JP2001096388A - 粗バーの接合用クランプ方法及びその設備 - Google Patents

粗バーの接合用クランプ方法及びその設備

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JP2001096388A
JP2001096388A JP27599199A JP27599199A JP2001096388A JP 2001096388 A JP2001096388 A JP 2001096388A JP 27599199 A JP27599199 A JP 27599199A JP 27599199 A JP27599199 A JP 27599199A JP 2001096388 A JP2001096388 A JP 2001096388A
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Yosuke Aso
洋祐 麻生
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 先行粗バーの後端部と後行粗バーの先端部と
の間に、粗バーの幅方向に段差を生じさせ、段差を予め
設定した段差設定値内、好ましくは段差設定値内で同一
とするような、粗バーの接合用クランプ方法及びその設
備を提供する。 【解決手段】 ホットストリップミルの仕上げ連続圧延
機群の入り側において、先行材クランプ12aによりク
ランプされた先行粗バー11aの後端部と後行材クラン
プ12bによりクランプされた後行粗バー11bの先端
部とを突き合わせたときに、後行材クランプ12bに対
して先行材クランプ12aの上下位置を調整することに
より、先行粗バー11aの後端部と後行粗バー11bの
先端部との間に生じる粗バーの幅方向の段差を、予め設
定した段差設定値内に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホットストリップ
ミルにおいて、先行して走行する粗バーの後端部と、後
行して走行する粗バーの先端部とを接合するために、後
行粗バーの先端部に対して先行粗バーの後端部の上下位
置を調整して突き合わせるための粗バーのクランプ方法
及びその設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、粗バーをクランプする方法として
は、例えば図5に示すように、上部クランプ体51と下
部クランプ体52を一体に形成した枠体53で粗バー5
0を支持して、油圧シリンダー54によるクランプ力
を、同一枠内において内力化し、この枠体53の上下位
置を、この枠体53の外部の支持体55に設けた油圧シ
リンダー56で制御する方法が採られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では、上部クランプ体51を進退させる2個の油圧
シリンダー54と下部クランプ体52を昇降させる2個
の油圧シリンダー56は、それぞれ独立に駆動すること
ができなかった。そのため、先行粗バーが後行粗バーに
対して相対的に傾いていると、傾いた状態のままで先行
粗バーの後端部と後行粗バーの先端部とが突き合わされ
るため、先行粗バーの後端部と後行粗バーの先端部との
間に生じる粗バーの幅方向の段差が、粗バーの幅方向で
変化し、段差が消失してしまう場合が存在することもあ
る。このような場合、突き合わせ位置で両粗バー間を自
動溶接して一体化するとき、段差を検出して、この段差
を溶接線とする自動溶接方式では、段差が消失する場合
には溶接線を認識することができなくなり、自動溶接が
不可能になるという問題があった。本発明はかかる事情
に鑑みてなされたもので、先行粗バーの後端部と後行粗
バーの先端部との間に、粗バーの幅方向に段差を生じさ
せ、段差を予め設定した段差設定値内、好ましくは段差
設定値内で同一とするような、粗バーの接合用クランプ
方法及びその設備を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係る粗バーの接合用クランプ方法は、ホットストリップ
ミルの仕上げ連続圧延機群の入り側において、先行材ク
ランプによりクランプされた先行粗バーの後端部と後行
材クランプによりクランプされた後行粗バーの先端部と
を突き合わせたときに、該後行材クランプに対して該先
行材クランプの上下位置を調整することにより、前記先
行粗バーの後端部と前記後行粗バーの先端部との間に生
じる粗バーの幅方向の段差を、予め設定した段差設定値
内に制御する。先行粗バーの後端部と後行粗バーの先端
部とが突き合わされたときに、先行粗バーの後端部と後
行粗バーの先端部の位置を調整することができるので、
先行粗バーの後端部と後行粗バー先端部との間に、粗バ
ーの幅方向に、確実に段差を設けることが可能となる。
【0005】また、本発明の粗バーの接合用クランプ方
法において、前記先行粗バーの後端部と前記後行粗バー
の先端部との突き合わせ位置に生じた粗バーの幅方向の
段差を、粗バーの幅方向に配置された複数の高さセンサ
ーにより計測して、前記後行材クランプに対する前記先
行材クランプの上下位置を調整する移動量を求めること
により、前記粗バーの幅方向の段差を、予め設定した段
差設定値内に制御することが好ましい。高さセンサーに
より、先行材クランプによりクランプされた先行粗バー
の後端部と後行材クランプによりクランプされた後行粗
バーの先端部の高さ関係が定量的に判るので、先行材ク
ランプによりクランプされた先行粗バーの後端部と後行
材クランプによりクランプされた後行粗バーの先端部と
を突き合わせたときに、先行粗バーと後行粗バーとの間
に、粗バーの幅方向に、所定の段差を確実に設けること
が可能となる。
【0006】前記目的に沿う本発明に係る粗バーの接合
用クランプ設備は、後行粗バーの先端部の上下位置を固
定する後行材クランプと、先行粗バーの後端部をクラン
プして、しかも、該後行材クランプにより固定された該
後行粗バーの先端部に対して、該先行粗バーの後端部の
上下位置を調整する昇降機構が備えられた先行材クラン
プと、該先行粗バーの後端部と前記後行粗バーの先端部
との突き合わせ位置に生じた粗バーの幅方向の段差を計
測する、粗バーの幅方向に複数設けられた高さセンサー
と、該高さセンサーにより計測された段差と予め設定し
た段差設定値との比較から、前記先行材クランプの上下
位置の移動により、前記粗バーの幅方向に生じた段差
を、前記予め設定した段差設定値内に制御する前記先行
材クランプの移動量を演算する演算部と、該演算部で演
算した前記先行材クランプの移動量に基づいて、前記先
行材クランプの昇降機構を制御する昇降制御部とを有し
ている。先行粗バーの後端部と後行粗バーの先端部とが
突き合わされたときに、粗バーの幅方向に生じた段差
を、粗バーの幅方向に配置された複数の高さセンサーで
計測して、先行材クランプの移動を定量的に制御するこ
とができるので、後行材クランプに対して先行材クラン
プの上下位置の調整を容易に、かつ、確実に行うことが
可能となり、先行粗バーが後行粗バーに対して相対的に
傾いていても、先行粗バーの後端部と後行粗バー先端部
との間に、粗バーの幅方向に所定の段差を確実に設ける
とが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形
態に係る粗バーの接合用クランプ設備における斜視概念
図、図2は同クランプ設備における正断面概念図、図3
は同クランプ設備におけるクランプの動作説明図、図4
は同クランプ方法におけるクランプの動作説明図であ
る。図1〜図3に示すように、本発明の一実施の形態に
係る粗バーの接合用クランプ設備10は、先行して走行
する先行粗バー11aの後端部をクランプする先行材ク
ランプ12aと、後行して走行する後行粗バー11bの
先端部をクランプする後行材クランプ12bと、高さセ
ンサーの一例であるレーザー式距離計29、30と、先
行材クランプ12aの移動量を演算する演算部33と、
先行材クランプ12aの昇降機構を制御する昇降制御部
34とを有している。以下、これらについて詳細に説明
する。
【0008】先行材クランプ12aは、先行粗バー11
aの後端部を下面より支持する下部クランプ体13a
と、先行粗バー11aの後端部を上面より支持する上部
クランプ体20aと、下部及び上部クランプ体13a、
20aの上下位置を調整する昇降機構として、下部クラ
ンプ体13aを昇降させる昇降機構15a、及び上部ク
ランプ体20aを昇降させる昇降機構22aとを有して
いる。なお、下部クランプ体13aは、上部が開放され
両上端の外側につばが設けられた枠体構造で、下部内面
が先行粗バー11aの後端部のクランプ面となる昇降枠
体14aを有し、上部クランプ体20aは昇降枠体14
aの内部で、下面側を先行粗バー11aのクランプ面と
する平板21aを有している。また、下部クランプ体1
3aを昇降させる昇降機構15aは、昇降枠体14aを
先行粗バー11aに対して昇降自在とするための、支持
体25に固定され、それぞれ独立して駆動可能な2個の
油圧シリンダー16a、17a及び昇降枠体14aの両
つば部に固定された油圧シリンダー16a、17aのシ
リンダーロッド18a、19aを有し、上部クランプ体
20aを昇降させる昇降機構22aは、平板21aを先
行粗バー11aの後端部に対して進退自在とするため
の、支持体26に固定され、油圧シリンダー23a、2
3cと平板21aの上面に固定された油圧シリンダー2
3a、23cのシリンダーロッド24a、24cを有し
ている。
【0009】後行材クランプ12bは、上部が開放され
両上端の外側につばが設けられた枠体構造で、下部内面
を後行粗バー11bの先端部のクランプ面とする昇降枠
体14bと、この昇降枠体14bを後行粗バー11bに
対して昇降自在とするために、同一昇降する2個の油圧
シリンダー16bと昇降枠体14bの両つば部に固定さ
れた油圧シリンダー16bのシリンダーロッド18bを
備えた昇降機構15bが設けられている下部クランプ体
13bと、昇降枠体14bの内部で、下面側を後行粗バ
ー11bの先端部のクランプ面とする平板21bと、こ
の平板21bを先行粗バー11bに対して進退自在とす
るために、同一昇降する2個の油圧シリンダー23bと
平板21bの上面に固定された2本の油圧シリンダー2
3bのシリンダーロッド24bを備えた昇降機構22b
が設けられている上部クランプ体20bとを有してい
る。
【0010】次に、先行材クランプ12aと後行材クラ
ンプ12bのクランプ動作について説明する。先行材ク
ランプ12aは、先行粗バー11aの後端部をクランプ
する場合、先行粗バー11aに対して、油圧シリンダー
16a、17aが駆動してシリンダーロッド18a、1
9aの移動により、下部クランプ体13aが下方より上
昇し、昇降枠体14aの下部内面で先行粗バー11aの
後端部と接し、さらに後端部を持ち上げる作用を行う。
また、同時に油圧シリンダー23a、23cも駆動して
シリンダーロッド24a、24cの移動により、上部ク
ランプ体20aの平板21aが上方より降下し、上部ク
ランプ体20aの下面で先行粗バー11aの後端部と接
し、さらに後端部を押し下げる作用を行う。
【0011】このような下部及び上部クランプ体13
a、20aの連携した動きにより、先行粗バー11aの
後端部が先行材クランプ12aによりクランプされる
が、油圧シリンダー16a、17a、23a、23cは
それぞれ独立して駆動することが可能なので、シリンダ
ーロッド18a、19a、24a、24cのストローク
を任意に調整することが可能となる。そのため、下部ク
ランプ体13aの油圧シリンダー16a、17aと上部
クランプ体20aの油圧シリンダー23a、23cの駆
動量を変えると、下部クランプ体13a、上部クランプ
体20aを先行粗バー11aの幅方向に対して、任意の
方向に傾斜させることが可能となる。したがって、先行
粗バー11aをクランプした状態で、先行粗バー11a
の後端部を先行粗バー11aの幅方向に対して任意の方
向に傾けることが可能となる。
【0012】後行材クランプ12bは、後行粗バー11
bの先端部をクランプする場合、後行粗バー11bの先
端部に対して、2個の油圧シリンダー16bが駆動し
て、2本のシリンダーロッド18bの移動により下部ク
ランプ体13bが下方より上昇し、昇降枠体14bの下
部内面で後行粗バー11bの先端部と接して、先端部を
持ち上げ、同時に2個の油圧シリンダー23bが駆動し
て2本のシリンダーロッド24bの移動により上部クラ
ンプ体20bの平板21bが上方より降下し、平板21
bの下面で後行粗バー11bの先端部と接して、先端部
を押し下げることにより、後行粗バー11bの先端部を
クランプする。このとき下部クランプ体13bの2個の
油圧シリンダー16bと上部クランプ体20bの2個の
油圧シリンダー23bはそれぞれ同一の駆動を行うの
で、後行粗バー11bの先端部は、各油圧シリンダー1
6b、23bの駆動量によって決まる一定の上下位置に
固定されることになる。
【0013】次に、本発明の一実施の形態に係る粗バー
の接合用クランプ方法について、図1、図2に基づき詳
細に説明する。ホットストリップミルの仕上げ連続圧延
機群の入り側において、先行材クランプ12aによりク
ランプされた先行粗バー11aの後端部と後行材クラン
プ12bによりクランプされた後行粗バー11bの先端
部とを突き合わせる場合、先行粗バー11aの後端部と
後行粗バー11bの先端部に関しては、粗バーの走行方
向の位置調整と厚さ上下方向の位置調整をそれぞれ同時
に行う必要がある。
【0014】しかし、先行粗バー11aの後端部と、後
行粗バー11bの先端部の突き合わせを行う場合、先行
粗バー11aの先端側は、すでに仕上げ連続圧延機群に
挿入されているので、先行粗バー11aの後端部側につ
いては、先行粗バー11aの走行速度を変化させるよう
な走行方向に関する位置調整は不可能で、厚さ方向の位
置調整だけが可能となる。一方、後行粗バー11bの先
端部側に関しては、先行粗バー11aにおけるような制
約は存在しないので、走行方向の位置調整と厚さ方向の
位置調整の両者が可能である。
【0015】そこで、先行粗バー11aの後端部と後行
粗バー11bの先端部とを突き合わせて位置調整を行う
場合、先行粗バー11aの後端部側については粗バーの
厚さ方向の位置調整を行い、後行粗バー11bの先端部
側については粗バーの走行方向の位置調整を行うという
ように先行粗バー11aと後行粗バー11bについて、
それぞれ特化した位置調整を行うことが調整方法として
好ましい。すなわち、先行粗バー11aと後行粗バー1
1bについてそれぞれ特化した位置調整方法を採用する
と、先行粗バー11aの後端部と後行粗バー11bの先
端部とが突き合わされたとき、先行粗バー11aの後端
部に対する後行粗バー11bの先端部の相対的な走行速
度は0となっているので、粗バーの厚さ方向の位置が固
定されている後行粗バー11bの先端部に対して、先行
粗バー11aの後端部の厚さ方向の位置を調整するだけ
となり、位置調整の制御がやり易くなるという利点があ
る。
【0016】このため、後行粗バー11bの先端部をク
ランプする後行材クランプ12bは、先端部を粗バーの
厚さ方向に関して一定位置となるように固定できる機能
を有すれば十分である。したがって、後行材クランプ1
2bによる後行粗バー11bの先端部のクランプ方法
は、後行粗バー11bに対して、2個の油圧シリンダー
16bが同一の駆動をして、2本のシリンダーロッド1
8bの移動により、下部クランプ体13bが下方より上
昇し、昇降枠体14bの下部内面で後行粗バー11bの
先端部と接して、先端部を持ち上げ、同時に2個の油圧
シリンダー23bが同一の駆動をして、2本のシリンダ
ーロッド24bの移動により上部クランプ体20bの平
板21bが上方より降下し、上部クランプ体20bの平
板21bの下面で後行粗バー11bの先端部と接して、
先端部を押し下げることにより行う。
【0017】また、先行粗バー11aの後端部をクラン
プする先行材クランプ12aは、後行粗バー11bの先
端部に対して、粗バーの厚さ方向に関して、先行粗バー
11aの後端部の位置を調整(上下位置の調整)するこ
とができる機能を有する必要がある。したがって、先行
材クランプ12aによる先行粗バー11aの後端部のク
ランプ方法は、先行粗バー11aに対して、2個の油圧
シリンダー16a、17a、をそれぞれ独立に駆動して
シリンダーロッド18a、19a、の移動量を調整しな
がら下部クランプ体13aを下方より上昇させ、昇降枠
体14aの下部内面で先行粗バー11aの後端部と接し
て後端部を持ち上げ、同時に2個の油圧シリンダー23
a、23cを駆動してシリンダーロッド24a、24c
の移動により上部クランプ体20aの平板21aを上方
より降下させて、上部クランプ20aの平板21aの下
面で先行粗バー11aの後端部と接して後端部を押し下
げる作用をすることで、先行粗バー11aの後端部を先
行粗バー11aの幅方向に対して、任意の方向に傾斜さ
せた状態でクランプすることが可能となる。
【0018】本発明に係る一実施の形態に係る粗バーの
接合用クランプ方法においては、図3に示すように、先
行粗バー11aの後端部と後行粗バー11bの先端部と
の突き合わせ位置に生じた段差を、レーザー式距離計2
9、30により粗バーの幅方向に2箇所計測し、2箇所
の段差が予め設定した段差設定値内に入るように、好ま
しくは段差設定値内で同一となるように、後行材クラン
プ12bに対して先行材クランプ12aの上下位置を調
整することができる。ここで、予め設定した段差設定値
は、3mm以上で、5mm以下の範囲であればよいこと
が、種々の試験結果より判明している。以下、上記のこ
とに関して、図3、図4に基づいて詳しく説明する。
【0019】先行粗バー11aの後端部と後行粗バー1
1bの先端部とを突き合わせたときに、突き合わせ位置
に生じた段差を調整するには、先ず形成された段差を計
測する必要がある。このとき、先行及び後行粗バー11
a、11bは、いずれも粗バーの幅方向に対して平坦で
あると考えられるので、段差の調整のためには、互いに
離れた少なくとも2箇所の位置において段差を計測すれ
ばよい。したがって、段差の計測には、溶接トーチ3
1、32の下端に設けられている加工ヘッド27、28
にそれぞれレーザー式距離計29、30を設置して、加
工ヘッド27、28の各初期位置を段差の計測点とする
ことができる。
【0020】この2箇所の計測点において求めた段差
と、先行粗バー11aの後端部と後行粗バー11bの先
端部との突き合わせ位置に形成させる目標段差とを比較
することで、2箇所の段差の、計測点における段差の調
整方向と調整量を決定する。具体的には、演算部33で
下記の各演算処理を行い、段差の調整指示値を決定し、
この指示値を油圧シリンダー16a、17a、23a、
23cの昇降制御部34に伝送して、油圧シリンダー1
6a、17a、23a、23cの各ストロークの調整を
行うことになる。
【0021】演算処理1 先行粗バー11aの後端部と後行粗バー11bの先端部
との突き合わせたときに、レーザー式距離計29、30
により計測された先行粗バー11aの後端部表面高さと
後行粗バー11b先端部の表面高さの各計測値から、計
測点における段差A29、A30を求める。 演算処理2 各計測点において得られた段差A29及びA30と、予め設
定した目標段差A0 との差であるΔZ29=A0 −A29
びΔZ30=A0 −A30を求める。
【0022】演算処理3 各計測点において得られたΔZ29及びΔZ30が、予め設
定した段差設定値(3〜5mm)内に、好ましくは段差
設定値内で同一高さ(例えば、4mm)になるように、
下記(1)、(2)式を用いて油圧シリンダー16a、
17a、23a、23cのストローク調整量ΔZ’29
びΔZ’30を求める。ここで、下部クランプ体13aの
位置を変化させる、油圧シリンダー16a、17aのシ
リンダーロッド18a、19aがそれぞれ固定されてい
る昇降枠体14aの両つば部の固定点間の距離を2Lと
し、この固定点間の中心位置とレーザー式距離計29及
びレーザー式距離計30の各段差計測点までの距離をそ
れぞれX29、X30とする。なお、油圧シリンダー16
a、17a、23a、23cのストローク調整量ΔZ’
29及びΔZ’30は、油圧シリンダー16aと17a、油
圧シリンダー23aと23cがそれぞれ逆方向の動きと
なる値である。
【0023】
【数1】
【0024】演算処理4 先行粗バー11aと後行粗バー11bの段差A29、A30
が、段差設定値内になるような補正量の指示値Δ
Z’29、ΔZ’30を、先行材クランプ12aの駆動機構
である油圧シリンダー16a、17a、23a、23c
の昇降制御部34に伝送する。
【0025】昇降制御部34では、演算部33より伝送
された指示値に基づいて、4個の油圧シリンダー16
a、17a、23a、23cそれぞれに対して、所定方
向へ、所定量だけ駆動するように駆動用信号を送る。そ
の結果、油圧シリンダー16a、17a、23a、23
cはそれぞれ独立に駆動して、シリンダーロッド18
a、19a、24a、24cのストロークを調整し、先
行粗バー11aをクランプした状態で、先行粗バー11
aの後端部と後行粗バー11bの先端部とを突き合わせ
たときに生じる段差を、予め設定した段差設定値内に、
好ましくは段差設定値内で同一高さになるようにするこ
とができる。
【0026】以上、本発明の一実施の形態を説明した
が、本発明は、この実施の形態に限定されるものではな
く、例えば、本発明の実施の形態においては、粗バーの
厚さ方向の位置調整を下部クランプ体13aの油圧シリ
ンダー16a、17a及び上部クランプ体20aの油圧
シリンダー23a、23cの各駆動量の調整で行うこと
としたが、下部クランプ体13aの油圧シリンダー16
a、17aだけ、又は上部クランプ体20aの油圧シリ
ンダー23a、23cだけを、それぞれ独立に駆動させ
ることにより行ってもよい。また、先行粗バー11aの
後端部と後行粗バー11bの先端部とを突き合わせる場
合、先行粗バー11aの後端部側については粗バーの厚
さ方向の位置調整を行い、後行粗バー11bの先端部側
については粗バーの走行方向の位置調整を行うことにそ
れぞれ特化した位置調整を行うことが方法として好まし
いとしたが、後行粗バー11bの先端部側に粗バーの走
行方向の位置調整の機能と共に、下部クランプ体13b
の2個の油圧シリンダー16b、あるいは上部クランプ
体20bの2個の油圧シリンダー23bに粗バーの厚さ
方向の位置調整とを行わせる機能を付与してもよい。
【0027】
【発明の効果】請求項1及び2記載の粗バーの接合用ク
ランプ方法においては、ホットストリップミルの仕上げ
連続圧延機群の入り側において、先行材クランプにより
クランプされた先行粗バーの後端部と後行材クランプに
よりクランプされた後行粗バーの先端部とを突き合わせ
たときに、後行材クランプに対して先行材クランプの上
下位置を調整することにより、先行粗バーの後端部と後
行粗バーの先端部との間に生じる粗バーの幅方向の段差
を、予め設定した段差設定値内に制御するので、溶接線
の認識が容易となり、粗バー間の自動溶接を確実に実施
することができる。
【0028】特に、請求項2記載の粗バーの接合用クラ
ンプ方法において、先行粗バーの後端部と後行粗バーの
先端部との突き合わせ位置に生じた粗バーの幅方向の段
差を、粗バーの幅方向に配置された複数の高さセンサー
により計測して、後行材クランプに対する先行材クラン
プの上下位置を調整する移動量を求めることにより、粗
バーの幅方向の段差を、予め設定した段差設定値内に制
御するので、常に一定の段差を先行粗バーと後行粗バー
との間に、粗バーの幅方向に形成させることが可能であ
る。
【0029】請求項3記載の粗バーの接合用クランプ設
備においては、後行粗バーの先端部の上下位置を固定す
る後行材クランプと、先行粗バーの後端部をクランプし
て、しかも、該後行材クランプにより固定された該後行
粗バーの先端部に対して、先行粗バーの後端部の上下位
置を調整する昇降機構が備えられた先行材クランプと、
該先行粗バーの後端部と前記後行粗バーの先端部との突
き合わせ位置に生じた粗バーの幅方向の段差を計測す
る、粗バーの幅方向に複数設けられた高さセンサーと、
該高さセンサーにより計測された段差と予め設定した段
差設定値との比較から、前記先行材クランプの上下位置
の移動により、粗バーの幅方向に生じた段差を、予め設
定した段差設定値内に制御する前記先行材クランプの移
動量を演算する演算部と、演算部で演算した前記先行材
クランプの移動量に基づいて、前記先行材クランプの昇
降機構を制御する昇降制御部とを有するので、先行粗バ
ーが後行粗バーに対して相対的に傾いていても、先行粗
バーの後端部と後行粗バーの先端部とが突き合わされた
ときに、先行粗バーと後行粗バーとの間に、粗バーの幅
方向に、確実に段差を設けるとが可能となり、突き合わ
せ位置で粗バー間を自動溶接して一体化する場合、溶接
線が不明になることがなく、自動溶接により粗バー間の
安定した接合を行うことが可能となる。また、後行材ク
ランプに対して先行材クランプの上下位置の調整を自動
的に行うことができ、生産性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る粗バーの接合用ク
ランプ設備の斜視概念図である。
【図2】同クランプ設備の正断面概念図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る粗バーの接合用ク
ランプ方法におけるクランプの動作説明図である。
【図4】同クランプ方法におけるクランプの動作説明図
である。
【図5】従来例に係る粗バーの接合用クランプ設備の正
断面概念図である。
【符号の説明】
10:粗バー接合用クランプ設備、11a:先行粗バ
ー、11b:後行粗バー、12a:先行材クランプ、1
2b:後行材クランプ、13a、13b:下部クランプ
体、14a、14b:昇降枠体、15a、15b:昇降
機構、16a、16b:油圧シリンダー、17a:油圧
シリンダー、18a、18b:シリンダーロッド、19
a:シリンダーロッド、20a、20b:上部クランプ
体、21a、21b:平板、22a、22b:昇降機
構、23a、23b、23c:油圧シリンダー、24
a、24b、24c:シリンダーロッド、25、26:
支持体、27、28:加工ヘッド、29、30:レーザ
ー式距離計(高さセンサー)、31、32:溶接トー
チ、33:演算部、34:昇降制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホットストリップミルの仕上げ連続圧延
    機群の入り側において、先行材クランプによりクランプ
    された先行粗バーの後端部と後行材クランプによりクラ
    ンプされた後行粗バーの先端部とを突き合わせたとき
    に、該後行材クランプに対して該先行材クランプの上下
    位置を調整することにより、前記先行粗バーの後端部と
    前記後行粗バーの先端部との間に生じる粗バーの幅方向
    の段差を、予め設定した段差設定値内に制御することを
    特徴とする粗バーの接合用クランプ方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の粗バーの接合用クランプ
    方法において、前記先行粗バーの後端部と前記後行粗バ
    ーの先端部との突き合わせ位置に生じた粗バーの幅方向
    の段差を、粗バーの幅方向に配置された複数の高さセン
    サーにより計測して、前記後行材クランプに対する前記
    先行材クランプの上下位置を調整する移動量を求めるこ
    とにより、前記粗バーの幅方向の段差を、予め設定した
    段差設定値内に制御することを特徴とする粗バーの接合
    用クランプ方法。
  3. 【請求項3】 後行粗バーの先端部の上下位置を固定す
    る後行材クランプと、先行粗バーの後端部をクランプし
    て、しかも、該後行材クランプにより固定された該後行
    粗バーの先端部に対して、該先行粗バーの後端部の上下
    位置を調整する昇降機構が備えられた先行材クランプ
    と、該先行粗バーの後端部と前記後行粗バーの先端部と
    の突き合わせ位置に生じた粗バーの幅方向の段差を計測
    する、粗バーの幅方向に複数設けられた高さセンサー
    と、該高さセンサーにより計測された段差と予め設定し
    た段差設定値との比較から、前記先行材クランプの上下
    位置の移動により、前記粗バーの幅方向に生じた段差
    を、前記予め設定した段差設定値内に制御する前記先行
    材クランプの移動量を演算する演算部と、該演算部で演
    算した前記先行材クランプの移動量に基づいて、前記先
    行材クランプの昇降機構を制御する昇降制御部とを有す
    ることを特徴とする粗バーの接合用クランプ設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116038349A (zh) * 2023-03-01 2023-05-02 四川航天长征装备制造有限公司 一种电弧增材制造筋宽筋高稳定成形装置与方法

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