JP2001093712A - 磁気異方性永久磁石とその製造方法並びに製造装置 - Google Patents
磁気異方性永久磁石とその製造方法並びに製造装置Info
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Abstract
磁気異方性永久磁石の製造に際して、従来の磁界中プレ
ス成形装置の構成を大きく変えることなく、又印加する
磁界強度を必要以上に高めることなく、特に重力方向の
長さが10mm以上で重力方向に極めて均一な配向度が得ら
れる磁気異方性永久磁石の製造法の提供。 【解決手段】 磁性粉の配向度を向上するため、配向時
に磁性粉を積極的に移動させる駆動力として、磁界の勾
配の利用に着目し、水平方向に磁界形成されて下側から
上方へ磁界強度が順次上昇する空間の下側に、粉末面上
方を開放して磁性粉を充填配置すると、磁性粉は重力に
抗してより強い磁界領域の上方向へと移動し、このとき
磁性粉の周囲に自由空間が形成され、磁性粉間の摩擦力
が低下し、回転運動が容易となり、磁性粉は全域にわた
って左右方向に鎖状につながり、均一に配向する。
Description
磁石とその製造方法並びに製造装置に関し、特に、磁石
の各々部位における配向度が均一でかつ高い磁気異方性
を有する永久磁石を提供するものである。
磁気異方性ボンド磁石などは、通常、原料粉末をプレス
成形時に磁界中で配向して製造されている。プレス装置
における成形領域の磁界方向は、磁石の形状などによっ
て圧縮方向に対して平行又は直交方向となる。
所謂横磁界プレス装置の場合で説明する。図1に示す装
置例では、角柱状や円柱状の成形体を得るための成型空
間(キャビティー)として、上下方向の貫通孔が形成され
た角筒状または円筒状の非磁性ダイス1が昇降可能に配
置される。
を配置し、各ポールピース2,3の外周部にリング状の電
磁石コイル4,5を対向配置してある。ダイス1内の前記キ
ャビティー6には非磁性材料からなる下パンチ7、上パン
チ8が侵入出可能になっている。
ら挿入され、初期状態では下パンチ7上面とダイス1上面
は同一面上にある。このとき上パンチ8は、ダイス1が上
昇し、下パンチ7上面側に磁性粉を充填するための空間
を形成可能な位置、すなわちダイス1上方に配置され
る。
がダイス1上面をスライド前進してキャビティー6上部ま
で移動、その後フィーダーカップは原位置まで後退す
る。この操作によりキャビティー6内に磁性粉が充填さ
れる。必要に応じ、ダイス1が再度上昇して空間を形成
する。これは磁界配向時に磁性粉が回転運動により一定
方向に磁化容易軸を整列させやすくするための自由空間
を、充填した磁性粉上部に設けるためである。
ィー6に挿入した位置で一旦停止する。これは以下の工
程で磁粉のキャビティー外への飛散を防止するためであ
る。
磁界を印加し、磁性粉の磁化容易軸を整列させる。この
圧縮、磁界印加時も自由空間は存在している。このとき
の磁界強度は、成形体の材質、形状、寸法により異なる
が、通常10kOe(0.8kA/m)前後である。なお、磁界強度は
高いほど磁性粉の整列の程度、すなわち配向度を高める
のに好ましい。
にて磁性粉は成形される。上パンチ8が原位置まで上
昇、ダイス1が原位置まで下降して成形体が抜き出され
る。
の製造に際して、成形体の圧縮方向の長さが長くなるほ
ど、各々の部位における配向度がばらつき、特に成形体
の下部になるほど、磁界の印加による磁性粉の回転運動
が抑制され、配向度が低くなる問題がある。
ように成形体の上部(A部)に比べ、成形体の下部(B部)の
配向度が低くなる。なお、図中の矢印P方向は圧縮方向
を、矢印M方向は異方性方向(配向方向)、矢印G方向は重
力方向を示す。
磁界プレス装置を用いた場合でも、図4bに示すように成
形体の上部(A部)に比べ、成形体の下部(B部)の配向度が
低くなる。図4a、図4bでは圧縮方向が図中の上下方向の
場合を示したが、圧縮方向が図中の左右方向の場合でも
同様の傾向を示す。配向方向、圧縮方向に関係なく成形
体の下部、すなわち重力方向の下方に位置する磁性粉の
部位ほど配向度が低くなる問題があった。
を高くするためには、磁界の印加による磁性粉の回転運
動が容易に実現できることが必要であり、配向時の磁界
強度を上げること、各々磁性粉の摩擦を低減するために
潤滑材を用いる等の対処法がある。
(製造装置)の大型化、消費電力の増大を招き、結果とし
て磁気異方性永久磁石の価格高騰を招くことになる。ま
た、潤滑材の使用は、最終製品である磁気異方性永久磁
石内の不純物量を増加させ、結果として磁気異方性永久
磁石の機械的強度の低下、すなわち欠け、割れの発生を
招くことになる。
ンチにて形成された成形空間内に充填された磁性粉を、
加圧成形前及び加圧成形中に複数回パルス磁界を印加し
て配向することによって、磁界配向の乱れを少なくして
良好な磁気特性を有する表面多極異方性円筒状永久磁石
の製造方法が提案されている。しかし、加圧成形中に複
数回パルス磁界を印加する構成は装置を複雑にするだけ
ではなく、プレス効率も低下し、また、必ずしも各々の
部位、特に圧縮方向に均一な配向度が得られるとは言い
難い。
て、圧縮成形前の磁性粉の配向度を向上し、従来の磁界
中プレス成形装置の構成を大きく変えることなく、又印
加する磁界強度を必要以上に高めることなく、成形体の
各々の部位において極めて均一な配向度が得られる製造
法の提供を目的とし、特に成形体の圧縮成形時の重力方
向の長さが10mm以上で当該方向での磁石特性にばらつき
がない磁気異方性永久磁石の提供を目的としている。
の磁性粉の挙動を観察した結果、以下の知見を得た。従
来の方法では、配向時の磁性粉は、磁界強度の分布がほ
ぼ均一な領域に配置され、充填された位置から積極的に
移動する駆動力がなく、充填時の位置を保持しようとす
る。
回転運動を抑制する要因となっている。例えば、上パン
チ下面と充填された磁性粉の上面との間に若干の自由空
間を形成することは可能であっても、下パンチ上面と充
填された磁性粉の下面との間に自由空間を形成すること
は不可能であり、特に成形体下部の配向度が低下するも
のと推測する。
の挙動に関する推測に基づき、磁界配向時の磁性粉の周
囲に自由空間を形成し、磁性粉間の摩擦力を低下させ、
回転運動を容易にすれば均一かつ高配向度が得られると
判断した。
極的に移動させる駆動力として、磁界の勾配の利用に着
目し、水平方向に磁界形成されて下側から上方へ磁界強
度が順次上昇する空間の下側に、粉末面上方を開放して
磁性粉を充填配置すると、磁性粉は重力に抗してより強
い磁界領域の上方向へと移動し、このとき磁性粉は全域
にわたって左右方向に鎖状につながり、均一に配向する
ことを知見した。
の磁界中にて所定方向に配向する際、前記磁界強度の配
向磁界領域よりも弱い磁界強度を有する弱磁界領域又は
無磁界領域から前記配向磁界領域に磁性粉を相対的に移
動させることによって、各々部位の配向度を均一にし、
圧縮成形方向の磁石特性にばらつきがない磁気異方性永
久磁石を得ることを特徴としている。
の異方性方向と平行及び直交方向の各々両端部における
配向度(Br/Is、但し、Brは残留磁束密度、Isは飽和磁束
密度)が、高配向度側αと低配向度側βとの比(β/α)で
0.995〜1で、さらに好ましい形態として低配向度側βの
配向度が0.940以上である磁気異方性永久磁石を提案す
るものである。
磁石の場合を説明する。磁性粉の種類や磁石寸法のなど
の要因によって、圧縮成形方向(図中の矢印P方向)と平
行の両端部、すなわち、異方性方向(矢印M方向)と直交
方向の両端部A,Bにおいて、配向度に差異が生じること
は先に詳述したとおりである。
向度側β(端部B)との比(β/α)は従来方法では、0.995
未満であるが、この発明の方法によって製造された磁石
では、0.995以上となる。その他の対向する両端部C,D及
びE,Fにおける配向度の差異はほとんどなく、若干の差
が生じたとしても、各々両端部の高配向度側αと低配向
度側βとの比(β/α)は0.995以上となる。
ることにより、前記比をより1に近い値にすることが可
能である。又、好ましい製造条件では、最も配向し難い
HDDR処理されたR-Fe-B系異方性磁性粉であっても前記配
向度比(β/α)を0.997以上とすることが可能である。
にも同様のことが言える。さらに図4cに示す円柱状、図
4dに示す弓形状などの種々形状の磁気異方性永久磁石の
場合にも同様のことが言える。すなわち、この発明よっ
て、磁石形状、配向方向、圧縮方向に関係なく、磁界配
向時における重力方向の下方に位置する磁性粉の配向度
を向上させることになり、前記の配向度比(β/α)を1に
近似させることが可能になる。
中にて所定方向に配向する際、前記磁界強度の配向磁界
領域よりも弱い磁界強度を有する弱磁界領域又は無磁界
領域から前記配向磁界領域に磁性粉を相対的に移動させ
る磁気異方性永久磁石の製造方法を提案するものであ
る。
い磁界を有する磁界領域に磁性粉を配置すれば、互いの
磁界領域の磁界強度の勾配によって前述のごとき現象が
発生する。又、予め無磁界領域に磁性粉を配置してお
き、所定の移動手段にて磁性粉を配向磁界領域に近づけ
れば、同様な現象が発生し、この発明の目的を達成でき
る。
て、極めて均一な配向を実現できるため、配向磁界領域
を圧縮成形空間内に形成すれば、上記の磁界配向に引続
き磁界中にて圧縮成形を行うことによって、均一な配向
度を有する成形体を容易に得ることが可能となる。圧縮
成形の際の圧縮方向が配向磁界領域の磁界方向と直交方
向の場合、平行方向の場合のいずれもこの発明の目的を
達成できる。
RIP法(ラバー・アイソスタティック・プレッシブ、特開
平4-363010号他)にも採用可能である。さらに、ゴムな
どの所定容器内に上記方法にて磁性粉を磁界配向した
後、該容器を密封して公知の静水圧プレス法などの方法
にて成形すれば、より高密度の磁気異方性永久磁石を得
ることができる。
向に配向する磁気異方性永久磁石の製造装置において、
配向前の磁性粉配置部を、配向時に保持する所定磁界強
度の配向磁界領域よりも弱い磁界強度を有する弱磁界領
域又は無磁界領域に形成可能とし、磁性粉を前記磁性粉
配置部から配向磁界領域に移動させる構成からなる磁気
異方性永久磁石の製造装置を提案するものである。すな
わち、配向前の磁性粉配置部を上記の所定位置に形成す
ることによってこの発明の目的を達成できる。
て、極めて均一な配向を実現できるため、配向磁界領域
を圧縮成形空間内に形成すれば、上記の磁界配向に引続
き磁界中にて圧縮成形を行うことによって、均一な配向
度を有する成形体を容易に得ることが可能である。又、
通常上記の圧縮成形空間はダイス内に形成されるが、磁
性粉配置部はダイス内に限定されることなく、ダイス外
に形成してもこの発明の目的を達成できる。
性永久磁石の全てを対象とし、例えば、希土類系磁気異
方性焼結磁石、希土類系磁気異方性ボンド磁石、フェラ
イト系などに有効である。又、発明者らは、成形体の圧
縮成形時の重力方向の長さが長い製品ほどこの発明の効
果が得られやすく、通常、前記の長さが10mm以上の製品
であれば、この発明の効果が顕著に現われることを確認
した。
粒密度の値が高い材料ほど磁性粉同志の摩擦抵抗が大き
くなり、配向時の回転運動が抑制されると推測される。
従って、他の材料に比べて「磁性粉のみかけ密度/磁性
粒密度」の値が高い(通常0.4〜0.6程度)R‐Fe‐B系異方
性ボンド磁石や、Sm2CO17型異方性ボンド磁石に採用す
ることが有効である。なお、みかけ密度は磁性粉を成形
空間に充填して自然に堆積した状態での磁性粉全体の密
度であり、磁性粒密度は堆積した磁性粉を構成する粒子
自体の密度である。
rは残留磁束密度、Isは飽和磁束である。磁石の異方性
方向と平行及び直交方向の各々両端部における配向度の
比は、各々両端部の磁気特性(Br,Is)によって決定され
る。すなわち、各々両端から3mmの厚さに切断し、該部
分の異方性方向(配向方向)における磁気特性を測定する
ことによって各々両端部のBr、Isを求め、高配向度側α
と低配向度側βとの比(β/α)で表す。
ように各々対向配置する外周面を含む厚さ3mmの端部Aと
B、CとD、EとFの各々端部における配向度と配向度比(β
/α)を求める。
ように上下端部AとB以外は各々異方性方向と平行及び直
交方向の対称位置にある3mm厚さに切り出したCとD、Eと
Fの各々異方性方向の磁気特性を測定することによって
各々端部における配向度と配向度比(β/α)を求める。
上下端部AとBは各々上下端面を含む厚さ3mmの円板状端
部とする。他の形状においても上記の方法に準じて各々
端部の磁気特性を測定する。
認ができる場合は、外方向の端面部に位置する部分の配
向度によってのみ配向度比を求め、該値が0.995〜1の範
囲であれば、この発明の磁気異方性永久磁石とみなすこ
とができる。
ー状の磁性粉を用いる場合は、磁性粉間の摩擦力が小さ
く、配向性が一般的に向上するのに対して、磁性粉のみ
の場合は、高い配向性が得られないことから、特にこの
発明方法を適用することが有効である。
て、温間圧縮成形法の場合は、樹脂が溶けて磁性粉間の
摩擦力を低下させることから比較的配向性が向上する
が、磁性粉と液体樹脂との混合物、磁性粉と粉末樹脂と
の混合物、磁性粉の表面に樹脂被膜した粉末、あるいは
成形後に樹脂含浸が必要となるが磁性粉のみの各圧縮成
形法の場合は、配向性が劣化することから、特にこの発
明方法を適用することが有効である。
移動手段あるいは磁界強度の勾配構成は、種々の構成が
採用可能であるが、特に配向磁界領域を圧縮成形空間内
に形成し該配向磁界領域の磁界方向が圧縮方向に対して
直交方向である横磁界プレスの場合(反発ラジアルの場
合も含む)、ダイスの所要部に所定形状からなる磁性部
と非磁性部を合わせて配置したり、ダイスの移動手段、
配向用電磁コイルの移動手段、配向用永久磁石の移動手
段などを用いたり、あるいはダイス外からの自由落下を
行うなどの手段が採用可能である。
行方向である縦磁界プレスの場合は、磁性粉を充填後、
上パンチ側の磁界強度を下パンチ側の磁界強度よりも強
くするために上パンチ側のみを磁化して磁性粉を上方へ
移動させる手段などが採用可能である。
100mm、外径450mm)を巻回した一対のポールピース(先端
部外径80mm、コイル巻回部外径100mm)により形成される
ギャップ(30mm)の中心線(Z)上における磁界の分布が図3
Aとなる空間を準備した。この空間に、図2に示す30mm
(x)×60mm(y)×160mm(z)寸法のダイスを配置し、ダイス
のキャビティー(5mm(x)×20mm(y))の寸法形状に合わせ
た下パンチ、上パンチを所定の位置にセットした。
されたNd12.5-Fe75.0-Co5.9-Ga6.5-Zr0.1-B6.0組成のNd
-Fe-B系異方性磁粉を100重量部と、3重量部のエポキシ
樹脂粉末を混合し、これを6重量部のメチルエチルケト
ンに浸漬させ、メチルエチルケトンを蒸発させながら混
練・解砕してコンパウンドを得た。このコンパウンドの
みかけ密度は約3.8g/cm3であった。
1の内孔と内孔下部から挿入された下パンチ7により形成
されるキャビティー6に充填し、次に上パンチ8をダイス
1のキャビティー6上部から僅かに挿入し、その状態を固
定した。(図3B参照)
チ7(LP)の位置を表1に示す条件にて配向、プレス成形し
た。なお、磁界配向後の成形位置は図3で示される均一
磁界領域になるよう上パンチ8と、下パンチ7の移動量を
調整した。また成形体の密度を6.0g/cm3となるよう成形
圧力を調整した。
ギャップ中心における磁界強度をポールピース中心から
の距離との関係で表している。図3Aのグラフの縦軸にお
ける0は配向磁界領域の中心であり、ポールピース中心
である。尚、実施例においては、0位置での磁界強度は9
55kA/mであった。図3Bにおいて、ポールピース2,3、中
心線と、図3Aに示すグラフの縦軸の0位置とが一致する
ように図示している。
明する。例えば、本発明No.3の例でダイス下面が-120mm
となっているのは、ポールピース中心(グラフの縦軸の
0)から下側へ120mmの位置にダイス1下面があり、このと
き図3B右図に示すパンチ8下面と下パンチ7の対向面間の
距離は150mmに設定され、下パンチ7(LP)の上面はポール
ピース中心から下側へ115mmの位置、上パンチ8(UP)の下
面は同様に上側へ35mmにあるという条件設定である。
ポールピース中心から下側へ60mmの位置、下パンチ7(L
P)の上面はポールピース中心から下側へ55mmの位置、上
パンチ8(UP)の下面はポールピース中心から上側へ95mm
の位置にある。
ンドを同様にキャビティー内に装填するが、従来の成形
方法となるように磁界配向時のダイス1、上パンチ8(U
P)、下パンチ7(LP)の位置を表1に示す条件にて配向、プ
レス成形した。図3B左図は比較例No.15の例に相当す
る。
配向度、密度を測定し、その結果を表2に示す。また、
主要サンプルについて、成形体の圧縮方向両端面から長
さ方向に3mm部分を切り出してその磁石特性、配向度、
配向度比を評価した結果を表3に示す。
する端部のうち、20mm方向の両端部を各々3mm厚さに切
り出して配向度比(β/α)を測定したところ、0.995以
上、約0.999であることを確認した。
磁石の各端面部における配向度が均一でかつ高くなり、
磁気特性がすぐれた磁気異方性永久磁石を容易に製造、
提供でき、また、特別な装置でなく、従来装置の改良で
製造でき、機械的強度に優れた磁気異方性永久磁石を安
価に提供できる。
界の分布を示すグラフであり、Bはプレス成形装置のダ
イスと下パンチ、上パンチの位置関係を示す模式図であ
る。
を測定する部位を示した斜視説明図である。
Claims (13)
- 【請求項1】 磁気異方性永久磁石の異方性方向と平行
及び直交方向の各々両端部における配向度(Br/Is、但
し、Brは残留磁束密度、Isは飽和磁束密度)が、高配向
度側αと低配向度側βとの比(β/α)で0.995〜1である
磁気異方性永久磁石。 - 【請求項2】 低配向度側βの配向度が0.940以上である
請求項1に記載の磁気異方性永久磁石。 - 【請求項3】 HDDR処理されたR-Fe-B系異方性磁性粉と
樹脂とからなる請求項1に記載の磁気異方性永久磁石。 - 【請求項4】 磁性粉を所定磁界強度の磁界中にて所定
方向に配向する際、前記磁界強度の配向磁界領域よりも
弱い磁界強度を有する弱磁界領域又は無磁界領域から前
記配向磁界領域に磁性粉を相対的に移動させる磁気異方
性永久磁石の製造方法。 - 【請求項5】 配向磁界領域を圧縮成形空間内に形成す
ると共に、配向磁界領域に磁性粉を相対的に移動させた
後に、圧縮成形する請求項4に記載の磁気異方性永久磁
石の製造方法。 - 【請求項6】 成形体の圧縮成形時の重力方向長さが10m
m以上である請求項5に記載の磁気異方性永久磁石の製造
方法。 - 【請求項7】 配向磁界領域の磁界方向が圧縮方向に対
して直交方向である請求項5に記載の磁気異方性永久磁
石の製造方法。 - 【請求項8】 配向磁界領域の磁界方向が圧縮方向に対
して平行方向である請求項5に記載の磁気異方性永久磁
石の製造方法。 - 【請求項9】 磁性粉を磁界中にて所定方向に配向する
磁気異方性永久磁石の製造装置において、配向前の磁性
粉配置部を、配向時に保持する所定磁界強度の配向磁界
領域よりも弱い磁界強度を有する弱磁界領域又は無磁界
領域に形成可能とし、磁性粉を前記磁性粉配置部から配
向磁界領域に移動させる構成からなる磁気異方性永久磁
石の製造装置。 - 【請求項10】 配向磁界領域を圧縮成形空間内に形成す
ると共に、磁性粉を磁性粉配置部から配向磁界領域に移
動させた後、圧縮成形する構成からなる請求項9に記載
の磁気異方性永久磁石の製造装置。 - 【請求項11】 成形体の圧縮成形時の重力方向長さが10
mm以上である請求項10に記載の磁気異方性永久磁石の製
造装置。 - 【請求項12】 磁性粉配置部をダイス内に形成した請求
項10に記載の磁気異方性永久磁石の製造装置。 - 【請求項13】 磁性粉配置部をダイス外に形成した請求
項10に記載の磁気異方性永久磁石の製造装置。
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---|---|---|---|
JP26516299A JP2001093712A (ja) | 1999-09-20 | 1999-09-20 | 磁気異方性永久磁石とその製造方法並びに製造装置 |
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JP (1) | JP2001093712A (ja) |
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JP2004266093A (ja) * | 2003-01-10 | 2004-09-24 | Neomax Co Ltd | 希土類系ボンド磁石の製造方法 |
US7344606B2 (en) | 2001-10-31 | 2008-03-18 | Neomax Co., Ltd. | Permanent magnet manufacturing method and press apparatus |
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- 1999-09-20 JP JP26516299A patent/JP2001093712A/ja active Pending
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