JP2001096895A - インクジェット記録材料の製造方法 - Google Patents
インクジェット記録材料の製造方法Info
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Abstract
録材料の製造方法を提供する。 【解決手段】無機微粒子を主に含有し、かつ親水性バイ
ンダーを含有するインク受容層がポリオレフィン樹脂被
覆紙支持体上に塗布されてなるインクジェット記録材料
の製造方法において、前記ポリオレフィン樹脂被覆紙支
持体の含水率が6%以上であり、該支持体上に前記イン
ク受容層が塗布乾燥された後、30℃以上の温度で10
時間以上加熱することを特徴とするインクジェット記録
材料の製造方法。
Description
録材料の製造方法に関する。
録材料として、通常の紙やインクジェット記録用紙と称
される支持体上に非晶質シリカ等の顔料をポリビニルア
ルコール等の水溶性バインダーからなる多孔質のインク
吸収層を設けてなる記録材料が知られている。
6−157号、同57−107879号、同57−10
7880号、同59−230787号、同62−160
277号、同62−184879号、同62−1833
82号、及び同64−11877号公報等に開示のごと
く、シリカ等の含珪素顔料を水系バインダーと共に紙支
持体に塗布して得られる記録材料が提案されている。
−188287号、同平10−81064号、同平10
−119423号、同平10−175365号、同10
−203006号、同10−217601号、同平11
−20300号、同平11−20306号、同平11−
34481号公報等公報には、気相法による合成シリカ
微粒子(以降、気相法シリカと称す)を用いたインクジ
ェット記録材料が開示されている。
来、紙が一般的に用いられており、紙自体にもインク吸
収層としての役割を持たせていた。近年、フォトライク
の記録シートが要望される中、紙支持体を用いた記録シ
ートは、光沢、質感、耐水性、印字後のコックリング
(皺あるいは波打ち)等の問題があり、耐水性加工され
た紙支持体、例えば、紙の両面にポリエチレン等のポリ
オレフィン樹脂をラミネートした樹脂ラミネート紙(ポ
リオレフィン樹脂被覆紙)等が用いられるようになって
きた。しかしながら、これらの耐水性支持体は、紙支持
体と違ってインクを吸収することができないため、支持
体上に設けられたインク受容層のインク吸収性を高める
必要がある。
は、高いインク吸収性能を有するインクジェット記録材
料の製造方法を提供することにある。
機微粒子を主に含有し、かつ親水性バインダーを含有す
るインク受容層がポリオレフィン樹脂被覆紙支持体上に
塗布されてなるインクジェット記録材料の製造方法にお
いて、前記ポリオレフィン樹脂被覆紙支持体の含水率が
6%以上であり、該支持体上に前記インク受容層が塗布
乾燥された後、30℃以上の温度で10時間以上加熱す
ることを特徴とするインクジェット記録材料の製造方法
によって達成された。
本発明において、インク受容層には無機微粒子と親水性
バインダーを少なくとも含有する。他に界面活性剤、硬
膜剤、有機溶剤等を含有することができる。インク受容
層中の無機微粒子の含有量は、全固形分に対して50重
量%以上であり、好ましくは60重量%である。
紙支持体に塗布し乾燥された後、30℃以上の温度で1
0時間以上加熱される。好ましくは33〜50℃の温度
で1〜12日間加熱することであり、より好ましくは3
5〜50℃で1〜12日間加熱することである。通常、
インク受容層が塗布乾燥された後、同じ製造工程ライン
でロール状に巻き取られる。加熱は、このロール状の状
態で行ってもよいし、製品サイズに切断した後行っても
よい。好ましくは、製品サイズに切断した後に加熱する
方がよい。塗布乾燥工程で巻取られたロールは、通常、
幅が1000〜2000mm、長さが数千mの巨大ロー
ルであるため、加熱によって、縦状のしわが発生しやす
い傾向がある。
る。本発明のインク受容層は、無機微粒子を主に含有す
るものである。無機微粒子としては、炭酸カルシウム、
炭酸マグネシウム、カオリン、クレー、タルク、硫酸カ
ルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、ハ
イドロタルサイト、ケイ酸アルミニウム、ケイソウ土、
ケイ酸カルシウム、合成シリカ、コロイダルシリカ、ア
ルミナ、擬ベーマイト等が挙げられる。これらの中で
も、合成シリカを用いたときに高い効果が得られる。特
に、気相法シリカを用いたときに、本発明の効果が最大
に発現する。
数nm〜数十nmであるために、高い光沢が得られる
が、その反面、塗布乾燥時にひび割れが発生しやすい。
ひび割れ防止には、親水性バインダー量を増量すること
が効果があるが、その反面インク吸収性を低下させる。
従って、本発明は、気相法シリカを用いて、高光沢で、
ひび割れが無く、かつインク吸収性が高い記録材料が得
られるというのが特長の一つである。即ち、親水性バイ
ンダーを気相法シリカに対して15〜30重量程度含有
させて、ひび割れを防止し、かつインク吸収性及び光沢
を高めることである。
法によるものがある。通常シリカ微粒子といえば湿式法
シリカを指す場合が多い。湿式法シリカとしては、ケ
イ酸ナトリウムの酸などによる複分解やイオン交換樹脂
層を通して得られるシリカゾル、またはこのシリカゾ
ルを加熱熟成して得られるコロイダルシリカ、シリカ
ゾルをゲル化させ、その生成条件を変えることによって
数ミクロンから10ミクロン位の一次粒子がシロキサン
結合をした三次元的な二次粒子となったシリカゲル、更
にはシリカゾル、ケイ酸ナトリウム、アルミン酸ナト
リウム等を加熱生成させて得られるもののようなケイ酸
を主体とする合成ケイ酸化合物等がある。
法シリカは、湿式法に対して乾式法とも呼ばれ、一般的
には火炎加水分解法によって作られる。具体的には四塩
化ケイ素を水素及び酸素と共に燃焼して作る方法が一般
的に知られているが、四塩化ケイ素の代わりにメチルト
リクロロシランやトリクロロシラン等のシラン類も、単
独または四塩化ケイ素と混合した状態で使用することが
できる。気相法シリカは、日本アエロジル(株)からア
エロジル、トクヤマ(株)からQSタイプとして市販さ
れており入手することができる。
子の平均粒径は、30nm以下が好ましく、より高い光
沢を得るためには、3〜10nmでかつBET法による
比表面積が250m2/g以上(好ましくは250〜50
0m2/g)のものを用いるのが好ましい。本発明で云う
BET法とは、気相吸着法による粉体の表面積測定法の
一つであり、吸着等温線から1gの試料の持つ総表面
積、即ち比表面積を求める方法である。通常吸着気体と
しては、窒素ガスが多く用いられ、吸着量を被吸着気体
の圧、または容積の変化から測定する方法が最も多く用
いられている。多分子吸着の等温線を表すのに最も著名
なものは、Brunauer、Emmett、Tellerの式であってBE
T式と呼ばれ表面積決定に広く用いられている。BET
式に基づいて吸着量を求め、吸着分子1個が表面で占め
る面積を掛けて、表面積が得られる。
る無機微粒子の量は、10g/m2以上が好ましく、13
〜30g/m2の範囲がより好ましい。
ンク受容層は、皮膜としての特性を維持するためにバイ
ンダーを含有する。このバインダーとしては、公知の各
種親水性バインダーを用いることができる。例えば、ゼ
ラチン及びその誘導体、ポリビニルピロリドン、プルラ
ン、ポリビニルアルコール及びその誘導体、ポリエチレ
ングリコール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、デキストラン、デキストリン、ポ
リアクリル酸及びその塩、寒天、カラギーナン、キサン
テンガム、ローカストビーンガム、アルギン酸、アラビ
アゴム、特開平7−197826号、同平7−9757
号公報に記載のポリアルキレンオキサイド系共重合ポリ
マー、水溶性ポリビニルブチラール、あるいは、特開昭
62−245260号に記載のカルボキシ基やスルホン
酸基を有するビニルモノマーの単独または共重合体等を
挙げることができる。
高くインクのより高い浸透性が得られる親水性バインダ
ーが好ましく用いられる。この親水性バインダーとし
て、ポリビニルアルコール及びカチオン変性ポリビニル
アルコールが好ましく用いられる。
いのは、ケン化度が80以上の部分または完全ケン化し
たものである。平均重合度500〜5000のポリビニ
ルアルコールが好ましい。
としては、例えば特開昭61−10483号に記載され
ているような、第1〜3級アミノ基や第4級アンモニウ
ム基をポリビニルアルコールの主鎖あるいは側鎖中に有
するポリビニルアルコールである。
に対して、ひび割れを防止するという観点から15〜3
0重量%の範囲で用いるのが好ましい。
橋剤(硬膜剤)を用いるのが好ましい。架橋剤の具体的
な例としては、ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒド
の如きアルデヒド系化合物、ジアセチル、クロルペンタ
ンジオンの如きケトン化合物、ビス(2−クロロエチル
尿素)−2−ヒドロキシ−4,6−ジクロロ−1,3,
5トリアジン、米国特許第3,288,775号記載の
如き反応性のハロゲンを有する化合物、ジビニルスルホ
ン、米国特許第3,635,718号記載の如き反応性
のオレフィンを持つ化合物、米国特許第2,732,3
16号記載の如きN−メチロール化合物、米国特許第
3,103,437号記載の如きイソシアナート類、米
国特許第3,017,280号、同2,983,611
号記載の如きアジリジン化合物類、米国特許第3,10
0,704号記載の如きカルボジイミド系化合物類、米
国特許第3,091,537号記載の如きエポキシ化合
物、ムコクロル酸の如きハロゲンカルボキシアルデヒド
類、ジヒドロキシジオキサンの如きジオキサン誘導体、
クロム明ばん、硫酸ジルコニウム、ほう酸及びほう酸塩
の如き無機架橋剤等があり、これらを1種または2種以
上組み合わせて用いることができる。
子として気相法シリカを10〜30g/m2、バインダ
ーとしてポリビニルアルコールを気相法シリカに対して
15〜30重量%、架橋剤としてほう酸もしくはほう酸
塩を用いることである。ほう酸もしくはほう酸塩は、ポ
リビニルアルコールに対して、5〜35重量%が適当で
あり、好ましくは8〜30重量%の範囲で含有すること
である。
化合物を含有するのが好ましい。カチオン性化合物とし
ては、例えばカチオン性ポリマーや水溶性金属化合物が
挙げられる。カチオン性ポリマーとしては、ポリエチレ
ンイミン、ポリジアリルアミン、ポリアリルアミン、ア
ルキルアミイ重合物、特開昭59−20696号、同5
9−33176号、同59−33177号、同59−1
55088号、同60−11389号、同60−499
90号、同60−83882号、同60−109894
号、同62−198493号、同63−49478号、
同63−115780号、同63−280681号、特
開平1−40371号、同6−234268号、同7−
125411号、同10−193776号公報等に記載
された1〜3級アミノ基、4級アンモニウム塩基を有す
るポリマーが好ましく用いられる。これらのカチオンポ
リマーの分子量は、5,000以上が好ましく、更に
5,000〜10万程度が好ましい。
機微粒子に対して1〜10重量%、好ましくは2〜7重
量%である。
て、例えば水溶性の多価金属塩が挙げられる。カルシウ
ム、バリウム、マンガン、銅、コバルト、ニッケル、ア
ルミニウム、鉄、亜鉛、ジルコニウム、クロム、マグネ
シウム、タングステン、モリブデンから選ばれる金属の
水溶性塩が挙げられる。具体的には例えば、酢酸カルシ
ウム、塩化カルシウム、ギ酸カルシウム、硫酸カルシウ
ム、酢酸バリウム、硫酸バリウム、リン酸バリウム、塩
化マンガン、酢酸マンガン、ギ酸マンガンニ水和物、硫
酸マンガンアンモニウム六水和物、塩化第二銅、塩化ア
ンモニウム銅(II)ニ水和物、硫酸銅、塩化コバルト、
チオシアン酸コバルト、硫酸コバルト、硫酸ニッケル六
水和物、塩化ニッケル六水和物、酢酸ニッケル四水和
物、硫酸ニッケルアンモニウム六水和物、アミド硫酸ニ
ッケル四水和物、硫酸アルミニウム、亜硫酸アルミニウ
ム、チオ硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、硝
酸アルミニウム九水和物、塩化アルミニウム六水和物、
臭化第一鉄、塩化第一鉄、塩化第二鉄、硫酸第一鉄、硫
酸第二鉄、臭化亜鉛、塩化亜鉛、硝酸亜鉛六水和物、硫
酸亜鉛、酢酸ジルコニウム、塩化ジルコニウム、塩化酸
化ジルコニウム八水和物、ヒドロキシ塩化ジルコニウ
ム、酢酸クロム、硫酸クロム、硫酸マグネシウム、塩化
マグネシウム六水和物、クエン酸マグネシウム九水和
物、りんタングステン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウ
ムタングステン、12タングストりん酸n水和物、12タン
グストけい酸26水和物、塩化モリブデン、12モリブドり
ん酸n水和物等が挙げられる。
化合物あるいは周期表4A族元素を含む水溶性化合物
が、耐水性、耐候性、無機微粒子のひび割れ防止の点で
好ましい。水溶性アルミニウム化合物は、例えば無機塩
としては塩化アルミニウムまたはその水和物、硫酸アル
ミニウムまたはその水和物、アンモニウムミョウバン等
が知られている。さらに、無機系の含アルミニウムカチ
オンポリマーである塩基性ポリ水酸化アルミニウム化合
物がある。特に、塩基性ポリ水酸化アルミニウム化合物
が好ましい。
とは、主成分が下記の一般式1、2又は3で示され、例
えば[Al6(OH)15]3+、[Al8(OH)20]4+、
[Al13(OH)34]5+、[Al21(OH)60]3+、等
のような塩基性で高分子の多核縮合イオンを安定に含ん
でいる水溶性のポリ水酸化アルミニウムである。
化アルミニウム(PAC)の名で水処理剤として、浅田
化学(株)よりポリ水酸化アルミニウム(Paho)の
名で、また、(株)理研グリーンよりピュラケムWTの
名で、また他のメーカーからも同様の目的を持って上市
されており、各種グレードの物が容易に入手できる。本
発明ではこれらの市販品をそのままでも使用できるが、
pHが不適当に低い物もあり、その場合は適宜pHを調
節して用いることも可能である。
む水溶性化合物は水溶性で有れば特に制限はないがチタ
ンまたはジルコニウムを含む水溶性化合物が好ましい。
例えばチタンを含む水溶性化合物としては塩化チタン、
硫酸チタンが、ジルコニウムを含む水溶性化合物として
は酢酸ジルコニウム、塩化ジルコニウム、オキシ塩化ジ
ルコニウム、ヒドロキシ塩化ジルコニウム、硝酸ジルコ
ニウム、塩基性炭酸ジルコニウム、水酸化ジルコニウ
ム、炭酸ジルコニウム・アンモニウム、炭酸ジルコニウ
ム・カリウム、硫酸ジルコニウム、フッ化ジルコニウム
化合物等が知られている。これらの化合物はpHが不適
当に低い物もあり、その場合は適宜pHを調節して用い
ることも可能である。本発明に於いて、水溶性とは常温
常圧下で水に1重量%以上溶解することを目安とする。
のインク受容層中の含有量は、0.1g/m2〜10g/
m2、好ましくは0.2g/m2〜5g/m2である。
用することができる。例えば、カチオン性ポリマーと水
溶性金属化合物を併用してもよい。
弱性を改良するために各種油滴を含有することができ
る。そのような油滴としては室温における水に対する溶
解性が0.01重量%以下の疎水性高沸点有機溶媒(例
えば、流動パラフィン、ジオクチルフタレート、トリク
レジルホスフェート、シリコンオイル等)や重合体粒子
(例えば、スチレン、ブチルアクリレート、ジビニルベ
ンゼン、ブチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタ
クリレート等の重合性モノマーを一種以上重合させた粒
子)を含有させることができる。そのような油滴は好ま
しくは親水性バインダーに対して10〜50重量%の範
囲で用いることができる。
活性剤を添加することができる。界面活性剤の添加量は
インク受容層を構成するバインダー100gに対して
0.001〜5gが好ましく、より好ましくは0.01
〜3gである。
着色染料、着色顔料、インク染料の定着剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、顔料の分散剤、消泡剤、レベリング
剤、防腐剤、蛍光増白剤、粘度安定剤、pH調節剤など
の公知の各種添加剤を添加することもできる。
れず、公知の塗布方法を用いることができる。例えば、
スライドビード方式、カーテン方式、エクストルージョ
ン方式、エアナイフ方式、ロールコーティング方式、ケ
ッドバーコーティング方式等がある。
覆紙支持体(以降、樹脂被覆紙と称す)について詳細に
説明する。本発明に用いられる樹脂被覆紙は、その含水
率が6%以上である。好ましくは6.5〜9.0%の範
囲であり、より好ましくは7.0〜9.0%の範囲であ
る。樹脂被覆紙の含水率は、任意の水分測定法を用いて
測定することができる。例えば、赤外線水分計、絶乾重
量法、誘電率法、カールフィッシャー法等を用いること
ができる。
なく、一般に用いられている紙が使用できるが、より好
ましくは例えば写真用支持体に用いられているような平
滑な原紙が好ましい。原紙を構成するパルプとしては天
然パルプ、再生パルプ、合成パルプ等を1種もしくは2
種以上混合して用いられる。この原紙には一般に製紙で
用いられているサイズ剤、紙力増強剤、填料、帯電防止
剤、蛍光増白剤、染料等の添加剤が配合される。
増白剤、帯電防止剤、染料、アンカー剤等が表面塗布さ
れていてもよい。
いが、紙を抄造中または抄造後カレンダー等にて圧力を
印加して圧縮するなどした表面平滑性の良いものが好ま
しく、その坪量は30〜250g/m2が好ましい。
は、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリブテン、ポリペンテンなどのオレフィン
のホモポリマーまたはエチレン−プロピレン共重合体な
どのオレフィンの2つ以上からなる共重合体及びこれら
の混合物であり、各種の密度、溶融粘度指数(メルトイ
ンデックス)のものを単独にあるいはそれらを混合して
使用できる。
ン、酸化亜鉛、タルク、炭酸カルシウムなどの白色顔
料、ステアリン酸アミド、アラキジン酸アミドなどの脂
肪酸アミド、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシ
ウムなどの脂肪酸金属塩、イルガノックス1010、イ
ルガノックス1076などの酸化防止剤、コバルトブル
ー、群青、セシリアンブルー、フタロシアニンブルーな
どのブルーの顔料や染料、コバルトバイオレット、ファ
ストバイオレット、マンガン紫などのマゼンタの顔料や
染料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤などの各種の添加剤を
適宜組み合わせて加えるのが好ましい。
フィン樹脂を加熱溶融した状態で流延する、いわゆる押
出コーティング法により製造され、その両面が樹脂によ
り被覆される。また、樹脂を原紙に被覆する前に、原紙
にコロナ放電処理、火炎処理などの活性化処理を施すこ
とが好ましい。裏面に樹脂を被覆する必要はないが、カ
ール防止の点から樹脂被覆したほうが好ましい。裏面は
通常無光沢面であり、表面あるいは必要に応じて表裏両
面にもコロナ放電処理、火炎処理などの活性処理を施す
ことができる。また、樹脂被覆層の厚みとしては特に制
限はないが、一般に5〜50μmの厚味に表面または表
裏両面にコーティングされる。
紙(紙基体)を抄造するとき、ドライヤーによる乾燥を
調整したり、乾燥終了後に調湿ゾーンを設けて調整する
方法が一般的である。
レフィン樹脂層表面のJIS−P8142による75度
鏡面光沢度が30%以上70%未満になるように微粗面
加工されたものが好ましい。ポリオレフィン樹脂被覆紙
は、ポリオレフィン樹脂を押出機で加熱溶融し、原紙と
クーリングロールとの間にフィルム状に押出し、圧着、
冷却して製造される。この際、クーリングロールはポリ
オレフィン樹脂コーティング層の表面形状の形成に使用
され、樹脂層の表面はクーリングロール表面の形状によ
り高光沢か、無光沢か、またはパターン化された例えば
絹目状やマット状等に形成することが出来る。本発明で
は、微粗面加工したクーリングロールを使用し、インク
受容層を設ける側のポリオレフィン樹脂層表面のJIS
−P8142による75度鏡面光沢度を30%以上70
%未満となるようにする。好ましくは光沢度が35%以
上70%未満であり、より好ましくは、40%以上68
%以下である。
く、また絹面やマット面のように型付けされたものでも
なく、表面に極微細な凹凸有するものである。例えば、
中心面平均粗さ(SRa)で表すことができる。このS
Ra値が、0.11〜0.50の範囲であることが好ま
しく、0.11〜0.35がより好ましく、更に0.1
2〜0.25の範囲が好ましい。
3次元表面粗さ計を用いて測定されるカットオフ値0.
8mmでのSRa値であり、下記数1で規定されるもの
である。
し、Wyは試料面域のy軸方向の長さを表し、Saは試
料面域の面積を表す。
3次元粗さ解析装置として、小坂研究所製、SE−3A
K型機及びSPA−11型機を用いて、カットオフ値
0.8mm、Wx=20mm、Wy=8mm、従って、
Sa=160mm2の条件で求めることができる。
ールの表面の形状は、微粗面に加工されていれば特に限
定されないが、例えば特開平5−118557号、同平
7−261325号、同平8−254789号、同平1
0−293379号公報、特公昭62−19732号公
報等に開示されているようなクーリングロールが用いら
れる。例えば、表面が平均深さ0.05〜0.7μm、
平均ピッチ0.1〜100μmの微細な凹凸を有するク
ーリングロールが用いられる。
された樹脂被覆紙と気相法シリカを用い、更に加熱する
ことによって、高光沢でひび割れがなく、インク吸収性
の高い記録材料が得られる。
搬送性、カール防止性などのために、各種のバックコー
ト層を塗設することができる。バックコート層には無機
帯電防止剤、有機帯電防止剤、親水性バインダー、ラテ
ックス、硬化剤、顔料、界面活性剤などを適宜組み合わ
せて含有せしめることができる。
が、本発明の内容は実施例に限られるものではない。
ラフトパルプ(LBKP)と針葉樹晒サルファイトパル
プ(NBSP)の1:1混合物をカナディアン スタン
ダード フリーネスで300mlになるまで叩解し、パ
ルプスラリーを調製した。これにサイズ剤としてアルキ
ルケテンダイマーを対パルプ0.5重量%、強度剤とし
てポリアクリルアミドを対パルプ1.0重量%、カチオ
ン化澱粉を対パルプ2.0重量%、ポリアミドエピクロ
ロヒドリン樹脂を対パルプ0.5重量%添加し、水で希
釈して1%スラリーとした。このスラリーを長網抄紙機
で坪量170g/m2になるように抄造し、乾燥調湿し
てポリオレフィン樹脂被覆紙の原紙とした。抄造した原
紙に、密度0.918g/cm3の低密度ポリエチレン
100重量%の樹脂に対して、10重量%のアナターゼ
型チタンを均一に分散したポリエチレン樹脂組成物を3
20℃で溶融し、200m/分で厚さ30μmになるよ
うに押出コーティングし、微粗面加工されたクーリング
ロールを用いて押出被覆した。もう一方の面には密度
0.962g/cm3の高密度ポリエチレン樹脂70重
量部と密度0.918の低密度ポリエチレン樹脂30重
量部のブレンド樹脂組成物を同様に320℃で溶融し、
厚さ30μmになるように押出被覆した。
なるように水分を調整して、各種含水率のポリオレフィ
ン樹脂被覆紙支持体を作製した。これらの支持体はいず
れもSRa値は0.15で、JIS−P8142による
75度鏡面光沢度は63%であった。
液をスライド塗布装置で塗布し乾燥した。下記に示すイ
ンク受容層塗布液は、気相法シリカが9重量%の固形分
濃度になるように調製した。この塗布液を気相法シリカ
の塗布量が固形分で、18g/m2になるように塗布、
乾燥した。乾燥後、ロール状に巻き取り、それを更にA
4サイズに切断して、40℃で3日間加熱したものと、
未加熱のものを作製した。
ンク吸収性及び光沢度を測定した。インク吸収性は、プ
ロッター(ENCAD社製のNovajet-PRO42E)及びGSインキ
を用いて、C、M、Yをそれぞれ印字して、印字直後に
PPC用紙を印字部に重ねて軽く圧着し、PPC用紙に
転写したインク量の程度を目視で観察し、下記の基準で
評価した。その結果を表1に示す。 ◎:C,M,Yをそれぞれ200%で印字した場合でも全く転写
していない。 ○:C,M,Yをそれぞれ200%で印字した場合、僅かに転写
する。 △:C,M,Yをそれぞれ100%で印字した場合、僅かに転写
する。 ×:C,M,Yをそれぞれ100%で印字した場合、かなり転写
する。
法に従って、75度鏡面光沢度を測定した。
したが、いずれの試料もひび割れは発生していなかっ
た。
によれば、高いインク吸収性と高い光沢が得られる。
Claims (4)
- 【請求項1】 無機微粒子を主に含有し、かつ親水性バ
インダーを含有するインク受容層がポリオレフィン樹脂
被覆紙支持体上に塗布されてなるインクジェット記録材
料の製造方法において、前記ポリオレフィン樹脂被覆紙
支持体の含水率が6%以上であり、該支持体上に前記イ
ンク受容層が塗布乾燥された後、30℃以上の温度で1
0時間以上加熱することを特徴とするインクジェット記
録材料の製造方法。 - 【請求項2】 前記無機微粒子が気相法により合成され
たシリカである請求項1に記載のインクジェット記録材
料の製造方法。 - 【請求項3】 前記親水性バインダーがポリビニルアル
コールである請求項1に記載のインクジェット記録材料
の製造方法。 - 【請求項4】 前記支持体が微粗面加工されたものであ
る請求項1に記載のインクジェット記録材料の製造方
法。
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JP2006218725A (ja) * | 2005-02-10 | 2006-08-24 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | インクジェット記録シート |
-
1999
- 1999-09-28 JP JP27368799A patent/JP3784219B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2006218725A (ja) * | 2005-02-10 | 2006-08-24 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | インクジェット記録シート |
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