JP2001096362A - 溶接方法 - Google Patents

溶接方法

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JP2001096362A
JP2001096362A JP27179599A JP27179599A JP2001096362A JP 2001096362 A JP2001096362 A JP 2001096362A JP 27179599 A JP27179599 A JP 27179599A JP 27179599 A JP27179599 A JP 27179599A JP 2001096362 A JP2001096362 A JP 2001096362A
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welding
round bar
flat plate
hole
diameter
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JP27179599A
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English (en)
Inventor
Kinya Aota
欣也 青田
Hisanobu Okamura
久宣 岡村
Masao Funyu
征夫 舟生
Kazuyoshi Terakado
一佳 寺門
Shin Onose
伸 小野瀬
Keiichi Urashiro
慶一 浦城
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、平板と丸棒とをアーク溶接に
よって、スポット溶接することができる溶接方法を提供
するにある。 【解決手段】本発明は、平板の貫通孔に丸棒を差込み、
前記平板と前記丸棒とを溶接する溶接方法において、前
記貫通孔の直径より前記丸棒の直径が大きくし、かつ、
前記丸棒先端を円錐形状とし、前記先端部を前記貫通孔
に挿入して前記先端部を溶融することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スポット溶接の継
手形状及び溶接方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、スポット溶接方法に
関してはJIS Z 3001に、スポット溶接継手に関してはJI
S Z 3171に記載がある。JIS Z 3171には、スポット溶接
の継手として平板同士の重ね継手などが記載されてい
る。
【0003】また、板と丸棒とを溶接する方法として特
開平63−20164 号公報がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】平板の貫通孔に丸棒を
差込み、平板と丸棒をスポット溶接する溶接継手では、
丸棒と溶接電極とのあいだにアークを発生させて溶接す
る。
【0005】上記の継手において、継手形状の寸法上の
制約から溶接電源と丸棒とを電気的に接続できない場合
には、平板と溶接電源とを電気的に接続することにな
る。このような継手では、丸棒と溶接電極とのあいだに
アークを発生するために、平板と丸棒が電気的に導通す
る必要がある。
【0006】平板の貫通孔に丸棒を差込む構造では、貫
通孔の径よりも丸棒の径のほうが小さくないと差込めな
いために、平板と丸棒のあいだに隙間が生じ、電気的に
導通しないために、アークスポット溶接することができ
なかった。
【0007】また、平板の貫通孔に丸棒を差込む構造の
スポット溶接において、融点差が有る材料を溶接する場
合には、低融点の材料のみが溶融して、高融点の材料が
溶融せず、溶込み不良が発生しやすいという問題があ
る。
【0008】また、特開昭63−20164 号公報では融点差
のある部材での溶接に問題があった。
【0009】本発明の目的は、平板と丸棒との溶接に際
して両者間に融点差のある材料を良好に溶接することの
できる溶接方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、平板の貫通孔
より丸棒の径の方が大きく、かつ、丸棒の先端を円錐形
状とし、円錐部を貫通孔に挿入してその円錐部を溶融す
る溶接方法にある。
【0011】また、本発明は、丸棒は大径部と小径部よ
り構成され、前記小径部の径が貫通孔の径より小さく、
かつ大径部の径が貫通孔の径より大きい形状として、小
径部を貫通孔に挿入してその小径部を溶融することによ
り両者を溶接するものである。
【0012】また、本発明は、アークスポット溶接に限
定されず、レーザ溶接及び電子ビーム溶接にも適用可能
である。
【0013】
【発明の実施の形態】(実施例1)図1および図2によ
り本実施例を説明する。図2は本発明による溶接方法に
用いた継手の斜視図を示す。平板1の貫通孔2に丸棒3
が挿入されており、アーク溶接の電極4を丸棒3の端部
に配置して、平板1と丸棒3とをTIGアークスポット
溶接法により溶接する。図1は図2の溶接部の断面図を
示す。アークスポット溶接ではアーク放電させるために
は被溶接物と溶接電源5とを電気的に接続する必要があ
る。この継手では、丸棒3は樹脂6でベース板7に固定
されている。また、構造上の制約から、丸棒3と溶接電
源5を電気的に接続できない。そのため、平板1と溶接
電源5とを接続する必要がある。そこで、丸棒3の先端
を円錐形状にすることにより、平板1と丸棒3とが接触
するため、平板1と溶接電源5とを接続することにより
アークスポット溶接することが可能である。
【0014】平板1は板厚0.3mm のリン青銅板であ
り、直径0.6mm の貫通孔2が設けられている。また、
丸棒3はFe−Ni合金で、直径1mmの丸棒先端は2mm
高さの円錐形状である。この継手で、TIGアークスポ
ット溶接法により平板1と丸棒3を溶接した。溶接条件
は、溶接電流6A,溶接電圧5V,溶接時間0.09 秒
で溶接した。また、平板1と溶接電源5とを電気的に接
続して溶接している。その結果、円錐形状部分で平板1
と丸棒3が接触しているため、丸棒3と電極4のあいだ
にアークが発生してアークスポット溶接することができ
る。図3に溶接後の溶接部断面を示す。この継手では丸
棒3と電極4の間にアークが発生するため、まず、丸棒
3の端部がアークにより溶融して、その後、熱伝導によ
り平板1も溶融することになる。本実施例では、リン青
銅の融点は1030℃、また、コバールの融点は153
0℃であり、平板1より丸棒3の融点が500℃高い材
質で溶接することにより、まず高融点のコバールが溶融
して、その熱伝導でリン青銅が溶融することにより、溶
込み不良のない良好な溶接をすることができた。また、
図1の継手形状で、アークスポット溶接の替りに、レー
ザ溶接及び電子ビーム溶接での良好な溶接をすることが
できる。
【0015】図4に丸棒がリン青銅で平板がFe−Ni
合金の場合の溶接部断面を示す。この材質の組合せで
は、平板1より丸棒3の融点の方が低いため、丸棒3の
みが溶融して、平板1が溶融せず溶込み不良が発生する
場合があった。
【0016】図5に従来の継手形状の断面図を示す。丸
棒3を貫通孔2に挿入するためには、貫通孔2より丸棒
3の径を小さくする必要がある。そのため、平板1と丸
棒3が接触しておらず、アークスポット溶接することが
できない。
【0017】(実施例2)図6は他の溶接継手による溶
接方法を示す断面図である。実施例1と異なる点は、丸
棒3の先端にテーパー形状9が設けられている点であ
る。この継手形状でも、テーパー形状9で平板1と丸棒
3が接触しているため、アークスポット溶接の際に電極
4の設定を容易に行うことができる。
【0018】(実施例3)図7は他の溶接継手による溶
接方法を示す断面図である。実施例1と異なる点は、丸
棒3が大径部分10と小径部分11から構成されている
点である。大径部分10の径は貫通孔2より大きく、小
径部分11の径は貫通孔2より小さくなっている。小径
部分11を貫通孔12に挿入する。この継手において
も、大径部分10で平板1と丸棒3が接触しているた
め、アークスポット溶接する際に高さ調整が容易に行う
ことができる。
【0019】(実施例4)図8及び図9は他の溶接継手
による溶接方法を示す図である。図8は正面図であり、
図9は断面図である。丸棒3を貫通孔12に挿入するこ
とにより、丸棒3を挿入すると接触部分13の平板1に
たわみが生じる。このため、平板1と丸棒3が接触し
て、平板1と溶接電源5を電気的に接続することによ
り、アークスポット溶接することが可能である。
【0020】(実施例5)図10は他の溶接継手による
溶接方法を示す平面図である。実施例4と異なる点は、
接触部分13が四箇所ある点である。この継手形状も、
平板1と丸棒3が接触しており、平板1と溶接電源5を
電気的に接続することにより、アークスポット溶接する
ことが可能である。
【0021】(実施例6)図11及び図12は他の溶接
継手による溶接方法を示す図である。図11は正面図で
あり、図12はAA断面図である。本実施例は、接触部
分13近傍にスリット19が平板1に設けられているこ
とが特徴である。この継手では、丸棒3の径より貫通孔
2の径の方が挿入前は小さいが、スリット19により丸
棒3を貫通孔2に挿入することにより、平板1に変形が
生じ、貫通孔2が大きくなる。このため、平板1と丸棒
3が常に接触しているため、丸棒3の先端近傍に電極4
を配置し、平板1と溶接電源5を電気的に接続すること
により、アークスポット溶接することが可能である。
【0022】(実施例7)図13及び図14は本発明に
係る溶接方法の他の例を示す図である。図13は断面図
であり、図14は斜視図である。この実施例の継手形状
は第一の実施例と同一であるが、溶接電極14に加圧治
具15を取り付けたことである。この加圧治具15によ
り平板1を加圧する。これにより、平板1と丸棒3がよ
り確実に安定して接触できる。また、加圧治具15と溶
接電源5とを接続することにより、加圧中は加圧シリン
ダ15と平板1が接触するため、簡易に被溶接物と溶接
電源5とを電気的に接続して、アークスポット溶接する
ことができる。
【0023】
【発明の効果】本発明は、平板の貫通孔に丸棒を差込む
とともに、前記平板と溶接電源とを電気的に接続して、
溶接電極と丸棒とのあいだにアークを発生させて、前記
平板と前記丸棒とをスポット溶接する溶接方法にあり、
平板と丸棒とは接触しているため、平板と溶接電源とを
電気的に接続することができ、電極と丸棒とのあいだに
アークが発生し、容易に溶接することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の溶接継手を示す断面図。
【図2】実施例2の溶接方法を示す斜視図。
【図3】実施例1の溶接部断面図。
【図4】丸棒がリン青銅で平板がFe−Ni合金の場合
の溶接部断面図。
【図5】従来の継手形状を示す断面図。
【図6】実施例2の溶接方法を示す断面図。
【図7】実施例3の溶接方法を示す断面図。
【図8】実施例4の溶接方法を示す正面図。
【図9】図8の断面図。
【図10】実施例5の溶接方法を示す正面図。
【図11】実施例6の溶接方法を示す正面図。
【図12】図11のAA断面図。
【図13】実施例7の溶接方法を示す断面図。
【図14】図13の斜視図。
【符号の説明】 1…平板、2,12…貫通孔、3…丸棒、4…電極、5
…溶接電源、6…樹脂、7…ベース板、9…テーパー形
状、10…大径部分、11…小径部分、13…接触部
分、14…溶接電極、15…加圧治具、16…支持治
具、17…溶接ビード、18…溶込み不良部、19…ス
リット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B23K 26/00 310 B23K 26/00 310N // B23K 37/04 37/04 J (72)発明者 舟生 征夫 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 寺門 一佳 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 (72)発明者 小野瀬 伸 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 (72)発明者 浦城 慶一 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 Fターム(参考) 4E001 AA03 AA04 CA01 CC04 DA07 DF02 DF09 DG01 DG02 4E065 EA04 4E066 AB00 BF07 CA00 CA15 CB00 4E068 BA00 DA09 DB05 4E081 BA02 BA37 BA48 CA01 CA07 CA14 CA19 CA20 DA37 FA12 YC01 YC10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平板の貫通孔に丸棒を差込み、前記平板と
    前記丸棒とを溶接する溶接方法において、前記貫通孔の
    直径より前記丸棒の直径が大きくし、かつ、前記丸棒先
    端を円錐形状とし、前記先端部を前記貫通孔に挿入して
    前記先端部を溶融することを特徴とする溶接方法。
  2. 【請求項2】平板の貫通孔に丸棒を差込み、前記平板と
    前記丸棒とを溶接する溶接方法において、前記丸棒は大
    径部と小径部より構成され、前記小径部の直径が前記貫
    通孔の直径より小さく、かつ前記大径部の直径が前記貫
    通孔の直径より大きく、前記小径部を前記貫通孔に挿入
    し、該小径部の先端を溶融することを特徴とする溶接継
    手形状。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2において、前記溶接
    は、アーク溶接,レーザ溶接,電子ビーム溶接のいずれ
    かであることを特徴とする溶接方法。
  4. 【請求項4】請求項1又は請求項2において、溶接電極
    を前記丸棒端部に配置し、前記溶接電極と一体となった
    加工治具により、前記平板を前記丸棒の長さ方向に加圧
    しながら溶接することを特徴とする溶接方法。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかにおいて、前記平
    板より前記丸棒の融点が高いことを特徴とする溶接方
    法。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか記載の溶接方法に
    より作製された、自動車用電装部品。
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