミックブロックを
第4グループと分類し、グループごとに順次通電してい
ってもよい。この場合も、上記実施形態と同様の効果が
得られる。また、各グループは、排ガス流入量がほぼ同
じであるため、捕集される微粒子の量もほぼ同じであ
り、したがって、グループごとに同じ通電時間だけ通電
すれば捕集された微粒子を確実に焼却できる。
【0035】更に、上記実施形態では圧力検出センサの
検出信号に基づいて再生処理タイミングを発生させた
が、これ以外の方法で再生処理タイミングを発生させて
もよく、例えば一定時間経過するごとに再生処理タイミ
ングを発生させてもよい。更にまた、浄化フィルタに三
元触媒(COとHCの酸化反応とNOxの還元反応を同
時に行う機能を有する触媒、例えばPt−Rh系触媒)
のような排ガス浄化触媒を担持させてもよい。近年、デ
ィーゼル機関の排ガスについても、有害成分であるC
O、HC、NOxを無害化することが検討されている
が、排ガス微粒子捕集装置とは別に触媒コンバータを設
けることは設置スペースを考慮すると困難なため、浄化
フィルタを排ガス浄化触媒の担体として兼用することが
好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の排ガス微粒子捕集装置の概略説
明図である。
【図2】 浄化フィルタの斜視図である。
【図3】 多孔質セラミックブロックの説明図であり、
図3(a)は多孔質セラミックブロックの斜視図、図3
(b)は同じく正面図、図3(c)は同じく断面図であ
る。
【図4】 コントローラが実行する再生処理のフローチ
ャートである。
【図5】 多孔質セラミックブロックのグループ分類の
一例を表す説明図である。
【符号の説明】
10・・・排ガス微粒子捕集装置、11・・・浄化フィ
ルタ、12・・・保持筒、13・・・多孔質セラミック
ブロック、14、15・・・金属電極、16、16a、
16b・・・通路、16c・・・仕切り壁、21、24
・・・導線、22・・・通電切替部、23・・・車載バ
ッテリ、25・・・再生処理タイミング発生部、26・
・・圧力検出センサ、27・・・流入路切替弁、28・
・・エア切替弁、29・・・エア供給源、30・・・コ
ントローラ、R1・・・第1流入路、R1・・・第2流
入路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディーゼル機関の排ガス経路に設けられ
    る排ガス微粒子捕集装置において、 炭化珪素系の多孔質セラミックブロックと、 前記多孔質セラミックブロック内にて排ガスの流れる方
    向に形成され、排ガス流入側又は排ガス流出側のいずれ
    か一方が開放された複数の通路と、 複数の前記多孔質セラミックブロックを互いに絶縁状態
    で束ねることにより形成された浄化フィルタと、 前記浄化フィルタを再生するに当たり、前記多孔質セラ
    ミックブロックごとに順次通電していくか又は複数の前
    記多孔質セラミックブロックを予め分類しておいたグル
    ープごとに順次通電していく通電切替制御手段とを備え
    たことを特徴とする排ガス微粒子捕集装置。
  2. 【請求項2】 前記通電切替制御手段は、排ガス流入量
    の多い通路を有する多孔質セラミックブロックの通電時
    間を、排ガス流入量の多い通路を有さない多孔質セラミ
    ックブロックの通電時間よりも長くなるように制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の排ガス微粒子捕集装
    置。
  3. 【請求項3】 前記排ガス流入量の多い通路は、前記浄
    化フィルタの中央近傍に配置された通路であるか又は予
    め経験的に排ガス流入量の多いことが確認された通路で
    あることを特徴とする請求項2記載の排ガス微粒子捕集
    装置。
  4. 【請求項4】 前記浄化フィルタへの排ガス流入路を第
    1及び第2流入路の二つに分離すると共に前記第1及び
    第2流入路のいずれか一方を開放しいずれか他方を閉鎖
    する流入路切替弁と、 前記第1及び第2流入路のそれぞれに空気を供給する空
    気供給手段とを備え、 前記通電切替制御手段は、前記第1及び第2流入路のう
    ち前記流入路切替弁によって閉鎖された側に配置された
    複数の前記多孔質セラミックブロックにつき各多孔質セ
    ラミックブロックごとに順次通電していくか又は前記グ
    ループごとに順次通電していき、 該空気供給手段は、前記通電切替制御手段が前記第1流
    入路側に配置された複数の前記多孔質セラミックブロッ
    クにつき通電する場合には、前記第1流入路に空気を供
    給し、前記通電切替制御手段が前記第2流入路側に配置
    された複数の前記多孔質セラミックブロックにつき通電
    する場合には、前記第2流入路に空気を供給することを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の排ガス微粒
    子捕集装置。
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