JP2001096720A - インキ供給装置 - Google Patents

インキ供給装置

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JP2001096720A
JP2001096720A JP2000275552A JP2000275552A JP2001096720A JP 2001096720 A JP2001096720 A JP 2001096720A JP 2000275552 A JP2000275552 A JP 2000275552A JP 2000275552 A JP2000275552 A JP 2000275552A JP 2001096720 A JP2001096720 A JP 2001096720A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インキ供給装置に関し、印刷機におけるイン
キ交換等に伴う清掃作業の省力化と準備時間の短縮によ
る生産性の向上とを可能にできるように、インキトレー
をそなえ、このインキトレーを容易に取り扱えるように
してその操作性を高めるようにする。 【解決手段】インキ壺23からインキ元ローラ20にイ
ンキを供給するインキ供給装置において、インキ壺23
内に着脱自在に装備されたインキトレー30と、インキ
トレー30の左右両端部に突設されたピン35と、イン
キ壺23の手前の作業スペース側において装置幅方向に
左右一対配設され、インキトレー30のインキ壷23内
からの脱状態時にピン35を掛止してインキトレー30
をインキ壺の外部に仮保持するための掛止具42とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輪転印刷機や枚葉
印刷機等の印刷機のインキ供給装置に関し、特に、イン
キ壺に着脱自在なインキトレーをそなえたインキ供給装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】枚葉印刷機や輪転印刷機等の印刷機に
は、図11,図12に示すように、インキ元ローラ10
1の前にインキ壺102を配置したインキ供給装置10
0が設備されている。インキ壺102は、インキ元ロー
ラ101の周面と、インキ壺102の底部を形成する複
数のインキキー(ブレード)103と、インキキー10
3の両側面にそなえられ前端をインキ元ローラ101の
周面に摺接する2枚の側板104(図11では奥側のみ
図示)とから構成されている。そして、インキ元ローラ
101とインキキー103の先端との隙間からインキ壺
102内のインキがインキ元ローラ101に供給され、
図示しない呼出ローラを介して下流のインキローラ群に
転移されるようになっている。
【0003】インキキー103は、図12に示すように
装置横幅方向に複数並設されており、隣合うインキキー
103,103の相互間及び両端のインキキー103と
側板104との間は互いに摺接している。また、インキ
キー103は支点軸105を中心にしてそれぞれ独立し
て揺動できるようになっており、各インキキー103下
方にはインキ量調節装置106がそなえられている。
【0004】インキ量調節装置106は、各インキキー
103の先端下面に係合する押上金具106bと、押上
金具106bに当接し伸縮により押上金具106bを揺
動させるプッシャ106aとをそなえている。そして、
プッシャ106aを適宜伸縮させて押上金具106bを
揺動させインキキー103との係合部位を昇降させるこ
とにより、インキキー103の先端を揺動させ、それに
よりインキキー103とインキ元ローラ101との隙間
を調節して供給するインキ膜の厚さを調節するようにな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の従来
のインキ供給装置100では、隣合うインキキー10
3,103の間及び両端のインキキー103と側板10
4との間は互いに摺動しうるように微小な隙間が確保さ
れている。このため、インキキー103,103間等の
わずかな隙間に毛細管現象等によりインキが浸入してし
まう場合があった。このようにインキキー103,10
3の隙間から浸入したインキが固化してしまうと、イン
キキー103の動作が不安定になったり、最悪の場合に
は動かなくなったりしてしまい、精度の高いインキ膜厚
制御が不可能になるという課題があった。
【0006】また、印刷終了後やインキ交換の際には、
インキ壺102内部の残インキをウェス等で拭き取った
り洗浄液により洗い落としたりして清掃する必要がある
が、インキは高粘度であるために取り除くのが難しい。
特に、インキキー103,103の隙間に浸入したイン
キを取り除くのは困難であり、清掃を行なう作業者の負
担は大きかった。
【0007】さらに、生産性を向上させるにはオーダチ
ェンジの際の準備時間を短縮して装置の稼働率を向上さ
せることが必要になるが、このようにインキ交換時の清
掃に伴う負荷が大きいと清掃時間に多くを費やすことに
なってしまう。このため、清掃作業の省力化による作業
者の負担軽減と清掃時間の短縮による装置の稼動率の向
上が望まれていた。
【0008】そこで、本出願人は、インキキーや側板に
インキが直接付着しにくいようにインキ壺内にインキキ
ーの上面や側板の内面を覆う内挿容器(これをインキト
レーという)を着脱自在に装備する構成を創案した。こ
のようなインキトレーを装備する場合、インキトレーを
いかに容易に取り扱えるかが一つの課題となる。本発明
は上述の課題に鑑み創案されたもので、印刷機における
インキ交換等に伴う清掃作業の省力化と準備時間の短縮
による生産性の向上とを可能にできるように、インキト
レーをそなえ、このインキトレーを容易に取り扱えるよ
うにしてその操作性を高めるようにした、インキ供給装
置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のインキ供給装置は、インキ壺からインキ元
ローラにインキを供給するインキ供給装置において、該
インキ壺内に着脱自在に装備されたインキトレーと、該
インキトレーの左右両端部に突設されたピンと、該イン
キ壺の手前の作業スペース側において装置幅方向に左右
一対配設され、該インキトレーの該インキ壷内からの脱
状態時に該ピンを掛止して該インキトレーを該インキ壺
の外部に仮保持するための掛止具とをそなえたことを特
徴としている。
【0010】好ましくは、該掛止具を該インキ壷を支持
する支持台に枢着するとともに、該インキトレーの該イ
ンキ壺への着状態時には該インキ壺側に収納され、該イ
ンキトレーの該インキ壺からの脱状態時に該作業スペー
ス側に突出されるように構成する。また、好ましくは、
該インキトレーを該インキ壷内に固定する固定装置を備
え、該ピンは該固定装置による該インキトレーの該イン
キ壷内への固定用に用いられるようにする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1〜図10は本発明の一実施形
態としてのインキ供給装置について示すものであり、図
1は本インキ供給装置の概略構成を示す側面図、図2〜
図4は本インキ供給装置にかかるインキトレーの構成を
示す図、図5,図6は本インキ供給装置にかかる押し具
の構成を示す図、図7〜図10は本インキ供給装置の作
用効果について説明するための図である。
【0012】まず、本インキ供給装置の概略構成につい
て説明すると、インキ供給装置2は、図1に示すよう
に、インキ元ローラ20の周面とインキキー21と側板
22とから形成されたインキ壺23をそなえており、印
刷中にはインキ壺23にインキを溜めてインキ元ローラ
20に供給するようになっている。インキキー21は装
置幅方向に複数個密接して並設されており、後端部を支
持台24にそなえられた支持軸18により回転自在に支
持されている。側板22は両側からインキキー21を挟
むように支持台24に固設されており、その前端はイン
キ元ローラ20の周面に摺接している。
【0013】また、インキ壺23の下方には、インキ壺
23を構成する各部材を支持する横梁5がそなえられ、
この横梁5にインキ量調節装置25がそなえられてい
る。インキ量調節装置25は、各インキキー21の先端
下面に係合する押上金具26と、押上金具26に先端を
当接しツマミ28あるいはモータ29の回動によって前
後方向に伸縮するプッシャ27とをそなえている。そし
て、プッシャ27を適宜伸縮させて押上金具26を支点
26aを中心に揺動昇降させることにより、インキキー
21の先端を揺動させ、それによりインキ元ローラ20
との隙間を調節して供給するインキ膜の厚さを調節する
ようになっている。なお、インキキー21の先端部下方
には、インキキー21から滴下したインキを受ける第1
インキ受け6Aと、この第1インキ受け6A内のインキ
を第2インキ受け6Bへ案内するガイド6C,6Dとが
そなえられている。
【0014】そして、本インキ供給装置2では、インキ
壺23の内部に着脱自在なインキトレー30をそなえて
いる。インキトレー30は、図2〜図4に示すように、
インキ壷23の左右の側板22,22に対応する側壁3
1,31と、インキ壷23の底部を形成するインキキー
21に対応して先端側を下方に向けて傾斜させた底板3
2とをそなえている。
【0015】底板32の下面は補強板33により補強さ
れており、底板32の後端部には外側下方に向かうよう
に延設されており、この延設部が支持台24へのインキ
の付着を防止するためのカバー34を形成している。そ
して、底板32とカバー34との境界部分の下面には、
左右幅方向に向けて固定用ピン35,35が突設されて
いる。また、インキトレー30の側壁31,31の上端
には、外側に向けてブラケット36がそれぞれ固設され
ており、ブラケット36の上面には取手37が取付けら
れている。
【0016】このインキトレー30により、各インキキ
ー21及び各側板22の大部分が被覆されており(この
部分を被覆部分という)、インキ壺23内のインキと直
接接触しないようになっているが、インキ元ローラ20
とインキの液膜を介して摺接する各インキキー21の先
端部上面や各側板22の先端部内面は、インキトレー3
0に被覆されずインキ壺23内のインキと直接接触する
ように露出している(この部分を露出部分という)。つ
まり、インキ壺23の内周面は、インキトレー30の内
面と、各インキキー21の露出部分(先端部分)21A
の上面と、各側面22の露出部分22Aと、インキ元ロ
ーラ20の外周面とで形成されることになる。
【0017】インキトレー30と各インキキー21の先
端部(露出部分)21Aとの間や、インキトレー30と
各側板22の露出部分22Aとの間はインキ壺23の継
ぎ目となるため、この部分にはシール処理が必要とな
る。そこで、側壁31,31及び底板32の先端部外面
には、それぞれ凹溝31c,32cが形成されており、
凹溝31c,32c内には連続するシール面をそなえた
パッキン(シール部材)38が嵌装されている。
【0018】インキトレー30をインキ壷23内に装着
した状態では、パッキン38のうちの側壁31の先端部
外面の凹溝31cに嵌装された部分がインキ壷23の側
板22内面に形成された段差(係止部)22aの立壁部
に圧接し、パッキン38のうちの底板32の先端部外面
の凹溝32cに嵌装された部分は、インキキー21の先
端部上面に形成された段差(係止部)21aの立壁部
(図1参照)に圧接するようになっている。
【0019】そして、このパッキン38により、インキ
トレー30の側壁31,31の先端部とインキ壷23の
側板22との間、及びインキトレー30の底板32の先
端部とインキ壷23のインキキー21の上面との間がシ
ールされ、インキトレー30とインキキー21や側板2
2との間の継ぎ目においてインキ壷23からのインキの
漏洩が防止されるようになっている。
【0020】このようにインキ壺23の内部にインキト
レー30を着脱自在にそなえることにより、インキキー
21のインキとの接触面積が大幅に低減するので、イン
キがインキキー21,21の隙間に浸入する可能性が低
減してインキキー21の動作が安定するとともに、イン
キ壺23内の清掃時間を短縮して装置の稼動率を向上さ
せ生産性を向上させることも可能になる。なお、図5,
図7〜図10に示すインキトレー30は、図1〜図4に
示したものとはブラケット36及び取手37の形状が異
なっているが、本インキトレー30が取りうる構成の他
の例を示したものであって、その機能が変わるものでは
ない。
【0021】ところで、インキトレー30を採用するこ
とにより清掃時間を短縮して生産性を向上させることが
可能になるが、さらに生産性を向上させようとするなら
ば、インキトレー30の取扱いを含めた準備時間全体の
短縮を考慮する必要がある。つまり、インキトレー30
を容易に取り扱えるようにする必要がある。特に、イン
キトレー30は少なからぬ重量を有しているので、イン
キ壺23から取り外す際に作業者に加わる負担は少なく
はない。したがって、このインキ壺23からインキトレ
ー30を取り外す際の作業者の負担を軽減することが、
生産性の向上へと繋がることになる。
【0022】そこで、本インキ供給装置2においては、
インキトレー30のインキ壷23への固定を行なう押し
具(固定装置)40を以下に説明するような構成とする
ことで、上記の課題を解決している。押し具40は、イ
ンキトレー30のブラケット36の後部傾斜面36aを
押圧することによりインキトレー30を固定する装置で
あり、左右のブラケット36,36に対応して支持台2
4の左右両端部にそなえられている。押し具40の具体
的な構成について説明すると、押し具40は、図5及び
図6に示すように固定用ネジ(押圧部材)41をそなえ
たレバー(係合部材)42と、レバー42を支持するブ
ラケット(支持部材)47と、レバー42の固定に用い
るピン(拘束手段)46とから主に構成されている。な
お、ここでは、作業者から見て右側の押し具40につい
て示している。
【0023】まず、ブラケット47は、支持台24の背
面(作業者側に向いた面)24aにボルト49等により
固設されており、装置幅方向に貫通した長穴(スリッ
ト)47aが設けられている。長穴47aはその長円の
長手方向の延長線上にインキトレー30のブラケット3
6の後部傾斜面36aが来るようにその位置と方向とが
設定されている。
【0024】また、ボルト49は長穴47aよりも下方
で装置幅方向の外側に配設され、後述するレバー42の
回動軌跡上に位置しており、後述するようにレバー42
のストッパとして機能するようになっている。ピン46
は、支持台24の背面24aに固設されたブラケット4
8にその中央部を支持され、その両端部46a,46b
を装置幅方向に向け突出してそなえられている。ブラケ
ット48は、前述のブラケット47よりも上方であっ
て、装置幅方向外側に配設されており、後述するレバー
42にそなえられるアーム43,44の回動軌跡の間に
挟まるように位置している。また、ピン46の長さは、
内側(端部46b側)はインキトレー30と干渉しない
程度の長さになっており、外側(端部46a側)はイン
キトレー30の固定用ピン35と略同じ長さに揃えられ
ている。
【0025】次に、レバー42の構成について説明する
と、レバー42はその一端にピン45をそなえており、
他端には2本の平行なアーム43,44をそなえてい
る。ピン45はレバー42に対して直角に配設されてお
り、アーム43,44はピン45を回転軸にしたレバー
42の回転面と平行にそなえられている。アーム43,
44は内側に向かって湾曲した形状になっており、その
内側の先端部と中間部とにはそれぞれ爪(拘束手段)4
3a,44a,43b,44bがそなえられている。な
お、アーム43,44間の間隔幅は前述のブラケット4
8の幅よりもやや広めに設定されており、インキトレー
30の固定時には、アーム43,44の相互間にブラケ
ット48がはいり込んだ状況になるように構成されてい
る。
【0026】また、ピン45が配設されている側のアー
ム44とレバー42との接合部には固定用ネジ41を支
持するためのブラケット42aが設けられている。ブラ
ケット42aにはネジ孔41bが穿設されており、固定
用ネジ41はその先端(ネジ部)41aを内側(アーム
43,44が伸びている側)に向けてこのネジ孔41b
に螺挿されている。
【0027】押し具40の各構成要素(レバー42,ブ
ラケット47,ピン46等)は上述のような構成であ
り、以下、それらの係合関係について説明する。まず、
レバー42とブラケット47との係合関係について説明
すると、レバー42はブラケット47に対して装置幅方
向の外側に配設され、端部にそなえるピン45を長穴4
7a内に挿嵌している。ピン45は長穴47a内で回動
自在に支持されており、これによりレバー42はピン4
5を軸にして回動可能であるとともに、長穴47aに沿
って平行移動可能になっている。
【0028】レバー42を回動させたとき、上述のよう
にその回動軌跡内にはボルト49及びブラケット48が
存在する。まず、反時計回りに下側まで回動させた時に
は、レバー42の背面42bがボルト49に当接してそ
れ以上の回動を制限される。つまり、ボルト49はレバ
ー42の回動を止めるストッパとして機能するようにな
っている。そして、この時、レバー42はアーム43,
44を上方に向けて下方に傾いた状態となり、インキト
レー30の固定用ピン35を掛けるフックとしても機能
するようになっている(図9,図10参照)。
【0029】これに対し、図9,図10に示す状態から
レバー42を時計回りに上側に回動させた時には、この
ままではアーム43,44と固定用ピン35及びピン4
6とが干渉してしまうが、レバー42の回動軸であるピ
ン45に対してレバー42は長穴47aにより係合して
いるので、ピン45をこの長穴47aに対して上方にス
ライドさせるようにレバー42を操作することにより、
図8に示すように、これらとの干渉を回避できるように
なっている。すなわち、アーム43,44の先端の爪4
3a,44aとピン45との距離は、少なくとも固定用
ピン35及びピン46と長穴47aの上端との距離より
も長く設定されている。
【0030】一方、ピン46と長穴47aの下端との距
離に対しては、爪43a,44aとピン45との距離
は、略等しいかやや短く設定されている。また、ブラケ
ット48は前述のようにアーム43,44の回動軌跡の
間に位置している。したがって、ピン45を長穴47a
に沿って上方にスライドさせて爪43a,44aと固定
用ピン35及びピン46との干渉を回避した後、再びピ
ン45を長穴47aに沿って下方にスライドさせた場合
には、図5(a),図5(b)に示すように、爪43a
と爪43bとの間の溝内、及び爪44aと爪44bとの
間の溝内にピン46のそれぞれの端部46a,46bが
遊嵌するようになっている。なお、この時、固定用ピン
35は爪43b,44bとレバー42との間の湾曲部内
に収まるようになっている。
【0031】このようにアーム43の爪43a,43b
及びアーム44の爪44a,44bがピン46に係合し
た時、図5(a),図5(b)に示すように、固定用ネ
ジ41の軸線上にインキトレー30のブラケット36の
後部傾斜面36aが位置するようになっている。そし
て、固定用ネジ41を締めていくと、やがてその先端部
41aが後部傾斜面36aに当接し、さらに締めていく
と爪43a,爪44aがピン46に引っ掛かるようにな
っている。これによりレバー42の回動が拘束され、さ
らに固定用ネジ41を締めることによって、固定用ネジ
41の先端部41aにより後部傾斜面36aを押圧する
ようになっている。なお、固定用ネジ41が螺挿される
ネジ孔41bは、固定用ネジ41と後部傾斜面36aと
が垂直に当接するように穿設されている。
【0032】本インキ供給装置2にかかる押し具40は
上述のような構成を有しており、左右の押し具40,4
0の固定用ネジ41,41を締めていくことにより左右
のブラケット36,36の後部傾斜面36a,36aが
インキトレー30の先端方向(インキキー21とインキ
元ローラ20との隙間方向)へ向けて押され、インキト
レー30のシール部材38がインキ壷23の段差部22
a,21aに押し付けられてインキトレー30が固定さ
れるようになっている。
【0033】また、左右のブラケット36の前端部36
bにはインキトレー30の位置決め用ボルト39がそれ
ぞれ配設されている。この位置決め用ボルト39を側板
22の上面に設けられた凸部22bに当接させることに
よって、インキトレー30の前後方向の装着位置を規定
するようになっている。なお、インキトレー30の前後
方向の位置は、位置決め用ボルト39の締め量を調整す
ることにより調整可能になっており、高さ方向の位置
は、ブラケット36にそなえられる高さ調整ネジ19に
よって調整できるようになっている。
【0034】本発明の一実施形態としてのインキ供給装
置2は上述のように構成されているので、インキトレー
30のインキ壺23への着脱は次のようにして行なわれ
る。まず、インキトレー30をインキ壺23から取り外
す場合には、図7に示すように、固定用ネジ41を緩め
てその先端部41aをブラケット36の後部傾斜面36
aからある程度の距離まで引き離す。そして、図8に示
すように、固定用ネジ41を持ってレバー42を上方に
引き上げる。この時、レバー42は長穴47aの長さ分
だけ上方にスライドし、ピン46とアーム43の爪43
a,43b及びアーム44の爪44a,44bとの係合
が解除される。
【0035】ピン46との係合が解除されると、次に、
図9に示すように、ピン45を回転軸にしてレバー42
を手前側(図9中で反時計周り方向)に回動させなが
ら、長穴47aに沿って下方へ下ろしていく。レバー4
2の回動はその背面がボルト49に当接し、かつピン4
5が長穴47aの下端まで下りたところで止まり、自重
によりそのままの姿勢、すなわち、アーム43,44を
上方に向けて下方に傾いた姿勢に保たれる。
【0036】以上の操作を左右の押し具40について行
なうことにより、インキトレー30のインキ壷23への
固定が解除される。そして、この時、レバー42はアー
ム43,44を上方に向けて下方に傾いた姿勢に保たれ
ていることから、インキトレー30の固定用ピン35を
掛けるフックとしても用いることができ、左右の取手3
7を持ってインキトレー30をインキ壷23内から引き
出した後、図10に示すように、左右の固定用ピン3
5,35をレバー42,42に引っ掛けることによって
インキトレー30の一時仮保持が可能になる。これによ
り、作業者はインキトレー30を運びやすい姿勢に持ち
かえたり、インキトレー30を一時仮保持した状態でそ
のままインキ壺23内の清掃を行なうこともできる。
【0037】次に、インキトレー30をインキ壷23に
装着する場合には、上述した操作とは逆の操作を行な
う。つまり、図9に示すように、左右のブラケット3
6,36を側板22,22に掛けることによりインキ壷
23内にインキトレー30を設置する。また、必要があ
れば、図10に示すように左右の固定用ピン35,35
をレバー42,42に引っ掛けて一時仮保持することも
できる。
【0038】インキ壷23内にインキトレー30を設置
すると、次に位置決め用ボルト39を側板22の上面に
設けられた凸部22bに当接させることによって、イン
キトレー30の前後方向の位置決めを行なう。また、必
要があれば位置決め用ボルト39や高さ調整ネジ19の
締め量を調整して前後方向及び高さ方向の位置調節を行
なう。
【0039】インキトレー30の位置決めが完了する
と、次に、図8に示すように、ピン45を長穴47aの
上端までスライドさせながらレバー42を上方に回動さ
せる。そして、回動したレバー42が固定用ピン35に
当たったところで、レバー42を押し下げていき、図7
に示すように、ピン46にアーム43,44の爪43
a,43b,及び爪44a,44bを引っ掛ける。そし
て、爪43a,43b,及び爪44a,44bがピン4
6に係合したところで固定用ネジ41を締めていき、固
定用ネジ41の先端部41aにより後部傾斜面36aを
押圧し、インキトレー30のシール部材38をインキ壷
23の段差部22a,21aに押し付けてインキトレー
30を固定する。
【0040】このように本インキ供給装置2によれば、
インキ壺23からインキトレー30を引き出す際に、ア
ーム43,44を上方に向けて下方に傾いたレバー4
2,42に固定用ピン35,35を引っ掛けてインキト
レー30を一時的に仮保持することができるので、イン
キトレー30を運びやすいように持ち替えたりすること
もでき、インキトレー30を取り扱う作業者の負担を軽
減することができるという利点がある。
【0041】また、インキトレー30を持ち運んでいる
時には他の仕事をすることができないため、効率のよい
段取りで仕事をすることができなくなってしまう虞があ
るが、このようにインキ壺23内から取り出した直後に
インキトレー30を一時的に仮保持することができるの
で、インキ壺23内の清掃を行なったり、インキトレー
30自体を清掃する等、インキトレー30を扱いながら
も様々な仕事を行なうことができ、より効率の良い段取
りで仕事をすることが可能になるという利点もある。
【0042】さらに、レバー42を掛止具として用いる
ことにより、部品点数の増加を低減してコストの増加を
抑制することができるという利点もある。以上のように
本インキ供給装置2によれば、インキトレー30をイン
キ壺23内にそなえることによりインキ壺23内の汚れ
を低減して清掃作業を省力化することが可能になるとと
もに、インキトレー30の固定用ピン35,35をレバ
ー42,42に引っ掛けてインキトレー30を仮保持す
ることができるようにしたことで、インキ交換等の際に
おける作業性が大幅に向上して生産性を向上させること
が可能になる。
【0043】なお、本発明は上述の実施形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種
々変形して実施できる。例えば、上述の実施形態では、
インキトレー30をインキ壺23内に固定するための押
し具40の構成要素であるレバー42を掛止具として利
用しているが、これとは別に専用の掛止具(例えば、フ
ック等)を設けるようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のインキ供
給装置によれば、インキ壺からインキトレーを取り出す
際に、掛止具にピンを引っ掛けてインキトレーを一時的
に仮保持することができるので、インキトレーを運びや
すいように持ち替えたりすることもでき、インキトレー
を取り扱う作業者の負担を軽減することができるという
利点がある。
【0045】また、インキ壺内から取り出した直後にイ
ンキトレーを一時的に仮保持することができるので、イ
ンキ壺内の清掃を行なったり、インキトレー自体を清掃
する等、インキトレーを扱いながらも様々な仕事を行な
うことができ、より効率の良い段取りで仕事をすること
が可能になるという利点もある。さらに、本発明のイン
キ供給装置によれば、ピンはインキトレーの左右両端部
に備えられているので、インキトレーの持ち運び時にピ
ンが作業者の邪魔になることはなく、掛止具もピンに対
応して装置幅方向左右に配設されているので、運転時に
おける作業者の邪魔になりにくい。特に、上記掛止具を
インキトレーのインキ壺への着状態時にはインキ壺側に
収納され、インキトレーのインキ壺からの脱状態時に該
作業スペース側に突出されるように構成することによ
り、掛止具が運転時における作業者の作業の邪魔になる
ことをより確実に防止することができる。
【0046】さらに、インキトレーをインキ壷内に固定
する固定装置を備え、上記ピンを固定装置によるインキ
トレーのインキ壷内への固定用に利用することにより、
部品点数を低減することができるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのインキ供給装置の
概略構成を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施形態としてのインキ供給装置に
かかるインキトレーの構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態としてのインキ供給装置に
かかるインキトレーの構成を示す側面図である。
【図4】本発明の一実施形態としてのインキ供給装置に
かかるインキトレーとインキ壺との係合の様子を示す図
であり、ブラケットの一部を破断して示している。
【図5】本発明の一実施形態としてのインキ供給装置に
かかる押し具の構成を示す図であり、(a)は側面図、
(b)は平面図である。
【図6】本発明の一実施形態としてのインキ供給装置に
かかるレバーの構成を示す斜視図である。
【図7】本発明の一実施形態としてのインキ供給装置に
かかるインキトレーの着脱方法を説明するための側面図
である。
【図8】本発明の一実施形態としてのインキ供給装置に
かかるインキトレーの着脱方法を説明するための側面図
である。
【図9】本発明の一実施形態としてのインキ供給装置に
かかるインキトレーの着脱方法を説明するための側面図
である。
【図10】本発明の一実施形態としてのインキ供給装置
にかかるインキトレーの着脱方法を説明するための側面
図である。
【図11】従来のインキ供給装置の構成を示す模式的側
面図である。
【図12】従来のインキ供給装置の構成を示すインキ壺
内の模式的上面図である。
【符号の説明】
2 インキ供給装置 20 インキ元ローラ 21a 段差 22 側板 22a 段差 23 インキ壷 30 インキトレー 35 固定用ピン 36 ブラケット 40 押し具(固定装置) 41 固定用ネジ 42 レバー(掛止具,係合部材) 43a,44a 爪 43b,44b 爪 46 ピン 47 ブラケット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキ壺からインキ元ローラにインキを
    供給するインキ供給装置において、 該インキ壺内に着脱自在に装備されたインキトレーと、 該インキトレーの左右両端部に突設されたピンと、 該インキ壺の手前の作業スペース側において装置幅方向
    に左右一対配設され、該インキトレーの該インキ壷内か
    らの脱状態時に該ピンを掛止して該インキトレーを該イ
    ンキ壺の外部に仮保持するための掛止具とをそなえたこ
    とを特徴とする、インキ供給装置。
  2. 【請求項2】 該掛止具は該インキ壷が支持される支持
    台に枢着されており、該インキトレーの該インキ壺への
    着状態時には該インキ壺側に収納され、該インキトレー
    の該インキ壺からの脱状態時に該作業スペース側に突出
    されるように構成されていることを特徴とする、請求項
    1記載のインキ供給装置。
  3. 【請求項3】 該インキトレーを該インキ壷内に固定す
    る固定装置を備え、 該ピンは該固定装置による該インキトレーの該インキ壷
    内への固定用に用いられることを特徴とする、請求項1
    又は2記載のインキ供給装置。
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