JP2001090850A - ボールバルブ - Google Patents

ボールバルブ

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JP2001090850A
JP2001090850A JP27104199A JP27104199A JP2001090850A JP 2001090850 A JP2001090850 A JP 2001090850A JP 27104199 A JP27104199 A JP 27104199A JP 27104199 A JP27104199 A JP 27104199A JP 2001090850 A JP2001090850 A JP 2001090850A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】過度なハンドル操作によってスピンドルが破損
しても、バルブ本体内から外部への流体の流出を防止で
き、かつ、スパナなどを用いてバルブ本体内の流路の開
閉を行うことができるボールバルブを提供すること。 【解決手段】バルブ本体1内に流路を開閉可能なボール
2が配置され、このボール2とスピンドル3の下端部と
がバルブ本体1の首部10内周面との間にシールリング
322を介して水密状に連結されるとともに、バルブ本
体1の首部10から上方に突出したスピンドル3の上部
を回動させることにより流路の開閉を行うボールバルブ
Vにおいて、スピンドル3の上部外周面に切欠部331
が設けられ、この切欠部331の外径がシールリング3
22が装着された環状溝321の外径よりも小さくされ
ているボールバルブV。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はボールバルブに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のボールバルブとして、円筒状のバ
ルブ本体内に流路を開閉可能なボールが配置され、この
ボールに流路両側よりボールシートが当接され、このボ
ールシートがボール押えによりボールに向けて押圧され
るようになされた所謂ユニオンタイプのボールバルブが
ある。このボールバルブは接続スリーブをバルブ本体に
接続することにより、ボール押えが接続スリーブで押さ
れてボールに向けて押圧されるようになっている。たと
えば、ユニオンナットによりバルブ本体に接続される接
続スリーブによりボール押えが押圧され、ユニオンナッ
トの締め具合を調整することによりボールとボールシー
トとの当接圧力が調整されるようになされ、ボールシー
トが摩耗して流体の漏れを生じたときにはユニオンナッ
トを増締めして漏れを防止できる機構となっている。
【0003】この種のボールバルブの最大の欠点はボー
ルが流路を閉じた状態であって、かつボールの片側に流
体圧力を保った状態で、反対側のユニオンナットおよび
接続スリーブを取り外すことができないことである。す
なわち、接続スリーブに接続されたパイプの修理または
交換を必要とするときなどには、ユニオンナットをゆる
めて接続スリーブを取り外さなければならないが、接続
スリーブを取り外すと、圧力によってボールおよびボー
ル押えがバルブ本体から飛び出し、危険を伴うものであ
った。
【0004】この欠点を解消したボールバルブとして、
特公平1−55832号公報には、ボールの流路孔の部
分が球面よりへこむのを利用して、スピンドルとボール
との嵌合組立が可能なようにバルブ本体の内周部分に一
対の突条を設け,この突条にボール押えに設けた係合溝
を係合させることによって、ボール押えの飛び出しを防
止したものが開示されている。そして、このボールバル
ブでは、スピンドルとバルブ本体の首部との間のシール
性は、スピンドルの外周面に設けられた2個の環状溝に
装着された2個のシールリングにて保持されるようにな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
公平1−55832号公報に開示のボールバルブでは、
シールリングが装着されている2個の環状溝の深さは同
一であるため、たとえば、ボールとボールシートとの間
に異物などが入り込んでスピンドルの回動が困難となっ
た時、過度なハンドル操作によってスピンドルを回動し
ようとした場合、両環状溝の部分にてスピンドルが破損
する恐れがある。
【0006】その際、ボールに近い側の環状溝の部分に
て破損した場合、バルブ本体内から流体が外部に流出す
ることになる。一方、バルブ本体の首部上端面に近い側
の環状溝の部分にて破損した場合、ボールに近い側の環
状溝にはシールリングが残っているので、バルブ本体内
からの外部への流体の流出は生じない。しかしながら、
バルブ本体の首部上端面から外方に突出しているスピン
ドルの残部がないため、バルブ本体内の流路の開閉を行
うことは不可能であった。
【0007】本発明の第1の目的は、過度なハンドル操
作によってスピンドルが破損しても、バルブ本体内から
外部への流体の流出を防止できるボールバルブを提供す
ることである。
【0008】本発明の第2の目的は、過度なハンドル操
作によってスピンドルが破損しても、たとえばスパナな
どを用いてバルブ本体内の流路の開閉を行うことがで
き、一時的な応急処置を取ることができるボールバルブ
を提供することである。
【0009】本発明の第3の目的は、バルブ本体の内周
面にねじ部が存在するにもかかわらず、バルブ本体の強
度低下が生じず、しかも、バルブ本体の流路内にボール
を挿入して配置でき、バルブ本体からのボールおよびボ
ール押えの飛び出しを防止することができるボールバル
ブを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、バルブ本体内に流路を開閉可能なボールが配置さ
れ、このボールとスピンドルの下端部とがバルブ本体の
首部内周面との間にシールリングを介して水密状に連結
されるとともに、バルブ本体の首部から上方に突出した
スピンドルの上部を回動させることにより流路の開閉を
行うボールバルブにおいて、前記スピンドルの上部外周
面に切欠部が設けられ、この切欠部の外径が前記スピン
ドルのシールリングが装着された環状溝の外径よりも小
さくされているものである。
【0011】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
ボールバルブにおいて、切欠部とバルブ本体の首部上端
面との間に位置するスピンドルの外周面にスパナ係止部
が設けられているものである。
【0012】請求項3記載の本発明は、請求項2記載の
ボールバルブにおいて、ボールに流路両側よりボールシ
ートが当接され、このボールシートの少なくとも一方
が、バルブ本体の内周面に設けられた雌ねじに、その外
周面に設けられた雄ねじが螺合されたボール押えにより
ボールに向けて押圧されるようになされ、前記バルブ本
体の雌ねじは、ボール押えが挿入される奥側の内周面
に、この内周面よりも内方に突出して設けられ、この雌
ねじはその周方向の4箇所が流路の軸方向に切り欠かれ
て不連続ねじとされ、一方、ボール押えの雄ねじは挿入
される奥側の外周面に設けられるとともに、この雄ねじ
よりもバルブ本体の開口端側に位置するボール押えの外
周面に環状溝が設けられ、この環状溝にOリングが装着
され、ボールシートに当接しないボールの外周面の一部
が切り欠かれ、この切り欠かれた部分のボールの外径
が、ボールを流路が閉となる方向に向けた状態におい
て、バルブ本体の雌ねじ山部の内径以下とされ、かつ、
ボールの最大外径が雌ねじが設けられていない部分のバ
ルブ本体の内径以下とされているものである。
【0013】請求項4記載の本発明は、請求項2記載の
ボールバルブにおいて、ボールの反対側に位置するボー
ル押えの端面の少なくとも2箇所に、回転治具の先端が
係止される窪みが設けられているものである。
【0014】請求項5記載の本発明は、請求項2記載の
ボールバルブにおいて、ボールの反対側に位置するボー
ル押えの端面に、Oリング装着用の環状溝が設けられ、
この環状溝よりも内側あるいは外側に、回転治具の先端
が係止される窪みが設けられているものである。
【0015】請求項6記載の本発明は、請求項2記載の
ボールバルブにおいて、流入側および流出側となるバル
ブ本体の両内周面に雌ねじが設けられているものであ
る。
【0016】請求項7記載の本発明は、請求項2記載の
ボールバルブにおいて、流入側となるバルブ本体の内周
面にのみ雌ねじが設けられているものである。
【0017】(作用)請求項1記載の本発明において
は、バルブ本体内に流路を開閉可能なボールが配置さ
れ、このボールとスピンドルの下端部とがバルブ本体の
首部内周面との間にシールリングを介して水密状に連結
されるとともに、バルブ本体の首部から上方に突出した
スピンドルの上部を回動させることにより流路の開閉を
行うボールバルブにおいて、スピンドルの上部外周面に
環状の切欠部が設けられ、この切欠部の外径がスピンド
ルのシールリングが装着された環状溝の外径よりも小さ
くされているので、ボールとボールシートとの間に異物
などが入り込んでスピンドルの回動が困難となって、過
度なハンドル操作によってスピンドルを回動しようとし
た場合、必ず上記切欠部の部分にてスピンドルが破損す
ることになる。
【0018】そして、バルブ本体の首部内に位置してい
るスピンドルの下端部にてシールリングを介して水密状
に保持されているので、スピンドルの破損によるバルブ
本体内の流路からの外部への流体の漏れは生じない。
【0019】請求項2記載の本発明においては、切欠部
とバルブ本体の首部上端面との間に位置するスピンドル
の外周面にスパナ係止部が設けられているので、このス
パナ係止部にスパナを引っ掛けて回動させることで、バ
ルブ本体内の流路の開閉を行うことができる。
【0020】請求項3記載の本発明においては、バルブ
本体の内周面に、この内周面よりも突出して雌ねじが設
けられ、この雌ねじはその周方向の4箇所が流路の軸方
向に切り欠かれて不連続ねじとされ、一方、ボールシー
トに当接しないボールの外周面の一部が切り欠かれ、こ
の切り欠かれた部分のボールの外径が、ボールを流路が
閉となる方向に向けた状態において、バルブ本体の雌ね
じ山部の内径以下とされ、かつ、ボールの最大外径が雌
ねじが設けられていない部分のバルブ本体の内径以下と
されているので、雌ねじがバルブ本体の内周面よりも内
方に突出して設けられているにもかかわらず、ボールを
流路が閉となる方向に向けた状態にして、バルブ本体の
端部より挿入して配置することができる。
【0021】そして、ボール押えのボール側の外周面に
設けられた雄ねじを、バルブ本体の雌ねじに螺合するこ
とで、ボール押えにてボールシートを介してボールを押
圧することができる。
【0022】また、雄ねじよりもバルブ本体の開口端側
に位置するボール押えの外周面に設けられた環状溝にO
リングが装着されているので、このOリングによって、
ボール押えの外周面とバルブ本体の内周面との間の止水
性は保持される。
【0023】請求項4記載の本発明においては、ボール
の反対側に位置するボール押えの端面の2箇所に設けら
れた窪みに回転治具の先端を係止して、ボール押えを回
転させることで、バルブ本体とボール押えの螺合作業を
容易に行える。
【0024】請求項5記載の本発明においては、ボール
の反対側に位置するボール押えの端面にOリング装着用
の環状溝が設けられ、この環状溝よりも内側あるいは外
側に回転治具の先端が係止される窪みが設けられている
ので、ボール押えの端面側における止水性はなんら影響
を受けることがない。
【0025】請求項6記載の本発明においては、流入側
および流出側となるバルブ本体の両内周面に雌ねじが設
けられているので、ボールとボールシートとの当接圧力
の調整を容易に行える。
【0026】請求項7記載の本発明においては、流入側
となるバルブ本体の内周面にのみ雌ねじが設けられてい
るので、バルブの組立て作業が簡単になる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明のボールバルブVの
第1実施例を示す縦断面図、図2は図1の要部を示す部
分拡大断面図、図3は図1におけるスピンドルを示す斜
視図、図4は図1におけるバルブ本体を示す半断面図、
図5は図4対応の右側面図である。ボールバルブVは硬
質塩化ビニル樹脂製のものである。
【0028】図において、1はバルブ本体で、バルブ本
体1内にボール2が挿入され、バルブ本体1の首部10
を貫通するスピンドル3がボール2の凹溝21と嵌り合
っている。このボール2の両側にはボールシート4が当
てがわれ、ボール押え5が挿入保持されている。ボール
シート4はボール押え5に嵌め込まれて支持されてい
る。そして、バルブ本体1の端部外周の雄ねじ11にユ
ニオンナット7が螺合され、このユニオンナット7で接
続スリーブ6をボール押え5に向けて押圧して管と接続
するようになっている。8はハンドルであり、スピンド
ル3の上端部に装着されている。
【0029】スピンドル3は、図3に示すように、バル
ブ本体1の首部10内に挿通される円柱部32と、円柱
部32の下端から延設され、ボール2の凹溝21と嵌合
される係止部31と、円柱部32の上端から突設された
十字形の嵌合凸部33とから構成されている。円柱部3
2の外周面の上下2箇所には環状溝321,321が設
けられ、両環状溝321にOリング322が装着される
ことで、スピンドル3の円柱部32とバルブ本体1の首
部10との間のシール性が保持されている。
【0030】十字形の嵌合凸部33の上半部は、図2に
示すように、ハンドル8に形成されている十字形の凹部
81に嵌合されている。そして、この凹部81に嵌合さ
れていない嵌合凸部33の外周面の4箇所には切欠部3
31が設けられている。この結果、嵌合凸部33の切欠
部331の実質的な外径は円柱部32の環状溝321の
外径よりも小さくされている。また、嵌合凸部33が十
字形であるので、この嵌合凸部33にスパナを係止する
ことができる。
【0031】ボール押え5のバルブ本体1への係合保持
はバルブ本体1の内周面に設けられた雌ねじ12と、ボ
ール押え5の外周面に設けられた雄ねじ51との螺合に
よりなされている。
【0032】バルブ本体1のボール押え5が挿入される
両端部の奥部内周面には雌ねじ12、12が設けられて
いる。この雌ねじ12、12はその周方向の4箇所が流
路の軸心方向に切り欠かれて不連続ねじとされている。
すなわち、図4および図5に示すように、スピンドル3
が挿入される貫通孔10の中心軸から左右に約34〜5
3度の範囲内に位置する4箇所のねじ部が流路の軸心方
向に切り欠かれて切欠部13とされている。
【0033】図6はボール2を示すものであり、(a)
は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図である。図
7はボール2の断面を示すものであり、(a)は図4
(b)のA−A断面図、(b)は図4(a)のB−B断
面図である。
【0034】図6および図7に示すように、ボールシー
ト4に当接しないボール2の外周面の一部は切り欠か
れ、この切欠部22,23のボール2の外径D2は、ボ
ール2を流路が閉となる方向に向けた状態(図8を参
照)において、バルブ本体1の雌ねじ12の山部の内径
d2よりも少し小さくされ、かつ、ボール2の最大外径
D1は、雌ねじ12が設けられていない部分のバルブ本
体1の内径d1よりも少し小さくされている。
【0035】このように、ボール2の外周面の切欠部2
2,23がボールシート4の最大外径部よりも外方に位
置しているので、この切欠部22,23が存在していて
も、ボール2とボールシート4との当接面での止水性に
は全く影響は生じない。
【0036】図9に示すように、ボール押え5の外周面
には一端側より雄ねじ51と、Oリング521が装着さ
れる環状溝52が設けられている。また、雄ねじ51の
反対側に位置する端面にはOリング531が装着される
環状溝53が設けられている。この環状溝53よりも外
方に位置する端面の対向する2箇所には小さな窪み5
4,54が設けられている。この窪み54はボール押え
5の雄ねじ51をバルブ本体1の雌ねじ12に螺合させ
る際に、回転治具(図示せず)の先端を係止させてボー
ル押え5を廻すためのものである。
【0037】なお、窪み54は少なくとも2箇所に設け
られておればよい。また、窪み54はOリング531の
シール性を損なわない位置に設けられておればよく、環
状溝53の位置によっては、環状溝53の内方に位置す
る端面に設けてもよい。
【0038】そして、雄ねじ51側のボール押え5の内
面にはボールシート4を嵌め込み支持する係止溝54が
設けられている。
【0039】これらの環状溝52,53にはOリング5
21,531が装着されており、ボール押え5とバルブ
本体1の内周面および接続スリーブ6との間からの漏れ
が防止されるようになっている。また、係止溝54には
Oリング541を介してボールシート4が装着されてい
る。
【0040】そして、上記構造のボールバルブVを組立
てるには、バルブ本体1に首部10の貫通孔101を通
じてスピンドル3を嵌挿し、その下端部をバルブ本体1
内方に突出させておき、一方、ボール2を流路孔20が
閉の状態となる方向に向けてバルブ本体1の端部より挿
入してスピンドル3の下端部と嵌合する。
【0041】この際、上記図6および図7にて示したよ
うに、ボールシート4に当接しないボール2の外周面の
一部は切り欠かれ、この切欠部22,23のボール2の
外径D2が、ボール2を流路が閉となる方向に向けた状
態において、バルブ本体1の雌ねじ12の山部の内径d
2よりも小径とされ、かつ、ボール2の最大外径D1が
切欠部13に対応するバルブ本体1の内径d1よりも小
径とされているので、図6に示すように、バルブ本体1
の内周面に雌ねじ12が存在しているにもかかわらず、
バルブ本体1の開口端側からバルブ本体1内にボール2
を挿入することができる。
【0042】つぎに、先端内部にOリング541および
ボールシート4を、環状溝52にOリング521をそれ
ぞれ装着したボール押え5をそのボールシート4を装着
した側を前方にしてバルブ本体1内に挿入し、このボー
ル押え5を回転治具にて周方向に回して、ボール押え5
の雄ねじ51をバルブ本体1の雌ねじ12に螺合させて
ねじ込み、ボール押え5の係止溝54に装着されたボー
ルシート4にて、ボール2とボールシート4との当接面
の面圧が所定の押圧力となるようにする。
【0043】そして、ボール押え5の端面の環状溝53
にOリング531を装着して接続スリーブ6を当てが
い、ユニオンナット7をバルブ本体1の端部外周の雄ね
じ11に螺合して接続スリーブ6をボール押え5に向け
て押圧し、スピンドル3の上端部にハンドル8を嵌め込
んで、バルブVの組立てを完了する。
【0044】この第1実施例のボールバルブでは、スピ
ンドル3を構成している十字形の嵌合凸部33の外周面
の4箇所に切欠部331が設けられることで、嵌合凸部
33の最小外径がOリング322が装着された環状溝3
21の外径よりも小径とされているので、ボール2とボ
ールシート4との間に異物などが入り込んでスピンドル
3の回動が困難となって、過度なハンドル操作によって
スピンドル3を回動しようとした場合、切欠部331の
部分にてスピンドル3が破損することになる。そして、
バルブ本体1の首部10内に位置している円柱部32に
て2本のOリング322を介して水密状に保持されてい
るので、バルブ本体1内からの外部への流体の漏れを防
止できる。
【0045】そして、バルブ本体1の首部10上端面か
ら突出している嵌合凸部33が十字形であるので、この
嵌合凸部33をスパナを引っ掛けるための係止部として
利用でき、この嵌合凸部33にスパナを引っ掛けてスピ
ンドル3回動させることで、バルブ本体1内の流路の開
閉を行える。
【0046】また、切欠部22,23のボール2の外径
D2がバルブ本体1の雌ねじ12の山部の内径d2より
も小径とされ、また、ボール2の最大外径D1が切欠部
13に対応するバルブ本体1の内径d1よりも小径とさ
れているので、バルブ本体1の内周面に雌ねじ12が存
在していても、バルブ本体1の開口端側からバルブ本体
1内にボール2を挿入することができる。
【0047】そして、雌ねじ12はバルブ本体1の内周
面から内方に突出して設けられているので、バルブ本体
1の壁部厚みが薄くならず、このため、バルブ本体1の
強度低下が生じることはない。
【0048】さらに、ボール2の外周面に設けられた切
欠部22,23がボールシート4の最大外径部よりも外
方に位置しているので、この切欠部22,23の存在
は、ボール2とボールシート4との当接面での止水性に
全く影響を与えない。
【0049】図10は本発明のボールバルブの第2実施
例を示す半断面図、図11は図10におけるバルブ本体
を示す断面図、図12は図10のボールバルブV1の組
立て状態を示す右側面図、図13は流路を閉じた状態の
図10対応のボールバルブを示す半断面図である。
【0050】この第2実施例のボールバルブV1は、上
記第1実施例のボールバルブVにおけるバルブ本体の一
端部を、図11に示すように、ボール押え5に対応する
部分をバルブ本体と一体化させた以外は、基本的には第
1実施例のボールバルブと同一であるので、同一部分に
は同一符号を付して説明を省略する。
【0051】すなわち、この第2実施例の場合、図11
に示すように、管路内に配管接続する際に、流入側とな
るバルブ本体1Aの内周面にのみ雌ねじ12が設けられ
ている。そして、図11におけるバルブ本体1Aの左側
端部の内周面に設けられた係止溝54AにOリング54
1およびボールシート4が装着され、このバルブ本体1
A内に右側開口端側からボール2が挿入され、バルブ本
体1の壁面を貫通するスピンドル3がボール2の凹溝2
1と嵌合され、このボール2の右側に、その係止溝54
にボールシート4が挿入されたボール押え5が挿入保持
されている。そして、バルブ本体1の端部外周の雄ねじ
11にユニオンナット7が螺合され、このユニオンナッ
ト7で接続スリーブ6をボール押え5に向けて押圧して
管と接続するようになっている。
【0052】この第2実施例の場合も、切欠部22,2
3のボール2の外径D2がバルブ本体1Aの雌ねじ12
の山部の内径d2よりも小径とされ、また、ボール2の
最大外径D1が切欠部13に対応するバルブ本体1Aの
内径d1よりも小径とされているので、バルブ本体1A
の内周面に雌ねじ12が存在していても、図12に示す
ように、バルブ本体1Aの開口端側からバルブ本体1A
内にボール2を挿入することができる。
【0053】また、バルブ本体1Aが片キャリア型のも
のであるので、ボールバルブの組立て作業が簡単にな
る。
【0054】上記実施例では、ボールバルブを樹脂製の
ものとしたが、金属製のものであってもよい。
【0055】また、上記上記実施例では、スパナ係止部
を十字形の嵌合凸部33としたが、このスパナ係止部は
矩形状や三味胴形状としてもよい。
【0056】
【発明の効果】請求項1記載の本発明においては、バル
ブ本体内に流路を開閉可能なボールが配置され、このボ
ールとスピンドルの下端部とがバルブ本体の首部内周面
との間にシールリングを介して水密状に連結されるとと
もに、バルブ本体の首部から上方に突出したスピンドル
の上部を回動させることにより流路の開閉を行うボール
バルブにおいて、スピンドルの上部外周面に環状の切欠
部が設けられ、この切欠部の外径がスピンドルのシール
リングが装着された環状溝の外径よりも小さくされてい
るので、ボールとボールシートとの間に異物などが入り
込んでスピンドルの回動が困難となって、過度なハンド
ル操作によってスピンドルを回動しようとした場合、必
ず上記切欠部の部分にてスピンドルが破損することにな
る。
【0057】そして、バルブ本体の首部内に位置してい
るスピンドルの下端部にてシールリングを介して水密状
に保持されているので、スピンドルの破損によるバルブ
本体内の流路からの外部への流体の漏れは生じない。
【0058】請求項2記載の本発明においては、切欠部
とバルブ本体の首部上端面との間に位置するスピンドル
の外周面にスパナ係止部が設けられているので、このス
パナ係止部にスパナを引っ掛けて回動させることで、バ
ルブ本体内の流路の開閉を行うことができる。
【0059】請求項3記載の本発明においては、バルブ
本体の内周面に、この内周面よりも突出して雌ねじが設
けられ、この雌ねじはその周方向の4箇所が流路の管軸
方向に切り欠かれて不連続ねじとされ、一方、ボールシ
ートに当接しないボールの外周面の一部が切り欠かれ、
この切り欠かれた部分のボールの外径が、ボールを流路
が閉となる方向に向けた状態において、バルブ本体の雌
ねじ山部の内径以下とされ、かつ、ボールの最大外径が
雌ねじが設けられていない部分のバルブ本体の内径以下
とされているので、雌ねじがバルブ本体の内周面よりも
内方に突出して設けられているにもかかわらず、ボール
を流路が閉となる方向に向けた状態にして、バルブ本体
の端部より挿入して配置することができる。
【0060】そして、ボール押えのボール側の外周面に
設けられた雄ねじを、バルブ本体の雌ねじに螺合するこ
とで、ボール押えにてボールシートを介してボールを押
圧することができる。
【0061】また、雄ねじよりもバルブ本体の開口端側
に位置するボール押えの外周面に設けられた環状溝にO
リングが装着されているので、このOリングによって、
ボール押えの外周面とバルブ本体の内周面との間の止水
性は保持される。
【0062】請求項4記載の本発明においては、ボール
の反対側に位置するボール押えの端面の2箇所に設けら
れた窪みに回転治具の先端を係止して、ボール押えを回
転させることで、バルブ本体とボール押えの螺合作業を
容易に行える。
【0063】請求項5記載の本発明においては、ボール
の反対側に位置するボール押えの端面にOリング装着用
の環状溝が設けられ、この環状溝よりも内側あるいは外
側に回転治具の先端が係止される窪みが設けられている
ので、ボール押えの端面側における止水性はなんら影響
を受けることがない。
【0064】請求項6記載の本発明においては、流入側
および流出側となるバルブ本体の両内周面に雌ねじが設
けられているので、ボールとボールシートとの当接圧力
の調整を容易に行える。
【0065】請求項7記載の本発明においては、流入側
となるバルブ本体の内周面にのみ雌ねじが設けられてい
るので、バルブの組立て作業が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボールバルブの第1実施例を示す断面
図である。
【図2】図1の要部を示す部分拡大断面図である。
【図3】図1におけるスピンドルを示す斜視図である。
【図4】図1におけるバルブ本体を示す半断面図であ
る。
【図5】図4対応の右側面半断面図である。
【図6】図1におけるボールを示す平面図、正面図およ
び底面図である。
【図7】図6(b)のA−A断面図および図6(a)の
B−B断面図である。
【図8】バルブ本体内へのボールの挿入状態を示す説明
図である。
【図9】図1におけるボール押えを示す断面図である。
【図10】本発明のボールバルブの第2実施例を示す半
断面図である。
【図11】図10におけるバルブ本体を示す断面図であ
る。
【図12】バルブ本体内へのボールの挿入状態を示す説
明図である。
【図13】流路を閉じた状態の図10対応のボールバル
ブを示す半断面図である。
【符号の説明】
V,V1 ボールバルブ 1 バルブ本体 d1 バルブ本体の内径 10 首部 11 雄ねじ 12 雌ねじ d2 雌ねじの山部内径 13 切欠部 2 ボール 20 流路孔 21 凹溝 22,23 切欠部 D1 ボールの最大外径 D2 ボールの外径 3 スピンドル 31 係止部 32 円柱部 321 環状溝 33 嵌合凸部 331 切欠部 332 Oリング 4 ボールシート 5 ボール押え 51 雄ねじ 52,53 環状溝 521,531,541 Oリング 54 係止溝 55 窪み 6 接続スリーブ 7 ユニオンナット 8 ハンドル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バルブ本体内に流路を開閉可能とするボー
    ルが配置され、このボールとスピンドルの下端部とがバ
    ルブ本体の首部内周面との間にシールリングを介して水
    密状に連結されるとともに、バルブ本体の首部から上方
    に突出したスピンドルの上部を回動させることにより流
    路の開閉を行うボールバルブにおいて、 前記スピンドルの上部外周面に切欠部が設けられ、この
    切欠部の外径が前記スピンドルのシールリングが装着さ
    れた環状溝の外径よりも小さくされていることを特徴と
    するボールバルブ。
  2. 【請求項2】切欠部とバルブ本体の首部上端面との間に
    位置するスピンドルの外周面にスパナ係止部が設けられ
    ている請求項1記載のボールバルブ。
  3. 【請求項3】ボールに流路両側よりボールシートが当接
    され、このボールシートの少なくとも一方が、バルブ本
    体の内周面に設けられた雌ねじに、その外周面に設けら
    れた雄ねじが螺合されたボール押えによりボールに向け
    て押圧されるようになされ、前記バルブ本体の雌ねじ
    は、ボール押えが挿入される奥側の内周面に、この内周
    面よりも内方に突出して設けられ、この雌ねじはその周
    方向の4箇所が流路の軸方向に切り欠かれて不連続ねじ
    とされ、 一方、ボール押えの雄ねじは挿入される奥側の外周面に
    設けられるとともに、この雄ねじよりもバルブ本体の開
    口端側に位置するボール押えの外周面に環状溝が設けら
    れ、この環状溝にOリングが装着され、 ボールシートに当接しないボールの外周面の一部が切り
    欠かれ、この切り欠かれた部分のボールの外径が、ボー
    ルを流路が閉となる方向に向けた状態において、バルブ
    本体の雌ねじ山部の内径以下とされ、かつ、ボールの最
    大外径が雌ねじが設けられていない部分のバルブ本体の
    内径以下とされている請求項2記載のボールバルブ。
  4. 【請求項4】ボールの反対側に位置するボール押えの端
    面の少なくとも2箇所に、回転治具の先端が係止される
    窪みが設けられている請求項2記載のボールバルブ。
  5. 【請求項5】ボールの反対側に位置するボール押えの端
    面に、Oリング装着用の環状溝が設けられ、この環状溝
    よりも内側あるいは外側に、回転治具の先端が係止され
    る窪みが設けられている請求項4記載のボールバルブ。
  6. 【請求項6】流入側および流出側となるバルブ本体の両
    内周面に雌ねじが設けられている請求項2記載のボール
    バルブ。
  7. 【請求項7】流入側となるバルブ本体の内周面にのみ雌
    ねじが設けられている請求項2記載のボールバルブ。
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KR20040048054A (ko) * 2002-12-02 2004-06-07 박창배 볼 밸브
JP2017040308A (ja) * 2015-08-20 2017-02-23 三菱電機株式会社 切替弁及び給湯機
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JP2020173028A (ja) * 2020-07-29 2020-10-22 株式会社不二工機 流路切換弁

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