JP2001090726A - 流体軸受 - Google Patents

流体軸受

Info

Publication number
JP2001090726A
JP2001090726A JP26864499A JP26864499A JP2001090726A JP 2001090726 A JP2001090726 A JP 2001090726A JP 26864499 A JP26864499 A JP 26864499A JP 26864499 A JP26864499 A JP 26864499A JP 2001090726 A JP2001090726 A JP 2001090726A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flexible pad
dashpot
pad portion
pressure
gap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26864499A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Ozawa
豊 小澤
Zenichi Yoshida
善一 吉田
Kazuhiko Yamashita
一彦 山下
Takaaki Kaikogi
高明 貝漕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP26864499A priority Critical patent/JP2001090726A/ja
Publication of JP2001090726A publication Critical patent/JP2001090726A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sliding-Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】低粘度の潤滑液体の使用しても、回転軸に生じ
る振動を抑え、共振や破壊を起こしにくくすることが出
来る流体軸受を提供することを目的とする。 【解決手段】(A)回転軸100に対して一定の間隙4
hを保つように配設された複数の可撓性パッド部4a
と、前記各可撓性パッド部4aの背面に形成されたダッ
シュポット4fと、前記間隙4hとダッシュポット・ポ
ケット4pとを連通させるダッシュポット孔4cを有す
る圧力壁部4bとからなり、(B)前記可撓性パッド部
4aの1端はケーシング4gに接続した固定端にすると
ともに、他端は自由端とし、(C)前記圧力壁部4b
は、隣接する各可撓性パッド部4aの固定端と自由端の
間に張出すように配設され、(D)前記可撓性パッド部
4aは、前記ダッシュポット4fにより発生する前記間
隙4hとダッシュポット・ポケット4p間の差圧によ
り、撓みを発生することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水用ポンプにおけ
る水潤滑軸受などの機器内の流体を潤滑剤とする流体軸
受に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のティルティングパッドジャ
ーナル軸受を示す図、図6は従来のティルティングパッ
ドジャーナル軸受のパッドの軸方向断面における隙間分
布と、パッドに作用する圧力分布を示す図、図7は従来
のティルティングパッドジャーナル軸受の力学モデルを
示す図である。
【0003】従来のティルティングパッドジャーナル軸
受は、図5に示すように、回転軸100とパッド200
とピボット300からなる。各パッドにおいては、図6
に示すように、潤滑液体が回転方向に狭まるくさび形状
の隙間内に、回転軸100とパッド200の相対運動と
流体の粘性のために引き込まれて、荷重を支える圧力4
00が隙間分布に応じて発生する。
【0004】その圧力により、パッド200を支えてい
るピボット300まわりにモーメントが発生する。その
モーメントとバランスするようにパッド200が傾き、
隙間分布が変化する。このように、荷重の変化に対して
は、常にモーメントや荷重がバランスするような圧力分
布と隙間分布が形成される。
【0005】図7において、バネ3aは潤滑油膜の弾性
機能を表し、ダッシュポット3bは潤滑油膜の減衰機能
を表す。通常、潤滑液体には機器本体の外部から機器内
へ導入される潤滑油が使用される。潤滑油の粘性が高い
ときには、運転時には十分な油膜が確保されるため、ダ
ッシュポット3bが高減衰となり、軸振動をよく吸収す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、機器内の流体
が、水などの粘性の低い流体で滑軸するときには、十分
な油膜が確保できず、低減衰となり、軸振動を抑えきれ
ないという問題がある。
【0007】本発明は、これらの問題を解決することが
できる流体軸受を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】(第1発明)本発明に係
る流体軸受は、(A)回転軸(100)に対して一定の
間隙(4h)を保つように配設された複数の可撓性パッ
ド部(4a)と、前記各可撓性パッド部(4a)の背面
に形成されたダッシュポット(4f)と、 前記間隙
(4h)とダッシュポット・ポケット(4p)とを連通
させるダッシュポット孔(4c)を有する圧力壁部(4
b)とからなり、(B)前記可撓性パッド部(4a)の
1端はケーシング(4g)に接続した固定端にするとと
もに、他端は自由端とし、(C)前記圧力壁部(4b)
は、隣接する各可撓性パッド部(4a)の固定端と自由
端の間に張出すように配設され、(D)前記可撓性パッ
ド部(4a)は、前記ダッシュポット(4f)により発
生する前記間隙(4h)とダッシュポット・ポケット
(4p)間の差圧により、撓みを発生することを特徴と
する。
【0009】(第2発明)本発明に係る流体軸受は、第
1発明において、前記可撓性パッド部(4a)の自由端
と前記圧力壁部(4b)の1つの面の端部は微小隙間を
介して隣接するとともに、前記可撓性パッド部(4a)
の固定端と前記圧力壁部(4b)の他の面はスロット
(4s)を介して隣接し、前記ダッシュポット(4f)
は、前記ダッシュポット・ポケット(4p)と、前記圧
力壁部(4b)に設けたダッシュポット孔(4c)と、
間隙(4h)に連なるスロット(4s)により形成する
ことを特徴とする。
【0010】(発明の作用)運転時には可撓性パッド部
(4a)に、くさび効果による流体膜圧(5)が上面か
ら作用する。
【0011】またダッシュポット孔(4c)を通じて発
生する背圧(6)は、図3に示すような分布になって可
撓性パッド部(4a)に作用する。
【0012】その差圧により可撓性パッド部(4a)が
撓み、減衰効果を生じる。
【0013】従って、回転軸(100)に生じる振動を
抑え、共振や破壊を起こしにくくすることが出来る。
【0014】
【発明の実施の形態】次に図面を参照しながら本発明の
流体軸受の実施の形態の具体例を説明するが、本発明は
以下の実施形態に限定されるものではない。
【0015】(実施形態1)本発明の実施形態1を図1
〜図4に示す。図1は本発明の実施形態の流体軸受の構
成図、図2は同実施形態の流量軸受の可撓性パッド部4
aの周方向断面図、図3は同実施形態の流体軸受の可撓
性パッド部4aの軸方向断面における、可撓性パッド部
4aに作用する圧力を示す図、図4は本発明に係る実施
形態の流体軸受の力学モデルを示す図である。
【0016】本発明の実施形態に係る流体軸受は、円筒
状のケーシング4gの内部に設けられた複数の可撓性パ
ッド部4aと、複数の圧力壁部4bと、前記各可撓性パ
ッド部4aの背面に形成されたダッシュポット4fから
なる。
【0017】可撓性パッド部4aは、図1に示すよう
に、円筒状のケーシング4gの内側において回転軸10
0に対して一定の間隙4hを保つように配設されてい
る。そして、可撓性パッド部4aの1端は円筒状のケー
シング4gに接続した固定端にするとともに、他端は自
由端としている。
【0018】可撓性パッド部4aは、静止時および運転
時に荷重により塑性変形を起こさない材料(例えば、炭
素鋼)により製作する。
【0019】可撓性パッド部4aの周方向断面図は、図
2のようになっている。圧力壁部4bは、前記円筒状の
ケーシング4gの内側に張出すように配設されるととも
に、ダッシュポット孔4cを具備している。
【0020】圧力壁部4bの1つの面は、可撓性パッド
部4aの自由端と微小隙間を介して隣接している。圧力
壁部4bの他の面は、可撓性パッド部4aの固定端と微
小隙間を介して隣接している。可撓性パッド部4aの固
定端と、圧力壁部4bと、ケーシング4gの間にはダッ
シュポット・ポケット4pが形成される。
【0021】ダッシュポット4fは、前記ダッシュポッ
ト・ポケット4pと、圧力壁部4bに設けたダッシュポ
ット孔4cと、間隙4hに連なるスロット4sにより形
成され、間隙4hとダッシュポット・ポケット4pの間
に差圧を発生させる。
【0022】可撓性パッド部4aの周方向断面図を、図
2に示す。図2において、Lは流体軸受の軸方向の長さ
である。図2に示すように、可撓性パッド部4aと圧力
壁部4bの隙間、および軸受側面隙間4eは、ダッシュ
ポット孔4cによる可撓性パッド部4aの背面空間の圧
力によるダンピング効果を損なわない(圧力もれの少な
い)程度の狭い隙間とするとともに、可撓性パッド部4
aの撓みに対して物理的干渉を起こさない程度の隙間と
する。
【0023】スロット4sとダッシュポット・ポケット
4pは、図1に示すように、ダッシュポット孔4cによ
り連通されているため、スロット4sとダッシュポット
4fとの間に差圧が発生する。
【0024】そのため、可撓性パッド部4aにダンピン
グ効果をもたせることができる。そのダンピング効果に
より、低粘度の潤滑液体使用時にも高い減衰力が得るこ
とができる。
【0025】(実施形態の作用)本発明の流体軸受は、
図1〜図2のように構成されているので、図3に示すよ
うに、運転時には可撓性パッド部4aに、くさび効果に
よる流体膜圧5が上面から作用する。
【0026】またダッシュポット孔4cを通じて発生す
る背圧6は、図3に示すような分布になって可撓性パッ
ド部4aに作用する。その差圧により可撓性パッド部4
aが撓み、減衰効果を生じる。そのため、図4に示すよ
うに、低粘度の潤滑液体の使用により、潤滑液体による
弾性力40Aと可撓性パッド部4aの背圧による減衰力
40Bが得られる。
【0027】従って、回転軸100に生じる振動を抑
え、共振や破壊を起こしにくくすることが出来る。
【0028】可撓性パッド部4aの背圧による減衰力4
0Bは、可撓性パッド部4aの厚みと、ダッシュポット
孔4cの形状(例えば、オリフィス)と、寸法(深さや
径)を変更することにより調節することが出来る。
【0029】
【発明の効果】本発明は前述のように構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。
【0030】(1)運転時には、可撓性パッド部に、く
さび効果による流体膜圧が上面から作用し、ダッシュポ
ット孔を通じて発生する背圧は、図3に示すような分布
になって作用する。その差圧により可撓性パッド部が撓
み、減衰効果を生じる。
【0031】(2)そのため、低粘度の潤滑液体の使用
しても、潤滑液体による弾性力と可撓性パッド部の背圧
による減衰力が得られるため、回転軸に生じる振動を抑
え、共振や破壊を起こしにくくすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の流体軸受の構成図である。
【図2】同実施形態における流量軸受の可撓性パッド部
4aの周方向断面図である。
【図3】同実施形態における流体軸受の可撓性パッド部
4aの軸方向断面における、可撓性パッド部4aに作用
する圧力を示す図である。
【図4】同実施形態における流体軸受の力学モデルを示
す図である。
【図5】従来のティルティングパッドジャーナル軸受を
示す図である。
【図6】従来のティルティングパッドジャーナル軸受の
パッドの軸方向断面における隙間分布と、パッドに作用
する圧力分布を示す図である。
【図7】従来のティルティングパッドジャーナル軸受の
力学モデルを示す図である。
【符号の説明】 3 …潤滑油膜の機能 3a…バネ(潤滑油膜の弾性機能) 3b…ダッシュポット(潤滑油膜の減衰機能) 3c…軸受摺動面 4 …流体軸受 4a…可撓性パッド部 4b…圧力壁部 4c…ダッシュポット孔 4d…シール部 4e…軸受側面隙間 4f…ダッシュポット 4g…ケーシング 4h…間隙 4p…ダッシュポット・ポケット 4s…スロット 5 …流体膜圧 6 …背圧 40 …可撓性パッド部に作用する力 40A…潤滑液体による弾性力 40B…可撓性パッド部の背圧による減衰力 100…回転軸 200…パッド 300…ピボット 400…荷重を支える圧力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 一彦 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 貝漕 高明 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 Fターム(参考) 3J011 AA03 BA17 CA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)回転軸に対して一定の間隙を保つ
    ように配設された複数の可撓性パッド部と、 前記各可撓性パッド部の背面に形成されたダッシュポッ
    トと、 前記間隙とダッシュポット・ポケットとを連通させるダ
    ッシュポット孔を有する圧力壁部とからなり、(B)前
    記可撓性パッド部の1端はケーシングに接続した固定端
    にするとともに、他端は自由端とし、(C)前記圧力壁
    部は、隣接する各可撓性パッド部の固定端と自由端の間
    に張出すように配設され、(D)前記可撓性パッド部
    は、前記ダッシュポットにより発生する差圧により、撓
    みを発生することを特徴とする流体軸受。
  2. 【請求項2】 前記可撓性パッド部の自由端と前記圧力
    壁部の1つの面の端部は微小隙間を介して隣接するとと
    もに、前記可撓性パッド部の固定端と前記圧力壁部の他
    の面はスロットを介して隣接し、 前記ダッシュポットは、前記ダッシュポット・ポケット
    と、前記圧力壁部に設けたダッシュポット孔と、前記間
    隙に連なるスロットにより形成することを特徴とする請
    求項1に記載の流体軸受。
JP26864499A 1999-09-22 1999-09-22 流体軸受 Pending JP2001090726A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26864499A JP2001090726A (ja) 1999-09-22 1999-09-22 流体軸受

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26864499A JP2001090726A (ja) 1999-09-22 1999-09-22 流体軸受

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001090726A true JP2001090726A (ja) 2001-04-03

Family

ID=17461422

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26864499A Pending JP2001090726A (ja) 1999-09-22 1999-09-22 流体軸受

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001090726A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015046887A1 (ko) * 2013-09-24 2015-04-02 (주)삼본정공 기능성 플라스틱 베어링
JP2017201208A (ja) * 2016-04-18 2017-11-09 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 軸受

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015046887A1 (ko) * 2013-09-24 2015-04-02 (주)삼본정공 기능성 플라스틱 베어링
JP2017201208A (ja) * 2016-04-18 2017-11-09 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 軸受

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2525216Y2 (ja) 流体力学的ベアリング
CN100514796C (zh) 具有流体动压轴承的主轴电机
US6921996B2 (en) Constant pressure magnetically preloaded FDB motor
JPH0676806B2 (ja) 回転軸用支持組立体
US3806209A (en) Bearing structure
US5906440A (en) Dynamic pressure type fluid bearing device
CN112513480B (zh) 阻尼轴承及阻尼
JP2000205251A (ja) 軸受機構
JP3310826B2 (ja) 動圧気体ジャーナル軸受
JP2001090726A (ja) 流体軸受
Sharma et al. Performance of hydrostatic/hybrid journal bearings with unconventional recess geometries
KR100480758B1 (ko) 동압형 유체 베어링장치
JPH0342255Y2 (ja)
US4222617A (en) Self loading cylindrical autolubricated gas bearing
US3781071A (en) Elastohydrodynamic bearing assembly
JPWO2018155464A1 (ja) シール装置
JP4299625B2 (ja) フォイル式流体軸受
JP2012052632A (ja) 可撓パッド軸受
JPS6215773B2 (ja)
JP2524835Y2 (ja) ラジアル軸受装置
JP2013068285A (ja) 回転軸支持構造
JP2006266437A (ja) ジャーナル軸受
JP2002098141A (ja) 動圧軸受
JPH0464709A (ja) 動圧流体軸受回転装置
JP3927392B2 (ja) 流体動圧軸受及びこれを用いたスピンドルモータ並びにこのスピンドルモータを用いたディスク駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041005

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050215