JP2001097197A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JP2001097197A
JP2001097197A JP28059499A JP28059499A JP2001097197A JP 2001097197 A JP2001097197 A JP 2001097197A JP 28059499 A JP28059499 A JP 28059499A JP 28059499 A JP28059499 A JP 28059499A JP 2001097197 A JP2001097197 A JP 2001097197A
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magnetic pole
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Junichi Ikeda
純一 池田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非通電状態で弁体を中間位置に保持すること
により、円滑な液圧制御を行う。 【解決手段】 軸方向位置が異なる3つのポート3a,
3b,3cが形成されたシリンダ孔3内に、ポート3c
に対しポート3a,3bを択一的に連通させる弁体4を
軸方向移動可能に設け、ソレノイド10のコイル18,
19への通電方向違いに応じて、その可動子12に連結
された弁体4を中間位置から軸方向いずれか側へ移動
し、ポート3cに対するポート3a,3bの連通を切換
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の電子制御ブ
レーキシステムの液圧制御弁等に用いて好適な電磁弁に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁弁は、シリンダ孔内に軸方向
移動可能に設けた弁体を1方向駆動のソレノイドによっ
て移動制御し、当該弁体の軸方向移動位置に応じて当該
電磁弁に接続された流路同士間の連通・遮断を切換える
構成となっている。
【0003】例えば、車両の電子制御ブレーキシステム
の一例として、ホイールシリンダ側をブレーキ液圧源側
に接続して増圧状態にしたり、またはホイールシリンダ
側をリザーバ側に接続して減圧状態にしたりすることに
より、ホイールシリンダのブレーキ液圧を所望の値に制
御するシステムがある。
【0004】そして、このような電子制御ブレーキシス
テムにおいては、ホイールシリンダ側の液路とブレーキ
液圧源側およびリザーバ側の液路との間に上記構成から
なる電磁弁をいわゆる液圧制御弁として介在させて、当
該電磁弁の作動を制御することによってホイールシリン
ダ側をブレーキ液圧源側またはリザーバ側に対して適宜
切換接続し、ホイールシリンダのブレーキ液圧を所望の
値にするようになっている。
【0005】しかしながら、車両の電子制御ブレーキシ
ステムでは、フェイルセーフの点からその制御系に異常
があったとき、および省電力の点から車両のエンジン停
止中には、前記電磁弁のソレノイドのソレノイドコイル
を非通電状態にせざるを得ない。
【0006】そのため、電磁弁は、このようにソレノイ
ドコイルが非通電状態にあるときには、ホイールシリン
ダ側の液圧が保持される液圧保持状態にあることが望ま
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したよ
うな電磁弁をソレノイドの1方向駆動のみによって実現
しようとする場合は、ソレノイドコイルの非通電状態、
換言すればホイールシリンダ側の液圧保持状態がシリン
ダ孔内に軸方向移動可能に設けた弁体の動作端(軸方向
移動端)になるので、ホイールシリンダ側の液圧制御を
円滑に行うことができなかった。
【0008】すなわち、この場合は、ソレノイドコイル
の通電に基く弁体のシリンダ孔内の軸方向移動によっ
て、電磁弁は保持状態−減圧状態−増圧状態、または保
持状態−増圧状態−減圧状態の順で推移することとな
る。
【0009】この結果、ホイールシリンダ側の液圧を増
圧しようと電磁弁のソレノイドコイルを駆動しても減圧
状態が介在することになったり、ホイールシリンダ側の
液圧を減圧しようと電磁弁のソレノイドコイルを駆動し
ても増圧状態が介在することになったりするため、円滑
にホイールシリンダ側の液圧制御を行うことができなか
った。
【0010】そのため、ホイールシリンダ側の液圧を円
滑に制御するには、電磁弁は減圧状態−保持状態−増圧
状態で推移することが望ましく、さらにその保持状態が
非通電状態である必要があるため、電磁弁の弁体は、こ
の非通電状態の保持状態に対応するシリンダ孔内の軸方
向位置からそのソレノイドコイルへの通電によって軸方
向に関して双方へに移動できるようになっている必要が
ある。
【0011】この点を踏まえ、減圧状態−保持状態−増
圧状態で推移し、非通電状態で保持状態となる電磁弁を
検討すると、まず、ソレノイドの吸引力のみを利用する
方式では、増圧用と減圧用と別々に2つのソレノイドコ
イルが必要になるとともに、駆動回路を二重にしたり、
双方向駆動回路で電流の向きを変えてダイオードスイッ
チで通電コイルを選択するようにせざるを得ない。さら
に、増減圧速度を連続制御するには、ソレノイドの吸引
力をストロークによらずほぼ一定にするような工夫が必
要で、ストロークを長くとることが困難であった。
【0012】また、非通電時にバネ及び圧力差で保持状
態をとる構造になっているボイスコイルモータ(VC
M)を使った直動形サーボ弁では、ボイスコイルモータ
の配線引き回し、作動流体のシール構造などに難点があ
った。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記した問題点を解決す
るために、本発明の電磁弁は、軸方向に位置を異ならせ
て開口する3つのポートが形成されたシリンダ孔を有す
るシリンダハウジングと、前記シリンダ孔に軸方向移動
可能に設けられ、前記シリンダ孔における軸方向移動位
置に応じて、前記3つのポートのうち、一のポートと残
りの二のポートのいずれもとが遮断状態となる中間移動
位置を経て、当該一のポートと残りの二のポートのいず
れか一方との連通を切換える弁体と、一側は該弁体と一
体的に係合する一方、他側は前記シリンダ孔から延び、
軸方向に分極された永久磁石からなる可動子磁極が設け
られた可動子と、該可動子の他側を取り巻くように配置
され、コイルに対する通電方向の違いに応じて前記可動
子磁極と協働して該可動子を前記シリンダ孔の軸方向に
進退させるとともに、コイルに対する非通電状態におい
ては前記可動子磁極と協働して該可動子を中間移動位置
に保持する駆動磁極を有する電磁力発生手段とを備えて
なることを特徴とすることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について、図1
ないし図3を用いて説明する。
【0015】図中、1は電磁弁を示し、2はシリンダハ
ウジングを示す。シリンダハウジング2には、軸方向に
位置を異ならせて3つのポート3a,3b,3cが開口
する有底円筒形状からなるシリンダ孔3が形成されてい
る。本実施形態の場合、ポート3aはシリンダ孔3底部
中央に、ポート3bはシリンダ孔3の軸方向ほぼ中間位
置の周壁に、ポート3cはポート3bよりもシリンダ孔
3底部寄りの周壁に開口している。
【0016】4はシリンダ孔3内を摺動可能に設けられ
た円柱状のスプールで、スプール4は内部に弁室5が形
成された中空構造となっている。スプール4には、外周
面に形成された環状溝4dの底部と弁室5とを連通する
ポート4aと、スプール4のシリンダ孔3開口側の端壁
を貫通し、弁室5とシリンダ孔3の開口側空間6とを連
通するポート4bと、スプール4のシリンダ孔3底部側
の端壁を貫通し、弁室5と前記ポート3a及びポート3
cが開口するシリンダ孔3の底部側空間7とを連通する
ポート4cとが形成されている。
【0017】8はスプール4に対して相対移動可能に設
けられた弁体で、弁体8は、底部側空間7側のスプール
4の端壁中央に形成された挿通孔を貫通し、底部側空間
7に突出する棒状の弁体部8aと、弁体部8aに一体的
に接続されてスプール4の弁室5内に収容され、前記挿
通孔よりも大径なバネ受部8bとを有する。弁体8は、
そのバネ受部8bとシリンダ孔3開口側のスプール4の
端壁との間に設定荷重をもって圧接して設けられた第1
のバネ9の付勢力によって、そのバネ受部8bをスプー
ル4のシリンダ孔3底部側の端壁に当接させるように、
弁室5内でシリンダ孔3底部側へ付勢されている。そし
て、弁体8は、その弁体部8aがシリンダ孔3底部中央
のポート3a開口に形成された弁座部2aに離着座可能
となっている。
【0018】10は電磁力発生手段としてのソレノイド
を示し、後述の駆動磁極を構成する固定子11と、前記
スプール4と一体的に連結された可動子12とを備え
る。ソレノイド10は、その有底円筒状のスリーブ13
の開口端をシリンダハウジング2のシリンダ孔3の開口
端に圧入するなどして、シリンダハウジング2と同軸か
つ一体的に固定されている。これにより、スリーブ13
内部の円筒状の可動子収容室14とシリンダ孔3の開口
側空間6とも連通されて配置されることになる。
【0019】15はスリーブ13の外周に嵌合して固定
された断面E字形の環状ヨークで、スリーブ13の底部
側から軸方向に間隔をおいて順次配置された環状のアッ
パーヨーク部15a,センターヨーク部15b,および
ロワーヨーク部15cを有し、これらヨーク部15a,
15b,15cの内周側はスリーブ13の外周面と当接
し、これらヨーク部15a,15b,15cの外周側は
円筒状のアウタヨーク15dによって一体的に連結され
ている。
【0020】そして、アッパーヨーク部15a,センタ
ーヨーク部15bおよびアウタヨーク15dによって画
成される環状室16、及びセンターヨーク部15b,ロ
ワーヨーク部15cおよびアウタヨーク15dによって
画成される環状室17内には、コイル18及びコイル1
9が環状に巻回されてそれぞれ収容されている。
【0021】ここで、コイル18とコイル19とは,そ
れぞれ環状室16及び環状室17内において互いに逆向
きに巻回されるとともに、両コイル18,19は単一の
電源に電気的に直列に接続されていおり、20a,20
bは直列に接続された両コイル18,19共通の端子を
示す。
【0022】したがって、軸方向にシリンダハウジング
2側から固定子11を眺めて(図1中に示す矢視X方
向)、例えばコイル18が右回りに、コイル19が左回
りにそれぞれ逆向きに巻回されているとした場合、端子
20aから端子20bに向けて駆動電流が流れると、ア
ッパーヨーク部15aの内周側端部で形成される固定磁
極21uとロワーヨーク部15cの内周側端部で形成さ
れる固定磁極21lはN極に磁化される一方、センター
ヨーク部15bの内周側端部で形成される固定磁極21
cはS極に磁化されることになるのに対し、端子20b
から端子20aに向けて駆動電流が流れると、アッパー
ヨーク部15aの内周側端部で形成される固定磁極21
uとロワーヨーク部15cの内周側端部で形成される固
定磁極21lはS極に磁化される一方、センターヨーク
部15bの内周側端部で形成される固定磁極21cはN
極に磁化されることになる。
【0023】可動子12は、ロッド22と、両端にそれ
ぞれを環状の磁極23,24を備えた環状の永久磁石
(盤磁石)25とを有し、スリーブ12内の円筒状の可
動子収容室14内に軸方向移動可能に設けられている。
【0024】ロッド22の一端側は、前述したスプール
4のシリンダ孔3開口側の端壁に形成されたロッド挿通
孔に嵌入固定され、ロッド22の他端側には、軸方向一
端側に向けて環状の磁極23、環状の永久磁石(盤磁
石)25、環状の磁極24が順次嵌合されて固定されて
いる。
【0025】なお、本実施形態においては、環状の永久
磁石(盤磁石)25は、磁極23と当接した盤面他端側
がS極に磁化されており、磁極24と当接した盤面一端
側がN極に磁化されている。
【0026】そして、この可動子12は、磁極23とス
リーブ13の底部との間に設定荷重をもって圧接して設
けられた第2のバネ26の付勢力によって、スリーブ1
3内の可動子収容室14内をシリンダハウジング2側に
付勢されている。
【0027】ここで、第2のバネ26の設定荷重と第1
のバネ9の設定荷重との関係は、コイル18及びコイル
19が非通電状態で、弁座部2aに弁体8の弁体部8a
を当接させている第1のバネ9の付勢力に基く反力に抗
して、スプール4の外周に形成された環状溝4dがシリ
ンダ孔3の周壁に形成されたポート3bの開口と軸方向
に重合せず、かつ環状溝4dがポート3bの開口に対し
シリンダ孔3開口側に位置するように、可動子12及び
スプール4を一体的にシリンダ孔3底部側に付勢してい
るような設定関係にある。
【0028】本実施形態においては、コイル18及びコ
イル19が非通電状態において、さらに図1に示すよう
に、弁座部2aに弁体部8aを当接させている弁体8の
バネ受部8bとスプール4のシリンダ孔3底部側の端壁
とはほぼ当接状態にあり、スプール4の環状溝4dとシ
リンダ孔3の周壁のポート3b開口とは両者間の連通の
遮断に必要最低限の軸方向に関する重合が確保される各
部の設定関係となっている。
【0029】以上のように本実施形態の電磁弁1は構成
されるが、次にこの電磁弁1を車両の電子制御ブレーキ
システムの液圧制御弁に適用した場合を例に、その作用
について説明する。そして、その説明にあったては、ポ
ート3a,3b,3cにそれぞれブレーキ液圧源(増圧
側),リザーバ(減圧側),ホイールシリンダに連通す
る流路を接続した場合を例に説明する。
【0030】まず、図1に示すコイル18及びコイル1
9が非通電状態においては、スプール4の外周に形成さ
れた環状溝4dがポート3bの開口に対しシリンダ孔3
開口側に位置した上で、環状溝4dがシリンダ孔3の周
壁に形成されたポート3bの開口と軸方向に重合してい
ないため、ポート3bとポート3cとはその連通を遮断
されていることとなり、ホイールシリンダはリザーバ
(減圧側)と連通せず、ホイールシリンダの液圧が減圧
されることはない。
【0031】また、このとき、弁体8は第1のバネ9に
よる付勢力を受けながら、弁座部2aに対して当接状態
にあるため、ポート3aとポート3cとはその連通を遮
断されていることとなり、ホイールシリンダはブレーキ
液圧源(増圧側)とも連通せず、ホイールシリンダの液
圧が増圧されることもない。
【0032】またさらに、可動子12の磁極23,24
はセンターヨーク部15bの内周側端部で形成される固
定磁極21cに共に吸引され、中間位置を保つ。
【0033】したがって、電磁弁1は、コイル18及び
コイル19が非通電状態においては、ホイールシリンダ
をブレーキ液圧源(増圧側)およびリザーバ(減圧側)
のいずれに対しても遮断状態とし、保持状態(増圧・減
圧弁閉状態)となる。
【0034】そして、上記保持状態にある電磁弁1につ
いて、その端子20aから端子20bに向けて駆動電流
を流すと、アッパーヨーク部15aの内周側端部で形成
される固定磁極21uとロワーヨーク部15cの内周側
端部で形成される固定磁極21lはN極に磁化される一
方、センターヨーク部15bの内周側端部で形成される
固定磁極21cはS極に磁化されることから、可動子1
2には、当該可動子12を第2のバネ26の付勢力に抗
してスリーブ13の底部側へ移動させるような推力が作
用する。
【0035】この推力を受けた可動子12は、端子20
aから端子20bに向けて流す駆動電流の大きさに応じ
て、当該可動子12に作用している第2のバネ26の付
勢力に抗して、図2の軸線に対して下側に示されるよう
にスリーブ13の底部側へ移動する。可動子12のこの
移動により、可動子12と一体のスプール4もシリンダ
孔3開口側に移動し、スプール4と係合当接している弁
体8を弁座部2aから離間させることとなる。
【0036】これにより、スプール4の外周に形成され
た環状溝4dがポート3bの開口に対しシリンダ孔3開
口側に位置し、環状溝4dがシリンダ孔3の周壁に形成
されたポート3bの開口と軸方向に重合しないままで、
弁体8が弁座部2aから離間することとなる。すなわ
ち、ポート3bとポート3cとはその連通を遮断された
まま、ポート3aとシリンダ孔3の底部側空間7が連通
してポート3aとポート3cとが連通することとなる。
【0037】この結果、ホイールシリンダはリザーバ
(減圧側)と連通せずブレーキ液圧源(増圧側)とだけ
連通されることとなり、増圧状態(増圧弁開状態)とな
る。
【0038】これに対し、前記保持状態にある電磁弁1
について、その端子20bから端子20aに向けて駆動
電流を流すと、アッパーヨーク部15aの内周側端部で
形成される固定磁極21uとロワーヨーク部15cの内
周側端部で形成される固定磁極21lはS極に磁化され
る一方、センターヨーク部15bの内周側端部で形成さ
れる固定磁極21cはN極に磁化されることから、可動
子12には、当該可動子12を第1のバネ9による付勢
力の反力と第2のバネ26の付勢力との差力に抗して、
当該可動子12をシリンダ孔3開口側へ移動させるよう
な逆向きの推力が作用するようになる。
【0039】この推力を受けた可動子12は、端子20
bから端子20aに向けて流す逆向きの駆動電流の大き
さに応じて、同じく可動子12に作用する第1のバネ9
による付勢力の反力と第2のバネ26の付勢力との差力
に抗して、図2の軸線に対して上側に示されるように、
シリンダハウジング2側へ移動する。可動子12のこの
移動により、可動子12と一体のスプール4もシリンダ
孔3底部側に移動し、かつスプール4のシリンダ孔3底
部側の端壁と弁体8のバネ受部8bとが離間するので、
弁座部2aに当接している弁体8に対してもシリンダ孔
3底部側に相対移動することになる。
【0040】これにより、弁体8が弁座部2aに当接し
た状態のまま、スプール4の外周に形成された環状溝4
dがポート3bの開口とと軸方向に重合するようにな
る。すなわち、ポート3aとポート3cとはその連通を
遮断されたまま、ポート3bとポート3cとが、スプー
ル4の弁室5及びシリンダ孔3の底部側空間7を介して
連通することとなる。そして、この際の弁体8の弁座部
2aに対する当接状態は、端子20bから端子20aに
向けて流す駆動電流の増加に基く第1のバネ9のさらな
る圧縮によって、その当接力は増大する。
【0041】図3は、上述した電磁弁1のs動につい
て、コイル18及びコイル19が非通電状態のときのス
プール4の軸方向位置を原点Oとし、上述した、コイル
18及びコイル19からなるソレノイド10の駆動力の
向きおよび大きさ、第1,2のバネのバネ力9,26の
付勢力の向きおよび大きさと、スプール4のストローク
量との関係を示したものである。
【0042】なお、本実施の形態は以上説明したとおり
であるが、本発明は上記実施形態に限定されるものでは
なく、例えば弁体8と弁座部2aとによるポペット弁と
して構成した増圧弁をスプール弁によって構成するな
ど、各種変形例を含むものである。
【0043】
【発明の効果】本発明の電磁弁によれば、弁体を非通電
状態で中間位置に精度よく保持力を持って保持できると
ともに、中間位置からの弁体の切換移動は磁極の極性に
よる吸引力及び反発力を利用するのでリニア動作範囲も
広くなり、電子制御ブレーキシステムの液圧制御弁等に
用いた場合、液圧の円滑な液圧制御が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の電磁弁を示す構成図で
ある。
【図2】 本発明の一実施形態の電磁弁の作動状態を示
す構成図である。
【図3】 本発明の一実施形態の電磁弁のスプールのス
トロークとスプールに作用する各力との関係を示す図で
ある。
【符号の説明】
2 シリンダハウジング 3 シリンダ孔 3a ポート 3b ポート 3c ポート 4 スプール 8 弁体 9 第1のバネ 10 ソレノイド 11 固定子 12 可動子 26 第2のバネ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に位置を異ならせて開口する3つ
    のポートが形成されたシリンダ孔を有するシリンダハウ
    ジングと、 前記シリンダ孔に軸方向移動可能に設けられ、前記シリ
    ンダ孔における軸方向移動位置に応じて、前記3つのポ
    ートのうち、一のポートと残りの二のポートのいずれも
    とが遮断状態となる中間移動位置を経て、当該一のポー
    トと残りの二のポートのいずれか一方との連通を切換え
    る弁体と、 一側は該弁体と一体的に係合する一方、他側は前記シリ
    ンダ孔から延び、軸方向に分極された永久磁石からなる
    可動子磁極が設けられた可動子と、 該可動子の他側を取り巻くように配置され、コイルに対
    する通電方向の違いに応じて前記可動子磁極と協働して
    該可動子を前記シリンダ孔の軸方向に進退させるととも
    に、コイルに対する非通電状態においては前記可動子磁
    極と協働して該可動子を中間移動位置に保持する駆動磁
    極を有する電磁力発生手段とを備えてなることを特徴と
    する電磁弁。
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