JP2001094948A - デジタル放送記録再生装置 - Google Patents

デジタル放送記録再生装置

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JP2001094948A
JP2001094948A JP27244399A JP27244399A JP2001094948A JP 2001094948 A JP2001094948 A JP 2001094948A JP 27244399 A JP27244399 A JP 27244399A JP 27244399 A JP27244399 A JP 27244399A JP 2001094948 A JP2001094948 A JP 2001094948A
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time
scene
broadcast
catch
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Tatsuo Koga
達雄 古賀
Kazuyuki Tanaka
一行 田中
Takayoshi Abe
孝義 阿部
Takanobu Mikoshi
剛宣 美越
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、現在放送されているシーンまで追い
付き再生を行ったときにそのシーンが滑らかにつながる
ことができるデジタル放送記録再生装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】使用者が一時停止などして、表示装置6に
再生するシーンの放送時刻が現在時刻より遅れたとき
に、使用者によって追い付き再生が指示されたとき、そ
のシーンを表すTS(Transport Stream)よりその放送
時刻を記録媒体4より読み出すとともに現在時刻取得手
段8より与えられる現在時刻を比較手段7で比較する。
そして、放送時刻が現在時刻に近づくにつれ、早送り再
生の再生速度を通常再生の再生速度に近づけるように、
再生速度制御手段9で再生速度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル放送をラ
ンダムアクセス可能なメディアを用いて記録・再生を行
う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビ放送がデジタル放送に変更するこ
とによって、ハードディスクなどのランダムアクセス可
能なメディアを用いて、受信した番組をデジタル信号の
まま記録することができる。このようなランダムアクセ
ス可能なメディアを用いたデジタル放送記録再生装置が
登場すると、放送中のシーンよりも少し前の放送シーン
を再生して視聴する機能を実現することができる。この
ように、例えば、一時停止などをして少し前の放送シー
ンを再生した場合に現在放送中のシーンに追いつくため
に、追いつくまでの間等速早送り再生をするか、又は、
現在放送中のシーンまでのシーンのうち数シーンを選択
して再生することによって、現在放送中のシーンまでの
シーンをつなげる方法が提案されている。
【0003】尚、この少し前の放送シーンから現在放送
中のシーンに追いつくための手段を、以下、「追い付き
再生」と呼ぶ。又、デジタル放送を早送り再生するに
は、数フレーム毎に1つのフレームの信号を復号して再
生することによって実現される。即ち、早送り再生を行
ったとき、図11のように、斜線で示した1番目のフレ
ームの信号を復号して再生した後、nフレーム分の信号
をとばして、1番目のフレームと同様に斜線で示したn
+1番目のフレームの信号を復号して再生する。よっ
て、通常再生では全フレームの信号が復号されて再生さ
れるが、早送り再生では、数フレームに1フレームの割
合で復号されて再生される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、等速早
送り再生によって追い付き再生を行った場合、この追い
付き再生の間のシーンにおいて、使用者が視聴したいシ
ーンや重要なシーンを見逃してしまうことがある。又、
追い付くまで等速早送りを行い、そして、追い付くと同
時に通常再生を行うため、各シーンを滑らかにつなげる
ことができない。更に、数シーンを選択して再生するこ
とによって追い付き再生を行った場合、この追い付き再
生の間のシーンにおいて、使用者が視聴したいシーンや
重要なシーンが再生されないことがある。
【0005】上記のような問題を鑑みて、本発明は、現
在放送されているシーンまで追い付き再生を行ったとき
にそのシーンが滑らかにつながることができるデジタル
放送記録再生装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載のデジタル放送記録再生装置は、
ランダムアクセス可能な記録媒体を有し、受信した番組
の映像情報を該記録媒体に記録して再生するデジタル放
送記録再生装置において、現在放送中のシーンより前の
過去のシーンを再生しているとき、その現在放送中のシ
ーンに追い付くために、早送り再生して追い付く追い付
き再生機能を有し、該追い付き再生機能を用いて早送り
再生しているシーンが現在放送中のシーンに近づくにつ
れて、早送り再生の速度が遅くなり通常の再生速度に近
づくことを特徴とする。
【0007】このようなデジタル放送記録再生装置にお
いて、請求項2に記載するように、前記追い付き再生機
能で早送り再生して現在放送中のシーンに追い付く際、
前記追い付き再生機能で再生している過去のシーンの放
送時刻と現在時刻との時間差に基づいて、前記追い付き
再生機能で早送り再生する速度を決定するようにしても
構わない。このような構成において、追い付き再生機能
で早送り再生しているとき、常に再生している過去のシ
ーンの放送時刻と現在時刻との時間差を検知させて、そ
の早送り再生の速度を決定する。よって、使用者が通常
の再生を行うことを希望して通常再生させた後、再び、
追い付き再生機能を使用することができる。
【0008】又、請求項3に記載するように、再生して
いる前記過去のシーンから前記追い付き再生機能によっ
て追い付く現在放送中のシーンまでの時間をn分割(n
は自然数)し、この分割された時間におけるシーン毎に
早送り再生速度を変化させるようにしても構わない。こ
のような構成において、追い付く時刻を設定し、この追
い付く時刻と再生している過去のシーンの放送時刻との
時間差にあわせて、早送り再生の速度の変化率を変化さ
せることができる。
【0009】請求項4に記載のデジタル放送記録再生装
置は、ランダムアクセス可能な記録媒体を有し、受信し
た番組の映像情報を該記録媒体に記録して再生するデジ
タル放送記録再生装置において、現在放送中のシーンよ
り前の過去のシーンを再生しているとき、その現在放送
中のシーンに追い付くために、前記過去のシーンから現
在放送中のシーンまでの間のシーンより再生するシーン
を選択することによって追い付く追い付き再生機能を有
し、該追い付き再生機能を用いたとき、現在放送中のシ
ーンに近づくにつれて多くのシーンが再生されることを
特徴とする。
【0010】このようなデジタル放送記録再生装置にお
いて、請求項5に記載するように、再生している前記過
去のシーンから前記追い付き再生機能によって追い付く
現在放送中のシーンまでの時間をn分割(nは自然数)
し、この各分割された時間内のシーンの再生される再生
時間が、該分割された時間の時刻が現在時刻に近づくに
つれ長くなるようにしても構わない。
【0011】請求項6に記載するデジタル放送記録再生
装置は、請求項2、請求項3、又は請求項5のいずれか
に記載のデジタル放送記録再生装置において、受信した
信号より前記各シーンの放送時刻情報を獲得する手段を
有することを特徴とする。このような構成のデジタル放
送記録再生装置では、デジタル放送の信号を受信した
際、その信号を記録することによってその信号内のデー
タより再生中のシーンの放送時刻を認識することができ
る。
【0012】請求項7に記載のデジタル放送記録再生装
置は、請求項3又は請求項5に記載のデジタル放送記録
再生装置において、各番組の内容や放送時刻を知らせる
番組ガイド情報を獲得する手段を有し、前記追い付き再
生機能で再生している番組が、前記番組ガイド情報で得
た該番組の終了時刻に現在放送中のシーンに追い付くこ
とを特徴とする。このようなデジタル放送記録再生装置
によると、定期的に送信されるEPG(Electronic Pro
gram Guide)情報などから、番組の内容やその放送時刻
を認識し、この認識した放送時刻に基づき、現在追い付
き再生している番組の放送終了時刻に追い付くようにす
ることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】<第1の実施形態>本発明の第1
の実施形態について、図面を参照して説明する。図1
は、本実施形態のデジタル放送記録再生装置の内部構成
を示すブロック図である。図1に示すデジタル放送記録
再生装置1は、デジタル放送信号を受信するアンテナ2
と、アンテナ2から送信される放送信号を復調するとと
もにこの放送信号を多重分離してユーザーが選択したチ
ャンネルのTS(Transport Stream)やEPG(Electr
onic Program Guide)を獲得するチューナ3と、チュー
ナ3で得たTSを記録するハードディスクなどの記録媒
体4と、記録媒体4より読み出したTSを復号する復号
手段5と、この復号手段5で復号された信号によって映
像を再生する表示装置6とを有する。
【0014】又、このデジタル放送記録再生装置1は、
チューナ3より獲得したEPGより番組の内容や放送時
刻などの番組情報を記憶する番組情報取得手段10と、
記録媒体4より読み出したTSよりその放送時刻を獲得
するとともに現在時刻取得手段8から与えられる現在時
刻と比較する比較手段7と、現在時刻取得手段8と、再
生しないフレームの数量を変更することによって早送り
再生の速度を制御する再生速度制御手段9とが設けられ
る。
【0015】尚、再生速度制御手段9は、比較手段7に
よる放送時刻と現在時刻との比較結果が与えられること
によって、復号手段5で復号する1フレーム分のTSに
対する復号しないTSの割合(この割合を、以下「間引
き率」と呼ぶ。)を決定する。即ち、比較手段7で放送
時刻と現在時刻とが離れていると判断されるときは、そ
の間引き率を大きくして再生速度を速くし、又、比較手
段7で放送時刻と現在時刻とが近いと判断されるとき
は、その間引き率を小さくして再生速度を遅くする。こ
のように、再生速度制御手段9を介して復号手段5に与
えるTSの間引き率を変化させることによって、表示装
置6の再生速度を変化させる。
【0016】このようなデジタル放送記録再生装置1に
おいて、例えば、記録媒体4に20分間分のTSを記録
できるものとする。以下、使用者がリモートコントロー
ラ(不図示)などで一時停止状態にした後、しばらくし
て、追い付き再生を行うように操作したときの動作につ
いて、図2及び図3を参照して説明する。図2は追い付
き再生の動作を示すフローチャートである。又、図3
は、追い付き再生を行ったときの再生シーンと現在放送
中のシーンとの時間的な関係を示した図である。
【0017】まず、図2を参照して、追い付き再生の動
作について説明する。まず、使用者によって、リモート
コントローラ(不図示)などで追い付き再生を行うよう
に指示されると(STEP1)、追い付き再生動作が開
始し、STEP2で使用者によって一時停止又は通常再
生の指示が行われたか否かが判断される。そして、ST
EP2で一時停止又は通常再生の指示が行われていない
(No)とき、STEP3に移行して、記録媒体4より
読み出したTSより得られる表示装置6上の再生シーン
の放送時刻と現在時刻取得手段9から与えられる現在時
刻との時間差Tが比較手段7で求められ、STEP4に
移行する。
【0018】このように時間差Tが求められると、時間
差Tが10分より長いか否かが比較手段7で判断される
(STEP4)。このとき、時間差Tが10分より長い
と判断される(Yes)と、STEP5に移行する。こ
のSTEP5では、再生速度制御手段9に再生速度が1
0倍速になるように信号が与えられ、この再生速度制御
手段9によって、表示装置6で再生されるフレーム直後
の10フレームを表す各TSが再生速度制御手段9より
読み出されて、そのうち10フレーム目のフレームを表
すTSが復号手段5に与えられる。そして、復号手段5
において、与えられたTSを復号して、表示装置6で再
生する。
【0019】STEP4で、時間差Tが10分より短い
と判断される(No)と、STEP6に移行し、時間差
Tが6分より長いか否かが比較手段7で判断される。こ
のとき、時間差Tが6分より長いと判断される(Ye
s)と、STEP7に移行する。このSTEP7では、
再生速度制御手段9に再生速度が5倍速になるように信
号が与えられ、この再生速度制御手段9によって、表示
装置6で再生されるフレーム直後の5フレームを表す各
TSが再生速度制御手段9より読み出されて、そのうち
5フレーム目のフレームを表すTSが復号手段5に与え
られる。そして、復号手段5において、与えられたTS
を復号して、表示装置6で再生する。
【0020】STEP6で、時間差Tが6分より短いと
判断される(No)と、STEP8に移行し、時間差T
が3分より長いか否かが比較手段7で判断される。この
とき、時間差Tが3分より長いと判断される(Yes)
と、STEP9に移行する。このSTEP9では、再生
速度制御手段9に再生速度が5/2倍速になるように信
号が与えられ、この再生速度制御手段9によって、表示
装置6で再生されるフレーム直後の5フレームを表す各
TSが再生速度制御手段9より読み出されて、そのうち
4フレーム目と5フレーム目の各フレームを表すTSが
復号手段5に与えられる。そして、復号手段5におい
て、与えられた2つのフレームそれぞれを表す各TSを
復号して、それぞれ時系列的に表示装置6で再生する。
【0021】STEP8で、時間差Tが3分より短いと
判断される(No)と、STEP10に移行し、時間差
Tが1分より長いか否かが比較手段7で判断される。こ
のとき、時間差Tが1分より長いと判断される(Ye
s)と、STEP11に移行する。このSTEP11で
は、再生速度制御手段9に再生速度が5/3倍速になる
ように信号が与えられ、この再生速度制御手段9によっ
て、表示装置6で再生されるフレーム直後の5フレーム
を表す各TSが再生速度制御手段9より読み出されて、
そのうち3フレーム目〜5フレーム目の各フレームを表
すTSが復号手段5に与えられる。そして、復号手段5
において、与えられた3つのフレームそれぞれを表す各
TSを復号して、それぞれ時系列的に表示装置6で再生
する。
【0022】STEP10で、時間差Tが1分より短い
と判断される(No)と、STEP12に移行し、時間
差Tが0分か否かが比較手段7で判断される。このと
き、時間差Tが0分でない(No)とき、STEP13
に移行する。このSTEP13では、再生速度制御手段
9に再生速度が5/4倍速になるように信号が与えら
れ、この再生速度制御手段9によって、表示装置6で再
生されるフレーム直後の5フレームを表す各TSが再生
速度制御手段9より読み出されて、そのうち1フレーム
目以外の各フレームを表すTSが復号手段5に与えられ
る。そして、復号手段5において、与えられた4つのフ
レームそれぞれを表す各TSを復号して、それぞれ時系
列的に表示装置6で再生する。
【0023】このように、STEP5、STEP7、S
TEP9、STEP11、STEP13において、それ
ぞれ、比較手段7より与えられる結果に応じて再生速度
制御手段9が動作することによって、復号手段5で復号
された各フレームを表示装置6で再生した後、STEP
2に移行し、使用者によって一時停止又は通常再生の指
示が行われたか否かが判断される。又、STEP2にお
いて、一時停止又は通常再生の指示が行われたと判断さ
れる(Yes)と、STEP15に移行して、現在再生
しているフレームの一時停止又は現在再生しているフレ
ームからの通常再生動作が行われる。更に、STEP1
2において、時間差Tが0分となる(Yes)とき、S
TEP14に移行し、追い付きが完了したと見なして通
常再生動作を行う。
【0024】次に、このような追い付き再生機能を有す
るデジタル放送記録再生装置1の動作例を、図3を参照
して説明する。なお、図3(a)に、現在放送中のシー
ンのタイミングを表し、又、図3(b)に、表示装置6
に再生されるシーンのタイミングを表す。まず、使用者
によって、通常再生の状態から時刻Taで一時停止動作
を指示されたとすると、図3(a)、(b)のように、
時刻Taまで表示装置6には現在放送中のシーンが再生
される。
【0025】そして、一時停止動作の状態から時刻Tb
で追い付き再生が指示されると、時刻Ta〜Tbの間で
は、時刻Taのシーンが静止画として表示装置6に再生
される。今、時刻Taから時刻Tbまでの時間が16分
であるとすると、時刻Tbでは、図2のフローチャート
より、表示装置6上の再生シーンの放送時刻と現在時刻
との時間差が10分より長いので、早送り再生の再生速
度が10倍速となる。そして、時刻Tbから40秒後に
表示装置6上の再生シーンの放送時刻と現在時刻との時
間差が10分となるので、早送り再生の再生速度が5倍
速となる。このように再生速度が5倍速となってから1
分後に、表示装置6上の再生シーンの放送時刻と現在時
刻との時間差が6分となるので、早送り再生の再生速度
が2.5倍速となる。
【0026】このように、2.5倍速で早送り再生して
いる際、図3(b)のように、2.5倍速で早送り再生
を行い始めてから1分後の時刻Tcで一時停止が指示さ
れた後、この時刻Tcから4.5分後の時刻Tdで再び
追い付き再生が指示されるとする。このように、時刻T
cで一時停止が指示されたとき、2.5倍速で早送り再
生が行われてから1分経過しているので、時刻Tcにお
いて、表示装置6上の再生シーンの放送時刻と現在時刻
との時間差が4.5分となる。又、時刻Tc〜Tdの
4.5分間一時停止の状態となるので、時刻Tdにおい
て、表示装置6上の再生シーンの放送時刻と現在時刻と
の時間差が9分となる
【0027】この時間差9分は、6分より長く10分よ
り短いため、再生速度を5倍速として早送り再生が行わ
れる。よって、時刻Tbから45秒後に表示装置6上の
再生シーンの放送時刻と現在時刻との時間差が6分とな
るので、早送り再生の再生速度が2.5倍速となる。そ
して、このように再生速度が2.5倍速となってから2
分後に表示装置6上の再生シーンの放送時刻と現在時刻
との時間差が3分となるので、早送り再生の再生速度が
5/3倍速となる。
【0028】更に、このように再生速度が5/3倍速と
なってから3分後に表示装置6上の再生シーンの放送時
刻と現在時刻との時間差が1分となるので、早送り再生
の再生速度が5/4倍速となる。最後に、このように再
生速度が5/4倍速となってから4分後の時刻Teで表
示装置6上の再生シーンの放送時刻が現在時刻に追い付
くので、通常再生を行う。
【0029】尚、時刻Tcで一時停止でなく通常再生が
指示されたとき、再び追い付き再生を指示する時刻Td
において、表示装置6上の再生シーンの放送時刻と現在
時刻との時間差が4.5分のままである。よって、時刻
Tdで再び追い付き再生が指示されると、2.5倍速で
早送り再生を行う。その後の動作は、上記した時刻Tc
で一時停止したときの動作と同様である。
【0030】<第2の実施形態>本発明の第2の実施形
態について、図面を参照して説明する。図4は、本実施
形態のデジタル放送記録再生装置の内部構成を示すブロ
ック図である。尚、図4に示すデジタル放送記録再生装
置において、第1の実施形態のデジタル放送記録再生装
置(図1)と同一の目的で使用する部分については、同
一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0031】図4に示すデジタル放送記録再生装置1a
は、チューナ3より獲得したEPGより番組の内容や放
送時刻などの番組情報を記憶する番組情報取得手段10
を有する。そして、このデジタル放送記録再生装置1a
は、番組情報取得手段10より得られた放送時刻より、
今、表示装置6上に再生している番組の放送終了時刻を
検知し、この放送終了時刻までに表示装置6上に再生さ
れるシーンが現在放送中のシーンに追い付くように追い
付き再生を行う。尚、表示装置6上に再生されるシーン
が現在放送中のシーンに追い付く時刻を、以下、「追い
付き時刻」と呼ぶ。
【0032】即ち、通常再生した後、時刻T1で一時停
止が指示された後、時刻T2に追い付き再生が指示され
たとき、まず、比較手段7で、記録媒体4から読み出さ
れたTSより表示装置6上に静止画として再生されてい
るシーンの放送時刻T1が認識される。それと同時に、
番組情報取得手段10より現在表示装置6上に再生中の
番組の放送終了時刻が比較手段7より与えられる。比較
手段7では、この放送終了時刻を追い付き時刻T3と見
なし、表示装置6上の再生シーンの放送時刻T1と追い
付き時刻T3の差T3−T1と追い付き再生開始時刻T
2と追い付き時刻T3の差T3−T2とが求められる。
【0033】そして、時間差T3−T1をN分割して、
時間(T3−T1)/Nの間のシーン毎に早送り再生の
再生速度を変化させる。尚、再生速度は、第1の実施形
態と同様に、再生速度制御手段9によってフレームの間
引き率を変更することによって制御される。又、時間差
T3−T1を分割する割合Nの値を固定のものとしても
構わないし、例えば、時間差T3−T1が短ければ割合
Nの値を小さくするというように、時間差T3−T1の
長短に応じて割合Nの値を変更するようにしても構わな
い。
【0034】このようにN分割された時間(T3−T
1)/NをTとすると、放送時刻T1+(n−1)×T
〜放送時刻T1+n×T(nは1≦n≦Nの自然数)の
時間帯のシーンが再生速度がv倍速早送り再生されると
き、このvが、例えば、(1)式のように表される。こ
のとき、この時間帯のシーンが、(2)式で表される時
間の間、v倍速で早送り再生される。
【0035】
【数1】
【数2】
【0036】このように再生速度をN分割された時間帯
のシーン毎に変化させて再生することによって、徐々に
その再生速度を遅くして通常再生の再生速度に近づける
ことができる。又、例えば、(1)式のような再生速度
を与えることによって、放送終了時刻に追い付き再生が
完了することができる。
【0037】以下に、図5を参照して、上記のような追
い付き再生の動作例を示す。図5は、追い付き再生を行
ったときの再生シーンと現在放送中のシーンとの時間的
な関係を示した図である。図5において、追い付き再生
開始時刻T2が一時停止動作を開始した時刻T1から1
0分後、又、放送終了時刻(追い付き時刻)T3が追い
付き再生開始時刻T2から10分後とする。又、時刻T
1〜T3を分割する割合Nを4とする。尚、図5(a)
に、現在放送中のシーンのタイミングを表し、又、図5
(b)に、表示装置6(図1)に再生されるシーンのタ
イミングを表す。
【0038】このようにすると、図5(a)のように、
5分間のシーン毎に時間的に4分割され、そして、ま
ず、時刻T2より、最初の5分間のシーン(図5(a)
の区間1のシーン)が、図5(b)のように5倍速で1
分間再生される。そして、2番目の5分間のシーン(図
5(a)の区間2のシーン)が、図5(b)のように
2.5倍速で2分間再生された後、3番目の5分間のシ
ーン(図5(a)の区間3のシーン)が、図5(b)の
ように5/3倍速で3分間再生される。そして、最後の
5分間のシーン(図5(a)の区間4のシーン)が、図
5(b)のように5/4倍速で4分間再生されて、表示
装置6上の再生シーンが時刻T3に現在放送中のシーン
に追い付く。
【0039】尚、本実施形態では、放送終了時刻を追い
付き時刻としたが、予め、例えば表示装置6上に再生さ
れるシーンの放送時刻と現在時刻との時間差が10分間
のときは追い付き時刻を10分後に設定するなどという
ように、表示装置6上に再生されるシーンの放送時刻と
現在時刻との時間差に応じて、追い付き時刻を決定する
ようにしても構わない。この表示装置6上に再生される
シーンの放送時刻と現在時刻との時間差は、第1の実施
形態のように、現在時刻取得手段8から与えられる現在
時刻と記録媒体4で読み出したTSより得られる放送時
刻から比較手段7によって算出することが可能である。
【0040】このとき、表示装置6上に再生されるシー
ンの放送時刻と現在時刻との時間差に応じて決定した追
い付き時刻が、放送終了時刻よりも後になるとき、放送
終了時刻を追い付き時刻として設定するようにしても構
わない。このようなデジタル放送記録再生装置におい
て、比較手段7で表示装置6上に再生されるシーンの放
送時刻と現在時刻との時間差より設定した追い付き時刻
と、番組情報取得手段10(図1)から得られる放送終
了時刻とを比較することによって、上記のような追い付
き時刻の設定ができる。又、使用者が、外部より入力装
置(不図示)を介して追い付き時刻を指定することがで
きるようにしても構わない。
【0041】<第3の実施形態>本発明の第3の実施形
態について、図面を参照して説明する。図6は、本実施
形態のデジタル放送記録再生装置の内部構成を示すブロ
ック図である。尚、図6に示すデジタル放送記録再生装
置において、第1の実施形態のデジタル放送記録再生装
置(図1)と同一の目的で使用する部分については、同
一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0042】図6に示すデジタル放送記録再生装置1’
は、再生速度制御手段9(図1)の代わりに、再生する
シーンを選択するフレーム選択手段11が設けられる。
このフレーム選択手段11は、比較手段7において、表
示装置6で現在再生中のフレームを表すTSから認識す
ることができる放送時刻と現在時刻取得手段8から与え
られる現在時刻との比較した結果によって、再生するフ
レームを選択する。即ち、この選択方法は、ta分間連
続的に通常再生した後、tb分後のシーンに飛び、再
び、tb分後のシーンから再びtc分間連続的に通常再
生した後、td分後のシーンに飛ぶという動作を繰り返
すことによって、その通常再生するシーンを選択する方
法である。
【0043】このようなデジタル記録再生装置1’の追
い付き再生の動作について、図7のフローチャートを参
照して説明する。まず、使用者によって、リモートコン
トローラ(不図示)などで追い付き再生を行うように指
示されると(STEP51)、追い付き再生動作が開始
し、STEP52で記録媒体4より読み出したTSより
得られる表示装置6上に再生されているの放送時刻を開
始時刻として記憶される。そして、使用者によって一時
停止又は通常再生の指示が行われたか否かが判断される
(STEP53)。STEP53で一時停止又は通常再
生の指示が行われていない(No)とき、STEP54
に移行して、表示装置6上に再生されているフレームの
放送時刻と現在時刻取得手段9から与えられる現在時刻
との時間差Tx及び開始時刻と現在時刻との時間差Ty
が比較手段7で求められ、STEP55に移行する。
【0044】このように時間差Txが求められると、時
間差Txが14.5分より長いか否かが比較手段7で判
断される(STEP55)。このとき、時間差Txが1
4.5分より長いと判断される(Yes)と、STEP
56に移行する。このSTEP56では、フレーム選択
手段11において、表示装置6上に再生されているフレ
ームの放送時刻と開始時刻の時間差Tyが1分以上か否
かが判断される。
【0045】STEP56において、時間差Tyが1分
以内(No)のとき、表示装置6で現在再生しているフ
レームの次のフレームを表すTSを記録媒体4からフレ
ーム選択手段11を介して復号手段5に与えて復号した
後、表示装置6にそのフレームを再生する(STEP5
7)。又、時間差Tyが1分以上となる(Yes)と、
表示装置6で現在再生しているフレームから5.5分後
のフレームを表すTSを記録媒体4からフレーム選択手
段11を介して復号手段5に与えて復号した後、表示装
置6にそのフレームを再生する(STEP58)。この
STEP58では、同時に、開始時刻を表示装置6に再
生する5.5分後のフレームの放送時刻に変更する。
【0046】STEP55で、時間差Txが14.5分
より短いと判断される(No)と、STEP59に移行
し、時間差Txが10分より長いか否かが比較手段7で
判断される。このとき、時間差Txが10分より長いと
判断される(Yes)と、STEP60に移行する。こ
のSTEP60では、フレーム選択手段11において、
表示装置6上に再生されているフレームの放送時刻と開
始時刻の時間差Tyが1分以上か否かが判断される。
【0047】STEP60において、時間差Tyが1分
以内(No)のとき、表示装置6で現在再生しているフ
レームの次のフレームを表すTSを記録媒体4からフレ
ーム選択手段11を介して復号手段5に与えて復号した
後、表示装置6にそのフレームを再生する(STEP6
1)。又、時間差Tyが1分以上となる(Yes)と、
表示装置6で現在再生しているフレームから4.5分後
のフレームを表すTSを記録媒体4からフレーム選択手
段11を介して復号手段5に与えて復号した後、表示装
置6にそのフレームを再生する(STEP62)。この
STEP62では、同時に、開始時刻を表示装置6に再
生する4.5分後のフレームの放送時刻に変更する。
【0048】STEP59で、時間差Txが10分より
短いと判断される(No)と、STEP63に移行し、
時間差Txが6分より長いか否かが比較手段7で判断さ
れる。このとき、時間差Txが6分より長いと判断され
る(Yes)と、STEP64に移行する。このSTE
P64では、フレーム選択手段11において、表示装置
6上に再生されているフレームの放送時刻と開始時刻の
時間差Tyが1分以上か否かが判断される。
【0049】STEP64において、時間差Tyが1分
以内(No)のとき、表示装置6で現在再生しているフ
レームの次のフレームを表すTSを記録媒体4からフレ
ーム選択手段11を介して復号手段5に与えて復号した
後、表示装置6にそのフレームを再生する(STEP6
5)。又、時間差Tyが1分以上となる(Yes)と、
表示装置6で現在再生しているフレームから4分後のフ
レームを表すTSを記録媒体4からフレーム選択手段1
1を介して復号手段5に与えて復号した後、表示装置6
にそのフレームを再生する(STEP66)。このST
EP66では、同時に、開始時刻を表示装置6に再生す
る4分後のフレームの放送時刻に変更する。
【0050】STEP63で、時間差Txが6分より短
いと判断される(No)と、STEP67に移行し、時
間差Txが3分より長いか否かが比較手段7で判断され
る。このとき、時間差Txが3分より長いと判断される
(Yes)と、STEP68に移行する。このSTEP
68では、フレーム選択手段11において、表示装置6
上に再生されているフレームの放送時刻と開始時刻の時
間差Tyが2分以上か否かが判断される。
【0051】STEP68において、時間差Tyが2分
以内(No)のとき、表示装置6で現在再生しているフ
レームの次のフレームを表すTSを記録媒体4からフレ
ーム選択手段11を介して復号手段5に与えて復号した
後、表示装置6にそのフレームを再生する(STEP6
9)。又、時間差Tyが2分以上となる(Yes)と、
表示装置6で現在再生しているフレームから3分後のフ
レームを表すTSを記録媒体4からフレーム選択手段1
1を介して復号手段5に与えて復号した後、表示装置6
にそのフレームを再生する(STEP70)。このST
EP70では、同時に、開始時刻を表示装置6に再生す
る3分後のフレームの放送時刻に変更する。
【0052】STEP67で、時間差Txが3分より短
いと判断される(No)と、STEP71に移行し、時
間差Txが1分より長いか否かが比較手段7で判断され
る。このとき、時間差Txが1分より長いと判断される
(Yes)と、STEP72に移行する。このSTEP
72では、フレーム選択手段11において、表示装置6
上に再生されているフレームの放送時刻と開始時刻の時
間差Tyが3分以上か否かが判断される。
【0053】STEP72において、時間差Tyが3分
以内(No)のとき、表示装置6で現在再生しているフ
レームの次のフレームを表すTSを記録媒体4からフレ
ーム選択手段11を介して復号手段5に与えて復号した
後、表示装置6にそのフレームを再生する(STEP7
3)。又、時間差Tyが3分以上となる(Yes)と、
表示装置6で現在再生しているフレームから2分後のフ
レームを表すTSを記録媒体4からフレーム選択手段1
1を介して復号手段5に与えて復号した後、表示装置6
にそのフレームを再生する(STEP74)。このST
EP74では、同時に、開始時刻を表示装置6に再生す
る2分後のフレームの放送時刻に変更する。
【0054】STEP71で、時間差Txが1分より短
いと判断される(No)と、STEP75に移行し、フ
レーム選択手段11において、表示装置6上に再生され
ているフレームの放送時刻と開始時刻の時間差Tyが4
分以上か否かが判断される。STEP74において、時
間差Tyが4分以内(No)のとき、表示装置6で現在
再生しているフレームの次のフレームを表すTSを記録
媒体4からフレーム選択手段11を介して復号手段5に
与えて復号した後、表示装置6にそのフレームを再生す
る(STEP76)。
【0055】又、時間差Tyが4分以上となる(Ye
s)と、表示装置6で現在放映中のシーンを表すTSを
記録媒体4からフレーム選択手段11を介して復号手段
5に与えて復号した後、表示装置6にそのフレームを再
生した後、通常再生状態となる(STEP77)。
【0056】更に、STEP57、STEP58、ST
EP61、STEP62、STEP65、STEP6
6、STEP69、STEP70、STEP73、ST
EP74、STEP76において、それぞれ、比較手段
7より与えられる結果に応じてフレーム選択手段10が
動作することによって、復号手段5で復号された各フレ
ームを表示装置6で再生した後、STEP53に移行
し、使用者によって一時停止又は通常再生の指示が行わ
れたか否かが判断される。又、STEP53において、
一時停止又は通常再生の指示が行われたと判断される
(Yes)と、STEP78に移行して、現在再生して
いるフレームの一時停止又は現在再生しているフレーム
からの通常再生動作が行われる。
【0057】次に、このような追い付き再生機能を有す
るデジタル放送記録再生装置1の動作例を、図8を参照
して説明する。なお、図8(a)に、現在放送中のシー
ンのタイミングを表し、又、図8(b)に、表示装置6
に再生されるシーンのタイミングを表す。まず、使用者
によって、通常再生の状態から時刻Taで一時停止動作
を指示されたとすると、図8(a)、(b)のように、
時刻Taまで表示装置6には現在放送中のシーンが再生
される。
【0058】そして、一時停止動作の状態から時刻Tb
で追い付き再生が指示されると、時刻Ta〜Tbの間で
は、時刻Taのシーンが静止画として表示装置6に再生
される。今、時刻Taから時刻Tbまでの時間が16分
であるとすると、時刻Tbでは、図7のフローチャート
より、表示装置6上の再生シーンの放送時刻と現在時刻
との時間差が14.5分より長いので、1分間通常再生
した後、放送時刻が時刻Taから6.5分後の放送時刻
t1のシーンが再生される。
【0059】このとき、表示装置6上の再生シーンの放
送時刻と現在時刻との時間差が10.5分と、10分よ
りも長くなるので、1分間通常再生した後、放送時刻が
時刻t1から5.5分後の放送時刻t2のシーンが再生
される。そして、図8(b)のように、放送時刻t2以
降のシーンの通常再生が始まってから1分後の時刻Tc
で一時停止が指示された後、この時刻Tcから4分後の
時刻Tdで再び追い付き再生が指示されるとする。尚、
時刻Tcで再生されたシーンの放送時刻は、放送時刻t
2から1分後のt3である。
【0060】このとき、放送時刻t2のシーンが通常再
生されてから時刻Tcまでの間において、表示装置6上
の再生シーンの放送時刻と現在時刻との時間差が6分で
ある。又、時刻Tc〜Tdの4分間一時停止の状態とな
るので、時刻Tdにおいて、表示装置6上の再生シーン
の放送時刻と現在時刻との時間差が10分となる。
【0061】このように表示装置6上の再生シーンの放
送時刻と現在時刻との時間差が10分となるため、1分
間通常再生した後、放送時刻が時刻t3から5分後の放
送時刻t4のシーンが再生される。このとき、表示装置
6上の再生シーンの放送時刻と現在時刻との時間差が6
分となるので、2分間通常再生した後、放送時刻が時刻
t4から5分後の放送時刻t5のシーンが再生される。
そして、放送時刻t5のシーンが再生されると、表示装
置6上の再生シーンの放送時刻と現在時刻との時間差が
3分となるので、3分間通常再生した後、放送時刻が時
刻t5から5分後の放送時刻t6のシーンが再生され
る。
【0062】この放送時刻t6のシーンが再生される
と、表示装置6上の再生シーンの放送時刻と現在時刻と
の時間差が1分となるので、4分間通常再生した後、放
送時刻が現在放送中のシーンが再生され、時刻Teに於
いて、通常再生状態となる。
【0063】尚、時刻Tcで一時停止でなく通常再生が
指示されたとき、再び追い付き再生を指示する時刻Td
において、表示装置6上の再生シーンの放送時刻と現在
時刻との時間差が6分のままである。よって、時刻Td
で再び追い付き再生が指示されると、2分間通常再生し
た後、この通常再生を始めたシーンから5分後のシーン
が再生される。その後の動作については、3分間通常再
生した後、この通常再生を始めたシーンから5分後のシ
ーンが再生し、最後に、4分間通常再生した後、現在放
送中のシーンを再生して通常再生状態となる。
【0064】<第4の実施形態>本発明の第4の実施形
態について、図面を参照して説明する。尚、図9に示す
デジタル放送記録再生装置において、第3の実施形態の
デジタル放送記録再生装置(図6)と同一の目的で使用
する部分については、同一の符号を付して、その詳細な
説明は省略する。又、図10は、追い付き再生を行った
ときの再生シーンと現在放送中のシーンとの時間的な関
係を示した図である。
【0065】図9に示すデジタル放送記録再生装置1
a’は、チューナ3より獲得したEPGより番組の内容
や放送時刻などの番組情報を記憶する番組情報取得手段
10を有する。そして、このデジタル放送記録再生装置
1a’は、番組情報取得手段10より得られた放送時刻
より、今、表示装置6上に再生している番組の放送終了
時刻を検知し、この放送終了時刻までに表示装置6上に
再生されるシーンが現在放送中のシーンに追い付くよう
に追い付き再生を行う。尚、表示装置6上に再生される
シーンが現在放送中のシーンに追い付く時刻を、以下、
「追い付き時刻」と呼ぶ。
【0066】本実施形態のデジタル放送記録再生装置1
a’は、番組情報取得手段10より得られた放送時刻よ
り、今、表示装置6上に再生している番組の放送終了時
刻を検知し、この放送終了時刻までに表示装置6上に再
生されるシーンが現在放送中のシーンに追い付くように
追い付き再生を行う。尚、表示装置6上に再生されるシ
ーンが現在放送中のシーンに追い付く時刻を、以下、
「追い付き時刻」と呼ぶ。
【0067】即ち、通常再生した後、時刻T1で一時停
止が指示された後、時刻T2に追い付き再生が指示され
たとき、まず、比較手段7で、記録媒体4から読み出さ
れたTSより表示装置6上に静止画として再生されてい
るシーンの放送時刻T1が認識される。それと同時に、
番組情報取得手段10より現在表示装置6上に再生中の
番組の放送終了時刻が比較手段7より与えられる。比較
手段7では、この放送終了時刻を追い付き時刻T3と見
なし、表示装置6上の再生シーンの放送時刻T1と追い
付き時刻T3の差T3−T1と追い付き再生開始時刻T
2と追い付き時刻T3の差T3−T2とが求められる。
【0068】そして、時間差T3−T1をN分割して、
時間(T3−T1)/Nの間のシーン毎に選択して通常
再生するの再生時間を変化させる。尚、再生時間は、フ
レーム選択手段11によって連続的に選択されたフレー
ムの数量を変更することによって制御される。又、時間
差T3−T1を分割する割合Nの値を固定のものとして
も構わないし、例えば、時間差T3−T1が短ければ割
合Nの値を小さくするというように、時間差T3−T1
の長短に応じて割合Nの値を変更するようにしても構わ
ない。
【0069】このようにN分割された時間(T3−T
1)/NをTとすると、放送時刻T1+(n−1)×T
〜放送時刻T1+n×T(nは1≦n≦Nの自然数)の
時間帯のシーンのうち放送時刻T1+(n−1)×T〜
放送時刻T1+(n−1)×T+tの時間帯のシーンが
選択されて通常再生される。尚、tは、例えば、(3)
式で表される時間である。このようにN分割された時間
帯のシーン毎に通常再生するために選択するフレームの
数量を増加することによって、徐々にその再生時間を長
くして通常再生状態に近づけることができる。
【0070】
【数3】
【0071】以下に、図10を参照して、上記のような
追い付き再生の動作例を示す。図10は、追い付き再生
を行ったときの再生シーンと現在放送中のシーンとの時
間的な関係を示した図である。図10において、追い付
き再生開始時刻T2が一時停止動作を開始した時刻T1
から10分後、又、放送終了時刻(追い付き時刻)T3
が追い付き再生開始時刻T2から10分後とする。又、
時刻T1〜T3を分割する割合Nを4とする。尚、図1
0(a)に、現在放送中のシーンのタイミングを表し、
又、図10(b)に、表示装置6(図6)に再生される
シーンのタイミングを表す。
【0072】このようにすると、図10(a)のよう
に、5分間のシーン毎に時間的に4分割され、そして、
まず、時刻T2より、最初の5分間のシーンのうち1分
間のシーン(図10(a)の区間1のシーン)が、図1
0(b)のように1分間通常再生される。そして、2番
目の5分間のシーンのうち2分間のシーン(図10
(a)の区間2のシーン)が、図10(b)のように2
分間通常再生された後、3番目の5分間のシーンのうち
3分間のシーン(図10(a)の区間3のシーン)が、
図10(b)のように4分間通常再生される。そして、
最後の5分間のシーンのうち4分間のシーン(図10
(a)の区間4のシーン)が、図10(b)のように4
分間通常再生されて、時刻T3に表示装置6上に現在放
送中のシーンが再生される。
【0073】尚、本実施形態では、放送終了時刻を追い
付き時刻としたが、予め、例えば表示装置上に再生され
るシーンの放送時刻と現在時刻との時間差が10分間の
ときは追い付き時刻を10分後に設定するなどというよ
うに、表示装置上に再生されるシーンの放送時刻と現在
時刻との時間差に応じて、追い付き時刻を決定するよう
にしても構わない。この表示装置上に再生されるシーン
の放送時刻と現在時刻との時間差は、第3の実施形態の
ように、現在時刻取得手段8から与えられる現在時刻と
記録媒体4で読み出したTSより得られる放送時刻から
比較手段7によって算出することが可能である。
【0074】このとき、表示装置上に再生されるシーン
の放送時刻と現在時刻との時間差に応じて決定した追い
付き時刻が、放送終了時刻よりも後になるとき、放送終
了時刻を追い付き時刻として設定するようにしても構わ
ない。このようなデジタル放送記録再生装置において、
比較手段7で表示装置上に再生されるシーンの放送時刻
と現在時刻との時間差より設定した追い付き時刻と、番
組情報取得手段10から得られる放送終了時刻とを比較
することによって、上記のような追い付き時刻の設定が
できる。又、使用者が、外部より入力装置(不図示)を
介して追い付き時刻を指定することができるようにして
も構わない。
【0075】尚、第1〜第4の実施形態において、衛星
放送又は地上放送に対応したデジタル放送記録再生装置
を例に挙げて説明したが、このような衛星放送又は地上
放送に対応したものに限定されるものではない。即ち、
例えば、アンテナの代わりにケーブルに接続されるイン
ターフェイスを用いることによって、CATV(ケーブ
ルテレビ)システムに対応したデジタル放送記録再生装
置として使用することが可能である。更に、第1又は第
2の実施形態の再生速度制御手段と、第3又は第4の実
施形態のフレーム選択手段とを設けて、早送り再生の速
度を変化させて追い付き再生する場合と、選択再生する
シーンの時間の長さを変化させて追い付き再生する場合
とを、使用者が選択できるようにしても構わない。
【0076】
【発明の効果】本発明のデジタル放送記録再生装置によ
ると、追い付き再生機能を用いて早送り再生させたと
き、この早送り再生しているシーンが現在放送中のシー
ンに近づくにつれて、早送り再生の速度が遅くなり通常
の再生速度に近づくので、追い付きが完了してから通常
再生の状態になったとき、放送中のシーンを違和感なく
視聴することができる。又、早送り再生の再生速度よ
り、追い付き再生中にその追い付きの度合いを使用者が
認識することができる。
【0077】又、追い付き再生機能を用いて過去のシー
ンから現在放送中のシーンまでの間のシーンより再生す
るシーンを選択したとき、現在放送中のシーンに近づく
につれて多くのシーンが再生されるので、追い付きが完
了してから通常再生の状態になったとき、放送中のシー
ンを違和感なく視聴することができる。又、連続的に再
生されるシーンの時間の長さより、追い付き再生中にそ
の追い付きの度合いを使用者が認識することができる。
【0078】追い付き再生機能で再生している番組が、
各番組の内容や放送時刻を知らせる番組ガイド情報で得
た番組の終了時刻に、現在放送中のシーンに追い付くよ
うにすることによって、この番組の終了時刻後の番組を
視聴する際、その次の番組の開始時刻から現在放送中の
シーンを視聴することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のデジタル放送記録再生装置の
内部構造を示すブロック図。
【図2】第1の実施形態のデジタル放送記録再生装置の
追い付き再生動作を示すフローチャート。
【図3】第1の実施形態のデジタル放送記録再生装置の
追い付き再生動作の動作例を示すタイミングチャート。
【図4】第2の実施形態のデジタル放送記録再生装置の
内部構造を示すブロック図。
【図5】第2の実施形態のデジタル放送記録再生装置の
追い付き再生動作の動作例を示すタイミングチャート。
【図6】第3の実施形態のデジタル放送記録再生装置の
内部構造を示すブロック図。
【図7】第3の実施形態のデジタル放送記録再生装置の
追い付き再生動作を示すフローチャート。
【図8】第3の実施形態のデジタル放送記録再生装置の
追い付き再生動作の動作例を示すタイミングチャート。
【図9】第4の実施形態のデジタル放送記録再生装置の
内部構造を示すブロック図。
【図10】第4の実施形態のデジタル放送記録再生装置
の追い付き再生動作の動作例を示すタイミングチャー
ト。
【図11】早送り再生のイメージ図。
【符号の説明】
1 デジタル放送記録再生装置 2 アンテナ 3 チューナ 4 記録媒体 5 復号手段 6 表示装置 7 比較手段 8 現在時刻取得手段 9 再生速度制御手段 10 番組情報取得手段 11 フレーム選択手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 孝義 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 美越 剛宣 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5C052 AA01 AC03 AC06 BC05 CC02 CC06 CC11 DD08 5C053 FA20 FA23 GB38 HA22 HA24 JA22 LA05 LA06 5D044 AB05 AB07 CC04 FG24 HL11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランダムアクセス可能な記録媒体を有
    し、受信した番組の映像情報を該記録媒体に記録して再
    生するデジタル放送記録再生装置において、 現在放送中のシーンより前の過去のシーンを再生してい
    るとき、その現在放送中のシーンに追い付くために、早
    送り再生して追い付く追い付き再生機能を有し、 該追い付き再生機能を用いて早送り再生しているシーン
    が現在放送中のシーンに近づくにつれて、早送り再生の
    速度が遅くなり通常の再生速度に近づくことを特徴とす
    るデジタル放送記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記追い付き再生機能で早送り再生して
    現在放送中のシーンに追い付く際、前記追い付き再生機
    能で再生している過去のシーンの放送時刻と現在時刻と
    の時間差に基づいて、前記追い付き再生機能で早送り再
    生する速度を決定することを特徴とする請求項1に記載
    のデジタル放送記録再生装置。
  3. 【請求項3】 再生している前記過去のシーンから前記
    追い付き再生機能によって追い付く現在放送中のシーン
    までの時間をn分割(nは自然数)し、この分割された
    時間におけるシーン毎に早送り再生速度を変化させるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送記録再生
    装置。
  4. 【請求項4】 ランダムアクセス可能な記録媒体を有
    し、受信した番組の映像情報を該記録媒体に記録して再
    生するデジタル放送記録再生装置において、 現在放送中のシーンより前の過去のシーンを再生してい
    るとき、その現在放送中のシーンに追い付くために、前
    記過去のシーンから現在放送中のシーンまでの間のシー
    ンより再生するシーンを選択することによって追い付く
    追い付き再生機能を有し、 該追い付き再生機能を用いたとき、現在放送中のシーン
    に近づくにつれて多くのシーンが再生されることを特徴
    とするデジタル放送記録再生装置。
  5. 【請求項5】 再生している前記過去のシーンから前記
    追い付き再生機能によって追い付く現在放送中のシーン
    までの時間をn分割(nは自然数)し、 この各分割された時間内のシーンの再生される再生時間
    が、該分割された時間の時刻が現在時刻に近づくにつれ
    長くなることを特徴とする請求項4に記載のデジタル放
    送記録再生装置。
  6. 【請求項6】 受信した信号より前記各シーンの放送時
    刻情報を獲得する手段を有することを特徴とする請求項
    2、請求項3、又は請求項5のいずれかに記載のデジタ
    ル放送記録再生装置。
  7. 【請求項7】 各番組の内容や放送時刻を知らせる番組
    ガイド情報を獲得する手段を有し、 前記追い付き再生機能で再生している番組が、前記番組
    ガイド情報で得た該番組の終了時刻に現在放送中のシー
    ンに追い付くことを特徴とする請求項3又は請求項5に
    記載のデジタル放送記録再生装置。
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