JP2001096136A - 活性炭吸着によるダイオキシン類除去装置の運転管理方法及び装置 - Google Patents

活性炭吸着によるダイオキシン類除去装置の運転管理方法及び装置

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JP2001096136A
JP2001096136A JP27789199A JP27789199A JP2001096136A JP 2001096136 A JP2001096136 A JP 2001096136A JP 27789199 A JP27789199 A JP 27789199A JP 27789199 A JP27789199 A JP 27789199A JP 2001096136 A JP2001096136 A JP 2001096136A
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exhaust gas
activated carbon
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carbon adsorption
analyzer
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JP27789199A
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English (en)
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Kenjiro Shindo
憲二郎 新道
Yoshitaka Kajihata
賀敬 梶畠
Shigenobu Okajima
重伸 岡島
Hironori Ozaki
弘憲 尾崎
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 活性炭吸着装置(ダイオキシン類除去装置)
の出口排ガス中のダイオキシン類濃度を測定する代り
に、吸着装置の入口又は/及び出口の排ガス中のクロロ
ベンゼン類又は/及びクロロフェノール類の濃度を測定
することにより、簡便に、かつ、短時間で吸着装置の運
転管理、又は性能評価及び運転管理を行う。 【解決手段】 活性炭吸着装置(ダイオキシン類除去装
置)18の入口又は/及び出口の排ガス中のクロロベン
ゼン類又は/及びクロロフェノール類の濃度を、ガスク
ロマトグラフィー分析装置又は液体クロマトグラフィー
分析装置を備えた排ガス分析装置30で分析・測定し、
該分析・測定値を用いて運転管理装置32によりダイオ
キシン類除去装置の運転管理、又は性能評価及び運転管
理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ごみ焼却炉等の排
ガス中のダイオキシン類を除去するための活性炭又は活
性コークス(以下、単に活性炭と記す)吸着によるダイ
オキシン類除去装置の運転管理方法及び装置、さらに
は、ダイオキシン類除去装置の性能評価・運転管理方法
及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のごみ焼却設備においては、ごみ焼
却炉排ガス中のダイオキシン類の最終的な除去のために
活性炭吸着塔が設置される。活性炭吸着塔の実用化にお
いては、吸着塔の性能評価及び運転管理のために、吸着
塔出口排ガス中のダイオキシン類濃度の連続的監視が有
効であるが、ダイオキシン類濃度を定量的、連続的に測
定することは、排ガス中のダイオキシン濃度が非常に低
濃度であるため、現状では困難である。排ガス中のダイ
オキシン類の分析は、ガスをサンプリングして、トルエ
ン抽出やろ過、濃縮工程を経た後、さらに分画処理を行
う等の前処理を行い、その後にガスクロマトグラフィー
質量分析計により分析していた。この方法では、測定結
果が得られるまでに1週間程度以上の日数を要し、ま
た、1点の測定費用も高額になる等の欠点があった。
【0003】従来から、排ガス中のダイオキシン類濃度
を推定するために、クロロベンゼン類又は/及びクロロ
フェノール類を測定する方法が知られている(例えば、
特開平8−266863号公報、特開平9−24360
1号公報、特開平5−312796号公報参照)。しか
し、これらの方法を活性炭吸着塔の運転管理又は性能評
価・運転管理に適用するという技術思想は知られていな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、クロロベンゼ
ン類、クロロフェノール類は、ダイオキシン類の主な前
駆体の一つであり、ダイオキシン類濃度と相関性が高い
とされている。また、排ガス中の濃度レベルもダイオキ
シン類に比較して2〜3桁高いため、測定が比較的容易
と考えられる。そのため、クロロベンゼン類、クロロフ
ェノール類を連続測定することで、吸着塔の運転管理、
又は性能評価及び運転管理を行うことが可能となる。ま
た、活性炭吸着塔においては、クロロベンゼン類、クロ
ロフェノール類は、ダイオキシン類よりも早く破過する
ため、吸着塔出口排ガス中のダイオキシン類の濃度監視
という点では優れている。また、クロロベンゼン類、ク
ロロフェノール類以外のダイオキシン類の前駆体、例え
ば有機化合物の濃度を測定し、この測定値を用いて吸着
塔の運転管理、又は性能評価及び運転管理を行うことも
可能である。
【0005】本発明は上記の諸点に鑑みなされたもの
で、本発明の目的は、ごみ焼却炉等の排ガス中のダイオ
キシン類を除去する活性炭吸着装置において、活性炭吸
着装置の出口排ガス中のダイオキシン類濃度を測定する
代りに、活性炭吸着装置の入口又は/及び出口の排ガス
中の有機化合物、又はクロロベンゼン類もしくは/及び
クロロフェノール類の濃度を測定することにより、簡便
に、かつ、短時間に活性炭吸着装置の運転管理、又は活
性炭吸着装置の性能評価及び運転管理を行うことができ
る方法及び装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の活性炭吸着によるダイオキシン類除去装
置の運転管理方法は、ごみ焼却炉等の排ガス中のダイオ
キシン類を活性炭に吸着させることにより除去するダイ
オキシン類除去装置において、ダイオキシン類除去装置
の入口又は/及び出口の排ガス中のダイオキシン類の前
駆体である有機化合物の濃度を測定し、該測定値を用い
てダイオキシン類除去装置の運転管理、又は性能評価及
び運転管理を行うように構成されている(図1参照)。
有機化合物としては、脂肪族系有機塩素化合物であるク
ロロエタン、ジクロロエタン、トリクロロエチレン、テ
トラクロロエチレン、芳香族系有機塩素化合物であるク
ロロベンゼン、ヘキサクロロベンゼン、クロロナフタレ
ン等が挙げられる。
【0007】また、本発明の活性炭吸着によるダイオキ
シン類除去装置の運転管理方法は、ごみ焼却炉等の排ガ
ス中のダイオキシン類を活性炭に吸着させることにより
除去するダイオキシン類除去装置において、ダイオキシ
ン類除去装置の入口又は/及び出口の排ガス中のクロロ
ベンゼン類又は/及びクロロフェノール類の濃度を測定
し、該測定値を用いてダイオキシン類除去装置の運転管
理、又は性能評価及び運転管理を行うことを特徴として
いる(図1参照)。
【0008】上記の方法において、排ガス中のクロロベ
ンゼン類又は/及びクロロフェノール類の濃度を測定す
るに際し、クロロベンゼン類又は/及びクロロフェノー
ル類をガスクロマトグラフィーにより分析することが好
ましい(図2、図3参照)。また、排ガス中のクロロベ
ンゼン類又は/及びクロロフェノール類の濃度を測定す
るに際し、クロロベンゼン類又は/及びクロロフェノー
ル類を吸着、濃縮、脱着し、濃縮されたクロロベンゼン
類又は/及びクロロフェノール類をガスクロマトグラフ
ィーにより分析することが好ましい(図3参照)。上記
のガスクロマトグラフィーによる分析を、検出器として
電子捕獲型検出器(ECD)又は質量分析計(MS)を
備えたガスクロマトグラフィー分析装置で行うことが好
ましい。
【0009】また、本発明の方法は、ごみ焼却炉等の排
ガス中のダイオキシン類を活性炭に吸着させることによ
り除去するダイオキシン類除去装置において、ダイオキ
シン類除去装置の入口又は/及び出口の排ガス中のクロ
ロフェノール類の濃度を液体クロマトグラフィーにより
分析・測定し、該分析・測定値を用いてダイオキシン類
除去装置の運転管理、又は性能評価及び運転管理を行う
ことを特徴としている(図4、図5、図6参照)。
【0010】この方法において、排ガス中のクロロフェ
ノール類の濃度を測定するに際し、排ガスを冷却して得
た凝縮液中のクロロフェノール類を濃縮し、濃縮された
クロロフェノール類含有液を液体クロマトグラフィーに
より分析することが好ましい(図5、図6参照)。この
液体クロマトグラフィーによる分析を、検出器として質
量分析計(MS)を備えた液体クロマトグラフィー分析
装置で行うことが好ましい。
【0011】これらの方法における運転管理として、活
性炭固定床の切替え、活性炭の入替え、活性炭移動床の
移動速度の調節、及び粉末活性炭供給量の調節の少なく
ともいずれかが行われる。また、測定値を用いてダイオ
キシン類除去装置の運転管理を行う以外に、ごみ焼却炉
の運転条件を変更して運転管理を行うことができる。
【0012】本発明の活性炭吸着によるダイオキシン類
除去装置の運転管理装置は、ごみを焼却するためのごみ
焼却炉と、このごみ焼却炉からの排ガスの保有する熱量
を回収するためのボイラと、このボイラからの排ガスを
冷却するための減温装置と、この減温装置からの排ガス
を導入して排ガス中のダストを分離・除去する集塵機
と、この集塵機からの排ガスを導入して排ガス中のダイ
オキシン類を吸着・除去するための活性炭吸着装置とを
備えたごみ焼却処理装置において、活性炭吸着装置の上
流又は/及び下流の排ガスダクトにサンプリングライン
を介して排ガス中のダイオキシン類の前駆体である有機
化合物の濃度を測定するための排ガス分析装置を接続
し、この排ガス分析装置に運転管理装置を接続して、排
ガス分析値により運転管理装置を介して活性炭吸着装
置、又は活性炭吸着装置及びごみ焼却炉の運転管理を行
うことができるように構成されたことを特徴としている
(図1参照)。
【0013】また、本発明の装置は、ごみを焼却するた
めのごみ焼却炉と、このごみ焼却炉からの排ガスの保有
する熱量を回収するためのボイラと、このボイラからの
排ガスを冷却するための減温装置と、この減温装置から
の排ガスを導入して排ガス中のダストを分離・除去する
集塵機と、この集塵機からの排ガスを導入して排ガス中
のダイオキシン類を吸着・除去するための活性炭吸着装
置とを備えたごみ焼却処理装置において、活性炭吸着装
置の上流又は/及び下流の排ガスダクトにサンプリング
ラインを介して排ガス中のクロロベンゼン類又は/及び
クロロフェノール類の濃度を測定するための排ガス分析
装置を接続し、この排ガス分析装置に運転管理装置を接
続して、排ガス分析値により運転管理装置を介して活性
炭吸着装置、又は活性炭吸着装置及びごみ焼却炉の運転
管理を行うことができるように構成されたことを特徴と
している(図1参照)。
【0014】また、本発明の装置は、ごみを焼却するた
めのごみ焼却炉と、このごみ焼却炉からの排ガスの保有
する熱量を回収するためのボイラと、このボイラからの
排ガスを冷却するための減温装置と、この減温装置から
の排ガスに粉末活性炭を供給するための粉末活性炭供給
装置と、粉末活性炭が吹き込まれた排ガスを導入してダ
イオキシン類を吸着・除去するとともにダストを分離除
去するための集塵機とを備えたごみ焼却処理装置におい
て、集塵機の上流又は/及び下流の排ガスダクトにサン
プリングラインを介して排ガス中のクロロベンゼン類又
は/及びクロロフェノール類の濃度を測定するための排
ガス分析装置を接続し、この排ガス分析装置に運転管理
装置を接続して、排ガス分析値により運転管理装置を介
して活性炭吸着装置、又は活性炭吸着装置及びごみ焼却
炉の運転管理を行うことができるように構成されたこと
を特徴としている(図17参照)。
【0015】さらに、本発明の装置は、ごみを焼却する
ためのごみ焼却炉と、このごみ焼却炉からの排ガスの保
有する熱量を回収するためのボイラと、このボイラから
の排ガスを冷却するための減温装置と、この減温装置か
らの排ガスを導入して排ガス中のダストを分離・除去す
る集塵機と、この集塵機からの排ガスを導入して排ガス
中のダイオキシン類を吸着・除去するための湿式洗浄装
置と、この湿式洗浄装置に粉末活性炭を供給するための
粉末活性炭供給装置とを備えたごみ焼却処理装置におい
て、湿式洗浄装置の上流又は/及び下流の排ガスダクト
にサンプリングラインを介して排ガス中のクロロベンゼ
ン類又は/及びクロロフェノール類の濃度を測定するた
めの排ガス分析装置を接続し、この排ガス分析装置に運
転管理装置を接続して、排ガス分析値により運転管理装
置を介して活性炭吸着装置、又は活性炭吸着装置及びご
み焼却炉の運転管理を行うことができるように構成され
たことを特徴としている(図18参照)。
【0016】これらの装置において、排ガス分析装置
が、ガスクロマトグラフィー分析装置及び液体クロマト
グラフィー分析装置のいずれかを含む装置であるように
構成することが好ましい(図2〜図6参照)。また、排
ガス分析装置が、排ガス中のクロロベンゼン類又は/及
びクロロフェノール類を濃縮するための吸着・濃縮・脱
着部を備えたガスクロマトグラフィー分析装置を含む装
置であるように構成することが好ましい(図3参照)。
これらの場合、排ガス分析装置が、検出器として電子捕
獲型検出器(ECD)又は質量分析計(MS)を備えた
ガスクロマトグラフィー分析装置を含む装置であるよう
に構成することが好ましい。
【0017】また、排ガス分析装置が、排ガスを冷却し
て凝縮液を得るための冷却部と、凝縮液を濃縮するため
の蒸発・濃縮部又は吸着・濃縮・脱着部を備えた液体ク
ロマトグラフィー分析装置を含む装置であるように構成
することもできる(図5、図6参照)。この場合、排ガ
ス分析装置が、検出器として質量分析計(MS)を備え
た液体クロマトグラフィー分析装置を含む装置であるよ
うに構成することが好ましい。
【0018】そして、これらの構成において、運転管理
装置により、活性炭固定床の切替え、活性炭の入替え、
活性炭移動床の移動速度の調節、及び粉末活性炭供給量
の調節の少なくともいずれかの管理、又は該管理とごみ
焼却炉の運転条件の変更を行うように構成されている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明するが、本発明は下記の実施の形態に何ら限定さ
れるものではなく、適宜変更して実施することができる
ものである。図1は本発明の実施の第1形態の活性炭吸
着によるダイオキシン類除去装置の運転管理装置を示し
ている。本実施形態は、活性炭吸着塔等の活性炭吸着装
置を備えたごみ焼却炉における活性炭吸着装置の運転管
理装置を示している。
【0020】10はごみを焼却するためのごみ焼却炉
で、通常のごみ焼却炉(ごみ燃焼炉)又はごみガス化炉
(ごみ部分燃焼炉)のいずれであってもよい。ごみ焼却
炉10からの排ガスはボイラ12に導入されて、排ガス
が保有する熱量が蒸気(スチーム)を発生させることに
より回収される。ボイラ12からの排ガスは減温塔等の
減温装置14に導入されて冷却される。なお、通常は、
ボイラ12と減温装置14との間に空気予熱(図示略)
が設置される。減温装置14からの排ガスは、電気集塵
機、バグフィルター等の集塵機16に導入されて排ガス
中のダストが分離・除去される。集塵機16からの排ガ
スは活性炭吸着塔等の活性炭吸着装置18に導入されて
排ガス中のダイオキシン類が吸着・除去される。活性炭
吸着装置18は、粒状活性炭又は粒状活性コークスが充
填された固定床型又は移動床型の吸着装置である。20
は煙突である。なお、10をごみ燃焼炉とした場合は上
記のフローとなるが、10を部分燃焼炉とした場合に
は、煙突20より上流側で生成ガスの利用工程(ガスエ
ンジン、燃焼炉+ボイラ、ガスタービンその他)が設置
される。
【0021】上記のように構成されたごみ焼却処理装置
において、活性炭吸着装置18の上流及び下流の排ガス
ダクト22、24にサンプリングライン26、28を介
して排ガス分析装置30が接続され、活性炭吸着装置1
8の入口、出口、又は入口及び出口の排ガスが導入され
るように構成されている。さらに、この排ガス分析装置
30に、データ処理機能及びデータ出力機能を有する運
転管理装置32が接続されて、排ガス分析値により運転
管理装置32を介して活性炭吸着装置18、又は活性炭
吸着装置18及びごみ焼却炉10の両方の運転管理を行
うことができるように構成されている。サンプリングラ
イン26、28は流路切替弁又は流路切替器を介して排
ガス分析装置30に接続されている。なお、排ガス分析
装置を2台設置すれば、流路切替弁又は流路切替器を省
略することができる。
【0022】このように構成された装置において、活性
炭吸着装置(ダイオキシン類除去装置)18の入口又は
/及び出口の排ガス中のクロロベンゼン類又は/及びク
ロロフェノール類の濃度を測定し、該測定値を用いて活
性炭吸着装置18の運転管理、又は性能評価及び運転管
理を行う。詳しくは、活性炭吸着装置18の入口の排ガ
ス中のクロロベンゼン類又は/及びクロロフェノール類
の濃度を測定するときは、活性炭吸着装置18の運転管
理を行うことができ、活性炭吸着装置18の出口、又は
入口及び出口の排ガス中のクロロベンゼン類又は/及び
クロロフェノール類の濃度を測定するときは、活性炭吸
着装置18の性能評価及び運転管理を行うことができ
る。
【0023】運転管理としては、活性炭吸着装置18が
固定床型の場合は、活性炭固定床の切替え、活性炭の入
替え等が行われ、活性炭吸着装置18が移動床型の場合
は、活性炭移動床の移動速度の調節等が行われ、活性炭
吸着装置が粉末活性炭吹込みを伴う集塵機(バグフィル
ター等)や、粉末活性炭を用いた湿式洗浄装置の場合
は、粉末活性炭供給量の調節等が行われる。さらに、こ
れら活性炭吸着装置の運転管理に加えて、ごみ焼却炉の
運転条件を変更して運転管理を行うことができる。
【0024】排ガス分析装置30としては、図2〜図6
に示すような構成のものが用いられる。図2は除塵部3
4と、分離カラム36及び検出器38を備えたガスクロ
マトグラフィー分析装置40とから構成される排ガス分
析装置30aを示している。図3は除塵部34と、吸着
・濃縮・脱着部42と、分離カラム36及び検出器38
を備えたガスクロマトグラフィー分析装置40とから構
成される排ガス分析装置30bを示している。吸着・濃
縮・脱着部42でクロロベンゼン類又は/及びクロロフ
ェノール類が濃縮されて、ガスクロマトグラフィー分析
装置40に導入され分析される。吸着・濃縮・脱着部4
2における吸着材としては、水分の影響を受けにくい疎
水性、耐熱性(吸着・脱離温度に耐えるもの)を有する
多孔性高分子材料、例えば、2,6−ジフェニル−p−
フェニレンオキサイド系吸着材(オランダAKZO社製
テナックス(TENAX)(商標))、ジビニルベンゼ
ン系吸着材(Waters社製ポラパック(Porap
ak)(商標))等が用いられる。図2及び図3におけ
る検出器38としては、電子捕獲型検出器(ECD)又
は質量分析計(MS)を用いることが、測定精度を上げ
る点で好ましい。
【0025】図4は除塵部34と、冷却部(凝縮部)4
4と、分離カラム36及び検出器38を備えた液体クロ
マトグラフィー分析装置46とから構成される排ガス分
析装置30cを示している。排ガスは冷却部44で冷却
されて、排ガス中の水分が凝縮する。このとき、排ガス
中のクロロフェノール類が凝縮水中に溶解して凝縮液と
なり、この凝縮液を液体クロマトグラフィー分析装置4
6に導入し分析する。
【0026】図5は除塵部34と、冷却部(凝縮部)4
4と、蒸発・濃縮部48と、液体クロマトグラフィー分
析装置46とから構成される排ガス分析装置30dを示
している。凝縮液は蒸発・濃縮部48で加熱され水分が
蒸発して濃縮され、濃縮された凝縮液が液体クロマトグ
ラフィー分析装置46に導入されて分析される。図6は
除塵部34と、冷却部(凝縮部)44と、吸着・濃縮・
脱着部50と、液体クロマトグラフィー分析装置46と
から構成される排ガス分析装置30eを示している。凝
縮液は吸着・濃縮・脱着部50で濃縮された後、液体ク
ロマトグラフィー分析装置46に導入され分析される。
吸着・濃縮・脱着部50における吸着材は、図3におけ
る場合と同じものが用いられる。図4〜図6における検
出器38としては、質量分析計(MS)を用いること
が、測定精度を上げる点で好ましい。
【0027】図17は本発明の実施の第2形態の活性炭
吸着によるダイオキシン類除去装置の運転管理装置を示
している。本実施形態は、バグフィルター等の集塵機1
6aの上流の排ガスダクト52又は集塵機16aに粉末
活性炭供給装置54から粉末活性炭を供給するように構
成されたものであり、集塵機(ダイオキシン類除去装
置)16aの上流及び下流の排ガスダクト52、56に
サンプリングライン26、28を介して排ガス分析装置
30が接続され、この排ガス分析装置30に運転管理装
置32が接続されて、排ガス分析値により運転管理装置
32を介して粉末活性炭供給装置54、又はこの装置5
4及びごみ焼却炉10の両方の運転管理を行うことがで
きるように構成されている。具体的には、運転管理装置
32により粉末活性炭供給量(吹込み量)の調節が行わ
れる。他の構成及び作用は実施の第1形態の場合と同様
である。
【0028】図18は本発明の実施の第3形態の活性炭
吸着によるダイオキシン類除去装置の運転管理装置を示
している。本実施形態は、粉末活性炭を含む洗浄液で排
ガスを洗浄する型式の湿式洗浄装置(ダイオキシン類除
去装置)58を備え、この湿式洗浄装置58に粉末活性
炭供給装置54aから粉末活性炭を供給するように構成
されたものであり、湿式洗浄装置58の上流及び下流の
排ガスダクト60、62にサンプリングライン26、2
8を介して排ガス分析装置30が接続され、この排ガス
分析装置30に運転管理装置32が接続されて、排ガス
分析値により運転管理装置32を介して粉末活性炭供給
装置54a、又はこの装置54a及びごみ焼却炉10の
両方の運転管理を行うことができるように構成されてい
る。具体的には、運転管理装置32により粉末活性炭供
給量(吹込み量)の調節が行われる。他の構成及び作用
は実施の第1形態の場合と同様である。
【0029】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明の特徴とすると
ころをより一層明確にする。 実施例1 図7は実施例1において用いた装置の全体フローを示
し、図8はガスサンプリング系フローを示している。1
0はごみ焼却炉、12はボイラ、14は減温装置、16
は集塵機、18は移動床型の活性炭吸着装置、20は煙
突である。活性炭吸着装置18の上流及び下流の排ガス
ダクト(煙道)22、24にサンプリングライン26、
28を介して流路切替器64が接続され、この流路切替
器64にサンプリング装置66を介して排ガス分析装置
30bが接続されている。
【0030】図8に示すように、排ガスダクト(煙道)
22又は24からのガスはガス吸引装置68で吸引され
流路切替器64を経てガス濃縮装置70へ導入される。
なお、ガス吸引装置68からのガスに、希釈装置71で
希釈された校正用の標準ガスが混合される。ガス濃縮装
置70の濃縮管72は図9に示すように、金属管74内
に多孔性高分子吸着材76である2,6−ジフェニル−
p−フェニレンオキサイド系吸着材(オランダAKZO
社製テナックス(TENAX)(商標))が充填されて
おり、排ガス中のクロロベンゼン類を吸着させて濃縮し
た後、ヒーター78で加熱して脱着するように構成され
ている。このようにガス分離装置(脱着部)80で脱着
・分離されたクロロベンゼン類を、ガスクロマトグラフ
ィー分析装置を用いたガス検出装置82へ導き、データ
処理装置84を経てデータ出力装置86から出力信号と
して出力される。
【0031】ガスクロマトグラフィー分析装置の概要と
条件は以下の通りである。すなわち、カラム種類:UA
5−60M−0.25F(5%−フェニル)−メチルポ
リシロキサン系、温度条件:40℃→200℃→270
℃、検出器種類:非放射線源型電子捕獲型検出器(EC
D)、放電ガス:He、ドーパントガス:Xeである。
また、サンプリングガス温度:150℃、サンプリング
導管(ライン)温度:150〜180℃(本実施例では
180℃に制御した)、サンプリング導管材質:テフロ
ン、吸着温度100〜250℃(本実施例では100℃
に制御した)、脱離温度:250℃〜300℃(本実施
例では270℃に制御した)、吸着材:テナックス(商
標)である。なお、吸着温度が100℃未満の場合は結
露が生じ、一方、250℃を越える場合はダイオキシン
類が再合成されるので好ましくない。
【0032】図7〜図9に示す装置を用いて上記の条件
で、活性炭吸着装置18の入口及び出口の排ガス中のク
ロロベンゼン類を測定した。測定結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】表1において、M1CBはモノクロロベン
ゼン、D2CBはジクロロベンゼン、T3CBはトリク
ロロベンゼン、T4CBはテトラクロロベンゼン、P5
CBはペンタクロロベンゼン、H6CBはヘキサクロロ
ベンゼンである。表1から、吸着装置18入口での測定
は比較的容易にできるが、吸着装置18出口での測定は
非常に困難であることがわかる。
【0035】実施例1における測定結果を基にして、図
10に示すような運転管理に適用することができるデー
タが作成される。図10は利用率と操作時間との関係を
示すグラフで、ある一定の破過ポイントにカーブが達す
る時間を破過時間として、吸着材を交換するようにす
る。なお、利用率とは、吸着材が吸着平衡に達した時の
吸着質の量(吸着容量)に対するある時点での吸着質の
量の比率の事を言う。そして利用率=吸着質の量/吸着
容量×100であらわされる量である。
【0036】図11は移動床型の活性炭吸着装置18の
制御システム例を示している。移動床型の活性炭吸着装
置18において、入口及び出口での排ガス分析結果か
ら、吸着量(吸着材当たりの利用率)の累積値を求め、
吸着材に応じた破過時間と吸着材がベッド内を通過する
時間とを等しくするように、移動床下部の排出機104
の回転数を制御して吸着材の移動速度を調節する。82
は検出装置、106はデータ処理・出力装置で、このデ
ータ処理・出力装置(運転管理装置)106の出力信号
により排出機104が制御される。
【0037】図12は固定床型の活性炭吸着装置18
a、18bの制御システム例を示している。固定床型の
活性炭吸着装置18a、18bにおいて、入口及び出口
での排ガス分析結果から、吸着量(吸着材当たりの利用
率)の累積値を求め、吸着材に応じた破過時間と吸着材
層の切替時間とを等しくするように、並列に設置された
固定床型の活性炭吸着装置18a、18bを流路切替機
構108により切り替えて制御する。82は検出装置、
106はデータ処理・出力装置で、このデータ処理・出
力装置(運転管理装置)106の出力信号により流路切
替機構108が制御される。
【0038】実施例2 ガスクロマトグラフィー分析装置における検出器として
質量分析計を用い、他は実施例1と同様の測定を行っ
た。ガスクロマトグラフィー分析装置の概要と条件はつ
ぎの通りである。カラム種類:UA5−60M−0.2
5F(5%−フェニル)−メチルポリシロキサン系、温
度条件:40℃→200℃→270℃、試料導入:スプ
リットレス、検出器種類:四重極型質量分析計(M
S)、検出器電圧:1.4kV、イオン化方式:EI、イ
オン化電圧:70eV、測定モード:SIMである。測定
結果を表2に示す。
【0039】
【表2】
【0040】実施例1におけるように、検出器として非
放射線源型電子捕獲型検出器(ECD)を用いた場合
は、ECDの検出下限は0.05〜0.1ppb-v 程度で
あるのに対し、実施例2におけるように四重極型質量分
析計(MS)を検出器として用いることによって、表2
から明らかなように、検出下限を0.001ppb-v とす
ることができた。これによって、吸着装置18出口での
測定が可能となった。
【0041】実施例3 図13は実施例3において用いた装置の全体フローを示
している。本実施例は、クロロフェノール類の液体クロ
マトグラフィー分析装置による分析・測定を行ったもの
である。10はごみ焼却炉、12はボイラ、14は減温
装置、16は集塵機、18は移動床型の活性炭吸着装
置、20は煙突である。活性炭吸着装置18の上流及び
下流の排ガスダクト(煙道)22、24にサンプリング
ライン26、28を介して流路切替器64が接続され、
この流路切替器64にサンプリング装置66が接続さ
れ、このサンプリング装置66にクロロフェノール類を
含む凝縮液を得るための凝縮部110が接続され、この
凝縮部110に排ガス分析装置30dが接続されてい
る。
【0042】図14はガスサンプリング系フローの詳細
を示している。排ガスダクト(煙道)22、24からの
ガスは、グラスウール、円筒濾紙、円盤濾紙、ろ布等を
収容した除塵装置112(本実施例ではグラスウールを
使用)に導入して除塵した後、ガラスボールフィルタ
ー、ムエンケ式フィルター等のフィルターを備えたフィ
ルター付洗気瓶114(本実施例ではガラスボールフィ
ルターを使用)に導入し水中にバブリングして排ガス中
のクロロフェノール類を水に溶解させる。116は水等
の溶媒を供給するための溶媒供給装置、118はバイパ
スライン、120はガス吸引装置(ダイヤフラム式ポン
プ)、122は活性炭処理装置である。フィルター付洗
気瓶114からのクロロフェノール類を含む液は液体抜
出し機構(電磁弁)124で抜き出し分析装置30dに
導入され分析される。
【0043】図15は図14に示す装置の要部をさらに
具体的に示したものである。116aは水タンク、12
6はガラスボールフィルターである。実施例3において
用いた装置は、実際には、図16に示すように液体抜出
し機構(電磁弁)124の下流に、ヒーター128によ
り加熱して水分を蒸発させるための濃縮器130が設け
られ、濃縮されたクロロフェノール類を含む液は、別の
液体抜出し機構(電磁弁)132により分析装置30d
に導入され分析される。134は活性炭処理装置で、濃
縮器130で蒸発したガス(主として水蒸気)を処理す
るためのものである。
【0044】上記のように構成された装置を用いて、水
の入ったフィルター付洗気瓶114に一定時間通ガス
し、タイマーでバイパスライン118に切り替えた。バ
イパス操作中に洗気瓶114内部の液体を抜き出した。
液体抜出し機構124によって抜き出された溶液は濃縮
器130でヒーター128により加熱され溶媒(水)の
みを蒸発させ、体積として1/10程度に濃縮した。濃
縮後、タイマーによって液体抜出し機構132を用いて
濃縮器130から溶液が抜き出され、オートインジェク
ターを用いて分析装置30dに導入し分析した。結果を
表3に示す。
【0045】
【表3】
【0046】表3において、M1CPはモノクロロフェ
ノール、D2CPはジクロロフェノール、T3CPはト
リクロロフェノール、T4CPはテトラクロロフェノー
ル、P5CPはペンタクロロフェノールである。表3か
ら、吸着装置18入口は勿論、吸着装置18出口での測
定が可能であることがわかる。
【0047】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1) 活性炭吸着装置(ダイオキシン類除去装置)の
出口排ガス中のダイオキシン類濃度を高額で長期間をか
けて測定する代りに、吸着装置の入口又は/及び出口の
排ガス中のクロロベンゼン類又は/及びクロロフェノー
ル類の濃度を自動で連続的に測定することにより、簡便
に、かつ、短時間で吸着装置の運転管理、又は性能評価
及び運転管理を行うことができる。 (2) 排ガス分析装置に運転管理装置が接続されてい
るので、運転中に性能の低下がみられれば、必要に応じ
て、活性炭固定床の切替え、活性炭の入替え、活性炭移
動床の移動速度の調節、粉末活性炭供給量の調節、場合
によっては、ごみ焼却炉等の運転条件の変更まで実施す
ることができ、これにより、安定で信頼性の高いごみ焼
却炉等の運転が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態の活性炭吸着によるダ
イオキシン類除去装置のフローを示すブロック図であ
る。
【図2】図1における排ガス分析装置の一例のフローを
示すブロック図である。
【図3】図1における排ガス分析装置の他の例のフロー
を示すブロック図である。
【図4】図1における排ガス分析装置の他の例のフロー
を示すブロック図である。
【図5】図1における排ガス分析装置の他の例のフロー
を示すブロック図である。
【図6】図1における排ガス分析装置のさらに他の例の
フローを示すブロック図である。
【図7】実施例1において用いた装置の全体フローを示
すブロック図である。
【図8】図7に示す装置におけるガスサンプリング系フ
ローを示すブロック図である。
【図9】図8におけるガス濃縮装置(吸着・濃縮・脱着
装置)の断面説明図である。
【図10】吸着材(活性炭)の利用率と操作時間との関
係を示すグラフである。
【図11】移動床型の活性炭吸着装置の制御システム例
を示すフローシートである。
【図12】固定床型の活性炭吸着装置の制御システム例
を示すフローシートである。
【図13】実施例3において用いた装置の全体フローを
示すブロック図である。
【図14】図13に示す装置におけるガスサンプリング
系フローを示すブロック図である。
【図15】図14に示す装置の要部をより具体的に示し
たフローシートである。
【図16】図15に示す装置の要部をさらに詳細に示す
ブロック図である。
【図17】本発明の実施の第2形態の活性炭吸着による
ダイオキシン類除去装置のフローを示すブロック図であ
る。
【図18】本発明の実施の第3形態の活性炭吸着による
ダイオキシン類除去装置のフローを示すブロック図であ
る。
【符号の説明】 10 ごみ焼却炉 12 ボイラ 14 減温装置 16、16a 集塵機 18、18a、18b 活性炭吸着装置 20 煙突 22、24、52、56、60、62 排ガスダクト 26、28 サンプリングライン 30、30a、30b、30c、30d、30e 排ガ
ス分析装置 32 運転管理装置 34 除塵部 36 分離カラム 38 検出器 40 ガスクロマトグラフィー分析装置 42、50 吸着・濃縮・脱着部 44 冷却部(凝縮部) 46 液体クロマトグラフィー分析装置 48 蒸発・濃縮部 54、54a 粉末活性炭供給装置 58 湿式洗浄装置 64 流路切替器 66 サンプリング装置 68 ガス吸引装置 70 ガス濃縮装置 71 希釈装置 72 濃縮管 74 金属管 76 多孔性高分子吸着材 78、128 ヒーター 80 ガス分離装置(脱着部) 82 ガス検出装置 84 データ処理装置 86 データ出力装置 104 排出機 106 データ処理・出力装置 108 流路切替機構 110 凝縮部 112 除塵装置 114 フィルター付洗気瓶 116 溶媒供給装置 116a 水タンク 118 バイパスライン 120 ガス吸引装置 122、134 活性炭処理装置 124、132 液体抜出し機構 126 ガラスボールフィルター 130 濃縮器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡島 重伸 神戸市中央区東川崎町1丁目1番3号 川 崎重工業株式会社神戸本社内 (72)発明者 尾崎 弘憲 神戸市中央区東川崎町1丁目1番3号 川 崎重工業株式会社神戸本社内 Fターム(参考) 4D002 AA21 AC04 BA04 BA13 BA14 CA07 CA08 DA41 EA04 EA08 GA02 GA03 GB02 GB03 HA03

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排ガス中のダイオキシン類を活性炭に吸
    着させることにより除去するダイオキシン類除去装置に
    おいて、 ダイオキシン類除去装置の入口又は/及び出口の排ガス
    中のダイオキシン類の前駆体である有機化合物の濃度を
    測定し、該測定値を用いてダイオキシン類除去装置の運
    転管理、又は性能評価及び運転管理を行うことを特徴と
    する活性炭吸着によるダイオキシン類除去装置の運転管
    理方法。
  2. 【請求項2】 排ガス中のダイオキシン類を活性炭に吸
    着させることにより除去するダイオキシン類除去装置に
    おいて、 ダイオキシン類除去装置の入口又は/及び出口の排ガス
    中のクロロベンゼン類又は/及びクロロフェノール類の
    濃度を測定し、該測定値を用いてダイオキシン類除去装
    置の運転管理、又は性能評価及び運転管理を行うことを
    特徴とする活性炭吸着によるダイオキシン類除去装置の
    運転管理方法。
  3. 【請求項3】 排ガス中のクロロベンゼン類又は/及び
    クロロフェノール類の濃度を測定するに際し、クロロベ
    ンゼン類又は/及びクロロフェノール類をガスクロマト
    グラフィーにより分析する請求項2記載の活性炭吸着に
    よるダイオキシン類除去装置の運転管理方法。
  4. 【請求項4】 排ガス中のクロロベンゼン類又は/及び
    クロロフェノール類の濃度を測定するに際し、クロロベ
    ンゼン類又は/及びクロロフェノール類を吸着、濃縮、
    脱着し、濃縮されたクロロベンゼン類又は/及びクロロ
    フェノール類をガスクロマトグラフィーにより分析する
    請求項2記載の活性炭吸着によるダイオキシン類除去装
    置の運転管理方法。
  5. 【請求項5】 ガスクロマトグラフィーによる分析を、
    検出器として電子捕獲型検出器又は質量分析計を備えた
    ガスクロマトグラフィー分析装置で行う請求項3又は4
    記載の活性炭吸着によるダイオキシン類除去装置の運転
    管理方法。
  6. 【請求項6】 排ガス中のダイオキシン類を活性炭に吸
    着させることにより除去するダイオキシン類除去装置に
    おいて、 ダイオキシン類除去装置の入口又は/及び出口の排ガス
    中のクロロフェノール類の濃度を液体クロマトグラフィ
    ーにより分析・測定し、該分析・測定値を用いてダイオ
    キシン類除去装置の運転管理、又は性能評価及び運転管
    理を行うことを特徴とする活性炭吸着によるダイオキシ
    ン類除去装置の運転管理方法。
  7. 【請求項7】 排ガス中のクロロフェノール類の濃度を
    測定するに際し、排ガスを冷却して得た凝縮液中のクロ
    ロフェノール類を濃縮し、濃縮されたクロロフェノール
    類含有液を液体クロマトグラフィーにより分析する請求
    項6記載の活性炭吸着によるダイオキシン類除去装置の
    運転管理方法。
  8. 【請求項8】 液体クロマトグラフィーによる分析を、
    検出器として質量分析計を備えた液体クロマトグラフィ
    ー分析装置で行う請求項6又は7記載の活性炭吸着によ
    るダイオキシン類除去装置の運転管理方法。
  9. 【請求項9】 運転管理として、活性炭固定床の切替
    え、活性炭の入替え、活性炭移動床の移動速度の調節、
    及び粉末活性炭供給量の調節の少なくともいずれかを行
    う請求項1〜8のいずれかに記載の活性炭吸着によるダ
    イオキシン類除去装置の運転管理方法。
  10. 【請求項10】 測定値を用いてダイオキシン類除去装
    置の運転管理を行う以外に、ごみ焼却炉の運転条件を変
    更して運転管理を行う請求項1〜9のいずれかに記載の
    活性炭吸着によるダイオキシン類除去装置の運転管理方
    法。
  11. 【請求項11】 ごみを焼却するためのごみ焼却炉と、
    このごみ焼却炉からの排ガスの保有する熱量を回収する
    ためのボイラと、このボイラからの排ガスを冷却するた
    めの減温装置と、この減温装置からの排ガスを導入して
    排ガス中のダストを分離・除去する集塵機と、この集塵
    機からの排ガスを導入して排ガス中のダイオキシン類を
    吸着・除去するための活性炭吸着装置とを備えたごみ焼
    却処理装置において、 活性炭吸着装置の上流又は/及び下流の排ガスダクトに
    サンプリングラインを介して排ガス中のダイオキシン類
    の前駆体である有機化合物の濃度を測定するための排ガ
    ス分析装置を接続し、この排ガス分析装置に運転管理装
    置を接続して、排ガス分析値により運転管理装置を介し
    て活性炭吸着装置、又は活性炭吸着装置及びごみ焼却炉
    の運転管理を行うことができるように構成されたことを
    特徴とする活性炭吸着によるダイオキシン類除去装置の
    運転管理装置。
  12. 【請求項12】 ごみを焼却するためのごみ焼却炉と、
    このごみ焼却炉からの排ガスの保有する熱量を回収する
    ためのボイラと、このボイラからの排ガスを冷却するた
    めの減温装置と、この減温装置からの排ガスを導入して
    排ガス中のダストを分離・除去する集塵機と、この集塵
    機からの排ガスを導入して排ガス中のダイオキシン類を
    吸着・除去するための活性炭吸着装置とを備えたごみ焼
    却処理装置において、 活性炭吸着装置の上流又は/及び下流の排ガスダクトに
    サンプリングラインを介して排ガス中のクロロベンゼン
    類又は/及びクロロフェノール類の濃度を測定するため
    の排ガス分析装置を接続し、この排ガス分析装置に運転
    管理装置を接続して、排ガス分析値により運転管理装置
    を介して活性炭吸着装置、又は活性炭吸着装置及びごみ
    焼却炉の運転管理を行うことができるように構成された
    ことを特徴とする活性炭吸着によるダイオキシン類除去
    装置の運転管理装置。
  13. 【請求項13】 ごみを焼却するためのごみ焼却炉と、
    このごみ焼却炉からの排ガスの保有する熱量を回収する
    ためのボイラと、このボイラからの排ガスを冷却するた
    めの減温装置と、この減温装置からの排ガスに粉末活性
    炭を供給するための粉末活性炭供給装置と、粉末活性炭
    が吹き込まれた排ガスを導入してダイオキシン類を吸着
    ・除去するとともにダストを分離除去するための集塵機
    とを備えたごみ焼却処理装置において、 集塵機の上流又は/及び下流の排ガスダクトにサンプリ
    ングラインを介して排ガス中のクロロベンゼン類又は/
    及びクロロフェノール類の濃度を測定するための排ガス
    分析装置を接続し、この排ガス分析装置に運転管理装置
    を接続して、排ガス分析値により運転管理装置を介して
    活性炭吸着装置、又は活性炭吸着装置及びごみ焼却炉の
    運転管理を行うことができるように構成されたことを特
    徴とする活性炭吸着によるダイオキシン類除去装置の運
    転管理装置。
  14. 【請求項14】 ごみを焼却するためのごみ焼却炉と、
    このごみ焼却炉からの排ガスの保有する熱量を回収する
    ためのボイラと、このボイラからの排ガスを冷却するた
    めの減温装置と、この減温装置からの排ガスを導入して
    排ガス中のダストを分離・除去する集塵機と、この集塵
    機からの排ガスを導入して排ガス中のダイオキシン類を
    吸着・除去するための湿式洗浄装置と、この湿式洗浄装
    置に粉末活性炭を供給するための粉末活性炭供給装置と
    を備えたごみ焼却処理装置において、 湿式洗浄装置の上流又は/及び下流の排ガスダクトにサ
    ンプリングラインを介して排ガス中のクロロベンゼン類
    又は/及びクロロフェノール類の濃度を測定するための
    排ガス分析装置を接続し、この排ガス分析装置に運転管
    理装置を接続して、排ガス分析値により運転管理装置を
    介して活性炭吸着装置、又は活性炭吸着装置及びごみ焼
    却炉の運転管理を行うことができるように構成されたこ
    とを特徴とする活性炭吸着によるダイオキシン類除去装
    置の運転管理装置。
  15. 【請求項15】 排ガス分析装置が、ガスクロマトグラ
    フィー分析装置及び液体クロマトグラフィー分析装置の
    いずれかを含む装置である請求項11〜14のいずれか
    に記載の活性炭吸着によるダイオキシン類除去装置の運
    転管理装置。
  16. 【請求項16】 排ガス分析装置が、排ガス中のクロロ
    ベンゼン類又は/及びクロロフェノール類を濃縮するた
    めの吸着・濃縮・脱着部を備えたガスクロマトグラフィ
    ー分析装置を含む装置である請求項12、13又は14
    記載の活性炭吸着によるダイオキシン類除去装置の運転
    管理装置。
  17. 【請求項17】 排ガス分析装置が、検出器として電子
    捕獲型検出器又は質量分析計を備えたガスクロマトグラ
    フィー分析装置を含む装置である請求項11〜14、1
    6のいずれかに記載の活性炭吸着によるダイオキシン類
    除去装置の運転管理装置。
  18. 【請求項18】 排ガス分析装置が、排ガスを冷却して
    凝縮液を得るための冷却部と、凝縮液を濃縮するための
    蒸発・濃縮部又は吸着・濃縮・脱着部を備えた液体クロ
    マトグラフィー分析装置を含む装置である請求項12、
    13又は14記載の活性炭吸着によるダイオキシン類除
    去装置の運転管理装置。
  19. 【請求項19】 排ガス分析装置が、検出器として質量
    分析計を備えた液体クロマトグラフィー分析装置を含む
    装置である請求項12、13、14、18のいずれかに
    記載の活性炭吸着によるダイオキシン類除去装置の運転
    管理装置。
  20. 【請求項20】 運転管理装置により、活性炭固定床の
    切替え、活性炭の入替え、活性炭移動床の移動速度の調
    節、及び粉末活性炭供給量の調節の少なくともいずれか
    の管理、又は該管理とごみ焼却炉の運転条件の変更を行
    うように構成された請求項11〜19のいずれかに記載
    の活性炭吸着によるダイオキシン類除去装置の運転管理
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109142559A (zh) * 2018-07-04 2019-01-04 山东恒诚检测科技有限公司 一种检测空气中邻氯苯酚的方法
KR102175095B1 (ko) * 2019-11-13 2020-11-05 주식회사 우진이엔지 폐활성탄 탈착가스를 이용한 통합형 폐활성탄 재생 방법 및 시스템
CN112585463A (zh) * 2018-08-31 2021-03-30 思拓凡瑞典有限公司 用于诸如色谱系统之类的分离系统的连接装置

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