JP2001222402A - 印刷装置、その制御方法、および、情報記録媒体 - Google Patents

印刷装置、その制御方法、および、情報記録媒体

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JP2001222402A
JP2001222402A JP2000029212A JP2000029212A JP2001222402A JP 2001222402 A JP2001222402 A JP 2001222402A JP 2000029212 A JP2000029212 A JP 2000029212A JP 2000029212 A JP2000029212 A JP 2000029212A JP 2001222402 A JP2001222402 A JP 2001222402A
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Mitsuaki Teradaira
光明 寺平
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホスト装置から印刷装置の電源供給をきめ細
かく管理するのに好適な印刷装置、その制御方法、およ
び、情報記録媒体を提供する。 【解決手段】 印刷装置102の受信部は、ホスト装置
103が送信する印刷データと電源オフコマンドとを含
む指令を受信する。第1停止処理部は、受信された指令
が電源オフコマンドである場合、印刷装置に対する電源
供給の第1停止処理を行う。指令格納部は、受信された
指令を記憶する。印刷部は、記憶された指令を順に読み
出して、これが印刷データである場合、印刷データに対
応する文字または図形を印刷する。指示入力受付部は、
電源供給停止の指示入力を受け付ける。第2停止処理部
は、指示入力受付部により電源供給停止の指示入力が受
け付けられた場合、印刷装置に対する電源供給の第2停
止処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷装置、その制
御方法、および、これらを実現するプログラムを記録し
た情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、プリンタなどの印刷装置に対
してコンピュータなどのホスト装置から指令を送信し
て、印刷装置に文字や図形を印刷させたり、印刷の体裁
を整えたり、印刷装置自体の設定を行ったりする印刷シ
ステムが広く使用されている。
【0003】一方で、印刷のコストを低減するため、イ
ンクジェット印刷ヘッドなどが普及しつつある。インク
ジェット印刷ヘッドなど、印刷の方式によっては、印刷
装置に電源をオンにしたときや電源をオフにしたとき
に、クリーニング処理などの印刷装置の停止処理が必要
なものがある。
【0004】たとえば、インクジェット印刷ヘッドで
は、インクがノズル内に残留して乾燥し増粘した場合、
ノズルがつまったりインクの出が悪くなったりすること
がある。したがって、このような印刷装置では、動作中
に主電源を直接スイッチでオン・オフすることは望まし
くない。
【0005】すなわち、増粘したインクが印刷ヘッドの
ノズルに残留した状態になってしまうと、大量のインク
を使ったクリーニング処理が必要になるため、電源をオ
フにするときには、所定のメンテナンス処理を行うこと
が望ましい。
【0006】このため、ホスト装置から印刷装置の電源
を管理して、印刷装置の電源をオフにする場合に、印刷
装置に確実に停止処理を行わせることができるような印
刷システムが研究開発の対象となっている。
【0007】また、印刷装置のスイッチを直接操作する
のではなく、ホスト装置からの指令により印刷装置の電
源供給の停止が指示できるような印刷システムについて
も研究開発が進められている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような印刷システ
ムにおいて、ホスト装置から電源オフコマンドを印刷装
置に送信して電源供給の停止を行った場合と、印刷装置
自体を操作して電源供給の停止を行った場合とで、異な
る電源供給の停止の手法を用いることにより、印刷装置
の電源供給をきめ細かく管理できるような印刷装置が望
まれている。
【0009】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたもので、ホスト装置から印刷装置の電源供
給をきめ細かく管理するのに好適な印刷装置、その制御
方法、および、これらを実現するプログラムを記録した
情報記録媒体を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明の原理にしたがって、下記の発明を開示す
る。
【0011】本発明の印刷装置は、ホスト装置に接続さ
れ、受信部と、第1停止処理部と、指令格納部と、印刷
部と、指示入力受付部と、第2停止処理部と、を備える
ように構成する。
【0012】受信部は、ホスト装置が送信する印刷デー
タと電源オフコマンドとを含む指令を受信する。
【0013】第1停止処理部は、受信された指令が電源
オフコマンドである場合、印刷装置に対する電源供給の
第1停止処理を行う。
【0014】指令格納部は、受信された指令を記憶す
る。
【0015】印刷部は、記憶された指令を順に読み出し
て、当該読み出された指令が印刷データである場合、印
刷データに対応する文字または図形を印刷する。
【0016】指示入力受付部は、電源供給停止の指示入
力を受け付ける。
【0017】第2停止処理部は、指示入力受付部により
電源供給停止の指示入力が受け付けられた場合、印刷装
置に対する電源供給の第2停止処理を行う。
【0018】また、本発明の印刷装置の第1停止処理部
が行う第1停止処理と、第2停止処理部が行う第2停止
処理とは、異なる処理とするように構成することができ
る。
【0019】また、本発明の印刷装置の指示入力受付部
は、印刷装置に配置されたプッシュ型のスイッチにより
構成することができる。
【0020】また、本発明の印刷装置は、第1中止部を
さらに備えるように構成することができる。
【0021】第1中止部は、第1特定条件が満たされて
いる場合、第1停止処理部に当該第1停止処理を中止さ
せる。
【0022】また、本発明の印刷装置は、第1送信部を
さらに備えるように構成することができる。
【0023】第1送信部は、第1中止部により当該第1
停止処理が中止された場合、その旨をホスト装置に送信
する。
【0024】また、本発明の印刷装置は、第2中止部を
さらに備えるように構成することができる。
【0025】第2中止部は、第2特定条件が満たされて
いる場合、第2停止処理部に当該第2停止処理を中止さ
せるまた、本発明の印刷装置は、第2送信部をさらに備
えるように構成することができる。
【0026】第2送信部は、第2中止部により当該第2
停止処理が中止された場合、その旨をホスト装置に送信
する。
【0027】また、本発明の印刷装置において、第1特
定条件と、第2特定条件とを異なる条件とするように構
成することができる。
【0028】本発明の制御方法は、ホスト装置に接続さ
れ、指令格納部と指示入力受付部とを備える印刷装置を
制御する制御方法であって、受信工程と、第1停止処理
工程と、指令格納工程と、印刷工程と、指示入力受付工
程と、第2停止処理工程と、を備えるように構成する。
【0029】受信工程では、ホスト装置が送信する印刷
データと電源オフコマンドとを含む指令を受信する。
【0030】第1停止処理工程では、受信された指令が
電源オフコマンドである場合、印刷装置に対する電源供
給の第1停止処理を行う。
【0031】指令格納工程では、受信された指令を指令
格納部に記憶する。
【0032】印刷工程では、記憶された指令を順に読み
出して、当該読み出された指令が印刷データである場
合、印刷データに対応する文字または図形を印刷する。
【0033】指示入力受付工程では、指示入力受付部を
介して電源供給停止の指示入力を受け付ける。
【0034】第2停止処理工程では、指示入力受付部に
より電源供給停止の指示入力が受け付けられた場合、印
刷装置に対する電源供給の第2停止処理を行う。
【0035】また、本発明の制御方法の第1停止処理工
程にて行われる第1停止処理と、第2停止処理工程にて
行われる第2停止処理とは、異なる処理とするように構
成することができる。
【0036】また、本発明の制御方法に制御される印刷
装置の指示入力受付部は、印刷装置に配置されたプッシ
ュ型のスイッチにより構成することができる。
【0037】また、本発明の制御方法は、第1中止工程
をさらに備えるように構成することができる。
【0038】第1中止工程では、第1特定条件が満たさ
れている場合、第1停止処理工程による当該第1停止処
理を中止させる。
【0039】また、本発明の制御方法は、第1送信工程
をさらに備えるように構成することができる。
【0040】第1送信工程では、第1中止工程により当
該第1停止処理が中止された場合、その旨をホスト装置
に送信する。
【0041】また、本発明の制御方法は、第2中止工程
をさらに備えるように構成することができる。
【0042】第2中止工程では、第2特定条件が満たさ
れている場合、第2停止処理工程による当該第2停止処
理を中止させる。
【0043】また、本発明の制御方法は、第2送信工程
をさらに備えるように構成することができる。
【0044】第2送信工程では、第2中止工程により当
該第2停止処理が中止された場合、その旨をホスト装置
に送信する。
【0045】また、本発明の制御方法において、第1特
定条件と、第2特定条件とを異なる条件とするように構
成することができる。
【0046】本発明の印刷装置と、その制御方法とを実
現するプログラムをコンパクトディスク、フロッピーデ
ィスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタル
ビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリなどの情報
記録媒体に記録することができる。
【0047】本発明の情報記録媒体に記録されたプログ
ラムを、印刷装置が備えるCPU(Central Processing
Unit;中央処理ユニット)などの制御装置で実行する
ことにより、上記の印刷装置と、その制御方法とを実現
することができる。
【0048】また、これらの装置とは独立して、本発明
のプログラムを記録した情報記録媒体を配布、販売した
り、ホスト装置から更新したりすることができる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を説明
する。なお、以下に説明する実施形態は説明のためのも
のであり、本願発明の範囲を制限するものではない。し
たがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要
素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用するこ
とが可能であるが、これらの実施形態も本願発明の範囲
に含まれる。
【0050】(第1の実施形態)図1は、本発明の印刷
システムの第1の実施形態の概要構成を示す模式図であ
る。以下、図1を参照しながら説明する。
【0051】印刷システム101は、印刷装置102
と、これを制御するホスト装置103とを備える。ホス
ト装置103は、印刷装置102に対して通信線104
を介して指令を送信する。印刷装置102は、ホスト装
置103が送信した指令を受信して、その指令を解釈
し、文字や図形を紙やフィルムなどに印刷したり、印刷
の体裁を整えたり、印刷装置102自体の設定を変更し
たりする。
【0052】また、本実施形態では、ホスト装置103
が外部機器に電源を供給するための電源コネクタ(図示
せず)を備えており、この電源コネクタから電源供給線
105が印刷装置102に接続されている。この電源コ
ネクタは、ホスト装置103の電源供給と連動させるこ
とができる。この場合、ホスト装置103の電源がオフ
になると、印刷装置102の電源スイッチを一切操作し
なくとも、印刷装置102に対する電源の供給をすべて
停止することができる。
【0053】なお、通信線104は、有線ケーブルのほ
か、無線LAN(Local Area Network)や電話線、赤外
線通信などの通信手段によってもよい。
【0054】(印刷装置の実施形態)図2は、印刷シス
テム101の印刷装置102の概要構成を示す模式図で
ある。なお、図2において、上述の図と同じ機能を果た
す要素には同じ符号を付してある。
【0055】印刷装置102は、CPU 201によっ
て制御される。電源供給コネクタ202から供給された
電源は、電源コントローラ203によって制御管理され
る。電源供給コネクタ202と電源コントローラ203
の間の電源供給線の途中には主スイッチ204が接続さ
れており、印刷装置102全体のこれを切れば、電源を
完全にオフにすることができる。
【0056】印刷装置102は、印刷ヘッド、紙送り機
構、プラテン、用紙カッターなどの印刷機構205を駆
動して、紙やフィルムなどに文字や図形を印刷する。
【0057】CPU 201には、副スイッチ211が
接続されている。副スイッチ211はプッシュ型のスイ
ッチで、副スイッチ211を押圧操作すると、その操作
がトリガとなって、CPU 201は、印刷機構205
内の印刷ヘッドのメンテナンス処理を実行し、さらに、
電源コントローラ203を制御して、電源コントローラ
203による電源供給を停止させる。なお、電源コント
ローラからは、CPU201や印刷機構205に対して
電源が供給されているが、図の理解を容易にするため、
図2中では、この電源供給線の図示を省略している。
【0058】印刷装置102は、ホスト装置103とイ
ンターフェース206を介して接続されており、CPU
201は、インターフェース206が受信した指令に
したがって、印刷機構205を駆動する。
【0059】インターフェース206が指令を表すデー
タの受信を検出すると、CPU 201に対して割り込
みを発生させる。CPU 201は、そのときの制御の
流れから受信割り込み処理に制御を移行して、検出され
た指令データをインターフェースに受信させ、当該デー
タがリアルタイムコマンドである場合には、これに対応
する処理を実行し、受信したデータをRAM(Random A
ccess Memory)207内の受信バッファに記憶させて、
受信割り込み処理を終了する。本発明における電源オフ
コマンドはリアルタイムコマンドとして実装される。
【0060】また、電源オフコマンドの処理の際に、イ
ンターフェース206を介してホスト装置103へ、電
源オフの状況に関する情報を送信する。
【0061】一方、CPU 201は、通常処理とし
て、受信バッファに記憶された指令データを順に読み出
し、その指令データにしたがって、文字や図形を印刷し
たり、印刷の体裁を整えたり、印刷装置102の設定を
変更したりする。このように、ここで解釈される指令を
通常コマンドと呼ぶ。また、指令データがリアルタイム
コマンドである場合には、当該指令データを読み飛ば
す。
【0062】文字や図形を印刷する際には、ROM(Re
ad Only Memory)208に記憶されたフォント情報を用
いて、RAM 207内のラインバッファに印刷イメー
ジを展開する。展開された印刷イメージが1行分に達し
たり、改行指令に出会った場合に、当該ラインバッファ
内の印刷イメージにしたがって印刷機構205を駆動す
る。
【0063】ディップスイッチ209は、印刷装置10
2の各種の設定を行う。動作ランプ210は、各種の色
で点灯したり、点滅することにより、現在の動作状態を
ユーザに知らせる。
【0064】フラッシュEEPROM(Electrically E
rasable Programmable ROM)212には、印刷装置の各
種設定のほか、印刷ヘッドの駆動回数、インクの使用量
などのメンテナンス情報や、FISCALなどの会計情
報を不揮発に記憶させることができる。
【0065】指令の形式としては、 POS端末用に設
けられた公知の印刷指令体系を採用することができる。
なお、以下の説明では、理解を容易にするため、以下の
ような指令を用いて説明する。0xは、十六進数を意味す
る接頭辞である。
【0066】・0x0a 改行する。通常コマンド。 ・0x20〜0x7e そのASCIIコードの文字を印刷す
る。通常コマンド。 ・0x10 0x14 0x02 0x01 0x08 電源オフコマンドであ
る。リアルタイムコマンド。
【0067】いずれのパラメータが指定されたかを示す
ために、印刷装置102は、RAM207内のパラメー
タ格納領域に指定されたパラメータの種類を記憶する。
【0068】一般にPOS端末用に設けられた印刷指令
体系では、これ以外の指令も用意されている。たとえ
ば、印刷装置102の現在のステータスを送信させた
り、印刷装置102がPOS端末の銭箱を備える場合に
これを開くリアルタイムコマンドや、画像イメージを印
刷させる通常コマンドなどである。これらの指令を実装
した実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【0069】ここで、インターフェース206は、受信
部として機能し、電源コントローラ203は、CPU
201と共働して第1停止処理部、第2停止処理部とし
て機能し、RAM 207は、指令格納部として機能
し、副スイッチ211は、指示入力受付部として機能す
る。また、CPU 201は、第1中止部、第2中止部
として機能し、インターフェース206は、送信部とし
て機能する。
【0070】また、ROM 208は、本発明の情報記
録媒体として機能する。ホスト装置103からROM
208の更新(バージョンアップ)を行うことができる
場合は、ホスト装置103に装着された情報記録媒体や
ホスト装置103が備える情報記録媒体も、本発明の情
報記録媒体として機能する。
【0071】(受信割り込み処理)図3は、印刷装置1
02で実行される受信割り込み処理の制御の流れを示す
フローチャートである。受信割り込み処理は、指令デー
タが送信されていることをインターフェース206が検
知したことを契機に、後述する通常処理に割り込む形式
で開始される。この割り込みは、指令データが1バイト
送信されるたびに発生する。
【0072】まず、CPU 201は、インターフェー
ス206に指令データを1バイト受信させる(ステップ
S301)。
【0073】次に、CPU 201は、受信した指令デ
ータの値にしたがって、印刷装置102の受信状態を次
の受信状態に遷移させ(ステップS302)、その状態
遷移に伴う処理を実行する(ステップS303)。
【0074】印刷装置102の受信状態は、図4に示す
ような状態遷移図によって表すことができる。現在の受
信状態は、RAM 207内に記憶されており、遷移の
度に記憶される値(図4の実施形態ではA〜E等)が更
新される。
【0075】図4に示すように、受信状態Aは、通常コ
マンドの列を受信しつつあることを示す状態であり、そ
れ以外の状態は、現在リアルタイムコマンドを受信中で
あることを示す状態である。
【0076】受信状態Aのときに、0x0a(改行)や0x20
〜0x7e(ASCII文字印刷)のような通常コマンドを
受信すると、受信状態Aに移行する。
【0077】一方、受信状態Aのときに、リアルタイム
コマンドの先頭の指令データ0x10を受信すると、受信状
態Bに移行する。
【0078】受信状態Bのときに、0x14を受信すると受
信状態Cに移行する。受信状態Cのときに、0x02を受信
すると受信状態Dに移行する。受信状態Dのときに、0x
01を受信すると受信状態Eに移行する。受信状態Eのと
きに、0x00、0x01〜0x09、0xf0、0xf1〜0xf9のいずれか
を受信すると、受信状態Aに移行するとともに、後述す
る電源停止許可処理を実行する。
【0079】この状態遷移図は、ROM 208内に記
憶しておいてもよいし、プログラムの形式で表現しても
よい。
【0080】これらの状態遷移は、通常コマンドやリア
ルタイムコマンドの種類に応じて変更することができ、
変更した実施形態も本発明の範囲に含まれる。たとえ
ば、受信状態B〜Eで、上記の指令データ以外のデータ
を受信した場合には、同様の図示しない受信状態に移行
したり、移行に伴う処理を実行したり、受信状態Aに移
行するように、状態遷移を定義することができる。
【0081】状態遷移と、これに伴う処理とを実行した
ら、受信した1バイトの指令データを受信バッファに記
憶させ(ステップS304)、本処理を終了する。
【0082】(電源停止許可処理)図5は、印刷装置1
02で実行される電源停止許可処理の制御の流れを示す
フローチャートである。
【0083】まず、CPU 201は、指定されたパラ
メータ(0x00、0x01〜0x09、0xf0、0xf1〜0xf9のいずれ
か)の値を、RAM 207内のパラメータ格納領域に
記憶する(ステップS501)。
【0084】さらに、現在の時刻をRAM 207内に
設けられた電源停止許可時刻領域に記憶する(ステップ
S502)。この「現在時刻」は、印刷装置102がリ
アルタイムクロックを備えている場合は、これら取得す
ることができる。また、電源をオンにした時点からの経
過時間を「現在時刻」としてもよい。この場合は、所定
のクロック数ごとにカウント値が増加するカウンタの値
を「現在時刻」とする。
【0085】次に、当該パラメータの値を調べる(ステ
ップS503)。パラメータの値が0x00である場合(ス
テップS502;0x00)、後述する電源停止処理を実行
する(ステップS504)。これにより、印刷装置10
2への電源供給が停止されるので、本処理は終了する。
【0086】一方、パラメータの値が0xf0である場合
(ステップS503;0xf0)、印刷装置102が、直ち
に電源をオフにしてもよい状態か否かを調べる(ステッ
プS505)。直ちにオフにしてもよい状態として、た
とえば、「受信バッファとラインバッファに格納された
指令データはすべて処理済みである」か否か、のような
条件を採用することができる。これらの条件について
は、後述する電源停止においてさらに詳細に説明する。
【0087】なお、受信バッファに電源オフコマンドの
先頭部分の指令データの先頭部分0x10 0x14 0x02 0x01
が記憶されているだけの場合は、「すべて処理済み」と
して扱う。
【0088】電源をオフにしてもよい状態の場合(ステ
ップS505;Yes)、ステップS504に進み、後
述する電源停止処理を実行する。
【0089】電源をオフにすることができない状態の場
合(ステップS505;No)、その旨をインターフェ
ース206を介してホスト装置103に送信し(ステッ
プS506)、RAM 207内のパラメータ格納領域
に0xffを記憶して(ステップS507)、本処理を終了
する。すなわち、電源停止処理を中止する。送信のフォ
ーマットについては、後述する電源停止処理でまとめて
説明する。
【0090】なお、ステップS507において0xffを選
択したのは、指定されるパラメータの値としてありえな
いものだからである。また、この値は、印刷装置102
に電源を投入したときに、パラメータ格納領域に初期値
として記憶される値である。この値は、電源供給停止の
禁止を表す。
【0091】パラメータの値がこれら以外である場合
(ステップS503;その他)、本処理を直ちに終了す
る。この場合、電源の停止は、後述する通常処理の過程
で行われる。
【0092】(電源停止処理)図6は、印刷装置102
で実行される電源停止処理の制御の流れを示すフローチ
ャートである。
【0093】まず、CPU 201は、動作ランプ21
0を点滅させ(ステップS601)、電源停止処理を開
始したことをユーザに通知する。
【0094】次に、CPU 201は、印刷機構205
の印刷ヘッドのメンテナンス処理を実行する(ステップ
S602)。メンテナンス処理では、最後にキャリッジ
を所定の位置に移動させてロックする。
【0095】また、このとき印刷機構205が印刷やヘ
ッドクリーニング等の動作を行っていたときは、これら
の動作を強制的に終了してから、メンテナンス処理を開
始する。
【0096】ついで、CPU 201は、フラッシュE
EPROM 212に印刷装置102の各種設定値、イ
ンクの使用量や残量、印刷ページ数、行数、文字数など
の各種カウント値、プリンタの状態などを保存する(ス
テップS603)。
【0097】さらに、CPU 201は、動作ランプ2
10を点灯させ(ステップS604)、電源停止処理の
主要部分が終了したことをユーザに通知する。
【0098】この後、CPU 201は、インターフェ
ース206を介して、ホスト装置103に、電源停止処
理の主要部分が終了し、印刷装置102本体の電源を所
定時間経過後(たとえば10秒)にオフにする旨と、ス
テップS602において調査した結果と、を合わせて通
知する(ステップS605)。通知の際には、たとえば
以下のようなデータを送信する。
【0099】・0x3b 0x30 0x00 正常に電源停止処理の
主要部が終了したことを表す。 ・0x3b 0x0* 0x00 電源停止処理に何らかの異常があっ
たことを表す。
【0100】0x3bは、ステータス通知のデータ列が始ま
るを表すヘッダであり、0x00は、ステータス通知のデー
タ列が終わることを表すフッタである。
【0101】0x3b 0x0* 0x00の形式のデータは、前述し
たステップS506においても使用される。0x0*の*部
分は、0以外の値が入る4ビット分の領域であり、以下
の4種類の状態をこのビット列で表現する。
【0102】・印刷ヘッドのクリーニングの途中で電源
オフコマンドを受信した、か否か。・受信バッファに未
処理の指令が残っている、もしくは、ラインバッファに
展開されたまま、まだ印刷していない印刷イメージが残
っている、か否か。 ・紙詰まりなどの異常が発生している、か否か。 ・オフライン状態のときに電源オフコマンドを受信し
た、か否か。
【0103】最後に、CPU 201は、電源コントロ
ーラ203により、印刷装置102に対する電源供給を
停止させる(ステップS606)。電源コントローラ2
03は、所定時間経過後に印刷装置102に対する電源
供給を停止する。
【0104】このように、リアルタイムコマンドとして
電源オフコマンドを実装しているため、パラメータとし
て0x00を選択した場合には、印刷装置102がオフライ
ン状態(通常処理が待機されている状態)であっても電
源をオフにすることができる。
【0105】一方で、印刷装置102が電源オフコマン
ドを受信した時点の状況がホスト装置103で把握でき
るため、たとえば、紙詰まりで電源をオフにしてしまっ
た場合や、何らかの理由で印刷ができなかったデータが
ある場合に、適切な対応をとることができる。
【0106】なお、本実施形態では、上述のように、状
態遷移によりリアルタイムコマンド等の解釈を行うが、
1バイト受信した指令データを受信バッファに格納して
から、受信バッファを走査して、リアルタイムコマンド
か否かを検出し、リアルタイムコマンドが発見されたら
その処理を実行する形態を採用してもよい。
【0107】(通常処理)印刷装置102で実行される
通常処理は、通常の印刷装置で実行される処理と同様で
ある。図7は、このような通常処理の制御の流れを示す
フローチャートである。以下、概説する。
【0108】通常処理では、まず、CPU 201は、
RAM 207内の受信バッファに指令データが記憶さ
れているか否かを調べる(ステップS701)。
【0109】受信バッファに指令データが記憶されてい
る場合(ステップS701;Yes)、その指令データ
を読み出し(ステップS702)、指令データの種類を
調べる(ステップS703)。
【0110】なお、ステップS702において指令デー
タを読み出したら、受信バッファの状態を更新して、次
回にステップS702に至ったときに、次の指令データ
が読み出せるようにする必要がある。
【0111】通常処理では、受信バッファから順に指令
データを読み出し、受信割り込み処理では、受信バッフ
ァへ順に指令データを格納する。したがって、所定のサ
イズの受信バッファを有効に利用するためには、キュー
やリングバッファの形式で受信バッファを実装すること
が望ましい。
【0112】指令データがリアルタイムコマンドである
場合(ステップS703;リアルタイムコマンド)、ス
テップS701に戻る。当該コマンドに対応する処理
は、すでに受信割り込み処理の中で実行済みだからであ
る。
【0113】指令データが通常コマンドである場合(ス
テップS703;通常コマンド)、その指令データに対
応する処理を実行して(ステップS704)、ステップ
S701に戻る。
【0114】一方、受信バッファに指令データが記憶さ
れていない場合(ステップS701;No)、CPU
201は、RAM 207のパラメータ格納領域に記憶
された値の種類を調べる(ステップS710)。値が0x
ffである場合(ステップS710;0xff)、本実施形態
では、電源オフコマンドが指定されていないことになる
ため、受信バッファに何らかの値が格納されるまで待機
し(ステップS711)、所定の時間待機したら、ある
いは、受信割り込みなどを契機として、ステップS70
1に戻る。
【0115】一方、値が0x01〜0x09である場合(ステッ
プS710;No)、本実施形態では、所定時間内(そ
れぞれ1分〜9分以内)に必ず電源オフすべきことが指
定されていることになる。
【0116】そこで、CPU 201は、現在の時刻を
取得し(ステップS712)、当該時刻とステップS5
02においてRAM 207内に格納された電源停止許
可時刻とを比較し、所定時間が経過しているか否かを調
べる(ステップS713)。
【0117】経過していない場合(ステップS713;
No)、前述した電源停止処理を実行する(ステップS
714)。一方、経過してしまった場合(ステップS7
13;Yes)も、前述の電源停止処理を実行するが
(ステップS715)、ステップS605において、以
下のようなフォーマットのデータをホスト装置103へ
送信する。
【0118】・0x3b 0x1* 0x00 所定時間が経過しても
電源停止処理が開始されなかったため、強制的に電源停
止処理を開始した。
【0119】なお、*部分には、上述のものと同じよう
に、印刷装置のステータスを付加する。
【0120】一方、値が0xf1〜0xf9である場合(ステッ
プS710;No)、本実施形態では、所定時間内(そ
れぞれ1分〜9分以内)にできるようであれば電源オフ
すべきことが指定されていることになる。
【0121】そこで、CPU 201は、現在の時刻を
取得し(ステップS720)、当該時刻とステップS5
02においてRAM 207内に格納された電源停止許
可時刻とを比較し、所定時間が経過しているか否かを調
べる(ステップS721)。
【0122】経過していない場合(ステップS721;
No)、前述した電源停止処理を実行する(ステップS
722)。一方、経過してしまった場合(ステップS7
21;Yes)、RAM 207内のパラメータ格納領
域に0xffを記憶させて電源供給停止を禁止し(ステップ
S723)、以下のようなフォーマットのデータをホス
ト装置103へ送信して(ステップS724)、本処理
を終了する。
【0123】・0x3b 0x20 0x00 所定時間が経過しても
電源停止処理が開始されなかったため、電源停止処理を
禁止した。
【0124】このように、ホスト装置103が指定した
パラメータによって、きめ細かく印刷装置102の電源
供給停止を管理することができる。
【0125】図8は、ステップS605における通常コ
マンドの処理(ステップS605)の詳細を示すフロー
チャートである。
【0126】まず、指令データの種類を調べる(ステッ
プS761)。指令データが0x20〜0x7eである場合(ス
テップS761;ASCII)、そのデータに対応する
フォントの定義をROM 208から読み出し(ステッ
プS762)、その定義を印刷イメージとしてRAM
207内のラインバッファに展開する(ステップS76
3)。
【0127】さらに、ラインバッファが1行分たまった
か否かを判断し(ステップS764)、1行分たまって
いれば(ステップS764;Yes)、そのラインバッ
ファに展開された印刷イメージにしたがって、印刷機構
205を駆動して、文字または図形を印刷する(ステッ
プS765)。
【0128】ついで、クリーニング処理を行う必要があ
るか否かを判断し(ステップS766)、行う必要があ
る場合は、印刷機構205の印刷ヘッドのクリーニング
処理を行う(ステップS767)。印刷ヘッドのクリー
ニング処理は、インクの吐出やインクの吸い上げなど、
各種の公知の技法を用いることができる。
【0129】クリーニング処理を行う必要があるか否か
の判断には、たとえば以下のような基準を用いることが
できる。
【0130】・前回クリーニング処理を行ってからの経
過時間。 ・前回クリーニング処理を行ってからのインクの使用
量。 ・前回印刷を行ってから今回印刷を行うまでの経過時
間。
【0131】一方、ラインバッファが1行分たまってい
なければ(ステップS764;No)、ステップS76
6に進んで、必要があればクリーニング処理を行う。
【0132】一方、指令データが0x0aである場合(ステ
ップS761;LF)、ステップS765に進んで、現
在のラインバッファの内容を印刷し、必要があればクリ
ーニング処理を行う。
【0133】ここでは、通常コマンドが1バイト単位の
ものである実施形態をあげて説明したが、通常コマンド
が複数バイトからなるような実施形態を採用してもよ
い。
【0134】この場合、ステップS702における指令
データの読み出しは、1バイトづつの読み出しとして受
信割り込み処理におけるような状態遷移を行ってもよい
し、指令データのサイズを解釈しながら順次読み出すよ
うな形態を採用してもよい。たとえば、画像イメージの
印刷指令では、画像イメージ全体のサイズを示す情報が
指令データの中に埋め込まれているため、CPU 20
1は、まず、先頭の所定バイト数の指令データを見て画
像イメージのサイズを調べてから、そのサイズだけ受信
バッファからイメージデータを繰り返して読み出すこと
になる。
【0135】(副スイッチの押圧操作により起動される
処理)上記のように、本実施形態では、ホスト装置10
3から電源オフのリアルタイムコマンドを送信すること
により、印刷装置102に対する電源供給を停止させる
ことができる。
【0136】一方で、副スイッチ211を押圧操作する
と、これがトリガとなって、CPU201は副スイッチ
押圧操作により起動される処理を実行する。なお、トリ
ガとなるためには、副スイッチ211の押圧操作によっ
てCPU 201に割り込みがかかることにより、トリ
ガとして機能するようにしてもよいし、CPU 201
が、たとえば上記通常処理の待機中(ステップS71
1)などに副スイッチ211の押圧操作の状態をチェッ
クすることによって、この処理を開始してもよい。
【0137】主スイッチ204がオンの場合、副スイッ
チ211を押圧操作することにより、印刷装置201の
電源がオフになる。
【0138】副スイッチ211の押圧操作により起動さ
れる処理は、上述の電源停止許可処理と同じとしてもよ
いし、上述の電源停止処理と同じとしてもよい。また、
電源停止許可処理を採用した場合であっても、いずれか
のパラメータ(0x00〜0x09、0xf0〜0xf9)を選択するこ
とができる。これらの選択は、ホスト装置102からの
通常コマンドによる設定により行うことができる。この
場合、設定はフラッシュEEPROM 212に記憶さ
れる。また、ディップスイッチ209の設定により選択
することもできる。
【0139】また、通常は電源オフコマンドにより印刷
装置102の電源を管理し、緊急時にのみ副スイッチ2
11を押圧操作するような実施形態をとることもでき
る。すなわち、電源オフコマンドでは、電源を停止して
もよいか否かの各種のチェックを行うが、副スイッチ2
11の押圧操作の場合は、これらのチェックを省略す
る、という実施形態をとることができる。
【0140】また、副スイッチ211の押圧操作により
電源オフを行う場合には、ホスト装置103に対して送
信するステータス情報として、たとえば以下のようなデ
ータ列を送信することができる。
【0141】・0x3b 0x40 0x00このようなデータ列を送
信することにより、ホスト装置103は、印刷装置10
2が副スイッチ211の押圧操作により電源オフになっ
たことが知得できる。
【0142】このように、本実施形態では、電源オフコ
マンドにより起動される電源停止処理と、副スイッチ2
11の押圧操作により起動される電源停止処理とを、区
別して、異なる処理を実行させることができる。
【0143】(ホスト装置の実施形態)図9は、本発明
の印刷システム101におけるホスト装置103の概要
構成を示す模式図である。
【0144】ホスト装置103の制御は、CPU 80
1が行う。ホスト装置103は、CPU 801によっ
て制御される電源コントローラ802を備え、これがホ
スト装置103の各部に電源を供給するほか、印刷装置
102にも電源コネクタ811を介して電源を供給する
ことができる。なお、ホスト装置103内の各部への電
源供給線は理解を容易にするため図示を省略してある。
【0145】ホスト装置103は、ユーザからの指示入
力をキーボードやマウスなどの入力装置803で受け付
け、この指示入力をCPU 801が解釈して処理を行
い、解釈した結果をCRT(Cathode Ray Tube)や液晶
ディスプレイなどの表示装置804に表示する。また、
表示装置804には、印刷装置の状況を表示して、ユー
ザに通知することができる。
【0146】また、指示入力にしたがって、各種のデー
タをハードディスクやフロッピーディスクなどの外部記
憶装置805に記憶したり、更新したり、消去したりす
ることができる。
【0147】さらに、指示入力にしたがって、インター
フェース810を介して印刷装置102へ指令データを
送信して、指示入力や外部記憶装置805に記憶された
情報に対応する文字や図形を印刷させることができる。
【0148】また、CD−ROMドライブ806などの
読取装置により、配布されたアプリケーションプログラ
ムをインストールすることができる。
【0149】CPU 801は、一時的な作業を行うた
めの記憶領域として、RAM 807を使用する。ま
た、電源投入直後に実行されるIPL(Initial Progra
m Loader)は、ROM 809に記憶されており、CP
U 801は、IPLを実行することにより、外部記憶
装置805やCD−ROMドライブ806に装着された
CD−ROMなどからOS(Operating System)やアプ
リケーションプログラムをRAM 807にロードして
実行する。
【0150】また、外部記憶装置805やCD−ROM
ドライブ806に装着されたCD−ROMは、本発明の
情報記録媒体として機能する。
【0151】図10は、ホスト装置103に対してユー
ザが作業の終了の指示入力を入力装置803から入力し
た際に実行される作業終了処理の流れを示すフローチャ
ートである。
【0152】まず、ホスト装置103は、最後の印刷指
令として印刷装置102に対し0x0a(改行)を送信する
(ステップS901)。これにより、印刷装置102
は、ラインバッファ内にデータが残っていれば、これを
すべて印刷することができる。なお、0x0a(改行)のほ
かに、改ページ(0x0c)やn行改行(0x1b 0x64 n)な
どのコマンドを送信してもよい。
【0153】次に、印刷装置102に対して、現在の印
刷状態を知らせる旨の通常コマンドを送信し(ステップ
S902)、返事が戻ってくるまで待機する(ステップ
S903)。現在の印刷状態を知らせる旨の通常コマン
ドとしては、たとえば、以下のようなものを使うことが
できる。
【0154】・0x1d 0x72 0x01 この通常コマンドを受信した印刷装置102は、上記0x
0a(改行)に基づいて印刷機構205の駆動をし、これ
による印字が完了してから、完了した旨の返事を返す。
【0155】完了した旨の返事が戻って来たら、印刷装
置102に対して、電源オフコマンドを送信して(ステ
ップS904)、返事が戻ってくるまで、もしくは、所
定経過時間(前述の通り、たとえば10秒)が経過する
まで待機する(ステップS905)。戻ってくる返事
は、上述のように、以下のようなデータ列である。
【0156】・0x3b 0x30 0x00 ・0x3b 0x0* 0x00 これらのデータ列のフォーマットは、実施態様に応じて
適宜選択することができ、これらフォーマットを変更し
た実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【0157】ついで、所定時間内に返事が戻ってきたか
否かを判断し(ステップS906)、返事が戻ってきた
場合(ステップS906;Yes)、その返事を吟味す
る(ステップS907)。返事が正常終了である場合
(ステップS907;正常)、すなわち、返事が0x3b 0
x30 0x00の形であった場合、ホスト装置103本体の動
作中アプリケーションとOSを終了させてから(ステッ
プS908)、電源コントローラ802によりホスト装
置103に対する電源供給を停止させる(ステップS9
09)。
【0158】一方、返事が異常終了である場合(ステッ
プS907;異常)、すなわち、返事が0x3b 0x0* 0x00
の形であった場合、その返事に対応するメッセージを表
示装置804に表示してユーザに通知し(ステップS9
10)、このまま作業終了処理を続行するか否かを問い
合わせる(ステップS911)。
【0159】続行する旨の指示入力があった場合(ステ
ップS911;Yes)、ステップS908に進み、続
行しない旨の指示入力があった場合(ステップS91
1;No)、本処理を終了する。
【0160】一方、所定の時間内に返事が戻ってこなか
った場合(ステップS906)、その旨のメッセージを
表示装置804に表示してユーザに通知し(ステップS
912)、ステップS911に進む。
【0161】連動電源によりホスト装置103から印刷
装置102に対して電源が供給されている場合は、ここ
で印刷装置102全体に対する電源もオフになる。
【0162】上記のような制御の流れのほかの時点で、
所定時間内の電源の供給停止をパラメータとして選択し
た場合、印刷装置102からは、印刷装置102のステ
ータスの報告として、以下のようなデータ列が送信され
てくることがある。
【0163】・0x3b 0x1* 0x00 ・0x3b 0x20 0x00 ・0x3b 0x30 0x00 ・0x3b 0x40 0x00 これらのデータ列を印刷装置102から受信する場合
は、ホスト装置103から電源オフコマンドを送信した
後である。ホスト装置103は、これらのデータ列によ
り印刷装置102の状態を知ることができ、ユーザに適
宜これらの情報を通知することができる。
【0164】(第2の実施形態)本実施形態は、主要な
部分については上述の実施形態と同様であるが、電源停
止処理の詳細が異なる。以下説明する。
【0165】上述の実施形態では、電源停止処理によ
り、印刷装置102に対する電源供給がオフにされた
が、本実施形態の電源停止処理では、以下のような省電
力モードに移行することにより、電源停止処理のかわり
とする。
【0166】・印刷機構に対する電源供給を停止する。 ・CPU 201のクロックを下げる。あるいは停止す
る。
【0167】これらの手法のいずれかを選択してもよい
し、両方を使用してもよい。これらの手法を上述の電源
停止処理のステップS606のかわりに使用する。
【0168】なお、この際に、ステップS604におけ
る動作ランプ210の表示色を変更したり、常時点灯で
はなく間欠点灯として現在省電力モードであることを示
すようにしてもよい。したがって、本実施形態では、動
作ランプ210は、表示部として機能する。
【0169】省電力モードから通常モードへの復帰は、
副スイッチの操作によってCPU201に割り込みをか
けることによってもよいし、ホスト装置103からの指
令データによってもよい。
【0170】また、省電力モードへ移行した旨や、移行
した省電力モードの情報を、電源オフコマンド受信時の
印刷装置102の状態情報としてホスト装置103に送
信することもできる。
【0171】(第3の実施形態)本実施形態は、主要な
部分については、上述の実施形態と同様であるが、印刷
装置102とホスト装置103とが一体に構成されてい
る点が異なる。すなわち、本印刷システム101が一体
の装置として実現される。このような印刷システム10
1は、たとえばPOS端末として使用することができ
る。
【0172】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ホスト装置から印刷装置の電源供給の停止の手法をきめ
細かく管理するのに好適な印刷装置、その制御方法、お
よび、これらを実現するプログラムを記録した情報記録
媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷システムの実施形態の概要構成を
示す模式図。
【図2】本発明の印刷装置の実施形態の概要構成を示す
模式図。
【図3】本発明の印刷装置で実行される割り込み処理の
制御の流れを示すフローチャート。
【図4】本発明の印刷装置の受信状態の遷移を示す状態
遷移図。
【図5】本発明の印刷装置で実行される電源停止許可処
理の制御の流れを示すフローチャート。
【図6】本発明の印刷装置で実行される電源停止処理の
制御の流れを示すフローチャート。
【図7】本発明の印刷装置で実行される通常処理の制御
の流れを示すフローチャート。
【図8】本発明の印刷装置で実行される通常コマンド処
理の制御の流れを示すフローチャート。
【図9】本発明のホスト装置の概要構成を示す模式図。
【図10】本発明のホスト装置で実行される作業終了処
理の制御の流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
101 印刷システム 102 印刷装置 103 ホスト装置 104 通信線 105 電源供給線 201 CPU 202 電源供給コネクタ 203 電源コントローラ 204 主スイッチ 205 印刷機構 206 インターフェース 207 RAM 208 ROM 209 ディップスイッチ 210 動作ランプ 211 副スイッチ 212 フラッシュEEPROM 801 CPU 802 電源コントローラ 803 入力装置 804 表示装置 805 外部記憶装置 806 CD−ROMドライブ 807 RAM 809 ROM 810 インターフェース 811 電源コネクタ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホスト装置に接続される印刷装置であっ
    て、 前記ホスト装置が送信する印刷データと電源オフコマン
    ドとを含む指令を受信する受信部と、 前記受信された指令が電源オフコマンドである場合、前
    記印刷装置に対する電源供給の第1停止処理を行う第1
    停止処理部と、 前記受信された指令を記憶する指令格納部と、 前記記憶された指令を順に読み出して、当該読み出され
    た指令が印刷データである場合、印刷データに対応する
    文字または図形を印刷する印刷部と、 電源供給停止の指示入力を受け付ける指示入力受付部
    と、 前記指示入力受付部により電源供給停止の指示入力が受
    け付けられた場合、前記印刷装置に対する電源供給の第
    2停止処理を行う第2停止処理部と、 を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】第1特定条件が満たされている場合、前記
    第1停止処理部に当該第1停止処理を中止させる第1中
    止部、 をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の印刷
    装置。
  3. 【請求項3】前記第1中止部により当該第1停止処理が
    中止された場合、その旨を前記ホスト装置に送信する第
    1送信部、 をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の印刷
    装置。
  4. 【請求項4】第2特定条件が満たされている場合、前記
    第2停止処理部に当該第2停止処理を中止させる第2中
    止部、 をさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいず
    れか1項に記載の印刷装置。
  5. 【請求項5】前記第2中止部により当該第2停止処理が
    中止された場合、その旨を前記ホスト装置に送信する第
    2送信部、 をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の印刷
    装置。
  6. 【請求項6】ホスト装置に接続され、指令格納部と指示
    入力受付部とを備える印刷装置を制御する制御方法であ
    って、 前記ホスト装置が送信する印刷データと電源オフコマン
    ドとを含む指令を受信する受信工程と、 前記受信された指令が電源オフコマンドである場合、前
    記印刷装置に対する電源供給の第1停止処理を行う第1
    停止処理工程と、 前記受信された指令を前記指令格納部に記憶する指令格
    納工程と、 前記記憶された指令を順に読み出して、当該読み出され
    た指令が印刷データである場合、印刷データに対応する
    文字または図形を印刷する印刷工程と、 前記指示入力受付部を介して電源供給停止の指示入力を
    受け付ける指示入力受付工程と、 前記指示入力受付部により電源供給停止の指示入力が受
    け付けられた場合、前記印刷装置に対する電源供給の第
    2停止処理を行う第2停止処理工程と、 を備えることを特徴とする制御方法。
  7. 【請求項7】第1特定条件が満たされている場合、前記
    第1停止処理工程による当該第1停止処理を中止させる
    第1中止工程、 をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の制御
    方法。
  8. 【請求項8】前記第1中止工程により当該第1停止処理
    が中止された場合、その旨を前記ホスト装置に送信する
    第1送信工程、 をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の制御
    方法。
  9. 【請求項9】第2特定条件が満たされている場合、前記
    第2停止処理工程による当該第2停止処理を中止させる
    第2中止工程、 をさらに備えることを特徴とする請求項6から8のいず
    れか1項に記載の制御方法。
  10. 【請求項10】前記第2中止工程により当該第2停止処
    理が中止された場合、その旨を前記ホスト装置に送信す
    る第2送信工程、 をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載の制御
    方法。
  11. 【請求項11】ホスト装置に接続され、指令格納部と指
    示入力受付部とを備える印刷装置にて実行されるプログ
    ラムであって、 前記ホスト装置が送信する印刷データと電源オフコマン
    ドとを含む指令を受信し、 前記受信された指令が電源オフコマンドである場合、前
    記印刷装置に対する電源供給の第1停止処理を行い、 前記受信された指令を前記指令格納部に記憶し、 前記記憶された指令を順に読み出して、当該読み出され
    た指令が印刷データである場合、印刷データに対応する
    文字または図形を印刷し、 前記指示入力受付部を介して電源供給停止の指示入力を
    受け付け、 前記電源供給停止の指示入力が受け付けられた場合、前
    記印刷装置に対する電源供給の第2停止処理を行う処理
    を実現することを特徴とするプログラムを記録したコン
    ピュータ読取可能な情報記録媒体。
  12. 【請求項12】第1特定条件が満たされている場合、前
    記第1停止処理工程による当該第1停止処理を中止させ
    る処理をさらに実現することを特徴とするプログラムを
    記録した請求項11に記載の情報記録媒体。
  13. 【請求項13】当該第1停止処理が中止された場合、そ
    の旨を前記ホスト装置に送信する処理をさらに実現する
    ことを特徴とするプログラムを記録した請求項12に記
    載の情報記録媒体。
  14. 【請求項14】第2特定条件が満たされている場合、前
    記第2停止処理工程による当該第2停止処理を中止させ
    る処理をさらに実現することを特徴とするプログラムを
    記録した請求項11から13のいずれか1項に記載の情
    報記録媒体。
  15. 【請求項15】前記第2中止工程により当該第2停止処
    理が中止された場合、その旨を前記ホスト装置に送信す
    る処理をさらに実現することを特徴とするプログラムを
    記録した請求項14に記載の情報記録媒体。
  16. 【請求項16】前記情報記録媒体は、コンパクトディス
    ク、フロッピーディスク、ハードディスク、光磁気ディ
    スク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、また
    は、半導体メモリであることを特徴とする請求項11か
    ら15のいずれか1項に記載の情報記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008003863A (ja) * 2006-06-22 2008-01-10 Ricoh Co Ltd ネットワーク機器及びネットワークシステム
JP2015080883A (ja) * 2013-10-22 2015-04-27 セイコーエプソン株式会社 プリンター、及び、印刷システム

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