JP2001097868A - 排便促進組成物 - Google Patents

排便促進組成物

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JP2001097868A JP28020999A JP28020999A JP2001097868A JP 2001097868 A JP2001097868 A JP 2001097868A JP 28020999 A JP28020999 A JP 28020999A JP 28020999 A JP28020999 A JP 28020999A JP 2001097868 A JP2001097868 A JP 2001097868A
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Masahide Fujita
昌英 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ラフィノース等のオリゴ糖とビートファ
イバー等の複合型食物繊維を主成分として含有する排便
促進組成物。 【効果】 排便が促進されるだけでなく、新鮮な便が排
便されるため、大腸がん等の検診を正確且つ高感度で行
うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排便促進に関する
ものであり、更に詳細には、オリゴ糖と複合型食物繊維
を用いる排便促進技術に関するものである。本発明は、
便秘改善等を目的とした通常の排便促進のほか、大腸が
ん検診における免疫便潜血検査のため等の検査前排便促
進に関するものであり、しかも、本発明は、ヒトのみな
らず動物もその対象とするものである。
【0002】
【従来の技術】我が国における昭和54年の大腸がんに
よる死亡数は、胃ガンのそれと比べると、なお男女とも
約4分の1および3分の1と少なかった。しかし、その
羅患率は戦後の食事習慣の欧米化を反映してか、急激に
増加しつつあり、西暦2千年頃には胃ガンを追い越すと
予想する発表もなされ、一部識者の関心は高まった。し
かし、大腸ガンは、当時すでに集団検診が普及していた
胃ガン、子宮ガンに比べ、なじみの薄いガンであり、集
団検診はわずかに直腸指診、直腸鏡による試みがみられ
るに過ぎなかった。
【0003】その後、厚生省班会議、大腸集検研究会が
次々発足し、大腸ガン検診の推奨法が発表され、昭和5
9年には集団検診に適した免疫便潜血検査法が開発され
るに及び、現在に至る急速な発展をとげることとなり、
便潜血検査に下部大腸内視鏡検査を組み合わせた先進的
な集団検診が始められている。しかし、大腸ガン発見率
に優れた免疫便潜血検査法においても、早期ガンなどに
て、その感度とガンからの出血の両面から限界があるこ
とを認識しておく必要があるが、免疫便潜血検査法は大
腸ガンの早期発見の手段として今後ともその地位は不動
である。
【0004】免疫便潜血検査法には、逆受身血球凝集法
(濾紙法、スティック法)、磁性粒子凝集傾斜法(マグ
ストリーム法)、ラテックス凝集法等がある。主に逆受
身血球凝集法が使用され、それは粒子凝集反応に感作血
球を応用した逆受身血球凝集(RPHA)反応によるヒ
トヘモグロビン検出法である。感作血球は、固定したニ
ワトリ赤血球にヒトヘモグロビン免疫血清(ウサギ)よ
り調整した抗ヒトヘモグロビン抗体(HbAo特異抗
体)を吸着させたもので、この感作血球が便中のヒトヘ
モグロビンによって凝集を起こすことを応用したもので
ある。
【0005】免疫便潜血検査法において重要なのは、検
査において、感度(検査を行った集団の中で、大腸ガン
を有する患者に行ったスクリーニングテストが陽性を示
す割合)を高めることであり、また、偽陰性率(真実は
大腸ガンであるもののうち、スクリーニングテストが陰
性を示す割合)を減らすことである。しかし、本発明者
らが、集団検診における免疫便潜血検査法の検証を行っ
たところ(第35回日本消化器集団検診学会秋期大会予
報集、p58,1997)、総受検者の男女比はほぼ1
対1であったが、発見した大腸ガンの男女比は2.7対
1と男性が多かった。男性では早期ガン、進行ガンがと
もに加齢とともに増加し、60歳代がピークとなってい
るが、中でも早期ガンがどの層でも多く、ところが女性
では、どの進行度のガンも加齢に伴う増加が目立たず、
かつ60歳代では進行ガンが早期ガンを上回っている結
果であった。このように、男性の早期ガン発見数の多さ
に比べ、女性のそれが極端に少ないのは羅患率から推測
して不自然であり、何かこの便潜血検査によるスクリー
ニング法に原因が潜んでいると思われる。家庭にある高
齢女性が同年輩男性に比べ多い便秘が、排便までにヘモ
グロビンの反応低下を起こし、潜血検査の感度に影響し
ている可能性が推測される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者等
は、上記の便秘との関連から、積極的な検査前の便秘改
善処理が、検診の精度を一層向上させるか否か検討する
価値があるとの考えで、鋭意研究した結果、本発明を完
成させた。集団検診における免疫便潜血検査において、
通常の便通をみる人も含め、ことに極度の便秘の人(受
検者)の便の腸内滞留時間を短縮することにより、感度
を高め、偽陰性率を低下させることが、本発明の目的で
ある。又、本発明者等は、本発明の排便促進組成物を便
秘の人、寝たきり老人、大腸切除患者、ペット等の動物
に服用させることにより、どのような効果があるか鋭意
検討した結果、本発明を完成させた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、排便促進
組成物として、オリゴ糖と複合型食物繊維素材を主成分
とするものを提案し、それを大腸がん検診受検者の免疫
便潜血検査の前に服用させることにより、強い整腸作用
と糞便増加作用により、糞便が普通の糞便に改善される
ことを解明し、この普通の糞便が便秘の大腸ガン受検者
の免疫便潜血検査の精度を大幅に高めることを新たに見
出したものである。又、上記の大腸ガン受検者の検査前
の便秘改善の他、一般的に便秘で苦しんでいる人達が、
本発明の排便促進組成物を服用することにより、便通が
改善され、普通の糞便に戻ることを見出した。更に、本
発明の大きな効果として排便促進組成物を服用した大腸
ガン検診受検者及び一般の便秘の人の糞便の便臭が大幅
に減少する利点も付加されることが判った。この為検査
等の場合、周囲に悪臭をまき散らす事もなくなる。この
排便の悪臭が減少する問題は、寝たきり老人や大腸切除
の患者にとっても有効であり、介護をする人にとって
は、大きな朗報であり、助けとなる。又、ペット等の動
物に本発明の排便促進組成物を食事に混ぜ服用させるこ
とにより、糞便の悪臭が改善することを見出した。
【0008】普通の糞便とは、水分70〜80%のもの
をいい、水分70%以下を便秘の糞便、水分80%以上
のものを下痢の糞便という。
【0009】すなわち本発明は、オリゴ糖と複合型食物
繊維とを主成分として含有する(検査前)排便促進組成
物に関するものである。
【0010】使用されるオリゴ糖としては、腸内フロー
ラの活動(整腸作用)を活発にするものであればどのよ
うなオリゴ糖を使用してもよい。その非限定例としては
次のものが挙げられる。ラフィノース;イソラフィノー
ス;ラクチュロース;マルチュロース;トレハロース;
パラチノース;のほか、マルトトリオース、マルトテト
ラオース、マルトペンタオース、マルトヘキサオース等
マルトオリゴ糖;イソマルトオリゴ糖;大豆オリゴ糖;
フラクトオリゴ糖;ガラクトオリゴ糖;ペクチンオリゴ
糖の1種又は2種以上。また、本発明で使用する複合型
食物繊維は、水溶性繊維質と非水溶性繊維質の双方を含
有するもので、一般の植物由来の繊維素材では、ペクチ
ン、へミセルロース、セルロース、リグニン等を含有す
る細胞構成成分である。ビートファイバー、小麦ふす
ま、米糠、コーンファイバー、アップルファイバー、大
豆ファイバー等の1種又は2種以上が挙げられる。
【0011】オリゴ糖は腸内菌叢改善、便通・便性の改
善、腸内腐敗産物の抑制、糞便の水分調節等の利点があ
るが、糞便量は増加させない。一方、食物繊維には、水
溶性食物繊維、複合型食物繊維、非水溶性食物繊維があ
るがそれぞれ排便効果が異なる。水溶性食物繊維は、腸
内フローラの活動を活発にし、糞便量は若干増加する。
更に、この繊維は液状で大腸に到達するため、浸透圧が
高まり、急激な醗酵、下痢症状を誘発する欠点がある。
一方、非水溶性食物繊維は、糞便量が増加するが腸内フ
ローラの活動には影響しない。この水溶性及び非水溶性
食物繊維に比べ、複合型食物繊維は、腸内では非水溶性
であり水溶性繊維に見られる腸への負担がなく、又、緩
慢な醗酵、大腸でのぜん動運動促進、糞便量の増加な
ど、普通の糞便の排泄に適している。つまり、腸内菌叢
改善に伴う、便通、便性の改善に寄与するオリゴ糖と、
大腸での緩慢な醗酵、ぜん動運動促進、糞便量の増加に
寄与する複合型食物繊維との組合せが、最適である。
【0012】オリゴ糖と複合型食物繊維の割合は、任意
であっても効果があるが、通常、両者の比率を10:1
〜1:10とするのがよい。また、好適には5:1〜
1:5、更に最も好ましくは2:1とするのがよい。本
有効成分は、いずれも、食品ないし食品関連物質であっ
て格別の毒性はなく、現にマウスを用いた10日間の急
性毒性試験の結果、1000mg/kgの経口投与でも
死亡例は認められなかった。
【0013】飲食品タイプの組成物として使用する場合
には、本有効成分をそのまま、使用したり、他の食品な
いし食品成分と併用したりして適宜常法にしたがって使
用できる。本有効成分を用いる本発明に係る組成物は、
固体状(粉末、顆粒状その他)、ペースト状、液状ない
し懸濁状のいずれでもよいが、甘味料、酸味料、ビタミ
ン剤その他ドリンク剤製造に常用される各種成分を用い
て、ドリンクに製造化することも可能である。
【0014】医薬品タイプの組成物として使用する場
合、本有効成分は、種々の形態で投与される。その投与
形態としては例えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、
シロップ剤等による経口投与をあげることができる。こ
れらの各種製剤は、常法に従って主薬に賦形剤、結合
剤、崩壊剤、滑沢剤、矯味矯臭剤、溶解補助剤、懸濁
剤、コーティング剤などの医薬の製剤技術分野において
通常使用しうる既知の補助剤を用いて製剤化することが
できる。
【0015】本発明の排便促進組成物の有効成分1〜
4.5gを1日2〜3回食事中及び食事前後に服用する
ことにより、極度の便秘の人でも新たな普通の糞便を出
さすことができる。これが極度の便秘の受検者の集団検
診における免疫便潜血検査において、感度を高め、偽陰
性率を低下させることができる。さらに、通常の便通が
ある人でも、便の腸内滞留時間を短縮し、検査の感度を
より高めることができる。又、便秘で困っている人が本
発明品を食事中及び食事前後に服用することによって便
秘を解消することができる。
【0016】動物については、家庭で飼育される犬、猫
等のペット類の小動物が対象とされる。その際、本有効
成分は、製剤することなく、個々に用意しておき、その
まま直接ペットフードその他通常の動物用飼料や飲料水
に添加してもよいし、必要あれば、有効成分をあらかじ
め含有せしめたペットフードを製造しておいてもよい。
以下、本発明の実施例について述べる。
【0017】
【実施例1】(排便促進組成物の作成)甜菜糖製造の
際、副産物として製造される糖蜜及び甜菜パルプを原料
とする。糖蜜からクロマト処理でラフィノース区分を分
離した後、その区分を濃縮し、結晶化し、ラフィノース
五水塩として使用する。一方、甜菜パルプは、甜菜根を
細片状に切断するか或いは磨砕、搾汁し、次いで温湯に
浸漬し、主として蔗糖よりなる可溶性成分を十分に抽出
除去した残査をいう。この甜菜パルプを脱色、脱臭、乾
燥、粉砕、篩別等必要な処理を施しこれをビートファイ
バーとして使用する。このビートファイバーは、30メ
ッシュスルー、好ましくは60メッシュスルー、更に好
ましくは、100メッシュスルーの粉末体として使用す
る。
【0018】このラフィノース結晶を微粉砕した後、ビ
ートファイバー粉末と重量比2対1に均一に混合する。
この均一に混合した混合物100に対して水10(重量
比)を加えて均一に混合した後、これを押出し造粒機
(不二パウダル(株)製、FINERYUZER型式E
XR−60、処理能力40−150kg/hr)にて造
粒し、70℃の送風定温恒温後(ヤマト科学(株)型式
DN910)で3時間乾燥し、1包3g入りの顆粒状の
排便促進剤をえる。顆粒状の排便促進剤であるため咽喉
にひっかかりがなくスムーズに飲食できる。一方、ペー
スト状の排便促進剤は、ラフィノース及びビートファイ
バー粉末を2対1の割合のものを約8〜10倍の水に溶
解分散し、殺菌後ポリ容器、瓶又は缶詰等の形状で包装
され用いられる。ペースト状の場合他の栄養分例えばビ
タミン、ミネラル、蛋白質、糖等を併用する場合があ
る。
【0019】
【実施例2】(排便促進組成物の排便効果)2日に1回
以下しか排便のない便秘の患者(A〜G)を対象に顆粒
状の排便促進組成物を与えた。朝・昼・夕食事中に1.
5包をコップ一杯以上の水と共に食べる。これを5日間
続けた。排便有りの人を○印、排便無しの人を×印とし
た。得られた結果を下記表1に示した。その結果から明
らかなように、本発明によってすぐれた排便促進効果が
奏されることが実証された。また、便量についても、7
名中4名が増えたと回答し、減ったと回答した患者はい
なかった。
【0020】 (表1) A B C D E F G 0日目 ○ × × × × × × 1日目 ○ ○ ○ × ○ ○ ○ 2日目 × ○ ○ ○ ○ ○ ○ 3日目 ○ ○ ○ ○ × ○ ○ 4日目 ○ ○ × ○ ○ × ○ 5日目 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
【0021】
【実施例3】(大腸がん検診における免疫便潜血検査の
ための排便促進組成物の投与方法及び採便方法)以下に
より排便促進組成物を経口投与し、採便を行った。
【0022】実施例1で作成した顆粒状の排便促進組
成物を、朝・昼・夕の毎食時の食事中に1包をコップ一
杯の水と共に3日間食べる。 RPHA法による便潜血検査キット(濾紙法)を使用
し、次のタイムスケジュールにしたがって、排便時に便
を採取する。 前前日 前日 提出日 便秘がちの人 採便1 採便2 提出 毎日便通のある人 採便1 採便2提出 排便のあちこちから万辺に採取して、キットの濾紙に
薄く塗布する。 塗布濾紙を室温で10分間乾燥する。 便スライドは、検査前は冷所に保存し、通常その日の
内に検査する。後日検査する場合は冷凍保存する。
【0023】
【実施例4】(大腸がんの検査法)逆受身血球凝集法
(濾紙法)による大腸がんの検査方法は、次のとおりで
ある。
【0024】(1)使用試薬 イムディアHem−Sp(富士レビオ製)を使用した。 イ.検体希釈用溶液 :検体の抽出・希釈および抗体
感作血球、対照用ヘモグロビンの復元に用いる。 ロ.抗体感作血球 :抗ヒトヘモグロビン抗体感作
ニワトリ赤血球を凍結乾燥したもので、使用30分前に
所定量の検体希釈用溶液を加え復元する(1.2%浮遊
液となる)。 ハ.対照用ヘモグロビン:精製ヒトヘモグロビンを凍結
乾燥したもので、使用時所定量の検体希釈用溶液を加え
て復元し、対照用ヘモグロビン液とする。
【0025】(2)操作法 同一便潜血スライドの2箇所より、円形塗布片を2片打
抜き、検体希釈用溶液でヘモグロビンを抽出する。抽出
液を適当に希釈し、抗体感作血球を滴下し、プレートを
トレイミキサーにかけ、内容物を約1分間混和する。ふ
たをして常温で約30分間水平に静置する。マイクロプ
レートを判定用ビュアー(間接透過光線利用)上に静か
に置き、判定基準に従い、血球の反応像を肉眼で判定す
る。抗体感作血球が、希釈倍率1:8以上で凝集反応を
示すものを陽性判定とする。又、2日法の場合は、2日
(2回)の内1日(1回)以上陽性判定をもって潜血陽
性者とする。
【0026】 (3)判定基準 判定 読み 反応像 陰性 − 血球がボタン状に集まり、外縁はなめらかな形を示すもの。 血球が小さなリング状になり、リングの外縁はなめらかな円形 を示す。 保留 ± 血球がリング状になり、陰性コントロールよりやや大きい周辺 にわずかに凝集が見られるもの、および、(+)と(−)の中 間的凝集を示すもの。 陽性 + 血球のリングが陽性コントロール以上に大きく薄く、周辺に多 くの凝集を生じているもの。 陽性 ++ 血球凝集が均一で模様となるもの。 陽性 +++ 凝集像の一部が中心に向かってスリップした状態にあるもの。
【0027】
【実施例5】(大腸がん検査)以下により、逆受身血球
凝集法(RPHA法)による免疫便潜血検査を行った。
【0028】実施例1の排便促進組成物を食事中に3g
/回を3回/日服用した患者(服用者)と服用しない患
者(未服用者)について、実施例3、4の方法により免
疫便潜血検査の比較を行った。なお、判定基準陽性+、
++、+++はすべて陽性とし、陽性と判定された患者
については精密検査を行い、癌の発症を注腸X線および
内視鏡で調査した。得られた結果を下記表2、表3に示
す。
【0029】 (表2:服用者) 男性 女性 (快便) (便秘) (快便) (便秘) 受診者(A) 1,867 161 1,679 551 便潜血陽性者(B) 93 10 93 33 陽性率(B×100/A) 5.0 6.2 5.5 6.0 精検受診者(C) 74 8 74 26 精検受診率(C×100/B) 79.6 80.0 79.6 78.8 発見癌症例(D) 9 1 4 2 癌発見率(D×100/A) 0.48 0.62 0.24 0.36 早期癌(E) 6 1 2 1 早期癌の割合(E×100/D) 66.7 100.0 50.0 50.0 陽性反応的中度(D×100/B) 6.5 10.0 4.3 6.1
【0030】 (表3:未服用者) 男性 女性 (快便) (便秘) (快便) (便秘) 受診者(A) 28,953 2,803 24,144 8,048 便潜血陽性者(B) 1,448 213 968 547 陽性率(B×100/A) 5.0 7.6 4.0 6.8 精検受診者(C) 1,115 162 775 426 精検受診率(C×100/B) 77.0 76.1 80.0 77.9 発見癌症例(D) 139 9 52 3 癌発見率(D×100/A) 0.48 0.32 0.22 0.11 早期癌(E) 80 5 29 1 早期癌の割合(E×100/D) 57.6 55.6 55.8 33.3 陽性反応的中度(D×100/B) 9.6 4.2 5.4 0.5
【0031】
【実施例6】(寝たきり老人の便通改善及び糞便臭の経
減)寝たきり老人に実施例1のペースト状排便促進組成
物30gを食事後に服用してもらった。3日間服用試験
を行った。従来は、おしめ取り替え時には臭いが強かっ
たが、服用後1日で臭いが大幅に軽減され、3日目に
は、ほぼ臭いが無くなった。同様に他3人についても試
みたが同様な結果が得られた。又、本試験により便通も
4人共改善された。
【0032】
【実施例7】(動物の便通改善及び糞便臭の軽減)盲導
犬ラブラトリーレッドリバーに実施例1の顆粒状排便促
進組成物をふりかけたペットフードを与えた。その結
果、従来糞便にあった悪臭が2日後にはほぼ消滅したこ
とが確認され、同時に便通の改善も認められた。
【0033】
【発明の効果】本発明は、大腸がん検診その他の検診を
行うに当り、正確にして感度の高い検診を行うには、従
来から行われている採便法を根本から変える必要がある
との観点にたち、従来のように長期間腸内に滞留した古
い便をサンプルとするのではなく、新鮮な便をサンプリ
ングすることとし、そのための安全性の高い検査前排便
促進組成物の開発にはじめて成功したものである。もち
ろん、本発明によれば通常の場合の排便促進効果が奏さ
れるし、この効果はヒトのみでなく動物に対しても同様
に奏される点でも本発明は特徴的である。しかも、本発
明によれば、下痢を伴うことなく、健康な便を腸内に滞
留せしめることなくスムースに排便することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/718 A61K 31/718 35/78 35/78 C H J U W Y A61P 1/10 A61P 1/10 Fターム(参考) 4B018 MD31 MD47 ME11 ME14 4C086 AA01 AA02 EA01 EA20 MA02 MA04 NA14 ZA72 ZA73 ZC52 ZC61 4C088 AB12 AB51 AB61 AB74 AC04 AC14 BA07 MA04 MA08 MA41 MA43 MA52 ZA72 ZA73 ZC52 ZC61

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オリゴ糖と複合型食物繊維を主成分とし
    て含有すること、を特徴とする排便促進又は検査前排便
    促進組成物。
  2. 【請求項2】 オリゴ糖が、ラフィノース、イソラフィ
    ノース、ラクチュロース、マルチュロース、トレハロー
    ス、パラチノース、マルトオリゴ糖、イソマルトオリゴ
    糖、大豆オリゴ糖、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ
    糖、ペクチンオリゴ糖から選ばれる少なくともひとつで
    あること、を特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 複合型食物繊維が、ビートファイバー、
    小麦ふすま、米糠、コーンファイバー、アップルファイ
    バー、大豆ファイバーから選ばれる少なくともひとつで
    あること、を特徴とする請求項1又は2に記載の組成
    物。
  4. 【請求項4】 オリゴ糖がラフィノースであり、複合型
    食物繊維がビートファイバーであること、を特徴とする
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 オリゴ糖対複合型食物繊維の比率が1
    0:1〜1:10であること、を特徴とする請求項1〜
    4のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 組成物が飲食品タイプ又は医薬品タイプ
    の組成物であること、を特徴とする請求項1〜5のいず
    れか1項に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 オリゴ糖と複合型食物繊維を主成分とし
    て含有すること、を特徴とするヒトを除く動物用排便促
    進組成物。
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