JP2001094839A - 広視野撮像装置及び広視野撮像表示装置 - Google Patents

広視野撮像装置及び広視野撮像表示装置

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JP2001094839A
JP2001094839A JP26768899A JP26768899A JP2001094839A JP 2001094839 A JP2001094839 A JP 2001094839A JP 26768899 A JP26768899 A JP 26768899A JP 26768899 A JP26768899 A JP 26768899A JP 2001094839 A JP2001094839 A JP 2001094839A
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mirror
wide
primary mirror
imaging device
dome
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JP26768899A
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English (en)
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Takatoshi Yamagami
孝俊 山上
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Inaryo Technica Co Ltd
Original Assignee
Inaryo Technica Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性の高い広視野撮像装置であり、光軸を
中心とした所定の視角の範囲内を高解像度にし、人間の
目に近い撮像を行うこと。 【解決手段】 中央に穴を有する主鏡102と、主鏡1
02を支持するベース部(101)と、縁が主鏡102
に支持され外部からの光を透過するドーム103と、ド
ーム103に支持され中央に穴を有する副鏡104と、
ドーム103に支持されているレンズ105とを具備
し、主鏡102に支持されされるとともに先端部が主鏡
102の穴を介して副鏡104に向けられ、ドーム10
3を透過して主鏡102で反射し更に副鏡104で反射
した後、先端部から入射した光にもとづく像と、副鏡1
04のレンズ部105を通過した後、先端部から入射し
た光にもとづく像とを示す画像情報を出力するものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広い視野の撮像部
を行う広視野撮像装置及びそれを表示する広視野撮像表
示装置に関するものである。特に、防犯装置用カメラと
して使用でき、また、車両用記録計或いは防犯カメラと
して、船舶用監視カメラ、交差点等の道路の監視カメラ
及び記録カメラとして使用できるものであり、広い面積
を一度に監視する場合に好適であり、ドーム球場等の天
井のセンター、スーパー或いは百貨店等の売場天井のセ
ンター等に設置される。
【0002】
【従来の技術】この種の従来装置として、特開平6−8
12905号公報に開示されている広視野撮像装置があ
る。図21は、この装置の斜視図である。図において、
601は透明なドーム、602は周囲がドーム601に
支持されている回転対称のリング状の主鏡、604はド
ーム601の頂点付近に支持されている回転対称の副
鏡、606はCCDカメラ本体、606aはCCDカメ
ラ本体606に装着されているレンズ、607は主鏡6
02、副鏡604及びレンズ606aの光軸である。C
CDカメラ本体606及びレンズ606aより撮像部が
構成される。外から入射された光はドーム601を透過
し、主鏡602で反射し、更に副鏡604で反射し、主
鏡602の中央に設けられている貫通孔602aを通過
してCCDカメラ本体606のレンズ606aに入射さ
れ、CCDカメラ本体606の受光面に像が結ばれる。
【0003】また、同じ公報に別の広視野撮像装置が開
示されている。図22は、この装置の光学系の説明図で
ある。図において、702は回転対称のリング状の主
鏡、704は回転対称のリング状の副鏡、706はCC
Dカメラ本体、706aはCCDカメラ本体に装着され
ているレンズ、707は主鏡702、副鏡704、及び
レンズ706aの光軸、708、709は反射鏡であ
る。この装置においては、副鏡704の中央に貫通孔7
02aが設けられており、光軸707と平行な方向から
入射され、反射鏡708、及び反射鏡709を反射した
光が、この貫通孔702aを通過してレンズ706aに
向い、CCDカメラ本体706の受光面に像が結ばれ
る。
【0004】また、同じ公報に更に別の広視野撮像装置
が開示されている。図23は、この装置の光学系の説明
図である。図において、802は回転対称のリング状の
主鏡、804は回転対称の副鏡、806はCCDカメラ
本体、806aはCCDカメラ本体に装着されているレ
ンズ、807は、主鏡802、副鏡804、及びレンズ
806aの光軸であり、808は図の上下方向の視角
(40°)を示している。この装置においては、縦方向
に40度、横方向に360度に亘る範囲から入射された
光が、主鏡802で反射された後、副鏡804で反射さ
れ、レンズ806aに向い、CCDカメラ本体806の
受光面に像が結ばれる。
【0005】図23に示される従来装置においては、C
CDカメラ本体806の受光面にリング状に、縦方向に
40度、横方向に360度の視野の像が結像され、この
像を示すデジタル情報がCCDカメラ本体806から出
力される。図24は、この装置を廊下の天井に横にして
取り付けた状況を示す図である。図において、1001
は廊下の床、1002は廊下の天井に取付けられた装置
である。図25はこの場合において、CCDカメラ本体
806の受光面1101と、この受光面に結ばれた像1
102とを示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この公報には、図21
に示す広視野撮像装置に関して、ドーム601への主鏡
602や副鏡604の取付けはどのように行っているの
か説明がなされてなく、CCDカメラ本体606の固着
方法等についても開示されていない。したがって、主鏡
602,702,802、副鏡604,704,80
4、及びCCDカメラ本体606,706,806の相
互の位置、姿勢が、衝撃、振動、経時等により変化しに
くく、像の劣化が防止された信頼性の高い装置を得るに
はどのような構成にすべきか不明である。
【0007】また、図22に示す広視野撮像装置は、主
鏡702、及び副鏡704を反射した光により広視野を
撮像し、副鏡704の貫通孔704aを通過した光によ
り所定の狭い視角の範囲を拡大して撮像しようとしてい
るが、人間の目に近い撮像(光軸を中心とする所定の視
角の範囲内を高解像度にした撮像)を行うものではな
い。
【0008】また、図23に示す広視野撮像装置は、光
軸方向を中心とするする所定の視角の範囲内については
撮像せず、その外側の周辺のみを重点的に撮像するもの
である。この装置の場合も、主鏡802、副鏡804、
CCDカメラ本体806等の取付け方法等が開示されて
いない。
【0009】この図23に示される従来装置を、図24
のように廊下の天井に横にして取り付けた場合には、図
25に示されるように、CCDカメラ本体806の受光
面1101の半分から上は使用されてなく、受光面11
01が十分活用されていない。
【0010】また、CCDカメラ本体806の受光面に
おける結像画像は、図25に示すように、半分のリング
状になるので、CCDカメラ本体806からの出力をそ
のまま表示装置に入力すると、表示装置の表示画面上の
表示分も半分のリング状になり、見にくくなるという問
題点がある。
【0011】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたもので、ドーム601と主鏡602,7
02,802と副鏡604,704,804との固着
や、CCDカメラ本体606,706,806の取付け
及び位置調整が行い易く、主鏡602,702,80
2、副鏡604,704,804、CCDカメラ本体6
06,706,806の相互の位置、姿勢が、衝撃、振
動、経時等により変化しにくく、像の劣化が防止された
信頼性の高い広視野撮像装置を得ることを目的とする。
【0012】また、光軸を中心とする所定の視角の範囲
内を高解像度にした、人間の目に近い撮像を行う広視野
撮像装置を得ることを目的とする。また、ドーム601
と主鏡602,702,802と副鏡604,704,
804との固着や、CCDカメラ本体606,706,
806の取付け及び位置調整が行い易く、主鏡602,
702,802、副鏡604,704,804、CCD
カメラ本体606,706,806の相互の位置、姿勢
が、衝撃、振動、経時等により変化しにくく、像の劣化
が防止された信頼性の高いを得ることを目的とする。
【0013】そして、光軸方向を中心とするする所定の
視角の範囲内については撮像部せず、その外側の周辺の
みを重点的に撮像部する広視野撮像装置において、ドー
ム601と主鏡602,702,802と副鏡604,
704,804との固着や、CCDカメラ本体606,
706,806の取付け及び位置調整が行い易く、主鏡
602,702,802、副鏡604,704,80
4、CCDカメラ本体606,706,806の相互の
位置、姿勢が、衝撃、振動、経時等により変化しにく
く、像の劣化が防止された信頼性の高い広視野撮像装置
を得ることを目的とする。
【0014】更に、CCDカメラ本体606,706,
806の受光面を有効に使用でき、分解能の高い広視野
撮像装置を得ることを目的とする。
【0015】更にまた、CCDカメラ本体606,70
6,806からの出力に基づく表示装置の表示画面上の
表示を見やすくした広視野撮像表示装置を得ることを目
的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる広視野
撮像装置は、 中央に貫通孔を有する凸状の主鏡と、前
記主鏡を覆うと共に外からの光を透過する略半球状のド
ームと、前記ドームに支持された凸状の副鏡と、前記主
鏡に支持されると共に先端が前記主鏡の貫通孔を介して
前記副鏡に向けられ、前記ドームを透過して前記主鏡で
反射し、更に前記副鏡で反射した後、前記先端から入射
した光に基づく画像情報を映像信号として出力する撮像
部とを具備するものである。
【0017】請求項2にかかる広視野撮像装置は、中央
に貫通孔を有する凸状の主鏡と、前記主鏡を覆うと共に
外からの光を透過する略半球状のドームと、前記ドーム
に支持され中央に貫通孔を有する凸状の副鏡と、前記副
鏡の中央の貫通孔に配設されたレンズと、先端が前記主
鏡の貫通孔を介して前記副鏡に向けられ、前記ドームを
透過して前記主鏡で反射し、更に前記副鏡で反射した
後、前記先端から入射した光に基づく像及び前記副鏡に
配設した前記レンズを通過した後、前記先端から入射し
た光に基づく画像情報を映像信号として出力する撮像部
とを具備するものである。
【0018】請求項3にかかる広視野撮像装置の前記副
鏡は、前記ドームの内側に固着するものである。
【0019】請求項4にかかる広視野撮像装置の前記副
鏡は、前記ドームの頂点付近に穿設した貫通孔に前記副
鏡の雄ねじを通し、前記雄ねじに所定の雌ねじが切られ
ているナットを螺合させ、両者を締付けることにより、
前記副鏡を前記ドームに固着するものである。
【0020】請求項5にかかる広視野撮像装置の前記レ
ンズは、前記副鏡に取付けられているものである。
【0021】請求項6にかかる広視野撮像装置において
は、前記副鏡の貫通孔の途中に段差を設け、前記貫通孔
に前記レンズを挿入し、前記レンズの外周付近を前記段
差側に押圧し、前記レンズが前記副鏡に取付けられるも
のである。
【0022】請求項7にかかる広視野撮像装置の前記レ
ンズには、絞りが設けられているか、所定の光透過率の
フィルタが設けられているか、または前記レンズの光の
透過率が材質やコーテイングにより所定値に設定されて
いるかの1以上からなるものである。
【0023】請求項8にかかる広視野撮像装置の前記主
鏡の表側の外周付近には、円周方向に溝または段差が設
けられており、前記ドームの縁にはフランジが設けられ
ており、前記ドームのフランジを前記主鏡の前記溝また
は前記段差に重ねて、両者が固着されているものであ
る。
【0024】請求項9にかかる広視野撮像装置の前記撮
像部は、前記主鏡側に固着したものである。
【0025】請求項10にかかる広視野撮像装置は、更
に、前記撮像部の軸方向に所定距離を経て取付貫通孔が
所定数設けられている筒部と、前記筒部の一端に設けら
れたフランジ部とを有する取付部材を具備し、前記フラ
ンジ部が前記主鏡に固着されると共に、前記撮像部は前
記取付貫通孔のいずれかを介して前記筒部に取付けられ
るものである。
【0026】請求項11にかかる広視野撮像装置は、更
に、断面が逆L字状で、その垂直部分に所定距離をおい
て取付貫通孔が所定数設けられており、前記取付貫通孔
のいずれかを介して、前記撮像部を取付けると共に、そ
の水平部分を前記主鏡に固着した取付部材を具備するも
のである。
【0027】請求項12にかかる広視野撮像装置は、更
に、前記撮像部には、内径が次第に変化する雌ねじが切
られているナットと、内径が前記撮像部の外径よりやや
大きく、径が次第に変化する雄ねじが切られ、前記雄ね
じに前記ナットが螺合し、締付けられたとき内径が若干
変化するように形成された筒状部とを有する取付部材を
具備し、前記筒状部を前記主鏡の裏側に固着したもので
ある。
【0028】請求項13にかかる広視野撮像装置は、更
に、一端が前記主鏡側に、他端が前記撮像部側に取付け
られた柔軟な筒状の塵よけを具備するものである。
【0029】請求項14にかかる広視野撮像装置の前記
撮像部を収容するハウジングには、空気の流通路が形成
されているものである。
【0030】請求項15にかかる広視野撮像装置は、中
央に貫通孔を有する凸状の主鏡と、略円筒の中央高さ付
近を外側に膨らませた円筒部と、前記円筒部の一端側を
塞ぐ蓋部と、前記円筒部の他端を前記主鏡側に固着し、
前記主鏡を覆うと共に外からの光を透過する有底筒体
と、前記有底筒体に固着されている凸状の副鏡と、前記
主鏡に支持されると共に先端が前記主鏡の貫通孔を介し
て前記副鏡に向けられ、前記筒体を透過して前記主鏡で
反射し、更に前記副鏡で反射した後、前記先端から入射
した光に基づく画像情報を映像信号として出力する撮像
部とを具備するものである。
【0031】請求項16にかかる広視野撮像装置の前記
有底筒体は、着脱自在に取付けたものである。
【0032】請求項17にかかる広視野撮像装置の前記
撮像部を収容するハウジングには、空気の流通路が形成
されているものである。
【0033】請求項18にかかる広視野撮像装置は、更
に、前記撮像部を前記主鏡側に固着する取付部材を具備
するものである。
【0034】請求項19にかかる広視野撮像装置は、更
に、前記撮像部の軸方向に所定距離を経て取付貫通孔が
所定数設けられている筒部と、前記筒部の一端に設けら
れたフランジ部とを有する取付部材を具備し、前記フラ
ンジ部が前記主鏡に固着されると共に、前記撮像部は前
記筒部に取付けられるものである。
【0035】請求項20にかかる広視野撮像装置は、更
に、断面が逆L字状で、その垂直部分に所定距離をおい
て取付貫通孔が所定数設けられており、前記取付貫通孔
のいずれかを介して、前記撮像部を取付けると共に、そ
の水平部分を前記主鏡に固着した取付部材を具備するも
のである。
【0036】請求項21にかかる広視野撮像装置は、更
に、一端が前記主鏡側に、他端が前記撮像部側に取付け
られた柔軟な筒状の塵よけを具備するものである。
【0037】請求項22にかかる広視野撮像装置は、中
央に貫通孔を有する凸状の主鏡と、前記主鏡を覆うと共
に外からの光を透過する略半球状のドームと、前記ドー
ム内で前記主鏡に対して副鏡取付部材を介して取付けら
れた凸状の副鏡と、前記主鏡の光軸に対して光軸が所定
の角度傾いた状態で前記主境側に支持されると共に、先
端が前記主鏡の貫通孔を介して前記副鏡に向けられ、前
記ドームを透過して前記主鏡で反射し、更に、前記副鏡
で反射した後、前記先端から入射した光に基づく画像情
報を映像信号として出力する撮像部とを具備するもので
ある。
【0038】請求項23にかかる広視野撮像装置の前記
副鏡取付部材は、前記主鏡の中央付近に触れないように
湾曲または屈曲した形状とし、その端部が前記主鏡に固
着されているものである。
【0039】請求項24にかかる広視野撮像装置の前記
ドームの中心線は、前記主鏡の光軸と所定の角度をなし
ているものである。
【0040】請求項25にかかる広視野撮像装置は、更
に、開口に略円形のフランジが設けられ、軸に垂直な断
面の輪郭形状が略楕円の有底楕円筒とした前記撮像部を
収容するハウジングを具備するものである。
【0041】請求項26にかかる広視野撮像装置の前記
撮像部を収容するハウジングには、空気の流通路が形成
されているものである。
【0042】請求項27にかかる広視野撮像装置の前記
主鏡及び/または副鏡は、光軸を含む面が360度未満
としたものである。
【0043】請求項28にかかる広視野撮像装置の前記
撮像部は、前記撮像部に固着された取付部材を介して前
記主鏡側に固着したものである。
【0044】請求項29にかかる広視野撮像装置の前記
取付部材は、前記撮像部を固着する筒部と、前記筒部の
一端側に形成された前記主鏡側に固着するフランジとを
有するものである。
【0045】請求項30にかかる広視野撮像装置は、更
に、一端が前記主鏡側に、他端が前記撮像部側に取付け
られた柔軟な筒状の塵よけを具備するものである。
【0046】請求項31にかかる広視野撮像表示装置
は、広視野撮像装置と、画面表示する表示装置と、前記
広視野撮像装置の前記撮像部からのリングまたは半リン
グ状の映像信号を直角座標で表示する映像信号に変換す
る画像変換装置とを具備するものである。
【0047】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態1.図1は本発
明の実施の形態1による広視野撮像装置の中央縦断面図
で、図2は図1に示す広視野撮像装置の平面図である。
【0048】図において、101は有底円筒のハウジン
グである。ハウジング101は円盤状の底板101a、
一端が底板101aに嵌合した状態で溶接されている円
筒101b、円筒101bの他端に嵌合した状態で円筒
101bに溶接されているリング状のフランジ101c
より構成される。102は凸面鏡からなる主鏡、103
はドームである。104はドーム103の頂上でドーム
103に取り付けられている凸面鏡からなる副鏡、10
5は副鏡104の中央に固着されているレンズ、例え
ば、凹レンズである。106はCCDカメラ本体、10
6aはCCDカメラ本体106に装着されているレンズ
である。CCDカメラ本体106及びレンズ106aよ
り撮像部が構成される。主鏡102は鏡面102aがあ
る表側の中央が高い山形の形状をしており、中央には軸
方向に貫通する貫通孔102bがある。鏡面102aは
回転対称に設けられており、鏡面102aの外側には円
周方向に溝102cが設けられている。ドーム103の
縁に設けられているフランジ103aをこの溝102c
に嵌合させ、溝102cを挟んでフランジ103aとフ
ランジ101cとで溝102cを締付けるように所定数
のねじ107を締め、ドーム103及びハウジング10
1を主鏡102に固着している。
【0049】図3は図1に示す広視野撮像装置における
副鏡の平面図及びその中央横断面図で、図3は副鏡10
4を拡大して示した図であり、図3(a)は副鏡104
の平面図、図3(b)は側面の断面図である。図に示さ
れるように、副鏡104は鏡面104aがある表側の中
央が下方に下がった下に凸面の形状をしており、副鏡1
04の中央には軸方向に貫通する貫通孔104bが設け
られ、鏡面104aの外側には軸方向に貫通する所定数
のねじ孔104dが設けられている。副鏡104の裏側
の中央には同心の円柱状の突起104cが設けられてお
り、貫通孔104bはこの突起104cにも貫通してい
る。貫通孔104bには途中に段差104fがあり、こ
の段差104fから裏側寄りの径は凹レンズ105の径
よりやや大きく、表側寄りの径は凹レンズ105の径よ
り小さい。108は内径が凹レンズ105の径よりやや
小さい内径部である。凹レンズ105は、副鏡104の
裏側から貫通孔104bに入れられ、内径部108を介
して凹レンズ105の外周付近を段差104fに押しつ
けるように所定数のねじ111により締付けられてい
る。ドーム103の頂上には副鏡104の突部104c
が嵌入する貫通孔103bが設けられており、この貫通
孔103bの周囲には更に所定数の貫通孔103cが設
けられている。副鏡104の裏面において突部104c
より外周側はドーム103の内側の曲面に隙間なく重な
る曲面を有している。110は内径部108が凹レンズ
105の外径よりやや小さく、一方の面がドーム103
の外側の曲面に隙間なく重なる形状の押圧用のリングで
ある。
【0050】図4は図1に示す広視野撮像装置における
リングの平面図及びその中央横断面図で、図4はリング
110を拡大して示した図であり、図4(a)はリング
110の平面図、図4(b)は図4(a)の中央横断面
図である。図1乃至4に示すように、このリング110
には軸方向に所定数の貫通孔110aが設けられてい
る。図2に示す111は、リング110及びドーム10
3に設けられている貫通孔103bを貫通し、副鏡10
4のねじ貫通孔104dに螺合するねじである。ドーム
103の内側から副鏡104の突部104cをドーム1
03の頂上の貫通孔に挿入し、副鏡104をドーム10
3に押し付け、ドーム103の外側からリング110を
副鏡104の突部104cに通し、リング110と副鏡
104とでドーム103の貫通孔103a付近を挟み、
リング110と副鏡104とを近づけるように複数のね
じ111を締付けることにより、副鏡104とリング1
10をドーム103に固着している。
【0051】112はCCDカメラ本体106の取付部
材である。取付部材112は、筒部112aと筒部11
2aの一端から延在するフランジ部112bとから構成
され、CCDカメラ本体106は筒部112a内に挿入
された状態でねじ止めにより筒部112aに固着されて
いる。フランジ部112bには複数の貫通孔が設けられ
ている。113はこの貫通孔に通されフランジ部112
bを挟んでナット114とナット115とが螺合されて
いると共に、ナット116が螺合されているねじであ
る。ねじ113は複数あり、それぞれ、一端を主鏡10
2の裏面に設けられているねじ貫通孔に螺合させ、ナッ
ト116が主鏡102に固着され、ナット114及びナ
ット115が近づくようにナット114またはナット1
15を締付けることによりフランジ112bをその途中
に固着し、CCDカメラ本体106を主鏡102に固着
している。このとき、CCDカメラ本体106に装着さ
れているレンズ106aの先端は、主鏡102の裏面の
窪みに入り、主鏡102の貫通孔102bを介して副鏡
104側からの光を受光できるように副鏡104側に向
けられている。ナット114及びナット115の螺合位
置を変えることにより主鏡102に対するCCDカメラ
本体106の姿勢を変えることができる。
【0052】次に、この広視野撮像装置の動作について
説明する。ドーム103を透過した光は、主鏡102の
鏡面102aで反射した後更に副鏡104の鏡面104
aで反射し、主鏡102の貫通孔102bを通りCCD
カメラ本体106のレンズ106aに到達し、CCDカ
メラ本体106の受光面においてリング状に結像する。
一方、凹レンズ105を通過した光は、そのまま主鏡の
貫通孔102bを通りCCDカメラ本体106のレンズ
106aに到達し、この主鏡102のリング状に結像し
た像の内側に略内接した円形に結像する。円形の像とリ
ング状の像との間には極めてわずかの死角が発生する場
合があるが、撮像部対象が極めて近距離にある場合以外
は問題にならないので実用上無視できる。
【0053】この広視野撮像装置においては、光軸を中
心とする所定の視角の範囲内を高解像度にした、人間の
目に近い撮像を行うことができる。ドーム103を上に
向けて設置した場合は水平線から上の全域または略全域
に亘る範囲の撮像が可能になり、ドーム103を下に向
けて天井に設置した場合は室内の全域または略全域に亘
る範囲の撮像がそれぞれ可能になる。また、主鏡10
2、副鏡104及び撮像部の位置及び姿勢関係を精度よ
く設定でき、更に、この位置及び姿勢関係が衝撃、振
動、経時等により変化しにくく、像の劣化を防止するこ
とができる。
【0054】なお,本発明を実施する場合、上記構成に
限定されるものではなく、ハウジング101に直接取付
部材112を取付けてもよい。また、ハウジング101
を省略してもよい。このとき、ハウジング101による
内保護効果等が得られなくなる他は同様の効果がある。
また、ハウジング101がなく、主鏡102に所定の脚
等が設けられているものであってもよく、ハウジングに
よる内保護効果等が得られなくなる他は同様の効果があ
る。ハウジング101を有する広視野撮像装置において
は、ハウジング101が取付部材に相当する。ハウジン
グ101がなく、主鏡102に所定の取付部材112等
が設けられている広視野撮像装置においては、この取付
部材112等が取付部材に相当する。
【0055】上記説明においては、副鏡104の突部1
04cが通る貫通孔がドーム103の頂上付近に設けら
れているものとしたが、本発明を実施する場合には、こ
れに限らず、副鏡104の突部104cより外周側にあ
るドーム103の内側に接する曲面の分を光軸方向に突
部104cの先端よりも突出させた形状の副鏡を用い、
ドーム103に突部104cが通る貫通孔を設けずに、
凹レンズ105を含む副鏡全体をドーム103の内側に
ねじ111により固着するようにしてもよい。この場合
は、凹レンズ105を通る光がドーム103も通るの
で、ドーム103の頂上付近の表面精度等が不充分な場
合は、凹レンズ105を通る光による像が劣化すること
を考慮する必要性がある。
【0056】図5は図1に示す広視野撮像装置における
別の副鏡等を示す平面図及びその中央横断面図である。
副鏡104は図3に示すものに限らず、副鏡アッセンブ
リとして図5に示される(図5(a)には平面図、図5
(b)には側面の断面図が示されている)ものであって
もよい。図において、124は副鏡、105は凹レン
ズ、128は柔らかい金属からなるリングである。この
リング128は内径が凹レンズ105の径よりやや小さ
く外径が凹レンズ105の径に略等しい。130は中央
に貫通孔が設けられている蓋130aが一端に設けられ
ているナットである。この蓋の内径はリング128の内
径に略等しい。副鏡124の裏側の中央にある同心の円
柱状の突部124cには雄ねじが切られており、貫通孔
124bはこの突部124cも貫通し、途中に段差12
4fが設けられている。複数本のねじ121は突部12
4cよりも内径が大きいリングワッシャ122を介して
雌ねじ124dに螺合され、ドーム103に固着され
る。
【0057】図5に示される副鏡アッセンブリにおいて
は、凹レンズ105の副鏡124への固着方法が異なっ
ている他は、図1及び図3の場合と同様である。副鏡1
24の裏側から凹レンズ105を貫通孔124bに入れ
た後、リング128を貫通孔124bに入れ、ナット1
30を突部124cの雄ねじに螺合させ締結することに
より、ナット130の蓋130aによりリング128が
凹レンズ105側に押圧され、このリング128により
凹レンズ105の外周付近が段差124fに押しつけら
れ、凹レンズ105が副鏡124に固着される。
【0058】また、本実施の形態では,ドーム103は
主鏡102に固着されているものとしているが、これに
限らず、ハウジング101に固着されるようにしてもよ
い。この場合は、主鏡102、副鏡104及びCCDカ
メラ本体106の相互の位置、姿勢が、衝撃、振動、経
時等により変化しやすくなり、像が劣化しやすくなる傾
向があるので堅固に固着する必要性がある。また、凹レ
ンズ105は副鏡104に支持されているが、これに限
らず、ドーム103に直接固着されているようにしても
よい。または、ドーム103の一部に直接凹レンズ10
5及び/または副鏡104を形成してもよい。
【0059】また、本実施の形態では,主鏡102の表
面の外周付近には円周方向に溝102cが設けられてお
り、ドーム103の縁に設けられているフランジ103
aをこの溝102cに嵌合させ、溝102cを挟んでフ
ランジ103aとフランジ101cとで溝102cを締
付けるように所定数のねじ107を締め、ドーム103
及びハウジング101を主鏡102に固着しているもの
としたが、これに限らず、主鏡102の表面の外周付近
には円周方向に段差が設けられており、ドーム103の
縁に設けられているフランジ103aをこの段差に合わ
せ、段差を挟んでフランジ103aとフランジ101c
とで段差を締付けるように所定数のねじ107を締め、
ドーム103及びハウジング101を主鏡102に固着
するようにしても同様の効果が得られる。なお、主鏡1
02へのハウジング101及びドーム103の取付方法
は以上に説明した方法に限らず、ハウジング101及び
ドーム103が主鏡102に固着されていれば、いずれ
の方法によってもよい。
【0060】図6は本発明の実施の形態1による広視野
撮像装置の変形例の中央縦断面図で、図1に比べて、主
鏡142へのCCDカメラ本体146の取付方法や、主
鏡142のハウジング141への取付方法が異なる広視
野撮像装置を示す図である。図において、142は主
鏡、142aは主鏡142の鏡面、142bは主鏡14
2の中央に設けられている貫通孔である。146はCC
Dカメラ本体、146aはCCDカメラ本体146に装
着されているレンズ、152はCCDカメラ本体146
を主鏡142に取付ける支持部材であり、CCDカメラ
本体146の両側に1つづつ(合計2個)使用されてい
る。141はハウジングである。ハウジング141は円
盤状の底板141a、所定数の取付部材141c及び円
筒141bを有し、円筒141bの一端は所定数の取付
部材141cを介してねじ止めにより底板141aに固
着されている。底板141aと円筒141bとの間には
空気が通り得る微小な隙間が設けられており、この隙間
から内部の熱を外に逃がすことができる。主鏡142の
外周付近の裏面には段差142cが設けられている。円
筒141aの他端はこの段差に嵌合した状態で所定数の
ねじによりねじ止めされている。主鏡142と円筒14
1bの他端との間にも空気が通り得る微小な隙間が設け
られており、この隙間から内部の熱を外に逃がすことが
できる。なお、放熱のための隙間は、底板141aと円
筒141bとの何れにも空気流通孔として形成すること
ができる。したがって、装置内で発生する熱を容易に外
に放散することができ、内温度の上昇を防止できる効果
がある。
【0061】図7は図6に示す広視野撮像装置における
支持部材の平面図、正面図及び側面図であり、図7は支
持部材152の詳細を示す図であり、図7(a)は支持
部材152の上面図、図7(b)は正面図、図7(c)
は側面図である。図に示されるように、支持部材152
は板金が逆L字状に折り曲げられた形状をしており、そ
の水平部分には主鏡142に固着するねじ153を通す
貫通孔152aが2つ設けられ、垂直な分にはCCDカ
メラ本体146を固着するねじ154を通す貫通孔15
2bが縦方向に所定の間隔をおいて2列設けられてい
る。CCDカメラ本体146の両側面には1対のねじ貫
通孔が設けられており、図6に示すように、支持部材1
52のそれぞれについて、ねじ154を支持部材152
の貫通孔152bのいずれかに通しCCDカメラ本体1
46のねじ貫通孔に螺合させることにより、CCDカメ
ラ本体146が支持部材152に固着される。このと
き、ねじ154をいずれの貫通孔152bに通すかによ
りCCDカメラ146の取付位置を変えることができ
る。更に、ねじ153を支持部材152の貫通孔152
aに通し主鏡142の裏面に設けられているねじ貫通孔
に螺合させることにより、支持部材152が主鏡142
に固着される。以上のように、CCDカメラ本体146
は支持部材152を介して主鏡142に固着される。像
の焦点を合わせるには、レンズ146a内に設けられて
いるレンズ位置調節機構を用いて調節する。支持部材1
52を介してCCDカメラ本体146を主鏡142に固
着することにより、CCDカメラ本体146の取付機構
が安価に構成できる効果がある。また、図6に示される
広視野撮像装置においては、放熱のための隙間、スリッ
ト、風孔等を形成するものであるから、装置内で発生す
る熱を容易に外に放散することができ、内温度の上昇を
防止できる効果がある。
【0062】また、複数の支持部材152を用いずに、
一端にフランジが設けられ、軸方向に所定距離をおいて
貫通孔が所定数設けられている筒状(図示せず)を1つ
用い、このフランジを主鏡にねじ止め等により固着し、
これらの貫通孔のいずれか複数を介して、ねじ止め等に
よりCCDカメラ本体146を固着するようにしてもよ
い。このように構成することにより、CCDカメラ本体
146の取付機構が安価に構成できる効果がある。
【0063】そして、図1または図6に示される広視野
撮像装置において、一端が主鏡102に、他端がCCD
カメラ本体106に取付けられた柔軟な筒状の塵よけ
(図示せず)を設けるようにしてもよい。このように構
成することにより、主鏡102の鏡面、副鏡104の鏡
面、撮像部のレンズ106a、146a、ドーム103
の内側及び凹レンズ105の内側に塵が付着するのを防
止することができる。筒状の塵よけは、布、合成樹脂・
合成ゴム製のフィルム、防水性と通気性とを持つ織物
(ゴアテック)、合成ゴム製の蛇腹上のブーツ等により
作られたものでよい。一端は主鏡102に、他端はCC
Dカメラ本体106に、それぞれ隙間が生じないように
ワッシャーや薄い板金製の帯を介してねじ止めするか接
着剤で接着するのが望ましい。
【0064】上記実施の形態の説明においては、副鏡1
04は中央に貫通孔が設けられ、この貫通孔を通過する
光を屈折する凹レンズ105を設けるようにしている
が、これに限らず、図1または図6において、凹レンズ
105がなく、副鏡104には中央に貫通孔がない広視
野撮像装置であってもよい。この場合はドーム103の
中央に光を通す貫通孔を設けず、副鏡104をドーム1
03の内側に固着するようにしてもよいしドーム103
の内側に直接副鏡104を一体成形してもよい。
【0065】このような構成によれば、光軸を中心とす
る所定の視角の範囲内を高解像度にした、人間の目に近
い撮像を行うことはできなくなるが、ドーム103を上
に向けて設置した場合は水平線から上の全域または略全
域に亘る範囲の撮像部が可能になり、ドームを下に向け
て天井に設置した場合は室内の全域または略全域に亘る
範囲の撮像部がそれぞれ可能になる。また、主鏡10
2,202,142、副鏡104,204及び撮像部1
06,206,146の位置及び姿勢関係を精度よく設
定でき、更に、この位置及び姿勢関係が、衝撃、振動、
経時等により変化しにくく、像の劣化を防止することが
できる。
【0066】発明の実施の形態2.図8は実施の形態2
による広視野撮像装置の中央縦断面図である。この広視
野撮像装置は図1に示す広視野撮像装置に比べて、CC
Dカメラ本体106の全体を覆うハウジング101がな
く、CCDカメラ本体106は胴体が円柱状に形成され
ているものである。また、CCDカメラ本体106の取
付方法が異なっているが、主鏡102、ドーム103及
び副鏡104は図1と同様のものが使用されている。図
8において、161は取付部材、161aは内径が次第
に小径に変化する雌ねじが切られているナットである。
取付部材161は、一端側に複数の貫通孔が設けられて
いるフランジ161baが設けられ、他端側は内径がC
CDカメラ本体166における表面が円柱状の外径より
やや大きく、外側には径が次第に大径に変化する雄ねじ
161bが切られていると共に、この雄ねじ161bに
ナット161aが螺合し、締めつけられたとき内径が若
干変化するように軸方向に所定数の切れ込み(図示せ
ず)が設けられている筒状の形状をしている。ドーム1
03のフランジ103aを主鏡102の溝102cまた
は段差のところに重ねると共に主鏡102の裏側に取付
部材161のフランジ161baを重ねた状態で、ねじ
162によりねじ止めすることにより、取付部材161
により主鏡102が固着され、主鏡102にドーム10
3が固着されている。レンズ102aを副鏡104に向
け、表面が円柱状に形成されている分を取付部材161
の他端側に挿入した状態において、ナット161aを取
付部材161の他端側に設けられている雄ねじ161b
bに螺合させ締めつけることによりCCDカメラ本体1
66を取付部材161に固着している。CCDカメラ1
66の位置はナット161aを緩めて取付部材161に
対してCCDカメラ本体166をスライドさせることに
より調節できる。この広視野撮像装置は、取付部材16
1のフランジ161aの外周付近(主鏡102の外周よ
り外側)に複数設けられている貫通孔に所定のねじを通
す等により設置することができる。
【0067】図1、図6、図8に示される実施の形態の
広視野撮像装置においては、副鏡104の貫通孔104
b及び凹レンズ105を通過した光に基づく像が、ドー
ム103を透過して主鏡102で反射し、更に副鏡10
4で反射した光に基づく像よりも明るい場合がある。こ
のような場合においては、凹レンズ105に所定の絞り
を設けるようにしてもよい。また、凹レンズ105の表
側または裏側付近に所定の光透過率のフィルタを設ける
ようにしてもよい。また、凹レンズ105の材質を選定
したり、凹レンズ105の表面にコーテイングを施すこ
とにより光の透過率を所定値に設定するようにしてもよ
い。
【0068】また、図8に示される広視野撮像装置にお
いて、一端が取付部材161または主鏡102の裏面
に、他端が撮像部の主鏡102寄りに取付けられた柔軟
な筒状の塵よけ(図示せず)を設けるようにしてもよ
い。このように構成することにより、主鏡102の鏡
面、副鏡104の鏡面、レンズ166a、ドーム103
の内側、及び凹レンズ105の内側に塵が付着するのを
防止することができる。筒状の塵よけは、布、合成樹脂
製のフィルム、防水性と通気性とを持つ織物等により作
られたものでよい。一端は取付部材161、または主鏡
102に、他端はCCDカメラ本体106の主鏡102
寄りに、それぞれ隙間が生じないようにワッシャーや薄
い板金製の帯を介してねじ止めにするか接着するとよ
い。
【0069】発明の実施の形態3.図9は本発明の実施
の形態3による広視野撮像装置の中央縦断面図で、図1
0は図9に示す広視野撮像装置の平面図である。図にお
いて、201はハウジングである。ハウジング201
は、円盤状の底板201a及び円筒201bを有し、円
筒201bは一端が底板201aに嵌合した状態で、ね
じ201dにより底板201aに固着されている。20
2は主鏡、203は有底筒体である。203aは有底筒
体203の略円筒状の筒体である。203bは有底筒体
203の蓋体である。有底筒体203は、これらの筒体
203a及び蓋体203bから構成されている。略円筒
状の筒体203aは円筒の中央付近を外側に膨らませ
て、内面が鏡面として作用する可能性を少なくした形状
のアクリル樹脂等を用いた透明なハウジングである。こ
の筒体203aは厚みが均一であり、回転対称の形状を
していて両端の径は同じである。蓋203bの外周付近
には溝203cが回転対称に設けられている。筒体20
3aの一端はこの溝203cに嵌合し、蓋203bは、
ねじ203dにより筒体203aに固着されている。2
04は副鏡である。この副鏡204は反射面204aの
ある表側を主鏡202側に向けて蓋203bの内側の中
央に,ねじ204bにより取付けられている。206は
CCDカメラ本体である。主鏡202の表側は中央が高
い形状をしており、表面には回転対称に鏡面202aが
設けられている。主鏡202の中央には軸方向に貫通す
る貫通孔202bがある。鏡面202aの外周付近には
溝202cが回転対称に設けられており、主鏡202の
裏側の面にも外周付近には溝202dが回転対称に設け
られている。溝202dにハウジング201の縁を挿入
した状態で、溝202dの光軸から遠い方の側壁に設け
られている貫通孔及びハウジング201の縁の付近に設
けられている貫通孔に、ねじ202fを通した後、溝2
02dの光軸に近い方の側壁に設けられているねじ貫通
孔に螺合させ、ねじ202fを締め付けることによりハ
ウジング201に主鏡202を固着している。更に、溝
202cに有底筒体203の縁を挿入した状態で、溝2
02cの光軸から遠い方の側壁に設けられている貫通孔
及び有底筒体203の縁の付近に設けられている貫通孔
に、ねじ202gを通した後、溝202cの光軸に近い
方の側壁に設けられているねじ貫通孔に螺合させ、ねじ
202gを締め付けることにより有底筒体203を主鏡
202に固着している。副鏡204は鏡面204aがあ
る表側の中央が下方に下がった逆山形の形状をしてお
り、その表面には回転対称に鏡面204aが設けられて
いる。
【0070】212はCCDカメラ本体206の取付部
材である。取付部材212は、筒212aと筒212a
の一端から延在するフランジ212bとから構成され、
CCDカメラ本体206は筒212a内に挿入された状
態でねじ止めにより筒212aに固着されている。フラ
ンジ212bには複数の貫通孔が設けられている。21
3はこの貫通孔に通されフランジ212bを挟んで、ナ
ット214とナット215とが螺合されていると共に、
ナット216が螺合されているねじである。ねじ213
は複数あり、それぞれ、一端を主鏡の裏面に設けられて
いるねじ貫通孔に螺合させナット216を主鏡202側
に締付けることにより主鏡202に固着され、ナット2
14及びナット215が近づくようにナット214また
はナット215を締付けることによりフランジ212b
をその途中に固着し、CCDカメラ本体206を主鏡2
02に固着している。このとき、CCDカメラ本体20
6に装着されているレンズ206aの先端は、主鏡20
2の裏面の窪みに入り、主鏡202の貫通孔202bを
介して副鏡204側からの光を受光できるように副鏡2
04側に向けられている。ナット214及びナット21
5の螺合位置を変えることにより主鏡202に対するC
CDカメラ本体206の姿勢を変えることができる。
【0071】次に、この広視野撮像装置の動作について
説明する。有底筒体203の筒体203aを透過した光
は、主鏡202の鏡面202aで反射した後、更に副鏡
204の鏡面204aで反射し、主鏡の貫通孔202b
を通りレンズ206aに到達し、CCDカメラ本体20
6における受光面のリング状に結像する。
【0072】有底筒体203を上にしてこの広視野撮像
装置を設置した場合には、水平方向を中心にして縦方向
に所定の角度内で、横方向に360°に亘る範囲の撮像
部が可能になる。更に、この広視野撮像装置において
は、主鏡202、副鏡204及びCCDカメラ本体20
6の相互の位置及び姿勢関係が精度よく設定でき、設定
された位置及び姿勢関係が、衝撃、振動、経時等により
変化しにくく、像の劣化を防止できる。
【0073】本実施の形態による広視野撮像装置におい
ては、蓋203bはねじ203dにより筒体203a
に、固着されているものとしたが、これに限らず、蓋2
03b及び筒体203aは一体のものであってもよい。
【0074】主鏡202の表側及び裏側の外周付近にそ
れぞれ溝202c、溝202dが回転対称に設けられて
いるが、本発明を実施する場合には、これに限らず、密
着結合する構成とすればよい。例えば、裏側の段差にハ
ウジング201の縁を合わせた状態で、ハウジング20
1の縁の付近に設けられている貫通孔に、ねじ202f
を通した後、段差の側壁に設けられているねじ貫通孔に
螺合させ、ねじ202fを締め付けることによりハウジ
ング201に主鏡202を固着し、表側の段差に有底筒
体203の縁を合わせた状態で、有底筒体203の縁の
付近に設けられている貫通孔に、ねじ202gを通した
後、段差の側壁に設けられているねじ貫通孔に螺合さ
せ、ねじ202gを締め付けることにより有底筒体20
3を主鏡202に固着する。
【0075】また、ハウジング201の縁を図1におけ
るハウジング101の縁と同様な構造にし、主鏡202
の外周付近の形状を図1における主鏡102の外周付近
の形状と同様にし、更に、筒体203aの他端は図1に
おけるドーム103と同様に縁にフランジを設け、図1
の場合と同様に主鏡102にハウジング201及び筒体
203aを取付けるようにしてもよく、図1における場
合と同様に主鏡102とハウジング201と有底筒体2
03とを容易に固着することができる。なお、ハウジン
グ201にはフランジを設けず図9の場合と同様に主鏡
202に取付けるようにしてもよい。主鏡202へのハ
ウジング201及び有底筒体203の取付方法は前述の
説明した方法に限らず、ハウジング201及び有底筒体
203が主鏡202に取付けられていれば、いずれの方
法であってもよい。
【0076】また、筒体203aは円筒の中央付近を外
側に膨らませた形状をしているものとしたが、画質が劣
化してもよければ単なる円筒の形状であってもよい。
【0077】そして、主鏡202へのCCDカメラ本体
206の固着は、図7に示す支持部材152を用い、図
6に示すように固着してもよい。また、複数の支持部材
152を用いずに、一端にフランジが設けられ、軸方向
に所定距離をおいて貫通孔が所定数設けられている筒状
(図示せず)を1つ用い、このフランジを主鏡202に
ねじ止め等により固着し、これらの貫通孔のいずれか複
数を介して、ねじ止め等によりCCDカメラ本体206
を固着するようにしてもよい。このように構成すること
により、CCDカメラ本体206の取付機構が安価に構
成できる効果がある。また、図6の場合と同様に底板2
01aと円筒201bとの間及び円筒201bと主鏡2
02との間に隙間を設けるようにしてもよい。このよう
に構成することにより、装置内で発生する熱を容易に外
に放散することができ、内温度の上昇を防止できる効果
がある。
【0078】複数の支持部材152を用いずに、一端に
フランジが設けられ、軸方向に所定距離をおいて貫通孔
が所定数設けられている筒状(図示せず)を1つ用い、
このフランジを主鏡202にねじ止め等により固着し、
これらの貫通孔のいずれか複数を介して、ねじ止め等に
よりCCDカメラ本体206を固着するようにしてもよ
い。このように構成することにより、CCDカメラ本体
206の取付機構が安価に構成できる効果がある。
【0079】そして、図9に示される広視野撮像装置に
おいて、一端が主鏡202の裏面またはハウジング20
1に、他端が撮像部のレンズ206aまたはCCDカメ
ラ本体206に柔軟な筒状の塵よけ(図示せず)を設け
るようにしてもよい。このように構成することにより、
主鏡202の鏡面、副鏡204の鏡面、レンズ206a
及び有底筒体203の内側に塵が付着するのを防止する
ことができる。筒状の塵よけは、布、合成樹脂製のフィ
ルム、防水性と通気性とを持つ織物等により作られたも
のでよい。一端はハウジング201または主鏡202
に、他端は撮像部のレンズ206aに、それぞれ隙間が
生じないようにワッシャや薄い板金製の帯を介してねじ
止めにするか接着する。
【0080】発明の実施の形態4.図11は本発明の実
施の形態4による広視野撮像装置の中央縦断面図で、図
12は図11に示す広視野撮像装置を使用状態に設置し
た場合の正面図である。図において、301はハウジン
グ、301aは楕円形の底板である。301bは一端側
が底板301aの外周から軸方向に楕円筒状に延在して
いる筒状である。この筒状301bは、他端側の開口が
円形になるように周位置により延在距離を変えて延在
し、円形の開口からはフランジ301cが開口の径方向
に、更に延在している。底板301a、筒状301b、
フランジ301cよりハウジング301が構成される。
302は主鏡、303は透明なドームである。304は
副鏡、306はCCDカメラ本体である。主鏡302の
表側は中央が高い形状をしており、鏡面302aが回転
対称に設けられている。主鏡302の中央には軸方向に
貫通する貫通孔302bがある。
【0081】312は取付部材である。主鏡302及び
CCDカメラ本体306はこの取付部材312に固着さ
れる。取付部材312は、筒312aと、筒312aの
一端から延在し複数の貫通孔が設けられているフランジ
312bと、筒312a及びフランジ312bから延在
し、ハウジング301の筒状301bに取付けるための
ねじ貫通孔を有する取付312cとから構成されてい
る。取付312cの筒状301bに対向する部分は、筒
状301bの内側の面と隙間なく重なるように湾曲して
いる。筒状301bには底板301aからの延在距離が
一番長い周位置側(以後、『取付位置側』という)に複
数の貫通孔301dが設けられているので、複数のねじ
321をそれぞれ貫通孔301dに通して取付312c
のねじ貫通孔に螺合させて、それぞれを締付けることに
より、取付部材312が筒状301bの内側に取付けら
れる。取付部材312が筒状301bに取付られたと
き、フランジ312bは主鏡302の光軸に略垂直にな
る。筒312aの軸はフランジ312bに垂直ではな
く、筒312aの底板301a寄りは筒状301bの取
付位置側(筒状301bにおいて貫通孔301dが設け
られている側)に近く、筒312aの主鏡302寄りは
筒状301bにおいて取付位置側と反対の側(筒状30
1bにおいて底板301aからの延在距離が一番短い周
位置側)に近くなるように、所定角度だけ傾いている。
CCDカメラ本体306は筒312a内に挿入された状
態でねじ止めにより筒312aに固着されている。
【0082】したがって、CCDカメラ本体306及び
レンズ306aの光軸は主鏡302及び副鏡304の光
軸に対して所定の角度だけ傾いている。313は、フラ
ンジ312bの貫通孔に通されフランジ312bを挟ん
で、ナット314とナット315とが螺合されていると
共に、ナット316が螺合されているねじである。ねじ
313は複数あり、それぞれ、一端を主鏡302の裏面
に設けられているねじ貫通孔に螺合させナット316を
主鏡302側に締付けることにより主鏡302に固着さ
れ、ナット314及びナット315が近づくようにナッ
ト314またはナット315を締付けることによりフラ
ンジ312bをその途中に固着し、CCDカメラ本体3
06を主鏡302に固着している。このとき、CCDカ
メラ本体306に装着されているレンズ306aの先端
は、主鏡302の裏面の貫通孔302b内に入り、副鏡
304側からの光を受光できるように副鏡304の鏡面
304aに向けられている。ナット314及びナット3
15の螺合位置を変えることにより主鏡302または副
鏡304に対するCCDカメラ本体306の姿勢を変え
ることができる。
【0083】副鏡304は鏡面304aがある表側の中
央が主鏡302側に向かってなだらかな山形に突出した
形状をしており、鏡面304aは回転対称に設けられて
いる。副鏡304の裏面には2つの貫通孔304cが並
んで設けられている。これらの2つの貫通孔304cは
光軸を通る直線上の位置になく、これらの2つの貫通孔
304cを通る直線は副鏡304の光軸から所定距離だ
け離れている。
【0084】図13は図11に示す広視野撮像装置にお
ける主鏡の使用状態に設置した場合の正面図であリ、主
鏡302の平面図である。主鏡302の外周には図に示
すように2箇所に切欠溝302cが設けられている。こ
れらの2つの切欠溝302cは軸を通る直線上の位置に
なく、これらの2つの切欠溝302cを通る直線は主鏡
302の光軸から所定距離だけ離れている。317は両
端が主鏡302の切欠溝302cに嵌合する橋状の副鏡
取付部材である。
【0085】図14は図11に示す広視野撮像装置にお
ける副鏡取付部材の正面図及び側面図であリ、図14
(a)は拡大した副鏡取付部材の正面図、図14(b)
はck側面図である。図に示すように、この副鏡取付部
材317は、主鏡302に取付けられたとき主鏡302
の中央や、CCDカメラ本体306のレンズ306aに
触れないように湾曲または屈曲しており、その中央の外
側の面には2つのねじ貫通孔317aが設けられてい
る。2つのねじ320を、それぞれ副鏡304の貫通孔
304cに通して、ねじ貫通孔317cにねじ込むこと
により、副鏡304が副鏡取付部材317に固着され
る。主鏡302に副鏡取付部材317が取付けられ、副
鏡304が副鏡取付部材317に取付けられたとき、主
鏡302及び副鏡304の光軸は一致し、副鏡304の
鏡面304aの一部は副鏡取付部材317により遮られ
る。
【0086】318は外径がハウジング301のフラン
ジ301cの外径に等しく、内径がフランジ301cの
内径よりやや小さいリングである。このリング318に
は円周方向に溝318aが設けられている。ドーム30
3の縁のフランジ303aをこの溝318aに嵌合さ
せ、ドーム303のフランジ303aとリング318の
溝318aとハウジング301のフランジ301cとが
重ねられた状態で、これらを貫通する所定数のねじ31
9によりドーム303がリング318aを挟んでハウジ
ング301に固着されている。したがって、ドーム30
3の中心線と主鏡302及び副鏡304の光軸とは所定
の角度をなしている。リング318は予めハウジング3
01のフランジ301cに溶接等により固着されていて
もよい。また、ハウジング301にフランジ301cを
設けず、ハウジング301の筒状301bの縁にリング
318を溶接等により固着してもよい。
【0087】次に、この広視野撮像装置の動作について
説明する。ドーム303を透過した光は、主鏡302の
鏡面302aで反射した後、更に、副鏡304の鏡面3
04aで反射し、CCDカメラ本体306のレンズ30
6aに入射し、CCDカメラ本体306の受光面の中央
における半分のリング状の部分内に結像する。この半分
のリング状の部分または結像画像がCCDカメラ本体3
06の受光の大きさ一杯になるように、レンズ306a
として所定の焦点距離ものを用い、筒312aにおいて
CCDカメラ本体306の位置を調節する。このように
設定することによりCCDカメラ本体306の受光面が
有効に使用され、解像度が向上する。
【0088】また、この広視野撮像装置においては、主
鏡302、副鏡304及びCCDカメラ本体306の相
互の位置及び姿勢関係が精度よく設定でき、設定された
位置及び姿勢関係が、衝撃、振動、経時等により変化し
にくく、像の劣化を防止できる。CCDカメラ本体30
6及びレンズ306aの光軸は、主鏡302及び副鏡3
04の光軸に対して所定の角度だけ傾いているが、広角
撮像装置であるため焦点深度が深く像のぼけはほとんど
発生しない。
【0089】この装置を、例えば、真っ直ぐな廊下にお
いて廊下の天井に取付けると、廊下の略全体を視野に入
れることができる。図15は図11に示す広視野撮像装
置におけるCCDカメラ本体の受光面の結像画像を示す
説明図で、CCDカメラ本体306の受光面と結像画像
とを示す図である。図において、1101は受光面、5
20は受光面1101における結像画像である。図に示
すように、図25の場合に比べて受光面が広く利用され
ており、図23または図9に示される装置を横にして
(光軸を水平にして)天井に取付けた場合に比べて解像
度が向上すると共に、装置が小型、軽量化され、安価に
構成できる。
【0090】CCDカメラ本体306の主鏡304また
は取付部材312への固着は、一端にフランジが設けら
れ、軸方向に所定距離をおいて貫通孔が所定数設けられ
ている筒状(図示せず)を用い、このフランジを主鏡2
04または取付部材312にねじ止め等により固着し、
これらの貫通孔のいずれか複数を介して、ねじ止め等に
よりCCDカメラ本体306を固着するようにしてもよ
い。このように構成することにより、CCDカメラ本体
306の取付機構が安価に構成できる効果がある。ま
た、図6の場合と同様に底板301aと筒状301bと
の間及び筒状301bと主鏡302との間に隙間を設け
るようにしてもよい。このように構成することにより、
装置内で発生する熱を容易に外に放散することができ、
内温度の上昇を防止できる効果がある。そして、底板3
01aを設けないようにしてもよい。この場合は、内に
塵が入りやすくなる他は同様の効果がある。
【0091】また、図11に示される広視野撮像装置に
おいて、一端がハウジング301に、他端が撮像部の主
鏡302に取付けられた柔軟な筒状の塵よけを設けるよ
うにしてもよい。このように構成することにより、主鏡
302の鏡面、副鏡304の鏡面、レンズ306a、及
びド−ム303の内側に塵が付着するのを防止すること
ができる。更に、底板301aと筒状301bとの間に
隙間がある場合や、底板301aがない場合においても
同様の効果が得られる。筒状の塵よけは、布、合成樹脂
製のフィルム、防水性と通気性とを持つ織物等により作
られたものでよい。一端はハウジング301に、他端は
CCDカメラ本体306のレンズ306a寄りに、それ
ぞれ隙間が生じないようにワッシャーや薄い板金製の帯
を介してねじ止めにするか接着するのが望ましい。
【0092】本実施の形態では、リング状の半分が受光
面の中央に来るように、CCDカメラ本体306及びレ
ンズ306aの光軸を主鏡302及び副鏡304の光軸
に対して傾けるようにしたが、本発明を実施する場合に
は、これに限らず、受光面を光軸に垂直な方向に移動さ
せるようにしても像を受光面の中央に結ばせることは可
能である。但し、この場合は通常のCCDカメラ本体3
06は使用できなくなる。
【0093】また、副鏡304は副鏡取付部材317に
固着され、副鏡取付部材317は主鏡302に取付けら
れるものとしたが、これに限らず、副鏡304はドーム
303やハウジング301や取付部材312に取付けら
れているようにしてもよい。この場合は、主鏡302と
副鏡304との位置関係の設定に手間がかかり、位置関
係の経時変化等が発生しやすく、像の劣化が発生しやす
い傾向がある。
【0094】発明の実施の形態5.図16は実施の形態
5による広視野撮像装置の主鏡及び副鏡の形状を示す説
明図であリ、特に、図16は図11に示す装置の主鏡3
02及び副鏡304において、光が反射する部分を残
し、その他の部分をほぼ除去した形状にした場合を示す
図である。図16において、402は主鏡、403はド
ーム、404は副鏡である。図に示されるように、この
広視野撮像装置における主鏡402は、図11における
主鏡302の半分の大きさであり、副鏡404も副鏡3
04の半分の大きさである。このような形状にすること
により、装置が更に小型、軽量化され、安価に構成する
ことができる。
【0095】発明の実施の形態6.図9に示す広視野撮
像装置を図24のように横にして(主鏡及び副鏡の光軸
を水平にして)廊下の天井に取付けた場合、または図1
1に示す広視野撮像装置を廊下の天井に取付けた場合に
は、CCDカメラ本体の受光面における結像画像は図2
5または図15に示すように半分のリング状または略半
分のリング状になるので、CCDカメラ本体からの出力
をそのまま表示装置に出力すると、表示装置における表
示部分も半分のリング状になり、見にくくなる。
【0096】図17は実施の形態6による広視野撮像表
示装置における変換装置等の関係を示す説明図で、図1
8は実施の形態6による広視野撮像表示装置における変
換装置の動作を説明するための説明図である。図17は
図11に示す広視野撮像装置を真っ直ぐな廊下の天井に
取付けた場合において、CCDカメラ本体からの出力を
そのまま表示装置に入力した場合と、変換装置を介して
入力した場合とを比較した図である。図において、50
は廊下の天井、51は図11に示す広視野撮像装置、5
2は変換装置、53はCCDカメラ本体からの出力がそ
のまま入力されている表示装置、54は変換装置52を
介して入力されている表示装置である。変換装置52は
表示装置54の表示画面上における表示部分を矩形また
は略矩形にしたものである。
【0097】次に、このような場合における変換装置5
2の動作について、図18により説明する。図におい
て、1101はCCDカメラ本体の受光面、MEは画像
メモリである。520は半分のリングの形状をしている
結像画像である。結像画像520は、同心で内側半径が
r、外側半径がRの2つの円弧で囲まれた部分(R>
r)を、これら2つの円の中心(以後、『結像画像の径
の中心』という)を通る直線で2等分した一方の形状
(半分のリングの形状)を有しているものとする。これ
を横幅Wで高さHの画素に変換し、それを表示装置54
で表示する場合、横幅W側に位置する半径r側を2πr
n(nは整数)倍し、横幅W側に位置する半径R側を2
πRm(mは整数)倍し、画像メモリMEに格納し、そ
れを表示装置54に出力する。その中間hの位置では、
{(n−m)h/H+m}倍し、それを画像メモリMEに
格納し、そして表示装置54に出力する。
【0098】更に、他の変換装置52の動作について、
図19により説明する。図19は実施の形態1,2,3
による広視野撮像表示装置における変換装置の動作を説
明するための説明図である。図において、1101はC
CDカメラ本体の受光面、ME1及びME2は画像メモ
リである。520はリングの形状をしている結像画像で
ある。結像画像520は、同心で内側半径がr、外側半
径がRの円で囲まれた部分(R>r)を、これら2つの
円の結像画像の直径を通る直線で2等分した半分のリン
グの形状を一対有しているものとする。これを横幅Wで
高さHの画素に変換し、それを表示装置54で表示する
場合、横幅W側に位置する半径r側を2πrn(nは整
数)倍し、横幅W側に位置する半径R側を2πRm(m
は整数)倍し、画像メモリME1及びME2に格納し、
それを表示装置54に出力する。その中間hの位置で
は、{(n−m)h/H+m}倍し、それを画像メモリM
E1及びME2に格納し、そして表示装置54に出力す
る。
【0099】この説明では、広視野撮像装置を廊下の天
井に取付けた場合について説明したが、本発明を実施す
る場合には,これに限らず、図9に示す広視野撮像装置
を主鏡202及び副鏡204の光軸を垂直にして屋の中
央に設置した場合等においても同様に変換することがで
きる。この場合は、図19に示すようにCCDカメラ本
体206の受光面における結像画像は半分のリング状で
はなく完全なリング状になり、残り半分のリング状の結
像画像に対応する変換画面も必要になる。
【0100】発明の実施の形態7.図20は本実施の形
態による広視野撮像表示装置で使用されるドームの製造
方法を示す説明図である。図20(a)において、60
1は半球形の窪み601aを有する雌型、602は半径
が窪み601aの半径より略ドーム303の厚さ分小さ
い半球形の凸602aを有する雄型である。603は所
定の厚さを有する透明なアクリル等の円形のプラスチッ
ク板であり、径は窪み601aの径より大きい。
【0101】始めに、雌型601と雄型602とを予め
所定の温度に加熱しておくと共に、雌型601と雄型6
02との間にプラスチック板603を挿入できる程度に
雌型601に対して雄型602を離しておき、雌型60
1と雄型602との間に、予め所定温度に加熱されたプ
ラスチック板603を挿入する。図20(a)はこのと
きの状態を示している。次に、雌型601の窪み601
aの球心と雄型602の凸602aの球心とが略一致す
るまで雌型601と雄型602とを近づけるように力が
加えられる。このような工程により図11に示す広視野
撮像装置のドーム303ができる。フランジの精度が不
充分であれば硬化しないうちに所定の裁断機で余分な個
所を取り除くようにしてもよい。
【0102】図20(b)は、図1に示す広視野撮像装
置に使用されるドーム103の製作方法を示す説明図で
ある。図20(a)に示した方法と同様な方法で製作さ
れたドームに対して、その頂上に副鏡104の突部10
4cが嵌入する貫通孔103aを設け、更に、この貫通
孔103aの周囲に所定数の貫通孔103bを設ける。
このような工程によりドーム103を作製することがで
きる。
【0103】発明の実施の形態8.実施の形態3による
広視野撮像装置におけるハウジング及び実施の形態4に
よる広視野撮像装置におけるドームにおいて、通常の光
路になる部分以外はハウジングまたはドームの内側を、
光を通さず反射の少ない黒い塗料を塗布する等の加工を
行っておくと像の鮮明度が向上する。
【0104】また、実施の形態1〜5による広視野撮像
装置において、ドームまたはハウジングの透明になって
いる分は、半透明または薄く着色されたものであっても
よい。このようにすることにより反射面が外から見えに
くくなり、装置が人目につかなくなる効果がある。
【0105】そして、実施の形態1〜5による広視野撮
像装置において、主鏡及び副鏡の材質はアルミであり鏡
面加工仕上げがなされ特殊コーテイングが施されてい
る。このコーテイングにより反射特性を向上させてい
る。なお、本発明を実施する場合には、主鏡及び副鏡の
材質はアルミに限らず、他の材質を用いてもよい。鏡面
の形状は特開平6−812905号公報に記載の手法に
より所望の視角等に合わせて作製することができる。ま
た、撮像部はCCDカメラ本体とこれに装着されるレン
ズとから構成されるものとしたが、本発明を実施する場
合には、これに限らず、デジタルまたはアナログ撮像が
可能な装置であれば、いずれの装置であってもよい。当
然、スチールカメラであってもよい。また、不透明なハ
ウジングとなる分の材質はアルミを主に使用している
が、本発明を実施する場合には、これに限らず、他の金
属やプラスチックを使用してもよい。そして、ドーム1
03、ドーム303、側面有底筒体等はアクリル樹脂等
の合成樹脂を用いるものとしたが、本発明を実施する場
合には、これに限らずガラス等を用いてもよい。この場
合は製作に手間がかかりコストアップする。更に、本発
明を実施する場合には、取付部材として、撮像部を保持
すると共にフランジを有しこのフランジに4つの貫通孔
が設けられており、4つのねじがそれぞれ何れかの貫通
孔に通されフランジを挟んで第1、第2ナットが螺合さ
れていると共に第3ナットが螺合され、4つのねじのそ
れぞれは、一端を主鏡の裏面に螺合させ第3ナットを主
鏡2側に締付けることにより主鏡に固着され、第1、第
2ナットが近づくように第1ナットまたは第2ナットを
締付けることによりフランジをその途中に固着している
場合について説明したが、本発明を実施する場合には、
3つのねじを使用し3点支持にしてもよく、また、主鏡
に対して撮像部の姿勢と位置の調整が可能で、剛性をも
って相互の位置関係及び姿勢関係を保持することができ
る方法であればいずれの方法によってもよい。
【0106】また、従来のレンズ式監視カメラにおいて
は、カメラのレンズの向いている方向が判り、来客等に
不快感を与える場合があったが、実施の形態1〜5によ
る広視野撮像装置を監視用のカメラとして用いた場合に
は、方向性がなくカメラであることが気づかれにくく、
また、気づかれても不快感を与えることが少ない。更
に、死角がないか、または監視したい範囲内において死
角をなくすことができ、1台で広い範囲に亘り監視する
ことができるので、従来複数台のカメラを用いていた場
合も1台で済ませることが可能になり設置費用を節減で
きる。また、複数台のカメラを用いると画像につなぎ目
が生じるので、例えば、ロボットの動作を監視して制御
を行う場合等において制御が複雑になるが、本発明によ
る広視野撮像装置を用いることにより画像につなぎ目が
生じることがなく、このような問題が解決する。また、
可動部分がないので、音が発生したり動きが見えたりす
ることがなく、静かな雰囲気で使用される場合において
も雰囲気を乱すことがない。また、広い運動場において
も、屋根のフードの先に取付ける等により運動場の全体
を1台の装置により監視することができる。また、極め
て広角なので近い撮像部対象も遠い撮像部対象も同時に
鮮明に撮像部することができる。また、反射式なので大
口径の明るい(感度のよい)ものが容易にできるので暗
い場所においても使用でき、高感度カメラを使用すれば
更に暗い場所において撮像することが可能である。ま
た、反射鏡式なので光の波長に殆ど無関係に像を結ぶこ
とが可能になり、赤外線用のCCDカメラを組み込め
ば、赤外線による画質のよい広視野撮像部ができる。
【0107】実施の形態のまとめ(名称には一例として
図面上の対応品における符号等を付記するが、他の実施
の形態にも適用されるものである。)
【0108】(1) 上述の実施の形態における広視野
撮像装置によれば、中央に貫通孔を有する主鏡102
と、主鏡102を支持する取付部材(101等)と、縁
が主鏡102に支持され外からの光を透過するドーム
(103において貫通孔103bがないもの、または1
03)と、ドーム(103において貫通孔103bがな
いもの、または103)に支持された副鏡(104にお
いて凹レンズ105及び貫通孔104b等がないもの)
と、主鏡102に支持されると共に先端が主鏡102の
貫通孔102bを介して副鏡(104において凹レンズ
105及び貫通孔104b等がないもの)に向けられ、
ドーム(103において貫通孔103bがないもの、ま
たは103)を透過して主鏡102で反射し更に副鏡
(104において凹レンズ105及び貫通孔104b等
がないもの)で反射した後、先端から入射した光に基づ
く画像情報を出力する撮像部(106及び106aから
構成されている)とを備えるようにしたので、例えば、
ドーム(103において貫通孔103bがないもの、ま
たは103)を上に向けて設置した場合には光軸付近を
除き水平線から上の全域または略全域に亘る範囲の撮像
部(106及び106aから構成されている)が、ドー
ム(103において貫通孔103bがないもの、または
103)を下に向けて天井に設置した場合には光軸付近
を除き室内の全域または略全域に亘る範囲の撮像部(1
06及び106aから構成されている)がそれぞれ可能
になると共に、主鏡102と副鏡(104において凹レ
ンズ105及び貫通孔104b等がないもの)と撮像部
(106及び106aから構成されている)との相互位
置及び姿勢関係が精度よく容易に設定でき、設定された
相互位置及び姿勢関係が、衝撃、振動、経時等により変
化しにくく、像の劣化を防止できる効果がある。
【0109】(2) 更に、光軸を中心とする所定の視
角の範囲内を高解像度にした、人間の目に近い撮像部
(106及び106aから構成されている)が可能な広
視野撮像装置を得る。即ち、中央に貫通孔を有する主鏡
102と、主鏡102を支持する取付部材(101等)
と、縁が主鏡102または取付部材(101等)に支持
され外からの光を透過するドーム103と、ドーム10
3に支持され中央に貫通孔を有する副鏡(104または
副鏡全体がドーム103の内側に保持可能な形状のも
の)と、副鏡(104または副鏡全体がドーム103の
内側に保持可能な形状のもの)またはドーム103に支
持されているレンズ105と、主鏡102または取付部
材に支持されされると共に先端が主鏡102の貫通孔を
介して副鏡(104または副鏡全体がドーム103の内
側に保持可能な形状のもの)に向けられ、ドーム103
を透過して主鏡102で反射し、更に副鏡(104また
は副鏡全体がドーム103の内側に保持可能な形状のも
の)で反射した後、先端から入射した光に基づく像と、
副鏡(104または副鏡全体がドーム103の内側に保
持可能な形状のもの)の貫通孔及びレンズ105を通過
した後、先端から入射した光に基づく像とを示す画像情
報を出力する撮像部(106及び106bから構成され
ている)とを備えるようにしたので、光軸を中心とする
所定の視角の範囲内を高解像度にした、人間の目に近い
撮像を行うことができると共に、例えば、ドーム103
を上に向けて設置した場合は水平線から上の全域または
略全域に亘る範囲の高画質撮像が、ドーム103を下に
向けて天井に設置した場合は室内の全域または略全域に
亘る範囲の高画質撮像がそれぞれ可能になる効果があ
る。
【0110】(3) 更に、中央に貫通孔を有する副鏡
(104または副鏡全体がドーム103の内側に保持可
能な形状のもの)を安価に精度よくドームに支持させる
のに適した構成を提示する。即ち、第1リング110を
有し、ドーム103の頂点付近を第1リング110と副
鏡104とで挟んだ状態で第1リング110と副鏡10
4とを近づけるように所定数のねじにより締付けること
により副鏡104をドーム103の内側に固着するよう
にする。
【0111】(4) 更に、レンズ105を透過する光
に基づく像において、ドーム103による像の劣化が防
止された構成を提示する。即ち、第1リング110を有
し、ドーム103の頂点付近には貫通孔103bが設け
られており、この貫通孔103bの付近を第1リング1
10と副鏡104とで挟んだ状態で第1リング110と
副鏡104とを近づけるように所定数のねじにより締付
けることにより副鏡104をドーム103に固着するよ
うにする。
【0112】(5) レンズ105を透過する光に基づ
く像においてドーム103による像の劣化が防止される
と共に、部品点数が少なく組立てをより容易にするに適
した構成を提示する。即ち、内径側に所定の雌ねじが切
られているナット130を有し、副鏡124にはこの雌
ねじに螺合する雄ねじが設けられていると共に、ドーム
103の頂点付近には貫通孔103bが設けられてお
り、この貫通孔103bに副鏡124の雄ねじを通し、
ナット130を螺合させ締付けることにより副鏡124
がドーム103に固着されているようにする。
【0113】(6) レンズ105を高精度かつ安価に
支持できる構成を提示する。即ち、レンズ105が副鏡
104に支持されているようにする。
【0114】(7) レンズ105の着脱が容易であ
り、レンズ105を高精度かつ安価に支持できる構成を
提示する。即ち、内径がレンズ105の径よりやや小さ
い第2リング108を有し、副鏡104の貫通孔104
bは途中に段差があり、所定数のねじを締付けることに
より第2リング104を介してレンズ105の外周付近
が段差側に押圧され、レンズ105が副鏡104に固着
されるようにする。
【0115】(8) 副鏡104の貫通孔104b及び
レンズ105を通過した光に基づく像と、ドーム103
を透過して主鏡102で反射し、更に副鏡104で反射
した光に基づく像との明るさが略一致する構成を提示す
る。
【0116】即ち、レンズ105に所定の絞りが設けら
れているか、所定の光透過率のフィルタが設けられてい
るか、またはレンズ105の光の透過率が材質やコーテ
イングにより所定値に設定されているようにする。
【0117】(9) ドーム103の取付が容易にでき
ると共に、主鏡102と副鏡104との相互位置及び姿
勢関係が精度よく容易に設定でき、設定された相互位置
及び姿勢関係が、衝撃、振動、経時等により変化しにく
く、像の劣化を防止できる構成を提示する。即ち、主鏡
102の表側の外周付近には円周方向に溝102cまた
は段差が設けられていると共に、ドーム103の縁には
フランジ103aが設けられており、ドーム103のフ
ランジ103aを主鏡102の溝102cまたは段差の
ところに重ね、ねじ止め等を行うことにより、ドーム1
03が主鏡102に固着されているようにする。
【0118】(10) 主鏡102の取付部材(101
等)への取付及びドーム103の主鏡102への取付が
容易にできると共に、主鏡102と副鏡104との相互
位置及び姿勢関係が精度よく容易に設定でき、設定され
た相互位置及び姿勢関係が、衝撃、振動、経時等により
変化しにくく、像の劣化を防止できる構成を提示する。
即ち、取付部材101は、板状101aと、一端側が板
状101aから延在しているかまたは板状101aに固
着され他端側にフランジ101cが設けられている略円
筒形の筒状101とを有し、ねじ止め等が、更に筒状1
01のフランジ101cを主鏡102の裏側に重ねた状
態で行われることにより、主鏡102を支持すると同時
に主鏡102にドーム103が固着されるようにする。
【0119】(11) 主鏡102の取付部材101へ
の取付けが容易にできると共に、筒状101bの他端に
フランジ101cを設ける必要がなくコストを低減でき
る構成を提示する。即ち、主鏡102の裏側の外周付近
には円周方向に溝または段差が設けられ(図示せず)、
取付部材101は、板状101aと、一端側が板状10
1aから延在しているかまたは板状101aに固着され
ている略円筒形の筒状(図示せず、ハウジング101に
おいてフランジ101cのないもの)とを有し、筒状の
他端側を主鏡102の裏側の溝または段差に重ねられた
状態で、ねじ止め等を行うことにより主鏡102を支持
する。
【0120】(12) ハウジング101内の温度上昇
を防止できる構成を提示する。即ち、板状101aと筒
状(101b等)の一端側との間、または、主鏡と筒状
の他端側との間には所定の隙間が設けられているように
する。
【0121】(13) 撮像部(106及び106aか
ら構成されている)の位置及び姿勢が精度よく容易に設
定でき、設定された位置及び姿勢が、衝撃、振動、経時
等により変化しにくく、像の劣化を防止できる構成を提
示する。即ち、撮像部(106及び106aから構成さ
れている)を保持する筒112aと、筒112aの一端
に設けられ複数の貫通孔が設けられているフランジ11
2bと、それぞれ何れかの貫通孔に通されフランジ11
2bを挟んで第1ナット114、第2ナット115が螺
合されていると共に、第3ナット116が螺合されてい
る複数のねじ113とを備え、複数のねじ113のそれ
ぞれは、一端を主鏡102の裏面のねじ貫通孔に螺合さ
せ第3ナット116を主鏡102側に締付けることによ
り主鏡102に固着され、それぞれの第1ナット114
及び第2ナット115によりフランジ112bを固着し
ているようにする。
【0122】(14) 撮像部(106及び106aか
ら構成されている)の位置及び姿勢が容易に設定でき、
設定された位置及び姿勢が、衝撃、振動、経時等により
変化しにくく、像の劣化を防止できると共に、コストア
ップを防止できる構成を提示する。即ち、軸方向に所定
距離を経て貫通孔が所定数設けられている筒(図示せ
ず)と、筒の一端に設けられているフランジ(図示せ
ず)とを有し、フランジが主鏡102に固着されると共
に、撮像部は貫通孔のいずれかを介して、ねじ止め等に
より筒に保持されるようにする。
【0123】(15) 撮像部(106及び106aか
ら構成されている)の位置及び姿勢が容易に設定でき、
設定された位置及び姿勢が、衝撃、振動、経時等により
変化しにくく、像の劣化を防止できると共に、コストア
ップを防止できる別の構成を提示する。即ち、断面が逆
L字状でその垂直な部分に垂直方向に所定距離をおいて
貫通孔152bが所定数設けられている取付部材152
を所定数有し、それぞれ、その水平な部分が主鏡102
に固着されると共に、貫通孔152bのいずれかを介し
て、撮像部(106及び106aから構成されている)
をねじ止め等により保持するようにする。
【0124】(16) 主鏡102と副鏡104と撮像
部(106及び106aから構成されている)との相互
位置及び姿勢関係を容易に精度よく設定できると共に、
設定された位置及び姿勢が、衝撃、振動、経時等により
変化しにくく像の劣化を防止でき、更にコストアップを
防止できる構成を提示する。即ち、撮像部(166及び
166aから構成されている)は表面が円柱状に形成さ
れている分を有し、主鏡102の表側の外周付近には円
周方向に溝または段差が設けられていると共に、ドーム
103の縁にはフランジ103aが設けられており、取
付部材161は、内径が次第に変化する雌ねじが切られ
ているナット161aと、一端側に複数の貫通孔が設け
られているフランジ161baが設けられ、他端側は内
径が撮像部(166及び166aから構成されている)
における表面が円柱状に形成されている部分の外径より
やや大きく、径が次第に変化する雄ねじ161bbが切
られ、この雄ねじ161bbにナット161aが螺合し
締めつけられたとき、内径が若干変化するように軸方向
に所定数の切り込みが設けられている筒状161bとを
備え、ドーム103のフランジ103aを主鏡102の
溝102cまたは段差のところに重ねると共に主鏡10
2の裏側にフランジ161baを重ねた状態で、ねじ止
め等が行われることにより、取付部材161に主鏡10
2が固着されると共に主鏡102にドーム103が固着
され、撮像部(166及び166aから構成されてい
る)の先端を副鏡104の方向に向け、表面が円柱状に
形成されている分を取付部材161の他端側に挿入した
状態で雄ねじ161bbに螺合されているナット161
aが締めつけられることにより、撮像部(166及び1
66aから構成されている)が取付部材161に固着さ
れているようにしている。
【0125】(17) 主鏡102の鏡面、副鏡104
の鏡面、撮像部のレンズ(106a166a)、ドーム
103の内側等に塵が付着するのを防止できる構成を提
示する。即ち、一端が主鏡102、または取付部材(1
01等または141または161)に、他端が撮像部
(106及び106a、166及び166a)の主鏡1
02寄りに取り付けられた柔軟な筒状の塵よけ(図示せ
ず)を有するようする。
【0126】(18) 縦方向には所定の角度内で、横
方向には360°に亘る範囲の撮像部ができると共に、
主鏡202と副鏡204と撮像部(206及び206a
から構成されている)との相互位置及び姿勢関係が精度
よく容易に設定でき、設定された相互位置及び姿勢関係
が、衝撃、振動、経時等により変化しにくく、像の劣化
が防止された広視野撮像装置を得る。即ち、中央に貫通
孔を有する主鏡202と、主鏡を支持する取付部材20
1と、円筒または円筒の中央付近を外側に膨らませた形
状の筒体203a及びその一端側を塞ぐ蓋体203bを
有し、他端側が主鏡202に固着されている有底筒体2
03と、有底筒体203の蓋体203bに固着されてい
る副鏡204と、主鏡202に支持されると共に先端が
主鏡202の貫通孔202bを介して副鏡204に向け
られ、有底筒体203の筒体203aを透過して主鏡2
02で反射し、更に副鏡204で反射した後、先端から
入射した光に基づく画像情報を出力する撮像部(206
及び206aより構成されている)とを備えるようにす
る。
【0127】(19) 有底筒体203の製造が容易
で、コストアップを防止できる構成を提示する。即ち、
有底筒体の蓋体203bは着脱が可能であり、筒体20
3aの一端側にねじ止めされているようにする。
【0128】(20) 有底筒体203の取付けが容易
にできると共に、主鏡202と副鏡204との相互位置
及び姿勢関係が精度よく容易に設定でき、設定された相
互位置及び姿勢関係が、衝撃、振動、経時等により変化
しにくく、像の劣化を防止できる構成を提示する。即
ち、主鏡202の外周付近の表側には円周方向に溝20
2cまたは段差が設けられており、有底筒体203の他
端側をこの溝202cまたは段差に嵌合させ、ねじ止め
等を行うことにより有底筒体を主鏡202に固着してい
るようにする。
【0129】(21) 有底筒体203の取付が容易に
できると共に、主鏡202と副鏡204との相互位置及
び姿勢関係が精度よく容易に設定でき、設定された相互
位置及び姿勢関係が、衝撃、振動、経時等により変化し
にくく、像の劣化を防止できる構成を提示する。即ち、
主鏡202の外周付近の表側には円周方向に溝202c
または段差が設けられており、ハウジング201の他端
側にはフランジ(図示せず)が設けられており、フラン
ジを主鏡202の溝202cまたは段差のところに重
ね、ねじ止め等を行うことによりハウジング201を主
鏡202に固着するようにする。
【0130】(22) 主鏡202の取付部材201へ
の取付けが容易にできると共に、ハウジング201にフ
ランジが設けられていても、筒状201bにフランジを
設ける必要がなくコストアップを防止できる構成を提示
する。即ち、主鏡202の外周付近の裏側には円周方向
に溝または段差が設けられ、取付部材201は、板状2
01aと、一端側が板状201aから延在しているか、
または板状201aに固着されている略円筒形の筒状2
01bとを有し、筒状201bの他端側を主鏡202の
溝または段差に嵌合させた状態で、ねじ止め等が行われ
ることにより主鏡202を支持するようにする。
【0131】(23) 主鏡202の取付部材201へ
の取付及び有底筒体203の主鏡202への取付が容易
にできると共に、主鏡202と副鏡204との相互位置
及び姿勢関係が精度よく容易に設定でき、設定された相
互位置及び姿勢関係が、衝撃、振動、経時等により変化
しにくく、像の劣化を防止できる構成を提示する。即
ち、筒状202bの他端側にはフランジ(図示せず)が
設けられ、ねじ止め等が、更にフランジが主鏡202の
裏側に重ねられた状態で行われることにより、取付部材
201が主鏡202を支持すると同時に主鏡202に有
底筒体203が固着されるようにする。
【0132】(24) ハウジング201内の温度上昇
を防止できる構成を提示する。即ち、板状201aと筒
状201bの一端側との間または、主鏡202と筒状2
01bの他端側との間には所定の隙間が設けられている
ようにする。
【0133】(25) 撮像部(206及び206aよ
り構成される)の位置及び姿勢が精度よく容易に設定で
き、設定された位置及び姿勢が、衝撃、振動、経時等に
より変化しにくく、像の劣化を防止できる構成を提示す
る。即ち、撮像部(206及び206aより構成され
る)を保持する筒212aと、筒212aの一端に設け
られ複数の貫通孔が設けられているフランジ212b
と、それぞれ何れかの貫通孔に通されフランジ212b
を挟んで第1ナット214、第2ナット215が螺合さ
れていると共に、第3ナット216が螺合されている複
数のねじ213とを備え、複数のねじ213のそれぞれ
は、一端を主鏡202の裏面のねじ貫通孔に螺合させ第
3ナット216を主鏡202側に締付けることにより主
鏡202に固着され、それぞれの第1ナット214及び
第2ナット215によりフランジ212bを固着してい
るようにする。
【0134】(26) 撮像部(206及び206aよ
り構成される)の位置及び姿勢を精度よく容易に設定で
きると共に、設定された位置及び姿勢が、衝撃、振動、
経時等により変化しにくく像の劣化を防止でき、コスト
アップを防止できる構成を提示する。即ち、軸方向に所
定距離をおいて貫通孔が所定数設けられている筒(図示
せず)と、筒の一端に設けられているフランジ(図示せ
ず)とを有し、フランジが主鏡202に固着されると共
に、撮像部(206及び206aより構成される)は貫
通孔のいずれかを介して、ねじ止め等により筒に保持さ
れているようにする。
【0135】(27) 撮像部(206及び206aよ
り構成される)の位置及び姿勢を精度よく容易に設定で
きると共に、設定された位置及び姿勢が、衝撃、振動、
経時等により変化しにくく像の劣化を防止でき、コスト
アップを防止できる別の構成を提示する。即ち、断面が
逆L字状でその垂直な部分に垂直方向に所定距離をおい
て貫通孔152bが所定数設けられている取付部材15
2を所定数有し、それぞれ、その水平な部分が主鏡20
2に固着されると共に、貫通孔152bのいずれかを介
して、撮像部(206及び206aより構成される)を
ねじ止め等により保持するようにする。
【0136】(28) 主鏡202の鏡面、副鏡204
の鏡面、撮像部のレンズ(206a266a)、有底筒
体の内側等に塵が付着するのを防止できる構成を提示す
る。即ち、一端が主鏡202、または取付部材201
に、他端が撮像部(206及び206a、266及び2
66a)の主鏡202寄りに取り付けられた柔軟な筒状
の塵よけ(図示せず)を有するようにする。
【0137】(29) 例えば、廊下の天井に、主鏡3
02及び副鏡304の光軸が略水平になる方向に取付け
た場合に、廊下の略全体を撮像部(306及び306a
より構成される)の受光面の中央付近に大きく結像させ
ることを可能にし、分解能を向上させた広視野撮像装置
を得る。即ち、中央に貫通孔を有する主鏡302と、主
鏡302を支持する取付部材(301、318及び31
2からなる部分、または、この部分において301aが
ないもの等)と、縁が取付部材(301、318及び3
12からなる部分、または、この部分において301a
がないもの等)に支持されているドーム303と、所定
の支持部材317を介して主鏡302または取付部材
(301、318及び312からなる部分、または、こ
の部分において301aがないもの等)に支持されてい
る副鏡304と、主鏡302の光軸に対して光軸が所定
の角度傾いた状態で取付部材(301、318及び31
2からなる部分、または、この部分において301aが
ないもの等)に支持されると共に先端が主鏡302の貫
通孔302bを介して副鏡304に向けられ、ドーム3
03を透過して主鏡302で反射し、更に副鏡304で
反射した後、先端から入射した光に基づく画像情報を出
力する撮像部(306及び306aより構成される)と
を備えるようにする。
【0138】(30) 副鏡304の取付が容易にでき
ると共に、主鏡302と副鏡304と撮像部(306及
び306aより構成される)との相互位置及び姿勢関係
が容易に精度よく設定でき、設定された相互位置及び姿
勢関係が、衝撃、振動、経時等により変化しにくく、像
の劣化を防止できる構成を提示する。即ち、主鏡302
には外周の所定数箇所に切欠溝302cまたは突出が設
けられ、支持部材317は主鏡302の中央付近や撮像
部(306及び306aより構成される)に触れないよ
うに湾曲または屈曲した形状をしており、その端が切欠
溝302cまたは突出に嵌合した状態で主鏡302に固
着され、副鏡304は支持部材317に固着されている
ようにする。
【0139】(31) ドーム303により視野が狭め
られるのを防止できる構成を提示する。即ち、ドーム3
03の中心線は主鏡302の光軸と所定の角度をなして
いるようにする。
【0140】(32) 装置を小型化できると共に、ド
ーム303を容易に取付けできる構成を提示する。即
ち、取付部材は、板状301aと、軸に垂直な断面の輪
郭が略楕円で一端側が板状301aから延在している
か、または板状301aに固着され、他端側の開口が略
円形になるように周位置により長さが変化している筒状
301bと、を有し、ドーム303の縁を筒状301b
の他端側に重ねた状態で、ねじ止め等が行われることに
よりドーム303を固着する。
【0141】(33) 装置を小型化できると共に、ド
ーム303を更に容易に取付けできる構成を提示する。
即ち、筒状301bの他端側の開口にはフランジ301
cが設けられていると共に、ドーム303の縁にはフラ
ンジ303aが設けられており、ドーム303のフラン
ジ303aを筒状301bのフランジ301cに重ね、
ねじ止め等を行うことによりドーム303を固着してい
るようにする。
【0142】(34) ハウジング301内の温度上昇
を防止できる構成を提示する。即ち、筒状301b自体
に所定の孔を穿設するか、筒状301bと筒状301b
の一端側との間またはドーム303と筒状301bの他
端側との間に所定の隙間が設けられるようにする。
【0143】(35) 主鏡402及び副鏡404が安
価に得られ、全体の重量を軽減できる構成を提示する。
即ち、主鏡402及び副鏡404は、光軸を含む面また
は光軸に平行な光軸に近い面を境として一方の側のみで
構成されているようにする。
【0144】(36) 撮像部(306及び306aよ
り構成される)の位置及び姿勢を精度よく容易に設定で
き、設定された位置及び姿勢が、衝撃、振動、経時等に
より変化しにくく、像の劣化を防止できる構成を提示す
る。即ち、取付部材は、撮像部(306及び306aよ
り構成される)を保持する筒312aと、筒312aの
一端側に形成され複数の貫通孔が設けられているフラン
ジ312bと、外または筒状301に取付けられフラン
ジ312bを支持する支持312cと、それぞれ何れか
の貫通孔に通されフランジ312bを挟んで第1ナット
314、第2ナット315が螺合されていると共に、第
3ナット316が螺合されている複数のねじ313と、
を有し、複数のねじ313のそれぞれについて、その一
端が主鏡302の裏面のいずれかのねじ貫通孔に螺合さ
れ第3ナット316が主鏡302側に締付けられること
により主鏡302に固着されると共に、第1ナット及び
第2ナットによりフランジを固着するようにして、主鏡
302を支持しているようにする。
【0145】(37) 撮像部(306及び306aよ
り構成される)の位置及び姿勢を精度よく容易に設定で
きると共に、設定された位置及び姿勢が、衝撃、振動、
経時等により変化しにくく、像の劣化を防止でき、コス
トアップを防止できる構成を提示する。即ち、取付部材
は、軸方向に所定距離をおいて貫通孔が所定数設けら
れ、貫通孔のいずれかを介して、ねじ止め等により撮像
部(306及び306aより構成される)を固着する筒
と、筒の一端側に形成され、ねじ止め等により主鏡30
2を固着支持するフランジと、ハウジング301に取付
けられフランジを支持する支持とを行うようにする。筒
のいずれの貫通孔を介して撮像部(306及び306a
より構成される)を固着するかにより撮像部(306及
び306aより構成される)の軸方向の位置が調整で
き、軸に垂直方向の位置調整はねじ止め等によりフラン
ジに主鏡302を固着する際に行う。焦点は撮像部(3
06及び306aより構成される)のレンズ306aに
内臓されている焦点調節機構により行う。
【0146】(38) 主鏡102、202、302の
鏡面、副鏡104、204、304の鏡面、撮像部(3
06及び306aより構成される)のレンズ106a、
206a、306a、ドーム103、303の内側等に
塵が付着するのを防止できる構成を提示する。即ち、一
端が取付部材301に、他端が撮像部(306及び30
6a)の主鏡102、202、302寄りに取付けられ
た柔軟な筒状の塵よけを有するようにする。
【0147】(39) ドームを安価に製作することが
できる製造方法を得る。即ち、半球形の窪み601aを
持ち予め所定温度になるように加熱された状態の雌型6
01と半径が窪み601aの半径より略ドーム103、
303の厚さ分小さく予め所定温度になるように加熱さ
れた状態の半球形の分602aを有する雄型602との
間に、所定温度になるように予め加熱された状態の透明
な合成樹脂製の板603が置かれている段階と、雌型6
01の球心と雄型602の球心とが略一致するまで雌型
と雄型とを近づけるように力が加えられる段階とを有す
るようにする。
【0148】ところで、本実施の形態では、ハウジング
は複数部品から形成しているが、本発明を実施する場合
には、プレス加工等により単一の部材で有底筒体または
半球、有底立方体を形成すればよい。
【0149】また、上記実施の形態では、撮像部とし
て、CCDカメラを前提に説明してきたが、本発明を実
施する場合には、デジタルカメラ、スチールカメラ等の
使用が可能である。いずれにせよ、画像を検出する手段
であればよい。
【0150】そして、上記実施の形態によれば、塵よけ
は、一端が前記主鏡側に、他端が前記撮像部側に取付け
られた柔軟な筒状とすることを前提として説明したが、
本発明を実施する場合には、塵よけとして機能する程度
の間隙を前記主鏡側または前記撮像部側に形成してもよ
い。
【0151】更に、上記実施の形態によれば、前記主鏡
を覆うと共に外からの光を透過する前記ドームまたは有
底筒体は、フラン時を用いて接続しているが、本発明を
実施する場合には、この構成に限定されるものではな
く、他の固着手段の構成が使用できる。
【発明の効果】
【0152】以上のように、請求項1に係る広視野撮像
装置によれば、中央に貫通孔を有する凸状の主鏡と、前
記主鏡を覆うと共に外からの光を透過する略半球状のド
ームと、前記ドームに支持された凸状の副鏡と、前記主
鏡に支持されると共に先端が前記主鏡の貫通孔を介して
前記副鏡に向けられ、前記ドームを透過して前記主鏡で
反射し、更に前記副鏡で反射した後、前記先端から入射
した光に基づく画像情報を映像信号として出力する撮像
部とを具備するものであるから、例えば、前記ドームを
上に向けて設置した場合には光軸付近を除き水平線から
上の全域または略全域に亘る範囲の撮像が、前記ドーム
を下に向けて天井に設置した場合には光軸付近を除き室
内の全域または略全域に亘る範囲の撮像がそれぞれ可能
になると共に、主鏡と副鏡と撮像部との相互位置及び姿
勢関係が精度よく容易に設定でき、設定された相互位置
及び姿勢関係が、衝撃、振動、経時等により変化しにく
く、像の劣化を防止できる効果がある。
【0153】請求項2に係る広視野撮像装置によれば、
中央に貫通孔を有する凸状の主鏡と、前記主鏡を覆うと
共に外からの光を透過する略半球状のドームと、前記ド
ームに支持され中央に貫通孔を有する凸状の副鏡と、前
記副鏡の中央の貫通孔に配設されたレンズと、先端が前
記主鏡の貫通孔を介して前記副鏡に向けられ、前記ドー
ムを透過して前記主鏡で反射し、更に前記副鏡で反射し
た後、前記先端から入射した光に基づく像及び前記副鏡
に配設した前記レンズを通過した後、前記先端から入射
した光に基づく画像情報を映像信号として出力する撮像
部とを備えるようにしたので、光軸を中心とする所定の
視角の範囲内を高解像度にした、人間の目に近い撮像を
行うことができると共に、例えば、ドームを上に向けて
設置した場合は水平線から上の全域または略全域に亘る
範囲の高画質撮像部が、ドームを下に向けて天井に設置
した場合は室内の全域または略全域に亘る範囲の高画質
撮像部がそれぞれ可能になる効果がある。
【0154】請求項3に係る広視野撮像装置によれば、
前記副鏡は、前記ドームの内側に固着するものであるか
ら、請求項1または請求項2に記載の効果に加えて、前
記副鏡を高精度かつ安価に支持できる効果がある。
【0155】請求項4に係る広視野撮像装置によれば、
前記副鏡は、前記ドームの頂点付近に穿設した貫通孔に
前記副鏡の雄ねじを通し、前記雄ねじに所定の雌ねじが
切られているナットを螺合させ、両者を締付けることに
より、前記副鏡を前記ドームに固着するものであるか
ら、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の効果
に加えて、レンズを透過する光に基づく像において、ド
ームによる像の劣化を防止できる効果がある。また、部
品点数が少なく、組立てが容易にできる効果がある。
【0156】請求項5に係る広視野撮像装置によれば、
前記レンズは、前記副鏡に取付けられるものであるか
ら、請求項2乃至請求項4のいずれか1つに記載の効果
に加えて、前記レンズを高精度かつ安価に支持できる効
果がある。
【0157】請求項6に係る広視野撮像装置によれば、
前記副鏡の貫通孔の途中に段差を設け、前記貫通孔に前
記レンズを挿入し、前記レンズの外周付近を前記段差側
に押圧し、前記レンズが前記副鏡に外周付近を前記段差
側に押圧し、前記レンズが前記副鏡に取付けられるもの
であるから、請求項5記載の効果に加えて、前記レンズ
が段差側に押圧され副鏡に固着されるようにしたので、
レンズの着脱が容易であり、レンズを高精度かつ安価に
支持できる効果がある。
【0158】請求項7に係る広視野撮像装置によれば、
レンズに絞りが設けられているか、所定の光透過率のフ
ィルタが設けられているか、またはレンズの光の透過率
が材質やコーテイングにより所定値に設定されているよ
うにしたので、前記副鏡の貫通孔及び前記レンズを通過
した光に基づく像が、前記ドームを透過して前記主鏡で
反射し、更に、前記副鏡で反射した光に基づく像よりも
明るい場合において、両方の像の明るさを、略一致させ
ることができる効果がある。
【0159】請求項8に係る広視野撮像装置によれば、
前記主鏡の表側の外周付近には円周方向に溝または段差
が設けられていると共に、前記ドームの縁にはフランジ
が設けられており、前記ドームのフランジを前記主鏡の
溝または段差に重ね、ねじ止め等を行うことにより、前
記ドームが前記主鏡に固着されているようにしたので、
前記ドームの取付が容易にできると共に、前記主鏡と副
鏡との相互位置及び姿勢関係が精度よく容易に設定で
き、設定された相互位置及び姿勢関係が、衝撃、振動、
経時等により変化しにくく、像の劣化を防止できる効果
がある。
【0160】請求項9に係る広視野撮像装置によれば、
前記撮像部は、前記主鏡側に固着したものであるから、
請求項1乃至請求項8のいずれか1つに記載の効果に加
えて、前記撮像部と前記主鏡側とが一体になるから、両
者間に相対振動等が発生せず、撮影された像に乱れが生
じない。したがって、衝撃、振動、経時等により変化し
にくく、像の劣化を防止できる効果がある。
【0161】請求項10に係る広視野撮像装置によれ
ば、更に、前記撮像部の軸方向に所定距離を経て取付貫
通孔が所定数設けられている筒部と、前記筒部の一端に
設けられたフランジ部とを有する取付部材を具備し、前
記フランジ部が前記主鏡に固着されると共に、前記撮像
部は前記筒部に取付けられているから、請求項1乃至請
求項9のいずれか1つに記載の効果に加えて、撮像部の
位置及び姿勢が容易に設定でき、設定された位置及び姿
勢が、衝撃、振動、経時等により変化しにくく、像の劣
化を防止できる効果がある。また、装置を安価に構成で
きる効果がある。
【0162】請求項11に係る広視野撮像装置によれ
ば、更に、断面が逆L字状で、その垂直部分に所定距離
をおいて取付貫通孔が所定数設けられており、前記取付
貫通孔のいずれかを介して、前記撮像部を取付けると共
に、その水平部分を前記主鏡に固着した取付部材を具備
するものであるから、請求項1乃至請求項9のいずれか
1つに記載の効果に加えて、撮像部の位置及び姿勢が容
易に設定でき、設定された位置及び姿勢が、衝撃、振
動、経時等により変化しにくく、像の劣化を防止できる
効果がある。また、装置を安価に構成できる効果があ
る。
【0163】請求項12に係る広視野撮像装置によれ
ば、更に、内径が次第に変化する雌ねじが切られている
ナットと、内径が前記撮像部の外径よりやや大きく、径
が次第に変化する雄ねじが切られ、前記雄ねじに前記ナ
ットが螺合し、締付けられたとき内径が若干変化するよ
うに形成された筒状部とを有する取付部材を具備し、前
記筒状部を前記主鏡の裏側に固着したものであるから、
請求項2乃至請求項9記載のいずれか1つに記載の効果
に加えて、前記取付部材に主鏡が固着されると共に、前
記撮像部の先端を前記副鏡の方向に向け、ナットの締付
けにより前記撮像部が前記取付部材に固着されているよ
うにしたので、前記主鏡と副鏡と撮像部との相互位置及
び姿勢関係を容易に精度よく設定でき、設定された位置
及び姿勢が、衝撃、振動、経時等により変化しにくく、
像の劣化を防止できる効果がある。また、装置を安価に
構成できる効果がある。
【0164】請求項13に係る広視野撮像装置によれ
ば、更に、一端が前記主鏡側に、他端が前記撮像部側に
取付けられた柔軟な筒状の塵よけを具備するものである
から、請求項1乃至請求項12のいずれか1つに記載の
効果に加えて、前記主鏡の鏡面、前記副鏡の鏡面、前記
撮像部のレンズ、前記ドームの内側等に塵が付着するの
を防止できる効果がある。
【0165】請求項14に係る広視野撮像装置によれ
ば、前記撮像部を収容するハウジングには、空気の流通
路が形成されているから、請求項1乃至請求項13のい
ずれか1つに記載の効果に加えて、空気路によって空気
が流通し、ハウジング内の温度上昇を防止できる効果が
ある。
【0166】請求項15に係る広視野撮像装置によれ
ば、中央に貫通孔を有する凸状の主鏡と、略円筒の中央
高さ付近を外側に膨らませた円筒部と、前記円筒部の一
端側を塞ぐ蓋部と、前記円筒部の他端を前記主鏡側に固
着し、前記主鏡を覆うと共に外からの光を透過する有底
筒体と、前記有底筒体に固着されている凸状の副鏡と、
前記主鏡に支持されると共に先端が前記主鏡の貫通孔を
介して前記副鏡に向けられ、前記筒体を透過して前記主
鏡で反射し、更に前記副鏡で反射した後、前記先端から
入射した光に基づく画像情報を映像信号として出力する
撮像部とを具備するものであるから、例えば、前記有底
筒体を上にして設置した場合、縦方向に所定の角度内で
横方向に360°に亘る範囲の撮像が取得可能になると
共に、前記主鏡と副鏡と撮像部との相互位置及び姿勢関
係が精度よく容易に設定でき、設定された相互位置及び
姿勢関係が、衝撃、振動、経時等により変化しにくく、
像の劣化を防止できる効果がある。
【0167】請求項16に係る広視野撮像装置によれ
ば、前記有底筒体は、着脱自在に取付けたものであるか
ら、請求項15記載の効果に加えて、前記ハウジングの
一端側にねじ止めされているようにしたので、前記ハウ
ジングの製造が容易になり、装置を安価に構成できる効
果がある。
【0168】請求項17に係る広視野撮像装置によれ
ば、前記撮像部を収容するハウジングには、空気の流通
路が形成されているものであるから、請求項15または
請求項16に記載の効果に加えて、空気路によって空気
が流通し、ハウジング内の温度上昇を防止できる効果が
ある。
【0169】請求項18に係る広視野撮像装置によれ
ば、更に、前記撮像部を前記主鏡側に固着する取付部材
を具備するものであるから、請求項15乃至請求項17
のいずれか1つに記載の効果に加えて、前記撮像部と前
記主鏡側とが一体になるから、両者間に相対振動等が発
生せず、撮影された像に乱れが生じない。したがって、
衝撃、振動、経時等により変化しにくく、像の劣化を防
止できる効果がある。
【0170】請求項19に係る広視野撮像装置によれ
ば、更に、前記撮像部の軸方向に所定距離を経て取付貫
通孔が所定数設けられている筒部と、前記筒部の一端に
設けられたフランジ部とを有する取付部材を具備し、前
記フランジ部が前記主鏡に固着されると共に、前記撮像
部は前記筒部に取付けられているから、請求項15乃至
請求項18のいずれか1つに記載の効果に加えて、撮像
部の位置及び姿勢が容易に設定でき、設定された位置及
び姿勢が、衝撃、振動、経時等により変化しにくく、像
の劣化を防止できる効果がある。また、装置を安価に構
成できる効果がある。
【0171】請求項20に係る広視野撮像装置によれ
ば、更に、断面が逆L字状で、その垂直部分に所定距離
をおいて取付貫通孔が所定数設けられており、前記取付
貫通孔のいずれかを介して、前記撮像部を取付けると共
に、その水平部分を前記主鏡に固着した取付部材を具備
するものであるから、請求項15乃至請求項19のいず
れか1つに記載の効果に加えて、前記撮像部の位置及び
姿勢が精度よく容易に設定でき、設定された位置及び姿
勢が、衝撃、振動、経時等により変化しにくく、像の劣
化を防止できる効果がある。また、装置を安価に構成で
きる効果がある。
【0172】請求項21に係る広視野撮像装置によれ
ば、更に、一端が前記主鏡側に、他端が前記撮像部側に
取付けられた柔軟な筒状の塵よけを具備するものである
から、請求項15乃至請求項20のいずれか1つに記載
の効果に加えて、前記主鏡の鏡面、前記副鏡の鏡面、前
記撮像部のレンズ、前記ドームの内側等に塵が付着する
のを防止できる効果がある。
【0173】請求項22に係る広視野撮像装置によれ
ば、中央に貫通孔を有する凸状の主鏡と、前記主鏡を覆
うと共に外からの光を透過する略半球状のドームと、前
記ドーム内で前記主鏡に対して副鏡取付部材を介して取
付けられた凸状の副鏡と、前記主鏡の光軸に対して光軸
が所定の角度傾いた状態で前記主境側に支持されると共
に、先端が前記主鏡の貫通孔を介して前記副鏡に向けら
れ、前記ドームを透過して前記主鏡で反射し、更に、前
記副鏡で反射した後、前記先端から入射した光に基づく
画像情報を映像信号として出力する撮像部とを具備する
ものである。したがって、例えば、廊下の天井に、主鏡
及び副鏡の光軸が略水平になる方向に取付けた場合に、
廊下の略全体を撮像部の受光面の中央付近に大きく結像
させることが可能になり、分解能を向上できる効果があ
る。
【0174】請求項23に係る広視野撮像装置によれ
ば、前記副鏡取付部材は、前記主鏡の中央付近に触れな
いように湾曲または屈曲した形状とし、その端部が前記
主鏡に固着されているものであるから、請求項22に記
載の効果に加えて、前記副鏡の取付けが容易にできると
共に、前記主鏡と副鏡と撮像部との相互位置及び姿勢関
係が容易に精度よく設定でき、設定された相互位置及び
姿勢関係が、衝撃、振動、経時等により変化しにくく、
像の劣化を防止できる効果がある。
【0175】請求項24に係る広視野撮像装置によれ
ば、前記ドームの中心線は、前記主鏡の光軸と所定の角
度をなしているものであるから、請求項22または請求
項23に記載の効果に加えて、前記ドームにより視野が
狭められるのを防止できる効果がある。
【0176】請求項25に係る広視野撮像装置によれ
ば、更に、開口に略円形のフランジが設けられ、軸に垂
直な断面の輪郭形状が略楕円の有底楕円筒とした前記撮
像部を収容するハウジングを具備するものであるから、
請求項22乃至請求項24のいずれか1つに記載の効果
に加えて、装置を小型化できると共に、前記ドームを容
易に取付けできる効果がある。
【0177】請求項26に係る広視野撮像装置によれ
ば、前記撮像部を収容する前記ハウジングには、空気の
流通路が形成されているものであるから、請求項22乃
至請求項25のいずれか1つに記載の効果に加えて、空
気路によって空気が流通し、前記ハウジング内の温度上
昇を防止できる効果がある。
【0178】請求項27に係る広視野撮像装置によれ
ば、前記主鏡及び/または副鏡は、光軸を中心に反射面
を360度未満としたものであるから、請求項22乃至
請求項26のいずれか1つに記載の効果に加えて、得よ
うとする像によって必要な任意の角度の鏡面とすること
ができ、廉価に製造可能である。
【0179】請求項28に係る広視野撮像装置によれ
ば、前記撮像部は、前記撮像部に固着された取付部材を
介して前記主鏡側に固着したものであるから、請求項2
2乃至請求項27のいずれか1つに記載の効果に加え
て、前記撮像部と前記主鏡側とが一体になるから、両者
間に相対振動等が発生せず、撮影された像に乱れが生じ
ない。したがって、衝撃、振動、経時等により変化しに
くく、像の劣化を防止できる効果がある。
【0180】請求項29に係る広視野撮像装置によれ
ば、前記取付部材は、前記撮像部を固着する筒部と、前
記筒部の一端側に形成された前記主鏡側に固着するフラ
ンジとを有するものであるから、請求項28に記載の効
果に加えて、装置を小型化できると共に、前記ドームを
更に容易に取付けできる効果がある。
【0181】請求項30に係る広視野撮像装置によれ
ば、更に、一端が前記主鏡側に、他端が前記撮像部側に
取付けられた柔軟な筒状の塵よけを具備するものである
から、請求項22乃至請求項29のいずれか1つに記載
の効果に加えて、前記主鏡の鏡面、前記副鏡の鏡面、前
記撮像部のレンズ、前記ドームの内側等に塵が付着する
のを防止できる効果がある。
【0182】請求項31に係る広視野撮像表示装置によ
れば、 請求項1乃至請求項30のいずれか1つに記載
の広視野撮像装置と、画面表示する表示装置と、前記広
視野撮像装置の前記撮像部からのリングまたは半リング
状の映像信号を直角座標で表示する映像信号に変換する
画像変換装置とを具備するものであるから、表示画面に
おいて見やすい像が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態1による広視野撮
像装置の中央縦断面図である。
【図2】 図2は図1に示す広視野撮像装置の平面図で
ある。
【図3】 図3は図1に示す広視野撮像装置における副
鏡の平面図及びその中央横断面図である。
【図4】 図4は図1に示す広視野撮像装置におけるリ
ングの平面図及びその中央横断面図である。
【図5】 図5は図1に示す広視野撮像装置における別
の副鏡等を示す平面図及びその中央横断面図である。
【図6】 図6は本発明の実施の形態1による広視野撮
像装置の変形例の中央縦断面図である。
【図7】 図7は図6に示す広視野撮像装置における支
持部材の平面図、正面図及び側面図である。
【図8】 図8は本発明の実施の形態2による広視野撮
像装置の中央縦断面図である。
【図9】 図9は本発明の実施の形態3による広視野撮
像装置の中央縦断面図である。
【図10】 図10は図9に示す広視野撮像装置の平面
図である。
【図11】 図11は本発明の実施の形態4による広視
野撮像装置の中央縦断面図である。
【図12】 図12は図11に示す広視野撮像装置を使
用状態に設置した場合の正面図である。
【図13】 図13は図11に示す広視野撮像装置にお
ける主鏡の使用状態に設置した場合の正面図である。
【図14】 図14は図11に示す広視野撮像装置にお
ける副鏡取付部材の正面図及び側面図である。
【図15】 図15は図11に示す広視野撮像装置にお
けるCCDカメラ本体の受光面の結像画像を示す説明図
である。
【図16】 図16は実施の形態5による広視野撮像装
置の主鏡及び副鏡の形状を示す説明図である。
【図17】 図17は実施の形態6による広視野撮像表
示装置における変換装置等の関係を示す説明図である。
【図18】 図18は実施の形態6による広視野撮像表
示装置における変換装置の原画面と変換画面との関係を
示す説明図である。
【図19】 図19は実施の形態6による広視野撮像表
示装置における変換装置のCCDカメラ本体の受光面に
おける結像画像と対応する変換画面との説明図である。
【図20】 図20は実施の形態による広視野撮像表示
装置で使用されるドームの製造方法を示す説明図であ
る。
【図21】 図21は従来の広視野撮像装置の斜視図で
ある。
【図22】 図22は従来の他の広視野撮像装置におけ
る光学系の説明図である。
【図23】 図23は従来の更に他の広視野撮像装置に
おける光学系の説明図である。
【図24】 図24は図23に示す広視野撮像装置を廊
下の天井に取付けた様子を示す説明図である。
【図25】 図25は図24において広視野撮像装置の
CCDカメラ本体の受光面における結像画像を示す説明
図である。
【符号の説明】
101 ハウジング 102 主鏡 103 ドーム 104 副鏡 105 レンズ 106 CCDカメラ本体 112 取付部材 201 ハウジング 202 主鏡 203 有底円筒体 204 副鏡 206 CCDカメラ本体 212 取付部材 301 ハウジング 302 主鏡 303 ドーム 304 副鏡 306 CCDカメラ本体 312 取付部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08B 13/196 G08B 13/196 23/00 510 23/00 510D 25/00 510 25/00 510M Fターム(参考) 2H087 KA00 KA03 LA30 PA01 PA17 PB01 QA02 QA06 QA19 QA39 TA04 5C022 AA01 AC42 AC51 AC54 AC61 5C084 AA02 AA07 BB31 CC19 DD12 DD57 DD61 DD87 EE10 HH10 5C087 AA02 AA03 AA08 AA19 DD03 DD20 DD31 EE05 EE07 EE18 FF04 GG80 9A001 BB06 HZ20 HZ23 KK16 LL03

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央に貫通孔を有する凸状の主鏡と、 前記主鏡を覆うと共に外からの光を透過する略半球状の
    ドームと、 前記ドームに支持された凸状の副鏡と、 前記主鏡に支持されると共に先端が前記主鏡の貫通孔を
    介して前記副鏡に向けられ、前記ドームを透過して前記
    主鏡で反射し、更に前記副鏡で反射した後、前記先端か
    ら入射した光に基づく画像情報を映像信号として出力す
    る撮像部とを具備することを特徴とする広視野撮像装
    置。
  2. 【請求項2】 中央に貫通孔を有する凸状の主鏡と、 前記主鏡を覆うと共に外からの光を透過する略半球状の
    ドームと、 前記ドームに支持され中央に貫通孔を有する凸状の副鏡
    と、 前記副鏡の中央の貫通孔に配設されたレンズと、 先端が前記主鏡の貫通孔を介して前記副鏡に向けられ、
    前記ドームを透過して前記主鏡で反射し、更に前記副鏡
    で反射した後、前記先端から入射した光に基づく像及び
    前記副鏡に配設した前記レンズを通過した後、前記先端
    から入射した光に基づく画像情報を映像信号として出力
    する撮像部とを具備することを特徴とする広視野撮像装
    置。
  3. 【請求項3】 前記副鏡は、前記ドームの内側に固着す
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の広
    視野撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記副鏡は、前記ドームの頂点付近に穿
    設した貫通孔に前記副鏡の雄ねじを通し、前記雄ねじに
    所定の雌ねじが切られているナットを螺合させ、両者を
    締付けることにより、前記副鏡を前記ドームに固着する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つ
    に記載の広視野撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記レンズは、前記副鏡に取付けられて
    いることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか
    1つに記載の広視野撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記副鏡の貫通孔の途中に段差を設け、
    前記貫通孔に前記レンズを挿入し、前記レンズの外周付
    近を前記段差側に押圧し、前記レンズが前記副鏡に取付
    けられることを特徴とする請求項5記載の広視野撮像装
    置。
  7. 【請求項7】 前記レンズには、絞りが設けられている
    か、所定の光透過率のフィルタが設けられているか、ま
    たは前記レンズの光の透過率が材質やコーテイングによ
    り所定値に設定されているかの1以上からなることを特
    徴とする請求項2乃至請求項6に記載の広視野撮像装
    置。
  8. 【請求項8】 前記主鏡の表側の外周付近には、円周方
    向に溝または段差が設けられており、前記ドームの縁に
    はフランジが設けられており、前記ドームのフランジを
    前記主鏡の前記溝または前記段差に重ねて、両者が固着
    されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のい
    ずれか1つに記載の広視野撮像装置。
  9. 【請求項9】 前記撮像部は、前記主鏡側に固着したこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1つに
    記載の広視野撮像装置。
  10. 【請求項10】 更に、前記撮像部の軸方向に所定距離
    を経て取付貫通孔が所定数設けられている筒部と、前記
    筒部の一端に設けられたフランジ部とを有する取付部材
    を具備し、前記フランジ部が前記主鏡に固着されると共
    に、前記撮像部は前記筒部に取付けられることを特徴と
    する請求項1乃至請求項9のいずれか1つに記載の広視
    野撮像装置。
  11. 【請求項11】 更に、断面が逆L字状で、その垂直部
    分に所定距離をおいて取付貫通孔が所定数設けられてお
    り、前記取付貫通孔のいずれかを介して、前記撮像部を
    取付けると共に、その水平部分を前記主鏡に固着した取
    付部材を具備することを特徴とする請求項1乃至請求項
    9のいずれか1つに記載の広視野撮像装置。
  12. 【請求項12】 更に、内径が次第に変化する雌ねじが
    切られているナットと、内径が前記撮像部の外径よりや
    や大きく、径が次第に変化する雄ねじが切られ、前記雄
    ねじに前記ナットが螺合し、締付けられたとき内径が若
    干変化するように形成された筒状部とを有する取付部材
    を具備し、前記筒状部を前記主鏡の裏側に固着したこと
    を特徴とする請求項2乃至請求項9のいずれか1つに記
    載の広視野撮像装置。
  13. 【請求項13】 更に、一端が前記主鏡側に、他端が前
    記撮像部側に取付けられた柔軟な筒状の塵よけを具備す
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか
    1つに記載の広視野撮像装置。
  14. 【請求項14】 前記撮像部を収容するハウジングに
    は、空気の流通路が形成されていることを特徴とする請
    求項1乃至請求項13のいずれか1つに記載の広視野撮
    像装置。
  15. 【請求項15】 中央に貫通孔を有する凸状の主鏡と、 略円筒の中央高さ付近を外側に膨らませた円筒部と、前
    記円筒部の一端側を塞ぐ蓋部と、前記円筒部の他端を前
    記主鏡側に固着し、前記主鏡を覆うと共に外からの光を
    透過する有底筒体と、 前記有底筒体に固着されている凸状の副鏡と、 前記主鏡に支持されると共に先端が前記主鏡の貫通孔を
    介して前記副鏡に向けられ、前記筒体を透過して前記主
    鏡で反射し、更に前記副鏡で反射した後、前記先端から
    入射した光に基づく画像情報を映像信号として出力する
    撮像部とを具備することを特徴とする広視野撮像装置。
  16. 【請求項16】 前記有底筒体は、着脱自在に取付けた
    ことを特徴とする請求項15記載の広視野撮像装置。
  17. 【請求項17】 前記撮像部を収容するハウジングに
    は、空気の流通路が形成されていることを特徴とする請
    求項15または請求項16に記載の広視野撮像装置。
  18. 【請求項18】 更に、前記撮像部を前記主鏡側に固着
    する取付部材を具備することを特徴とする請求項15乃
    至請求項17のいずれか1つに記載の広視野撮像装置。
  19. 【請求項19】 更に、前記撮像部の軸方向に所定距離
    を経て取付貫通孔が所定数設けられている筒部と、前記
    筒部の一端に設けられたフランジ部とを有する取付部材
    を具備し、前記フランジ部が前記主鏡に固着されると共
    に、前記撮像部は前記筒部に取付けられることを特徴と
    する請求項15乃至請求項18のいずれか1つに記載の
    広視野撮像装置。
  20. 【請求項20】 更に、断面が逆L字状で、その垂直部
    分に所定距離をおいて取付貫通孔が所定数設けられてお
    り、前記取付貫通孔のいずれかを介して、前記撮像部を
    取付けると共に、その水平部分を前記主鏡に固着した取
    付部材を具備することを特徴とする請求項15乃至請求
    項19のいずれか1つに記載の広視野撮像装置。
  21. 【請求項21】 更に、一端が前記主鏡側に、他端が前
    記撮像部側に取付けられた柔軟な筒状の塵よけを具備す
    ることを特徴とする請求項15乃至請求項20のいずれ
    か1つに記載の広視野撮像装置。
  22. 【請求項22】 中央に貫通孔を有する凸状の主鏡と、 前記主鏡を覆うと共に外からの光を透過する略半球状の
    ドームと、 前記ドーム内で前記主鏡に対して副鏡取付部材を介して
    取付けられた凸状の副鏡と、 前記主鏡の光軸に対して光軸が所定の角度傾いた状態で
    前記主境側に支持されると共に、先端が前記主鏡の貫通
    孔を介して前記副鏡に向けられ、前記ドームを透過して
    前記主鏡で反射し、更に、前記副鏡で反射した後、前記
    先端から入射した光に基づく画像情報を映像信号として
    出力する撮像部とを具備することを特徴とする広視野撮
    像装置。
  23. 【請求項23】 前記副鏡取付部材は、前記主鏡の中央
    付近に触れないように湾曲または屈曲した形状とし、そ
    の端部が前記主鏡に固着されていることを特徴とする請
    求項22に記載の広視野撮像装置。
  24. 【請求項24】 前記ドームの中心線は、前記主鏡の光
    軸と所定の角度をなしていることを特徴とする請求項2
    2または請求項23に記載の広視野撮像装置。
  25. 【請求項25】 更に、開口に略円形のフランジが設け
    られ、軸に垂直な断面の輪郭形状が略楕円の有底楕円筒
    とした前記撮像部を収容するハウジングを具備すること
    を特徴とする請求項22乃至請求項24のいずれか1つ
    に記載の広視野撮像装置。
  26. 【請求項26】 前記撮像部を収容するハウジングに
    は、空気の流通路が形成されていることを特徴とする請
    求項22乃至請求項25のいずれか1つに記載の広視野
    撮像装置。
  27. 【請求項27】 前記主鏡及び/または副鏡は、光軸を
    含む面が360度未満としたことを特徴とする請求項2
    2乃至請求項26のいずれか1つに記載の広視野撮像装
    置。
  28. 【請求項28】 前記撮像部は、前記撮像部に固着され
    た取付部材を介して前記主鏡側に固着したことを特徴と
    する請求項22乃至請求項27のいずれか1つに記載の
    広視野撮像装置。
  29. 【請求項29】 前記取付部材は、前記撮像部を固着す
    る筒部と、前記筒部の一端側に形成された前記主鏡側に
    固着するフランジとを有することを特徴とする請求項2
    8に記載の広視野撮像装置。
  30. 【請求項30】 更に、一端が前記主鏡側に、他端が前
    記撮像部側に取付けられた柔軟な筒状の塵よけを具備す
    ることを特徴とする請求項22乃至請求項29のいずれ
    か1つに記載の広視野撮像装置。
  31. 【請求項31】 請求項1乃至請求項30のいずれか1
    つに記載の広視野撮像装置と、 画面表示する表示装置と、 前記広視野撮像装置の前記撮像部からのリングまたは半
    リング状の映像信号を直角座標で表示する映像信号に変
    換する画像変換装置とを具備することを特徴とする広視
    野撮像表示装置。
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