JPWO2018155464A1 - シール装置 - Google Patents

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英俊 笠原
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Abstract

【課題】フローティングリングが回転軸の動きに追従してシール作用を発揮して、回転軸の振動を減衰できるシール装置を提供する。【解決手段】ハウジング11と該ハウジング11を貫通する回転軸20との間を封止するシール装置10であって、回転軸20に対して間隙hを介して配設されるフローティングリング15を具備し、フローティングリング15とハウジング11の間に配設された渦巻き状フォイル14を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ハウジングと該ハウジングを貫通する回転軸との間を封止するシール装置に関し、特に、ポンプ等の流体機械の回転軸に使用されるフローティングリングを備えたシール装置に関する。
従来、ポンプ等の回転流体機械においては、流体をシールするため、フローティングシールが使用され、例えば、図3に示すものが知られている(以下、「従来技術1」という。例えば、特許文献1参照。)。この従来技術は、流体機械の回転軸45と、該回転軸45の外周に取付けられ回転軸と一体に回転するスリーブ44と、スリーブ44とクリアランスを有して遊嵌されたシールリング41と、該シールリング41の外周の4箇所に設けられた板バネ46と、シールリング41を収納するリテーナ42と、を備え、板バネ46の突起46Aがリテーナ42に設けた溝42Aに係合された状態でシールリング41は板バネ46によって支持されている。そして、シールリング41の内周面と回転軸45のスリーブ44との間に発生するくさび効果(くさび部に発生する動圧の効果)と、ロマキン効果(シール差圧が生じた際、シールリングと軸との表面間の流体の流動損失による調心効果)とにより、シールリング41の内周面と回転軸45との間の隙間を一定に保つとともに、シールリング41は高圧流体側からリテーナ42側へ軸方向に押し付けられ、シールリング41とリテーナ42は密封されている。また、シールリング41は回り止めピン43を有し、該回り止めピン43がリテーナの穴49に挿入され、シールリング41はリテーナ42に対して回転方向の移動が規制されている。
特開昭57−154562号公報
特許文献1にあっては、シールリング41は板バネ46を介してリテーナ42に対して弾性支持される。しかし、板バネ46のみでは減衰力を十分に得ることができない。このため、回転軸45が大きく振れ回った場合、シールリング41に取付けられた回り止めピン43はリテーナの穴49の壁面に衝撃的に接触し、長時間運転すると、回り止めピン43の表面やリテーナ穴49の壁面に面荒れが生じ、回り止めピン43がリテーナ穴49に対して滑らかに動くことができない虞がある。この結果、シールリング41がリテーナ42に拘束され、シールリング41は回転軸45の動きに追従することができず、回転軸とシールリングとが接触して損傷したり、径方向間隙が最適値より大きくなって適正なシール作用が得られない虞があった。
上記問題を解決するために、径方向用の弾性支持手段及び周方向用の弾性支持手段を設けることによって、シールリング41を両方向に支持することも考えられるが、シール装置が複雑化、大形化し、相手方の回転流体機械に組み込むのが困難になってしまう問題もある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、フローティングリングが回転軸の動きに追従してシール作用を発揮でき、回転軸の周方向及び径方向の振動を減衰できるシール装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明のシール装置は、
ハウジングと該ハウジングを貫通する回転軸との間を封止するシール装置であって、
前記回転軸に対して間隙を介して配設されるフローティングリングを具備し、
前記フローティングリングと前記ハウジングの間に配設された渦巻き状フォイルを備えることを特徴としている。
この特徴によれば、渦巻き状フォイルはスクイズフィルムダンパとして機能して振動減衰力を発生するとともに、渦巻き状フォイル自身の弾性復元力によって径方向及び周方向に付勢力及び減衰力を発生できる。これにより、回転軸が振れ回ってもフローティングリングは渦巻き状フォイルから径方向及び周方向の付勢力を受けて、回転軸の振動を低減でき、延いては回転軸に対して適正は隙間を保ちシール性を発揮できる。
本発明のシール装置は、
前記渦巻き状フォイルは多層に形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、渦巻き状フォイルを多層に形成することでスクイズフィルムダンパの振動減衰力を大きくすることができる。
本発明のシール装置は、
渦巻き状フォイルの厚さは0.5mm以下であることを特徴としている。
この特徴によれば、振動低減機能を備えたシール装置を簡単かつ小形に構成することができる。
本発明の実施の形態に係るシール装置の正面断面図である。 図1のA−A断面図(側断面図)の模式図で、渦巻き状フォイルの機能を説明する図である。 従来のシール装置の側断面図である。
本発明に係るシール装置を実施するための形態を図面を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこれに限定されて解釈されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良を加えうるものである。
本発明の実施の形態に係るシール装置10を図1及び図2を参照して説明する。ケーシング21を貫通するようにして流体機械の回転軸20が配設されており、左側が高圧側、右側が低圧側である。シール装置10は、径方向間隙hを有して回転軸20の外周に配置されるフローティングリング15と、フローティングリング15を収納するハウジング11と、フローティングリング15とハウジング11の間に配設された渦巻き状フォイル14から主に構成される。
ハウジング11は、ホルダ11aとフランジ11bとから主に形成され、ホルダ11aは締結手段22によってケーシング21に固定される。ホルダ11a及びフランジ11bは、それぞれ回転軸20と所定の隙間を有し、回転軸20が貫通する孔を有する。ホルダ11aの内径側には、軸方向視円形の内周壁11dと径方向壁11eとによって囲まれる収納部11fを有する。そして、ハウジング11の内周壁11d、内周壁11dの軸方向をそれぞれ区画する径方向壁11e及びフランジ11b、並びに、ハウジング11を貫通する回転軸20によって囲まれる空間Sにフローティングリング15及び渦巻き状フォイル14が収納される。さらに、径方向壁11eは、その内径側に径方向壁11eよりわずかに軸方向に飛び出たホルダ側2次シール面11cを有し、ホルダ側2次シール面11cと後述するシールリング側2次シール面13cとが密着して密封手段としての二次シールを形成する。
フローティングリング15は、シールリング13、シールリング13の外周に嵌合されるリテーナ12から主に構成される。
シールリング13は、断面略矩形の円環状の部材で、カーボンなどの摺動性の良い材料から構成される。シールリング13の内周面13aは、回転軸20の外周面20aに対し微小な径方向間隙hを有する円筒面に構成されている。
リテーナ12は、金属、プラスチック、合成樹脂等から構成される断面略矩形の環状部材である。金属としてステンレス、鋼、銅、アルミニウム等が使用される。また、プラスチック、合成樹脂の中でも摺動性の良いものを採用することで渦巻き状フォイル14との摩擦抵抗を低減できる。さらに、カーボンファイバー、ガラス繊維で補強されたFRP等を採用することで耐摩耗性を向上することができる。リテーナ12の外周は同一径に形成された円筒面である。また、リテーナ12はシールリング13の外周にしまり嵌めされることによって、シールリング13に圧縮力を付加している。これにより、シールリング13をカーボンのような脆い材料から構成しても、回転軸20と接触等によるシールリング13の破損を防止することができる。
渦巻き状フォイル14は、容易に変形し、かつ、元の形状に復元可能な弾性を有する薄板を渦巻き状に成型したものである。渦巻き状フォイル14は隙間を設け多層に形成され、自然状態で外径はハウジング11の内周壁11dより大きく、内径はフローティングリングの外径より小さくなっている。また、渦巻き状フォイル14がハウジング11とフローティングリング15との間に取付けられた状態で、渦巻き状フォイル14の各層間の隙間は内径側が広く、外径側に向かって徐々に狭くなるように形成されている。これにより回転軸20に効率良く減衰力を付加することができる。渦巻き状フォイル14は、0.5mmを超えない肉厚を有し、好ましくは0.02mm〜0.1mmである。渦巻き状フォイル14は、バネ鋼、リン青銅板等降伏点の高い材料からなる。渦巻き状フォイル14のフォイルの厚さ、幅、層の数は、半径方向及び周方向の復元力の要求値に合うように調整される。また、渦巻き状フォイル14の各層は互いに接触したときの摩擦抵抗を低減するため低摩擦の樹脂コーティングを施してもよい。また、渦巻き状フォイル14の各層の耐摩耗性を向上させるためにダイヤモンドライクカーボン、セラミクスコーティングを施してもよい。
ハウジング11を貫通する回転軸20の外周に配置されたフローティングリング15は、ハウジング11の収納部11fに挿入される。そして、渦巻き状フォイル14が、その内径を拡径され、外径を縮径されてフローティングリング15の外周15bとハウジング11の内周壁11dの間に取付けられる。渦巻き状フォイル14は、フローティングリング15の外周15bとハウジング11の内周壁11dに対し押圧力を発生しており、この押圧力による摩擦力によって周方向に固定されている。
さらに付勢手段19を介してフランジ11bによって囲まれることによって空間S内に収容される。フローティングリング15はバネなど付勢手段19により、シールリング側2次シール面13cとホルダ側2次シール面11cとが密着してシールリング13とホルダ11a間はシールされる。フローティングリング15は、摺動性の良い材料からなるシールリング13が付勢手段19及びホルダ側2次シール面11cと接触しているので、フローティングリング15は付勢手段19及びホルダ11aとの固着を防止でき、フローティングリング15の動きが拘束されることがない。以下、シールリング側2次シール面13cとホルダ側2次シール面11cとの密着による密封手段を二次シールと記す。
このように構成されたシール装置10の作用を説明する。
回転軸20が停止中において、渦巻き状フォイル14の径方向の弾性反発力で、フローティングリング15は回転軸20に対し偏心して、径方向間隙hが不均一になっている場合がある。しかし、回転軸20が回転すると、径方向間隙hが小さくなった部分の先細り部分に流体の粘性によって流体が引き込まれ、くさび効果による動圧が発生するので、フローティングリング15は回転軸20から浮き上がり、径方向間隙hが形成されるように調心される。
つぎに、回転軸20が振動によって大きく振れ回ったときのシール装置10の作用について図2を参照して説明する。図2において、回転軸20は回転し、ハウジング11の内周壁11dは静止している。また、渦巻き状フォイル14の一端はフローティングリング15に対して、他端はハウジング11の内周壁11dに対しほとんど動かないように固定されているが、フローティングリング15、渦巻き状フォイル14の変形範囲内で、径方向及び周方向に移動できるようになっている。また、空間S及び渦巻き状フォイル14の各層間の隙間は高圧の被密封流体で満たされている。なお、回転軸20がフローティングリング15の内周面13aに最も接近した部分を第1間隙h1、フローティングリング15の外周面13bがハウジング11の内周壁11dに最も接近した部分の間隙を第2間隙g1、回転軸20がフローティングリング15の内周面13aから最も離間した部分を第3間隙h2、フローティングリング15の外周面13bがハウジング11の内周壁11dから最も離間した部分を第4間隙g2とする。
回転軸20が振れ回り、回転軸20がフローティングリング15の内周面13aに接近すると、第1間隙h1にはくさび効果による動圧が発生してフローティングリング15は径方向外側方向へ移動する。フローティングリング15が径方向外側へ移動すると渦巻き状フォイル14の層間の隙間はフローティングリング15とハウジング11の間で圧縮される。フォイル間の隙間が圧縮されると、層間から流体が急速に押し出され、渦巻き状のフォイル間にスクイズ効果による圧力が発生し、層間隙間の縮小抵抗として作用する。また、第1間隙h1と反対側の第4間隙g2では渦巻き状フォイル14の層間の隙間は拡大しようとするが、流体の粘性の影響で隙間の拡大する速度よりも、隙間へ流体の流れ込む速度が遅くなるため、層間隙間の拡大抵抗として作用する。
このように、渦巻き状フォイル14の層間隙間の大きさが急速に縮小する部分では、流体の粘性の影響で隙間が縮小する速度よりも、隙間から流体が流出する速度が遅くなるため、層間隙間の縮小抵抗(スクイズ効果)として作用する。一方、渦巻き状フォイル14の層間隙間の大きさが急速に拡大する部分では、流体の粘性の影響で隙間が拡大する速度よりも、隙間へ流体が流入する速度が遅くなるため、層間隙間の拡大抵抗として作用する。この縮小抵抗及び拡大抵抗は、層間隙間へ流入、流出する流体の速度に比例しており、振動の減衰力として作用する。すなわち、渦巻き状フォイル14のほぼ全周に亘って、フローティングリング15の振れ回りを減衰させる力を発生することができる。なお、この減衰力は、渦巻き状フォイル14の層数が多いほど大きくすることができる。
さらに、回転軸20が振れ回りによりフローティングリング15が振れ回ると、渦巻き状フォイル14自身も径方向及び周方向に大きく変形しようとするが、渦巻き状フォイル14の径方向及び周方向の弾性復元力によって、フローティングリング15の振れ回りを規制するように作用する。このように、渦巻き状フォイル14自身の弾性復元力によってフローティングリング15はハウジング11の中心O方向へ戻されるので、フローティングリング15を介して回転軸20の振れ回りも低減することができる。
本発明は、以下のような優れた効果を奏する。
回転軸20の外周面20aとフローティングリングの内周面13aとの径方向間隙hが不均一になっていても、回転軸20が回転すれば、間隙が狭い部分にくさび効果による動圧が発生するので、フローティングリング15は回転軸20から浮き上がり、径方向間隙hを均等になるように調心される。また、シールリング13は摺動性の良いカーボン等の材料からなるのでシールリング13の摩耗を防ぐことができ、径方向間隙hを保つことができるので、良好なシール状態が得ることができる。
回転軸20が振れ回ったとしても、渦巻き状フォイル14のほぼ全周に亘って、フローティングリング15の振れ回りを減衰させる力を発生することができるので、回転軸20の振動を減衰させることができる。また、回転軸20の振れ回りに伴い、フローティングリング15が振れ回っても、渦巻き状フォイル14の弾性復元力によって径方向及び周方向動きが低減される。このように、渦巻き状フォイル14は振動減衰力と弾性反発力によって、フローティングリング15の径方向及び周方向の振動を低減して、回転軸20の振動も低減することができる。
シールリング13は、カーボン等の自己潤滑性、摺動性に優れた材料から構成されるので、運転中にホルダ側2次シール面11cと常に相対変位しても、摩耗、面荒れ等を防止でき、長期間に亘って二次シールの機能を維持することができる。また、フローティングリング15は、摺動性の材料からなるシールリング13が付勢手段19及びホルダ11aに接触しているので、フローティングリング15が付勢手段19に対して相対変位してもフローティングリング15は付勢手段19及びホルダ11aと固着することなく、フローティングリング15の動きが拘束されることがない。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、上記実施例において、フローティングリング15は環状一体に構成したが、これに限らず周方向に分割して構成したものを環状に一体に組み立ててもよい。
上記実施例において、フローティングリング15は付勢手段19によって付勢されていたが、付勢手段19を使用しないで、高圧流体側から低圧流体側への圧力によって、シールリング側2次シール面13cとホルダ側2次シール面11cとがさらに密着させて、二次シールを構成してもよい。
上記実施例において、フローティングリング15の外周15bとハウジング11の内周壁11dの間に取付けられた渦巻き状フォイル14は、渦巻き状フォイル14自身の弾性反発力による摩擦力によって周方向に固定されていたが、渦巻き状フォイル14の端部をフローティングリング15の外周15b、ハウジング11の内周壁11dに固定してもよい。
また、本発明はシール装置を主目的として用いるが、軸の振動を減衰する減衰装置として用いてもよい。
10 シール装置
11 ハウジング
11a ホルダ
11b フランジ
12 リテーナ
13 シールリング
14 渦巻き状フォイル
15 フローティングリング
19 付勢手段
20 回転軸
21 ケーシング
22 締結手段
S 空間
h 間隙(第1間隙)
g 間隙(第2間隙)

Claims (3)

  1. ハウジングと該ハウジングを貫通する回転軸との間を封止するシール装置であって、
    前記回転軸に対して間隙を介して配設されるフローティングリングを具備し、
    前記フローティングリングと前記ハウジングの間に配設された渦巻き状フォイルを備えることを特徴とするシール装置。
  2. 前記渦巻き状フォイルは多層に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシール装置。
  3. 渦巻き状フォイルの厚さは0.5mm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のシール装置。
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