JP2001096866A - 印刷装置、印刷システム、ホスト装置、これらの制御方法、および、情報記録媒体 - Google Patents

印刷装置、印刷システム、ホスト装置、これらの制御方法、および、情報記録媒体

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JP2001096866A
JP2001096866A JP28081699A JP28081699A JP2001096866A JP 2001096866 A JP2001096866 A JP 2001096866A JP 28081699 A JP28081699 A JP 28081699A JP 28081699 A JP28081699 A JP 28081699A JP 2001096866 A JP2001096866 A JP 2001096866A
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Mitsuaki Teradaira
光明 寺平
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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホスト装置から印刷装置の電源供給の停止の
手法をきめ細かく管理するのに好適な印刷装置、印刷シ
ステム、ホスト装置、これらの制御方法、および、情報
記録媒体を提供する。 【解決手段】 印刷装置は、ホスト装置に接続され、受
信部と、許可部と、指令格納部と、印刷部と、停止処理
部と、を備える。受信部は、ホスト装置が送信する印刷
データと電源オフコマンドとを含む指令を受信する。許
可部は、受信された指令が電源オフコマンドである場
合、停止処理の実行を許可する。指令格納部は、受信さ
れた指令を記憶する。印刷部は、記憶された指令を順に
読み出して、当該読み出された指令が印刷データである
場合、印刷データに対応する文字または図形を印刷す
る。停止処理部は、当該停止処理の実行が許可されてお
り、かつ、特定条件が満たされた場合、前記印刷装置に
対して当該停止処理を実行する。印刷装置の停止処理に
より、印刷部の印刷ヘッドのメンテナンス処理、電源供
給の停止、省電力モードへの移行処理などを実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷装置、印刷シ
ステム、ホスト装置、これらの制御方法、および、これ
らを実現するプログラムを記録した情報記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、プリンタなどの印刷装置に対
してコンピュータなどのホスト装置から指令を送信し
て、印刷装置に文字や図形を印刷させたり、印刷の体裁
を整えたり、印刷装置自体の設定を行ったりする印刷シ
ステムが広く使用されている。
【0003】一方で、印刷のコストを低減するため、イ
ンクジェット印刷ヘッドなどが普及しつつある。インク
ジェット印刷ヘッドなど、印刷の方式によっては、印刷
装置に電源をオンにしたときや電源をオフにしたとき
に、印字品質を維持するために、印字ヘッドのクリーニ
ング処理が必要なものがある。ここで言うクリーニング
処理とは、印字ヘッドのノズル内の増粘したインクを排
出したり、ノズル表面の異物を払拭したりすることによ
って行われる処理であり、メンテナンス処理とも呼ばれ
ている。
【0004】たとえば、インクジェット印刷ヘッドで
は、インクがノズル内に残留して乾燥し増粘した場合、
ノズルがつまったりインクの出が悪くなったりすること
がある。したがって、このような印刷装置では、動作中
に主電源を直接スイッチでオン・オフすることは望まし
くない。
【0005】すなわち、増粘したインクが印刷ヘッドの
ノズルに残留した状態になってしまうと、大量のインク
を使ったクリーニング処理が必要になるため、電源をオ
フにするときには、所定のメンテナンス処理を行うこと
が望ましい。
【0006】また、店舗などでPOS(Point Of Sale
s)端末として使用される場合、印刷装置の電源のオン
・オフは、店員に直接行わせたくはない場合も多い。
【0007】このため、ホスト装置から印刷装置の電源
を管理して、印刷装置の電源をオフにする場合に、印刷
装置に確実に停止処理を行わせることができるような印
刷システムが研究開発の対象となっている。
【0008】また、印刷装置のスイッチを直接操作する
のではなく、ホスト装置からの指令により印刷装置の電
源供給の停止が指示できるような印刷システムについて
も研究開発が進められている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような印刷システ
ムにおいて、ホスト装置から印刷装置の電源供給の停止
の手法についてきめ細かく管理したい、という要望は大
きい。特に、強制的に電源供給を停止したり、所定の時
間内に停止するように指令したり、状況に応じて停止し
なくともよいように指令したりできるような印刷システ
ムが望まれている。
【0010】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたもので、ホスト装置から印刷装置の電源供
給の停止の手法をきめ細かく管理するのに好適な印刷装
置、印刷システム、ホスト装置、これらの制御方法、お
よび、これらを実現するプログラムを記録した情報記録
媒体を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明の原理にしたがって、下記の発明を開示す
る。
【0012】本発明の印刷装置は、ホスト装置に接続さ
れ、受信部と、許可部と、指令格納部と、印刷部と、停
止処理部と、を備えるように構成する。
【0013】受信部は、ホスト装置が送信する印刷デー
タと電源オフコマンドとを含む指令を受信する。
【0014】許可部は、受信された指令が電源オフコマ
ンドである場合、停止処理の実行を許可する。
【0015】指令格納部は、受信された指令を記憶す
る。
【0016】印刷部は、記憶された指令を順に読み出し
て、当該読み出された指令が印刷データである場合、印
刷データに対応する文字または図形を印刷する。
【0017】停止処理部は、当該停止処理の実行が許可
されており、かつ、特定条件が満たされた場合、前記印
刷装置に対して当該停止処理を実行する。
【0018】ここで、印刷装置の停止処理には、印刷装
置の印刷部の印刷ヘッドのメンテナンス処理、印刷装置
に対する電源供給の停止、印刷装置をいわゆる省電力モ
ードに移行させる処理などが含まれる。
【0019】また、本発明の印刷装置において、記憶さ
れた指令がすべて読み出された場合に当該特定条件が満
たされるように構成することができる。本発明により、
印刷装置が受信した印刷データを確実に印刷してから印
刷装置の停止処理を開始する印刷装置を提供することが
できる。
【0020】また、本発明の印刷装置において、当該停
止処理の実行が最後に許可されてから所定の時間を経過
した場合に当該特定条件は満たされないように構成する
ことができる。本発明により、所定の時間が経過しても
印刷装置の停止処理が開始できなかった場合は、当該停
止処理の実行をあきらめる印刷装置を提供することがで
きる。
【0021】また、本発明の印刷装置は、送信部と、停
止処理済み送信制御部と、をさらに備えるように構成す
ることができる。
【0022】送信部は、ホスト装置へ状態データを送信
する。
【0023】停止処理済み送信制御部は、当該停止処理
が実行された場合、その旨を示す状態データを送信部に
送信させる。
【0024】また、本発明の印刷装置は、禁止部をさら
に備えるように構成することができる。
【0025】禁止部は、受信された電源オフコマンドに
より許可時間が指定されている場合、当該停止処理の実
行が許可されてから当該指定された許可時間を経過した
後に、当該停止処理の実行を禁止する。
【0026】また、本発明の印刷装置は、送信部と、停
止処理禁止送信制御部と、をさらに備えるように構成す
ることができる。
【0027】送信部は、ホスト装置へ状態データを送信
する。
【0028】停止処理禁止送信制御部は、当該停止処理
の実行が禁止された場合、その旨を示す状態データを送
信部に送信させる。
【0029】本発明の印刷システムは、上記の印刷装置
と、これに接続されるホスト装置と、を備えるように構
成する。
【0030】ホスト装置は、印刷装置へ印刷データと電
源オフコマンドとを含む指令を送信する。
【0031】本発明のホスト装置は、印刷装置に接続さ
れ、送信部と、受信部とを備えるように構成する。
【0032】送信部は、印刷装置へ印刷データと電源オ
フコマンドとを含む指令を送信する。
【0033】受信部は、印刷装置へ電源オフコマンドを
送信した場合、印刷装置から送信される停止処理が実行
された旨を示す状態データを受信する。
【0034】本発明のホスト装置は、印刷装置に接続さ
れ、送信部と、受信部とを備えるように構成する。
【0035】送信部は、印刷装置へ印刷データと印刷装
置の停止処理の実行の許可時間を指定する電源オフコマ
ンドとを含む指令を送信する。
【0036】受信部は、印刷装置へ電源オフコマンドを
送信した場合、印刷装置から送信される停止処理の実行
が禁止された旨を示す状態データを受信する。
【0037】本発明の制御方法は、ホスト装置に接続さ
れ、指令格納部を備える印刷装置を制御し、受信工程
と、許可工程と、指令格納工程と、停止処理工程と、を
備えるように構成する。
【0038】受信工程では、ホスト装置が送信する印刷
データと電源オフコマンドとを含む指令を受信する。
【0039】許可工程では、受信された指令が電源オフ
コマンドである場合、停止処理の実行を許可する。
【0040】指令格納工程では、受信された指令を指令
格納部に記憶する。
【0041】印刷工程では、記憶された指令を順に読み
出して、当該読み出された指令が印刷データである場
合、印刷データに対応する文字または図形を印刷する。
【0042】停止処理工程では、当該停止処理の実行が
許可されており、かつ、特定条件が満たされた場合、印
刷装置に対して当該停止処理を実行する。
【0043】また、本発明の制御方法において、記憶さ
れた指令がすべて読み出された場合に当該特定条件が満
たされるように構成することができる。
【0044】また、本発明の制御方法において、当該停
止処理の実行が最後に許可されてから所定の時間を経過
した場合に当該特定条件は満たされないように構成する
ことができる。
【0045】また、本発明の制御方法は、停止処理済み
送信工程をさらに備えるように構成することができる。
【0046】停止処理済み送信工程では、当該停止処理
が実行された場合、その旨を示す状態データをホストに
送信する。
【0047】また、本発明の制御方法は、禁止工程をさ
らに備えるように構成することができる。
【0048】禁止工程では、受信された電源オフコマン
ドにより許可時間が指定されている場合、当該停止処理
の実行が許可されてから当該指定された許可時間を経過
した後に、当該停止処理の実行を禁止する。
【0049】また、本発明の制御方法は、停止処理禁止
送信工程をさらに備えるように構成することができる。
【0050】停止処理禁止送信工程では、当該停止処理
の実行が禁止された場合、その旨を示す状態データをホ
スト装置へ送信する。
【0051】本発明の制御方法は、印刷装置に接続され
るホスト装置を制御し、送信工程と、受信工程と、を備
えるように構成する。
【0052】送信工程では、印刷装置へ印刷データと電
源オフコマンドとを含む指令を送信する。
【0053】受信工程では、印刷装置へ電源オフコマン
ドを送信した場合、印刷装置から送信される停止処理が
実行された旨を示す状態データを受信する。
【0054】本発明の制御方法は、印刷装置に接続され
るホスト装置を制御し、送信工程と、受信工程と、を備
えるように構成する。
【0055】送信工程では、印刷装置へ印刷データと印
刷装置の停止処理の実行の許可時間を指定する電源オフ
コマンドとを含む指令を送信する。
【0056】受信工程では、印刷装置へ電源オフコマン
ドを送信した場合、印刷装置から送信される停止処理の
実行が禁止された旨を示す状態データを受信する。
【0057】本発明の印刷装置、印刷システム、ホスト
装置、これらの制御方法を実現するプログラムをコンパ
クトディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、ハー
ドディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディス
ク、磁気テープ、半導体メモリなどの情報記録媒体に記
録することができる。
【0058】本発明の情報記録媒体に記録されたプログ
ラムを、印刷装置やホスト装置が備えるCPU(Centra
l Processing Unit;中央処理ユニット)などの制御装
置で実行することにより、上記の印刷装置、印刷システ
ム、ホスト装置、これらの制御方法を実現することがで
きる。
【0059】また、これらの装置とは独立して、本発明
のプログラムを記録した情報記録媒体を配布、販売する
ことができる。
【0060】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を説明
する。なお、以下に説明する実施形態は説明のためのも
のであり、本願発明の範囲を制限するものではない。し
たがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要
素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用するこ
とが可能であるが、これらの実施形態も本願発明の範囲
に含まれる。
【0061】(第1の実施形態)図1は、本発明の印刷
システムの第1の実施形態の概要構成を示す模式図であ
る。以下、図1を参照しながら説明する。
【0062】印刷システム101は、印刷装置102
と、これを制御するホスト装置103とを備える。ホス
ト装置103は、印刷装置102に対して通信線104
を介して指令を送信する。印刷装置102は、ホスト装
置103が送信した指令を受信して、その指令を解釈
し、文字や図形を紙やフィルムなどに印刷したり、印刷
の体裁を整えたり、印刷装置102自体の設定を変更し
たりする。
【0063】また、本実施形態では、ホスト装置103
が外部機器に電源を供給するための電源コネクタ(図示
せず)を備えており、この電源コネクタから電源供給線
105が印刷装置102に接続されている。この電源コ
ネクタは、ホスト装置103の電源供給と連動させるこ
とができる。この場合、ホスト装置103の電源がオフ
になると、印刷装置102の電源スイッチを一切操作し
なくとも、印刷装置102に対する電源の供給をすべて
停止することができる。
【0064】なお、通信線104は、有線ケーブルのほ
か、無線LAN(Local Area Network)や電話線、赤外
線通信などの通信手段によってもよい。
【0065】(印刷装置の実施形態)図2は、印刷シス
テム101の印刷装置102の概要構成を示す模式図で
ある。なお、図2において、上述の図と同じ機能を果た
す要素には同じ符号を付してある。
【0066】印刷装置102は、CPU 201によっ
て制御される。電源供給コネクタ202から供給された
電源は、電源コントローラ203によって制御管理され
る。電源供給コネクタ202と電源コントローラ203
の間の電源供給線の途中には主スイッチ204が接続さ
れており、印刷装置102全体のこれを切れば、電源を
完全にオフにすることができる。
【0067】印刷装置102は、印刷ヘッド、紙送り機
構、プラテン、用紙カッターなどの印刷機構205を駆
動して、紙やフィルムなどに文字や図形を印刷する。
【0068】CPU 201には、副スイッチ211が
接続されている。副スイッチ211はプッシュ型のスイ
ッチで、副スイッチ211を押圧操作すると、その操作
がトリガとなって、CPU 201は、印刷機構205
内の印刷ヘッドのクリーニング処理を実行し、さらに、
電源コントローラ203を制御して、電源コントローラ
203による電源供給を停止させる。なお、電源コント
ローラからは、CPU201や印刷機構205に対して
電源が供給されているが、図の理解を容易にするため、
図2中では、この電源供給線の図示を省略している。
【0069】印刷装置102は、ホスト装置103とイ
ンターフェース206を介して接続されており、CPU
201は、インターフェース206が受信した指令に
したがって、印刷機構205を駆動する。
【0070】インターフェース206が指令を表すデー
タの受信を検出すると、CPU 201に対して割り込
みを発生させる。CPU 201は、そのときの制御の
流れから受信割り込み処理に制御を移行して、検出され
た指令データをインターフェースに受信させ、当該デー
タがリアルタイムコマンドである場合には、これに対応
する処理を実行し、受信したデータをRAM(Random A
ccess Memory)207内の受信バッファに記憶させて、
受信割り込み処理を終了する。リアルタイムコマンドと
は、受信したときリアルタイムに実行されるコマンドで
あり、本発明における電源オフコマンドはリアルタイム
コマンドとして実装される。
【0071】また、電源オフコマンドの処理の際に、イ
ンターフェース206を介してホスト装置103へ、電
源オフの状況に関する情報を送信する。
【0072】一方、CPU 201は、通常処理とし
て、受信バッファに記憶された指令データを順に読み出
し、その指令データにしたがって、文字や図形を印刷し
たり、印刷の体裁を整えたり、印刷装置102の設定を
変更したりする。このように、ここで解釈される指令を
通常コマンドと呼ぶ。また、指令データがリアルタイム
コマンドである場合には、当該指令データを読み飛ば
す。
【0073】文字や図形を印刷する際には、ROM(Re
ad Only Memory)208に記憶されたフォント情報を用
いて、RAM 207内のラインバッファに印刷イメー
ジを展開する。展開された印刷イメージが1行分に達し
たり、改行指令に出会った場合に、当該ラインバッファ
内の印刷イメージにしたがって印刷機構205を駆動す
る。
【0074】ディップスイッチ209は、印刷装置10
2の各種の設定を行う。動作ランプ210は、各種の色
で点灯したり、点滅することにより、現在の動作状態を
ユーザに知らせる。
【0075】フラッシュEEPROM(Electrically E
rasable Programmable ROM)212には、印刷装置の各
種設定のほか、印刷ヘッドの駆動回数、インクの使用量
などのメンテナンス情報や、FISCALなどの会計情
報を不揮発に記憶させることができる。
【0076】指令の形式としては、 POS端末用に設
けられた公知の印刷指令体系を採用することができる。
なお、以下の説明では、理解を容易にするため、以下の
ような指令を用いて説明する。0xは、十六進数を意味す
る接頭辞である。
【0077】・0x0a 改行する。通常コマンド。 ・0x20〜0x7e そのASCIIコードの文字を印刷す
る。通常コマンド。 ・0x10 0x14 0x02 0x01 n 電源オフコマンドである。
リアルタイムコマンド。
【0078】ここで、パラメータnには電源供給の停止
の際の手法などを指定する。たとえば、以下の値を指定
することができる。
【0079】・0x00 直ちに電源をオフにする。 ・0x01〜0x09 それぞれ、1分〜9分以内に電
源をオフにする。 ・0xf0 直ちに電源をオフにできるようであればオ
フにする。 そうでなければ電源はオンのままにする。 ・0xf1〜0xf9 それぞれ、1分〜9分以内に電
源をオフにできるようであればオフにする。 そうでなければ電源はオンのままにする。いずれのパラ
メータが指定されたかを示すために、印刷装置102
は、RAM207内のパラメータ格納領域に指定された
パラメータの種類を記憶する。
【0080】一般にPOS端末用に設けられた印刷指令
体系では、これ以外の指令も用意されている。たとえ
ば、印刷装置102の現在のステータスを送信させた
り、印刷装置102がPOS端末の銭箱を備える場合に
これを開くリアルタイムコマンドや、画像イメージを印
刷させる通常コマンドなどである。これらの指令を実装
した実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【0081】ここで、インターフェース206は、受信
部として機能し、CPU 201は、許可部として機能
し、RAM 207は、指令格納部として機能し、印刷
機構205は、CPU 201と共働して印刷部として
機能し、電源コントローラ203は、CPU 201と
共働して停止処理部として機能する。また、インターフ
ェース206は、送信部として機能し、CPU 201
は、停止処理済み送信制御部として機能する。また、C
PU 201は、禁止部として機能する。また、CPU
201は、停止処理禁止送信部として機能する。
【0082】また、ROM 208は、本発明の情報記
録媒体として機能する。ホスト装置103からROM
208の更新(バージョンアップ)を行うことができる
場合は、ホスト装置103に装着された情報記録媒体や
ホスト装置103が備える情報記録媒体も、本発明の情
報記録媒体として機能する。
【0083】(受信割り込み処理)図3は、印刷装置1
02で実行される受信割り込み処理の制御の流れを示す
フローチャートである。受信割り込み処理は、指令デー
タが送信されていることをインターフェース206が検
知したことを契機に、後述する通常処理に割り込む形式
で開始される。この割り込みは、指令データが1バイト
送信されるたびに発生する。
【0084】まず、CPU 201は、インターフェー
ス206に指令データを1バイト受信させる(ステップ
S301)。
【0085】次に、CPU 201は、受信した指令デ
ータの値にしたがって、印刷装置102の受信状態を次
の受信状態に遷移させ(ステップS302)、その状態
遷移に伴う処理を実行する(ステップS303)。
【0086】印刷装置102の受信状態は、図4に示す
ような状態遷移図によって表すことができる。現在の受
信状態は、RAM 207内に記憶されており、遷移の
度に記憶される値(図4の実施形態ではA〜E等)が更
新される。
【0087】図4に示すように、受信状態Aは、通常コ
マンドの列を受信しつつあることを示す状態であり、そ
れ以外の状態は、現在リアルタイムコマンドを受信中で
あることを示す状態である。
【0088】受信状態Aのときに、0x0a(改行)や0x20
〜0x7e(ASCII文字印刷)のような通常コマンドを
受信すると、受信状態Aに移行する。一方、受信状態A
のときに、リアルタイムコマンドの先頭の指令データ0x
10を受信すると、受信状態Bに移行する。受信状態Bの
ときに、0x14を受信すると受信状態Cに移行する。受信
状態Cのときに、0x02を受信すると受信状態Dに移行す
る。受信状態Dのときに、0x01を受信すると受信状態E
に移行する。受信状態Eのときに、0x00、0x01〜0x09、
0xf0、0xf1〜0xf9のいずれかを受信すると、受信状態A
に移行するとともに、後述する電源停止許可処理を実行
する。
【0089】この状態遷移図は、ROM 208内に記
憶しておいてもよいし、プログラムの形式で表現しても
よい。
【0090】これらの状態遷移は、通常コマンドやリア
ルタイムコマンドの種類に応じて変更することができ、
変更した実施形態も本発明の範囲に含まれる。たとえ
ば、受信状態B〜Eで、上記の指令データ以外のデータ
を受信した場合には、同様の図示しない受信状態に移行
したり、移行に伴う処理を実行したり、受信状態Aに移
行するように、状態遷移を定義することができる。
【0091】状態遷移と、これに伴う処理とを実行した
ら、受信した1バイトの指令データを受信バッファに記
憶させ(ステップS304)、本処理を終了する。
【0092】(電源停止許可処理)図5は、印刷装置1
02で実行される電源停止許可処理の制御の流れを示す
フローチャートである。
【0093】まず、CPU 201は、指定されたパラ
メータ(0x00、0x01〜0x09、0xf0、0xf1〜0xf9のいずれ
か)の値を、RAM 207内のパラメータ格納領域に
記憶する(ステップS501)。
【0094】さらに、現在の時刻をRAM 207内に
設けられた電源停止許可時刻領域に記憶する(ステップ
S502)。この「現在時刻」は、印刷装置102がリ
アルタイムクロックを備えている場合は、これら取得す
ることができる。また、電源をオンにした時点からの経
過時間を「現在時刻」としてもよい。この場合は、所定
のクロック数ごとにカウント値が増加するカウンタの値
を「現在時刻」とする。
【0095】次に、当該パラメータの値を調べる(ステ
ップS503)。パラメータの値が0x00である場合(ス
テップS502;0x00)、後述する電源停止処理を実行
する(ステップS504)。これにより、印刷装置10
2への電源供給が停止されるので、本処理は終了する。
【0096】一方、パラメータの値が0xf0である場合
(ステップS503;0xf0)、印刷装置102が、直ち
に電源をオフにしてもよい状態か否かを調べる(ステッ
プS505)。直ちにオフにしてもよい状態として、た
とえば、「受信バッファとラインバッファに格納された
指令データはすべて処理済みである」か否か、のような
条件を採用することができる。これらの条件について
は、後述する電源停止においてさらに詳細に説明する。
【0097】なお、受信バッファに電源オフコマンドの
先頭部分の指令データの先頭部分0x10 0x14 0x02 0x01
が記憶されているだけの場合は、「すべて処理済み」と
して扱う。
【0098】電源をオフにしてもよい状態の場合(ステ
ップS505;Yes)、ステップS504に進み、後
述する電源停止処理を実行する。
【0099】電源をオフにすることができない状態の場
合(ステップS505;No)、その旨をインターフェ
ース206を介してホスト装置103に送信し(ステッ
プS506)、RAM 207内のパラメータ格納領域
に0xffを記憶して(ステップS507)、本処理を終了
する。送信のフォーマットについては、後述する電源停
止処理でまとめて説明する。
【0100】なお、ステップS507において0xffを選
択したのは、指定されるパラメータの値としてありえな
いものだからである。また、この値は、印刷装置102
に電源を投入したときに、パラメータ格納領域に初期値
として記憶される値である。この値は、電源供給停止の
禁止を表す。
【0101】パラメータの値がこれら以外である場合
(ステップS503;その他)、本処理を直ちに終了す
る。この場合、電源の停止は、後述する通常処理の過程
で行われる。
【0102】(電源停止処理)図6は、印刷装置102
で実行される電源停止処理の制御の流れを示すフローチ
ャートである。
【0103】まず、CPU 201は、動作ランプ21
0を点滅させ(ステップS601)、電源停止処理を開
始したことをユーザに通知する。
【0104】次に、CPU 201は、印刷機構205
の印刷ヘッドのメンテナンス処理を実行する(ステップ
S602)。メンテナンス処理では、最後に印刷ヘッドを移
動させるキャリッジを所定の位置に移動させてロックす
る。
【0105】ついで、CPU 201は、フラッシュE
EPROM 212に印刷装置102の各種設定値、イ
ンクの使用量や残量、印刷ページ数、行数、文字数など
の各種カウント値、プリンタの状態などを保存する(ス
テップS603)。
【0106】さらに、CPU 201は、動作ランプ2
10を点灯させ(ステップS604)、電源停止処理の
主要部分が終了したことをユーザに通知する。
【0107】この後、CPU 201は、インターフェ
ース206を介して、ホスト装置103に、電源停止処
理の主要部分が終了し、印刷装置102本体の電源を所
定時間経過後(たとえば10秒)にオフにする旨と、ス
テップS602において調査した結果と、を合わせて通
知する(ステップS605)。通知の際には、たとえば
以下のようなデータを送信する。
【0108】・0x3b 0x30 0x00 正常に電源停止処理の
主要部が終了したことを表す。 ・0x3b 0x0* 0x00 電源停止処理に何らかの異常があっ
たことを表す。
【0109】0x3bは、ステータス通知のデータ列が始ま
るを表すヘッダであり、0x00は、ステータス通知のデー
タ列が終わることを表すフッタである。
【0110】0x3b 0x0* 0x00の形式のデータは、前述し
たステップS506においても使用される。0x0*の*部
分は、0以外の値が入る4ビット分の領域であり、以下
の4種類の状態をこのビット列で表現する。
【0111】・印刷ヘッドのクリーニングの途中で電源
オフコマンドを受信した、か否か。 ・受信バッファに未処理の指令が残っている、もしく
は、ラインバッファに展開されたまま、まだ印刷してい
ない印刷イメージが残っている、か否か。 ・紙詰まりなどの異常が発生している、か否か。 ・オフライン状態のときに電源オフコマンドを受信し
た、か否か。
【0112】最後に、CPU 201は、電源コントロ
ーラ203により、印刷装置102に対する電源供給を
停止させる(ステップS606)。電源コントローラ2
03は、所定時間経過後に印刷装置102に対する電源
供給を停止する。
【0113】このように、ホスト装置103から送信さ
れた電源オフコマンドによって印刷装置102の電源を
オフにすることができるため、ユーザは、主スイッチ2
04を操作する必要はない。業務形態によっては、主ス
イッチ204は常にオン(クローズ)の状態にしてお
き、副スイッチ211は使用しない(覆いをつけてユー
ザが操作できないようにする)などの実施態様を採用す
ることができる。
【0114】また、リアルタイムコマンドとして電源オ
フコマンドを実装しているため、パラメータとして0x00
を選択した場合には、印刷装置102がオフライン状態
(通常処理が待機されている状態)であっても電源をオ
フにすることができる。
【0115】一方で、印刷装置102が電源オフコマン
ドを受信した時点の状況がホスト装置103で把握でき
るため、たとえば、紙詰まりで電源をオフにしてしまっ
た場合や、何らかの理由で印刷ができなかったデータが
ある場合に、適切な対応をとることができる。
【0116】なお、本実施形態では、上述のように、状
態遷移によりリアルタイムコマンド等の解釈を行うが、
1バイト受信した指令データを受信バッファに格納して
から、受信バッファを走査して、リアルタイムコマンド
か否かを検出し、リアルタイムコマンドが発見されたら
その処理を実行する形態を採用してもよい。
【0117】(通常処理)印刷装置102で実行される
通常処理は、通常の印刷装置で実行される処理と同様で
ある。図7は、このような通常処理の制御の流れを示す
フローチャートである。以下、概説する。
【0118】通常処理では、まず、CPU 201は、
RAM 207内の受信バッファに指令データが記憶さ
れているか否かを調べる(ステップS701)。
【0119】受信バッファに指令データが記憶されてい
る場合(ステップS701;Yes)、その指令データ
を読み出し(ステップS702)、指令データの種類を
調べる(ステップS703)。
【0120】なお、ステップS702において指令デー
タを読み出したら、受信バッファの状態を更新して、次
回にステップS702に至ったときに、次の指令データ
が読み出せるようにする必要がある。
【0121】通常処理では、受信バッファから順に指令
データを読み出し、受信割り込み処理では、受信バッフ
ァへ順に指令データを格納する。したがって、所定のサ
イズの受信バッファを有効に利用するためには、キュー
やリングバッファの形式で受信バッファを実装すること
が望ましい。
【0122】指令データがリアルタイムコマンドである
場合(ステップS703;リアルタイムコマンド)、ス
テップS701に戻る。当該コマンドに対応する処理
は、すでに受信割り込み処理の中で実行済みだからであ
る。
【0123】指令データが通常コマンドである場合(ス
テップS703;通常コマンド)、その指令データに対
応する処理を実行して(ステップS704)、ステップ
S601に戻る。
【0124】一方、受信バッファに指令データが記憶さ
れていない場合(ステップS701;No)、CPU
201は、RAM 207のパラメータ格納領域に記憶
された値の種類を調べる(ステップS710)。値が0x
ffである場合(ステップS710;0xff)、本実施形態
では、電源オフコマンドが指定されていないことになる
ため、受信バッファに何らかの値が格納されるまで待機
し(ステップS711)、所定の時間待機したら、ある
いは、受信割り込みなどを契機として、ステップS70
1に戻る。
【0125】一方、値が0x01〜0x09である場合(ステッ
プS710;No)、本実施形態では、所定時間内(そ
れぞれ1分〜9分以内)に必ず電源オフすべきことが指
定されていることになる。
【0126】そこで、CPU 201は、現在の時刻を
取得し(ステップS712)、当該時刻とステップS5
02においてRAM 207内に格納された電源停止許
可時刻とを比較し、所定時間が経過しているか否かを調
べる(ステップS713)。
【0127】経過していない場合(ステップS713;
No)、前述した電源停止処理を実行する(ステップS
714)。一方、経過してしまった場合(ステップS7
13;Yes)も、前述の電源停止処理を実行するが
(ステップS715)、ステップS605において、以
下のようなフォーマットのデータをホスト装置103へ
送信する。
【0128】・0x3b 0x1* 0x00 所定時間が経過しても
電源停止処理が開始されなかったため、強制的に電源停
止処理を開始した。
【0129】なお、*部分には、上述のものと同じよう
に、印刷装置のステータスを付加する。
【0130】一方、値が0xf1〜0xf9である場合(ステッ
プS710;No)、本実施形態では、所定時間内(そ
れぞれ1分〜9分以内)にできるようであれば電源オフ
すべきことが指定されていることになる。
【0131】そこで、CPU 201は、現在の時刻を
取得し(ステップS720)、当該時刻とステップS5
02においてRAM 207内に格納された電源停止許
可時刻とを比較し、所定時間が経過しているか否かを調
べる(ステップS721)。
【0132】経過していない場合(ステップS721;
No)、前述した電源停止処理を実行する(ステップS
722)。一方、経過してしまった場合(ステップS7
21;Yes)、RAM 207内のパラメータ格納領
域に0xffを記憶させて電源供給停止を禁止し(ステップ
S723)、以下のようなフォーマットのデータをホス
ト装置103へ送信して(ステップS724)、本処理
を終了する。
【0133】・0x3b 0x20 0x00 所定時間が経過しても
電源停止処理が開始されなかったため、電源停止処理を
禁止した。
【0134】このように、ホスト装置103が指定した
パラメータによって、きめ細かく印刷装置102の電源
供給停止を管理することができる。
【0135】図8は、ステップS605における通常コ
マンドの処理(ステップS605)の詳細を示すフロー
チャートである。
【0136】まず、指令データの種類を調べる(ステッ
プS761)。指令データが0x20〜0x7eである場合(ス
テップS761;ASCII)、そのデータに対応する
フォントの定義をROM 208から読み出し(ステッ
プS762)、その定義を印刷イメージとしてRAM
207内のラインバッファに展開する(ステップS76
3)。
【0137】さらに、ラインバッファが1行分たまった
か否かを判断し(ステップS764)、1行分たまって
いれば(ステップS764;Yes)、そのラインバッ
ファに展開された印刷イメージにしたがって、印刷機構
205を駆動して、文字または図形を印刷する(ステッ
プS765)。
【0138】ついで、クリーニング処理を行う必要があ
るか否かを判断し(ステップS766)、行う必要があ
る場合は、印刷機構205の印刷ヘッドのクリーニング
処理を行う(ステップS767)。印刷ヘッドのクリー
ニング処理は、インクの吐出やインクの吸い上げなど、
各種の公知の技法を用いることができる。
【0139】クリーニング処理を行う必要があるか否か
の判断には、たとえば以下のような基準を用いることが
できる。
【0140】・前回クリーニング処理を行ってからの経
過時間。 ・前回クリーニング処理を行ってからのインクの使用
量。 ・前回印刷を行ってから今回印刷を行うまでの経過時
間。
【0141】一方、ラインバッファが1行分たまってい
なければ(ステップS764;No)、ステップS76
6に進んで、必要があればクリーニング処理を行う。
【0142】一方、指令データが0x0aである場合(ステ
ップS761;LF)、ステップS765に進んで、現
在のラインバッファの内容を印刷し、必要があればクリ
ーニング処理を行う。
【0143】ここでは、通常コマンドが1バイト単位の
ものである実施形態をあげて説明したが、通常コマンド
が複数バイトからなるような実施形態を採用してもよ
い。
【0144】この場合、ステップS702における指令
データの読み出しは、1バイトづつの読み出しとして受
信割り込み処理におけるような状態遷移を行ってもよい
し、指令データのサイズを解釈しながら順次読み出すよ
うな形態を採用してもよい。たとえば、画像イメージの
印刷指令では、画像イメージ全体のサイズを示す情報が
指令データの中に埋め込まれているため、CPU 20
1は、まず、先頭の所定バイト数の指令データを見て画
像イメージのサイズを調べてから、そのサイズだけ受信
バッファからイメージデータを繰り返して読み出すこと
になる。
【0145】(ホスト装置の実施形態)図9は、本発明
の印刷システム101におけるホスト装置103の概要
構成を示す模式図である。
【0146】ホスト装置103の制御は、CPU 80
1が行う。ホスト装置103は、CPU 801によっ
て制御される電源コントローラ802を備え、これがホ
スト装置103の各部に電源を供給するほか、印刷装置
102にも電源コネクタ811を介して電源を供給する
ことができる。なお、ホスト装置103内の各部への電
源供給線は理解を容易にするため図示を省略してある。
【0147】ホスト装置103は、ユーザからの指示入
力をキーボードやマウスなどの入力装置803で受け付
け、この指示入力をCPU 801が解釈して処理を行
い、解釈した結果をCRT(Cathode Ray Tube)や液晶
ディスプレイなどの表示装置804に表示する。また、
表示装置804には、印刷装置の状況を表示して、ユー
ザに通知することができる。
【0148】また、指示入力にしたがって、各種のデー
タをハードディスクやフロッピーディスクなどの外部記
憶装置805に記憶したり、更新したり、消去したりす
ることができる。
【0149】さらに、指示入力にしたがって、インター
フェース810を介して印刷装置102へ指令データを
送信して、指示入力や外部記憶装置805に記憶された
情報に対応する文字や図形を印刷させることができる。
【0150】また、CD−ROMドライブ806などの
読取装置により、配布されたアプリケーションプログラ
ムをインストールすることができる。
【0151】CPU 801は、一時的な作業を行うた
めの記憶領域として、RAM 807を使用する。ま
た、電源投入直後に実行されるIPL(Initial Progra
m Loader)は、ROM 809に記憶されており、CP
U 801は、IPLを実行することにより、外部記憶
装置805やCD−ROMドライブ806に装着された
CD−ROMなどからOS(Operating System)やアプ
リケーションプログラムをRAM 807にロードして
実行する。
【0152】ここで、インターフェース810は、送信
部および受信部として機能し、表示装置804は、CP
U 801と共働して通知部として機能する。
【0153】また、外部記憶装置805やCD−ROM
ドライブ806に装着されたCD−ROMは、本発明の
情報記録媒体として機能する。
【0154】図10は、ホスト装置103に対してユー
ザが作業の終了の指示入力を入力装置803から入力し
た際に実行される作業終了処理の流れを示すフローチャ
ートである。
【0155】まず、ホスト装置103は、最後の印刷指
令として印刷装置102に対し0x0a(改行)を送信する
(ステップS901)。これにより、印刷装置102
は、ラインバッファ内にデータが残っていれば、これを
すべて印刷することができる。なお、0x0a(改行)のほ
かに、改ページ(0x0c)やn行改行(0x1b 0x64 n)な
どのコマンドを送信してもよい。
【0156】次に、印刷装置102に対して、現在の印
刷状態を知らせる旨の通常コマンドを送信し(ステップ
S902)、返事が戻ってくるまで待機する(ステップ
S903)。現在の印刷状態を知らせる旨の通常コマン
ドとしては、たとえば、以下のようなものを使うことが
できる。
【0157】・0x1d 0x72 0x01 この通常コマンドを受信した印刷装置102は、上記0x
0a(改行)に基づいて印刷機構205の駆動をし、これ
による印字が完了してから、完了した旨の返事を返す。
【0158】完了した旨の返事が戻って来たら、印刷装
置102に対して、電源オフコマンドを送信して(ステ
ップS904)、返事が戻ってくるまで、もしくは、所
定経過時間(前述の通り、たとえば10秒)が経過する
まで待機する(ステップS905)。戻ってくる返事
は、上述のように、以下のようなデータ列である。
【0159】・0x3b 0x30 0x00 ・0x3b 0x0* 0x00 これらのデータ列のフォーマットは、実施態様に応じて
適宜選択することができ、これらフォーマットを変更し
た実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【0160】ついで、所定時間内に返事が戻ってきたか
否かを判断し(ステップS906)、返事が戻ってきた
場合(ステップS906;Yes)、その返事を吟味す
る(ステップS907)。返事が正常終了である場合
(ステップS907;正常)、すなわち、返事が0x3b 0
x30 0x00の形であった場合、ホスト装置103本体の動
作中アプリケーションとOSを終了させてから(ステッ
プS908)、電源コントローラ802によりホスト装
置103に対する電源供給を停止させる(ステップS9
09)。
【0161】一方、返事が異常終了である場合(ステッ
プS907;異常)、すなわち、返事が0x3b 0x0* 0x00
の形であった場合、その返事に対応するメッセージを表
示装置804に表示してユーザに通知し(ステップS9
10)、このまま作業終了処理を続行するか否かを問い
合わせる(ステップS911)。
【0162】続行する旨の指示入力があった場合(ステ
ップS911;Yes)、ステップS908に進み、続
行しない旨の指示入力があった場合(ステップS91
1;No)、本処理を終了する。
【0163】一方、所定の時間内に返事が戻ってこなか
った場合(ステップS906)、その旨のメッセージを
表示装置804に表示してユーザに通知し(ステップS
912)、ステップS911に進む。
【0164】連動電源によりホスト装置103から印刷
装置102に対して電源が供給されている場合は、ここ
で印刷装置102全体に対する電源もオフになる。
【0165】上記のような制御の流れのほかの時点で、
所定時間内の電源の供給停止をパラメータとして選択し
た場合、印刷装置102からは、印刷装置102のステ
ータスの報告として、以下のようなデータ列が送信され
てくることがある。
【0166】・0x3b 0x30 0x00 ・0x3b 0x1* 0x00 ・0x3b 0x20 0x00 これらのデータ列を印刷装置102から受信する場合
は、ホスト装置103から電源オフコマンドを送信した
後である。ホスト装置103は、これらのデータ列によ
り印刷装置102の状態を知ることができ、ユーザに適
宜これらの情報を通知することができる。
【0167】(第2の実施形態)本実施形態は、主要な
部分については上述の実施形態と同様であるが、電源停
止処理の詳細が異なる。以下説明する。
【0168】上述の実施形態では、電源停止処理によ
り、印刷装置102に対する電源供給がオフにされた
が、本実施形態の電源停止処理では、以下のような省電
力モードに移行することにより、電源停止処理のかわり
とする。
【0169】・印刷機構に対する電源供給を停止する。 ・CPU 201のクロックを下げる。あるいは停止す
る。
【0170】これらの手法のいずれかを選択してもよい
し、両方を使用してもよい。これらの手法を上述の電源
停止処理のステップS606のかわりに使用する。
【0171】なお、この際に、ステップS604におけ
る動作ランプ210の表示色を変更したり、常時点灯で
はなく間欠点灯として現在省電力モードであることを示
すようにしてもよい。したがって、本実施形態では、動
作ランプ210は、表示部として機能する。
【0172】省電力モードから通常モードへの復帰は、
副スイッチの操作によってCPU201に割り込みをか
けることによってもよいし、ホスト装置103からの指
令データによってもよい。
【0173】また、省電力モードへ移行した旨や、移行
した省電力モードの情報を、電源オフコマンド受信時の
印刷装置102の状態情報としてホスト装置103に送
信することもできる。
【0174】(第3の実施形態)本実施形態は、主要な
部分については、上述の実施形態と同様であるが、電源
停止処理の処理の詳細が異なる。以下説明する。
【0175】上述の実施形態では、受信割り込み処理の
状態遷移E→Aの際にかならずステップS601〜S6
06の電源停止処理を実行したが、本実施形態では、ス
テップS601を実行する前に、ディップスイッチ20
9の設定を調べる。
【0176】ディップスイッチ209の所定のスイッチ
が第1の状態(たとえばON)になっている場合には、
ステップS601〜S606の電源停止処理を実行す
る。
【0177】一方第2の状態(たとえばOFF)になっ
ている場合には、ステップS601〜S506の電源停
止処理は実行せずに、そのままステップS304に戻
る。この際に、ホスト装置103に対しては、ディップ
スイッチ209の設定に基づき、印刷装置102の電源
の停止処理は実行しなかった旨を状態情報として送信す
る。
【0178】本実施形態では、店舗などの業務形態に応
じてディップスイッチ209の設定により、ホスト装置
103から送信された電源オフコマンドに対応するか否
かを決めることができる。また、対応しない場合に、ホ
スト装置103がその旨を知ることができる。
【0179】(第4の実施形態)本実施形態は、主要な
部分については、上述の実施形態と同様であるが、印刷
装置102とホスト装置103とが一体に構成されてい
る点が異なる。すなわち、本印刷システム101が一体
の装置として実現される。このような印刷システム10
1は、たとえばPOS端末として使用することができ
る。
【0180】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ホスト装置から印刷装置の電源供給の停止の手法をきめ
細かく管理するのに好適な印刷装置、印刷システム、ホ
スト装置、これらの制御方法、および、これらを実現す
るプログラムを記録した情報記録媒体を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷システムの実施形態の概要構成を
示す模式図。
【図2】本発明の印刷装置の実施形態の概要構成を示す
模式図。
【図3】本発明の印刷装置で実行される割り込み処理の
制御の流れを示すフローチャート。
【図4】本発明の印刷装置の受信状態の遷移を示す状態
遷移図。
【図5】本発明の印刷装置で実行される電源停止許可処
理の制御の流れを示すフローチャート。
【図6】本発明の印刷装置で実行される電源停止処理の
制御の流れを示すフローチャート。
【図7】本発明の印刷装置で実行される通常処理の制御
の流れを示すフローチャート。
【図8】本発明の印刷装置で実行される通常コマンド処
理の制御の流れを示すフローチャート。
【図9】本発明のホスト装置の概要構成を示す模式図。
【図10】本発明のホスト装置で実行される作業終了処
理の制御の流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
101 印刷システム 102 印刷装置 103 ホスト装置 104 通信線 105 電源供給線 201 CPU 202 電源供給コネクタ 203 電源コントローラ 204 主スイッチ 205 印刷機構 206 インターフェース 207 RAM 208 ROM 209 ディップスイッチ 210 動作ランプ 211 副スイッチ 212 フラッシュEEPROM 801 CPU 802 電源コントローラ 803 入力装置 804 表示装置 805 外部記憶装置 806 CD−ROMドライブ 807 RAM 809 ROM 810 インターフェース 811 電源コネクタ

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホスト装置に接続される印刷装置であっ
    て、 前記ホスト装置が送信する印刷データと電源オフコマン
    ドとを含む指令を受信する受信部と、 前記受信された指令が電源オフコマンドである場合、停
    止処理の実行を許可する許可部と、 前記受信された指令を記憶する指令格納部と、 前記記憶された指令を順に読み出して、当該読み出され
    た指令が印刷データである場合、印刷データに対応する
    文字または図形を印刷する印刷部と、 当該停止処理の実行が許可されており、かつ、特定条件
    が満たされた場合、前記印刷装置に対して当該停止処理
    を実行する停止処理部と、 を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】前記記憶された指令がすべて読み出された
    場合に当該特定条件が満たされることを特徴とする請求
    項1に記載の印刷装置。
  3. 【請求項3】前記ホスト装置へ状態データを送信する送
    信部と、 当該停止処理が実行された場合、その旨を示す状態デー
    タを前記送信部に送信させる停止処理済み送信制御部
    と、 をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の印刷
    装置。
  4. 【請求項4】前記受信された電源オフコマンドにより許
    可時間が指定されている場合、当該停止処理の実行が許
    可されてから当該指定された許可時間を経過した後に、
    当該停止処理の実行を禁止する禁止部、 をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の印刷
    装置。
  5. 【請求項5】前記ホスト装置へ状態データを送信する送
    信部と、 当該停止処理の実行が禁止された場合、その旨を示す状
    態データを前記送信部に送信させる停止処理禁止送信制
    御部と、 をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の印刷
    装置。
  6. 【請求項6】請求項1から5のいずれか1項に記載の印
    刷装置と、これに接続されるホスト装置と、を備える印
    刷システムであって、 前記ホスト装置は、前記印刷装置へ印刷データと電源オ
    フコマンドとを含む指令を送信することを特徴とする印
    刷システム。
  7. 【請求項7】印刷装置に接続されるホスト装置であっ
    て、 前記印刷装置へ印刷データと電源オフコマンドとを含む
    指令を送信する送信部と、 前記印刷装置へ電源オフコマンドを送信した場合、前記
    印刷装置から送信される停止処理が実行された旨を示す
    状態データを受信する受信部と、 を備えることを特徴とするホスト装置。
  8. 【請求項8】印刷装置に接続されるホスト装置であっ
    て、 前記印刷装置へ印刷データと印刷装置の停止処理の実行
    の許可時間を指定する電源オフコマンドとを含む指令を
    送信する送信部と、 前記印刷装置へ電源オフコマンドを送信した場合、前記
    印刷装置から送信される停止処理の実行が禁止された旨
    を示す状態データを受信する受信部と、 を備えることを特徴とするホスト装置。
  9. 【請求項9】ホスト装置に接続され、指令格納部を備え
    る印刷装置を制御する制御方法であって、 前記ホスト装置が送信する印刷データと電源オフコマン
    ドとを含む指令を受信する受信工程と、 前記受信された指令が電源オフコマンドである場合、停
    止処理の実行を許可する許可工程と、 前記受信された指令を前記指令格納部に記憶する指令格
    納工程と、 前記記憶された指令を順に読み出して、当該読み出され
    た指令が印刷データである場合、印刷データに対応する
    文字または図形を印刷する印刷工程と、 当該停止処理の実行が許可されており、かつ、特定条件
    が満たされた場合、前記印刷装置に対して当該停止処理
    を実行する停止処理工程と、 を備えることを特徴とする制御方法。
  10. 【請求項10】前記記憶された指令がすべて読み出され
    た場合に当該特定条件が満たされることを特徴とする請
    求項9に記載の制御方法。
  11. 【請求項11】当該停止処理が実行された場合、その旨
    を示す状態データを前記ホストに送信する停止処理済み
    送信工程、 をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載の制御
    方法。
  12. 【請求項12】前記受信された電源オフコマンドにより
    許可時間が指定されている場合、当該停止処理の実行が
    許可されてから当該指定された許可時間を経過した後
    に、当該停止処理の実行を禁止する禁止工程、 をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載の印刷
    装置。
  13. 【請求項13】当該停止処理の実行が禁止された場合、
    その旨を示す状態データを前記ホスト装置へ送信する停
    止処理禁止送信工程、 をさらに備えることを特徴とする請求項12に記載の制
    御方法。
  14. 【請求項14】印刷装置に接続されるホスト装置を制御
    する制御方法であって、 前記印刷装置へ印刷データと電源オフコマンドとを含む
    指令を送信する送信工程と、 前記印刷装置へ電源オフコマンドを送信した場合、前記
    印刷装置から送信される停止処理が実行された旨を示す
    状態データを受信する受信工程と、 を備えることを特徴とする制御方法。
  15. 【請求項15】印刷装置に接続されるホスト装置を制御
    する制御方法であって、 前記印刷装置へ印刷データと印刷装置の停止処理の実行
    の許可時間を指定する電源オフコマンドとを含む指令を
    送信する送信工程と、 前記印刷装置へ電源オフコマンドを送信した場合、前記
    印刷装置から送信される停止処理の実行が禁止された旨
    を示す状態データを受信する受信工程と、 を備えることを特徴とする制御方法。
  16. 【請求項16】ホスト装置に接続され、指令格納部を備
    える印刷装置にて実行されるプログラムであって 前記ホスト装置が送信する印刷データと電源オフコマン
    ドとを含む指令を受信し、 前記受信された指令が電源オフコマンドである場合、停
    止処理の実行を許可し、 前記受信された指令を前記指令格納部に記憶し、 前記記憶された指令を順に読み出して、当該読み出され
    た指令が印刷データである場合、印刷データに対応する
    文字または図形を印刷し、 当該停止処理の実行が許可されており、かつ、特定条件
    が満たされた場合、前記印刷装置に対して当該停止処理
    を実行する処理を実現することを特徴とするプログラム
    を記録したコンピュータ読取可能な情報記録媒体。
  17. 【請求項17】前記記憶された指令がすべて読み出され
    た場合に当該特定条件が満たされることを特徴とする請
    求項16に記載の情報記録媒体。
  18. 【請求項18】当該停止処理が実行された場合、その旨
    を示す状態データを前記ホストに送信する処理をさらに
    実現することを特徴とするプログラムを記録した請求項
    16に記載の情報記録媒体。
  19. 【請求項19】前記受信された電源オフコマンドにより
    許可時間が指定されている場合、当該停止処理の実行が
    許可されてから当該指定された許可時間を経過した後
    に、当該停止処理の実行を禁止する処理をさらに実現す
    ることを特徴とするプログラムを記録した請求項16に
    記載の情報記録媒体。
  20. 【請求項20】当該停止処理の実行が禁止された場合、
    その旨を示す状態データを前記ホスト装置へ送信する処
    理をさらに実現することを特徴とするプログラムを記録
    した請求項19に記載の情報記録媒体。
  21. 【請求項21】印刷装置に接続されるホスト装置にて実
    行されるプログラムであって、 前記印刷装置へ印刷データと電源オフコマンドとを含む
    指令を送信し、 前記印刷装置へ電源オフコマンドを送信した場合、前記
    印刷装置から送信される停止処理が実行された旨を示す
    状態データを受信する処理を実現することを特徴とする
    プログラムを記録したコンピュータ読取可能な情報記録
    媒体。
  22. 【請求項22】印刷装置に接続されるホスト装置にて実
    行されるプログラムであって、 前記印刷装置へ印刷データと印刷装置の停止処理の実行
    の許可時間を指定する電源オフコマンドとを含む指令を
    送信し、 前記印刷装置へ電源オフコマンドを送信した場合、前記
    印刷装置から送信される停止処理の実行が禁止された旨
    を示す状態データを受信する処理を実現することを特徴
    とするプログラムを記録したコンピュータ読取可能な情
    報記録媒体。
  23. 【請求項23】前記情報記録媒体は、コンパクトディス
    ク、フロッピーディスク、ハードディスク、光磁気ディ
    スク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、また
    は、半導体メモリであることを特徴とする請求項16か
    ら22のいずれか1項に記載の情報記録媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004310247A (ja) * 2003-04-03 2004-11-04 Seiko Instruments Inc 注文データ管理システム
JP2011100246A (ja) * 2009-11-05 2011-05-19 Seiko Epson Corp 印刷システム、印刷装置、および、ドライバープログラム
JP2012061713A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Seiko Epson Corp 電子機器、電子機器の制御方法、及び、プログラム

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